JPH06269280A - 製麹装置における品温制御開始方法 - Google Patents

製麹装置における品温制御開始方法

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JPH06269280A
JPH06269280A JP8680293A JP8680293A JPH06269280A JP H06269280 A JPH06269280 A JP H06269280A JP 8680293 A JP8680293 A JP 8680293A JP 8680293 A JP8680293 A JP 8680293A JP H06269280 A JPH06269280 A JP H06269280A
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JP
Japan
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product temperature
koji
temperature control
culture medium
control
Prior art date
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Pending
Application number
JP8680293A
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English (en)
Inventor
Hisakazu Aoto
久和 青戸
Tsumoru Kuratate
積 倉立
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製麹の品温制御に際し、培養基の盛付け又は
品温センサーの正常な接続が行われていないことによる
品温制御開始時のトラブルを防止する。 【構成】 環境制御される製麹室1内で容器2に培養基
を収容し、培養基の品温計測を品温センサー26で計測
しながら当該品温を設定品温に基づいて制御する方法に
おいて、容器2に培養基が盛り付けられていない場合又
は品温センサー26が正常に作動しない場合は、制御開
始操作を行っても当該制御開始操作をキャンセルして、
品温制御を開始しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は製麹装置における品温
制御開始方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来清酒を始め味噌,醤油等の醸造用の
麹のうち、特に上質の日本酒の醸造用として突き破精と
称される上質の麹を得るための装置及び方法として、特
開平5−7486号公報に示されるような技術が提案さ
れている。この装置は多数の箱状木製容器に培養基(蒸
米)を収容して、環境制御される製麹室内で、上記容器
を二列以上の列をなして積み重ね状態のまま昇降及び列
間移動(循環)させることにより、全体の製麹条件を均
一にする装置であって、各容器への培養基の盛付け後仲
仕事、仕舞仕事、出麹等の作業をこれらの作業工程に対
応して培養基の品温を制御し製麹作業を完了するもので
ある。そして上記品温制御は容器内に設置された品温セ
ンサで培養基の品温を検出し、その品温が目標品温に従
って経時変化するように空調機によって室温を制御し、
あるいは湿度制御を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のような品
温制御において、品温センサが設置された容器内に培養
基が盛付けられていない状態で品温制御が開始される
と、品温センサの検出する温度は製麹室の室温値とな
り、品温ではなく室温情報に基づいた制御になる不都合
を生じる。また同様に品温センサの検出回路がセット忘
れや回路故障又はセンサの機能異常等によって品温セン
サが適性に作動しない場合も品温センサからの情報が意
味のない情報となり、品温制御や湿度制御が適切に行わ
れないという不具合を生じる。この発明はこれらの問題
点を解消するために、容器への培養基の盛付けが終了し
ていない場合や、品温センサが適切に作動していない場
合は、品温制御の開始操作を自動的にキャンセルさせて
品温制御を開始しないように品温制御開始方法を提供せ
んとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
の本発明は、第1に培養基を盛付けた容器2を環境制御
される製麹室1内に収容し、上記培養基の品温を品温制
御する方法において、上記品温制御の開始操作に対し、
前記容器2への培養基の盛付けが終了した場合にのみ品
温制御が開始され、盛付けが終了していない場合は上記
品温制御開始操作を自動的にキャンセルすることを特徴
としている。
【0005】また本発明の第2の特徴は、培養基を盛付
けた容器を環境制御される製麹室内に収容し、上記培養
基の品温を品温センサによって測定し、該品温を制御す
る方法において、上記品温制御の開始操作に対して、前
記品温センサが作動している場合にのみ品温制御が開始
され、品温センサが不作動の場合は上記品温制御開始操
作を自動的にキャンセルすることである。
【0006】
【作用】目標品温に追従させるように培養基の品温制御
を開始したとき、容器2への培養基の盛付けが終了して
いない場合、若しくは品温検出用の品温センサ26が接
続不良、故障等により適切に作動していない場合は、上
記品温開始操作が自動的にキャンセルされ、上記盛付け
