JPH06272918A - 氷水スラリー搬送管の閉塞監視装置 - Google Patents

氷水スラリー搬送管の閉塞監視装置

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JPH06272918A
JPH06272918A JP6427693A JP6427693A JPH06272918A JP H06272918 A JPH06272918 A JP H06272918A JP 6427693 A JP6427693 A JP 6427693A JP 6427693 A JP6427693 A JP 6427693A JP H06272918 A JPH06272918 A JP H06272918A
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blockage
water slurry
ice
ice water
monitoring
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JP6427693A
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Kanetoshi Hayashi
謙年 林
Yutaka Yamauchi
豊 山内
Kazuo Aizawa
和夫 相沢
Hidemasa Ogose
英雅 生越
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、特定部分の流動状態から閉塞の進
行状態ないし閉塞を容易に検出し、搬送管全体の保守,
管理を適切に行い、また閉塞状態を物理的または化学的
方法により迅速に除去でき、長期間にわたって氷水スラ
リーの安定搬送を確保することにある。 【構成】 適宜な個所に閉塞し易い閉塞誘引部を設けた
氷水スラリー搬送管1,2と、前記閉塞誘引部内の前記
氷水スラリーの流動状態を監視する流動状態監視手段
5,6と、この流動状態監視手段によって閉塞状態にあ
ると判断されたとき、物理的または化学的に前記氷水ス
ラリーの流動化処置を実行する閉塞除去手段7とを設け
た氷水スラリー搬送管の閉塞監視装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、氷水スラリー搬送時に
搬送管内の流動状態を監視する場合に利用される氷水ス
ラリー搬送管の閉塞監視装置に係わり、特に氷水スラリ
ーの閉塞状態を適切に回避するとともに、少ない監視ポ
イントで氷水スラリーの流動状態を監視する氷水スラリ
ー搬送管の閉塞監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の氷水スラリーを目的地に搬送す
る場合、搬送管内での氷水スラリーの閉塞が大きな問題
となる。この搬送管内での閉塞は、主として縮流部やバ
ルブ取付け部分で発生することが多く、その閉塞の発生
には氷水スラリー中の氷または氷の塊(氷塊)の粒径が
大きな影響を及ぼしている。
【0003】そこで、従来の氷水スラリーの閉塞防止装
置は、図9に示すように氷蓄熱槽(貯水槽)41の氷水
スラリー取出し口部分にパンチングメタルを用いた氷塊
防止板42を取付け、氷水スラリー中の氷塊が搬送管4
3内に流れ込まないような構成となっている(浜岡幸夫
「氷−水搬送による冷熱供給システム」、日本混相流
学会 混相流レクチャーシリーズ、第9回 氷蓄熱シス
テムと混相流、P52,1992 12/2,3)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
閉塞防止装置は、次のような問題点が指摘されている。
【0005】イ.上記に掲げる文献では、氷塊が氷蓄熱
槽41内の氷表面或いは壁面近傍で発生することを前提
に考えられているが、本出願発明者らによる実験の積み
重ねによると、氷塊防止板42以降の鉛直管部分の下降
流でも発生することが確認されている。その結果、従来
