JPH0627464B2 - 自閉扉体の開閉装置 - Google Patents

自閉扉体の開閉装置

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JPH0627464B2
JPH0627464B2 JP1057470A JP5747089A JPH0627464B2 JP H0627464 B2 JPH0627464 B2 JP H0627464B2 JP 1057470 A JP1057470 A JP 1057470A JP 5747089 A JP5747089 A JP 5747089A JP H0627464 B2 JPH0627464 B2 JP H0627464B2
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timer
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清 礒川
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Sanwa Shutter Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、トンネル、ホテル等の非常口や病院の出入り
口等の開口部に常時閉扉状態で取付けられる自閉扉体の
開閉装置に関するものである。
[従来技術および発明が解決しようとする課題] 一般に、この種開口部に取付けられる扉体のなかには、
常時閉扉姿勢にあるものを、手動で開扉し、そして自動
的に閉扉する(自閉する)ようにしたものがある。この
様なものは、従来、巻取バネ等で構成された自閉機構を
扉体に設け、開扉操作は手動で行なうが、閉扉作動は自
動で行なうようになつている。しかるにこのものは、扉
体は自閉機構によつて常に閉扉方向に付勢されているた
め、開扉状態の開口部は、扉体の自閉力によつて常に狭
くなる方向にあり、このため常に扉体を開扉状態に保持
し続けないと、後続して通過しようとする者の通行が邪
魔されて迅速かつ円滑な通行ができなくなるという欠点
がある。
そこでクラツチのようなものを設け、これによつて自閉
力を一時的に断つて開扉位置に停止させようとした場
合、扉体を常時閉扉方向に付勢するものでは、自閉力が
断たれて蓄勢状態のままフリーになつた付勢手段が単独
で無負荷側に戻ることがないよう別途複雑な機構が必要
になるので実現的なものでない。
このため、開扉した扉体を保持機構によつて所定時間保
持し、その後これを解除して自動的に閉扉するようにし
たものが提案されるが、従来の保持機構は、全開した扉
体を保持するものであり、従つて、半開状態までしか開
扉しなかつた様なときにはその保持機構が有効に働くこ
とがなく、そして避難者や障害者に対して扉体の全開を
強制することは好ましいものではなく、事実、中途まで
しか開扉しないことが多いため、折角の保持機能も有効
に活用できないことになる。その上、一度保持機構に保
持されると、扉体は所定時間経過後でなければ閉扉しな
いから、避難者が早く終了し、扉体を逸早く閉扉せしめ
たい場合であつても保持機構による自動解除を待つか、
保持機構の解除操作を別途行なわなければならないとい
う問題が有る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の如き実状に鑑みこれらの欠点を一掃す
べく創案された自閉扉体の開閉装置にかかるものであつ
て、扉体の開扉作動に連動して移動するが、扉体単独の
閉閉作動には追随しない作動体と、該作動体を閉扉方向
に向けて常時付勢して扉体の自閉を行う自閉機構と、タ
イマー機構に連動連結され、作動開始したタイマー時間
のあいだ作動体の閉扉方向側の移動を規制する規制機構
と、上記タイマー時間のあいだの作動体の開扉方向の移
動については許容する許容機構とを設けて自閉扉を構成
すると共に、上記タイマー機構は、作動体の開扉作動当
初の移動に連動して非作動位置から作動位置まで移動
し、且つ作動体の閉扉作動当初の移動に連動して作動位
置から非作動位置まで復帰する可動体と、作動位置に達
した可動体を検知して作動開始するタイマー装置とから
構成されており、さらに可動体には、タイマー装置を作
動させる作動位置まで達した以降は作動体の移動から自
