JPH06271713A - ゴムの加硫方法 - Google Patents

ゴムの加硫方法

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JPH06271713A
JPH06271713A JP8930393A JP8930393A JPH06271713A JP H06271713 A JPH06271713 A JP H06271713A JP 8930393 A JP8930393 A JP 8930393A JP 8930393 A JP8930393 A JP 8930393A JP H06271713 A JPH06271713 A JP H06271713A
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JP
Japan
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rubber
vulcanization
vulcanizing
chemical formula
amine salt
Prior art date
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Pending
Application number
JP8930393A
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English (en)
Inventor
Shigeki Ikegami
茂樹 池上
Masakazu Morita
雅和 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanshin Chemical Industry Co Ltd filed Critical Sanshin Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP8930393A priority Critical patent/JPH06271713A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】白色充填剤を用いたゴム組成物を短時間で加硫
成形でき、かつゴム製品の変色がなく、加硫物性の優れ
たゴム製品の加硫方法を提供する。 【構成】白色充填剤を用いた天然ゴム及び/または合成
ゴムに所定のメルカプタンのアミン塩または所定のカル
ボン酸のアミン塩を配合して加硫する方法であって、塩
の含有量がゴム100重量部に対して0.1〜5.0重
量部である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムの加硫方法に関す
る。特に、天然ゴムあるいは合成ゴムの白色ないし淡色
または任意の明彩色ゴム製品の加硫方法に関する。
【0002】
【従来の技術】白色や明彩色のゴム製品は、靴底やゴム
長靴などの履物製品,タイルなどの建材製品やもみすり
用ロールなどとして使用されているが、近年は、従来、
ほとんどが黒色製品であったタイヤや他の工業製品にお
いても白色または鮮明色の製品が要求されるようになっ
てきた。これらのゴム製品には白色系の充填剤が使用さ
れるが、その代表的なものとしては、補強性の高いホワ
イトカーボンがしばしば用いられている。このものは、
表面及び内部に反応性に富むシラノール基を有している
ため、ゴムを加硫する場合、加硫促進剤等が吸着され、
加硫が遅れるという不具合が生ずる。これを防止するた
め、シラノール基に優先的に吸着される有機加硫活性剤
が、一般的に使用されている。
【0003】この種の有機加硫活性剤としては、モノあ
るいはジエタノールアミン,ジブチルアミン,ジシクロ
ヘキシルアミンなどの有機アミン類、エチレングリコー
ル,ジエチレングリコール,ポリエチレングリコールな
どのグリコール類,またはジブチルアンモニウムオレエ
ート,エチレングリコールのジシクロヘキシルアミン塩
などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の有機加硫
活性剤はほとんどが液状もしくは潮解性を有するため、
秤量、配合、混練りその他の作業操作が不便であり、ま
た加硫のバラツキを生じていた。この点を改良して取り
扱いを改善したものとして、エチレングリコールとジシ
クロヘキシルアミンとの付加物がある。
【0005】しかしながら、このものは昇華性があり、
貯蔵時も外装の汚染、更には貯蔵庫全体への汚染があ
り、厳重な管理が必要である。また、使用時において
は、ゴムの加工時に添加するものであるが、混練り時の
ゴム材の発熱または加熱によってその昇華性は更に激し
くなり、作業環境の悪化を引き起こしている。その上、
ゴムに対する効果も、昇華による添加剤の減量が一定せ
ず、常に加硫特性が変わり、加硫工程のコントロールを
困難にし、成形加工されたゴムも必然的にバラツキが生
