JPH0445534B2 - - Google Patents

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JPH0445534B2
JPH0445534B2 JP1449985A JP1449985A JPH0445534B2 JP H0445534 B2 JPH0445534 B2 JP H0445534B2 JP 1449985 A JP1449985 A JP 1449985A JP 1449985 A JP1449985 A JP 1449985A JP H0445534 B2 JPH0445534 B2 JP H0445534B2
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JP
Japan
Prior art keywords
starch
acid
viscosity
urea
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP1449985A
Other languages
English (en)
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JPS61174244A (ja
Inventor
Koji Takasaki
Hiroyuki Watarai
Yasuji Nishioka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Maize Products Co Ltd
Original Assignee
Japan Maize Products Co Ltd
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Publication date
Application filed by Japan Maize Products Co Ltd filed Critical Japan Maize Products Co Ltd
Priority to JP1449985A priority Critical patent/JPS61174244A/ja
Publication of JPS61174244A publication Critical patent/JPS61174244A/ja
Publication of JPH0445534B2 publication Critical patent/JPH0445534B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は澱粉に酸解離定数が1×10-4以上の固
形状の酸と尿素を配合してなる新規な澱粉製品に
関し、更に詳しくは、澱粉に酸解離定数が10-4
上の固形状の酸と尿素を配合することにより長時
間貯蔵した後においても、その水性懸濁液を加熱
糊化せしめた場合、一定の粘度を有する低粘度澱
粉糊液を簡易に且つ安定的に調製することを可能
にする澱粉製品に関する。 〔従来の技術〕 天然の高分子である澱粉は、安価な接着剤とし
て製紙・段ボール・繊維等巾広い分野で多量に使
用されている。澱粉は水に不溶の粒状をなしてお
り、水に懸濁した後加熱糊化せしめた糊液の状態
で使用されるのが一般的である。しかしながら、
低粘度化処理を受けていない通常の澱粉では糊化
せしめた時に粘度が高くなりすぎ種々弊害が生ず
る。そこで従来より通常の澱粉に予め低粘度化処
理を施した加工澱粉を使用することが行われてい
る。このような加工澱粉としては例えば、次亜塩
素酸塩等で酸化した酸化澱粉、酸性物質で加水分
解した酸処理澱粉、無水の状態で高温にて焙焼し
たデキストリン等が知られている。しかし、これ
らの加工澱粉は、いずれも製造するのにかなりの
コストを要することから割高とならざる得ないの
が実情である。これに対し、近年コストの安い低
粘度澱粉糊液の調製方法として加熱糊化と同時に
低粘度化を行ういわゆる自家変性といわれる低粘
度化法が普及してきた。 自家変性による低粘度化の方法としては、従来
次の様な方法が提案されている。 (1) 酵素変性法 この方法は、澱粉の水性懸濁液に少量の澱粉分
解酵素(通常α−アミラーゼが使用される)と補
助薬品を添加した後、加熱して糊化と同時に加水
分解を行ない、最後に酵素を失活させて低粘度澱
粉糊液を得る方法である。この方法は非常に簡単
であるが、その反面、 加水分解の速度が種々の要因で変化するた
め、出来上つた糊液の粘度が大きく変動するこ
と、 微量の残存酵素により、貯蔵中に糊液の粘度
が低下すること、 膨潤澱粉,蛋白質,繊維等が集合したスラツ
ジが形成されること、 等の問題点がある。 (2) 熱機械変性法 この方法は、高温(100〜190℃)と機械的剪断
力との複合効果により、澱粉の実質的な分子量の
低下を伴わずに低粘度化する方法である。すなわ
