JPH06273555A - 燃料集合体及び水ロッドの製造方法 - Google Patents

燃料集合体及び水ロッドの製造方法

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JPH06273555A
JPH06273555A JP5058338A JP5833893A JPH06273555A JP H06273555 A JPH06273555 A JP H06273555A JP 5058338 A JP5058338 A JP 5058338A JP 5833893 A JP5833893 A JP 5833893A JP H06273555 A JPH06273555 A JP H06273555A
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浩二 西田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】水ロッド1を構成する上昇管3を、連結部4の
下部を構成する結合部材の下側に溶接し、下降管5を結
合部材内に設けた孔部に挿入した状態で下降管5の上端
部を結合部材に溶接にて取り付ける。その後、連結部4
の上部に相当する蓋部を連結部の上に接合する。連結部
4内には、上昇管5内の冷却材上昇通路13と下降管5
内の冷却材下降通路14を連絡する通路が形成される。 【効果】上昇管と下降管との間の間隙の幅が狭いときで
も、簡単に、上昇管及び下降管と結合部材との溶接部を
上昇管及び下降管の全周にわたって形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料集合体に係り、特
に沸騰水型原子炉に適用して核燃料物質の消費を節約す
るのに好適な燃料集合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料サイクルの始めに炉心を流れる冷却
水流量を少なくし、燃料サイクル途中からその冷却水流
量を増やし、核燃料物質の有効活用を図る燃料集合体が
特開昭63−73187号公報の図1〜図4に示されている。
この燃料集合体は、特開昭63−73187 号公報の図14に
示されているように燃料サイクル初期で水ロッド内に蒸
気層を形成し、燃料サイクル末期においては水ロッド内
を冷却水で充満させるものである。
【0003】更に、特開昭63−73187 号公報は、図17
に、冷却水上昇管及び冷却水下降管を有して逆U字状に
形成された水ロッドを図示する。冷却水上昇管と冷却水
下降管とは、連結管で結合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例における水
ロッドを組立てる場合は、冷却水上昇管と冷却水下降管
とを連結管に溶接で接合することが考えられる。これら
を溶接する場合は、例えば、冷却水上昇管と連結管とを
外側から全周にわたって溶接し、その後、冷却水下降管
と連結管との溶接が外側から行われる。
【0005】しかしながら、冷却水上昇管と冷却水下降
管との間の間隙の幅が狭いと、冷却水上昇管側における
冷却水下降管と連結管との溶接が行えなくなる。これ
は、冷却水上昇管と冷却水下降管との間の間隙の幅が狭
いので、その間隙に溶接トーチまたは溶接棒が挿入でき
なくなるためである。従って、冷却水上昇管と冷却水下
降管とを上記の溶接が可能な程度に離す必要がある。こ
れは、冷却水上昇管及び冷却水下降管を個々に接合する
連結管の両端での軸心間の距離を増大させることにな
る。
【0006】本発明の目的は、水ロッドの上昇管路とそ
の下降管路との間の間隙の幅が狭いときでも、簡単に、
上昇管路及び下降管路と結合部材との溶接部を上昇管路
及び下降管路の全周にわたって形成できる燃料集合体を
提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、上昇管路内の固形物
による冷却材上昇通路の閉塞を防止できる燃料集合体を
提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、燃料経済性を更に増
大できる燃料集合体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
本発明の特徴は、下部タイプレートの燃料支持部よりも
下方の領域から供給された冷却材を上方に導く冷却材上
昇通路を内部に有する上昇管路、及び前記上昇管路の外
側に位置し、前記冷却材上昇通路によって導かれた冷却
材を下方に導いて前記燃料支持部よりも上方の領域に吐
出する冷却材下降通路を内部に有する下降管路を含む水
ロッドを備えた燃料集合体であって、前記上昇管路及び
前記下降管路のうちの一方の管路が結合部材内に挿入さ
