JPH062761B2 - エ−テル化澱粉およびその製造方法 - Google Patents

エ−テル化澱粉およびその製造方法

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JPH062761B2
JPH062761B2 JP8834885A JP8834885A JPH062761B2 JP H062761 B2 JPH062761 B2 JP H062761B2 JP 8834885 A JP8834885 A JP 8834885A JP 8834885 A JP8834885 A JP 8834885A JP H062761 B2 JPH062761 B2 JP H062761B2
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JP
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starch
amps
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etherified
etherified starch
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JP8834885A
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隆 上田
繁幸 高木
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Nippon Starch Chemical Co Ltd
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Nippon Starch Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明のエーテル化澱粉は、糊液の粘性、安定性、透明
感が良好であるので、製紙工程における顔料保持剤、コ
ーティング剤、たて糸のサイジング剤、捺染、水彩絵具
の糊剤、接着剤等多くの分野に利用することができる。
(従来の技術) 本発明のエーテル化澱粉のようにスルホン酸基を有する
エーテル化澱粉としては、米国特許第2,806,85
7号、同第2,825,727号公報に記載されている
ような澱粉のスラリーに、芒硝、アルカリ触媒の存在
下、ソディウムクロロメチロイセチオネート(Cl-CH2-CH
OH-CH2SO3Na)を反応させて得られるもの、また米国特許
第3,046,272号、同第3,449,322号公
報に記載されているような澱粉のスラリーに、芒硝、ア
ルカリ触媒の存在下、プロパンサルトン を反応させて得られるものが知られている。
(発明が解決しようとする問題点) ソディウムクロロメチロイセチオネートは、エピクロル
ヒドリンと亜硫酸ナトリウムを反応させて得ることがで
きるが、エピクロルヒドリンを完全に除去することは困
難であり、残存のエピクロヒドリンは、澱粉ときわめて
微量で架橋反応という副反応をひき起こし、得られる糊
液の粘性、透明性等を変化させてしまうという問題点が
ある。
プロパンサルトンは、その製造における中間体が有毒で
あるために、その製造方法は禁止になり、また、別の製
造方法によって得られるプロパンサルトンは非常に高価
なものになるという問題点がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記問題点を解決し、糊剤としての特性
が更に良好なものを得るべく鋭意検討を行なった結果、
澱粉に2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸(以下、AMPSと略す)の中性塩をアルカリ触媒
の存在下、水分含量10%以下で、かつ反応温度100
〜150℃で反応させることにより、新規でかつ糊液の
粘性、安定性、透明感の良好なエーテル化澱粉が得られ
ることを見出し本発明を完成するに至った。
本発明のエーテル化澱粉を製造するのに使用されうる澱
粉原料としては、例えば、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、トウ
モロコシ澱粉、甘藷澱粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉、米
澱粉、モチトウモロコシ澱粉、高アミロース含量トウモ
ロコシ澱粉などの未処理澱粉もしくは小麦粉、タピオカ
粉末、コーンフラワー、米粉などの澱粉含有物が挙げら
れる。
AMPSは、澱粉に対して0.5〜20重量%が好適に
用いられる。0.5%以下の場合、本発明の効果が十分
認められず、20%以上の場合、AMPSのホモポリマ
ーが生成し著しく反応効率が低下する。
AMPSは、酸型の白色固体である。AMPSは酸性水
溶液中では不安定であるので、澱粉に添加する前あるい
は、添加後に中和しなければならない。
