JPH0627423A - 眼鏡用新規複合レンズ及びその製造方法 - Google Patents

眼鏡用新規複合レンズ及びその製造方法

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JPH0627423A
JPH0627423A JP2777293A JP2777293A JPH0627423A JP H0627423 A JPH0627423 A JP H0627423A JP 2777293 A JP2777293 A JP 2777293A JP 2777293 A JP2777293 A JP 2777293A JP H0627423 A JPH0627423 A JP H0627423A
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glass member
compound lens
thermosetting
lens
thickness
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JP2777293A
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David Henry
アンリ ダヴィッド
Andre J Vachet
ジャン ヴァシェ アンドレ
Jacques J Vial
ジャン ヴィアル ジャック
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Corning SAS
Original Assignee
Corning SAS
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/041Lenses

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤を使用しない軽量で厚みが小さいガラ
ス/プラスチック複合レンズを提供する。 【構成】 屈折率が最低1.58である芳香族エポキシ
樹脂などの透明熱硬化性ポリマー5の前面に、厚みが最
大0.3mmで略均一な極薄ガラス部材1を接着剤を使
用せずに接着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願明細書と同時にE.Firt
ion et al.によって出願された米国特許「眼
鏡用複合レンズ」(本願と同一譲受人に譲渡)には、ガ
ラスープラスチックの複合レンズの生成方法が開示され
ており、前記レンズは、伸び率100%の時に弾性率が
0.13−1.0MPaで、破断点伸び率が少なくとも
200%の光学特性を有する透明粘着層を用いて薄いガ
ラス部材を厚みの大きい透明レンズまたはポリ(ジエチ
レン グリコール)ビス(アリル カーボネート)製の
レンズプレフォームに接合した構成となっている。
【0002】本発明は、ガラス/プラスチック材から成
る高屈折率の新規眼鏡用複合レンズ及びその製造方法に
関するものである。
【0003】
【従来の技術】複合レンズは、プラスチック材の部分で
軽量化および耐衝撃性の向上が図れ、一方、ガラス材の
部分は耐輻射線性を備え、また、幅広い平面釣り込み処
理(反射防止加工、反射加工、着色加工)を行うことが
でき、必要であれば、釣り込みフォトクロミズム処理を
行うことも可能であるため望ましい製品である。
【0004】例えば、欧州特許出願No.182,50
3(Aceの米国特許No.4,679,918に対
応)に開示されている複合レンズが知られており、当該
複合レンズは、比較的厚みの大きなエラストマー接着層
を用いて厚みが均一なガラス部材にプラスチック材でで
きたレンズを接合したものである。このような複合レン
ズの場合、重量が重くなり、厚みが増大し、特に負レン
ズの場合は縁端部の厚みが増大するため見た目が悪くな
るといった問題がある。
【0005】液状の熱硬化性プラスチック材を薄いガラ
ス部材の表面に流延させ、次に、熱処理をして前記プラ
スチック材を硬化させて複合レンズを製造するため、様
々な試みがなされてきた。しかしながら、フランス特許
No.2,407,898(Spycherの米国特許
No.4,227,950に対応)の前文で説明してい