れてこの管路の上端部が前記結合部材と溶接され、他の
管路が前記結合部材の下側に溶接されており、前記結合
部材との間に前記冷却材上昇通路と前記冷却材下降通路
とを連絡する連絡通路を形成する蓋部材が、前記結合部
材に取り付けられたことによって達成される。
【0010】本発明の他の目的は、前記冷却材上昇通路
内に前記冷却材上昇通路を遮断する、上方に向かって突
出した管状部を前記冷却材上昇通路内に配置して前記上
昇管路に設け、前記管状部の側壁に形成された開口を介
して前記管状部より上方の前記冷却材上昇通路と前記管
状部より下方の前記冷却材上昇通路とが連通されている
ことによって達成される。
【0011】本発明の他の目的は、燃料スペーサは内部
に燃料棒が挿入される複数の円筒部材を有しており、前
記上昇管路は複数の前記燃料棒が配置可能な領域に配置
され、前記下降管路は前記上昇管路に対向する複数の円
筒部材であって相互に隣接する前記円筒部材の間に配置
されたことによって達成される。
【0012】
【作用】上昇管路及び下降管路のうちの一方の管路が結
合部材内に挿入されてこの管路の上端部が結合部材と溶
接され、他の管路が結合部材の下側に溶接されているの
で、上昇管路と下降管路との間の間隙の幅が狭いときで
も、簡単に、上昇管路及び下降管路と結合部材との溶接
部を上昇管路及び下降管路の全周にわたって形成でき
る。
【0013】冷却材上昇通路内に冷却材上昇通路を遮断
する、上方に向かって突出した管状部を冷却材上昇通路
内に配置して上昇管路に設け、管状部の側壁に形成され
た開口を介して管状部より上方の冷却材上昇通路と管状
部より下方の冷却材上昇通路とが連通しているので、冷
却材上昇通路内の固形物は、その開口を閉塞せず、管状
部と上昇管路の間に形成される領域に沈降する。
【0014】上昇管路を複数の燃料棒が配置可能な領域
に配置して下降管路を上昇管路に対向する複数の円筒部
材であって相互に隣接する円筒部材の間に配置している
ので、上昇管路内の冷却材上昇通路の横断面積を大きく
でき、冷却材上昇通路内の蒸気領域の容積及び液相の冷
却材の内の増大に伴うスペクトルシフトの効果をより向
上できる。このため、燃料経済性がより増加する。
【0015】
【実施例】沸騰水型原子炉に適用する本発明の好適な一
実施例である燃料集合体を図1及び2に基づいて説明す
る。
【0016】本実施例の燃料集合体16は、水ロッド
1,燃料棒17,上部タイプレート18,下部タイプレ
ート19及び燃料スペーサ20を有する。燃料棒17の
上下端部は、上部タイプレート18及び下部タイプレー
ト19によって保持される。燃料スペーサー20は、燃
料集合体16の軸方向に複数個配置され、隣接した燃料
棒17相互間の間隙を適切な状態に保持している。燃料
スペーサー20は、水ロッド1にて保持される。チャン
ネルボックス21は、上部タイプレート18に取り付け
られ、燃料スペーサー20で保持された燃料棒17の束
の外周を取り囲んでいる。下部タイプレート19は、上
端部に燃料棒支持部12を有し、しかも燃料棒支持部1
2の下方で内部に空間22を有する。燃料棒支持部12
が、燃料棒17及び水ロッド1の下端部を支持してい
る。
【0017】水ロッド1は、下部端栓2,上昇管3,連
結部4,下降管5及び上部端栓6を備える。これらの部
品によって構成される水ロッド1は、ジルコニウム合金
製である。
【0018】上昇管3は、太径管部3A,太径管部3A
よりも外径が小さい細径管部3B及びテーパ部3Cを有
する。テーパ部3Cは、内部に貫通孔7を有し、外側に
テーパを形成している。太径管部3Aの下端は、テーパ
部3Cの上端部に溶接にて接合される。細径管部3Bの
上端は、テーパ部3Cの下端部に溶接にて接合される。
細径管部3Bの下端は、下部端栓2に溶接にて接合され
る。太径管部3Aの上端は、連結部4に溶接にて接合さ
れる。下降管5は、上昇管3と平行に配置され、その上
端が連結部4に溶接にて接合される。上部端栓6は、連
結部4の上端に取り付けられる。
【0019】水ロッド1が燃料支持部12に保持された
状態における下部端栓2を、拡大して図3に示す。下部
端栓2は、通路2Aが内部に形成され、冷却材流入口9
が下部端栓2の下端部に設けられる。冷却材流入口9
は、下部端栓2の側壁に設けられ、通路2Aに連通され
る。下部端栓2は、上端部に、上端が密封された突出部
2Bが形成される。開口10が突出部2Bの側壁に横向
きに設けられる。突出部2Bは、細径管部3B内で細径
管部3Bと同心状に配置され、細径管部3Bと下部端栓
2との溶接部よりも上方に位置する。このため、クラッ
ド溜り部11が、細径管部3Bと下部端栓2との間に環
状に形成される。このクラッド溜り部11は、開口10
よりも下方に位置する。
