JPH06268703A - 変調装置及び変調方法 - Google Patents

変調装置及び変調方法

Info

Publication number
JPH06268703A
JPH06268703A JP5055655A JP5565593A JPH06268703A JP H06268703 A JPH06268703 A JP H06268703A JP 5055655 A JP5055655 A JP 5055655A JP 5565593 A JP5565593 A JP 5565593A JP H06268703 A JPH06268703 A JP H06268703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
error
demodulation
baseband signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5055655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3254794B2 (ja
Inventor
Ryoji Hayashi
亮司 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP05565593A priority Critical patent/JP3254794B2/ja
Publication of JPH06268703A publication Critical patent/JPH06268703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3254794B2 publication Critical patent/JP3254794B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直交変復調回路で誤差が生じても、歪補償回
路が安定に収束し、変調精度のよい送信信号を得る。 【構成】 波形生成回路101で予め定められたベース
バンド信号を出力し、それを直交変調した試験送信信号
を復調した結果に基づいて、変復調回路で生じる誤差を
測定し、その誤差に対応した適切な値を誤差修正回路7
00に設定して、復調したベースバンド信号に加算し又
は一次変換することにより誤差を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、搬送波の振幅および
位相を情報として用いる変調方式において、送信電力増
幅器の非線形歪をベースバンドで補償する歪補償回路を
備えた変調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、歪補償回路を備えた従来の変調
装置を示すブロック図で、例えば特開昭61−2148
43号公報に示されている。図において、1は送信信号
が出力される出力端子である。100は波形生成回路で
あり、定められた変調方式に従ってベースバンド信号を
生成し、その標本値10a,10bを出力する。また、
200は後述する電力増幅器による増幅の際に発生する
非線形歪を補償するための適応形ディジタルプリディス
トータ(adaptive digital pred
istorter)と呼ばれている歪補償回路である。
300は直交変調回路であり、歪補償回路200が出力
する歪補償されたベースバンド信号のディジタル値11
a,11bをアナログ値に変換するディジタル・アナロ
グ変換器(以下、D/A変換器という)310と、D/A
変換器310の出力で搬送波を変調する直交変調器31
1から成り立っている。
【0003】400は発振回路であり、搬送波20aを
生成する発振器410と搬送波20aの位相をπ/2だ
け移相して直交する搬送波20bを生成するπ/2移相
器411から成り立っている。500は前述の電力増幅
器であり、501はこの電力増幅器500の出力の一部
を取り出すカプラである。502はこのカプラ501に
て取り出された信号を減衰させる減衰器である。600
は直交復調回路であり、前記カプラ501で取り出した
前記電力増幅器500の出力の一部を復調する直交復調
器611と、この直交復調器611が出力するアナログ
値をディジタル値に変換するアナログ・ディジタル変換
器(以下、A/D変換器という)610から成り立ってい
る。
【0004】なお、歪補償回路200内において、21
0は前記標本値10a,10bにより読み出しアドレス
が与えられ、電力増幅器500の非線形性を補償する歪
補償値を出力する書き換え可能なメモリ(以下、RAM
という)であり、211はこのRAM210の出力する
歪補償値と前記標本値10a,10bとを加算して歪補
償されたベースバンド信号11a,11bを出力する加
算器である。212は直交復調回路600が出力する復
調したベースバンド信号のディジタル値12a,12b
を前記標本値10a,10bから引き算する減算器、2
13は減算器212の出力から前記RAM210の内容
に対する修正量を計算する修正量発生回路であり、21
4はこの修正量発生回路213の出力と前記RAM21
0の出力との加算、もしくは減算を行い、その出力によ
ってRAM210の内容を適応的に書き換える演算器で
ある。
【0005】次に動作について説明する。波形生成回路
100が出力するベースバンド信号の標本値10a,1
0bを用いて搬送波20a,20bを直交変調した後、
電力増幅器500で増幅するときに発生する非線形歪を
補償するため、歪補償回路200は以下のように動作す
る。すなわち、標本値ごとに、電力増幅器500の出力
の一部を取り出して復調し、標本値との差をとる。これ
により電力増幅器500のその標本値に対する歪の量が
わかるので、これをメモリに格納しておく。再びベース
バンド信号に同じ標本値が現れたとき、電力増幅器50
0によって付加される歪と等量の歪を、標本値に対して
あらかじめ逆に付加しておくことにより、電力増幅器5
00による歪を打ち消すことができる。これは、メモリ
