JPH06269573A - 人形操作装置 - Google Patents

人形操作装置

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JPH06269573A
JPH06269573A JP5055793A JP5579393A JPH06269573A JP H06269573 A JPH06269573 A JP H06269573A JP 5055793 A JP5055793 A JP 5055793A JP 5579393 A JP5579393 A JP 5579393A JP H06269573 A JPH06269573 A JP H06269573A
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doll
music
input
signal
signals
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JP5055793A
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Tadashi Uejima
正 上島
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音楽の演奏及びこれに合わせた人形各部の操
作を行う人形操作装置における人形動作のプログラム記
述と、音楽と人形動作の同期を容易に行う。 【構成】 音楽信号を音声に変換して出力する音声出力
手段2、動作信号を人形の各部の動作に変換する人形駆
動部3、音楽信号を入力する音楽信号入力手段4、動作
信号を入力する動作信号入力手段5、動作信号及び音楽
信号を記憶する記憶手段7、記憶手段7から音楽信号を
読出して音声出力手段2に出力し、音楽入力手段4から
の音楽信号を音声出力手段2に出力し、記憶手段6から
動作信号を読出して人形駆動部3に出力し、動作信号入
力手段5からの動作信号を人形駆動部に出力する制御手
段5とを有し、動作信号の入力形式が音楽信号の入力形
式と同一形式とした人形操作装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音楽の演奏及びこれに
合わせた人形の各部の操作を行なう人形操作装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】音楽の演奏に合わせて人形を踊らせる方
法として、一連の動作を予めコンピュータにプログラム
として書き込み、これに基ずいて人形に設けられる駆動
用のモータ等のアクチュエータをコントロールする方法
が知られている。
【0003】ところで、このような人形を音楽に合わせ
て踊らせるためのプログラムは、人形の各部の動作と共
に、各部の動作と音楽との同期を考慮することが必要な
ため、一連の人形動作(振付)をプログラムすること
は、多くの人手と時間を要してしまう。
【0004】そこで、これら人形動作(振付)プログラ
ムの効率化と容易化を図るものして、特公平4−410
35号公報に記載の発明では、人形の各部の動作を幾つ
かのブロックパターンに分類し記憶させ、その組合せの
みで人形に振付をして踊らせている。
【0005】また、別の方法としては、音楽に合わせて
人形の各部をジョイステック等を使ってリアルタイムに
操作して動作させたり、或いは操作する者のイメージに
合わせて人形の各部の動きを単独に入力して記憶させ、
入力後に音楽と同期させて人形を踊らせる等の方法もあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人形の
各部の動作を幾つかのブロックパターンに分類し、その
組合せで人形を踊らせる方法であると、予め設定した決
まったパターンの組合せでしか人形を踊らせることがで
きず、踊りが単調になってしまうおそれがある。
【0007】他方、音楽に合わせて人形の動作をリアル
タイムで入力していくものでは、可変抵抗器であるジョ
イステックを使って入力するので、人形の動作データを
ジョイステックの動作に応じて入力でき、人形の踊りを
木目細かくできるという利点がある反面、人形の動作に
関するデータが大くなってしまうという問題点を残して
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の音楽の