装置のように氷蓄熱槽41の氷水スラリー取出し口部分
に氷塊防止板42を取付けた構成のものでは、搬送管4
3内での氷水スラリーの搬送中に氷塊が発生し、搬送管
43内で閉塞する可能性があること。
【0006】ロ.長期間にわたって連続運転を行った場
合、氷塊防止板42の目詰まりによって閉塞する可能性
があるが、この氷塊防止板42で閉塞した場合には搬送
管系全体の氷水スラリーの搬送が停止してしまう問題が
ある。 ハ.氷塊防止板42は氷蓄熱槽41内に設置されている
ので、当該氷塊防止板42の閉塞時にはそのメンテナン
ス作業が非常に困難であること。
【0007】ニ.氷蓄熱槽41内に設けた氷塊防止板4
2は、閉塞を起こり難くするだけの機構であり、氷塊防
止板42の孔径よりも小さい氷の粒径でも閉塞する運転
条件に至った場合には閉塞が発生するが、どの個所で閉
塞が発生したのかを特定することが困難であり、またそ
の閉塞部分を復旧するのに困難で時間がかかる問題があ
る。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、予め定めた特定部分の閉塞を容易にすることによ
り、閉塞の原因となる氷塊を積極的にトラップし、他の
部分の閉塞の発生を阻止し、これにより特定部分の流動
状態から閉塞状態を適切に管理する氷水スラリー搬送管
の閉塞監視装置を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明の他の目的は、搬送管の閉塞
直前または閉塞を確実、かつ、迅速に検出し、その閉塞
個所の氷を自動的に流動化することにより、長期にわた
って氷水スラリーの安定搬送を確保する氷水スラリー搬
送管の閉塞監視装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、氷水スラリー搬送管の
適宜な個所に閉塞し易い閉塞誘引部を設けるとともに、
この閉塞誘引部内の前記氷水スラリーの流動状態を監視
する流動状態監視手段を設けた氷水スラリー搬送管の閉
塞監視装置である。
【0011】次に、請求項2に対応する発明は、適宜な
個所に閉塞し易い閉塞誘引部を設けた氷水スラリー搬送
管と、前記閉塞誘引部内の前記氷水スラリーの流動状態
を監視する流動状態監視手段と、この流動状態監視手段
によって閉塞直前または閉塞であると判断されたとき、
物理的方法または化学的方法により前記氷水スラリーの
流動化処置を行う閉塞除去手段とを設けた氷水スラリー
搬送管の閉塞監視装置である。
【0012】なお、前記閉塞誘引部にあっては、[D×
V]または[D×V/C](但し、D:搬送管の内径、
V:流速、C:氷分率)の値が前記搬送管の閉塞誘引部
以外の中で最も小さい値よりも小さく設定する。
【0013】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、氷水スラリー搬送管の適宜
な個所に閉塞誘引部を設けたので、搬送管の閉塞誘引部
以外の部分で氷水スラリーによる閉塞が発生することが
なくなる。このことは、予め定めた特定の閉塞誘引部内
の流動状態を監視すればよく、閉塞になったとき人為的
にバーナなどで加熱するとか、ユニット化されている場
合には交換するなどし、搬送管全体の管理およびメンテ
ナンスを容易に行うことができる。
【0014】次に、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明と同様な作用を有する他、予め特定さ
れた閉塞誘引部内の流動状態を監視し、閉塞直前または
閉塞発生時に物理的方法または化学的方法によって自動
的に流動化処置を施せば、長期間にわたって氷水スラリ
ーの安定搬送を行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。先ず、本出願の発明者らは、搬送管内で氷
水スラリーの閉塞の発生し易い条件について検討する
と、次のような種々の条件が考えられるに至った。 (1) 管断面平均流速が小さいときに閉塞が起こり易いこ
