JPH0627056B2 - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH0627056B2
JPH0627056B2 JP59134421A JP13442184A JPH0627056B2 JP H0627056 B2 JPH0627056 B2 JP H0627056B2 JP 59134421 A JP59134421 A JP 59134421A JP 13442184 A JP13442184 A JP 13442184A JP H0627056 B2 JPH0627056 B2 JP H0627056B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、歯牙に対する適度な研磨性を有し、かつ清掃
効果に優れた歯磨、プロフィラキスペースト等の口腔用
組成物に関する。
従来技術及びその問題点 一般に、歯磨やプロフィラキスペースト等の口腔用組成
物としては、ステイン、歯垢、食べかす等の歯に付着、
沈着したものを物理的作用により効率よく除去する能力
が高く、清掃能力が優れていると共に、歯のエナメル質
を損傷することがないマイルドな研磨性を有し、かつ歯
垢、歯石の沈着を防止し得るものが望まれる。
この場合、ステイン、歯垢、食べかす等の物理的除去の
効率は、研磨剤の研磨力を高くすることによって高める
ことができ、特に従来は研磨力を高めることで歯面の清
掃効果を向上させることが行なわれていたが、研磨力を
高めることと、歯面の損傷を防止することとは一般に相
反し、研磨力を高めれば高める程、歯面を削るおそれが
生じ、特にブラッシング方法が適切でない場合は楔状欠
損を引き起す可能性を高めると共に歯面を損傷させ、更
には歯面光沢を低下させるおそれがある。また逆に、研
磨剤の平均粒径を調整することにより研磨力を低くする
と、これに伴ない清掃力も低下するという問題がある。
このため、従来より歯面を損傷させることがないと共
に、適度の研磨力を有して清掃効果に優れた口腔用組成
物が求められていた。
発明の特徴 本発明者らは、上記要望に応えるために鋭意研究を行な
った結果、回転衝撃粉砕機を用いて粉砕した水酸化アル
ミニウムを酸又はその塩で処理することによって得られ
た改質水酸化アルミニウムが低研磨、高清掃能を有し、
上記改質水酸化アルミニウムを基材として歯磨、プロフ
ィラキスペースト等の口腔用組成物に配合すると口腔用
組成物の研磨力を高めることなく清掃力を向上させるこ
とができることを知見した。
即ち、本発明者らは、水酸化アルミニウムの種々の物性
を検討しているうち、回転衝撃粉砕機を用いて粉砕した
水酸化アルミニウムを酸又はその塩で改質処理したもの
は、振動ボールミルやジェトミルを用いて粉砕した水酸
化アルミニウムを改質処理したものに比べ、研磨力が同
程度の場合には清掃力が高く、このため上記回転衝撃粉
砕機由来の改質水酸化アルミニウムを基材として口腔用
組成物に配合することにより、研磨性が適度で清掃力に
優れた口腔用組成物が得られることを知見し、本発明を
なすに至ったものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
発明の構成 本発明の口腔用組成物は、練歯磨、潤製歯磨等の口腔用
組成物の基材として回転衝撃粉砕機により粉砕した水酸
化アルミニウムを酸又はその塩で処理することによって
得られた改質水酸化アルミニウムを配合してなるもので
ある。
ここで、回転衝撃粉砕機としては例えば第1図に示す如
きものが用いられる。即ち、第1図中1はフィーダ、2
はグラインデングロータ、3はガイドリング、4はセパ
レータであり、原料(水酸化アルミニウム)はフィーダ
1により粉砕室5に送られ、ロータ2のデスク上に取り
付けられているメタルピンによって粉砕される。粉砕さ
れた原料は気流によってガイドリング3の外側を通って
セパレータ4に送られ、微粉はファンの吸引によりセパ
レータ4を通過し、バグフィルタで捕集される。粗粉は
遠心力により外側に移動し、ガイドリング3の内側から
粉砕室5に戻り、再度粉砕されるものである。なお、グ
ラインディングロータとセパレータとはそれぞれ別のモ
ータで駆動され、回転数を変えることにより粒度調節が
容易である。
この場合、低研磨−高清掃の特性により優れた水酸化ア
ルミニウムを得る点からは、ロータの周速度は20〜2
00m/秒、特に50〜150m/秒、セパレータの周
速度は10〜100m/秒、特に20〜60m/秒とす
ることが好ましく、更に風量は5〜60m3/分、特に1
