JPH0627501U - 液,粘体充填機における充填物供給タイミング変更装置 - Google Patents

液,粘体充填機における充填物供給タイミング変更装置

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JPH0627501U
JPH0627501U JP6291092U JP6291092U JPH0627501U JP H0627501 U JPH0627501 U JP H0627501U JP 6291092 U JP6291092 U JP 6291092U JP 6291092 U JP6291092 U JP 6291092U JP H0627501 U JPH0627501 U JP H0627501U
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勝介 秋元
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秋元産機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填容器に充填される充填物の粘度が変った
場合に、機械を停止させることなく充填物の供給タイミ
ングを充填物の性状に対応して変化させ、常時一定量の
充填物を供給するための充填物供給タイミング変更装置
を提供する。 【構成】 充填容器を搬送するモータに連結する駆動軸
(A軸)のA軸スプロケット4と充填物を供給するポン
プ側に連結する従動軸(B軸)のB軸スプロケット12
間に巻回される第2のチェーン15の張り側にテンショ
ンスプロケット23を圧接係合し、ウォームホイール2
6,32等からなるウォームドライブ機構部25を動作
してテンションスプロケット23を支持する揺動アーム
24を回動させ、第2のチェーン15の巻回経路を変化
させてB軸スプロケット12をその分だけ回転させ、A
軸aに対するB軸bの回転タイミングを変更させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、搬送される充填容器の内部に性状の異なる充填物を過不足なく供給 するに好適な液,粘体充填機における充填物供給タイミング変更装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体,粘体等の充填物を充填容器内に供給する充填機は従来より使用されてい る。その概要構造としては、例えば、モータで駆動される駆動軸(以下、A軸と いう)により回転される搬送テーブル上に等角度ピッチで搭載されて充填物供給 位置に搬送される充填容器内に、従動軸(以下、B軸という)で駆動されるプラ ンジャポンプ等によってホッパ側から供給される充填物をノズル等を介して供給 し、前記充填容器が搬送される前に充填を完了するように概略構成されるものが 多い。前記プランジャポンプは、前記ホッパ側に形成された孔内に充填物を吸引 し、後退時に前記孔を下方に向け、前進時にホッパから吸引した充填物を圧縮し ながら前記ノズル側に供給するように形成される。
【0003】 一方、充填容器内に供給される充填物は各種のものがある。例えば、液体状の ものや粘度の高い粘性物がある。この場合、前記プランジャポンプの供給タイミ ングが一定に形成されていると、前記ノズル端から吐出される充填物の吐出タイ ミングに差が生ずる。すなわち、水のようなものは出口さえ有ればすぐ流れてし まい、粘性の高いものは圧縮によりつぶされ、ある程度圧縮されてから移動を開 始する。そこで、プランジャポンプの供給タイミングを充填物の種類に応じて変 更する変更装置が充填機に付設されることが必要になる。すなわち、前記A軸に 対し、B軸の回転タイミングを変更することが必要になる。
【0004】 図4は、従来一般に使用されている充填物供給タイミング変更装置の概要構造 を示すものである。A軸aには2枚のA軸チェーンホイール40を有し、その一 方はモータ6(M)に連結する回転軸に固定されたチェーンホイール38と第1 のチェーン41で巻回してある。図略のプランジャポンプ14a(P)に連結す るB軸bには、B軸チェーンホイール49が連結してあり、A軸チェーンホイー ル40の他方と第2のチェーン42で巻回してある。第2のチェーン42の弛み 側にはテンション用のチェーンホイール43が圧接係合する。詳細構造は省略す るが、A軸チェーンホイール40の2枚の前記チェーンホイールは長孔44とロ ックボルト45により、相互の回転位相位置を変更可能に連結される。
【0005】 以上の構造により、チェーンホイール38を回転すると、第1のチェーン41 とA軸チェーンホイール40および第2のチェーン42を介してB軸チェーンホ イール39が回転駆動されてプランジャポンプ14aを駆動するが、A軸チェー ンホイール40の長孔44の範囲で回転位相位置を変更することが出来る。すな わち、A軸aの回転とB軸bの回転の回転タイミングを変更することが出来る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
以上に説明したように、A軸aとB軸bの回転タイミングを変更することによ り性状の異なる充填物の充填時期を調整し、充填容器内に一定量の充填物を入れ ることが出来る。しかしながら、従来技術の場合には前記したようにロックボル ト45を弛めてA軸チェーンホイール40を長孔44の範囲で調整し回転タイミ ングを変更した後に、ロックボルト45を締結する調整作業が必要になる。この 作業は装置の駆動中には不可能なため、その都度装置を停止させる必要がある。 また、前記した調整作業にはかなりの熟練と作業時間を必要とする。その結果、 機械の稼動率を低下させる問題点があると共に、間欠的な調整のため充填が完全 に行われない場合が生じ易い。