るような、冷却中にプラスチック部からガラス部材へと
非常に大きなストレスが加わり、このためガラス部材が
破壊されたり、あるいは、欠陥製品が発生するため前記
方法は成功にはいたっていない。
【0006】従来技術におけるこのような問題点を解決
する方法としては、フランス特許2,407,898で
提案しているような、直接注入を行って複合レンズを製
造する方法がある。この複合レンズは、収縮性の高い熱
硬化性プラスチック材にガラス部材を接合したものであ
り、ガラス部材とプラスチック部材との間の残留応力が
低いのが特徴である。この直接注入法は、熱硬化性プラ
スチック材の最低硬化温度よりも高い高熱接着温度でガ
ラス部材表面の選択領域に熱可塑性樹脂接着剤を塗布
し、熱可塑性樹脂接着剤が塗布されたガラス部材表面の
一部に液状の熱硬化性樹脂材を注入し、前記プラスチッ
ク材、前記ガラス部材、前記熱硬化性接着剤を熱硬化性
接着剤の高熱粘着温度よりも低く前記熱硬化性材の最低
硬化温度よりも高い温度まで加熱して熱可塑性樹脂接着
剤を硬化させ、さらに、これらの備品を熱可塑性接着剤
の高熱粘着温度よりも高い温度まで加熱して前記硬化し
た熱硬化性プラスチック材、熱可塑性樹脂、ガラス部材
を一体に接合してガラス−プラスチック材の一体複合品
を生成する。
【0007】前述の米国特許、No.4,227,95
0及びNo.4,679,918以外に、注意すべき文
献としては、Fretz,Jr.の米国特許No.4,
793,703とNo,5,064,712、Fret
z,Jr.et al.の米国特許No.5,116,
684、D.Dasher et al.の米国特許出
願No.07/682,479「高屈折率有機レンズ部
材」(1991年8月8日出願)、同じくD.Dash
er et al.の米国特許出願No.07/82
2,863「眼鏡用レンズの製造方法」(1992年1
月21日出願)、R.S.Herndon et a
l.の米国特許出願No.07/624,055「複合
品およびその製造方法」(1990年12月7日出願)
がある。これらの文献のうち後半の6つの文献はそれぞ
れ複合レンズ構造体に関するものであり、中間接着層を
使用せずに複合レンズ構造体を作製する本願の新規な製
造方法に関する記載はない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の方法は製造
工程が複雑であるため、前記方法による複合レンズは工
業的に発展していないという問題がある。
【0009】このため、現在に至っても軽量で厚みが少
なく容易に、また、経済的に製造できる複合レンズへの
要望がある。
【0010】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的は直接注入法を用いて製
造した軽量かつ薄型の新規な複合レンズを提供すること
にある。
【0011】また、本発明のその他の目的は直接注入法
を用いて製造した少なくとも1.58の高屈折率の新規
複合レンズを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の複合レンズは、屈折率が少なくとも1.5
8の透明熱硬化性ポリマーから成るレンズと、熱硬化性
芳香族エポキシ樹脂の前方表面に固着された厚みが略一
定な薄ガラス部材とから構成されており、当該複合レン
ズにおいて、前記熱硬化性ポリマーは熱硬化性芳香族エ
ポキシ樹脂であり、また、前記薄ガラス部材の厚みは最
大0.3mmであり、略一定であることを特徴とする。
【0013】また、本発明のレンズ製造方法は、硬化す
ると屈折率が少なくとも1.58の透明芳香族エポキシ
樹脂を生成する熱硬化性芳香族エポキシ樹脂組成物を最
低0.15mmから最大0.3mmの範囲の厚みで略均
一に薄予備成形ガラス部材の凹部へ直接注入し、注入し
た前記熱硬化性組成物の塊の上に対応成形型を密接して
前記塊の上部面を所望の形に成形し、部材ー塊ー対応成
形型からなる組立品を熱処理して前記熱硬化性組成物を
硬化させ、前記対応成形型を取り外し、前記レンズの縁
端部をトリミングする段階から成ることを特徴とする。
【0014】
【作用および効果】本発明の複合レンズおよびその製造
方法は上記のような構成を有しており、本発明の態様に
よれば、前記薄いガラス部材はフォトクロミックガラス
