JPH06275362A - 被覆電線の端末整列装置および端末処理装置 - Google Patents

被覆電線の端末整列装置および端末処理装置

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JPH06275362A
JPH06275362A JP8534793A JP8534793A JPH06275362A JP H06275362 A JPH06275362 A JP H06275362A JP 8534793 A JP8534793 A JP 8534793A JP 8534793 A JP8534793 A JP 8534793A JP H06275362 A JPH06275362 A JP H06275362A
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electric wires
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JP8534793A
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Mitsuo Sato
三男 佐藤
Takashi Ono
隆 小野
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Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
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Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の被覆電線の端末を一列に整列する装
置、及び整列された各被覆電線の端末における被覆の剥
離及び切断をする処理装置の提供。 【構成】 この被覆電線の端末整列装置は、細長い基体
3と、その基体3の長手方向に沿って櫛歯状に突設され
且つその片側面に被覆電線102をガイドするガイド溝
5を設けた複数の保持部材4と、それら保持部材4のガ
イド溝5との間で被覆電線を挟持する板バネ6と、それ
ら挟持された被覆電線102をそれぞれのガイド溝5方
向へ同期して押圧する押圧手段7とを備えている。また
被覆電線の端末処理装置は、上記端末整列装置に被覆電
線102の被覆を剥離するストリップ手段39と被覆電
線102を切断するカッター手段40を備えた剥離切断
装置20が付加されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の被覆電線の端末を
一列に整列する装置、および被覆電線の端末を一列に整
列してその被覆を剥離し先端を揃えて切断するように構
成された端末処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から配電盤や制御盤の製造工場にお
いては、配電盤等に取り付けた機器の端子と盤端子台間
を多芯ケーブル等の被覆電線で接続するために、被覆電
線の端末を一本づつ供給して、その被覆を剥離し、つい
で圧着端子を自動的に取り付ける比較的大型の装置が使
用されている。しかし現場において配電盤等に外部から
の多芯ケーブル等の複数の被覆電線を接続する場合は、
設置現場のスペース等の制約からそのような大型の装置
を使用することは困難であるので、通常手動工具を使用
して被覆電線を一本ずつ端末処理している。手動工具に
よる端末処理は、先ず多芯ケーブルの外被を端子台に合
わせて剥離して芯線をほぐし、次に各芯線の長さを端子
までの距離に合わせてニッパ等により切断する。さらに
ストリッパー等により芯線の端末部分の被覆を所定長剥
離した後、圧着工具を使用してその剥離部分に圧着端子
を取り付ける。そしてこのように端末処理された各芯線
をドライバーで端子台に接続する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし現場における上
記方法は、手動工具を取り替えながら多数の被覆電線を
一本ずつ処理していくので作業に手間がかかり効率が低
いという問題があった。またそれぞれの芯線の長さを端
子までの距離に合わせて切断する際、多数の芯線の整理