と。 (2) 氷塊が含まれている場合、管路の段差部分で閉塞が
起こり易いこと。
【0016】(3) 大きな氷塊がない場合であっても、
a)管オリフィス型の絞り、b)流路断面積が急に小さ
くなる個所、c)球型弁、d)盲管のある曲り、e)連
続エルボ、f)局所的大面積部の個所で閉塞が発生し易
いことが考えられる。そして、閉塞が発生するか否か
は、 氷分率がある値より小さいときには、[D×V] 氷分率がある値より大きいときには、[D×V/C] に基づいて判断できる。ここで、D:配管径,V:流
速,C:氷分率である。これらの値は小さいほど閉塞が
発生し易い。
【0017】従って、[D×V]または[D×V/C]
の値を氷水スラリー搬送管の中で最も小さい値よりも小
さく設定すれば、閉塞し易くなることが判明されるに至
った。
【0018】そこで、本発明者らの目的は、以上のよう
な閉塞し易い条件を有効に利用しながら、氷水スラリー
搬送管の閉塞監視を行うことにあり、以下、その具体的
な実施例について説明する。
【0019】先ず、図1は本発明に係わる氷水スラリー
搬送管の閉塞監視装置の一実施例を示す図であって、こ
れは氷水スラリー搬送管(図示点線)1の適宜な個所に
閉塞監視ユニット2を介挿する例を示しているが、搬送
管自体の適宜な個所に直接形成してもよい。ゆえに、請
求項では、閉塞監視ユニット2を搬送管の一部に含めて
考えている。
【0020】この閉塞監視ユニット2は、その胴体部に
所要のテーパ部を介して通常の搬送管径よりも十分に絞
り込んだ所要の径の閉塞誘引部3が形成されている。な
お、閉塞誘引部3とは、本来の閉塞誘引部の他、テーパ
部の一部または全部を含むものとする。この閉塞誘引部
3は、予め搬送管系の中に閉塞が発生し易い部分を作る
ことにより、閉塞誘引部3以外の部分での閉塞を発生さ
せないようにすることにある。
【0021】また、閉塞監視ユニット2の適宜な個所、
例えば同図(a)のように閉塞誘引部3よりも下流側に
位置する通常の搬送管の管径に相当する部分の管内部ま
たは同図(b)のように閉塞誘引部3の出力端に相当す
る部分の管内部には閉塞の原因となる大きさの氷または
氷塊を取り除くフィルタ4が取り付けられている。この
フィルター4は、ユニット2ごとに少なくとも1個以上
取り付けられるものとする。
【0022】従って、以上のような搬送管系の構成とす
れば、図示左側矢印方向から流入する氷水スラリーは、
その搬送中に閉塞誘引部3で最も閉塞し易い状態となっ
た後、さらにフィルター4によって閉塞原因となる氷塊
などが取り除かれ、閉塞誘引部3以外では何ら閉塞せず
に搬送されることになる。
【0023】さらに、この閉塞監視ユニット2には氷水
スラリーの流動状態を監視する監視手段が設けられてい
る。この流動状態監視手段には、例えば管内部の流量を
計測する流量計5の他、閉塞誘引部3を挟んでその入・
出力側の差圧を検出する圧力計6などである。つまり、
流動状態監視手段は、流量計5による計測流量があるし
きい値よりも小さいとか、圧力計6による差圧があるし
きい値を越えたとか、さらには流量計5および圧力計6
の両出力に基づき、閉塞誘引部3の閉塞状態を検知し、
閉塞除去手段7に動作信号を送出する機能をもってい
る。
【0024】この閉塞除去手段7は、ユニット2内の閉
塞状態となっている氷の除去,粉砕を行うものであり、
熱的,流体的,機械的,化学的方法を用いて氷水スラリ
ーの流動化を行う装置を意味し、例えば閉塞誘引部3を
加熱する加熱装置や閉塞誘引部3内部の氷を粉砕する粉
砕装置等が上げられる。
【0025】なお、以上のようなユニット2は、搬送管
の任意の位置に配置できるが、できれば設置し易い個所
やメンテナンスのし易い個所を選択して配置することが
望ましい。
【0026】従って、以上のような構成によれば、氷水
スラリー搬送管1の適宜な個所に閉塞し易い閉塞誘引部
3を設け、かつ、この閉塞誘引部3内の前記氷水スラリ
ーの流動状態を監視する流動状態監視手段を設けたの
で、搬送管の閉塞誘引部以外の部分で氷水スラリーによ