ずる結果となる。またゴム製品に対する変色性もやや認
められ、好ましくない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この様な事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、白色充填剤を用いたゴム組成物を短時間で加硫成形
でき、かつゴム製品の変色がなく、加硫物理性の優れた
ゴム製品の加硫方法を提供することにある。
【0007】本発明のゴムの加硫方法は、白色充填剤を
用いた天然ゴム及び/または合成ゴムと加硫剤、加硫促
進剤との混合系に、加硫活性剤として、 A 化5または化6で表わされるメルカプタンのアミン
塩 B 化7または化8で表わされる酸のアミン塩 以上A,Bのうちいずれか一種以上を配合して加硫する
方法である。
【0008】
【化5】 (XはS,NH,Oのいずれかである。)
【0009】
【化6】 (R1はH,OH,NO2,ハロゲンのいずれかであ
る。)
【0010】
【化7】 (nは0〜5のいずれかである。)
【0011】
【化8】 (R2はH,OH,NO2,ハロゲンのいずれかであ
る。)
【0012】本発明の加硫方法は短時間で加硫成形がで
き、しかも加硫物性が非常に優れているため、加硫促進
剤の使用量を減らすことができる特徴も持っている。ま
た、化5と化7の各アミン塩は、加硫促進剤兼加硫活性
剤として作用するので、他の加硫促進剤をことさら添加
する必要のない特徴をも有する。
【0013】本発明にかかる、化5の化合物としては、
2−メルカプトベンゾチアゾール,2−メルカプトベン
ゾイミダゾール,2−メルカプトベンゾオキサゾール、
化6の化合物としては、チオフェノール,4−メルカプ
トフェノール,4−ニトロチオフェノール,4−クロル
チオフェノール、化7の化合物としては、(2−ベンゾ
チアジルチオ)酢酸,3−(2−ベンゾチアジルチオ)
プロピオン酸、化8の化合物としては、安息香酸,4−
ニトロ安息香酸,4−クロル安息香酸等が挙げられるが
これらに限定されるものではない。
【0014】本発明が適用できるゴムの種類は、ゴム形
態に応じて適宜選択され、天然ゴム、合成ゴムのいずれ
でもよく、合成ゴムはその種類を問わない。また、これ
らのブレンド系であってもよい。本発明のゴム組成物
は、ゴムに加硫剤,補強剤,充填剤,加硫促進剤,加工
助剤,その他の配合剤が適宜配合される。ここでいう、
白色充填剤としては、ホワイトカーボンをはじめとし
て、ハードクレー,タルクなどが挙げられる。また、加
硫剤としては、一般に硫黄が用いられ、加硫条件にみあ
った加硫促進剤が適宜使用される。
【0015】本発明にかかる加硫活性剤として添加され
る化5、化6、化7、化8で表わされる化合物の添加量
はゴム分100重量部に対して、0.1〜5.0重量部
程度であり、さらに好ましくは0.3〜2.0重量部で
ある。
【0016】本発明のアミン塩,充填剤及び加硫剤,加
硫促進剤等の配合剤を適宜配合したゴム組成物を加硫す
ると、短時間で加硫成形でき、かつゴム製品の変色がな
く加硫物理性の優れたゴム製品が得られる。
【0017】
【実施例】
実験例 供試加硫活性剤、試料5.0gを直径50mm、深さ2
0mmのガラス製シャーレに精秤し、100℃の恒温槽
に所定時間放置し、それぞれの試料の重量減を式1から
求めその結果を表1に示した。
【0018】
【式1】
【0019】
【表1】
【0020】表1において、MBT・DCHAは、2−
メルカプトベンゾチアゾール・ジシクロヘキシルアミン
塩を、EG・DCHAは、エチレングリコール・ジシク
ロヘキシルアミン塩を示す。実施例と比較例を比較する
と、実施例のほうが昇華性が著しく小さいことから、混
練り工程における熱履歴の影響による加硫のバラツキが
生じにくいことがわかる。
【0021】実施例 表2及び表4に示した配合処方に従って、8”φ×2
0”Lの試験ロールを用いロール温度50±5℃として
通常の混練り方法で行った。
【0022】ここでサンセラーDとは三新化学工業株式
会社製 N,N’−ジフェニルグアニジンの商品名、サ
ンセラーDMとは三新化学工業株式会社製 ジベンゾチ
アジルジスルフィドの商品である。また、4MP・DC
HAは4−メルカプトフェノールとジシクロヘキシルア
ミンとの塩、MBO・DCHAは2−メルカプトベンゾ
オキサゾールとジシクロヘキシルアミンとの塩、BA・
DCHAは安息香酸とジシクロヘキシルアミンとの塩、
BTTA・DCHAは(2−ベンゾチアジルチオ)酢酸
とジシクロヘキシルアミンとの塩、MBT・CHAは2
−メルカプトベンゾチアゾールとシクロヘキシルアミン
との塩、MBT・TEAは2−メルカプトベンゾチアゾ
ールとトリエタノールアミンとの塩を示す。
【0023】(a)加硫試験:配合ゴムをJIS K6
300に準拠してレオメーターを用いて加硫挙動を測定
した。結果を表3及び表5に示す。 (b)引張試験:JIS K6301に準拠して、引張