触媒として使用され得るアルカリは、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシ
ウム、水酸化カルシウム等である。
そのアルカリ触媒濃度は、澱粉に対して0.5〜4%が
適当である。0.5%以下では反応効率が低く、4%以
上では澱粉の分解が著しく起こる。
反応温度は、100〜150℃が好適であり、100℃
以下では反応効率が悪く、150℃以上では澱粉分子の
分解が著しく起こり好ましくない。
澱粉にAMPS、アルカリ触媒等を加えた後の水分含量
は10%以下、好ましくは5%以下にしなければならな
い。水分含量が10%以上であれば、加熱により凝集し
た水滴により澱粉が部分的に糊化し、最悪の場合は反応
中に反応物が固まり反応機からの排出が不能になってし
まう。
反応時間は、反応温度によって異なるが、O.5〜10
時間、好ましくは2〜4時間である。
反応生成物は、冷却後酸で中和し、水洗、乾燥して製品
化される。中和は硝酸、塩酸等通常用いられる酸の水溶
液によってPH6〜10に調整されるが、置換度の大きい
ものは、水中で糊化するのでメチルアルコール等の有機
溶媒と水との混合溶媒中で中和を行なう。
(作用) 本発明のエーテル化糊粉は、糊液の粘性、安定性、透明
感がいずれも良好であるため、製紙工程における顔料保
持剤、コーティング剤、たて糸のサイジング剤、捺染、
水彩絵具の糊剤、接着剤等の用途に好適である。
(実施例) 次に実施例を挙げて、本発明を詳細に説明する。
実施例1 水酸化ナトリウムの16%水溶液にAMPS200gを
徐々に添加し、最終的にPHを8にし、これをニーダー
中でコーンスターチ4000gと混合する。触媒の水酸
化ナトリウム80gを水120gおよびメチルアルコー
ル280gに溶解し、これをAMPSの次に添加し混合
する。混合後、水分含量5%まで乾燥後、ロースターで
105℃で4時間反応する。反応終了後、冷却し、希塩
酸でPH8に中和し、水洗、脱水、乾燥してエーテル化
澱粉を得た。
実施例2 実施例1において、触媒の水酸化ナトリウムの量を40
gに変える以外は、実施例1と同様に行った。
実施例3 実施例1において、触媒の水酸化ナトリウムの量を12
0gに変える以外は、実施例1と同様に行った。
実施例4 実施例1において、反応温度を125℃に変える以外
は、実施例1と同様に行った。
実施例5 実施例1において、AMPSを中和せず酸性水溶液とし
てコーンスターチに混合し、中和量と触媒量を合わせた
量の水酸化ナトリウムを滴下混合する以外の条件は、実
施例1と同様にして行った。
実施例6 実施例1において、AMPSの量を400gに変える以
外は、実施例1と同様にして行った。
実施例7 実施例1において、AMPSの量を400g、触媒の水
酸化ナトリウムの量を120gに変える以外は、実施例
1と同様にして行った。
実施例8 実施例1において、AMPSの量を80gに変える以外
は、実施例1と同様にして行った。
次に実施例1〜8で得られたエーテル化澱粉の諸物性を
測定し、その結果を第1表に示す。
なお、第1表中、糊化開始温度とはエーテル化澱粉の6
%水懸濁液450gをアミログラフィー(ブラベンダー
社製、二枚翼パドル式ヘッド−メジャーリングヘッド:
700cm・g、回転数:75r.p.m.、温度上昇:1.5
゜C/分)に付した際のアミログラフが基線から立ち上る
点の温度をいう。
置換度は、AMPS中の窒素をケルダール法により定量
し、これをグルコース残基1モルに対して、何モルのA
MPSが結合しているかに換算したものである。
粘度は、無水換算試料濃度5%のスラリーを85℃以上
で10分間加熱後、冷却し30℃においてBM型回転粘
度計で測定したものである。
(発明の効果) 第1表より明らかなように、本発明のエーテル化澱粉
は、糊化開始温度が原料澱粉より低いため完全糊化させ
るのが容易であり、経日安定性に優れ、糊液の透明性、
粘性の良好であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記構造式で示されるエーテル化澱粉。 (ここでSt-Oは澱粉分子、MはNa,K,Li,Ca,Mg、nはMの
    原子価数を示す)
  2. 【請求項2】澱粉に2−アクリルアミド−2−メチルプ
    ロパンスルホン酸の中性塩を澱粉に対して0.5〜4.
    0%のアルカリ触媒の存在下、水分含量10%以下で、
    かつ反応温度100〜150℃で反応させることを特徴
    とするエーテル化澱粉の製造方法。
JP8834885A 1985-04-23 1985-04-23 エ−テル化澱粉およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH062761B2 (ja)

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JPS61243802A JPS61243802A (ja) 1986-10-30
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