JPH0574628B2 - - Google Patents

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JPH0574628B2
JPH0574628B2 JP60142503A JP14250385A JPH0574628B2 JP H0574628 B2 JPH0574628 B2 JP H0574628B2 JP 60142503 A JP60142503 A JP 60142503A JP 14250385 A JP14250385 A JP 14250385A JP H0574628 B2 JPH0574628 B2 JP H0574628B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
viscosity
persulfate
present
urea
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60142503A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS624766A (ja
Inventor
Koji Takasaki
Hiroyuki Watarai
Yasuji Nishioka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Maize Products Co Ltd
Original Assignee
Japan Maize Products Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Maize Products Co Ltd filed Critical Japan Maize Products Co Ltd
Priority to JP14250385A priority Critical patent/JPS624766A/ja
Publication of JPS624766A publication Critical patent/JPS624766A/ja
Publication of JPH0574628B2 publication Critical patent/JPH0574628B2/ja
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は低粘度澱粉糊液の調製方法に関し、更
に詳しくは、澱粉の水性懸濁液に過硫酸塩を加え
て加熱糊化するに際し、尿素を併用添加すること
により、低粘度化された澱粉糊液を簡単に且つ所
望する一定の粘土範囲を有する糊液を確実性をも
つて調製する方法に関するものである。 〔従来の技術〕 天然の高分子である澱粉は、安価な接着剤とし
て製紙・段ボール・繊維等、巾広い分野で多量に
使用されている。澱粉は水に不溶の粒状をなして
おり、水に懸濁した後加熱糊化せしめた糊液の状
態で使用されるのが一般的である。しかしなが
ら、低粘度化処理を受けていない通常の澱粉で
は、糊化せしめた時に粘度が高くなりすぎ、種々
の弊害が生じる。そこで従来より、通常の澱粉に
予め低粘度化処理を施した加工澱粉を使用するこ
とが行われている。このような加工澱粉として
は、例えば、次亜塩素酸塩等で酸化した酸化澱
粉、酸性物質で加水分解した酸処理澱粉、無水の
状態で高温にて焙焼したデキストリン等が知られ
ている。しかし、これらの加工澱粉は、いずれも
製造するのにかなりのコストを要することから割
高とならざるを得ないのが実情である。これに対
し、近年コストの安い低粘度澱粉糊液の調製方法
として加熱糊化と同時に低粘度化を行う、いわゆ
る自家変性による低粘度化法が普及してきた。 自家変性による低粘度化の方法としては、従来
より、酸素変性法、熱機械変性法、化学変性法、
さらに熱機械変性法と化学変性法と組合わせた熱
化学変性法があり、この中で近年主流となつてい
るのが、酸化剤として過硫酸塩を用いる熱化学変
性法である。この方法は、澱粉の水性懸濁液に過
硫酸塩を加えて加熱糊化と同時に酸化分解を行
い、低粘度化を計るというものである。この方法
によると過硫酸塩の添加量を加減することによ
り、比較的簡単に広い範囲の粘度の澱粉糊液を得
ることができるがその反面、 反応によりPHの低下するので、中和を要する
こと、 PHの低下により加水分解が起こり、加熱温
度、時間等の変動により粘度にかなりのバラツ
キが生じること、 PHが低下しないよう予め炭酸ソーダ等の緩衝
剤を加えると糊液の着色が著しくなること、等
の問題がある。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 以上の如く、現在行われているところの過硫酸
塩を用いる熱化学変性においてもいくつかの問題
点があり、業界ではこれらの解決が強く要望され
ている。本発明の目的は、上記の問題点を解決す
ること即ち、加熱糊化液後に中和す要せず、粘度
のバラツキがなく、更に着色の比較的少ない低粘
度澱粉糊液を簡単に且つ確実性をもつて調製する
方法を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、上記目的をもつて鋭意研究した
結果、澱粉水性懸濁液に過硫酸塩を加えて加熱糊
化するに際し、尿素を併用添加することにより、
単にこれを加熱糊化せしめるだけで一定の粘度と
PHを有し、すぐれた品質をもつた低粘度澱粉糊液
が簡易に且つ安定的に調製されることを見い出
し、本発明を完成した。 即ち、本発明は澱粉水性懸濁液に過硫酸塩を加
え加熱糊化するに際し、尿素を併用添加すること
を特徴とする低粘度澱粉糊液調製方法に関するも
のである。 まず、本発明で使用される澱粉としては、コー
ンスターチ、馬鈴薯澱粉、甘藷澱粉、タピオカ澱
粉、ハイアミローススターチ等の未加工の澱粉、
これらに公知の方法により置換基を導入したアセ
チル化澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、陽性澱粉