不良から処理の二度手間またはやり直しを生じるという
問題もあった。そのため現場において使用可能なコンパ
クトで効率の良い被覆電線の端末処理装置が強く要望さ
れていた。そこで本発明は、このような現場に設置した
配電盤等に多数の被覆電線を効率良く接続するために使
用される、被覆電線の端末整列装置および端末処理装置
を提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の第一の
発明は、複数の被覆電線の端末を一列に整列する装置で
ある。この装置は細長い基体と、該基体の長手方向に沿
って所定間隔で櫛歯状に突設され且つその片側面に被覆
電線をガイドするガイド溝を設けた複数の保持部材と、
それら保持部材のガイド溝との間で被覆電線を挟持する
複数の板バネと、それら被覆電線をそれぞれのガイド溝
側に同期して押圧する押圧手段とを備えていることを特
徴とするものである。上記第一の発明の好ましい実施態
様においては、前記押圧手段が基体の長手方向に移動自
在とされた軸と、該軸を移動操作するハンドル手段と、
前記軸の長手方向に沿って櫛歯状に配列され且つその移
動により各被覆電線を前記ガイド溝側に押圧又は非押圧
するようになされた複数の押圧アームを有している。
【0005】また本発明の第二の発明は、複数の被覆電
線の端末を一列に整列し、その被覆を剥離し先端を揃え
て切断するように構成された端末処理装置であり、端末
整列装置および剥離切断装置が順に配列されている。そ
して前記端末整列装置は、細長い基体と、該基体の長手
方向に沿って所定間隔で櫛歯状に突設され且つその片側
面に被覆電線をガイドするガイド溝を設けた複数の保持
部材と、それら保持部材のガイド溝との間で被覆電線を
挟持する複数の板バネと、それら被覆電線をそれぞれの
ガイド溝側に同期して押圧する押圧手段とを備えてい
る。さらに前記剥離切断装置は、前記端末整列装置によ
って一列に整列される被覆電線の軸線方向に直交する細
長い受け部材と、その受け部材を被覆電線の軸線方向に
往復移動させる移動手段と、その受け部材の長手方向の
一端部に回動自在に連結された細長い可動部材とを備え
ている。そして受け部材および可動部材にはそれぞれ前
記端末整列装置側から順に、被覆電線の被覆に切れ目を
入れるストリッパー手段および被覆電線を切断するカッ
ター手段が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0006】上記第二の発明の好ましい実施態様におい
ては、受け部材と可動部材の連結部と反対側の端部に締
付手段が設けられる。そしてその締付手段は先端部にフ
ックを有するフック体と、それを一方向に回転させるレ
バーおよびラチェット機構を可動部材に設けると共に、
受け部材にそのフックを掛合する凹部を設けて構成され
る。
【0007】
【作用】上記第一の発明の整列装置によれば、細長い基
体に一列に突設された各保持部材の片側面に設けられた
ガイド溝と板バネ間のそれぞれに、被覆電線をワンタッ
チで挿入し挟持することにより、各被覆電線は一列に平
行して整列される。そしてその状態で押圧手段を操作す
ることにより、各被覆電線はそれぞれのガイド溝側に一
斉に押圧されて保持される。従って本装置は構成が簡単
であり、さらに細長い基体は一度に処理すべき被覆電線
を保持できる長さがあれば十分であるので、装置寸法も
現場使用が可能な程度にコンパクトにできる。
【0008】このように各被覆電線を一列に整列し保持
することにより、被覆電線の端末処理を極めて容易に行
うことができる。すなわち通常端子台は直線状に構成さ
れているので、このように整列された各被覆電線の配置
状態は端子台の各端子配置と相似する。従って、接続す
べき端子配置と本装置の整列配置を一致させることによ
り、各被覆電線の長さを端子までの距離に合わせて切断
する等の作業を誤りを生じることなく迅速且つ効率良く
行うことができる。さらに、各被覆電線を平行に整列し
て保持するこの装置を第二発明のように、被覆電線の剥
離切断装置と組み合わせることにより、コンパクトで効
率の良い被覆電線の端末処理装置を構成することができ
る。
【0009】上記第二の発明の端末処理装置によれば、
先ず第一発明と同じ端末整列装置によって複数の被覆電