る閉塞が発生しなくなり、予め定めた特定の閉塞誘引部
3内の流動状態を監視するだけで、閉塞状態が分かり、
閉塞になったときには人為的にバーナなどで加熱すると
か、ユニット化されている場合には交換するなどすれ
ば、搬送管全体の管理およびメンテナンスが非常に容易
になる。
【0027】さらに、予め特定された閉塞誘引部3内の
流動状態を監視し、閉塞直前または閉塞発生時に物理的
方法または化学的方法によって自動的に流動化処置を施
せば、長期間にわたって氷水スラリーの安定搬送が可能
となる。次に、図2は氷水スラリーの閉塞の発生し易い
閉塞誘引部3の他の実施例を示す図である。
【0028】図2(a)は、搬送管1を分岐するととも
に、閉塞を誘引するために搬送管1とほぼ同径の分岐管
3a,3aを並走させた後、搬送管1に連通させた構成
である。これは、前述したように局所的な大面積部分を
作り出し、閉塞を発生し易くした構成である。
【0029】図2(b)は、閉塞監視ユニット2の胴体
部の径を非常に大きく形成し、それ以降の部位で径を極
小にして閉塞を誘引する局所的大面積部3bを作り出
し、氷水スラリーの流速を低下させて閉塞を発生し易く
した構成である。なお、これら図2(a),(b)は、
分岐管3a、局所的大面積部3bの適宜な個所にフィル
ター4が設けられている。
【0030】図2(c)は、閉塞監視ユニット2に氷水
分離装置10を設け、主配管側の氷分率を高くすること
により、前述した[D×V/C]を小さくした例であ
る。この場合、主配管内流速も小さくなるので、[D×
V]も必然的に小さくなる。さらに、図3は同じく閉塞
を誘引する閉塞誘引部3の他の実施例を示す構成図であ
る。
【0031】図3(a)は、閉塞監視ユニット2を構成
する管または氷水スラリー搬送管1の適宜な個所にオリ
フィス11を取り付け、氷水スラリーの流路を極端に縮
小化し、閉塞を発生し易しくした構成である。
【0032】図3(b)は、閉塞監視ユニット2を構成
する管または氷水スラリー搬送管1に縮流部12を形成
し、同様に流路を狭めることにより、閉塞を発生し易し
くしたものである。
【0033】図3(c)は、閉塞監視ユニット2を構成
する管または氷水スラリー搬送管1の内部に位置を異な
らせて互いに対向面側に仕切り板13を突設することに
より、氷水スラリーの流路を蛇行縮小化し、閉塞を誘引
する構成である。さらに、図4は図1に示す閉塞除去手
段7の種々の構成例を示す図である。
【0034】図4(a)は、閉塞監視ユニット2の外部
に電気ヒーターその他の加熱装置21を設置し、流動状
態監視手段から閉塞直前または閉塞である旨の判断信号
を受けたとき、当該加熱装置21にてユニット2の閉塞
誘引部3(図示せず)を加熱することにより、氷等を流
動化して非閉塞状態とするものである。
【0035】図4(b)は、閉塞監視ユニット2内部に
電気ヒーターその他の加熱装置21を設置し、流動状態
監視手段から閉塞直前または閉塞である旨の判断信号を
受けたとき、当該加熱装置21にてユニット2の閉塞誘
引部3(図示せず)を加熱することにより、氷等を流動
化して非閉塞状態とする構成である。
【0036】図4(c)は、閉塞監視ユニット2内部に
攪拌装置22を設置し、流動状態監視手段から閉塞直前
または閉塞である旨の判断信号を受けたとき、攪拌装置
22を駆動し、閉塞誘引部3内部を攪拌することにより
流動化を図り、非閉塞状態とするものである。
【0037】図4(d)は、外部から閉塞監視ユニット
2内部に噴流ノズル23を設け、この噴流ノズル23か
ら気体、液体または熱風を噴射し、閉塞誘引部3内部の
流動化を図り、非閉塞状態とする構成である。次に、図
5は同じく閉塞除去手段7の他の構成例を示す図であ
る。
【0038】先ず、図5(a)は地冷熱需要家からの戻
り水用配管24から3方弁を介して分岐された温水と、
閉塞監視ユニット2とが熱交換できる構造とし、流動状
態監視手段から閉塞直前または閉塞である旨の判断信号
を受けたとき、地冷熱需要家らの戻り水を3方向弁を切
