JPH06272976A - 満液式蒸発器 - Google Patents

満液式蒸発器

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JPH06272976A
JPH06272976A JP5063582A JP6358293A JPH06272976A JP H06272976 A JPH06272976 A JP H06272976A JP 5063582 A JP5063582 A JP 5063582A JP 6358293 A JP6358293 A JP 6358293A JP H06272976 A JPH06272976 A JP H06272976A
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慎之介 山本
Hirokazu Hayashi
宏和 林
Toshiaki Fujii
利暁 藤井
Kiyoshi Masuda
潔 増田
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    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D21/0017Flooded core heat exchangers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/02Details of evaporators
    • F25B2339/024Evaporators with refrigerant in a vessel in which is situated a heat exchanger
    • F25B2339/0242Evaporators with refrigerant in a vessel in which is situated a heat exchanger having tubular elements

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Abstract

(57)【要約】 【目的】満液式蒸発器からの圧縮機への油戻し量を確保
し、スクリュー式冷凍機などモータ冷却のために油を必
要とする場合でも圧縮機側に充分な量の油を戻す。 【構成】複数の熱交換チューブ2を内装した横長胴体1
の下部側に冷媒液入口3を、上部側に冷媒ガス出口5を
設けた満液式蒸発器において、冷媒ガス出口5を胴体1
における熱交換チューブ2の配設位置上方側部に開口さ
せて、冷媒ガス出口5に冷媒ガス出口管6を接続すると
共に、胴体1の内部に冷媒ガス出口5の下端側から斜め
上方に延び、上面が冷媒ガス出口5の下端内面に連続す
る整流板7を配設して、整流板7の上部で整流されて、
冷媒ガスから分離した油を整流板7上面を伝わせて冷媒
ガス出口5側に導入して冷媒ガス出口5と整流板7との
連続部に油溜めを形成するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は満液式蒸発器、詳しく
は、横長胴体と、該胴体の下部に配設される複数の熱交
換チューブとを備え、前記胴体の下部に冷媒液入口を、
上部に冷媒ガス出口を設けた満液式蒸発器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の満液式蒸発器は、図5で
示したように、複数の熱交換チューブAを内装した横長
胴体Bの下部側に冷媒液入口Cを設け、該冷媒液入口C
に冷媒液入口管Dを接続すると共に、前記胴体Bの上部
に冷媒ガス出口Eを設けて、この冷媒ガス出口Eに冷媒
ガス出口管Fを接続する一方、前記胴体B内における前
記熱交換チューブAより上方で、前記ガス冷媒出口Eと
の対向部位に、前記胴体B内を蒸発室Hと整流室Iとに
区画する整流板Gを配設すると共に、この整流板Gに、
前記蒸発室Hと整流室Iとを連通する小径の整流孔Jを
形成している。
【0003】そして、運転時、前記冷媒液入口Cから前
記胴体B内に導入される冷媒液は、前記熱交換チューブ
Aと接触し、該熱交換チューブA内を通過する冷水と熱