線が上記のように整列保持され、次にこのように整列さ
れた各被覆電線の端末は、剥離切断装置における受け部
材と可動部材の間に挿通される。そして可動部材を受け
部材に重ね合わせるように回動することにより、カッタ
ー手段で被覆電線が所定長に切断される。その際、スト
リッパー手段により被覆電線の切断端から所定長の所の
被覆に切れ目が入れられる。次いで受け部材を被覆電線
の軸線方向に往復移動させる移動手段を操作することに
より、被覆の剥離が行われる。この細長い受け部材とそ
れに回動自在に連結された細長い可動部材は、端末処理
装置における前記細長い基体と並列され、その長さも同
じ大きさがあれば十分であるので、装置寸法も現場使用
が可能な程度にコンパクトにできる。
【0010】
【実施例】次に図面により本発明の装置の実施例を説明
する。図1および図2は第二発明の端末処理装置を含む
第一発明の端末整列装置の一例を示す正面図および平面
図である。なお、図1には端末整列装置1と剥離切断装
置20により構成される端末処理装置100が示されて
いると共に、必要により付加される端子圧着装置50が
示されている。さらに図3および図4に端末整列装置1
の正面図と部分拡大図が示されている。
【0011】端末整列装置1はフレーム101にボルト
2で固定された細長い基体3と、該基体3の長手方向に
沿って所定間隔で櫛歯状に突設された複数の保持部材4
を有している。この保持部材4は矩形のブロックにより
形成され、基体3に長手方向へ一列に所定間隔で設けら
れた断面矩形の凹溝に嵌合されて溶接や接着等により固
定されている。そしてこの保持部材4の側面にはその長
手方向(基体3の長手方向に直交する方向)に沿って断
面半円形の凹溝により構成されるガイド溝5が設けられ
ている。なお、このガイド溝5の長さ(保持部材4の長
さ)は被覆電線を保持するに十分な寸法とされる。
【0012】ガイド溝5が設けられている各基体3の片
側面には、それに対向して板バネ6が設けられている。
この板バネ6は全体が図4に示すようにL字状に折り曲
げられ、その下部が基体3の片側面の下部に固着され、
その上部は基体3の上面より突出されると共に基体3の
片側面と反対側に折れ曲がる鍔状に形成されている。そ
して被覆電線を基体3の片側面と板バネ6の間からガイ
ド溝5内に挿入し、ガイド溝5と板バネ6間で挟持でき
るようになっている。押圧手段7は基体3の長手方向に
移動自在とされた軸8と、該軸8を移動操作するハンド
ル手段9と、前記軸8の長手方向に沿って櫛歯状に配列
され且つその移動により各被覆電線を前記ガイド溝5側
に押圧又は非押圧するための複数の押圧アーム10を有
している。
【0013】軸8の一端は軸方向にスライド自在にフレ
ーム101に取り付けられ、他端はフレーム101に取
り付けた枠体11内でハンドル手段9に連結されてい
る。ハンドル手段9はハンドル12と、該ハンドル12
の端部と前記軸8の他端をそれぞれピン13、14によ
り連結するリンク15を有している。そしてこのような
リンク15の連結によりトグル機構を構成している。次
にこの端末整列装置1の作用を説明すると、図2の左側
から整列すべき被覆電線の端を導入し、接続すべき配電
盤等の端子台の配置に対応した順序で各保持部材4と板
バネ6間から次々と挿入し、ガイド溝5と板バネ6でそ
れらを挟持する。次に押圧手段7のハンドル12を図4
の直立状態から時計方向へ90度回動することにより軸
8が左方へ移動し、各押圧アーム10により各被覆電線
はガイド溝5側へ押し付けられて保持される。
【0014】次に、剥離切断装置20を図2の平面図と
図5の部分側面図、図10〜図12を参照しながら説明
する。剥離切断装置20は前記端末整列装置1によって
一列に整列される被覆電線の軸線方向に直交する細長い
受け部材21と、該受け部材21を被覆電線の軸線方向
に往復移動させる移動手段22と、前記受け部材21の
長手方向の一端部に回動自在に連結された細長い可動部
材23を有している。受け部材21は細長い矩形のブロ
ック体により作られ、その長手方向両端部が昇降手段2
4により支持されている。この昇降手段24は可逆駆動
のできるギアモータのような減速モータ25と、その出
力軸に傘歯車等で結合された一対のネジ機構26(図
1)、およびそれにネジ結合された一対の垂直ネジ棒2