部材である。
【0015】本発明は、芳香族エポキシ樹脂と略一定の
厚みの極薄ガラス部材を組み合わせて使用した際に発見
されたのであり、軽量で厚みが小さい複合レンズを得る
ことができる。このように、軽量であるため快適な装着
性を得ることができ、また厚みが薄いため外見が一層よ
くなるという利点がある。
【0016】エポキシ樹脂は現在の眼鏡レンズの商業生
産には使用されていないため、エポキシ樹脂を選択する
ことは決して自明なことではない。また、フランス特許
No.2,407,898の前文には、直接注入法でエ
ポキシ樹脂を複合レンズの製造に使用しても満足のいく
結果は得られないことが明確に記されている。
【0017】本発明の複合レンズの作製に適した芳香族
エポキシ樹脂は、芳香族ジエポキシドと芳香族二酸の無
水物と芳香族ジアミンから選択した硬化剤を含んでい
る。
【0018】本願明細書で使用している「芳香族」とい
う用語は、必ずしも完全に芳香族ではないが、芳香族成
分以外に脂肪族および/または非芳香族環状成分を含有
することが可能なモノマーと樹脂を表している。
【0019】市販に入手可能な芳香族ジエポキシドとし
ては、例えば、以下の構造式のビスフェノールAのジグ
ルシジルエーテル(以下、DGEBAと称す)がある。
【0020】
【化1】
【0021】ここで、平均 n = 0から0.4であ
り、これが好適な化合物である。この他に、以下の構造
式のレゾルシノールジグリシジルエーテル(以下、RD
GEと称す)を挙げることができる。
【0022】
【化2】
【0023】容易に入手可能な芳香族二酸無水物として
は、例えば、無水フタル酸を挙げることができる。
【0024】市販で入手可能な芳香族ジアミンとてして
は、例えば、4,4’ージアミノジフェニルスルホン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、m−フェニレン
ジアミン、キシリレンジアミンを挙げることができ、こ
のうち4,4’−ジアミノジフェニルスルホンとキシリ
レンジアミンが好ましい。
【0025】熱硬化性組成物は、ジエポキシドと硬化剤
に可能であれば触媒を加えて注意深く混合して生成す
る。
【0026】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明に係る
複合レンズおよび当該レンズの製造方法の好適な実施例
を説明する。
【0027】図において、極薄円形ガラス部材1は予備
成形した中央部分2と略平坦なフランジ部3から成り、
例えば、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン:登録
商標)などの円環支持体4の上に配置され、フランジ部
分だけで支持体上に載置されている。注入を行う前に、
所定の厚みを有したくさび6を、例えば4個、前記中央
部2の縁端部の一部に互いに等間隔で配設する。次に、
適当な量の熱硬化性エポキシ樹脂5を前記中央部2の凹
部に注入する。そして、この熱硬化性組成物の塊の表面
に、例えばガラスやテフロンなどでできた対応成形型7
を密接すると、前記対応成形型7の底面が前記レンズの
背面を所望の形状に加工する。後に仕上げ加工を施すた
め半加工品を作製したいのであれば、前記対応成形型の
底面8は平坦であってもよい。あるいは、完成品レンズ
を製造したいのであれば、前記底面を球形あるいはその
他の形状にすることの可能である。図1には、正のパワ
ーの完成品レンズの製造の様子が示されている。この場
合、対応成形型7の底面8の湾曲は前記中央部2の湾曲
よりも小さくなくてはならない。図2には、負のパワー
の完成品レンズの製造の様子が示されており、この場
合、対応成形型7の底面8の湾曲は前記中央部2の湾曲
よりも大きくする必要がある。
【0028】組成物5が硬化した後に対応成形型を取り
外し易くするため、対応成形型の底面8はできるかぎり
完全な状態で、また、耐粘着特性を備えていなくてはな
らない。この耐粘着特性は、テフロン(登録商標)分散
液またはシリコン溶液などを用いて前記対応成形型に処
理を施すことにより得られる。その他の態様としては、
前記対応成形型全体をポリテトラフルオロエチレンなど
の耐粘着性物質で作製することも可能である。