【0020】下部端栓2は、下部タイプレート19の燃
料支持部12の下面に設けられたボス31に形成された
孔部32内に挿入される。孔部32は、下端が密封され
ている。ボス31の側壁には、孔部32に達する開口3
3が横向きに設けられる。下部端栓2の外径は、孔部3
2の内径と実質的に同じである。下部端栓2内でこれの
軸方向に延びる通路2Aの下端はボス31の底部で塞が
れた形になる。開口33は、水ロッド1が燃料集合体の
燃焼度の増加に伴って放射線による照射成長をすること
を考慮した場合、下部端栓2の冷却材流入口9より上方
側に余裕をもたせ、大きめにしたほうが好ましい。更
に、核燃料の燃焼等のために下部端栓2と燃料支持部1
2との位置関係が製造時と変わる可能性があることを考
慮すると、開口33は、冷却材流入口9より下方側にも
余裕をもたせたほうが好ましい。冷却材上昇通路13
は、下部端栓2及び上昇管3内に形成される。すなわ
ち、冷却材上昇通路13は、通路2A,開口10,細径
管部3B内の空間、貫通孔及び太径管部3A内の空間を
含む。冷却材流入口9は、燃料支持部12よりも下方に
位置し、空間22に連通する。
【0021】下降管5は、下端が密封され、下端部の側
壁に吐出口15が設けられる。吐出口15は、燃料支持
部12より上方に位置する。冷却材下降通路14が、下
降管5内に形成される。吐出口15は、冷却材下降通路
14に連通し、燃料支持部12より上方で燃料棒17相
互間に形成される冷却材通路23に連通する。
【0022】連結部4は、図4に示すように、連結部下
部4A及び連結部上部4Bを有する。連結部下部4Aと
連結部上部4Bは、溶接にて接合される。太径管部3A
及び下降管5は、連結部下部4Aに溶接される。連結部
4内に形成される通路24は、冷却材上昇通路13と冷
却材下降通路14とを連絡する。このため、水ロッド1
は、図1に示すような逆U字状をしている。
【0023】29Aは連結部下部4Aと上昇管3との溶
接部、29Bは連結部下部4Aと下降管5との溶接部、
及び29Cは連結部下部4Aと連結部上部4Bとの溶接
部である。
【0024】燃料スペーサ20は、図5に示すように、
正方格子状に配置された円筒状の複数の丸セル25を有
する。丸セル25は相互に溶接にて接合される。丸セル
25は、内側に突出した2つの剛性支持部25Aを有す
る。弾性支持部材26が、隣接する丸セル25に設けら
れる。各々の丸セル25内に挿入された燃料棒17は、
2つの剛性支持部25A及び弾性支持部材26によって
3点で支持される。
【0025】2つの水ロッド1及び1aが、燃料スペー
サ20の中央部で丸セル25間に形成された領域に挿入
される。水ロッド1の上昇管3と水ロッド1aの上昇管
3aは、燃料スペーサ20の1つの対角線上に位置しか
つ互いに隣接して配置される。水ロッド1の下降管5
は、上昇管3に隣接した丸セル25であって互いに隣接
した丸セル25Eと丸セル25Fとの間に位置する。水
ロッド1aの下降管5aも、同様に、上昇管3aに隣接
した丸セル25であって互いに隣接した2つの丸セルの
間に位置する。下降管5及び5aが隣接した丸セル25
間に配置されるので、燃料棒17が7本配置可能な領域
内で水ロッド1及び1aの各太径管部3Aの外径を大き
くできる。これは、太径管部3A内における冷却材上昇
通路13の横断面積を増大させることにつながる。ま
た、下降管5及び5aは、上昇管3及び3aが位置する
上記対角線と直交する、燃料スペーサ20の他の対角線
の方向で、互いに逆の方向に位置する。
【0026】上昇管3は、上昇管3または上昇管3aに
対向する複数の丸セル25に取り付けられた剛性支持部
材27A及び27B、及び隣接する丸セル25に取り付
けられた架橋部材に設けられた弾性支持部材28Aの3
点で支持される。上昇管3aは、剛性支持部材27A及
び27B、及び隣接する丸セル25に取り付けられた架
橋部材に設けられた弾性支持部材28Bの3点で支持さ
れる。このように支持された上昇管3と上昇管3aとは
互いに接触しない。
【0027】下降管5(外径約5mm)は、軸方向の複数
個所で、図示されていないが支持部材によって上昇管3
の太径管部3Aに支持されている。下降管5と太径管部
3Aとの間には、狭い間隙が形成される。下降管5aも
同様に上昇管3aの太径管部3Aに支持される。
【0028】水ロッド1及び1aの下降管内の冷却材下
降通路の横断面積は、上昇管内の冷却材上昇通路(太径
管部の部分で)のそれの1/25よりも小さい。このた
め、燃料集合体16は特開平2−1590 号公報の第15図
の実線及び第16図の実線及び一点鎖線に示したような
特性が得られ、燃料集合体16を炉心に装荷した沸騰水
型原子炉は炉心に供給する冷却水流量を調節することに
よってその公開公報の図1に示した運転を行うことがで