交換して蒸発し、蒸発した冷媒ガスは前記整流板Gに形
成した通路面積の小さい前記整流孔Jを通過して一旦前
記整流室Iに開放されて整流された後、前記冷媒ガス出
口Eから圧縮機側に吸入されるようになるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の満液
式蒸発器では、前記熱交換チューブA内を通過する冷水
と熱交換して蒸発した冷媒ガスは、前記胴体B内におい
て、乱流の状態にあるため、前記整流板Gに形成した整
流孔Jを通過させて一旦前記整流室Iに開放することに
より整流させているのであるが、前記胴体Bの蒸発室H
内において冷媒ガスに混入している油は、前記蒸発室H
内において前記整流板G下面や胴体B内壁に衝突して多
少分離されるのであるが、残りの油は、冷媒ガスと共
に、前記整流孔Jを通過して前記整流室Iに流入した
後、該整流室I内で前記冷媒ガスから分離され、さら
に、前記冷媒ガスが前記冷媒ガス出口管Fから流出する
際、整流作用により流速が遅くなってしまうので、分離
された油の前記冷媒ガスによる前記冷媒ガス出口管Fへ
の持ち上げ力が低下して、比重の重い油は前記整流板G
上に落ち、該整流板G上から前記蒸発室H側へと戻され
てしまうのである。従って、前記胴体B内に導入された
油の圧縮機側への戻し量が不足気味となる問題があっ
た。特に、スクリュー式冷凍機などにおいては圧縮機側
で潤滑及びモータ冷却用として多量の油を必要とするの
であるが、以上の構成では、蒸発器から圧縮機への油の
戻し量が不充分となって、該圧縮機側での油量が不足気
味となったのである。
【0005】そこで従来では、満液式蒸発器からの前記
圧縮機側への油戻し量を確保するために、前記胴体の頂
部に開口する前記冷媒ガス出口管の途中にU字管を別途
接続してトラップを形成し、該トラップと前記満液式蒸
発器内の液域との間に油戻し管を設けて、この油戻し管
から、前記トラップに冷媒液と共に油を給油して、前記
トラップを通過する冷媒ガスの流れにより、前記油をミ
スト状となして前記圧縮機側に油を戻すようにしてい
る。ところが、前記U字管を配設することにより全体の
配管構造が複雑になり、全体として大型化する問題があ
るだけでなく、前記U字管への油の供給の際、冷媒液も
同時に供給されて前記圧縮機に液ガス混合の冷媒が吸入
されて能力ダウンが生じ、場合によっては液圧縮が生ず
る問題があった。
【0006】本発明は、以上の問題に鑑みて成したもの
であって、その目的は、満液式蒸発器からの圧縮機への
油戻し量を確保でき、スクリュー式冷凍機などモータ冷
却のために油を必要とする場合でも圧縮機側に充分な量
の油を戻すことができる満液式蒸発器を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、横長胴体1と、該胴体1の下部に配設さ
れる複数の熱交換チューブ2とを備え、前記胴体1の下
部に冷媒液入口3を、上部に冷媒ガス出口5を設けた満
液式蒸発器において、前記冷媒ガス出口5を、前記胴体
1における前記熱交換チューブ2の配設位置上方側部に
開口させて、この冷媒ガス出口5に冷媒ガス出口管6を
接続すると共に、前記胴体1内に、前記冷媒ガス出口5
の下端側から斜め上方に延び、上面が前記冷媒ガス出口
5の下部内面と連続する整流板7を配設し、冷媒ガスか
ら分離した油を前記整流板7から冷媒ガス出口管6に導
入させるように構成したものである。
【0008】また、前記冷媒ガス出口管6は、冷媒ガス
出口5から上方へ立ち上がる立上部61を備え、前記整
流板7は、整流孔71をもち、この整流孔71の下位高
さが、冷媒ガス出口5の上部内面高さ以上になってい
て、前記整流板7と立上部61とでトラップ10を形成
するようにしてもよい。
【0009】さらに、前記整流板7の下端部と前記胴体
1との結合部に、この胴体1の下部に開口する油落し通
路73を形成することが好ましい。
【0010】
【作用】以上の満液式蒸発器では、前記冷媒液入口3か
ら前記胴体1の内方下部に導入された油混じりの冷媒液
が、前記熱交換チューブ2内を通過する冷水と熱交換さ
れて蒸発して冷媒ガスとなり、この冷媒ガスが前記整流