5〜45m3/分とすることが好適である。
また、原料とする水酸化アルミニウムとしては市販のも
のが使用できるが、とくに平均粒径10〜200μ、と
りわけ20〜100μのものを用いることが好ましく、
これを回転衝撃粉砕機で1〜30μ、とりわけ3〜20
μの平均粒径に粉砕することが好ましい。
本発明は基材としてこのような回転衝撃粉砕機により粉
砕した水酸化アルミニウムを酸又はその塩で処理するこ
とにより得られた改質水酸化アルミニウムを使用するも
ので、このような改質水酸化アルミニウムはその10%
(重量%、以下同じ)水スラリーのpHが通常5〜8程度
であり、改質していない水酸化アルミニウムの10%水
スラリーのpHが通常9前後であるのと比べてかなり低い
ので、組成物が高pHに調整されることがなく、従って香
料成分、特にエステル系の香料成分の分解、劣化を抑制
でき、このため種々の香料成分を用いて自由に調香し得
るものである。
この場合、前記水酸化アルミニウムの改質に用いる酸や
塩としては、無機酸、有機酸及びそれらの塩を使用する
ことができる。無機酸及びその塩としてはリン酸、硫
酸、塩酸及びそれらの塩等が例示され、有機酸及びその
塩としては酢酸、シュウ酸、酒石類、コハク酸及びそれ
らの塩等が例示されるが、これらのなかではリン酸及び
その塩が好ましく用いられる。ここで、リン酸及びその
塩としては、 オルトリン酸(HPO)、 ピロリン酸(H)、 メタリン酸(HPO)、 三リン酸(H10)、 四リン酸(H13)、 ポリメタリン酸((HPO)n) などの縮合リン酸及びこれらのアルカリ金属塩などが挙
げられ、これらの1種又は2種以上を組合せて用いるこ
とができる。なお、アルカリ金属塩としては、 リン酸水素一アルカリ金属塩(MHPO)、 リン酸水素二アルカリ金属塩(MHPO)、 リン酸三アルカリ金属塩(MPO) などが挙げられる。
水酸化アルミニウムを酸又はその塩で処理する方法は特
に制限されないが、例えば水酸化アルミニウムを酸又は
その塩の水溶液に懸濁し、中和処理を行なうことによっ
て改質を行なわせる方法が好適に採用し得る。この場
合、水酸化アルミニウムは酸又はその塩の水溶液の10
〜90%スラリー、特に30〜70%スラリーとするこ
とが好ましく、酸の濃度は添加する水酸化アルミニウム
の濃度によっても変化するが、0.05〜5モル/と
することが好ましい。また、反応は10〜50℃、特に
20〜30℃において2〜50時間、特に2〜30時間
行なうことが好ましく、反応中撹拌を行なうことが好ま
しい。上記操作終了後は、過してスラリーから除去し
た水酸化アルミニウムを水等で洗浄し、乾燥することに
よって改質水酸化アルミニウムを得るものである。
なお、上述した改質操作において、前記酸又は塩の1種
又は2種以上を同時に用いて1回もしくは繰り返して改
質操作を行なうこともできるが、互に異なる2種以上の
酸又は塩を用いてそれぞれ改質操作を繰り返すこともで
きる。例えば、水酸化アルミニウムを最初に硫酸、塩酸
等で処理し、次にリン酸で処理するなどのこともでき
る。
上述した改質水酸化アルミニウムのうちでは、とりわけ
リン酸又はその塩、特にオルトリン酸又はそのアルカリ
金属塩で処理することによって得られたものが好適であ
る。このリン酸又はその塩で改質されたものは粒子表面
にリン酸アルミニウム含有層が形成されているものであ
るが、この種の改質水酸化アルミニウムを使用する場
合、表面のリン酸アルミニウム含有層が全てリン酸アル
ミニウムで形成されているものを用いても良く、水酸化
アルミニウムとリン酸アルミニウムとが共存しているも
のを用いても良いが、ESCA(Electron Spect
roscopy for Chemical Analysis )により表面
分析を行なった場合にリン酸アルミニウム含有層中のリ
ン原子が0.1〜10%の存在を示すものを用いること
が好ましい。なお、上記改質水酸化アルミニウムとして
は、リン酸アルミニウム含有層の厚さが10〜1000
Åのものが好ましく、改質水酸化アルミニウム中のP
分が0.01〜0.5%であるものが好ましい。
また、上記改質水酸化アルミニウムとしては、これを水
に10%の割合で懸濁したスラリーのpHが4〜8であ
り、銅板研磨値が1〜10mgであるものを用いることが
好ましい。なお、銅板研磨値は、改質水酸化アルミニウ
ムを50%配合した通常の処方の練歯磨を作成し、これ
を50g取り、40gの60%グリセリンに分散させて
傾斜型研磨試験機(pepsodent type)を用いて2万ス