【0029】支持体4、ガラス部材、熱硬化性組成物、
対応成形型から成る組立品全体を、使用している素材を
最適に加熱および冷却するプログラムに従って炉または
オーブン内で加熱すると組成物5は硬化する。硬化後、
対応成形型とくさびを取り外し、次に、複合レンズの縁
端部をトリミングしてフランジと、場合によっては、樹
脂のばりを取り除く。
【0030】本発明の複合レンズの有機部を構成してい
る芳香族エポキシ樹脂は光透過性に優れており、屈折率
は少なくとも1.58あるいは1.6台の場合もあり、
また、ガラスに対する粘着性も良く、硬化した後の容積
収縮は適度で、熱膨張係数は比較的小さく、吸水性も低
く、紫外線に対する感度も低いが硬度は大きく、ガラス
質転移の温度も通常は100℃以上である。このように
ガラス質転移温度が100℃以上であるため本願が対象
とする分野では芳香族エポキシ樹脂は特に有用である。
【0031】ガラス部材の厚みは最大0.3mmだが熱
硬化性エポキシ樹脂組成物の硬化中にガラス部材の破壊
を防ぐのであれば0.20−0.25mmの厚みが好ま
しい。このように、硬化中での熱硬化性エポキシ樹脂組
成物の収縮性は適度ではあるが、光学の分野で使用して
いる他の樹脂に比べると、どのような場合でもエポキシ
樹脂組成物はある程度の収縮を起こし、このため、厚み
が例えば0.8mmの部材の場合は破壊してしまう。し
かしながら、厚みが0.3mm以下の場合は、驚くべき
ことに、ガラス部材は十分な弾力性を備え、硬化性エポ
キシ樹脂の収縮時に発生する幾何学的歪を有しながらも
破壊することなく湾曲する。
【0032】一般に、ガラス部材は、厚みが略均一また
は「平坦」、すなわち、光学的パワーのない極薄ガラス
(「マイクロシート」と称する)から成るシート部材で
構成されている。このガラス部材は無色または着色とし
たり、あるいは、フォトクロミックミネラルガラスで作
製することもできる。
【0033】フォトクロミックガラス製「マイクロシー
ト」とその製造方法はKerkoet al.の米国特
許no.4,168,339に開示されている。研削や
研磨で所望の値まで厚みが減じるよう材料を除去するこ
とで、厚みが大きな塊から適度な厚み(≦0.3mm)
のフォトクロミックガラスシートを作製することができ
る。以下に記す第3実験例に使用しているフォトクロミ
ックマイクロシートはこの方法で作製したものである。
【0034】本来平板なマイクロシートをディスク状に
切断し、加圧状態で高温成形などの処理を行い前記ディ
スクの中央部分を例えば円形や非円形あるいは傾斜した
形など所望の形状に予備成形し、この時、前記ディスク
が完全に研磨された成形型と接触するまで予備成形は行
う。前記ガラスは大変粘着性が高いが(109 −1011
Pa・s)、ガラスと成形型とが固着するのを防ぐよう
生成しなくてはならない。この作業は、表面不良を防止
または最小限にとどめるため無塵状態で行う。このよう
にして成形されたディスクの中央部分は所望の形状にな
っており、また、その縁端部には略平坦なフランジが形
成されている。このフランジは以降の工程で支持体の役
割を果たすようになっている。上記の製造方法以外にも
遠心力を用いた製造方法などの適用することができる。
【0035】ガラスおよびフォトクロミックガラスの光
学特性は全て最適なものである。例えば、ニューヨーク
州コーニング社から品番0211として販売されている
透明ガラスや、同社からフォトグレイエクストラ(登録
商標)として販売されているフォトクロミックガラスが
使用ができる。
【0036】本来、エポキシ樹脂はガラス部材との接着
性に優れているが、最適な結果を得るためには、接着性
プロモーターで熱硬化性樹脂組成物を付着する前のガラ
ス部材の表面を予備処理するのが好ましい。この接着性
プロモーターは当該技術分野では周知なものであり、市
販で入手することができる。最近のプロモーターとして
はシランがあり、特に、コネチカット州ダンベリーのユ
ニオンカーバイド社からA187の商品名で販売されて
いるグリシドキシプロピルトリメトキシレンなどのエポ
キシアルキルアルコキシシランや、同じくユニオンカー
バイド社から商品番号A1100で販売されているガン
マアミノプロピルトリエトキシシランなどのアミノアル
キルアルコキシシランがある。