板7上部側で整流作用を受けて、前記胴体1における熱
交換チューブ2の配設位置上方側に設けた前記冷媒ガス
出口5を経て圧縮機側へと送られる際に、前記整流板7
が、前記胴体1の内部に前記冷媒ガス出口5の下端側か
ら斜め上方を指向し、かつ、該冷媒ガス出口5の下端内
面に対し前記整流板7の上面が連続するように配設され
ているため、この整流板7の上部側で油が前記冷媒ガス
から分離され、斯く分離された油は、前記整流板7の傾
斜上面及び前記胴体1の内壁面に沿って前記冷媒ガス出
口5側に導入されて該冷媒ガス出口5と前記整流板7と
の連続部に溜められるのであり、この冷媒ガス出口5側
に溜められた油は、前記冷媒ガス出口5から前記冷媒ガ
ス出口管6に流出する冷媒ガスにより伴流されて、前記
圧縮機側に戻されるのである。従って、前記圧縮機への
冷媒液の戻りを少なくして油戻し量を確保することがで
きるのであって、スクリュー式冷凍機などモータ冷却の
ために油を必要とする場合でも圧縮機側に充分な量の油
を戻すことができる。
【0011】さらに、前記冷媒ガス出口管6が、冷媒ガ
ス出口5から上方へ立ち上がる立上部61を備え、前記
整流板7が、整流孔71をもち、この整流孔71の下位
高さが、冷媒ガス出口5の上部内面高さ以上になってい
て、前記整流板7と立上部61とでトラップ10を形成
するようにしたときには、従来、U字管により形成した
トラップと同様、前記整流板7の上方部で分離され、冷
媒ガス出口5側に溜められた油は、前記冷媒ガス出口5
から出口管6を流れる冷媒ガスにより有効に圧縮機に戻
されるのである。
【0012】つまり、前記整流板7の上部側で分離され
た油は、該整流板7の傾斜上面に沿って流れて前記冷媒
ガス出口5側に導入されて前記トラップ10に貯溜され
るのであり、従って、このトラップ10に貯溜する油で
前記冷媒ガス出口5への接続部における前記冷媒ガス出
口管6の実質上の通路面積が小さくなり、該出口管6を
通過する冷媒ガスの流速が増大されると共に、この冷媒
ガスを前記トラップ10に貯溜した油に衝突させて、該
油がミスト状となして流速の速くなった冷媒ガスと共に
圧縮機側に戻されるのであって、以上の構成とすること
により、従来のU字管を排除して配管構成を簡素化する
ことができ、しかも、前記U字管を排除することによっ
て全体構造を小形化することもできながら、前記トラッ
プ10により前記冷媒ガス出口管6を通過する冷媒ガス
の流速を速くしてより確実に圧縮機に油を戻すことがで
きるのである。
【0013】また、前記整流板7の下端部と前記胴体1
との結合部に、この胴体1の下部に開口する油落し通路
73を形成するときには、該油落し通路73を介して前
記整流板7上で分離された油の一部が前記胴体1内へと
戻されることから、運転停止時、前記冷媒ガス出口5側
に溜められる油を前記油落し通路73から胴体1内下部
側に戻しておくことができるので、運転開始時に多量の
油が前記冷媒ガス出口管6から圧縮機側に送られること
による液圧縮を未然に防止することができる。
【0014】
【実施例】図1,図2に示した満液式蒸発器は、横長と
された胴体1の内方下部側に複数の熱交換チューブ2を
横方向に向けて配管すると共に、前記胴体1の下部側で
長手方向中央部に冷媒液入口3を設け、該冷媒液入口3
に冷媒液入口管4を接続すると共に、前記胴体1におけ
る前記熱交換チューブ2配設位置上方側部で長手方向中
央部に冷媒ガス出口5を開口させて、この冷媒ガス出口
5に冷媒ガス出口管口管6を接続している。
【0015】さらに、前記胴体1の内部に、前記冷媒ガ
ス出口5の下端側から斜め上方に向けて延び、上面が前
記冷媒ガス出口5の下端内面と連続される整流板7を配
設して、前記胴体1内を蒸発室8と整流室9とに区画
し、前記蒸発室8で蒸発した冷媒ガスを前記整流室9に
送って整流すると共に、該整流室9で冷媒ガスから分離
した油を前記整流板7から前記冷媒ガス出口管6に導入
させるように構成したのである。
【0016】詳記すると、前記整流板7を前記胴体1と
同方向に延びる横長平板状に形成して、幅方向中央部
で、長手方向に複数個の円形状の穴から成る整流孔71