由になる逃げ機構が設けられていることを特徴とするも
のである。
そして本発明は、この構成によつて、常時付勢する自閉
機構を備えた扉体でありながら、扉体は、自由に閉扉で
きる状態で、いつでも任意の開扉位置で所定時間停止保
持せしめることができ、しかもこの停止保持せしめる装
置を簡単でコンパクトなものにすることができるように
したものである。
[実施例] 本発明の構成を図面に示された実施例に基づいて説明す
れば、1は扉体であつて、該扉体1は本実施例では扉体
1の上框1aに固定された吊車2が案内レール3を走行
するとによつて開閉する吊車タイプの引戸で構成されて
いる。案内レール3と一体化された上枠4の戸先側には
自閉機構を内装した開閉装置5が取付けられている。開
閉装置5を覆蓋するケース5aには一端がケース5aよ
り突出した作動軸6が回動自在に軸着されているが、該
作動軸6の突出端部には作動ワイヤーの一端側が巻装さ
れたプーリ8が固定されている。上枠4の戸尻側には巻
取バネ(図示せず)を内装した作動ワイヤ7用の巻取装
置9が取付けられているが、該巻取装置9によって作動
ワイヤ7は常時緊張した状態で巻取装置9側に巻取られ
るように付勢されている。
10はケース5a内において作動軸6に固定されたプー
リであるが、該プーリ10にはケース5aの内壁に固着
した巻取装置11から延出する巻取ワイヤ11aの遊端
が取付けられている。巻取ワイヤ11aのプーリ10へ
の巻回方向は前記作動ワイヤ7のプーリ8への巻回方向
とは逆方向となつており、さらに該巻取装置11に内装
の巻取バネ(図示せず)の付勢力は前記巻取装置9のも
のよりも大となつていて、後述する作動軸6への回動規
制作用が解除されれば、作動軸6は、巻取ワイヤ11a
が巻取装置11によつて巻取られる方向、即ち作動ワイ
ヤ7は巻取装置9から繰出されてプーリ8に巻取られる
方向に強制的に回転し、後述の作動体12を閉扉方向側
に強制移送するようになつており、而して本発明の自閉
機構を構成している。
一方、作動ワイヤ7の中途部適宜位置には前述の作動体
12が固定してあるが、該作動体12は扉体1の上框1
aに固定の作動ブラケツト12aに対し戸尻側でのみ接
当するようになつている。そして、扉体1を手動で開扉
した場合、開扉作動に伴う作動ブラケツト12aの移動
作用で作動体12は作動ワイヤ7とともに戸尻方向(矢
印A方向)に移動し、この時、巻取ワイヤ11aは巻取
装置11から繰出されてプーリ10に巻取られる。一
方、この状態で前述したように作動軸6への回動規制作
用が解除されると、巻取ワイヤ11aの巻取装置11の
巻取作動に伴う作動ワイヤ7、換言すれば作動体12の
戸先方向(反矢印A方向)への強制移送作用によつて作
動ブラケツト12aは戸先側へ押しやられ、扉体1を自
動的に閉扉するようになつている。この様に、本実施例
の開閉装置5には、巻取装置9と併せて自閉機構を構成
する作動軸6、作動ワイヤ7、巻取装置11、作動体1
2等の部材装置が設けられている。
一方、作動軸6にはピニオン歯車13及び作動歯車14
がさらに設けられているが、ピニオン歯車13は作動軸
6に対し前記開扉方向への回動では一体回動するが閉扉
方向への回動では自由回動するように、また作動歯車1
4は逆に作動軸6に対し閉扉方向への回動では一体回動
するように、例えばカムクラツチ、ローラークラツチ等
のクラツチ機構を内装したボス部13a、14aを介し
てそれぞれ作動軸6に取付けられている。ピニオン歯車
13には可動ラツク15が噛合しており、ピニオン歯車
13の回動に伴つて可動ラツク15は移動することにな
るが、可動ラツク15の両端部は歯が切欠かれている。
そして、ピニオン歯車13は、閉扉状態では戸先側の非
作動位置に位置している可動ラツク15の歯部適宜位置
に噛合しているが、開扉作動当初の作動体12の移動に
伴うピニオン歯車13の回動によつて可動ラツク15が
戸尻側の作動位置に移動し、可動ラツク15の戸先側切
欠部15aがピニオン歯車13に達するとピニオン歯車
13は空回して可動ラツク15の移動が停止するように
なつており、これによつて本発明における作動体12に
対する可動ラツク15の逃げ機構が構成されている。一
方、閉扉作動時においては、ピニオン歯車13は作動軸
6の閉扉方向への回動に対して自由であるが、可動ラツ
