JPH0627174B2 - 含りんポリウレタン物質の製造方法 - Google Patents

含りんポリウレタン物質の製造方法

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JPH0627174B2
JPH0627174B2 JP60185432A JP18543285A JPH0627174B2 JP H0627174 B2 JPH0627174 B2 JP H0627174B2 JP 60185432 A JP60185432 A JP 60185432A JP 18543285 A JP18543285 A JP 18543285A JP H0627174 B2 JPH0627174 B2 JP H0627174B2
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純一 久野
義次 石塚
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリウレタン物質の改良法に関するもので、詳
しくはポリウレタン物質の諸物性、特に耐燃性について
の改良法に関するものである。
〔従来の技術及び問題点〕 ポリウレタン物質に耐燃性を付与する方法としては従
来、含りん化合物、含ハロゲン化合物、例えば燐酸アン
モニウム、トリス(クロルエチル)ホスフエート、トリ
ス(ジブロムプロピル)ホスフエート、塩素化パラフイ
ンなどを添加する方法がとられてきた。
しかし、上記の方法で得られたポリウレタン物質は経時
的に耐燃効果が低下し易く、強度等の物性の低下も避け
られなかつた。
これらの問題点を解決する方法として、ヒドロキシル基
を含有するホスフアイト、ホスフエート誘導体を使用す
ることが公知であるが、いずれも加水分解反応により酸
性物質を放出し、ポリウレタン物質製造時の触媒である
アミンの効果を低下させる。また、ポリウレタンフオー
ムを製造するに際して用いられる整泡剤である有機シリ
コン化合物の効果も低下させる。すなわち、この種の含
りん化合物とアミン触媒、整泡剤等をあらかじめ調合し
た。いわゆるプリミツクスを用いると発泡は非常に遅
れ、かろうじて得られた発泡体も気泡が粗くほとんど使
用に耐えないものである。
なお、この傾向は、プリミツクスの保存期間が長いほど
著しくポリウレタンフオーム製造の一方法である水発泡
では、この傾向はさらに大きくなり、実質的には製造が
不可能となる。
ホスフインオキシド誘導体をポリヒドロキシル化合物と
して使用したものに特開昭58−25322号、同59
−196313号がある。
これらに記載されているヒドロキシアルキルホスフイン
オキシドは耐加水分解性であり、上記の点は解決され
た。
しかしながら、これらの化合物の多くは融点が高い、他
成分との相溶性が低い、水酸基価が高く、水酸基のイソ
シアネートに対する反応性が高すぎる等の欠点を有して
おり、又、これらの欠点の比較的少ないアルキルビス
(ヒドロキシアルキル)ホスフインオキシドは2官能性
であり、実質的にはウレタンフオーム等の製造には適さ
ないものである。従って、これらのりん化合物を使用し
て得たポリウレタン物質は不均一で、表面が硬化しない
等の欠点がみられ、特にポリウレタンフォームではセル
荒れが起き、極く限られた処方で得られたフォームにつ
いても、脆く摩耗減量の大きなものであった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はポリウレタン製造時にトリス(ヒドロキシプロ
ピル)ホスフインオキシドにエチレンオキシドおよび/
またはプロピレンオキシドを付加して得られるホスフイ
ンオキシド誘導体をポリヒドロキシル化合物の一成分と
して使用することにより、上述した問題点を一挙に解決
したものである。
すなわち、上述したアルキレンオキシドを付加させるこ
とにより、末端水酸基をポリウレタン用として一般に使
用されているポリエーテルのそれと同様の反応性にした
ものであり、またアルキレンオキシドの付加量を適宜か
えることにより、広範囲の処方用途に適した水酸基価と
することが出来る。したがつてオキシアルキレントリス
(ヒドロキシプロピル)ホスフインオキシドを使用する
本発明においては耐燃性を付与するために他の諸物性を
犠牲にすることはない。
本発明の構造の要件はポリイソシアネートとポリヒドロ
キシル化合物を反応主成分としてポリウレタン物質を製
造するに際して、ポリヒドロキシル化合物の少くとも1
部分として、トリス(ヒドロキシプロピル)ホスフイン
オキシドにエチレンオキシドおよび/又はプロピレンオ
キシドを付加させて得られ、好ましくは水酸基価が65
0mgKOH/gから、25mgKOH/gであるオキシアルキレ
ントリス(ヒドロキシアルキル)ホスフインオキシドを
使用し、物理的性質、耐燃性の高い含りんポリウレタン
物質を得るものである。
本発明で使用するホスフインオキシド誘導体の原料であ
るトリス(ヒドロキシプロピル)ホスフインオキシドは
アリルアルコールとホスフインを反応させ、次いで酸化
することにより容易に得られることは前記した特許公開
公報によつても明らかである。
本発明で用いるホスフインオキシド誘導体はトリス(ヒ
ドロキシプロピル)ホスフインオキシドにアルキレンオ
キシドを付加することによつて容易に得られる。
この反応の条件は一般のポリエーテルポリオールを得る
ための条件と同様で良く、たとえばトリス(ヒドロキシ
プロピル)ホスフインオキシドの溶融下でアルカリまた
は酸触媒を存在させ、アルキレンオキシドを送入する方
法で得られる。
本発明におけるオキシアルキレントリス(ヒドロキシプ
ロピル)ホスフインオキシドの使用量はポリウレタン全
体の5〜70重量%が好ましい。
周知のようにポリウレタン物質とは、ポリイソシアネー
トとヒドロキシル基、アミノ基、イミノ基等を含有する
活性水素化合物、例えばポリヒドロキシル化合物を目的