7から構成されている。
【0015】一方、移動手段22は可逆駆動のできるギ
アモータのような減速モータ28、その出力軸に結合さ
れた傘歯車29および30、伝達軸31、それら傘歯車
29、30の二次側に結合された駆動ネジ棒34、3
5、および駆動ネジ棒34、35にそれぞれネジ結合さ
れたネジ機構36、37を有している。そしてネジ機構
36、37のフレームに前記一対の垂直ネジ棒27の下
端部がそれぞれ固定されている。従って受け部材21は
昇降手段24を介して移動手段22に連結されている。
なお昇降手段24は、本発明の端末処理装置100にさ
らに端子圧着装置50を付加する場合において、剥離切
断装置20が邪魔にならないようにフレーム101の下
方へ退避させるために所望により設けられるものであ
る。受け部材21と可動部材23のそれぞれの一端部
は、図5に示すようピン38により回動自在に連結され
ている。そして受け部材21と可動部材23には図10
〜図13の如く、それぞれ被覆電線の被覆に切れ目を入
れるストリッパー手段39および被覆電線を切断するカ
ッター手段40が設けられている。
【0016】ストリッパー手段39は一対のストリップ
カッタ39a,39bが受け部材21と可動部材23に
夫々複数のピン39c,39dにより抜け止め固定され
ている。これらのストリップカッタ39a,39bはそ
れぞれの長手方向に沿って所定間隔で対向して設けられ
た複数の凹刃41bにより構成されている。これら凹刃
41bの間に被覆電線102を通して可動部材23を受
け部材21に重なるように回動させることにより、上下
の凹刃41bの刃先が被覆102aに食い込むようにな
っている。そしてこれら凹刃41bの間隔は、前記端末
整列装置1の基体3に櫛歯状に突設された複数の保持部
材4の間隔と同一とされる。カッター手段40は、前記
のストリップカッタと同様に、一対の切断カッタ40
a,40bが受け部材21と可動部材23に夫々複数の
ピン39c,39dにより抜け止め固定されている。こ
の一対の切断カッタ40a,40bも、前記ストリップ
カッタ39a,39bと同様に、それぞれの長手方向に
沿って所定間隔で対向して設けられた複数の凹刃40c
により構成されている。これら凹刃40cの間に被覆電
線102を通して可動部材23を受け部材21に重なる
ように回動させることにより、上下の凹刃40cの刃先
が被覆102aのみならず芯線102bまで完全に切断
するように食い込むようになっている。そしてこれら凹
刃40cの間隔は、前記端末整列装置1の基体3に櫛歯
状に突設された複数の保持部材4の間隔と同一とされ
る。これらストリッパー手段39およびカッター手段4
0は、図1に示すように端末整列装置1側にストリッパ
ー手段39、それと反対側にカッター手段40が平行し
て配置されており、両者の間隔は必要とする被覆の剥離
長に一致されている。
【0017】被覆電線の剥離切断操作の際、可動部材2
3を受け部材21に重なるように回動させるが、この操
作をより確実に且つ少ない操作力で行うため、本例では
図5に示すように、可動部材23と受け部材21の連結
端部と反対側の端部に締付手段42aが設けられてい
る。締付手段42aは図6および図7に示すように、側
面にラックが設けられると共に下端にフックを設けたフ
ック体42、そのラックに小歯車が噛み合う二段歯車4
3、該二段歯車43の大歯車に噛み合うラチェット歯車
44、該ラチェット歯車44に爪の先端部が掛合される
突起付爪45、該突起付爪45に取り付けたスプリング
46、およびラチェット歯車44を回転させるレバー4
7を有している。このフック体42は受け部材21に設
けられた凹部48に掛合できるようになっている。そし
てレバー47、ラチェット歯車44および二段歯車43
等の組み合わせにより倍力機構を構成している。なお、
この倍力機構は公知の各種倍力機構と取り替えることが
可能である。
【0018】次に、上記端末処理装置100の作用を説
明すると、図8のように処理すべき複数の被覆電線10
2の端末を端末整列装置1から剥離切断装置20に順に
通しておいて、先ず前述したように端末整列装置1によ
り各被覆電線102を整列保持する。次に、剥離切断装
置20の可動部材23を図5の状態から半時計方向へ回