【0007】 本考案は、以上の問題点を解決するもので、充填物の性状に関係なく、一定量 の充填が出来ると共に、装置を停止することなく充填物の供給タイミングを簡単 に変更することが出来、機械の稼動率を向上し得る液,粘体充填機における充填 物供給タイミング変更装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の目的を達成するために、充填容器の搬送装置側に連結する駆 動軸と、該充填容器内に液体,粘体等の充填物を供給するポンプを駆動する駆動 軸間をチェーン又はベルトで連結し、前記駆動軸と従動軸のタイミングを変えて 、前記充填物の供給タイミングを変更する変更装置であって、前記チェーン等の 張り側に揺動アームの端部に枢支されるテンションホイールを圧接係合すると共 に、前記揺動アームを駆動するウォームホイールを有するウォームドライブ機構 部を設けてなる液,粘体充填機における充填物供給タイミング変更装置を構成す るものである。
【0009】
【作用】
充填容器を搬送するための駆動軸と充填物を供給するポンプを作動する従動軸 間に巻回されるチェーン又はベルトの張り側にテンションホイールを圧接係合さ せる。このテンションホイールを支持する揺動アームをウォームドライブ機構部 により揺動させることにより、前記テンションホイールがチェーン又はホイール を押圧する。チェーン等の押圧により駆動軸および従動軸が回転しようとするが 、駆動軸側は回転しにくく従動軸側のみが積極的に回転させられる。それにより 、駆動軸と従動軸間の回転タイミングのずれが生ずる。その結果、例えば粘度の 高い充填物はホッパ側からノズル側に充填物が液体等よりも早目に供給され、前 記したような圧縮時のつぶれが生じても液体等の場合と同量の一定の量の充填物 が充填容器内に供給される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。図1は本考案の一実施例の 全体構造を示す正面図であり、図2はその平面断面図であり、図3は駆動軸側と 従動軸側とを連結するチェーン連結構造を示す側面図である。
【0011】 図1乃至図3に示すように、A軸aは装置の枠体1に軸受2,3により枢支さ れ、2枚のA軸aスプロケット4,5が固定される。一方、図3に示すようにモ ータ6(M)に連結する回転軸7にはスプロケット8が固定される。なお、回転 軸7は軸受9により枠体1に枢支される。スプロケット8とA軸スプロケット5 間には第1のチェーン10が巻回される。モータ6は図略の充填容器の搬送装置 側に連結し、該装置を駆動する。
【0012】 図1および図3に示すように、B軸bは枠体1に固定する軸受11に枢支され 、B軸スプロケット12が固定される。図3に示すように、B軸スプロケット1 2はクラッチ13を介しプランジャポンプ14(P)側に連結する。B軸スプロ ケット12とA軸スプロケット4間には第2のチェーン15が巻回される。第2 のチェーン15の弛み側にはテンション用のスプロケット16が噛合して配置さ れる。スプロケット16にはアーム17の先端にピン結合し、アーム17の基端 側は枠体1に固着する支持具18に枢支されると共にレバー部材19の一端側に 連結する。レバー部材19の他端側と枠体1間にはスプリング20が張架される 。また、図1に示すように、枠体1に固定される軸受21に枢支されるアイドラ スプロケット22は第2のチェーン15の張り側に当接係合し、第2のチェーン 15の走行時のおどりを規制する。
【0013】 次に、本実施例の主要構成要素であるテンションスプロケット23,揺動アー ム24およびウォームドライブ機構部25等を図1および図2により説明する。 テンションスプロケット23は第2のチェーン15の張り側に圧接係合する。揺 動アーム24の先端にはテンションスプロケット23がピン結合すると共にその 基端側はウォームドライブ機構部25のウォームホイール26に連結される。つ づいて、ウォームドライブ機構部25を説明する。ウォームホイール26は枠体 1に軸受27により枢支されウォームギヤ28が噛合する。ウォームギヤ28の 支持軸29は枠体1に固定される軸受30,31に枢支される。また、支持軸2 9にはウォームホイール32が固定される。一方、枠体1にはハンドルノブ33 を有するハンドル軸34が軸受35,36により枢支され、ハンドル軸34の端 部にはウォームホイール32に噛合するウォームギヤ37が固定される。
【0014】 次に、本実施例の作用を説明する。図3に示したモータ6を駆動すると図略の 充填容器が搬送されると共に回転軸7が回転し、スプロケット8および第1のチ ェーン10を介してA軸スプロケット4,5が回転する。テンション用のスプロ ケット16により弛み止めされている第2のチェーン15がA軸スプロケット4 ,5の回転により移動し、それに伴ってB軸スプロケット12が回転する。第2 のチェーン15の移動によりアイドラスプロケット22およびテンションスプロ ケット23も回転する。