を設けると共に、長手方向両端部に前記胴体1内面に沿
って閉鎖する閉鎖部72,72を形成し、前記整流板7
を前記胴体1の内部で前記冷媒ガス出口5との対向部位
に傾斜状に結合一体化させるのであり、このとき、前記
整流板7の幅方向一端側を前記胴体1における冷媒ガス
出口5の開口下端側に、前記整流板7の上面が冷媒ガス
出口5を介して前記冷媒ガス出口管6の下部内面と連続
されるように結合し、かつ、前記整流板7の幅方向他端
側を前記冷媒ガス出口5より上方位置となるように前記
胴体1の内壁面に結合させるのである。
【0017】また、前記整流板7の幅方向一端側を前記
胴体1における冷媒ガス出口5の開口下端側に結合させ
る際は、断続溶接して、非溶接部により、前記整流板7
の下端側と前記冷媒ガス出口5の開口下端側との間に、
前記胴体1の内方下部側に開口される複数の油落し通路
73を形成するのである。尚、この油落し通路73は、
断続溶接により形成したが、前記整流板7に切欠等を設
けて形成するようにしてもよい。
【0018】次に、以上の構成による作用について説明
する。前記満液式蒸発器の運転時には、先ず、前記冷媒
液入口管4から冷媒液入口3を経て前記胴体1の内方下
部に形成される前記蒸発室8に油混じりの冷媒液が導入
され、この冷媒液が前記熱交換チューブ2と接触し、該
熱交換チューブ2内を通過する冷水と熱交換されて前記
冷媒液が蒸発し、この蒸発された冷媒ガスが前記整流板
7の整流孔71を通過して、前記整流室9に送られて整
流作用を受け、前記冷媒ガスの流速が低下されながら、
前記冷媒ガス出口5及び冷媒ガス出口管6を介して圧縮
機側へと送られるのである。
【0019】そして、前記冷媒ガス中に混入する多くの
油は、前記整流板7の上部側で分離されることになる
が、斯く分離された油は、前記整流板7の傾斜上面及び
前記胴体1の内壁面に沿って前記冷媒ガス出口5側に導
入されて、該冷媒ガス出口5と前記整流板7との連続部
に油が溜められるのである。そして、前記冷媒ガス出口
5側に溜められた油は、前記冷媒ガス出口5から前記冷
媒ガス出口管6に流出する冷媒ガスにより伴流して、前
記圧縮機側に戻されるのである。従って、前記圧縮機へ
の冷媒液の戻りを少なくして油戻し量を確保することが
できるのであって、スクリュー式冷凍機などモータ冷却
のために油を必要とする場合でも圧縮機側に充分な量の
油を戻すことができるのである。
【0020】また、前記整流板7の下端側と前記胴体1
における冷媒ガス出口5の開口下端側との間には、断続
溶接により前記胴体1の内下方部に開口される複数の油
落し通路73が形成されているため、これら油落し通路
73で前記整流板7上で分離された油の一部が前記胴体
1内に戻されることとなり、従って、運転停止時、前記
冷媒ガス出口5側に溜められる油を前記各油落し通路7
3から胴体1内下部側に形成した前記蒸発室8に戻して
おくことができるので、運転開始時に多量の油が前記冷
媒ガス出口管6から前記圧縮機側に送られることによる
液圧縮を未然に防止することができるのである。
【0021】さらに、本発明では、図3で示した第2実
施例のように、前記冷媒ガス出口管6を、前記冷媒ガス
出口5から上方へ立ち上がる立上部61を備えるL字形
状とし、また、前記整流板7を、該整流板7に設ける整
流孔71の下位高さが、前記冷媒ガス出口5の上部内面
高さ以上になるように前記胴体1内に配設することによ
り、前記整流板7と立上部61とで、従来においてU字
管により形成していたトラップ10を形成するようにし
てもよい。
【0022】斯くすることにより、前記整流板7の上部
側で分離された油が、該整流板7の傾斜上面に沿って流
れて前記冷媒ガス出口5側に導入されて前記トラップ1
0に貯溜されるのであり、従って、このトラップ10に
貯溜する油で前記冷媒ガス出口5への接続部における前
記冷媒ガス出口管6の実質上の通路面積を小さくできる
ので、該出口管6を通過する冷媒ガスの流速を増大させ
ることができると共に、この冷媒ガスを前記トラップ1
0に貯溜した油に衝突させて、該油をミスト状となして
流速の速くなった冷媒ガスと共に圧縮機側に戻すことが
できるのであって、以上の構成とすることにより、従来