の完了又は品温センサ26が適切な作動をしている場合
のみ、品温制御が開始される。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施に使用する装置の概要を
示し、制御装置8(ホストコンピュータ)によって環境
制御される製麹室1内に収容される製麹装置は麹蓋(容
器)2に対して麹菌を植え付けた蒸米等の培養基の盛付
けを行う盛付け装置3と、盛付け後の容器2を多数搬入
して積重ね、該積重ね状態において各容器2を温度,湿
度,CO濃度等の製麹条件を均等に与えるために昇降
及び移送循環(積替え又はローテーション)させる循環
機構4と、該循環機構4上において必要に応じて盛形状
を変更させ、各麹蓋1内における発酵条件の均一化を行
うための撹拌装置6とで構成される。麹蓋2は長方形の
木製箱で、積重ね状態で内側と外側の通風性が保持でき
る構造となっている。
【0008】製麹室1は図1に示すように前記製麹室装
置を収容する環境室を形成し、室外に設置された空調機
5で外部の空気を浄化しダフト7を介して温度及び湿度
と風量、その他必要に応じ酸素濃度、炭酸ガス濃度等を
調節出来る機能を備えている。製麹室1には外部のホス
トコンピュータ8と接続して上記のような内部環境を測
定制御する温度計9,湿度計11,炭酸ガス(CO
をサンプリングして計測する濃度計12,後述する循環
機構4中の容器2には、移動中の該容器2及びその内部
の培養基の品温をサンプリング測定する温度検出器(セ
ンサ)26等が取付けられている。そして上記ホストコ
ンピュータ8と、盛付け装置3,循環機構4及び撹拌装
置6の各作動部との間にはシーケンサ等のスレーブコン
ピュータ13が接続されて各部の動作制御が行われると
ともに、ホストコンピュータ8にはディスプレイ画面等
の表示装置14,ハードディスク16及びフロッピーデ
ィスク17等の記憶部18を備えており、空調機5はホ
ストコンピュータ8とオンライン接続(RS−232
C)されて制御されるようになっている。
【0009】盛付け装置3の下方には、麹蓋2を載置し
て待機させるベルトコンベアからなる搬入ライン22が
左右方向に設置されている。上記麹蓋2にはホッパー2
1の下端より所定量の麹菌を植え付けた蒸米が排出落下
して盛付けされ、蒸米は初期形状は山形に盛付けられ、
盛付後の麹蓋2は搬入ライン22によって図1中で順次
左方の循環機構4内に送り込まれる。
【0010】循環機構4は、搬入ライン22の左半部を
下部に収容し、上部には搬入ライン22と平行なコンベ
ア等よりなる上部移送ライン23を横設しており、両ラ
イン22,23間では左右二列に多数の麹蓋2を積重ね
た状態の上昇ライン24aと下降ライン24bを支持
し、上昇ライン24a,下降ライン24b及び搬入ライ
ン22,移送ライン23の作動によって麹蓋2は図示す
るように時計方向に例えば5分毎に一段ずつ順次送り回
転して循環され、容器2の積替え動作が行われる。
【0011】撹拌装置6は、循環機構4上に下向きに設
けられ、回転する撹拌部を麹蓋2内に昇降自在に挿入
し、麹蓋2のローテーション作動の途中で必要に応じて
内部の盛付蒸米を撹拌し又は盛形状の変更を行う。これ
らの撹拌と盛形状の変更は、例えば図2に示される製麹
作業である仲仕事,仕舞仕事,出麹等の仕事のタイミン
グと目的に応じて、主として蒸米全体の均質化,放冷,
蒸散、次工程での麹の成長のコントロール等の作用を期
して行われる。
【0012】本実施例においては、製麹室1では図3に
示されるように設定品温Aに品温を追従させるように予
め設定されたプログラムに従ってコンピュータ制御し、
設定湿度Bに湿度を追従させるように制御する一方で、
製麹室1の予熱後の制御開始〜出麹までの間に上記撹拌
が行われ、特に終盤の作業である出麹に先立って、その
予定時刻の例えば40分位前から容器2内の蒸米の撹拌
を開始し、出麹前5分位にすべての容器2の撹拌を終了
する。この撹拌は最終的な放冷が行われるか否かと無関
係に、製麹中に固化した塊をほぐし、容器2の内周面に
付着した培養基を剥離させるために行うものである。
【0013】上記容器2内には、底板内面に沿って品温
検出用の棒状の白金温度センサ(熱電対)からなる温度
検出器26が容器側板を貫通して設けられており、温度
検出器26はサンプル測定用として昇降ライン24a,
24b中に各1個付設されて、上昇ライン24a,下降
ライン24bで昇降中は常に品温検出をして検出情報を
ホストコンピュータ8に提供している。上記昇降ライン
24a,24bでの容器移動中の品温計測の機構と方法
は特開平5−7486号公報に示されるものと同様に、
容器側のプラグにコンセントが離接自在に接続され昇降
追従するものを用いるが、その詳細な説明は割愛する。
【0014】理想的に製麹された麹は、製麹過程におけ
る温湿度等の環境条件が整うことによって得られるの
で、この環境条件の1つである理想的な温度も概ね経験
的に求めることができる。そこでこの実施例では、予め
製麹時の環境制御開始から出麹に至るまで(約24時
間)の理想的な設定品温を設け、これに対して温度検出
器26で測定する実測品温を上記設定品温に追従させる
ように温度計9で計測する指示室温を空調機5によって
制御するようになっている。そして上記品温の追従制御
に先立ち、制御立ち上がり時の品温を目標温により正確
に追従させるために、製麹室1及び麹蓋2を制御開始時
の目標品温に近い点まで予め予熱しておく必要がある。
【0015】上記のような予熱、盛付けが完了した後に
製麹のための品温制御に入るが、この時図に示すように