【0015】 充填物の種類が変り、充填物の供給タイミングを変更する必要が生じた場合に は、ハンドルノブ33を手動等により回転する。それにより、ハンドル軸34が 回転し、ウォームギヤ37,ウォームホイール32を介して支持軸29が回転し 、ウォームギヤ28を介してウォームホイール26が回動する。揺動アーム24 はウォームホイール26に固定されているため、ウォームホイール26の回動に 伴って揺動アーム24が回動する。図1に示すように揺動アーム24が図のC矢 印方向に回動すると、テンションスプロケット23が第2のチェーン15を内側 から外側に向かって押圧する。それにより、第2のチェーン15が移動しようと する。しかしながら、A軸スプロケット4,5は第1のチェーン10を介して回 転軸7側に連結し、回転軸7は前記したように充填容器の搬送装置側に連結され る。そのため、A軸スプロケット4,5は回転が拘束される。そこでテンション スプロケット23が第2のチェーン15を押圧すると、テンション用のスプロケ ット16が回動し、A軸スプロケット5のチェーン送り出し部から受け入れ部ま での間の第2のチェーン15の巻回軌跡が変化する。その結果、B軸スプロケッ ト12が第2のチェーン15の弛みを解消する分だけ回転しA軸aとB軸b間に 回転タイミングの差が生じる。
【0016】 以上の動作はモータ6による第1および第2のチェーン10,15の移動中に おいて行うことが出来るため、ハンドルノブ33を回転しながら充填物の充填状 態を観察し、最良の条件の回転タイミングの変更を行うことが出来る。また、ウ ォームドライブ機構部25はウォームホイール26,32を有するため、セルフ ロック機構により逆転が出来ない。そのため、テンションスプロケット23を第 2のチェーン15側に押圧してもチェーン反力により戻されることがなく正確な 回転タイミングの調整が出来る。
【0017】 図3においてB軸スプロケット12とポンプ14間にはクラッチ13が介設さ れているが、前記回転タイミングの調整時にクラッチ13を切断して行うことに よりB軸bの回転タイミングの変更がより容易に行われる。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、次のような顕著な効果を奏する。 (1)ポンプ側に連結するB軸と充填容器の搬送用のA軸との間の回転タイミン グを変更するためにチェーン等の張り側に圧接係合するテンションホイールとそ れを移動させるウォームドライブ機構部を設けることにより、充填物の性状の変 化に伴って充填物の供給タイミングを変更することが出来る。そのため常に一定 量の充填物を充填容器内に供給することが出来る。 (2)充填物の供給タイミングの変更は運転中に、しかも充填状態を観察しなが ら最良の供給タイミングの調整を行うことが出来る。また、機械を停止する必要 がないため、機械稼動率が向上する。 (3)供給タイミングの調整は、容易に、かつ迅速に行われ、特別の熟練等を必 要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体構造を説明するための
正面図である。
【図2】図1の平面断面図である。
【図3】図1におけるA軸とB軸とのチェーン連結構造
を示す側面図である。
【図4】従来の充填物の供給タイミングの変更装置の一
例を示す正面図である。
【符号の説明】
a A軸(駆動軸) b B軸(従動軸) 1 枠体 4 A軸スプロケット 5 A軸スプロケット 6 モータ(M) 7 回転軸 8 スプロケット 10 第1のチェーン 12 B軸スプロケット 13 クラッチ 14 ポンプ(P) 15 第2のチェーン 16 スプロケット 22 アイドラスプロケット 23 テンションスプロケット 24 揺動アーム 25 ウォームドライブ機構部 26 ウォームホイール 27 軸受 28 ウォームギヤ 29 支持軸 30 軸受 31 軸受 32 ウォームホイール 33 ハンドルノブ 34 ハンドル軸 35 軸受 36 軸受 37 ウォームギヤ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填容器の搬送装置側に連結する駆動軸
    と、該充填容器内に液体,粘体等の充填物を供給するポ
    ンプを駆動する従動軸間をチェーン又はベルトで連結
    し、前記駆動軸と従動軸のタイミングを変えて、前記充
    填物の供給タイミングを変更する変更装置であって、 前記チェーン等の張り側に揺動アームの端部に枢支され
    るテンションホイールを圧接係合すると共に、前記揺動
    アームを駆動するウォームホイールを有するウォームド
    ライブ機構部を設けることを特徴とする液,粘体充填機
    における充填物供給タイミング変更装置。
JP6291092U 1992-09-08 1992-09-08 液,粘体充填機における充填物供給タイミング変更装置 Expired - Fee Related JP2581275Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003165501A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Nisshin Seifun Group Inc 粉粒体充填装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003165501A (ja) * 2001-11-30 2003-06-10 Nisshin Seifun Group Inc 粉粒体充填装置

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