のU字管を排除して配管構成を簡素化することができ、
しかも、前記U字管を排除することによって全体構造を
小形化することもできながら、前記トラップ10により
前記冷媒ガス出口管6を通過する冷媒ガスの流速を速く
してより確実に圧縮機に油を戻すことができるのであ
る。
【0023】さらに、以上の構成とするときにも、図
1,図2に示す第1実施例で示した場合と同様に、前記
整流板7の下端側と前記胴体1における冷媒ガス出口5
の開口下端側との間に、前記胴体1内の下方部に形成す
る前記蒸発室8に開口する複数の油落し通路73を形成
して、該各油落し通路73を介して前記トラップ10に
貯溜された油の一部を前記蒸発室8に戻すようにするこ
とが好ましく、斯くする場合には、運転停止時、前記ト
ラップ10に貯溜された油を前記各油落し通路73から
前記蒸発室8に戻しておくことができるから、運転開始
時に多量の油が前記トラップ10から前記圧縮機側に戻
されることによる液圧縮を未然に防止することができ
る。尚、前記第1及び第2実施例においては、前記整流
板7に円形状の穴から成る複数の整流孔71を形成した
が、この整流孔71は前記整流板7の上端側一部を切欠
くなどして形成することもできる。
【0024】さらに、本発明では、図4に示したよう
に、前記胴体1内に傾斜状に配設される前記整流板7
を、その長さ方向中心部74から長さ方向両側部を上方
側に折り曲げて概略V字形状とし、傾斜方向を二次元方
向とするのが好ましい。つまり、概略V字形状とした前
記整流板7の長さ方向中心部74における幅方向一端側
が低く、かつ、他端側が高くなるように、前記胴体1の
内部で熱交換チューブ2の上方位置に傾斜状に配設する
と共に、前記整流板7の低位となる前記中心部74の幅
方向一端側を前記胴体1の上方側部に設けた前記冷媒ガ
ス出口5に臨ませるように構成するのが好ましい。
【0025】以上の構成とするときには、前記整流板7
の上部側で冷媒ガスから分離された油を、該整流板7の
両側部から中心部74へと集め、この中心部74から前
記冷媒ガス出口5を経て冷媒ガス出口管6へと戻すこと
ができるのであり、従って、該冷媒ガス出口5側に効率
よく油を導入させることができ、前記冷媒ガス出口管6
を通過する冷媒ガスによる圧縮機側への油戻し量を一層
良好に確保することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、横長胴
体1と、該胴体1の下部に配設される複数の熱交換チュ
ーブ2とを備え、前記胴体1の下部に冷媒液入口3を、
上部に冷媒ガス出口5を設けた満液式蒸発器において、
前記冷媒ガス出口5を、前記胴体1における前記熱交換
チューブ2の配設位置上方側部に開口させて、この冷媒
ガス出口5に冷媒ガス出口管6を接続すると共に、前記
胴体1内に、前記冷媒ガス出口5の下端側から斜め上方
に延び、上面が前記冷媒ガス出口5の下部内面と連続す
る整流板7を配設し、冷媒ガスから分離した油を前記整
流板7から冷媒ガス出口管6に導入させるように構成し
たから、この整流板7の上部側で油が前記冷媒ガスから
分離され、斯く分離された油を、前記整流板7の傾斜上
面及び前記胴体1の内壁面に沿って前記冷媒ガス出口5
側に導入して該冷媒ガス出口5と前記整流板7との連続
部に溜めることができ、この冷媒ガス出口5側に溜めら
れた油を、前記冷媒ガス出口5から前記冷媒ガス出口管
6に流出する冷媒ガスにより伴流させて、前記圧縮機側
に戻すことができるのである。従って、前記圧縮機への
冷媒液の戻りを少なくして油戻し量を確保することがで
きるのであって、スクリュー式冷凍機などモータ冷却の
ために油を必要とする場合でも圧縮機側に充分な量の油
を戻すことができる。
【0027】さらに、前記冷媒ガス出口管6が、冷媒ガ
ス出口5から上方へ立ち上がる立上部61を備え、前記
整流板7が、整流孔71をもち、この整流孔71の下位
高さが、冷媒ガス出口5の上部内面高さ以上になってい
て、前記整流板7と立上部61とでトラップ10を形成
するようにしたときには、従来、U字管により形成した
トラップと同様、前記整流板7の上方部で分離され、冷