ク15の戸尻側端部に一端が止着された弾機15bの付
勢力によつて、可動ラツク15は常に非作動位置に復帰
するよう付勢されている。このため、閉扉作動開始と同
時にピニオン歯車13は戸先側に復帰しようとする可動
ラツク15によつて回動するが、復帰した可動ラツク1
5がケース5aに接当停止したとしても、さらに回り続
ける作動軸6に対しピニオン歯車13は自由回転するた
めピニオン歯車13と可動ラツク15とが噛合していて
も何ら支障はない。
16はゼンマイバネ等を内装したタイマー装置であつ
て、該タイマー装置16の作動軸16aに固定の作動腕
17下部には作動アーム17aが枢支17cされている
が、該作動アーム17aは作動腕17に固定のアームス
トツパ17bによつて支軸17cを支点とした戸先側へ
の回動は自由であるが、戸尻側への回動は規制され作動
腕17と共に作動軸16aを支点として戸尻側に回動し
タイマー装置16を始動せしめるようになつている。一
方、前記可動ラツク15の戸尻側端部には始動腕18が
突設されており、該始動腕18は、非作動位置から作動
位置に移動する可動ラツク15との一体移動によつて、
作動アーム17aに接当検知し、作動腕17とともに戸
尻側に回動せしめてタイマー装置16を始動するように
なつている。尚、始動腕18は可動ラツク15に螺着し
ており、このため始動腕18の突出長さを調節するため
によりタイマー装置16の作動時間を自在に調節できる
ようなつている。
また、前記作動歯車14は、軸19に固定の爪歯車20
に対し、該軸19に固定の歯車19a、軸21に固定の
歯車21a、21bを介して減速された状態で連動連結
している。一方、爪歯車20用の規制腕22は支軸22
aを支点として上下揺動するが、規制腕22が下動した
際、規制腕22に固定の送爪体22bが爪歯車20に噛
合することによつて爪歯車20は第3図に示す如く時計
回りの回動が規制され、これによつて作動軸6は閉扉方
向への回動(同じく時計回りの回動)が規制されるよう
になつている。上記規制腕22の先端側下縁には作動腕
17の上縁が接当している。そしてタイマー装置16の
非作動時、即ち作動腕17が上下方向に起立した状態で
は規制腕22は上動して送爪体22bの爪歯車20への
噛合が解除されているが、可動ラツク15の開扉作動に
伴う作動腕17の前記倒伏回動で規制腕22は下動して
送爪体22bが爪歯車20に噛合し前記自閉機構による
爪歯車20の閉扉方向への回動規制をするようになつて
おり、これによつて本実施例の規制機構が構成されてい
る。
尚、図中、22cは規制腕22用の引張りスプリング、
23は各軸6、19、21用の軸受、24はカラー、2
5は扉体1の下側に設けた振れ止め用部材である。
次に、叙述の如く構成した本発明の作用について説明す
る。まず、全閉している扉体1の閉扉時にあつては可動
ラツク15は戸先側の非作動位置に位置し、タイマー装
置16は作動腕17が上下方向に立姿し爪歯車20と送
爪体22bとの噛合が解除された不作動状態になつてい
る。火災等の非常事態が発生し、避難者が扉体1を開扉
した場合、該扉体1に固定の作動ブラケツト12aと作
動体12を戸尻方向に移動せしめる。即ち、作動体12
が作動ブラケツト12aによつて戸尻方向への移送作用
を受けると、作動ワイヤ7は矢印A方向に引張られてプ
ーリ8を巻取装置11に抗して第3図における反時計方
向に回動せしめてプーリから繰出されることになる。こ
のプーリ8の回動によつてピニオン歯車13も回動し、
戸先側の非作動位置にあつた可動ラツク15を戸尻側の
作動位置に移動せしめる。これによつて可動ラツク15
先端の始動腕18が作動アーム17aに接当して作動腕
17を軸16aを中心に回動させ、タイマー始動せしめ
ると同時に規制腕22を下降させて送爪体22bを爪歯
車20に噛合せしめ軸19の時計回りの回動を規制する
ことになる。このため、作動軸6は、開扉作動に伴う巻
取装置11からの巻取ワイヤ11aの繰出し作動で逆に
巻取装置11による閉扉方向への回動作用を受けること
になるが送爪体22bと爪歯車20との噛合による軸1
9の一方向回動規制作用によつて、作動軸6は閉扉方向
への回動は規制されるが開扉方向への回動は自由に行な
われることになる。従つて、扉体1は、全開することな
