JPH06271410A - イネばか苗病の防除方法 - Google Patents
イネばか苗病の防除方法Info
- Publication number
- JPH06271410A JPH06271410A JP5080174A JP8017493A JPH06271410A JP H06271410 A JPH06271410 A JP H06271410A JP 5080174 A JP5080174 A JP 5080174A JP 8017493 A JP8017493 A JP 8017493A JP H06271410 A JPH06271410 A JP H06271410A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rice
- disease
- activated carbon
- seedling
- bakanae disease
- Prior art date
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- Pending
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- Sowing (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 活性炭を混和した育苗培土に、殺菌剤処理し
た種子を播種することを特徴とするイネばか苗病の防除
法。 【効果】 イネばか病の発病を抑制し、殺菌剤の種子消
毒をより高めることができる。
た種子を播種することを特徴とするイネばか苗病の防除
法。 【効果】 イネばか病の発病を抑制し、殺菌剤の種子消
毒をより高めることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イネばか苗病に抗菌力
を持つ殺菌剤をイネ種子に処理し、その種子を活性炭入
りの育苗培土に播種することによりイネばか苗病を防除
する方法に関するものである。
を持つ殺菌剤をイネ種子に処理し、その種子を活性炭入
りの育苗培土に播種することによりイネばか苗病を防除
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フザリウム・モニリフォルメ(Fusa
rium moniliforme)は各種植物に病気
を起こす糸状菌で、このフザリウム・モニリフォルメは
世界的に分布している。日本では、イネばか苗病、イネ
株枯病、ダイズ立枯病、トウモロコシ赤かび病、ワタ立
枯病が知られているが、特にイネばか苗病は重要病害の
一つとなっている。この病害は種子伝染することが知ら
れており、種子消毒はイネ栽培において重要な作業の一
つとなっている。過去において水銀剤で種子消毒するこ
とによってこの病害を防除したが、水銀剤の使用中止後
ベンツイミダゾール系薬剤が主流となった。しかし、ベ
ンツイミダゾール耐性のばか苗病菌の出現により防除効
果の低下が見られ、現在その代替剤としてエルゴステロ
ール生合成阻害剤が使用されている。
rium moniliforme)は各種植物に病気
を起こす糸状菌で、このフザリウム・モニリフォルメは
世界的に分布している。日本では、イネばか苗病、イネ
株枯病、ダイズ立枯病、トウモロコシ赤かび病、ワタ立
枯病が知られているが、特にイネばか苗病は重要病害の
一つとなっている。この病害は種子伝染することが知ら
れており、種子消毒はイネ栽培において重要な作業の一
つとなっている。過去において水銀剤で種子消毒するこ
とによってこの病害を防除したが、水銀剤の使用中止後
ベンツイミダゾール系薬剤が主流となった。しかし、ベ
ンツイミダゾール耐性のばか苗病菌の出現により防除効
果の低下が見られ、現在その代替剤としてエルゴステロ
ール生合成阻害剤が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エルゴステロール生合
成阻害剤は、ばか苗病に対して効果が高いものの、現場
ではより完全な防除効果が求められている。本発明はこ
の殺菌剤による防除に併用する手段として、新しい防除
資材を提供するものである。
成阻害剤は、ばか苗病に対して効果が高いものの、現場
ではより完全な防除効果が求められている。本発明はこ
の殺菌剤による防除に併用する手段として、新しい防除
資材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、稲の種子
消毒剤として使用されている殺菌剤のばか苗病に対する
効果を補助する処理方法を検討中、活性炭を育苗培土に
土壌混和することにより、消毒効果が高まることを見い
出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、殺菌剤で種子消毒したイネを、活性炭含有の育苗培
土に播種することを特徴とするイネばか苗病の防除法で
ある。殺菌剤は、イネばか苗病に抗菌力を持つ殺菌剤で
あり、例えば、トリフルミゾール、チオファネートメチ
ル、チウラム、プロクロラズ、ペフラゾエート、ベノミ
ル等が挙げられる。使用する活性炭に制限はなく通常用
いられているものなら使用可能である。また、活性炭を
育苗培土に混和する割合は土の種類にもよるが、通常
0.05〜5%、好ましくは0.1〜3%、さらに好ま