トローク行なった場合の研磨性である[「最近化粧品科
学」(薬事日報社:昭和55年4月10日)第184頁
参照]。
本発明においては、上述した回転衝撃粉砕機により粉砕
された水酸化アルミニウムを上記のように改質処理した
改質水酸化アルミニウムを基材として練歯磨等の口腔用
組成物に配合するものである。ここで、改質水酸化アル
ミニウムの配合量は特に制限されず、口腔用組成物の種
類等に応じて適宜選択されるが、通常組成物全体の5〜
95%、特に練歯磨の場合は5〜50%とすることがで
きる。
この場合、本発明においては、基材として本発明水酸化
アルミニウムのみを単独で用いることもできるが、他の
研磨剤と併用してもよい。ここで、他の研磨剤として
は、例えばリン酸水素カルシウム・2水和物、リン酸水
素カルシウム・無水和物、炭酸カルシウム、ピロリン酸
カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、沈降性シリ
カ、アルミノシリケート、酸化アルミニウム、微結晶セ
ルロース、レジン、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム等が挙げられる。また、従来の水酸化アルミニ
ウムも改質水酸化アルミニウムの特性を著しく損なわな
い範囲で配合できる。なお、本発明水酸化アルミニウム
を他の研磨剤と併用する場合、その割合は制限されず、
本発明水酸化アルミニウムを主研磨剤として用いてもよ
く、他の研磨剤を主研磨剤として用いてもよく、これら
は口腔用組成物の使用目的等に応じて決められるが、本
発明改質水酸化アルミニウムを全研磨剤中20〜100
%、特に40〜100%の使用量とすることが好まし
い。
更に、本発明の口腔用組成物中には、塩化リゾチーム、
デキストラナーゼ、溶菌酵素、ムタナーゼ、クロルヘキ
シジン又はその塩、ソルビン酸、アレキシジン、ヒノキ
チオール、セチルピリジニウムクロライド、アルキルグ
リシン、アルキルジアミノエチルグリシン塩、アラント
イン、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸、アズレ
ン、ビタミンE、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ
化ナトリウム、フッ化第1錫、水溶性第1もしくは第2
リン酸塩、第四級アンモニウム化合物、塩化ナトリウム
等の有効成分を配合でき、特に上記改質水酸化アルミニ
ウムを用いた場合にはこれら有効成分、特にフッ素含有
化合物、クロルヘキシジン類、デキストラナーゼ、トラ
ネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイ
ンクロルヒドロキシアルミニウム、塩化ナトリウムなど
を安定に配合させることができる。
本発明口腔用組成物には、その種類等に応じて更に他の
成分を配合することができる。例えば、カルボキシメチ
ルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロー
ス、アルギン酸塩、カラゲナン、アラビアガム、ポリビ
ニルアルコール等の粘結剤、ポリエチレングリコール、
ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール等の
粘稠剤、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグ
リセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナト
リウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−
アシルグルタミン酸塩、ラウロイルジエタノールアマイ
ド、ショ糖脂肪酸エステル等の発泡剤、サッカリンナト
リウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカ
ルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、p−メトキシ
シンナミックアルデヒド、ソーマチンなどの甘味剤、防
腐剤、香料成分などを配合し得る。この場合、本発明の
口腔用組成物は、基材として上述した改質水酸化アルミ
ニウムを配合した場合にはpHを低くできるため、香料が
保存中に分解、劣化することが良好に抑制でき、従って
メントール、カルボン、ペパーミント油、スペアミント
油、アネトール、エステル系香料アクセント分、ラクト
ン系香料アクセント分、アルデヒド系香料アクセント