演奏及びこれに合わせた人形の各部の操作を行なう人形
操作装置は、音楽信号を音声に変換して出力する音声出
力手段と、動作信号を人形の各部の動作に変換する人形
駆動部と、音楽信号を入力する音楽信号入力手段と、動
作信号を入力する動作信号入力手段と、上記動作信号入
力手段からの動作信号及び上記音楽信号入力手段からの
音楽信号を記憶する記憶手段と、上記記録手段から音楽
信号を読み出して上記音声出力手段に出力し、または、
上記音楽入力手段からの音楽信号を上記音声出力手段に
出力し、かつ、上記記憶手段から動作信号を読み出して
上記人形駆動部に出力し、または、上記動作信号入力手
段からの動作信号を上記人形駆動部に出力する制御手段
とを有し、上記動作信号の入力形式が上記音楽信号の入
力形式と同一形式であることを特徴とする。
【0009】
【作用】音楽入力手段により入力される音楽信号と動作
信号入力手段により入力される動作信号とが、記憶手段
に記憶され、制御手段がこの記憶手段から音楽信号を読
み出して音声出力手段に出力し、動作信号を読み出して
人形駆動部に出力すると共に、上記音楽入力手段からの
音楽信号を音声出力手段に出力し、かつ、動作信号入力
手段からの動作信号を人形駆動部に出力する。そして、
音声出力手段が音楽信号を音声に変換して出力し、人形
駆動部が動作信号を人形の各部の動作に変換する。
【0010】さらに、動作信号の入力形式が音楽信号の
入力形式と同一形式であるので、動作信号を入力する際
に音楽信号を入力する感覚で行なえる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1において、符号1は人形操作装置を示す。こ
の人形操作装置1は、図2に示す音楽演奏システム11
と人形駆動システム12とを有する。
【0012】音楽演奏システム11においては、人13
が音楽演奏用コンピュータ14に対して作曲もしくは編
曲等の創作活動を伴いながら演奏データを音楽信号とし
て入力する。ここでの入力方法は既に確立されており、
例えば、音楽演奏用コンピュータ14に対して鍵盤式の
キーボード等を用いてリアルタイムであたかも楽器を演
奏するような環境で演奏データを入力する方法である。
ここでいう鍵盤式キーボードが図1に示す音楽入力手段
3である。
【0013】音楽演奏用コンピュータ14は、鍵盤式キ
ーボードからの演奏データをもとに、リアルタイムで図
1に示す音声出力手段2である演奏装置15(例えば自
動演奏オルゴール)を駆動し、演奏装置15が音楽演奏
用コンピュータ14からの演奏データを音声に変換して
出力する。また、音楽演奏用コンピュータ14は、鍵盤
式キーボードからの演奏データを一旦記憶し、その後メ
モリーから演奏データを読み出し、この演奏データをも
とに演奏装置15を駆動して同装置15が音楽演奏用コ
ンピュータ14からの演奏データを音声に変換して出力
する。
【0014】従って、人13は、鍵盤式キーボードで演
奏データを入力してリアルタイムで音楽を演奏すること
ができ、また、メモリーに記憶されている演奏データに
より音楽を演奏することができる。
【0015】なお、本実施例では動作入力手段に鍵盤式
キーボードを用いたが、この他に、コンピュータのキー
ボードから演奏データを数値情報として入力したり、鍵
盤式キーボード以外の電子楽器等の外部入力装置を用い
ても構わない。
【0016】人形駆動システム12においては、人13
は、人形制御用コンピュータ16に対して人形の動作を
示す動作信号、つまり、人形の動作部や回転方向及び回
転スピード等のデータを入力する。
【0017】人形制御用コンピュータ16は、その動作
信号をもとにリアルタイムで人形装置17を駆動して人
形の各部を踊らせる。また、人形制御用コンピュータ1
6は人13により入力された動作信号を一旦図1に示す
記憶手段6であるメモリに記憶し、その後、メモリから
動作信号を読み出し、この動作信号をもとに人形装置1
7を駆動して人形の可動部を踊らせる。
【0018】本実施例において、音楽演奏用コンピュー
タ14と人形制御用コンピュータ16は、図1に示す制
御手段7としてのホストコンピュータ18に設けられて
いて、音楽演奏用コンピュータ14と人形制御用コンピ
ュータ16に入力される演奏データと動作信号は、ホス