品温制御開始操作がホストコンピュータ8の操作パネル
又はキーボード(図示しない)にて行われる。そして盛
り動作が全容器について完了しているか否かがホストコ
ンピュータ8において判断され、完了している場合にの
み品温追従制御が開始され、盛り動作が未了の場合は、
上記品温制御開始操作をホストコンピュータ8において
自動的にキャンセルする構成となっている。これらのキ
ャンセルは表示装置14に表示される。また上記盛り動
作完了を検知するハード及びソフト構成は、循環装置4
内における盛り動作開始から終了までの所定回数の検出
用カウンター又は盛付装置3の盛付け作業回数カウンタ
ー等の検出信号をスレーブコンピュータに入力して行う
等、任意な方法が採用できる。
【0016】また図5においては、品温センサ26が正
常に作動しているか否かの判断を品温センサ26のホス
トコンピュータ8への接続が正常か否かで判断し、正常
に接続されている場合にのみ品温制御に入り、不正常な
場合はその異常をホストコンピュータ8において判断
し、前記同様品温制御開始動作をキャンセルして品温制
御が開始されず、且つその異常がディスプレイ14に表
示されるものである。なお品温センサ26のコネクタの
接続作業は通常箱入れ動作時に行うが、品温センサ26
の正常、異常の判断の具体例としては、正常時には0〜
50℃を検出し、コネクタが開始状態では通常では検出
範囲ではない100℃以上がセンサ値となるハード構造
にて行う。
【0017】
【発明の効果】本発明の方法は以上のように構成される
ので、以下に述べるような具体的効果を奏するものであ
る。 1.請求項1の発明について (1)盛り動作中に、オペレータが品温制御開始操作を
行ってもキャンセルする構造としたので、品温測定対象
となる容器が空のまま制御され品温制御のつもりが、室
温の制御をしてしまう不具合を生じない。 (2)盛り動作以前の製麹室の予熱中にオペレータが誤
って品温制御開始操作を行った時にも同様の不具合を回
避できる。 (3)品温センサ箱に蒸米が盛られたかを判断するセン
サを設け、盛られた時点で品温追従制御に突入する方法
とした場合に比して、その際センサ及びローテーション
装置に巻き付かない配線処理構造に、かなりのコストを
要する。 (4)また上記(3)の方式に対し品温センサ箱に盛ら
れて直ぐ品温制御に入るよりも、本案のように全箱が盛
られるまで時間を置く方が蒸米と箱材料の温度分布が安
定し、品温センサ情報としての信頼性は良いと言える。
【0018】2.請求項2の発明について (1)製麹室内の所定位置への箱入れ動作の時、品温セ
ンサのコネクタ接続を忘れたりまた配線上の接続不良を
生じた際、オペレータが品温制御開始操作を行うと、品
温センサの正常、異常を判断し異常の場合は、品温追従
制御に入らない制御方式としたので異常な品温管理を回
避できる。 (2)また異常の際、品温センサ異常を表示するように
することにより、オペレータが異常であることをすぎ認
識できる。 (3)箱入れ動作以前の予熱中にオペレータが誤って品
温制御開始操作を行った時にも同様の不具合を回避でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に用いる装置の一例を示す全体説
明図である。
【図2】本発明における製麹作業の工程図である。
【図3】本発明による製麹の品温・湿度制御のための設
定品温、設定湿度のカーブと製麹作業との関係を示すグ
ラフである。
【図4】本発明の品温制御開始方法を示すフローチャー
トである。
【図5】同じく本発明の品温制御開始方法のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 製麹室 2 容器 26 品温センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 培養基を盛付けた容器(2)を環境制御
    される製麹室(1)内に収容し、上記培養基の品温を品
    温制御する方法において、上記品温制御の開始操作に対
    し、前記容器(2)への培養基の盛付けが終了した場合
    にのみ品温制御が開始され、盛付けが終了していない場
    合は上記品温制御開始操作を自動的にキャンセルする製
    麹装置における品温制御方法。
  2. 【請求項2】 培養基を盛付けた容器を環境制御される
    製麹室内に収容し、上記培養基の品温を品温センサによ
    って測定し、該品温を制御する方法において、上記品温
    制御の開始操作に対して、前記品温センサが作動してい
    る場合にのみ品温制御が開始され、品温センサが不作動
    の場合は上記品温制御開始操作を自動的にキャンセルす
    る製麹装置における品温制御方法。
JP8680293A 1993-03-21 1993-03-21 製麹装置における品温制御開始方法 Pending JPH06269280A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002136284A (ja) * 2000-11-06 2002-05-14 Fujiwara Techno-Art Co Ltd 固体培養原料の種菌供給装置
WO2017183234A1 (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 ダイキン工業株式会社 ヒートポンプ装置のファン駆動回路

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