ち、生の澱粉粒に存在する強固な澱粉分子間の会
合を熱・機械的な働きで破壊し、澱粉分子の分散
液とするものである。この方法では、澱粉分子が
本来の高分子量を保持しているため高いフイルム
強度が得られ、老化もし難いという利点がある
が、その反面、得られる糊液の粘度に下限があ
り、所望の粘度のものが調製し難いという問題点
がある。 (3) 化学変性法 この方法としては、澱粉の水性懸濁液に過硫酸
塩、過酸化水素等の酸化剤を加え、糊化と同時に
酸化分解を行ない、低粘度化を計る方法がある。
この方法によると、酸化剤の添加量を加減するこ
とにより、比較的簡単に広い範囲の粘度の澱粉糊
液を得ることができるが、その反面、 生成した糊液が淡黄〜褐色に着色すること、 特有の悪臭が発生すること、 反応によりPHが低下するので中和を要するこ
と、 PHの低下により加水分解が起こり、加熱温
度,時間等の変動により粘度にバラツキが生じ
ること、 PHが低下しないように予め炭酸ソーダ等の緩
衝剤を加えると糊液の着色が著しくなること、 酸化剤が比較的不安定であること、 等の問題点がある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 以上の如く、自家変性に関する各方法には、そ
れぞれ一長一短がある。本発明者は先に上記の化
学変性法の改良法として酸性物質と水溶生窒素化
合物を添加して加熱糊化する酸化水分解法につい
て特許出願したが特開昭60−28475号(特願昭58
−135142号)、本発明は、これに関連するもので
長期間貯蔵した後においてもその水性懸濁液を加
熱糊化せしめた場合、一定の粘度を有する低粘度
澱粉糊液を簡易に且つ安定的に調製することを可
能にする澱粉製品を提供することを目的とするも
のである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、上記目的をもつて鋭意研究した
結果、澱粉に酸解離定数が1×10-4以上の固形状
の酸と尿素を配合した新規な澱粉製品において
は、長期間貯蔵した後においても、その水性懸濁
液を単に加熱糊化せしめるだけで一定の粘度及び
PHを有し、すぐれた品質を持つた低粘度澱粉糊液
が簡易に且つ安定的に調製されることを見い出
し、本発明を完成した。 即ち、本発明は、澱粉に酸解離定数が1×10-4
以上の固形状の酸と尿素を配合することを特徴と
する新規な澱粉製品に関するのである。 まず本発明で使用される澱粉としては、コーン
スターチ,馬鈴薯澱粉,タピオカ澱粉,ハイアミ
ローススターチ等の未加工の澱粉、これらに公知
の方法により置換基を導入したアセチル化澱粉,
ヒドロキシエチル化澱粉,陽性澱粉等の澱粉誘導
体,軽度の酸化・放射線処理・湿熱処理等を施し
た澱粉、油脂・界面活性剤等を添加した澱粉及び
コーンフラワー・小麦粉等の澱粉を主成分とする
穀粉などいずれも用いることができ、またこれら
二種以上を併用することもできる。ただし本発明
で使用される澱粉は配合される酸や尿素を溶解す
るほどの多量の水を含んではならない。 次に本発明で使用される酸と尿素について説明
する。本発明で使用される酸は酸解離定数が1×
10-4以上でかつ固形状であることを要する。ここ
で、酸解離定数とは水溶液中室温で測定したもの
で二塩基酸以上の多価の酸においては、その第一
段の酸基の解離定数とする。本発明で使用される
酸解離定数が1×10-4以上の酸はかなり強い酸で
あるため比較的少量の配合量で澱粉の低粘度化を
進めることができる。このことは、中和のために
必要な尿素の配合量を減らせることにもなる。こ
のような薬品配合量の減少は経済的にも、糊液の
品質(特に接着力)の点でも好ましいことであ
る。逆に、酸解離定数が1×10-4以下の酸におい
ては、酸基の解離が十分でないため澱粉の酸加水
分解即ち、低粘度化を進めるのに多量の酸を配合
する必要が生ずる。このため中和に必要な尿素の
量も増量することが必要であり経済的にも糊液の
品質(特に接着力)の点でも不利となる。また本
発明でいう固形状の酸とは常温で固形状を呈して
いる酸を意味し、澱粉に配合しても貯蔵中に澱粉
を加水分解することがなく高い貯蔵安定性が得ら
れる。本発明で使用されるこのような酸としては
酒石酸,マレイン酸,クエン酸,ベンゼンスルホ
ン酸等の有機酸,スルフアミン酸,ピロリン酸等
の無機酸があるが、市販のものならばその純度・
粒度を問わずいずれも用いることができる。次に
本発明で使用される尿素は市販のものならば、そ
の純度・粒度を問わずいずれも用いることができ
る。尿素は水溶性窒素化合物の中では加熱時に比
較的速く分解してアンモニアを生成するための配
合量が少なくて済む。 酸と尿素の配合量は使用する原料澱粉の種類、
目的とする低粘度澱粉糊液の粘度やPH、酸の種
類、加熱糊化の温度や時間等を勘案し、適宜決定
されるべきものである。 また、澱粉に酸と尿素を配合して澱粉製品とす