動し、それを受け部材21にほぼ平行に重ね合わせる。
次いで、締付手段42aのフック体42のフックを受け
部材21の凹部48に掛合させた後、図6(図7)に示
すレバー47を上下に往復させてラチェット歯車44と
一体の駆動歯車44aを一方向へ回転させる。駆動歯車
44aの回転は二段歯車43を経てフック体42に伝達
され、それによってフック体42は上方へ引き上げられ
る。
【0019】フック体42が上方へ引き上げられると可
動部材23と受け部材21がさらに接近して、その間に
形成されているストリッパー手段39およびカッター手
段40により被覆の切り込みおよび被覆電線の切断がな
される。次に移動手段22の減速モータ28を駆動し
て、受け部材21を図1の右方向へ移動させる。受け部
材21の移動によりそれと連結している可動部材23も
同様に移動されるので、端末切断されてそれらの間に把
持されている各被覆電線の被覆は、ストリッパー手段3
9の刃により押し出されるようにして剥離される。図9
はこの状態を示すものであり、図には切断および剥離さ
れた後の被覆電線102の切断面103および導線10
4が示されている。なお締付手段42aの締め付けを解
除するには、突起付爪45を押し下げその爪をラチェッ
ト歯車44から解除すると共に、フック体42の上端を
図7の右方へ傾ければよい。それによりフック体42の
フックが受け部材21の凹部48から外れ、可動部材2
3は受け部材21から離反される。
【0020】図13および図14は端末処理装置100
に必要により付加される端子圧着装置50を示す正面図
および側面図であり、いずれも説明上そのフレームの一
部を取り除いて示してある。なお、端子圧着装置50は
後述するように装置全体のケーシング101に設けた専
用のケーシング51に移動自在に設けられている。ケー
シング51の上部から一対のワイヤ52が垂下され、そ
のワイヤ52の下端が一対の可動体54の夫々のピン孔
53に連結されている。これらの可動体54は上下が開
放された断面コ字型に形成され、その両側壁は下方にな
るほど幅が小とされている。そして一対の可動体54は
その開放側が向き合って配置され、それぞれの上部の接
近している側壁部分に縦方向の長溝が形成され、該長溝
同士が重ね合わされ共通のピン55により図15の如く
両可動体54が一種のヒンジ結合として連結されて、両
可動体54の下部側が互いに開閉自在に形成されてい
る。
【0021】フレーム51の上部に可逆駆動できるギヤ
モータのような減速モータ56が取付られており、その
出力軸が歯車57、58および59を介して拡縮手段6
0に連結されている。拡縮手段60は上端が前記歯車5
9に結合され、外周にボールネジを形成したネジ棒61
と、その上部を軸支する軸受62およびそのネジ棒61
に螺合された昇降体63を有している。昇降体63は左
右一対のブラケット64と該ブラケット64にそれぞれ
軸支されたローラ65を有しており、各ローラ65が前
記一対の可動体54のそれぞれの内壁に接している。
【0022】可動体54の両外側にそれぞれリンク機構
66が配置されている。これらリンク機構66はその一
端がフレーム51にピン67で回動自在に連結された第
一リンク68と、該第一リンク68の他端に軸69で回
動自在に連結された第二リンク70と、さらにその第二
リンク70の突出部に軸支されたローラ71と、第二リ
ンク70の下端に上端縁部が枢着された可動台76とを
有しており、これらの組み合わせにより該リンク機構6
6はトグル機構を構成している。そしてこのローラ71
は可動体54の外側に接している。これらリンク機構6
6は図14に示すように、それぞれの軸69の表裏どう
しを引張スプリング72により引張し、それによってそ
れぞれのローラ71が可動体54の外側を押圧するよう
になされている。
【0023】可動体54の下方には圧着ダイス73が配
置されている。この圧着ダイス73は固定台74とそれ
に結合された固定ダイス75、および可動台76とそれ
に結合された可動ダイス77により構成され、固定ダイ
ス75と可動ダイス77のそれぞれの接触面には圧着端
子を挟む複数の溝が所定間隔で形成されている。そして
固定ダイス75はフレーム51にボルト等により固定さ
れ、可動ダイス77はその両端を前記一対の第二リンク