く中途で開扉した場合であつても、巻取装置11による
自閉作用を受けることなく該中途位置で停止する。そし
てさらに必要ならば扉体1を全開方向に開扉することも
できる。
一方、最終避難者が避難後扉体1を閉扉しようとする場
合、避難者は開いている扉体1を自在に閉扉することが
できる。即ち、任意位置に開いた扉体1は、作動体12
に対して戸先側から接当する構成になつているから閉扉
方向へは作動体12とは全く無関係に自由に移送するこ
とができ、従つて手動による閉扉操作も通常の操作だけ
で簡単に行なうことができる。さらに遅れた者が上記手
動閉扉された扉体1を開けようとした場合、扉体1は全
く自由に開扉せしめることができる。
また、手動による閉扉操作を忘れた場合には、開扉操作
時から所定時間経過すればタイマー装置16の作動によ
つて開いている扉体1は自動的に閉扉するとになる。即
ち、タイマー装置16はタイマー始動してから所定時間
経つと作動腕17を上下方向に起立復帰して規制腕22
を上動せしめ爪歯車20と送爪体22bの噛合を解除す
る。これによつて作動軸6の閉扉方向への回動規制が解
除されることとなり、従つて作動軸6は巻取装置11の
巻取作用で時計方向に回動して作動ワイヤ7をプーリ8
に巻取り作動体12を戸先方向に移動させることにな
る。このため、扉体が開扉状態となつていれば、作動体
12が作動ブラケツト12aに接当し、扉体1を自動的
に閉扉せしめることになる。
この様に、本発明においては、扉体1は、開扉作動当初
の作動を受けて作動する規制機構によつて、作動体12
は開扉方向の移動は許容されるが閉扉方向の移動はタイ
マー時間のあいだ規制されるため、閉扉しているもの
を、全開することなく任意の中途位置まで開けたとして
も、該任意位置に開扉された扉体1を停止保持している
所定のタイマー時間の間、扉体1を単独で閉扉操作でき
ることは勿論であり、そしてこのとき作動体12は、規
制機構によつて閉扉方向の移動は規制されたままである
ので、巻取機構11が無負荷側に戻つてしまうことがな
い。また開扉状態に停止保持されたものをさらに開扉せ
しめる場合、作動体12は開扉方向についての移動は許
容されているので、何ら問題なく扉体1と共に開扉方向
に移動することになり、従つて開扉保持状態においても
通常の開扉、閉扉操作として自由に行ない得る。
しかもタイマー時間を経過し、規制腕22が上動して規
制解除されたことに伴い、巻取装置11の付勢力によつ
て作動体12が閉扉方向に強制移動され、扉体1の自閉
をすることになるが、このときも自閉始動当初の作動を
受けて、可動ラツク15は元の非作動位置に復帰するこ
とになる。従つて、それ以降は、全閉後においては勿論
のこと、自閉途中においても、再び扉体1を任意位置ま
で開扉操作して、再びタイマ時間のあいだその位置に開
扉保持できることとなる。
さらに、可動ラツク15の戸先側部に切欠部15aを設
け、可動ラツク15が作動位置に達した以降は、ピニオ
ン歯車13が空回りして作動軸6の回転から可動ラツク
15を自由にする逃げ機構を設けたから可動ラツク15
を長大にする必要がなくなり装置全体をコンパクト化で
きる利点がある。しかも閉扉時には可動ラツク15は弾
機15bによつて引張られているから可動ラツク15の
ピニオン歯車13への噛合は確実に行なわれる。また、
ピニオ歯車13は、作動軸6に対し開扉方向への回動は
一体的であるが閉扉方向の回動は自由であるから、閉扉
作動時に可動ラツク15がピニオン歯車13に噛合した
まま短い可動ラツク15の戸先端が閉扉完了以前にケー
ス5aに接当して非作動位置に復帰するが、さらに作動
軸6が閉扉回動したとしてもピニオン歯車13はそのま
まで作動軸6のみが回動するととなり何ら支障はない。
さらに、作動歯車14は、ピニオン歯車13とは逆に、
作動軸6に対し開扉方向の回動では自由回動し、閉扉方
向の回動では一体回動するようにしたため、開始作動時
において作動軸6が回動するにかかわらず作動歯車14
は回動しないため、軸19も回動することはなく、従つ
て、開扉作動時に爪歯車20と送爪体22bとの噛合移
行作用がなくカチカチという音の発生をなくし静寂な開
扉を行なわしめることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されないことは勿論であ