試験をテンソメーターを用いて測定した。結果を表5に
示す。 (c)加硫ゴムの色相・変色性:引張試験と同一条件で
プレス加硫した加硫物について、変色のないものを1,
褐色に変色したものを5とし、中間色を2〜4とし、目
視によって比較した。結果を表5に示す。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】実施例1〜7,9,10と比較例8とを比
較すると、実施例の加硫方法が、ゴムの加硫を著しく活
性化し、加硫時間が短縮できることが理解できる。実施
例5,9,10と比較例11,12とを比較すると、実
施例のほうが、同量配合で約2倍の活性効果があり、加
硫物のモジュラスも高く、更に変色性も全くないことが
理解できる。
【0029】
【発明の効果】本発明の加硫方法は、ゴムの加硫を著し
く活性化し、加硫時間の短縮を可能とする。そのため加
硫設備の稼動率が向上して、設備コストの低減が可能と
なる。また、加硫ゴムのモジュラスを増大するなど加硫
ゴム製品の物理的性質を改善し、更には変色性も全くな
いことから白色、鮮明色の製品に適することなどが分か
る。 以上のことから、本発明の方法が工業上極めて有
益であることは明らかである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然ゴム及び/または合成ゴムに、白色充
    填剤,加硫剤,加硫促進剤及び、 A 化1または化2で表わされるメルカプタンのアミン
    塩 B 化3または化4で表わされる酸のアミン塩 以上A,Bのうちいずれか一種以上を配合してなるゴム
    の加硫方法。 【化1】 (XはS,NH,Oのいずれかである。) 【化2】 (R1はH,OH,NO2,ハロゲンのいずれかであ
    る。) 【化3】 (nは0〜5のいずれかである。) 【化4】 (R2はH,OH,NO2,ハロゲンのいずれかであ
    る。)
  2. 【請求項2】天然ゴムゴム及び/または合成ゴムに、白
    色充填剤,加硫剤及び、請求項1記載のA,Bのうちい
    ずれか一種以上を配合してなるゴムの加硫方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のAおよび/またはBを加硫
    活性剤として配合してなる請求項1もしくは2に記載の
    ゴムの加硫方法。
  4. 【請求項4】白色充填剤がホワイトカーボンである請求
    項1〜3のいずれかに記載のゴムの加硫方法。
  5. 【請求項5】メルカプタンのアミン塩が、2−メルカプ
    トベンゾチアゾール・ジシクロヘキシルアミン塩である
    請求項1〜4のいずれかに記載のゴムの加硫方法。
  6. 【請求項6】酸のアミン塩が、(2−ベンゾチアジルチ
    オ)酢酸・ジシクロヘキシルアミン塩及び/または(2
    −ベンゾチアジルチオ)プロピオン酸・ジシクロヘキシ
    ルアミン塩である請求項1〜4のいずれかに記載のゴム
    の加硫方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7662891B2 (en) 2006-12-14 2010-02-16 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Amine salt compound of carboxylic acid having thermal dissociation portion and compounding agent for rubber vulcanization and rubber composition containing the same
JP2013133401A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Bridgestone Corp ゴム組成物の製造方法
JP2017222733A (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 株式会社ブリヂストン ゴム組成物

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US7662891B2 (en) 2006-12-14 2010-02-16 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Amine salt compound of carboxylic acid having thermal dissociation portion and compounding agent for rubber vulcanization and rubber composition containing the same
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