JPH06272259A - 地すべり抑止工法 - Google Patents

地すべり抑止工法

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Publication number
JPH06272259A
JPH06272259A JP8817393A JP8817393A JPH06272259A JP H06272259 A JPH06272259 A JP H06272259A JP 8817393 A JP8817393 A JP 8817393A JP 8817393 A JP8817393 A JP 8817393A JP H06272259 A JPH06272259 A JP H06272259A
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JP
Japan
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water
water collecting
landslide
holes
water collection
Prior art date
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Pending
Application number
JP8817393A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Eguchi
口 工 江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOKEN KOGYO KK
Original Assignee
KOKEN KOGYO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by KOKEN KOGYO KK filed Critical KOKEN KOGYO KK
Priority to JP8817393A priority Critical patent/JPH06272259A/ja
Publication of JPH06272259A publication Critical patent/JPH06272259A/ja
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 集水孔へ集水効果を飛躍的に高め、もって地
すべりを効果的に抑止し得る地すべり抑止工法を提供す
る。 【構成】 地すべり地盤1に掘削機を設置可能な大きさ
を有し、かつすべり面を貫通する複数の集水井を掘削
し、各集水井からほぼ水平に複数の第1集水孔5を帯水
層3に放射状に削孔し、各第1集水孔からほぼ水平に複
数の第2集水孔6を帯水層に放射状に削孔することによ
り、集水孔を帯水層のほぼ全域に亘って各集水井から樹
枝状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地すべり地盤に施工さ
れる地すべり抑止工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地すべりは、地すべり地盤における帯水
層内の地下水位が大量の降雨等によって上昇すると、帯
水層より上部の地層が押し上げられ、この地層の重量が
すべり面を境として傾斜下方へ作用することによって起
こると考えられている。従来、かかる地すべりを抑止す
るには、例えば図3に示すように、地すべり地盤31に
おける帯水層32に水平ボーリングにより集水孔を削孔
し、これに多数の透孔33を有する排水管34を打ち込
み、地下水を排除する地すべり抑止工法が知られている
(特開昭58−62224号公報参照)。図3において
35は不透水層である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の地すべり抑止工法では、集水井から同一方向に1本
しか集水孔を設けていないので、水の通る部分に当たる
可能性がきわめて小さい。従って、地すべり地盤の地下
水を完全に排水することが困難であると共に、有効に機
能している集水孔は少なく、集水効果のよい地すべり抑
止工法は未だ提案されていない。これは地下水の通る部
分(水脈)の位置、流速、湧水量等を正確に把握するこ
とが非常に困難なためである。ある施工例によれば十分
に作用している集水孔は、全体の3割程度という結果も
報告されている。そこで、本発明は、集水孔の集水効果
を飛躍的に高め、もって地すべりを効果的に抑止し得る
地すべり抑止工法の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の地すべり抑止工法は、地すべりの地盤に掘
削機を設置可能な大きさを有し、かつすべり面を貫通す
る複数の集水井を掘削し、各集水井からほぼ水平に複数
の第1集水孔を帯水層に放射状に削孔し、各第1集水孔
からほぼ水平に複数の第2集水孔を帯水層に放射状に削
孔する工法である。
【0005】
【作用】本発明の地すべり抑止工法においては、集水孔
が帯水層のほぼ全域に亘って各集水井から樹枝状に形成
される。従って、地下水脈への当る率が高く、地下水に
よる地すべりが防止される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1、図2は本発明の地すべり抑止工法の
一実施例を示す平面図、断面図である。まず、施工に取
り掛かる前に、地すべり地盤1の水脈を検討するため、
地下水の流動方向、流速、水質及び地下水位の変動と地
すべり運動との相関関係等について、電気探査その他の
探査方法等を用いてできる限りの綿密な調査を行い、現
場の地下水がどのように分布し、どのような特性を備え
ているかを把握する。
【0007】ついで、地すべり地盤1の所要の複数箇所
に、集水井2の掘削を行う。各集水井2は、水平ボーリ
ングを行う掘削機(図示せず)を設置できる大きさの径
を有し、かつ地すべり地盤1の帯水層3を貫通して不透
水層4に至る深さまで掘削する。そして、各集水井2に
掘削機を順次搬入し、それぞれの集水井2からほぼ水平
に複数の第1集水孔5を帯水層3に放射状に削孔する。
上記各第1集水孔5の削孔に先立って、集水井2の掘削
前に調査した水脈の分布、特性に基づいて十分に検討
し、削孔開始位置、削孔する方向や長さ、径等を決定