り替えることによって熱交換装置に流通させ、閉塞要因
部3(図示せず)を加熱することにより、氷等を流動化
して非閉塞状態とするものである。
【0039】さらに、図5(b)は、閉塞直前または閉
塞発生時のときだけ閉塞監視ユニット2内に温水を流通
させる例であって、具体的には閉塞監視ユニット2の入
出力部から比較的近い搬送管1にそれぞれ弁25を設置
するとともに、入力側弁25とユニット2との間から排
出用配管26を取り出してその必要な個所に弁27が取
り付けられている。また、地冷熱需要家からの戻り水用
配管24と、出力弁25およびユニット2の間とに戻り
水導入管28を接続するとともに、その適宜な個所に弁
29を取り付けた構成である。
【0040】従って、このような構成によれば、非閉塞
時,弁25を開、弁27および29を閉の状態に設定し
て運転することにより氷水スラリーを搬送するが、閉塞
直前または閉塞発生時には、弁25を閉、弁27および
29を開の状態に設定することにより、例えば地冷熱需
要家からの戻り水を閉塞監視ユニット2に対して逆流さ
せた状態で流し込んで排出用配管26から排出すれば、
閉塞監視ユニット2内部の氷を除去することができる。
【0041】さらに、本発明装置の他の実施例について
図6および図7を参照して説明する。 図6は、搬送管
1に例えば3個の閉塞監視ユニット2a,2b,2cを
並設し、そのうちの1つの閉塞監視ユニット例えば2a
を介して氷水スラリーを搬送する。このとき、この閉塞
監視ユニット2aで閉塞が検出された場合、直ちに他の
閉塞監視ユニット例えば2bに流路を変更する一方、閉
塞監視ユニット2aについては閉塞原因となっている氷
を閉塞除去手段8を用いて除去する。さらに、閉塞監視
ユニット2bが閉塞した場合、閉塞監視ユニット2aが
未だ閉塞状態にあれば閉塞監視ユニット例えば2cに流
路を変更し、閉塞監視ユニット2aが非閉塞状態にあれ
ば閉塞監視ユニット例えば2aまたは2cに流路を変更
し、閉塞監視ユニット2bの閉塞を除去するものであ
る。次に、図7は閉塞監視ユニット2を専ら配管系の流
動状態および運転状態の監視のために用いる例を示す図
である。搬送管1の任意の個所に当該搬送管1から分岐
された並列管を接続するとともに、この並列管に閉塞監
視ユニット2を設けたものである。
【0042】そして、常時、搬送管1と閉塞監視ユニッ
ト2との両方に氷水スラリーを流しておく。そして、閉
塞監視ユニット2の流動状態監視手段によって閉塞を検
出したとき、搬送管1のみによる氷水スラリーの搬送に
変更する一方、閉塞監視ユニット2内の閉塞原因となっ
ている氷を閉塞除去手段8で除去するようにすれば、常
にプラントの運転条件が適正であるかどうかを監視でき
る。
【0043】さらに、図8は、氷蓄熱槽31から導出さ
れている搬送管1に多数の熱需要家32,…を接続し、
氷蓄熱槽31からの氷水スラリーを各熱需要家32,…
に配給し、各熱需要家32,…に冷熱を供給するシステ
ムである。
【0044】このようなシステムにあっても、搬送管1
の適宜な個所に閉塞監視ユニット2を取り付ければ、氷
水スラリーを各熱需要家32,…に搬送する過程で発生
する大きい氷塊をトラップし、管系全体の閉塞を未然に
防止できき、各熱需要家32,…に長期間にわたって安
定に冷熱を供給できる。
【0045】なお、同図(a)は1ループ式で熱需要家
32からの戻り水を搬送管1に混ぜる方式であり、同図
(b)は往復2管式で熱需要家32からの戻り水を戻り
水専用配管33を介して戻す方式である。
【0046】なお、上記実施例では、交換,保守等の便
宜から搬送管1にユニットタイプのものを介挿するよう
にしたが、搬送管1に直接設けてもよいものである。ト
ラブル発生のときに容易に交換できるようにするため
に、ユニット化したものである。なお、本発明はその要
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。
【0048】請求項1の発明においては、搬送管の予め