きる。
【0029】冷却材上昇通路13及び冷却材下降通路1
4を内部に有する水ロッド1及び1aを備えた燃料集合
体16内に供給する冷却水の量を変化させた場合に、水
ロッド1及び1a内の流体の流動状態は、特開昭63−73
187 号公報の図14(a),(b)及び(c)に示されたよう
に変化する。
【0030】すなわち、燃料集合体16は、沸騰水型原
子炉の炉心に装荷されている。炉心に供給される冷却水
の流量は、図示されていないが、再循環ポンプの回転数
を制御することによって、調節される。冷却水は、下部
タイプレート19の空間22内にまず導かれる。この冷
却水の大部分は、燃料支持部12に設けられた貫通孔3
0を通って、燃料支持部12の上面よりも上方に形成さ
れた冷却材通路23内に流入し、燃料棒17を冷却す
る。残りの一部の冷却水は、開口33及び冷却材流入口
9を介して水ロッド1の冷却材上昇通路13内に流入す
る。水ロッド1aに対しても同様である。
【0031】冷却材上昇通路13内における流体の流動
について説明する。冷却材上昇通路13の一部である通
路2Aに導かれた冷却水は、開口10,細径管部3B及
びテーパ部3C内を経て太径管部3A内に達する。燃料
集合体16内に供給される冷却水流量が少ないときに
は、冷却材上昇通路13、特に太径管部3A内に存在す
る冷却水は、核燃料の核分裂で発生するγ線の照射によ
って加熱される。燃料集合体16内に供給される冷却水
流量が少ないときには、その冷却水は蒸気になり、特開
昭63−73187 号公報の図14(a)のように、冷却材上昇
通路13内に蒸気領域が形成される。このため、液面が
冷却材上昇通路13内に形成される。発生した蒸気は、
通路24及び冷却材下降通路14を通って吐出口15か
ら冷却材通路23内に吐出される。給水流量が増加する
に伴って、冷却材上昇通路13内の液面が上昇して蒸気
領域が減少し、やがて特開昭63ー73187号公報の図14
(b)の状態を経て最後には図14(c)の状態、すなわち
冷却材上昇通路13及び冷却材下降通路14内がすべて
冷却水で充満した状態になる。これによって、燃料サイ
クルの初期と末期との間で、燃料集合体16内のボイド
率の変化幅を大きくできるので、スペクトルシフトの効
果を大きくでき、1つの燃料サイクルの期間を大幅に伸
ばすことができる。冷却材上昇通路13及び冷却材下降
通路14内がすべて冷却水で充満した状態になるのは、
燃料サイクルの末期近くであり、燃料サイクルの大部分
では冷却材上昇通路13内に蒸気領域が形成される。こ
のため、特開昭63−73187 号公報の図4のように水ロッ
ドの冷却材下降通路が冷却材上昇通路を取り囲むように
配置される場合には、冷却材下降通路と冷却材上昇通路
との間に配置された管壁は、蒸気に接触することになっ
て冷却が不十分になり温度が高くなる。本実施例は、上
昇管3と下降管5が逆U字を形成するように配置されか
つ上昇管3と下降管5の間に前述したように間隙が存在
するので、上昇管3及び下降管5とも周囲が冷却水通路
23を上昇する冷却水によって冷却される。このため、
上昇管3及び下降管5の温度は低くなり、特開昭63−73
187 号公報の図4の水ロッドで生じる問題を解消でき
る。
【0032】以上のように、燃料集合体16内に供給さ
れる冷却水流量を調節することによって水ロッド1内で
液面が形成される状態から液面が形成されない状態に移
行するのは、燃料支持部12が冷却水通路23に対して
抵抗になっており、燃料支持部12に設けられた全貫通
孔30の合計横断面積がそのような液面の移動が可能な
ように設定されているからである。すなわち、全貫通孔
30の合計横断面積が、冷却材上昇通路13の上端のレ
ベルと吐出口15のレベルとの差に対応する静水頭に対
応して設定されているからである。燃料支持部12に設
けられた全貫通孔30の合計横断面積は、冷却水通路2
3の横断面積よりも小さい。このような構成を有する燃
料支持部12は、冷却水通路23に対して抵抗となる。
【0033】前述したように、下降管5及び5aを隣接
した丸セル25間に配置することによって太径管部3A
内の冷却材上昇通路13の横断面積を大きくできるの
で、太径管部3A内に蒸気領域が形成されるときにはそ
れだけプルトニウムの生成量が増大し、燃料サイクル末
期近くで冷却材上昇通路13及び冷却材下降通路14内
が冷却水(減速材)で充満されたときにはそのプルトニ
ウムを始めとした核分裂性物質の核分裂を活発化させる
ことになる。これによって、燃料集合体16の横断面中
央での反応度がより向上し核燃料の有効利用が図れる。
すなわち、スペクトルシフトによる燃料経済性向上の効
果をより増加できる。下降管5及び5aは上昇管3及び
3aが位置する上記対角線と直交する他の対角線の方向