し、削孔を開始する。この場合、水脈についてさらに調
査を必要とする項目があれば、掘削した集水井2の中か
ら再度地下水にについての調査を行ってもよい。第1集
水孔5は、水平角0〜15°と緩やかな傾斜で削孔し、
1本の削孔長は、20〜300m程度とするのが適当で
ある。余り長くすると目詰まり等の問題を生じるからで
ある。
【0008】各第1集水孔5を削孔した後、地下水の湧
出量を見て第2集水孔6の設置が必要か否かを決める。
第1集水孔5から排水するに十分な湧水がある時には、
第1集水孔5の先端まで多数の透孔を有する第1排水管
(図示せず)を敷設して完成する。しかし、第1集水孔
5へ排水するにたる十分な湧水量が期待できない時は、
第1集水孔5の途中からほぼ水平に複数の第2集水孔6
を帯水層3に放射状に削孔し、各第2集水孔6の先端ま
で多数の透孔を有する第2排水管(図示せず)を敷設
し、上記第一集水孔5の分岐部から先を裸孔のままとす
るか又は埋め戻してもよい。このように、各集水井2に
おける複数の第1集水孔5から、削孔方向を変えて第2
集水孔6を放射状に削孔し、それぞれに排水管を敷設す
ることによって、排水管、すなわち集水孔5,6が帯水
層3のほぼ全域に亘って各集水井2から樹枝状に形成さ
れる。
【0009】上記各第1、第2集水孔5,6は、予め水
脈の位置、特性、水量等を十分調査、検討した上で、そ
の方向に沿って削孔して地下水を集水できるように削孔
しなければならないのは勿論である。従って、これらの
放射状の集水孔5,6の削孔に際しては、その掘削ビッ
トの位置、削孔方向を遠隔制御できる掘削機であればよ
い。ここで、使用する掘削機としては、例えば特開昭6
3−210396号公報又は特開平4−336197号
公報等記載のものが好適である。しかし、使用する掘削
機は、これらの掘削機に限定されるものではなく、要す
るに第1、第2集水孔5,6の削孔とそれらへの排水管
の設置が可能な掘削機であればよく、その種類は問わな
い。上記地すべり抑止工法によれば、帯水層の多数の水
脈に当たる確率が極めて高くなり、集水効果を一段と高
めることができる。
【0010】なお、上記実施例においては、第2集水孔
6の削孔を集水井2に設置した掘削機によって行う場合
について述べたが、これに限定されるものではなく、例
えば第1集水孔5の径を掘削機及び作業員が中に入れる
位の大きさに設定し、第1集水孔5の削孔及び排水管の
敷設が完了した後、作業員と共に掘削機を第1集水孔5
内に移動して第2集水孔6の削孔を行うようにしてもよ
い。この場合、第1集水孔5の中から水脈の調査を高精
度で実施できると共に、第2集水孔6の削孔は、第1集
水孔5が大径に形成されているので、遠隔操作の掘削機
に限らず、比較的自由に行うことができ好都合である。
又、各第1集水孔5の排水管とそれぞれの第2集水孔6
の排水管とは、両者の連結部分で溶接等によって接合す
る。更に、第1集水孔5のみの場合のその排水管及び各
第2集水孔6の排水管の先端には、ストレーナ(図示せ
ず)を設置し、各排水管は、現場の状況により透孔のな
いものとしてもよい。更に又、各集水井2は、水平ボー
リングによる連通孔7(図1参照)より互に連通し、そ
の中の最も低位にある集水井2から、従来から行われて
いるように排水ポンプで地下水を汲み上げるか、あるい
は排水トンネル8(図2参照)を掘削して地すべり抑止
工法地盤外へ排水するようにする。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の地すべり
抑止工法によれば、集水孔が帯水層のほぼ全域に亘って
各集水井から樹枝状に形成されるので、集水孔の集水効
果を飛躍的に高めることができ、ひいては地すべりを効
果的に抑止することができる。また、集水効果のない既
存の集水孔に対しても適用することが可能となるので、
古い集水孔を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地すべり抑止工法の一実施例を示す平
面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】従来の地すべりを示す断面図である。
【符号の説明】
1 地すべり地盤 2 集水井 3 帯水層 4 不透水層 5 第1集水孔 6 第2集水孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地すべりの地盤に掘削機を設置可能な大
    きさを有し、かつすべり面を貫通する複数の集水井を掘
    削し、各集水井からほぼ水平に複数の第1集水孔を帯水
    層に放射状に削孔し、各第1集水孔からほぼ水平に複数
    の第2集水孔を帯水層に放射状に削孔することを特徴と
    する地すべり抑止工法。
JP8817393A 1993-03-23 1993-03-23 地すべり抑止工法 Pending JPH06272259A (ja)

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JP8817393A JPH06272259A (ja) 1993-03-23 1993-03-23 地すべり抑止工法

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JP8817393A Pending JPH06272259A (ja) 1993-03-23 1993-03-23 地すべり抑止工法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008045352A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Kyokado Eng Co Ltd 谷埋め盛土の地滑り防止工法
JP2009002089A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Osamu Tanaka 排水用横孔の施工方法
JP2013221305A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Ohbayashi Corp 崩壊抑制構造物、及び、崩壊抑制工法

Cited By (3)

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