分、フェノール系香料アクセント分、その他MONTC
LAIR,N.J.(U.S.A.)により発行された
STEFFEN ARCTANDERによる“Perfume
and Flavor Chemicals”に記載された香料成
分、更にオレンジ油、レモン油、クローブ油、カシア
油、フェンネル油、カルダモン油、シンナモン油、コリ
アンダー油、ユーカリ油、キャラウェイ油、セージ油、
タイム油などの精油といった種々の香料成分を有効に配
合することができる。
本発明口腔用組成物は、上述した成分を用いて常法によ
り製造することができるが、練歯磨を製造する場合はそ
のpHを5〜8とすることが好ましい。この場合、改質水
酸化アルミニウムを用いた場合は基材自体のpHが低いの
で、組成物のpHを5〜8の範囲に容易に調整し得、かつ
このpH範囲に長期間に亘り安定に保持される。
また、本発明口腔用組成物は、プラスチック容器、アル
ミニウムの片面又は両面をプラスチックでラミネートし
たラミネート容器、アルミニウム等の金属容器に充填す
ることができるが、改質水酸化アルミニウムを用いた場
合はアルミニウムの腐蝕を抑制できるため、アルミニウ
ムチューブなどを支障なく用いることができるものであ
る。なお、本発明組成物において、モノフルオロリン酸
アルカリ金属塩や塩化マグネシウムの配合はアルミニウ
ムの腐蝕を更に顕著に抑制し得る。
発明の効果 以上説明したように、本発明に係る口腔用組成物は、基
材として回転衝撃粉砕機を用いて製造した水酸化アルミ
ニウムを酸又はその塩で処理することによって得られた
改質水酸化アルミニウムを配合したことにより、適度な
研磨性を有し、かつ清掃効果の優れたものである。
次に、実験例を示し、本発明の効果を具体的に説明す
る。
[実施例] 高白色水酸化アルミニウムを回転衝撃型粉砕機を用いて
粉砕したもの(平均粒径6μ<光透過法>。なお、ロー
タ周速度は100m/秒、セパレータ周速度は30m/
秒,風量は20m3/分とした。)に水(純水又は工業用
水、以下同じ)を加えて撹拌し、50%スラリーを調製
する。次いで、これに正リン酸水溶液(濃度2mol /
)を加え、室温で2〜4時間撹拌して中和処理した
後、スラリーを過する。その後、残渣に水を加えて5
0%スラリーを調製し、これを撹拌し、次いで過する
という洗浄操作を2回繰り返し、最後に残渣を乾燥して
改質水酸化アルミニウムを得た(製造例1)。
この水酸化アルミニウムは、表面がリン酸アルミニウム
で被覆されているものであった。
次に、上記方法により得られた改質水酸化アルミニウム
の粒子表面をESCA及びFT−IR(Fourier Tra
nsformation Infrared )により分析した。
ESCAによる分析結果 結果は第1,2表の通りである。なお、第1表は構成イ
オンの定量分析結果、第2表はリンの状態分析を行なっ
た結果であり、比較のため市販(未改質)水酸化アルミ
ニウム、これにリン酸アルミニウムを混合したもの、及
びリン酸アルミニウムの分析結果を併記する。
第1表の結果より、改質水酸化アルミニウムにはリンイ
オンが存在していることが認められる。更に、エッチン
グによりPとNa が減少することから表面にリンが化学
結合していると判断される。
また、第2表の結果より、リンのピークエネルギー値の
ファクターが改質水酸化アルミニウムとリン酸アルミニ
ウムとでは良く一致しており、表面形成物質はリン酸ア
ルミニウムであることが認められる。
FT−IRによる分析結果 FT−IRにより改質水酸化アルミニウムを分析したと
ころ、リン酸アルミニウムの存在が確認された。
また、上記方法と同様にして改質水酸化アルミニウムを
得た(製造例2)。ただし、中和処理において2〜4時
間撹拌する際、その後期においてリン酸水溶液を加え
た。
この改質水酸化アルミニウムは、表面に水酸化アルミニ
ウムとリン酸アルミニウムとが共存しているものであっ
た。
上記製造例1,2の改質水酸化アルミニウムを研磨剤と
して下記組成の練歯磨を調製し、これら練歯磨の調製直
後及び所定期間保存後のpHを測定した。
また、比較のため、改質を行なっていない水酸化アルミ
ニウム(市販水酸化アルミニウム)を用いて同様の実験
を行なった。
結果を第3表に示す。
練歯磨組成 第3表の結果より、改質水酸化アルミニウムを研磨剤と
して用いた練歯磨は、改質していない水酸化アルミニウ
ムを用いた練歯磨に比べてpHが低く、かつ長期間に亘り
低pHを維持しているものであることが認められた。
次に、回転衝撃粉砕機、振動ボールミル及びジェットミ