で互いに逆の方向に位置するので、下降管5及び5a内
が蒸気で満たされた場合でも、蒸気領域が燃料集合体の
横断面で局所的に集中することがなくバランス良く配置
でき、燃料集合体横断面における核燃料の不均一な燃焼
を防止できる。
【0034】また、特開昭63−73187 号公報の図4に示
された水ロッドは、冷却材流入口が冷却材上昇通路の下
端に1つ設けられている。このため、冷却材流入口が、
冷却水と共にながれてくるクラッド等の固形物によって
塞がれる可能性がある。冷却材流入口の直径が小さいほ
どその確率が大きくなる。本実施例では、冷却水流入口
9が冷却材上昇通路の軸方向に対して直角になるように
設けられており、かつ下部端栓2の周方向に複数設けら
れているので、冷却水流入口9に流入する冷却水はその
直前で直角方向に曲がらなければならなくまた複数の冷
却水流入口9がクラッド等によって塞がれる確率は、特
開昭63−73187 号公報の図4に示された水ロッドよりも
著しく小さくなる。更に、下部端栓2の軸方向に冷却水
流入口9が設けられていないので、下端を閉じることに
より炉心冷却材流れ方向に対して開口部を有しないた
め、流れによる動圧の影響を抑制することができ、動圧
の変動による水ロッド内の液位の変動を著しく抑制でき
る。
【0035】前述したように、燃料サイクルの大部分で
は冷却材上昇通路13内に蒸気領域が形成されるので、
冷却材上昇通路13内に存在する冷却水が濃縮され、冷
却水中に含まれているクラッドが凝集して沈降すること
が考えられる。沈降するクラッドによって開口10が閉
塞しないように、開口10は、横向きに設けられると共
に細径管部3B内に形成される通路の底面よりは上方に
位置させている。沈降したクラッドは、細径管部3Bと
突出部2Bとの間に形成されるクラッド溜り部11内に
徐々に堆積される。クラッド溜り部11の容積は、燃料
集合体16の寿命期間中に堆積するクラッドの量を想定
して決められている。
【0036】次に、本実施例における上昇管3,連結部
4及び下降管5の組立の工程を図6に基づいて説明す
る。連結部下部4Aは、図6(A)及び図6(D)に示すよ
うな貫通孔4E及び4Fを有し、貫通孔4Eと貫通孔4
Fとの間の側壁の上端が形成された連結部下部4Aの上
端よりも低くなっている。貫通孔4Eの内径は、貫通孔
4Fのそれよりも大きい。図6(D)は、図6(C)のX−
X断面図である。
【0037】まず、このような構造の連結部下部4Aの
貫通孔4Eを取り囲む側壁の下端部に上昇管3、すなわ
ち太径管部3Aの上端部を太径管部3Aの全周に渡って
溶接にて取り付ける(図6(A))。連結部下部4Aと太径
管部3Aは、溶接部29Aを介して接合されている。そ
の後、下降管5の上端部を連結部下部4Aの貫通孔4F
内に挿入し、連結部下部4Aの貫通孔4Fを取り囲む側
壁と下降管5上端部の全周を上方からの溶接にて接合す
る(図6(B))。連結部下部4Aと下降管5は、溶接部2
9Bを介して接合されている。連結部下部4Aは、上昇
管3及び下降管5の各上端部でこれらを結合する結合部
材である。最後に、連結部上部4Bが、連結部下部4A
の貫通孔4E及び下降管5内の冷却材下降通路14を被
うように連結部下部4A上に設置される。このような状
態で、連結部下部4Aの上端部が、連結部上部4Bに、
全周に渡って溶接にて取り付けられる(図6(C))。連結
部下部4Aは、溶接部29Cを介して連結部上部4Bと
一体化されている。連結部上部4Bは、冷却材上昇通路
13及び冷却材下降通路14の上方を被う蓋部材であ
る。上部端栓6は、連結部上部4Bに溶接にて取り付け
られる。
【0038】本実施例に用いられる水ロッド1は、上記
したように、下降管5が貫通孔4Fに挿入されて下降管
5の上端部が溶接部29Cを介して連結部下部4Aに取
り付けられる。従って、下降管5の全周を、簡単に連結
部下部4Aに溶接することができる。上昇管3、特に太
径管部3Aと下降管5との間に形成される間隙の幅が狭
くても、下降管5全周の連結部下部4Aへの溶接が簡単
にできる。下降管5は、図5に示すような配置になって
おり、下降管5と太径管部3Aとの間に形成される間隙
の幅をあまり広くできない。この間隙の幅を大きくする
と、太径管部3Aの外径を小さくしなければならない。
これは、太径管部3A内の冷却材上昇通路13の横断面
積の減少につながるので、前述したスペクトルシフトの
効果を低減させることになり、燃料経済性の向上の度合
いが少なくなる。図5において、下降管5及び5aは、
これらを対応する太径管部3Aに支持する支持構造部材
(図示せず)が隣接する丸セル25にぶつかるので、上
記の配置位置から、隣接する丸セル25間に形成される
間隙内に更に深く移動させることはできない。図6の組
立て方法で得られた図4の太径管部3A及び下降管5と