68にピン78でそれぞれ回動自在に連結されている。
この圧着ダイス73は図21〜図24に示す如く形成さ
れている。即ち、可動ダイス77及び固定ダイス75は
夫々歯合部77a,75aと圧着部77b,75bとを
有し、図22及び図23の如く夫々の圧着部によって端
子99の筒状部を変形するものである。なお、この筒状部
を変形する圧着部はより詳しくは図23の如く端子の筒
状部の先端側を圧着して、芯線と端子とを固定する部分
と、電線の被覆部を筒状部に圧着する補助圧着部77
c,75cとからなる。
【0024】フレーム51下部の左右には一対のネジ部
79が設けられると共に、四隅にフレーム51の移動用
の車輪手段80が設けられている。図1および図8に示
されているように、可逆駆動できるギアモータのような
減速モータ81の出力軸が傘歯車機構82、一対の連結
軸83および一対の傘歯車機構84を介して、外周にボ
ールネジを形成したネジ棒85に連結されている。そし
てこれら各ネジ棒85にネジ部79がそれぞれ螺合され
ており、減速モータ81を駆動することによりフレーム
51が図1の左右方向、すなわち端末処理装置100方
向へ接近または離反する方向へフレーム101中を移動
する。
【0025】図16,図18〜図20は上記端子圧着装
置50に圧着端子を供給するための供給装置である。供
給装置90は駆動モータ107の出力軸に直結された歯
型状凹部108付の駆動プーリ91、板バネにより作ら
れたエンドレスベルト92を介して該駆動プーリ91に
連結された歯型状凹部108付のプーリ93、駆動プー
リ91に図示しない歯車により連結された歯型状凹部1
08付のプーリ94、および板バネにより作られたエン
ドレスベルト95を介してプーリ94に連結された歯型
状凹部108付のプーリ96を有している。なお、この
エンドレスベルト92、95は図13の固定ダイス75
と可動ダイス77の側面に位置されている。一対のエン
ドレスベルト92、95間に供給ロール97から供給さ
れるキャリアシート98が導入される。このキャリアシ
ート98は例えばその側縁近傍に一定間隔で設けられた
保持穴付のプラスチックシートが使用され、各保持穴に
圧着端子99の平坦でリング状の端子穴部が図19,図
20の如く嵌着保持される。
【0026】次に端子圧着装置50の作用を説明する
と、先ず減速モータ56(図14)を駆動して昇降体6
3を始動位置A(図13)まで上昇しておく。この状態
で一対の可動体54の下部はリンク機構66により左右
から中央側に押圧され、それら外側面は下方へ縮小する
テーパ状になる。従って一対のリンク機構66は「くの
字」型に折れ曲がった状態になり、可動台76が上方に
引き寄せられて可動ダイス77は固定ダイス75から離
反される。この状態で図16に示す供給装置90を駆動
し、各圧着端子99を可動ダイス77と固定ダイス75
間に形成される圧着端子を挟む溝位置まで移動させ、キ
ャリアシート98の側縁から突出した圧着端子99の圧
着部を固定ダイス75の溝上に位置させる。
【0027】次に減速モータ56(図14)を駆動して
昇降体63を保持位置B(図13)まで下降させる。こ
の状態で一対の可動体54の下部は昇降体63により始
動位置の状態より外側に拡大され、それによりリンク機
構66は外側に押され、くの字状のリンクがより直線状
態に近づく形状になる。それに応じて可動台76は下方
に下降され、可動ダイス77が固定ダイス75に近づい
て圧着端子99の圧着部を上下から挟みそれを保持す
る。次に減速モータ81(図1または図8)を駆動して
フレーム51、すなわち端子圧着装置50を図1の端末
処理装置100方向へ接近させる。そして端末処理され
て所定間隔で一列に整列された各被覆電線の先端部の導
線を、各圧着端子99の圧着部に挿入する。この状態を
図17に示す。なお、前記端末処理装置100における
剥離切断装置20は、昇降手段24を操作して図17の
ように端末整列装置1の下方へ退避させておく。
【0028】次に減速モータ56をさらに駆動して昇降
体63を圧着位置C(図13)まで下降させると、一対
の可動体54の下部は昇降体63により保持位置の状態
からさらに外側に拡大され、それによりリンク機構66
は外側に押されてより直線状態に近くなる。この状態で
可動台76は最も下方に下降され、可動ダイス77が固