等の澱粉誘導体、軽度の酸化・放射線処理・湿熱
処理等を施した澱粉、油脂・界面活性剤等を添加
した澱粉及びコーンフラワー・小麦粉等の澱粉を
主成分とする穀粉などいずれも用いることがで
き、またこれら二種類以上を併用することもでき
る。 次に本発明で使用される過硫酸塩と尿素につい
て説明する。本発明で使用される過硫酸塩には過
硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カ
リウム等があり、市販のものならばいずれも用い
ることができる。 また、本発明で使用される尿素は、市販のもの
ならば、その純度、粒度を問わずいずれも用いる
ことができる。 本発明は、澱粉の水性懸濁液を加熱糊化するに
際し、上記の過硫酸塩と尿素とを添加するのであ
るが、その添加量は使用する原料澱粉の種類、目
的とする糊液の粘度、過硫酸塩の種類、糊化の温
度と時間、目的とする糊液のPH等を勘案し、適宜
決定されるべきものである。過硫酸塩と尿素の添
加時期及び添加順序についても何ら限定されるも
のではない。すなわち、添加時期については、澱
粉粉体又は澱粉水性懸濁液に予め添加し、加熱糊
化するか、あるいは澱粉水性懸濁液の加熱糊化中
もしくは糊化後に添加し漸時高温に保持すること
により、低粘度化を計ることもできる。添加順序
についても過硫酸塩と尿素とを同時に添加しても
よく又、順次添加してもよい。加熱糊化の方法
は、バツチ方式、ジエツトクツカー、オンレータ
ー等の連続式糊化装置を使用した連続方式のいず
れでもよい。 また、本発明の実施に当たつては、ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロース、アル
ギル酸ソーダ等の水溶性高分子、防腐剤、染料、
顔料などの添加物を配合することもできる。 (実施例) 以下に本発明を実施例をもつて説明する。 実施例 1 コーンスターチ50g(無水物換算)、過硫酸ア
ンモニウム(以下「APS」という)0.25g、尿素
1gに蒸留水を加え、全重量500gの澱粉懸濁液
を調製し、これを攪拌装置付きのオートクレーブ
に入れ攪拌しながら100℃で20分間加熱し、糊化
と低粘度化を行い、本発明による低粘度澱粉糊液
を調製した。次いで、加熱温度と加熱時間を種々
変えて上記と同様にして澱粉糊液を調製した。な
お、比較例としてコンンスターチ50g(無水物換
算)、APS0.15gを含む水性懸濁液500gを上記と
同様の操作で糊化及び低粘度化を行い、澱粉糊液
を得た。各澱粉糊液について粘度とPHを測定し
た。
【表】 上記表1から明らかの如く、試料1〜5の間で
は糊液の粘度がほぼ一定であり、本発明の効果、
即ち尿素を併用添加した効果が明らかである。さ
らに糊液のPHをみると実質上低粘度化が進行しな
い程度までに中和されていた。これに対し、比較
例1〜5では糊化時の温度と時間に応じて粘度が
大きく変動していることがわかる。 実施例 2 コーンスターチの30%濃度水性懸濁液を調製
し、これに表2に記載の添加率(澱粉固形分当た
りの固形分百分率)で各薬品を添加した。これを
ジエツトクツカーに35/minの流量で連続的に
供給し、ジエツトヒーターに高圧蒸気を通じて懸
濁液を瞬間的に150℃まで加熱した。更にこれを
ホールデイングコイル内に約5分間滞留させて糊
化と低粘度化を進めた。次いで希釈水を配管内に
連続的に供給し、7%濃度の澱粉糊液を得た。な
お、比較例6では希釈水の供給直後に5%苛性ソ
ーダ水溶液を連続的に供給して中和を行つた。得
られた糊液について粘度及びPHを測定し色を観察
した。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば過硫酸塩と尿素の
添加率さえ一定であれば単に加熱糊化するだけ
で、(後で中和操作をせずに)すぐれた品質の低
粘度澱粉糊液が調製できることがわかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 澱粉の水性懸濁液に過硫酸塩を加えて加熱糊
    化するに際し、尿素を併用添加することを特徴と
    する低粘度澱粉糊液の調製方法。
JP14250385A 1985-07-01 1985-07-01 低粘度澱粉糊液の調製方法 Granted JPS624766A (ja)

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JP14250385A JPS624766A (ja) 1985-07-01 1985-07-01 低粘度澱粉糊液の調製方法

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JP14250385A JPS624766A (ja) 1985-07-01 1985-07-01 低粘度澱粉糊液の調製方法

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Publication Number Publication Date
JPS624766A JPS624766A (ja) 1987-01-10
JPH0574628B2 true JPH0574628B2 (ja) 1993-10-18

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ID=15316854

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JP14250385A Granted JPS624766A (ja) 1985-07-01 1985-07-01 低粘度澱粉糊液の調製方法

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JPS624766A (ja) 1987-01-10

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