しくは0.5〜2%であり、また種子は通常の方法で殺
菌剤処理をすればよい。
消毒剤として使用されている殺菌剤のばか苗病に対する
効果を補助する処理方法を検討中、活性炭を育苗培土に
土壌混和することにより、消毒効果が高まることを見い
出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、殺菌剤で種子消毒したイネを、活性炭含有の育苗培
土に播種することを特徴とするイネばか苗病の防除法で
ある。殺菌剤は、イネばか苗病に抗菌力を持つ殺菌剤で
あり、例えば、トリフルミゾール、チオファネートメチ
ル、チウラム、プロクロラズ、ペフラゾエート、ベノミ
ル等が挙げられる。使用する活性炭に制限はなく通常用
いられているものなら使用可能である。また、活性炭を
育苗培土に混和する割合は土の種類にもよるが、通常
0.05〜5%、好ましくは0.1〜3%、さらに好ま
しくは0.5〜2%であり、また種子は通常の方法で殺
菌剤処理をすればよい。
【0005】
【作用】活性炭を育苗培土に混和すると、イネ苗立枯細
菌病やイネ籾枯細菌病の発病は抑制され、その作用は活
性炭に細菌が吸着されるためと考えられている。本発明
において、ばか苗病菌が吸着されるかどうかは明かでは
ないが、土壌中での2次伝染を抑制するのではないかと
考えられる。
菌病やイネ籾枯細菌病の発病は抑制され、その作用は活
性炭に細菌が吸着されるためと考えられている。本発明
において、ばか苗病菌が吸着されるかどうかは明かでは
ないが、土壌中での2次伝染を抑制するのではないかと
考えられる。
【0006】
【実施例】以下、実施例について具体的に説明する。 実施例1 イネの品種、新潟早生の開花期にばか苗病菌を接種し、
収穫した籾を殺菌剤の懸濁液に24時間浸漬した後、水
に浸種し催芽した。活性炭1%を混和した育苗培土(粒
状培土K)に播種し、4葉期の頃、発病数を調査し、防
除効果を判定した。結果は第1表に示す通り、活性炭を
育苗培土に混和した場合、イネばか苗病に対して明かな
発病抑制効果を示した。また、殺菌剤と体系処理するこ
とにより消毒効果が高まった。
収穫した籾を殺菌剤の懸濁液に24時間浸漬した後、水
に浸種し催芽した。活性炭1%を混和した育苗培土(粒
状培土K)に播種し、4葉期の頃、発病数を調査し、防
除効果を判定した。結果は第1表に示す通り、活性炭を
育苗培土に混和した場合、イネばか苗病に対して明かな
発病抑制効果を示した。また、殺菌剤と体系処理するこ
とにより消毒効果が高まった。
【0007】
【数1】
【0008】
【表1】
【0009】実施例2 イネの品種、日本晴(実施例1と同様、接種籾)を用
い、実施例1と同じ方法で、活性炭を混和した育苗培土
(粒状培土3号)に種子消毒したイネを播種した。結果
は第2表に示す通り、実施例1同様、活性炭の混和によ
りばか苗病の発病を抑制した。
い、実施例1と同じ方法で、活性炭を混和した育苗培土
(粒状培土3号)に種子消毒したイネを播種した。結果
は第2表に示す通り、実施例1同様、活性炭の混和によ
りばか苗病の発病を抑制した。
【0010】
【表2】
【0011】
【発明の効果】本発明の方法は、イネばか病の発病を抑
制し、殺菌剤の種子消毒をより高めることから、農業生
産に大変有用である。
制し、殺菌剤の種子消毒をより高めることから、農業生
産に大変有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 活性炭を混和した育苗培土に、殺菌剤処
理した種子を播種することを特徴とするイネばか苗病の
防除法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5080174A JPH06271410A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | イネばか苗病の防除方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5080174A JPH06271410A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | イネばか苗病の防除方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06271410A true JPH06271410A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13710987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5080174A Pending JPH06271410A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | イネばか苗病の防除方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06271410A (ja) |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5080174A patent/JPH06271410A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030324 |