る方法としては、ニーダー、ポニーミキサー、リ
ボンブレンダー、ミユーラーミキサー等のバツチ
式混合機、フラツシユミキサー、コニーダー等の
連続式混合機、ハンマーミル、ボールミル等の粉
砕機、スクリユー押出機などの混合可能な機械を
用いて澱粉に所定量の酸と尿素を混合した後、包
装する方法あるいは、一定量の澱粉を充填した紙
袋、フレキシブルコンテナー等の包装容器に所定
量の酸と尿素を偏在させて(混合せずに)添加配
合することもできる。 なお、本発明の実施に当たつては、PVA、
CMC、グアーガム等の水溶性高分子、防腐剤、
染料、顔料などの固形状の添加物を配合すること
もできる。 〔実施例〕 以下に本発明を実施例をもつて説明する。 実施例 1 コーンスターチ100部、スルフアミン酸0.3部及
び尿素2部をフロージエツトミキサー(粉研製)
にて連続混合した後、25Kg紙袋に密封し本発明に
よる澱粉製品を得た。これを室温で貯蔵した。
0,1,3,6ヶ月後にこのうち300Kgをとり、
水を加えて全量1m3の澱粉懸濁液を調製した。こ
れをジエツトクツカーに35/minの流量で連続
的に供給し、ジエツトヒーターに高圧蒸気を通じ
て懸濁液を瞬間的に150℃まで加熱し更にこれを
ホールデイングコイル内に約5分間滞留させて糊
化と低粘度化を進めた。 次いで希釈水を配管内に連続的に供給し、8%
濃度の澱粉糊液を得た。得られた糊液について粘
度及びPHを測定した。結果は下記表の通りであ
る。 実施例 2 スルフアミン酸の代わりにマレイン酸を用いて
実施例1と同様に混合、包装して澱粉製品を得
た。これを用いて実施例1と同様に貯蔵及び低粘
度澱粉糊液の調製を行つた。得られた糊液につい
て粘度及びPHを測定した。結果を表に記す。 比較例 1〜4 表に記載の薬品を用いて実施例1と同様にして
澱粉製品を得、これを用いて貯蔵及び低粘度澱粉
糊液の調製を行つた。
【表】
〔発明の効果〕
以上のように本発明に従つて澱粉に酸解離定数
が1×10-4以上の固形状の酸と尿素を配合した澱
粉製品は、貯蔵安定性にすぐれ、単にその水性懸
濁液を加熱糊化するだけで、一定の粘度及びPHを
有し、すぐれた品質を持つた低粘度澱粉糊液が得
られることがわかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 澱粉に酸解離定数が1×10-4以上の固形状の
    酸と尿素を配合してなる新規な澱粉製品。
JP1449985A 1985-01-30 1985-01-30 新規な澱粉製品 Granted JPS61174244A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1449985A JPS61174244A (ja) 1985-01-30 1985-01-30 新規な澱粉製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1449985A JPS61174244A (ja) 1985-01-30 1985-01-30 新規な澱粉製品

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Publication Number Publication Date
JPS61174244A JPS61174244A (ja) 1986-08-05
JPH0445534B2 true JPH0445534B2 (ja) 1992-07-27

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JP1449985A Granted JPS61174244A (ja) 1985-01-30 1985-01-30 新規な澱粉製品

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179586A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Oji Cornstarch Co Ltd 省熱貼合用接着剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179586A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Oji Cornstarch Co Ltd 省熱貼合用接着剤
JP4527972B2 (ja) * 2003-12-22 2010-08-18 王子コーンスターチ株式会社 省熱貼合用接着剤

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JPS61174244A (ja) 1986-08-05

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