トコンピュータ18で合成されて図示しないディスプレ
イに譜面上に記された音符として表示される。また、音
楽演奏用コンピュータ14と人形制御用コンピュータ1
6に入力される演奏データ及び動作信号は、「MID
I」通信によって入力される。
【0019】ここで、「MIDI」について説明する。
「MIDI」とは、マスターとよばれる入力機器から発
する信号によって、スレーフとよばれる受信機器を複数
同時にマスターと同様の動作をさせることのできる通信
であって、複数の楽器を同時に演奏する時等に既に使用
されている。
【0020】この「MIDI」通信を使用するには、マ
スターから送られる信号を共通信号に変換するMIDI
インターフェイスと各機器をMIDIケーブルを介して
接続する。
【0021】MIDI通信によって送られる信号には、
クロック信号、小節の終わりの情報、1小節目からのス
タート信号、途中からのスタート信号及びストップ信号
及び同期信号等の情報が1本のMIDIケーブルによっ
て伝えられる。
【0022】このように、「MIDI」通信を使用する
ことにより異なる信号形式の機器を同一信号形式とする
ことができると共に、複数の情報をシリアル通信によっ
て送ることができ、受信側の機器の種類等が相違して
も、送信側の信号で各受信側の機器を送信側と同様に作
動させることができる。つまり、音楽データと動作デー
タをシンクロさせることができる。
【0023】本実施例では、「MIDI」通信を使っ
て、人形への動作信号の形式を演奏データの入力形式と
同一形式として入力することに特徴がある。
【0024】図4に、人形駆動システム12(図2)の
具体的な構成を示す。動作信号を入力するための図1に
示す動作信号入力手段5には、MIDI端子を有するキ
ーボード19が用いられる。このキーボード19からの
動作信号は、MIDIインターフェイス20を介して人
形操作用コンピュータ21に入力される。
【0025】人形操作用コンピュータ21は、MIDI
インターフェイス20によってキーボード19から音楽
データと同一形式で入力される動作データを解読し、人
形の各可動部23の動作させるモータ駆動情報に変換す
るものである。具体的には、図6に示すように、キーボ
ード19のキー位置(音階)に応じて図1に示す人形駆
動部3であるモータ22の回転方向や回転スピード及び
回転角が予め設定されている。この設定は、任意に変更
可能である。
【0026】ここで人形の構成について触れておく。図
5に示す本実施例で使用される人形Eは、三箇所の各可
動部23、すなわち、右足23a,左足23b,上体2
3cが、キーボード19から入力される動作信号に応じ
て作動するようになっている。詳しくは、右足23aを
中心に身体が矢印F1方向に回転し、左足23bが矢印
F2方向に揺動し、上体23cが矢印F3方向に揺動す
る。これら各部23の近傍には、図示しない位置検知セ
ンサが配置されていて、各可動部23の位置を検出して
いる。
【0027】各可動部23は、歯車群24を介してモー
タ22と連結しており、モータによって駆動される。モ
ータ22は、右足23aを作動させるモータ22a、左
足23bを作動させるモータ22b、上体23cに作動
させるモータ22cの3つのステッピングモータから構
成されている。
【0028】モータ22a乃至22cは、人形操作用コ
ンピュータ21に接続していて、このコンピュータ21
からの作動信号によって回転方向、回転スピード及び回
転角が制御される。
【0029】ここで、人形の各可動部23とキーボード
19との関係について図6を用いて説明する。先ず、キ
ーボード19のハ調長音階におけるド、レに相当するキ
ーは、人形Eの全体回転、即ち、右足23aの回転を司
るキーであって、音階ドのキーを押すと身体を右回転さ
せ、音階レのキーを押すと身体を左回転させるようにな
っている。
【0030】ハ調長音階におけるミ、ファに相当するキ
ーは、人形Eの左足23bの動作を司るキーであって、
音階ミのキーを押すと左足23bを前方に揺動させ、音
階ファのキーを押すと左足23bを後方に揺動させるよ
うになっている。
【0031】ハ調長音階におけるソ、ラに相当するキー
は、人形Eの上体23cの揺動を司るキーであって、音
階ソのキーを押すと上体23cを右方に揺動させ、音階
ラのキーを押すと上体23cを左方に揺動させるように
なっている。