連結部下部4Aとの溶接構造では、太径管部3Aと下降
管5との間の間隙の幅を狭くでき、太径管部3Aの外径
を大きくできる。このため、冷却材上昇通路13の横断
面積が増大し、それだけスペクトルシフトの効果による
燃料経済性の向上の度合いが大きくなる。
【0039】ところで、水ロッド1は、地震等におい
て、燃料スペーサ20を介して外力を受けるために、水
ロッド1に曲げモーメントが発生する。本実施例では、
水ロッド1の構造強度は、太径管部3Aが支配してい
る。従って、水ロッド構造の健全性上、太径管部3Aと
連結部下部4Aとの溶接は一般的なものがよい。また、
本実施例の図6(C)のように、太径管部3A上端部の内
側に連結部下部4Aの下端部を挿入した状態で、太径管
部3Aと連結部下部4Aとの溶接を行った方が、逆に太
径管部3Aの外側を連結部下部4Aが取り囲むような状
態で太径管部3Aと連結部下部4Aとの溶接を行うより
も、連結部下部4Aの大きさが小さくなり、連結部4の
コンパクト化の面からもよいことである。
【0040】本実施例に用いられる水ロッド1及び1a
は、下部タイプレート19の上面(燃料支持部12の上
面)よりも上方に、太径管部3Aよりも外径の小さい下
部端栓2及び細径管部3Bが配置されている。このた
め、上昇管3は、下端部付近、すなわち最も低いレベル
に配置された燃料スペーサ20よりも低い部分で外径が
小さくなっている。この外径が小さい部分は、水ロッド
1及び1aの軸方向全長の3〜4%である。下部タイプ
レート19の上面から上方に向かって水ロッド1及び1
aの軸方向全長の3〜4%の範囲で、水ロッド1及び1
aの上昇管3の外径を小さくすることによって、地震時
において水ロッド1及び1aの上昇管3に曲げ応力が加
わった場合においても、上昇管3の下端部における過大
な応力の発生を防止できる。
【0041】前述の実施例で述べた上昇管3,連結部4
及び下降管5の組立て方法以外に以下に述べる組立て方
法でも、太径管部3Aと下降管5との間に形成される間
隙の幅が狭いくても、上昇管3及び下降管5を連結部下
部4Aに簡単に全周にわたって溶接することができる。
【0042】その組立て方法は、連結部下部4Aの貫通
孔4Eの内径を上昇管3の太径管部3Aの外径に等しく
し、太径管部3Aを貫通孔4E内に挿入して太径管部3
Aの上端部を連結部下部4Aに溶接するものである。下
降管5は、図6(A)のように貫通孔4Fを取り囲む側壁
の一部を下降管内に挿入した状態で、連結部下部4Aの
下面側で上記の側壁に溶接される。連結部下部4Aの上
端部が、図6(C)のように、連結部上部4Bに全周に渡
って溶接にて取り付けられる。この第1の方法は、図6
で示した組立て方法を採用した場合に比べて、連結部4
が大きくなり、燃料集合体の圧力損失が増大する。これ
は、太径管部3Aを貫通孔4E内に挿入しているため、
貫通孔4Eを取り囲む側壁が必要になるためである。ま
た、貫通孔4Fの内径が下降管5のそれよりも小さくな
る。
【0043】図6の組立て方法及び上記の組立て方法
は、太径管部3A及び下降管5の連結部下部4Aに対す
る溶接部は軸方向にずれているので、一方の溶接が、他
方の溶接に悪影響を与えることはなく、また他方の溶接
に使われる管の該当する貫通孔(連結部下部4A)への挿
入の阻害をもたらすことはない。
【0044】前述の実施例で用いた水ロッドの下部端栓
の他の実施例を図7に示す。この下部端栓2Eは、下部
端栓2の下端を塞いだものである。すなわち、通路2A
の下端は塞がっている。下部端栓2Eの図示されていな
い上部の構造は、下部端栓2と同じである。下部端栓2
Eは、下部端栓2と同じ効果を生じる。更に、下部端栓
2Eを用いることによって、ボス31が不要となり下部
タイプレート19の構造が単純化される。
【0045】上記の下部端栓2をスエージングしにより
製造した図8の下部端栓2Fを用いても良い。この場
合、下部端栓2Fの下端部には、通路2を塞ぐ丸板部材
が取り付けられる。図示されていないが、下部端栓2F
の上部には、下部端栓2で形成される突起部2Bが取り
付けられる。この下部端栓2によっても、下部端栓2F
と同様な効果が得られる。
【0046】図9は、下部端栓の他の実施例である。こ
の実施例の下部端栓2Gは、下端に通路2Aの開口9A
を設けたものである。下部端栓2Gの上部の構成も、下
部端栓2の上部と同じである。下部端栓2Gは、開口9
A付近で通路2Aを取り囲む側壁の外側にテーパを形成
している。このテーパの形成は、冷却水と共に流れてく
るクラッド等の固形物で開口9Aが目詰りすることを防
止できる。しかしながら、開口9Aは冷却水の流れ方向
を向いているので、下部端栓2の開口9のように同圧の
影響を低減する効果は少ない。
【0047】下降管5の吐出口15付近の構造の他の実