媒ガス出口5側に溜められた油は、前記冷媒ガス出口5
から出口管6を流れる冷媒ガスにより有効に圧縮機に戻
すことができるのである。
【0028】つまり、前記整流板7の上部側で分離され
た油を、該整流板7の傾斜上面に沿って流して前記冷媒
ガス出口5側に導入させて前記トラップ10に貯溜する
ことができるのであり、従って、このトラップ10に貯
溜する油で前記冷媒ガス出口5への接続部における前記
冷媒ガス出口管6の実質上の通路面積を小さくできるの
で、該出口管6を通過する冷媒ガスの流速を増大させる
ことができると共に、この冷媒ガスを前記トラップ10
に貯溜した油に衝突させて、該油をミスト状となして流
速の速くなった冷媒ガスと共に圧縮機側に戻すことがで
きるのである。従って、以上の構成とすることにより、
従来のU字管を排除して配管構成を簡素化することがで
き、しかも、前記U字管を排除することによって全体構
造を小形化することもできながら、前記トラップ10に
より前記冷媒ガス出口管6を通過する冷媒ガスの流速を
速くしてより確実に圧縮機に油を戻すことができるので
ある。
【0029】また、前記整流板7の下端部と前記胴体1
との結合部に、この胴体1の下部に開口する油落し通路
73を形成するときには、該油落し通路73を介して前
記整流板7上で分離された油の一部を前記胴体1内へと
戻すことができるから、運転停止時、前記冷媒ガス出口
5側に溜められる油を前記油落し通路73から胴体1内
下部側に戻しておくことができるので、運転開始時に多
量の油が前記冷媒ガス出口管6から圧縮機側に送られる
ことによる液圧縮を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の満液式蒸発器の第1実施例の縦断面図
である。
【図2】同第1実施例の全体構造を示す斜視図である。
【図3】第2実施例の縦断面図である。
【図4】第3実施例の全体構造を示す斜視図である。
【図5】従来の満液式蒸発器を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 胴体 2 熱交換チューブ 3 冷媒液入口 5 冷媒ガス出口 6 冷媒ガス出口管 7 整流板 71 整流孔 73 油落し通路 10 トラツプ
フロントページの続き (72)発明者 藤井 利暁 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 増田 潔 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横長胴体(1)と、該胴体(1)の下部に
    配設される複数の熱交換チューブ(2)とを備え、前記
    胴体(1)の下部に冷媒液入口(3)を、上部に冷媒ガ
    ス出口(5)を設けた満液式蒸発器であって、前記冷媒
    ガス出口(5)を、前記胴体(1)における前記熱交換
    チューブ(2)の配設位置上方側部に開口させて、この
    冷媒ガス出口(5)に冷媒ガス出口管(6)を接続する
    と共に、前記胴体(1)内に、前記冷媒ガス出口(5)
    の下端側から斜め上方に延び、上面が前記冷媒ガス出口
    (5)の下部内面と連続する整流板(7)を配設し、冷
    媒ガスから分離した油を前記整流板(7)から冷媒ガス
    出口管(6)に導入するように構成していることを特徴
    とする満液式蒸発器。
  2. 【請求項2】冷媒ガス出口管(6)は、冷媒ガス出口
    (5)から上方へ立ち上がる立上部(61)を備え、整
    流板(7)は、整流孔(71)をもち、この整流孔(7
    1)の下位高さが、冷媒ガス出口(5)の上部内面高さ
    以上になっていて、前記整流板(7)と立上部(61)
    とでトラップ(10)を形成している請求項1記載の満
    液式蒸発器。
  3. 【請求項3】整流板(7)の下端部と胴体(1)との結
    合部に前記胴体(1)の下部に開口する油落し通路(7
    3)を形成している請求項1及び2記載の満液式蒸発
    器。
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