【0032】また、各可動部23の動作時間は、音符の
種類、すなわち、キーを押す長さでによって定められて
いて、各部23の回転スピードは、音楽情報のテンポに
よって設定されており、これら入力された動作データ
は、演奏データと同様、図示しないディスプレイに譜面
上に記された音符情報として表示される。
【0033】本実施例では、テンポを4分音符が1分間
に120回演奏されるテンポの場合、音階ド、レに相当
するキーは、1秒間に90°回転する速度とされてい
て、音階ミ、ファに相当するキーは、1秒間に60°回
転する速度とされており、音階ソ、ラに相当するキー
は、1秒間に30°回転する速度に設定されている。ま
た、各可動部23の動作時間は、4分音符1つに付き
0.5秒に設定されている。
【0034】モータ22の回転スピードの補正は、図7
に示すように音の強弱記号によって設定されており、例
えば、キーボード19におけるキー操作がmp(メゾピ
アノ)と判断されると、回転スピードが20%と減速さ
れるようになっている。
【0035】なお、ここでは、モータにステッピングモ
ータを用いたが、これに替えてサーボモータ或いはノレ
ノイドやエアシリンダー等のアクチュエータを用いるこ
と可能である。さらに、本実施例では音楽入力手段にキ
ーボード19が用いたがこれに限定されるものではな
く、例えば、MIDI端子を有する他の電子楽器、ある
いは、コンピュータのキーボード等を用いることでも構
わない。
【0036】図3は、音楽演奏システム11の具体的構
成を示す。音楽演奏システム11は、MIDI端子を有
する鍵盤式キーボード31、MIDIインターフェイス
32を介して鍵盤式キーボード31と接続するコンピュ
ータ33、メモリ34及びソレノイド35から構成され
ていて、演奏装置15は、各振動弁36がソレノイド3
5によって駆動されるオルゴールから構成されている。
【0037】コンピュータ33は、鍵盤式キーボード3
1から入力される演奏データを随時所定のトラックに取
込み、そのデータを基にしてリアルタイムでソレノイド
35を駆動し、オルゴールの各振動弁36を駆動させる
ことによって演奏データを音声に変換して出力してい
る。また、コンピュータ33は、演奏データを一旦メモ
リ34内に記憶し、その後にキーボート31からの再生
指令によりメモリ34から演奏データを読出して、この
データをもとにソレノイド35を駆動し、各振動弁36
を振動させて演奏データを音声に変換すると共に、入力
された演奏データを図示しないディスプレイ上に図8乃
至図10に示すように、譜面上に記された音符として表
示するようになっている。
【0038】このような構成による音楽演奏システム1
1においては、人13がキーボード31を操作すること
で演奏データが音楽演奏用コンピュータ14に入力され
てリアルタイムに音楽を演奏することができると共に、
キーボード31で再生指令をコンピュータ33に送るこ
とで、メモリ34内の演奏データにより音楽を自動演奏
することができる。さらに、入力された演奏データを図
示しないディスプレイを通して譜面上に記された音符情
報として確認することができる。
【0039】また、人形駆動システム12においては、
人13が演奏装置15からの音楽を聴きながら人形の動
作信号をキーボード19を操作したり、あるいは、キー
ボード19を単独に操作することで、人13が人形制御
用コンピュータ16に対して人形の動作を示す動作信号
を入力する。人形制御用コンピュータ16は、その動作
信号をもとにリアルタイムで人形装置17を駆動して人
形の各可動部23を作動させる。
【0040】すなわち、キーボード19からの動作信号
は、音符データとしてMIDIインターフェイス20に
よって人形操作用コンピュータ21に決められたサンプ
リングタイムで逐次メモリ24に記憶されると同時に、
その入力信号に応じてモータ22が駆動して各可動部2
3に動作をさせたり、あるいは、メモリ24に記憶され
た動作データにより人形に動作をさせることができる。
また、入力された動作データは、演奏データと同様、図
示しないディスプレイに譜面上に記された音符情報とし
て確認することができる。
【0041】ここで、図8乃至図10に示すように、動
作データが入力されている場合における人形の動作を説
明する。図8乃至図10において、データの進行テンポ