【0037】本発明の説明のため以下に実施例を挙げ
る。
【0038】実験例1、2、4−11では、コーニング
0211製のマイクロシートから切り取って予備成形し
た円形透明ガラス部材を使用した。これに対して、第3
実験例では、厚みが0.2−0.25mmの予備成形円
形フォトミックガラス部材を使用した。前記第3実験の
ガラス部材は、厚みが2−2.5mmのフォトグレイエ
クストラ(登録商標)フォトクロミックガラス製の半加
工ディスクを研磨具で前記厚み(0.2−2.5mm)
まで除去して作製した。
【0039】前記予備成形ガラス部材の全体径は118
mmであり、使用する中央部の径は70mmであった。
3種類の部材を用意した。すなわち、中央部の曲率半径
がそれぞれ69.5mm、105,6mm,170mm
の部材である。
【0040】注意深く洗浄を行った後、前記部材には全
て2900rpmの回転速度で20秒間粘着性プロモー
ターの遠心被膜処理を施した。前記粘着性プロモーター
は、ユニオンカーバイド社から販売されている「A18
7」シランを1重量%と、エタノール98重量%と、蒸
留水1重量%とを混合し、加水分解するためこの混合物
を2時間熟成させた。洗浄処理は、表面活性剤の水溶液
でガラス部材をブラッシングする段階、または、蒸留水
でブラッシングして水洗する段階と、ガラス部材を遠心
処理して乾燥する段階とから成る。被膜を形成した後、
100℃の温度で2時間加熱してガラス部材に添加され
ていた水解物を濃縮した。
【0041】第1実験例 熱硬化性芳香族エポキシ樹脂組成物の生成 40℃の温度及び真空下で表示される成分を、均質性が
得られるまで注意深く混合し、熱硬化性芳香族エポキシ
樹脂組成物(A)−(C)を生成した。
【0042】(A)同量のアミノグループ62を含んだ
4,4’−ジアミノジフェニルスルホン3.65重量部
と、DGEBA(ビスフェノールAのジグリシジルエー
テル)(ミシガン州、ミッドランドのダウケミカル社か
らDER332の商品名で販売されている)10重量部 (B)キシリレンジアミン2重量部と、 DGEBA(同上)10重量部 (C)DGEBA(同上)10重量部と、 無水フタル酸7.5重量部と、 ジメチルベンジラミン(触媒)0.01重量部 第2−11実験例 複合レンズの作製 図1及び2において、第1実験例の組成物(A)−
(C)を先述の方法に従って複合レンズを生成した。注
入する組成物の量は、最小矯正レンズの場合である6.
5gから最大矯正レンズの場合の25gまでの範囲であ
った。注入後、すぐに対応成形型を載置する。前記対応
成形型は、耐粘着性を備えるようシリコンRTV141
(フランス、CourberoleのRhone-Poulenc 社から販売さ
れている)を塗布し、加熱処理して硬化させている。次
に、注入材を熱硬化させる。以下の表は、作製した複合
レンズの種類、エポキシ樹脂の硬化条件、硬化エポキシ
樹脂の特性、最終レンズに行った試験の結果を示してい
る。試験とは以下のものである。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】ボール落下試験 この試験は、アメリカ食品医薬品局によって開発された
ものであり、レンズの凸面に1.27mの高さから16
gの重さの金属ボールを落下させるものである。レンズ
が破壊しなければ試験をクリアしたことになる。
【0046】耐外気試験(Test of Resistance to Atmos
pheric Agents) この試験は、50℃の温度で相対湿度が98%の気候試
験用閉鎖容器内において複合レンズサンプルを2週間保
管するものである。
【0047】温度周期試験 この試験は、温度を2時間以内にー40℃から+80℃
へ上昇し、その後、再度ー40℃まで低下させる密閉容
器内に複合レンズサンプルを表示時間のあいだ載置して
おくものである。
【0048】耐熱湯試験 室温の水に複合レンズサンプルを浸漬し、この水を徐々
に沸騰させ、さらに、熱湯の中に2時間浸漬しておくも
のである。
【0049】略号 SF = 半完成品 F = 完成品 Max = 半加工品の場合の最大厚み(mm) D = ジオプター TA = 室温 X = 試験をクリア NO = 測定不可 hr = 時間 本発明の複合レンズは、先述したフランス特許No.