ルを用いて種々の平均粒径を有する水酸化アルミニウム
を製造した後、これらを製造例1と同様に処理して改質
水酸化アルミニウムを得た。次いで、上記改質水酸化ア
ルミニウムの研磨力及び清掃力を下記方法により調べ、
研磨力と平均粒径との関係及び研磨力と清掃力との関係
を検討した。結果を第2図及び第3図に示す。なお、第
2,3図においてa は回転衝撃粉砕機によるもの、b は
振動ボールミルによるもの、c はジェットミルによるも
のをそれぞれ示す。
研磨力測定法 J.Dent ,Res,Vol.55,No.4,563〜
573 by Hefferen に記載されている方法によりR
DA値を測定した。
清掃力測定法 煙草ヤニを通常の方法にて収集し、これを溶液状として
タイル上に均一に塗布し、加温乾燥したのち、これを研
磨容器にセットし、粉体(種々粉砕機により粉砕され
た。改質水酸化アルミニウム)5gを0.3%カルボキ
シメチルセルロースナトリウムを含む60%グリセリン
水溶液15gに懸濁してなるサスペンションを用い、荷
重200gにおいて2000回ブラッシングし、研磨後
タイルの煙草ヤニの除去率を肉眼にて評価した。
なお、ブラッシングのブラシとしては、毛束数44個、
毛の太さ(1毛束当り)8ミル(約0.2mm)、毛の長
さ12mmのナイロン(62)材質で、材質の硬さが家庭
品品質表示法でMのものを使用した。
評価基準 評点1:煙草ヤニ除去率 0〜10% 2: 〃 11〜20% 3: 〃 21〜30% 4: 〃 31〜40% 5: 〃 41〜50% 6: 〃 51〜60% 7: 〃 61〜70% 8: 〃 71〜80% 9: 〃 81〜90% 10; 〃 91〜100% 第2,3図の結果より、回転衝撃粉砕機による改質水酸
化アルミニウムは振動ボールミル及びジェットミルによ
るものと比べ研磨力が同程度の場合には清掃力が高いこ
とが認められ、回転衝撃粉砕機による改質水酸化アルミ
ニウムを研磨剤として用いることによって低研磨・高清
掃の口腔用組成物を得られることが確認された。
以下、実施例を示す。
[実施例] 第4表に示す処方の練歯磨を調製した。
なお、改質水酸化アルミニウムとしては、市販の水酸化
アルミニウム(平均粒径50μ)をロータ周速50m/
秒、セパレータ周速20m/秒、風量30m3/分の条件
でACMパルベライザー(細川製作所製)を用いて平均
粒径15μに粉砕した水酸化アルミニウムを製造例1の
方法に準じて改質したものを使用した。
この実施例の歯磨は、振動ボールミルやジェットミルで
同粒径に粉砕した水酸化アルミニウムを用いた歯磨のも
のに比べて低研磨−高清掃の効果を有していた。
【図面の簡単な説明】
第1図はは回転衝撃粉砕機の一例を示す概略断面図、第
2図は回転衝撃粉砕機、振動ボールミル及びジェットミ
ルにより粉砕した改質水酸化アルミニウムの研磨力と平
均粒径との関係を示すグラフ、第3図は同改質水酸化ア
ルミニウムの研磨力と清掃力との関係を示すグラフであ
る。 1……フィーダ,2……グインデングロータ, 3……ガイドリング,4……セパレータ, 5……粉砕室。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材として回転衝撃粉砕機により粉砕した
    水酸化アルミニウムを酸又はその塩で処理することによ
    って得られた改質水酸化アルミニウムを配合してなるこ
    とを特徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】改質水酸化アルミニウムとして、水酸化ア
    ルミニウムをリン酸又はその塩で処理することによって
    得られる粒子表面にリン酸アルミニウム含有層が形成さ
    れたものを用いた特許請求の範囲第1項記載の口腔用組
    成物。
  3. 【請求項3】改質水酸化アルミニウム中のP25分が0.
    01〜0.5重量%である特許請求の範囲第2項記載の口
    腔用組成物。
  4. 【請求項4】改質水酸化アルミニウムとして、リン酸ア
    ルミニウム含有層中のリン原子が0.1〜10重量%の存
    在を示すものを用いた特許請求の範囲第2項又は第3項
    記載の口腔用組成物。
  5. 【請求項5】改質水酸化アルミニウムとして、リン酸ア
    ルミニウム含有層の厚さが10〜1000Åのものを用いた特
    許請求の範囲第2項乃至第4項いずれか記載の口腔用組
    成物。
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