は1分間に4分音符が120回演奏できるテンポであっ
て、4/4拍子であるので、1小節のデータは2秒間の
動作データとなる。
【0042】図8において、第1小節a1は全音符の
「ド」であるので、人形Eは右脚22aを中心に2秒間
右回転する。音階「ド」の時の回転スピードは毎秒90
度であるので、人形は第1小節a1で180度回転す
る。第2小節a2を見ると、これも全音符の「ド」であ
るので、人形Eはさらに180度回転する。つまり、図
5に示す人形Eは、第2小節までで1回転することにな
る。
【0043】第3小節a3には、4分音符の「ド」が4
つあるので、人形Eは2秒間右回転する。この時、各4
分音符の「ド」には、mp,p,pp,ppp等の音の
強弱記号が付されているので、回転スピードが徐々に減
速する(図7参照)。すなわち、人形Eの回転スピード
は、通常、90度/秒であるが、強弱記号に従ってそれ
ぞれ72度/秒、54度/秒、36度/秒、18度/秒
と減速されるので、通常180度回転するところ90度
の回転となる。
【0044】第4小節a4は、全音符の「レ」であるの
で、人形Eは2秒間左回転して、その向きを180度反
転させることになる。このように、人形の動作信号をキ
ーボード19で入力することで、動作信号をキー位置に
対応する音として認識できると共に音階で示すことがで
きる。
【0045】次に図9に示す動作データは、1パート内
に単音で各可動部23の動作データを入力し、各部23
を同時に作動させるものである。先ず、第1小節b1に
は、4分音符で「ド,レ,ミ,レ」と入力されているの
で、人形の可動部23a(右脚)と可動部23b(左
脚)が動作する。すなわち、人形Eは、右に45度回転
した後、左に45度回転して最初の位置(正面)に戻
り、左脚を前方に30度振り出し、その体制で左に45
度回転する。
【0046】第2小節b2を見ると、4分音符で「ソ,
ラ,ソ,ファ」と入力されているので、最初、人形の可
動部23c(上体)が右に15度揺動して、左に15度
揺動する。つぎに、上体を右に15度揺動して左脚を後
方に30度振る。つまり、上体を傾けて元に戻した後に
再び傾け、前方に振り出されている左脚を元に戻す。
【0047】第3小節b3には、二分音符の「レ」と4
分音符の「レ,ラ」が入力されているので、人形Eは左
に1.5秒(135度)回転すると共に上体を0.5秒
(15度)左に揺動させる。すなわち、人形Eはその上
体23cの傾きを元に戻して後向きの状態となってい
る。続いて第4小節b4には、全音符の「ド」が入力さ
れているので、人形は右に180度回転して正面を向
く。
【0048】次に図10に示す動作データは、各可動部
23の動きをそれぞれパート形式で入力したものであ
る。符号P1で示すパートは、可動部23aである右脚
の動作データであって、符号P2で示すパートは、可動
部23bである左脚の動作データであり、符号P3で示
すパートは、可動部23cである上体の動作データであ
る。なお、パートP1に示す動作データは、図8に示す
動作データと同一のものであるので、そのデータによる
右脚の動作説明は省略する。
【0049】パートP2の第1小節c1には、4分音符
で「ミ,ファ,ミ,ファ」と入力されているので、左脚
は前方に2回振り出される。第2小節c2には、全音符
で「ファ」が入力されているので、左足は、2秒間前方
に振り出される。すなわち、人形の左脚を120度上げ
られた状態となる。
【0050】第3小節c3には、データが入力されてい
ないので、左脚は上げられた状態に保持される。第4小
節c4には、全音符で「ミ」が入力されているので、左
足は、2秒間後方に回転される。すなわち、前方に高く
上がった人形の左脚は、下がる方向に120度回転して
もとの状態となる。
【0051】パートP3の第1小節d1には、全音符で
「ソ」が入力されているので、可動部23cである上体
は、2秒間右に一定スピードで揺動し60度傾く。第2
小節d2には、二分音符で「ラ,ラ」と入力されている
ので、傾斜している上体がこんどは左方向に60度揺動
する。つまり、もとの位置に戻る。
【0052】次に、第3小節d3には、4分音符で
「ソ,ラ,ソ,ラ」と入力されているので、上体が右に
2回傾き、第4小節d4に入力される全音符の「ラ」に
よって上体は左に60度傾く。
【0053】このように、人形Eの各可動部をパート形