特定された部分の閉塞を容易にすることにより、他の部
分の閉塞の発生を阻止でき、前記特定部分の流動状態か
ら閉塞の進行状態ないし閉塞を容易に検出でき、運転状
態の変更や特定部分の閉塞除去を行えばよく、搬送管全
体の保守,管理を適切に行うことができる。
【0049】次に、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明と同様な効果の他、閉塞直前または閉塞を確実、
かつ、迅速に検出でき、しかもその閉塞状態を物理的ま
たは化学的方法により迅速に除去でき、長期間にわたっ
て氷水スラリーの安定搬送を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる氷水スラリー搬送管の閉塞監
視装置の2つ態様例を示す構成図。
【図2】 氷水スラリー搬送管の閉塞監視装置のうち、
閉塞を発生し易くするための閉塞誘引部の3つの構成例
を示す図。
【図3】 図2と同様に閉塞誘引部の他の構成例を示す
図。
【図4】 図1に示す閉塞除去手段の各種の構成例を示
す図。
【図5】 図4と同様に閉塞除去手段の他の構成例を示
す図。
【図6】 複数の閉塞監視ユニットを並設し、閉塞が発
生した時に選択的に使用する例を示す図。
【図7】 閉塞監視ユニットを用いて搬送管の流動状態
および運転条件の監視を行う例を示す図。
【図8】 氷水スラリーを多数の熱需要家に供給するシ
ステムに閉塞監視ユニットを設置した図。
【図9】 従来の氷水スラリー搬送管の閉塞防止装置の
構成図。
【符号の説明】
1…主搬送管、2…閉塞監視ユニット、3…閉塞誘引
部、4…フィルタ、5…流量計、6…圧力計、7…閉塞
除去手段、11…オリフィス、12…縮流部、13…仕
切り板、21…加熱装置、22…攪拌装置、23…噴射
ノズル、24…地冷熱需要家からの戻り水用配管、31
…氷蓄熱槽、32…熱需要家。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生越 英雅 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氷水スラリー搬送管の適宜な個所に閉塞
    し易い閉塞誘引部を設けるとともに、この閉塞誘引部内
    の前記氷水スラリーの流動状態を監視する流動状態監視
    手段を設けたことを特徴とする氷水スラリー搬送管の閉
    塞監視装置。
  2. 【請求項2】 適宜な個所に閉塞し易い閉塞誘引部を設
    けた氷水スラリー搬送管と、前記閉塞誘引部内の前記氷
    水スラリーの流動状態を監視する流動状態監視手段と、
    この流動状態監視手段によって閉塞状態になりつつある
    か、または閉塞であると判断されたとき、物理的方法ま
    たは化学的方法により前記氷水スラリーの流動化処置を
    施す閉塞除去手段とを備えたことを特徴とする氷水スラ
    リー搬送管の閉塞監視装置。
  3. 【請求項3】 閉塞誘引部として、[D×V]または
    [D×V/C](但し、D:搬送管の内径、V:流速、
    C:氷分率)の値が前記搬送管の閉塞誘引部以外の中で
    最も小さい値よりも小さく設定することを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の氷水スラリー搬送管の閉塞
    監視装置。
JP6427693A 1993-03-23 1993-03-23 氷水スラリー搬送管の閉塞監視装置 Pending JPH06272918A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002250557A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Chofu Seisakusho Co Ltd 浴槽湯水強制循環装置
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