JPH0627170U - 箱形アルバム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真の整理、保管、携行、高積み保管等を可
能にする箱形アルバム。 【構成】 折畳可能なケース内部に写真を挿入する多数
のアルバム台紙がセットされ、ケースを縁取る起立壁の
適所に多数のアルバム台紙のめくり防止を保持する回転
自在なアルバム台紙係止片またはストッパを設け、前記
ケースの外面に表紙を接着して固装したことを特徴とす
る箱形アルバム。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、箱形アルバムにに関する。 詳しくは、この考案は、写真の保存を簡便ならしめ、写真の損傷を防ぎ、開け た状態で机上等に立てかけて配置すると、額としても使用できる箱形アルバムに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のアルバムは、表紙が厚紙で形成されているため、厚紙の周縁部が傷付き 易く、また、折畳んだとき一定の厚さを保つことができず、斜めになることから 多数のアルバムを積み上げて保管することができないという問題点があった。 また、箱形状のアルバムも提案されているが、このものは単に合成樹脂製の箱 内に写真を保管するものであって、外部から衝撃を加えたり、落としたりすると 容易に破損するおそれがあるから、使用不便にして実用性を欠き、箱の外側面は 合成樹脂で形成されているため触感がよくないという問題点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のごとき従来技術の問題点の解決のためになされたものであっ て、この考案の目的は、写真の保管に便利であって、写真を傷付けることがなく 、触感が良く、しかも開けた状態で立てかけると、額としても有効に使用できる ように工夫された箱形アルバムを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的の達成のためなされたこの考案による箱形アルバムは、折畳可能なケ ース内部に写真を挿入する多数のアルバム台紙がセットされ、ケースを縁取る起 立壁の適所にケース内部に収容される多数のアルバム台紙のめくり防止を保持す る回転自在なアルバム台紙係止片またはストッパを設け、前記ケースの外面に表 紙を接着して固装したことを特徴とする箱形アルバムである。 また前記表紙は、合紙と単紙との間にクッション材を介在して接着された積層 構造で形成されている構成を特徴とする。 さらに前記アルバム台紙係止片は、ケースの内角部またはケースの左右両側の 起立壁に設けられる挿入孔を形成した突部の挿入孔内に回動自在に挿入される構 成を特徴とする。 さらに前記ストッパはケースを縁取る起立壁に下向きに設けた下向突片で構成 されることを特徴とする。

【０００５】

【作用】

この考案の箱形アルバムは、 （イ）上下部ケースを縁取る起立壁に下向突片を設けた構造のために、ケース内 の多数アルバム台紙（写真を保管したアルバム台紙）は、捲り難くなる。 （ロ）上下部ケースの内角部、または上下ケースの左右両側の起立壁に回動自在 なアルバム台紙係止片を設けた構造のために、ケース内の多数アルバム台紙（写 真を保管したアルバム台紙）を捲り難くする。 （ハ）ケース内に多数アルバム台紙を保管するアルバム本体の掛錠具を解除して ケースを開き、これを所望箇所に立てかけ配置すると、アルバムは、飾額として 機能する。 （ニ）アルバム本体の掛錠具を掛止して、ケースを閉じた状態のとき、写真の携 行が至便となる。また、アルバムはケース内に収容されるから、アルバムの積み 上げ保管を容易にする。 （ホ）ケースの内部に多数形成されたアルバム台紙内に写真を挿入し、上下部ケ ースを閉じて保管される箱形アルバムに外部からの力及び衝撃が加っても、表紙 の合紙と単紙との間に介在するクッション材が外部からの力及び衝撃を和らげ、 上下部ケース内に保管中の写真を傷付けることはない。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づき詳記する。

【０００７】 図１は、この考案による箱形アルバムの閉ざされた状態を示す全体斜視図であ り、図２は、この考案による箱形アルバムの開いた状態を示す全体斜視図であっ て、符号１は、箱形アルバム本体を示している。 上記箱形アルバム本体１は、合成樹脂板にて形成される上部ケース２と、この 上部ケース２に延設する合成樹脂にて形成される下部ケース３とからなり、上下 部ケース２，３には、外周を縁取る起立壁３ａを形成すると共に、上下部ケース ２，３の内面にアルバム台紙収容部４を形成し、上下部ケース２，３の外面に表 紙５を接着により固装し、さらに、上下部ケース２，３が連結されて折畳まれる 中央部の上下側には、上記、上下部ケース２，３の起立壁３ａに連設する山形状 突起６を設け、この山形状突起６を中心にして、上下部ケース２，３を折畳自在 となるように形成する。 表紙５は、図３に示すごとく、厚紙からなる合紙７とマニラ紙などからなる単 紙８間にクッション材９を介在させて接着したものであり、この表紙５の周縁に 表紙折込片１０が接着されている。 そして、上記クッション材９の介在により上下部ケース２，３の外面にクッシ ョン性をもたらし、表紙５に触感を醸出するのであるが、クッション材９は弾性 のあるスポンジ等で構成するのが好ましい。 一方、上下ケース２，３の周縁には起立壁３ａを形成し、この起立壁３ａにア ルバム台紙１２の姿勢を保持するための下向突片１１ａ，１１ｂを設け、上下部 ケース２，３の内底部に写真（図示しない）を保管するための多数のアルバム台 紙１２を収容する。