2,407,898あるいは米国特許No.4,22
7,950の教示内容に従って作製した複合レンズに比
べ、厚みが薄く、軽量である。本発明の複合レンズは、
重量に関しては従来の高屈折率(n=1.6)プラスチ
ックレンズに匹敵し、また、中央部の厚み(正レンズ)
または縁端部厚み(負レンズ)に関しては従来の高屈折
率(施行されているヨーロッパ基準に適合する)ガラス
レンズに匹敵するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】正のパワーのレンズの製造方法を示した概略図
【図2】負のパワーのレンズの製造方法を示した概略図
【符号の説明】
1 極薄円形ガラス部材 2 中央部 3 平坦フランジ 4 円環支持体 5 熱硬化性エポキシ樹脂 6 くさび 7 対応成形型 8 底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 17/10 (72)発明者 ジャック ジャン ヴィアル フランス国 77123 ノワジ シュール エコール シュマン ド ラ プレン ド シャトヴォー 15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率が少なくとも1.58の透明熱硬
    化性ポリマーから成るレンズと、中間接着剤を使用せず
    に前記熱硬化性ポリマー製レンズの前方表面に固着させ
    た厚みが略均一な薄ガラス部材とから構成された複合レ
    ンズにおいて、 前記熱硬化性ポリマーは熱硬化性芳香
    族エポキシ樹脂であり、 前記薄ガラス部材の厚みは0.15−0.3mmで略一
    定であることを特徴とする複合レンズ。
  2. 【請求項2】 前記薄ガラスレンズ部材は、フォトクロ
    ミックガラス部材であることを特徴とする請求項1記載
    の複合レンズ。
  3. 【請求項3】 前記熱硬化性芳香族エポキシ樹脂は、ビ
    スフェノールAのジギリシジルエーテルと、4,4’−
    ジアミノジフェニルスルホンまたはキシリレンジアミン
    または無水フタル酸のいずれかを重合して生成するもの
    であることを特徴とする請求項1記載の複合レンズ。
  4. 【請求項4】 前記熱硬化性芳香族エポキシ樹脂は、ビ
    スフェノールAのジギリシジルエーテルと、4,4’−
    ジアミノジフェニルスルホンまたはキシリレンジアミン
    または無水フタル酸のいずれかを重合して生成するもの
    であることを特徴とする請求項2記載の複合レンズ。
  5. 【請求項5】 前記薄ガラス部材の厚みは、0.2−
    0.3mmであることを特徴とする請求項1記載の複合
    レンズ。
  6. 【請求項6】 前記薄ガラス部材の厚みは、0.2−
    0.3mmであることを特徴とする請求項2記載の複合
    レンズ。
  7. 【請求項7】 前記薄ガラス部材の厚みは、0.2−
    0.3mmであることを特徴とする請求項3記載の複合
    レンズ。
  8. 【請求項8】 前記薄ガラス部材は、接着性プロモータ
    ーで処理することを特徴とする請求項1記載の複合レン
    ズ。
  9. 【請求項9】 前記薄ガラス部材は、フォトクロミック
    ガラス部材であることを特徴とする請求項8記載の複合
    レンズ。
  10. 【請求項10】 前記薄ガラス部材は、接着性プロモー
    ターで処理することを特徴とする請求項3記載の複合レ
    ンズ。
  11. 【請求項11】 前記薄ガラス部材は、接着性プロモー
    ターで処理することを特徴とする請求項5記載の複合レ
    ンズ。
  12. 【請求項12】 前記接着性プロモーターはシランであ
    ることを特徴とする請求項8記載の複合レンズ。
  13. 【請求項13】 硬化すると屈折率が少なくとも1.5
    8の透明芳香族エポキシ樹脂を生成する熱硬化性芳香族
    エポキシ樹脂組成物(5)を0.15mmから0.3m
    mの均一な厚みで薄いプレフォームガラス部材(1)の
    凹部へ直接注入する段階と、 注入した前記熱硬化性組成物の塊の上に対応成形型
    (7)を密接して前記塊の上部面を所望の形に成形する
    段階と、 部材(1)と樹脂組成物(5)と対応成形型(7)から
    なる組立品を熱処理して前記熱硬化性組成物を硬化させ
    る段階と、 前記対応成形型を取り除く段階と、 前記レンズの縁端部をトリミングする段階から成ること
    を特徴とするレンズ製造方法。
  14. 【請求項14】 前記対応成形型(7)は耐粘着性を備
    えていることを特徴とする請求項13記載のレンズ製造
    方法。
  15. 【請求項15】 前記熱硬化性組成物を注入する前に前
    記ガラス部材を接着性プロモーターで処理することを特
    徴とする請求項13記載のレンズ製造方法。
  16. 【請求項16】 前記対応成形型(7)を密接する前に
    前記ガラス部材(1)の凹部の縁端部にスペーサーくさ
    び(6)を配設することを特徴とする請求項13記載の
    レンズ製造方法。
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