施例を図10に示す。図1の実施例では、水ロッドの外
側を流れる冷却水による動圧の影響を抑制するために下
降管5の側面に吐出口15を設けている。しかし、冷却
材の流れによる動圧の影響を抑制するという点からは、
下降管5の下端部を図10のように逆円錐状に拡大した
ヘッダ35の上面に複数の開口15Aを図11のように
設けると良い。冷却材下降通路14内を下降してきた冷
却水または蒸気は、開口15Aから、冷却水通路23内
での冷却水の流れ方向に沿って流出する。このように、
開口15Aからの流体の吐出方向と冷却水通路23内で
の冷却水の流れ方向とが実質的に同じになることによっ
て、開口15Aからの流体の吐出がスムーズになる。
【0048】図10に示した下降管5の吐出口付近の他
の構造の例を図12に示す。本構造例は、下降管5の下
端部に上面がか交換5から外側に向かって傾斜する傾斜
面が形成されたヘッダ35Aを設けたものである。ヘッ
ダ35Aの上部傾斜面に図11と同様に4つの開口15
Bが設けられている。
【0049】図1に示す水ロッド1の他の実施例である
水ロッド1Aを図13に示す。この水ロッド1Aは、下
降管5の下端に下方に延びる支持部36を設けたもので
ある。この支持部36は、下部タイプレート19の燃料
支持部12内に挿入される。このような構造にすること
により、下降管5の支持力が増大し、下降管5が冷却水
通路23内を流れる冷却水流によって流動振動を生じる
可能性が少なくなる。燃料棒17の放射線による照射成
長量は水ロッド1Aのその量よりも大きいため、水ロッ
ド1Aは燃料スペーサ20を介して燃料棒17との照射
成長量との差に応じて上方に移動する。上昇管3の下部
端栓2は、原子炉の運転中に上述した上方移動により燃
料支持部12から抜けない程の十分な長さを有してい
る。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、上昇管路及び下降管路
のうちの一方の管路が結合部材内に挿入されてこの管路
の上端部が結合部材と溶接され、他の管路が結合部材の
下側に溶接されているので、上昇管路と下降管路との間
の間隙の幅が狭いときでも、簡単に、上昇管路及び下降
管路と結合部材との溶接部を上昇管路及び下降管路の全
周にわたって形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の燃料集合体に用いられる水ロッドの縦断
面図である。
【図2】本発明の好適な一実施例である燃料集合体の縦
断面図である。
【図3】図2の燃料支持部における水ロッドの下部端栓
挿入部の拡大縦断面図である。
【図4】図1の水ロッドの連結部付近の拡大縦断面図で
ある。
【図5】図2の燃料スペーサの平面図である。
【図6】水ロッドの連結部,上昇管及び下降管の溶接に
よる接続工程を示す説明図である。
【図7】水ロッドの下部端栓の他の実施例の縦断面図で
ある。
【図8】水ロッドの下部端栓の他の実施例の縦断面図で
ある。
【図9】水ロッドの下部端栓の他の実施例の縦断面図で
ある。
【図10】水ロッドの下降管下端部付近の他の構造の縦
断面図である。
【図11】図10のXI−XI矢視図である。
【図12】水ロッドの下降管下端部付近の他の構造の縦
断面図である。
【図13】水ロッドの他の実施例における下部付近の縦
断面図である。
【符号の説明】
1,1a…水ロッド、2…下部端栓、2B…突出部、
3,3a…上昇管、3A…太径管部、4…連結部、4A
…連結部下部、4B…連結部上部、5,5a…下降管、
9…冷却材流入口、10…開口、11…クラッド溜り
部、12…燃料支持部、13…冷却材上昇通路、14…
冷却材下降通路、15…吐出口、16…燃料集合体、1
7…燃料棒、18…上部タイプレート、19…下部タイ
プレート、20…燃料スペーサ、22…空間、27A,
27B…剛性支持部材、28A,28B…弾性支持部
材、29A,29B,29C…溶接部、30…貫通孔。
フロントページの続き (72)発明者 中村 昭三 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 菅野 智 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 西田 浩二 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内 (72)発明者 別所 泰典 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 稲垣 正寿 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 横溝 修 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内 (72)発明者 吉本 佑一郎 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料支持部を有する下部タイプレートと、