【０００８】 上記アルバム台紙１２は、図４に示すごとく、バインダー式に綴着したり、或 いは図５に示すごとく、上下部ケース２，３のアルバム台紙収容部４の中央部位 において熱溶着により固装してもよい。 さらに、上記突片１１ａ，１１ｂは、上下部ケース２，３の上方周縁の起立壁 ３ａに下向き形成されるものに限定されず、図５に示すごとく、上下ケース２， ３の内角部に挿入孔１３ａを形成する突部１３を設け、この突部１３の挿入孔１ ３ａ内にアルバム台紙係止片１４を回動自在に挿入する。 かかるアルバム台紙係止片１４は、上下ケース２，３を開いた状態で立てかけ た時、アルバム台紙１２がめくられることのないように保持するものであり、図 ５の点線位置にアルバム台紙係止片１４を回動させた状態の時、アルバム台紙１ ２のめくりを可能にする。 上記突片１１ａ，１１ｂは上下ケース２，３の上方周縁の起立壁３ａに設ける ものに限定されず、例えば、上下ケース２，３の左右両側部の起立壁３ａなどに 形成してもよく、上下部ケース２，３を開いた状態で立てかけた時、アルバム台 紙１２がめくれないように係止し得るものであればよい。上記アルバム台紙１２ は、公知のものを使用することができるが、図８および図９に示すごとく、薄紙 または薄手の合成樹脂シート２１で形成される基板２２の表面にアクリル樹脂微 粘質物質２３を塗装し、これに該基板２２よりも小さい透明または半透明樹脂フ ィルム２４、すなわち、綴込域となるべき側端を残すべくした広さを有し、適数 、適宜配列の空気抜出穴２５をあけた透明または半透明樹脂フィルムフィルム２ ４を着剥自在に被覆し、基板２２と透明または半透明樹脂フィルム２４との間に 写真（図示しない）を貼着するアルバム台紙を用いることもできる。なお、図面 中、符号１５は、上下部ケース２，３を閉じた状態で保持するか、または、その 状態を解除するための掛錠具を示している。

【０００９】

【考案の効果】

上述のように、この考案による箱形アルバムによれば、写真の整理、保管が容 易、簡便であるばかりか、ケースを縁取る起立壁の適所に上記構造からなるアル バム台紙の姿勢を保持する回動自在なアルバム台紙係止片またはストッパーを設 けたから、アルバム本体を開き、これを机上等に立てかけて配置した場合、写真 を挿入するアルバム台紙が徒らにめくれるのを防止すると共に、机上等に、開け た状態で立てかけ配置すると、飾額としても活用でき、しかも表紙のクッション 構造は、外部からの力や衝撃を緩和して写真が傷付くのを解消すると共に、堅固 で触感が良く、コンパクトに折畳み形成できるから携行にも至便であり、従来の アルバムより外観、体裁が向上し、しかも写真を挿入したアルバム台紙を収容す るアルバム本体は箱形に形成してあるから、多数アルバムの高積みを可能にする ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、箱形アルバムの閉ざされた状態を示す
全体斜視図である。

【図２】図２は、箱形アルバムの開いた状態を示す全体
斜視図である。

【図３】図３は、表紙の積層構造を示す断面図である。

【図４】図４は、他の箱形アルバムの開いた状態を示す
全体斜視図である。

【図５】図５は、他の箱形アルバムの開いた状態を示す
全体斜視図である。

【図６】図６は、他の箱形アルバムの開いた状態を示す
全体斜視図である。

【図７】図７は、図２のＡーＡ線断面図である。

【図８】図８は、他の箱形アルバムの開いた状態を示す
全体斜視図である。

【図９】図９は、図８のアルバム台紙の構造説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 箱形アルバム本体 ２ 上部ケース ３ 下部ケース ３ａ 起立壁 ４ アルバム台紙収容部 ５ 表紙 ６ 山形状突起 ７ 合紙 ８ 単紙 ９ クッション材 １０ 表紙折込片 １１ａ，１１ｂ 下向突片 １２ アルバム台紙 １３ 突部 １３ａ 挿入孔 １４ アルバム台紙係止片 １５ 掛錠具 ２１ 合成樹脂シート ２２ 基板 ２３ アクリル樹脂微粘質物質 ２４ 半透明樹脂フィルム ２５ 空気抜出穴

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折畳可能なケース内底部に写真を挿入す
   る多数のアルバム台紙がセットされ、ケースを縁取る起
   立壁の適所にケース内底部に収容される多数のアルバム
   台紙のめくり防止を保持する回転自在なアルバム台紙係
   止片またはストッパを設け、前記ケースの外面に表紙を
   接着して固装したことを特徴とする箱形アルバム。
2. 【請求項２】 前記表紙は、合紙と単紙との間にスポン
   ジ等のクッション材を介在し接着された積層構造で形成
   されていることを特徴とする請求項１記載の箱形アルバ
   ム。
3. 【請求項３】 前記アルバム係止用ストッパは、ケース
   の内角部またはケースの左右両側の起立壁に設けられる
   挿入孔を形成した突部の挿入孔内に回動自在に挿入され
   ることを特徴とする請求項１記載の箱形アルバム。
4. 【請求項４】 前記ストッパは、ケースを縁取る起立壁
   に下向きに設けた下向突片またはケースの左右両側部の
   起立壁に設けた突片で構成されることを特徴とする請求
   項１記載の箱形アルバム。