式に入力することにり、各可動部23の動作を単音1パ
ートで入力するよりも人形の振付に自由度を与えること
ができる。
【0054】なお、図10においては、各可動部23を
個別のパートに入力したが、この他に1パートに和音状
に入力することでも勿論構わない。要は、人形の動作信
号を音楽信号と同一形式で入力するものであればよい。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、人形の動作信号を音情
報として認識できると共に音階で示すことができるの
で、音楽信号と作動信号のデータ入力を視角的、感覚的
に入力することができる。よって、人形のデータ入力作
業を容易にすることができると共に迅速に行なうことが
可能となる。また、人形の動作信号が音楽信号と同一形
式の情報入力形態を取るので、人形の動作と音楽との同
期を容易に行なうことができる。
【0056】さらに、人形の動作信号を入力する際、背
景の音楽の譜面や操作する動作入力手段の操作位置やそ
の操作による音階を意識しながら動作信号を入力できる
ので、音楽性豊かな動作設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例である人形操作装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図3】音楽演奏システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】人形駆動システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の人形操作装置に動作する人形の概略構
成図である。
【図6】動作入力手段と人形の可動部との対応関係を示
す説明図である。
【図7】動作入力手段と人形の可動部の動作スピードと
の関係を示す説明図である。
【図8】動作入力手段によって入力される動作信号の一
入力状態を表示した説明図である。
【図9】動作入力手段によって入力される動作信号の一
入力状態を表示した説明図である。
【図10】動作入力手段によって入力される動作信号の
一入力状態を表示した説明図である。
【符号の説明】
1 人形操作装置 2 音声出力手段 3 人形駆動部 4 音楽信号入力手段 5 動作信号入力手段 6 記憶手段 7 制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音楽の演奏及びこれに合わせた人形の各部
    の操作を行なう人形操作装置において、 音楽信号を音声に変換して出力する音声出力手段と、 動作信号を人形の各部の動作に変換する人形駆動部と、 音楽信号を入力する音楽信号入力手段と、 動作信号を入力する動作信号入力手段と、 上記動作信号入力手段からの動作信号及び上記音楽信号
    入力手段からの音楽信号を記憶する記憶手段と、 上記記憶手段から音楽信号を読み出して上記音声出力手
    段に出力し、または、上記音楽入力手段からの音楽信号
    を上記音声出力手段に出力し、かつ、上記記憶手段から
    動作信号を読み出して上記人形駆動部に出力し、また
    は、上記動作信号入力手段からの動作信号を上記人形駆
    動部に出力する制御手段とを有し、 上記動作信号の入力形式が上記音楽信号の入力形式と同
    一形式であることを特徴とする人形操作装置。
JP5055793A 1993-03-16 1993-03-16 人形操作装置 Pending JPH06269573A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11508491A (ja) * 1995-06-28 1999-07-27 アリー・バン・ウイーリンゲン・ビデオ・フイルム・プロダクシヨンズ 可動装置(apparatus)を制御する設備(installation)および方法
KR20020004785A (ko) * 2000-07-05 2002-01-16 최장일 디지털 사운드 재생 시스템 및 그 방법
JP2006297158A (ja) * 2006-08-10 2006-11-02 Bandai Co Ltd 運動体制御システム、運動体及びそのプログラム

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