に応じ適宜の方法で反応させて得られるウレタン結合を
多数含むポリマーを意味する。例えばポリウレタンフオ
ームの場合、ポリイソシアネートとポリヒドロキシル化
合物とを発泡剤およびその他の助剤の存在下に1段階で
反応させるワンシヨツト法によつて、あるいは過剰量の
ポリイソシアネートとポリヒドロキシル化合物とを反応
させて得られるプレポリマーとポリヒドロキシル化合物
等とを発泡剤、その他の助剤の存在下で反応させるプレ
ポリマー法等によつて得られる。その他の助剤としては
触媒、発泡剤、整泡剤、着色剤、充てん剤、難燃剤等が
用いられる。
〔実施例〕
以下に本発明で使用するホスフインオキシド誘導体の製
造例、ポリウレタン物質製造の実施例、比較例を示す。
なお、例中の部は重量基準である。
ホスフインオキシド誘導体の製造 製造例−1 ステンレス製加圧容器にトリス(ヒドロキシプロピル)
ホスフインオキシド224部、水酸化カリウム0.2部
をとり、130〜140℃窒素下でエチレンオキシド4
4部を送入した。送入時間は2.5時間であつた。
マグネシウムシリケート系の吸着剤で処理を、次いで
過、脱気を行ない、淡黄色で粘ちような液体である生成
物255部を得た。
このものの水酸基価は632mgKOH/g、りん含量は1
1.6%であつた。
製造例−2 トリス(ヒドロキシプロピル)ホスフインオキシド22
4部、水酸化カリウム0.6部、プロピレンオキシド1
50部を製造例−1と同様に処理し、淡黄色で粘ちよう
な生成物365部を得た。このものの水酸基価は456
mgKOH/g、りん含量は8.3%であつた。
製造例−3 ステンレス製加圧容器にトリス(ヒドロキシプロピル)
ホスフインオキシド224部、水酸化カリウム9.5部
をとり、窒素下でプロピレンオキシド2930部を送入
した。反応温度は初期130〜140℃とし、その後は
110〜120℃に保つた。反応に要した時間は6時間であつ
た。
製造例−1と同様な処理を行ない無色透明で粘度の低い
生成物3100部を得た。
このものの水酸基価は56.2mgKOH/g、りん含量は
1.0%であつた。
製造例−4 トリス(ヒドロキシプロピル)ホスフインオキシド22
4部、水酸化カリウム16.8部、プロピレンオキシド
4870部、エチレンオキシド490部を製造例−3と
同様に処理し、無色透明で比較的粘度の低い生成物53
20部を得た。
水酸基価は35.0mgKOH/g、りん含量は0.6%で
あつた。
ポリウレタン物質の製造 実施例−イ、ロ、比較例−イ〜ハ 含りんポリヒドロキシル化合物、他のポリヒドロキシル
化合物、発泡剤、整泡剤、触媒を容器にとり、かきまぜ
混合して、これをA成分とし、イソシアネート基を含有
する化合物をB成分とした。
A成分を所定時間放置した後、A成分とB成分を急速に
混合、オーブンモールドに注ぎ込み、反応、泡化させ硬
質ポリウレタンフオームを製造した。
発泡条件、フオームの物性は表−1のようになつた。
なお、比較例−ハのA成分は、不透明であり、均一なも
のにはならなかつた。
実施例−ハ、比較例−ニ 製造例−3で得た生成物およびその他の成分を使用し、
表2にもとずき、常法により、軟質ポリウレタンフオー
ムを得た。得られたフオームの諸物性値も表2に記載し
た。
実施例−ニ 製造例−1、製造例−4で得た生成物、その他の成分を
下記の配合にもとずき、常法により、モールド発泡を行
なつた。得られたフオームは難燃性の弾性の高い良質な
半硬質フオームとなつた。
製造例−1の生成物 8 部 製造例−4の生成物 72 〃 ポリマーポリオール1) 20 〃 水 2.1〃 トリメチレンジアミン 0.3〃 メチルモルホリン 0.8〃 ポリフエニレンポリメ チレンポリイソシアネート 21 〃 トリレンジイソシアネート 21 〃 1)ポリオキシアルキレングリセロールにスチレンを20
重量%グラフト重合させたもの、水酸基価26.5mgKO
H/g 〔発明の効果〕 本発明によれば、ポリヒドロキシル化合物の少なくとも
一部分として、トリス(ヒドロキシプロピル)ホスフイ
ンオキシドにエチレンオキシド、プロピレンオキシドを
付加することによつて得られるホスフインオキシド誘導
体を使用することによつて、他の諸物性を犠牲にするこ
となく耐燃性ポリウレタン物質を得ることができる。
また、上記アルキレンオキシドの付加量を適宜かえるこ
とにより、ホスフインオキシド誘導体の水酸基価の調整
が容易にできるため、広範囲の処方、用途において良質
で耐燃性の高いポリウレタン物質を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 均 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−236812(JP,A) 特開 昭61−278523(JP,A) 特開 昭59−196313(JP,A) 特開 昭58−25322(JP,A) 特開 昭49−117554(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイソシアネートとポリヒドロキシル化
    合物を反応主成分としてポリウレタン物質を製造するに
    際して、ポリヒドロキシル化合物の少なくとも一部分と
    して、トリス(ヒドロキシプロピル)ホスフインオキシ
    ドにエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシ
    ドを付加して得られるホスフインオキシド誘導体を使用
    することを特徴とする含りんポリウレタン物質の製造方
    法。
JP60185432A 1985-08-23 1985-08-23 含りんポリウレタン物質の製造方法 Expired - Lifetime JPH0627174B2 (ja)

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