り、そして前記実施例では、作動ワイヤ7の遊端を巻取
装置9に連結した構成であるため、プーリ8から繰出さ
れる作動ワイヤ7は常時緊張状態となつて垂下つたりす
ることを確実に阻止でき円滑な開閉作動を行なわしめる
ことができるが、第4図に示す第二実施例の如く作動ワ
イヤ7の代りに作動チエン31を用いたものでもよい。
この場合、長期の使用によつて作動チエン31が延びて
垂下がることもあるが、タイトプーリの如きものを設け
て垂下がりを防止すれば何ら問題はない。
また、任意の位置に開扉した際の自閉機構の作動規制
は、例えば第5図に示す第三実施例の如く行つてもよ
い。即ち、作動軸6に対して爪歯車30を、作動軸6の
開扉回動に対して自由回動するように一方向回転自在に
取付け、開放作動で作動位置に移動した可動ラツク15
の作動によつて送爪体30aを爪歯車30に噛合せしめ
ることにより、任意の位置まで開扉した際の作動軸6の
閉扉回動を規制せしめ、所定時間経過後、タイマー装置
16の指令によつて送爪体30aの爪歯車30への噛合
が解除されることによつて自閉するようにしたものであ
る。
さらに、開扉作動時に可動ラツク15が非作動位置まで
復帰した以降に作動軸6から自由となる逃げ機構として
は、前記実施例では閉扉時ピニオン歯車13と可動ラツ
ク15とが噛合していることを考慮して特殊なボス部1
3aを使用したが、この様なものを用いなくも、例えば
可動ラツク15の復帰時にピニオン歯車13が可動ラツ
ク15に対して空回りするよう戸尻側にも切欠部を設け
ておいてもよい。尚、この場合開扉作動時に可動ラツク
15がピニオン歯車13に必ず噛合するようケース5a
と可動ラツク15との間にスプリングを介在せしめてお
くことが好ましい。また、可動ラツク15の復帰は、前
記実施例においては弾機15bを用いて行なうようにし
たが、例えば第6図、第7図にそれぞれ示す第四、第五
実施例の如く弾機を用いないでも行なうことができる。
即ち、第四実施例のものは、作動軸6には、ピニオン歯
車13の他にもう一つの副ピニオン歯車32が、ピチオ
ン歯車13とは逆に作動軸6の閉扉回動でのみ一体回動
するような一方向回転クラツチを内装したボス部32a
を介して取付けられている。さらに副ピニオン歯車32
に対応する副可動ラツク33が可動ラツク15と一体的
に固定されているが、副可動ラツク33は、戸尻側の歯
部が切欠かれていて、可動ラツク15が最も戸先側に移
動した閉扉時にあつては、この切欠部33aが副ピニオ
ン歯車32位置に位置している。そして開扉作動に伴う
作動軸6の回動に際し、前述したように可動ラツク15
の切欠部15aがピニオン歯車13位置に位置しピニオ
ン歯車13が空回りしている状態で、副ピニオン歯車3
2は副可動ラツク33と噛合する。この場合、副ピニオ
ン歯車32は作動軸6の開扉方向への回動に対しては自
由であるため作動軸6がさらに開扉回動しても問題はな
い。一方、閉扉作動時には、作動軸6と副ピニオン歯車
32とは一体回動し、副可動ラツク33を戸先側に移送
するため、可動ラツク15は前記実施例の如く弾機を設
けなくても戸先側に復帰する。そして、復帰時において
は副ピニオン歯車32は副可動ラツク33の切欠部33
aで空回りするため作動軸6がさらに閉扉回動しても問
題はない。一方、第五実施例のものは、上記第四実施例
の如く副可動ラツク33を設けることなく一本の可動ラ
ツク15で行なわしめたものである。即ち、作動軸6に
は、平歯車34を、副ピニオン歯車3と同様の一方向回
転クラツチを内装したバス部34aを介して取付け、さ
らに平歯車34を、可動ラツク15にも噛合する幅広な
平歯車34を、可動ラツク15にも噛合する幅広な平歯
車35に中間歯車36を介して連動連結せしめる。そし
て、閉扉時においては、作動軸6に対して自由回動する
ピニオン歯車13は可動ラツク15に噛合しているが、
作動軸6と一体回動する平歯車35は可動ラツク15の
戸尻側に設けた切欠部15b位置に位置して空回りする
が、開扉時においては、作動軸6と一体回動するピニオ
ン歯車13は可動ラツク15戸先側に設けた切欠部15
a位置に位置して空回りするが、作動軸6に対して自由
回動する平歯車35は可動ラツク15に噛合せしめてい
る。この場合においても可動ラツク15は弾機を用いる
ことなく扉体1開閉作動に対応して移動することにな