定ダイス75に圧着されて圧着端子99の圧着部が上下
から圧着される。圧着端子99の圧着が完了した後、減
速モータ56を逆に駆動して昇降体63を始動位置Aま
で上昇する。するとリンク機構66は引張スプリング7
2(図14)により一対の可動体54を左右に押圧しつ
つ初期状態に戻るので、可動ダイス77も再び固定ダイ
ス75から離反される。以下同様の操作を繰り返して次
の圧着操作をする。
【0029】
【発明の効果】以上のような構成からなる本発明の装置
は次のような効果を奏する。 (1) 第一の発明の整列装置によれば、細長い基体に
一列に突設された各保持部材の片側面に設けられたガイ
ド溝と板バネ間に、各被覆電線を挿入し挟持させること
ができ、その状態で押圧手段を操作することにより各被
覆電線はそれぞれのガイド溝側に一斉に押圧されて保持
されるようにしたので、簡単な構成で複数の電線の端部
を確実に整列保持することができる。そして細長い基体
は一度に処理すべき被覆電線を保持できる長さがあれば
十分であるので、装置寸法も現場使用が可能な程度にコ
ンパクトにできる。また、各被覆配線の配置を接続すべ
き端子配置と一致させることにより、各被覆電線の長さ
を端子までの距離に合わせて切断する等の作業を、誤り
を生じることなく迅速且つ効率良く行うことができる。
さらに、各被覆電線を1列に整列して保持するこの装置
を、第二発明のように被覆電線の剥離切断装置と組み合
わせることにより、コンパクトで効率の良い被覆電線の
端末処理装置を構成することができる。 (2) 第二の発明の端末処理装置によれば、先ず第一
発明と同じ端末整列装置によって複数の被覆電線が整列
保持され、次にこのように整列された各被覆電線の端末
は、剥離切断装置によって被覆電線が所定長に切断され
ると共に、被覆電線の切断端から所定長の所の被覆が剥
離されるようにしたので、簡単な機構で被覆電線の端末
処理を確実に且つ効率良く行うことができる。また装置
寸法も、現場使用が可能な程度にコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端末処理装置の一例を示す正面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図2の端末整列装置1の正面図であって、図2
の III− III矢視図。
【図4】図2の端末整列装置1の部分拡大図。
【図5】図2の剥離切断装置20の部分側面図。
【図6】図5の剥離切断装置20における締付手段42
aの部分拡大平面図。
【図7】図6のX−X部分の拡大断面図。
【図8】図2の端末処理装置100に処理すべき多数の
被覆電線102の端末を通した状態を示す説明図。
【図9】図2の端末処理装置100で多数の被覆電線1
02の端末を処理した状態を示す説明図。
【図10】図2の端末処理装置100が被覆電線102
の端末の皮剥き及び切断を行う状態を示す断面図。
【図11】図10のA−A線矢視略図。
【図12】図10のB−B線矢視略図。
【図13】端子圧着装置50を示す正面図。
【図14】図13の側面図。
【図15】図13の可動体54の説明図。
【図16】図10の端子圧着装置50に圧着端子を供給
するための供給装置の一例を示す模式的な側面図。
【図17】端末処理して所定間隔で一列に整列された各
被覆電線の先端部の導線を圧着装置50に挿入した状態
を示す説明図。
【図18】図16における圧着端子を供給するための供
給装置の平面図。
【図19】同供給装置に導かれるキャリアシート98の
一部平面図。
【図20】同横断面図。
【図21】端子圧着装置の圧着ダイス73の要部正面
図。
【図22】同圧着ダイス73の圧着状態を示す部分正面
図。
【図23】同縦断面図。
【図24】同縦断面図であって圧着前の状態を示す。
【符号の説明】