    前記燃料支持部に下端部が保持された複数の燃料棒と、
    前記燃料支持部よりも下方の領域から供給された冷却材
    を上方に導く冷却材上昇通路を内部に有する上昇管路、
    及び前記上昇管路の外側に位置し、前記冷却材上昇通路
    によって導かれた冷却材を下方に導いて前記燃料支持部
    よりも上方の領域に吐出する冷却材下降通路を内部に有
    する下降管路を含む水ロッドを備えた燃料集合体であっ
    て、 前記上昇管路及び前記下降管路のうちの一方の管路が結
    合部材内に挿入されてこの管路の上端部が前記結合部材
    と溶接され、他の管路が前記結合部材の下側に溶接され
    ており、前記結合部材との間に前記冷却材上昇通路と前
    記冷却材下降通路とを連絡する連絡通路を形成する蓋部
    材が、前記結合部材に取り付けられたことを特徴とする
    燃料集合体。
  2. 【請求項2】前記燃料支持部よりも下方の領域から前記
    冷却材上昇通路内に冷却材を導く冷却材流入口を、前記
    上昇管路の側壁に設けた請求項1の燃料集合体。
  3. 【請求項3】前記冷却材下降通路の横断面積が前記冷却
    材上昇通路のそれよりも小さい請求項1または2の燃料
    集合体。
  4. 【請求項4】前記冷却材上昇通路内に前記冷却材上昇通
    路を遮断する、上方に向かって突出した管状部を前記冷
    却材上昇通路内に配置して前記上昇管路に設け、前記管
    状部の側壁に形成された開口を介して前記管状部より上
    方の前記冷却材上昇通路と前記管状部より下方の前記冷
    却材上昇通路とが連通されている請求項1の燃料集合
    体。
  5. 【請求項5】燃料支持部を有する下部タイプレートと、
    前記燃料支持部に下端部が保持された複数の燃料棒と、
    これらの燃料棒相互の間隔を保持する燃料スペーサと、
    前記燃料支持部よりも下方の領域から供給された冷却材
    を上方に導く冷却材上昇通路を内部に有する上昇管路、
    及び前記上昇管路の外側に位置し、前記冷却材上昇通路
    によって導かれた冷却材を下方に導いて前記燃料支持部
    よりも上方の領域に吐出する冷却材下降通路を内部に有
    する下降管路を含む水ロッドを備えた燃料集合体であっ
    て、 前記燃料スペーサは内部に前記燃料棒が挿入される複数
    の円筒部材を有しており、前記上昇管路は複数の前記燃
    料棒が配置可能な領域に配置され、前記下降管路は、前
    記上昇管路に対向する複数の円筒部材であって相互に隣
    接する前記円筒部材の間に配置されたことを特徴とする
    燃料集合体。
  6. 【請求項6】前記上昇管路及び前記下降管路のうちの一
    方の管路が結合部材内に挿入されてこの管路の上端部が
    前記結合部材と溶接され、他の管路が前記結合部材の下
    側に溶接されており、前記結合部材との間に前記冷却材
    上昇通路と前記冷却材下降通路とを連絡する連絡通路を
    形成する蓋部材が、前記結合部材に取り付けられた請求
    項5の燃料集合体。
  7. 【請求項7】前記冷却材上昇通路内に前記冷却材上昇通
    路を遮断する、上方に向かって突出した管状部を前記冷
    却材上昇通路内に配置して前記上昇管路に設け、前記管
    状部の側壁に形成された開口を介して前記管状部より上
    方の前記冷却材上昇通路と前記管状部より下方の前記冷
    却材上昇通路とが連通されている請求項5の燃料集合
    体。
  8. 【請求項8】供給された冷却材を上方に導く冷却材上昇
    通路を内部に有する上昇管路、及び前記上昇管路の外側
    に位置し、前記冷却材上昇通路によって導かれた冷却材
    を下方に導いて前記燃料支持部よりも上方の領域に吐出
    する冷却材下降通路を内部に有する下降管路を含む水ロ
    ッドを製造する方法において、 前記上昇管路及び前記下降管路のうちの一方の管路が結
    合部材内に挿入されてこの管路の上端部を前記結合部材
    に溶接し、他の管路を前記結合部材の下側に溶接し、前
    記結合部材との間に前記冷却材上昇通路と前記冷却材下
    降通路とを連絡する連絡通路を形成する蓋部材を、前記
    結合部材に取り付けることを特徴とする水ロッドの製造
    方法。
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