り、この様に、可動ラツク15の移動は種々の機構で行
なわしめることができる。
さらに、タイマー装置16の始動は始動腕18によつて
行なうようにしたが、第8図に示す第六実施例の如く可
動ラツク・ピニオン方式で行なうようにしてもよい。即
ち、この場合、タイマー装置16の軸16aに、閉扉方
向の回動に対しては自由な一方向回転クラツチを内装し
たボス部37aを介してピニオン歯車37を取付け、開
扉作動に伴う可動ラツク15の戸尻側へ移動でピニオン
歯車37が回動してタイマー始動をし、上昇している規
制腕22を下動せしめて作動軸6の閉扉回動を規制する
ようにしてもよい。この様にすれば、前述の実施例にお
いてタイマー始動後作動腕17よりも戸尻側に移動した
始動腕18が作動腕17(厳密には作動アーム17a)
によつて復帰の邪魔をされないように、作動腕17を、
アームストツパ17b付きの作動アーム17aが設けら
れたものとしなければならないが、この様な配慮は全く
不用となる。
さらにまた、巻取装置11はゼンマイバネを内装したも
のを用いたがこれに限定されるものではなく、所謂コン
スタントスプリングを利用したもの、あるいは第9図に
示す第七実施例の如くプーリ10に、下端に錐体38が
取付けられた紐体39の上端側を巻付け、作動軸6の閉
扉回動の規制が解除された際、錐体38による自重で扉
体1が自動閉扉するようにしたもの等、扉体1を常時閉
扉側に付勢するものであれば種々のものを使用すること
ができる。
さらに、上記各実施例のものは、いずれも最初の開扉作
動時からタイマー始動するものであるが、第10図に示
す第八実施例のものは、最も新しい開扉作動時からタイ
マー始動するというまた有用な作用効果を奏するように
したものである。即ち、作動軸6に、作動軸6の開扉回
動と一体回動するように一方向回転クラツチ付きのボス
部40aを介して歯車40を取付け、またタイマー装置
16の軸16aには所定以上の負荷では空回りする安全
クラツチ41を介して歯車42を連動連結する。そし
て、両歯車40、42を中間歯車43を介して連動連結
せしめるが、中間歯車43は、前記両歯車40、42の
軸芯を結ぶ仮想線よりも下方に位置する。中間歯車43
の軸43aを支持する軸受43bには作動軸6の軸芯を
中心とした円弧状の長孔43cを穿設しておく。また、
歯車42には歯部の切欠かれた切欠部42bが形成され
ている。この様に構成された本実施例においては、扉体
1の開扉作動で歯車40が反時計回りに回動すると、こ
れに噛合する中間歯車43は、時計回りに回動しながら
長孔43cによつて上側に上昇して歯車42に噛合し歯
車42を反時計方向に回動せしめてタイマー始動せしめ
る。そして歯車42の切欠部42bが中間歯車43位置
に達すると両歯車42、43の噛合は解除される。そし
て扉体1の開放が停止されると、中間歯車43は長孔4
3cに案内されて下側に落ちる。従つて、この状態で
は、タイマー作動によつて歯車42が順次時計方向に回
動し、歯車42の歯部が中間歯部43と対応しても中間
歯車43は歯車42に噛合することはなく、このため、
作動軸6とタイマー軸16aとはギア連結したものであ
つてもタイマー作動時にあつては全く無関係にすること
ができ、タイマー作動に伴う歯車42の復帰回動によつ
て作動歯車40が影響を受けることがない。一方、タイ
マー作動時に扉体1をさらに開扉すると、中間歯車43
は歯車40の回動に伴つて再び上昇して歯車42に噛合
し、タイマー装置16を巻込むこととなり、従つてこの
時点からのタイマー始動が行なわれる。尚、この場合、
再度の巻込みによつてタイマー装置16は設定時間以上
に巻き過ぎてしまい破損する惧れがあるが、その場合、
軸16aのそれ以上の回転規制に伴う安全クラツチ41
への過負荷によつて歯車42側が空回りするため破損す
ることはない。
尚、本発明の扉体1は吊車方式の引戸だけでなく、戸車
方式の引戸であつてもよく、さらには開き戸方式のもの
であつてもよい。
さらに、本発明は単に避難扉として用いられるだけでな
く、必要に応じてどの様な開口に設けられることは言う
までもない。
[作用効果] 以上要するに、本発明は、叙述の如く構成されたもので
あるから、扉体は、常時閉扉側に付勢される作動体によ
つて自閉されるものでありながら、閉扉している扉体を