1 端末整列装置 2 ボルト 3 基体 4 保持部材 5 ガイド溝 6 板バネ 7 押圧手段 8 軸 9 ハンドル手段 10 押圧アーム 11 枠体 12 ハンドル 13 ピン 14 ピン 15 リンク 20 剥離切断装置 21 受け部材 22 移動手段 23 可動部材 24 昇降手段 25 減速モータ 26 ネジ機構 27 垂直ネジ棒 28 減速モータ 29 傘歯車 30 傘歯車 31 伝達軸 34 駆動ネジ棒 35 駆動ネジ棒 36 ネジ機構 37 ネジ機構 38 ピン 39 ストリッパー手段 39a ストリップカッタ 39b ストリップカッタ 39c ピン 39d ピン 40 カッター手段 40a カッタ 40b カッタ 40c 凹刃 41b 凹刃 42 フック体 42a 締結手段 43 二段歯車 44 ラチェット歯車 44a 駆動歯車 45 突起付爪 46 スプリング 47 レバー 48 凹部 50 端子圧着装置 51 フレーム 52 ワイヤ 53 ピン孔 54 可動体 55 ピン 56 減速モータ 57 歯車 58 歯車 59 歯車 60 拡縮手段 61 ネジ棒 62 軸受 63 昇降体 64 ブラケット 65 ローラ 66 リンク機構 67 ピン 68 第一リンク 69 軸 70 第二リンク 71 ローラ 72 引張スプリング 73 圧着ダイス 74 固定台 75 固定ダイス 75a 歯合部 75b 圧着部 75c 補助圧着部 76 可動台 77 可動ダイス 77a 歯合部 77b 圧着部 77c 補助圧着部 78 ピン 79 ネジ部 80 車輪手段 81 減速モータ 82 傘歯車機構 83 連結軸 84 傘歯車機構 85 ネジ棒 90 供給装置 91 駆動プーリ 92 エンドレスベルト 93 プーリ 94 プーリ 95 エンドレスベルト 96 プーリ 97 供給ロール 98 キャリアシート 99 圧着端子 99a 筒部 99b 孔付平板部 100 端末処理装置 101 フレーム 102 被覆電線 102a 被覆 102b 芯線 103 切断面 104 導線 105 凸部 106 孔 107 駆動モータ 108 歯型状凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被覆電線102の端末を一列に整
    列する装置であって、細長い基体3と、該基体3の長手
    方向に沿って所定間隔で櫛歯状に突設され且つその片側
    面に被覆電線をガイドするガイド溝5を設けた複数の保
    持部材4と、それら保持部材4のガイド溝5との間で被
    覆電線102を挟持する複数の板バネ6と、それら被覆
    電線102をそれぞれのガイド溝5側に同期して押圧す
    る押圧手段7とを備えてなる被覆電線の端末整列装置。
  2. 【請求項2】 押圧手段7が基体3の長手方向に移動自
    在とされた軸8と、該軸8を移動操作するハンドル手段
    9と、前記軸8の長手方向に沿って櫛歯状に配列され且
    つその移動により各被覆電線102を前記ガイド溝5側
    に押圧又は非押圧するようになされた複数の押圧アーム
    10を有している請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 複数の被覆電線102の端末を一列に整
    列し、その被覆を剥離し先端を揃えて切断するように構
    成された端末処理装置であって、端末整列装置1および
    剥離切断装置20が順に配列され、 前記端末整列装置1は、細長い基体3と、該基体3の長
    手方向に沿って所定間隔で櫛歯状に突設され且つその片
    側面に被覆電線102をガイドするガイド溝5を設けた
    複数の保持部材4と、それら保持部材4のガイド溝5と
    の間で被覆電線102を挟持する複数の板バネ6と、そ
    れら被覆電線102をそれぞれのガイド溝5側に同期し
    て押圧する押圧手段7とを備え、前記剥離切断装置20
    は、前記端末整列装置1によって一列に整列される被覆
    電線102の軸線方向に直交する細長い受け部材21
    と、該受け部材21を被覆電線102の軸線方向に往復
    移動させる移動手段22と、前記受け部材21の長手方
    向の一端部に回動自在に連結された細長い可動部材23
    とを備え、前記受け部材21および可動部材23にそれ
    ぞれ前記端末整列装置1側から順に被覆電線102の被
    覆に切れ目を入れるストリッパー手段39および被覆電
    線を切断するカッター手段40が設けられていることを
    特徴とする被覆電線の端末処理装置。
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