開扉した場合に、その開扉当初の作動を受けて、作動体
は、閉扉側への移動が所定のタイマー時間のあいだは規
制されることになる。この結果、扉体は、この間、任意
の開扉位置に停止保持されることになる。しかもこの停
止保持状態で、扉体は、閉扉方向には作動体が追随する
ことなく単独で移動し、また開扉方向には移動が許容さ
れている作動体と共に移動することになり、従つて、作
動体の閉扉方向の移動規制をして、扉体を常時閉鎖方向
に付勢する自閉力を蓄勢したままの状態で、必要とあれ
ば開扉した扉体をさらに開扉したり閉扉したりすること
ができることになる。
さらに、作動体の閉扉側への移動規制はタイマー装置の
作動開始によつて行なわれるが、タイマー装置を作動せ
しめる可動体は、作動体の開扉作動当初の移動に連動し
て非作動位置から作動位置に移動し、そしてこの作動位
置に達した以降は、逃げ機構によつて可動体は作動体か
ら自由となり、従つて、可動体は、扉体の開閉ストロー
クの全長が必要な長大なものになつてしまうことがな
く、もつて装置全体を軽量コンパクト化できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係る自閉扉体の開閉方法及び開閉装置
の実施例を示したものであつて、第1図は第一実施例の
全体正面図、第2図は開閉装置の全体水平断面図、第3
図は同上縦断面図、第4図は第二実施例を示す要部正面
図、第5図は第三実施例を示す要部正面図、第6図A,
B,Cは第四実施例を示す要部平面図、閉扉時の作用説
明図、開扉時の作用説明図、第7図A,B,Cは第五実
施例を示す要部平面図、閉扉時の作用説明図、開扉時の
作用説明図、第8図A,B,Cは第六実施例を示す要部
平面図、閉扉時の作用説明図、開扉時の作用説明図、第
9図は第七実施例を示す要部正面図、第10図A,B,
C,Dは第八実施例を示す要部平面図、閉扉時の作用説
明図、開扉作動時の作用説明図、開扉時の作用説明図で
ある。 図中、1は扉体、2は吊車、3は案内レール、4は上
枠、5は開閉装置、6は作動軸、7は作動ワイヤ、8は
プーリ、9は巻取装置、10はプーリ、11は巻取装
置、12は作動体、12aは作動ブラケツト、13はピ
ニオン歯車、14は作動歯車、15は可動ラツク、16
はタイマー装置、17は作動腕、17aは作動アーム、
18は始動軸、19は軸、20は爪歯車、21は軸、2
2は規制腕、22aは支軸、22bは送爪体、23は軸
受、24はカラー、25は振れ止め用部材、30は爪歯
車、30aは送爪体、31は作動チエン、32は副ピニ
オン歯車、33は副可動ラツク、34,35は平歯車、
36は中間歯車、37はピニオン歯車、38は錐体、3
9は紐体、40は歯車、41は安全クラツチ、42は歯
車、42aは切欠部、43は中間歯車、43aは軸、4
3bは軸受、43cは長孔である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉体の開扉作動には連動して移動するが、
    扉体単独の開扉作動には追随しない作動体と、該作動体
    を閉扉方向に向けて常時付勢して扉体の自閉を行う自閉
    機構と、タイマー機構に連動連結され、作動開始したタ
    イマー時間のあいだ作動体の閉扉方向側の移動を規制す
    る規制機構と、上記タイマー時間のあいだの作動体の開
    扉方向の移動については許容する許容機構とを設けて自
    閉扉を構成すると共に、上記タイマー機構は、作動体の
    開扉作動当初の移動に連動して非作動位置から作動位置
    まで移動し、且つ作動体の閉扉作動当初の移動に連動し
    て作動位置から非作動位置まで復帰する可動体と、作動
    位置に達した可動体を検知して作動開始するタイマー装
    置とから構成されており、さらに可動体には、タイマー
    装置を作動させる作動位置まで達した以降は作動体の移
    動から自由になる逃げ機構が設けられていることを特徴
    とする自閉扉体の開閉装置。
JP1057470A 1989-03-09 1989-03-09 自閉扉体の開閉装置 Expired - Lifetime JPH0627464B2 (ja)

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