に格納しておいたその標本値に対する歪の値を読み出
し、標本値に加算することで行われる。
【0006】以下、図4に示される回路についてこの動
作を説明する。RAM210には電力増幅器500の非
線形性により生ずる歪を補償するために、あらかじめ、
標本値10a,10bに加える歪成分が格納されてい
る。従って、まず標本値10aと10bとをアドレスと
して、RAM210からその標本値に対する歪補償量を
読み出す。加算器211で標本値10a,10bとこの
RAM210の出力とを加え、歪補償されたベースバン
ド信号11a,11bを得る。このベースバンド信号1
1a,11bをD/A変換器310でアナログ信号に変
換する。直交変調器311はD/A変換器310の出力
により搬送波20a,20bを変調する。変調された搬
送波を電力増幅器500で増幅し、出力端子1から出力
する。
【0007】この電力増幅器500の出力の一部をカプ
ラ501で取り出し、減衰器502で適切なレベルに減
衰して直交復調器611でベースバンド信号に復調す
る。このベースバンド信号をA/D変換器610でディ
ジタル値に変換し、減算器212で本来送信されるべき
標本値10a,10bから引き算する。RAM210が
電力増幅器500の非線形性による歪を打ち消すだけの
歪補償量を出力していれば、減算器212の出力は零と
なる。修正量発生回路213は、この減算器212の出
力をα倍(0<α≦1)して出力し、演算器214でRA
M210の出力と加算してRAM210に書き込む。こ
のようにしてRAM210で補償する歪量を適応的に制
御し、書き換えてゆく。
【0008】なお、上記説明においては、減算器212
が標本値10a,10bから、復調されたベースバンド
信号のディジタル値、即ち復調信号値を引き算して出力
し、演算器214が加算器として機能する場合を示した
が、復調信号値から標本値を引き算したものを減算器2
12により出力し、演算器214を減算器として機能さ
せて、RAM210の出力から修正量発生回路213の
出力を引き算するようにしてもよい。また、上記説明に
おいてはRAM210のアドレスを標本値10a,10
bによって与えているが、標本値10a,10bと等価
な別の信号でアドレスを与えてもよい。すなわち、標本
値10a,10bがある信号から一定の規則に従って生
成されているのであれば、その信号をRAM210のア
ドレスとしてもよい。このように、歪補償回路200
は、送信信号を直交復調して得られるベースバンド信号
が、波形生成回路100が出力するベースバンド信号の
標本値10a,10bからずれている差異分を送信信号
の歪とみなす。そして、直交変調するベースバンド信号
をあらかじめ逆に歪ませておくことにより、送信信号の
歪を打ち消す。
【0009】送信信号に歪がない場合には復調したベー
スバンド信号12a,12bが波形生成回路100が出
力するベースバンド信号の標本値10a,10bに一致
する。これを式で示すと以下のようになる。搬送波20
aをcosωtとすると、直交する搬送波20bは次のよ
うになる。 cos(ωt+π/2)=−sinωt ベースバンド信号の同相成分,直交成分をそれぞれx,
yとすると、直交変調器311の出力では搬送波20a
が変調されてxcosωt−ysinωtとなる。
【0010】この送信信号の一部がカプラ501で取り
出され、直交復調器611で以下のように復調される。
まず、搬送波20aと取り出した送信信号をミキサで乗
積すると次式を得る。 (xcosωt−ysinωt)cosωt=x(1+cos2ωt)/2−(ysin2ωt)/ 2 低域通過フィルタ(以下LPFと略す)で乗積出力から角
周波数2ωの成分を除くとx/2となり、同相成分が復
調される。
【0011】同様に、直交する搬送波20bと取り出し
た送信信号を乗積すると、次式を得る。 -(xcosωt-ysinωt)sinωt=-(xsin2ωt)/2+y(1-cos2ωt)/2 乗積出力をLPFに通すとy/2となり、直交成分が復
調される。復調したベースバンド信号の同相成分x/
2、直交成分y/2をそれぞれ2倍したものをX,Yと
する。そうするとX=x,Y=yとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の変調装置は以上
のように構成されているので、復調過程で誤差を生じた
場合、電力増幅器で付加される歪と同様に誤差が変調過
程で生じたものとして誤差を補償するように動作する。
例えば、電力増幅器が無歪でも、直交復調回路のA/D
変換器に変換誤差があれば、変換誤差の分だけ復調した
ベースバンド信号に標本値との差異が生じる。歪補償回
路は、次に同じ標本値が現れたとき、その差異を打ち消
すように標本値に差異と等量の歪を付加して歪補償を行
う。
【0013】ところが、実際には電力増幅部は歪を生じ
ないので、ベースバンド信号に与えた歪はそのまま送信
信号の歪となって出力されてしまうという問題点があっ
た。また、電力増幅器の出力の一部を取り出す際に信号
の位相が回ってしまうと、これがそのまま復調後のベー
スバンド信号での位相の回転となって著しい波形歪を生
じる。このため、復調信号と標本値との差が大きすぎて
歪を補償しきれなくなり、制御が発散してしまう場合が
あった。
【0014】このように、電力増幅器の歪以外で復調し
たベースバンド信号の誤差を生じる要因としては、ベー
スバンド信号の同相,直交両成分の利得誤差,オフセッ
ト誤差や、π/2移相器の移相量の誤差(π/2からの
ずれ)、カプラで取り出す際に生じる送信信号の位相の
回転がある。従来の変調装置では上記の問題点を回避す
るため、それぞれの誤差の調整回路を設け、誤差の零調
整を行っていた。従って、その調整に多大の労力を要し
た。
【0015】これらの誤差により生ずる復調したベース
バンド信号の誤差を定式化すると以下のようになる。直
交変調回路でのベースバンド信号の同相成分の利得をA
1、直交成分の利得をB1、同相成分の利得をも考慮した
オフセットをA11、直交成分の利得をも考慮したオフ
セットをB11とし、同様に、直交復調回路でのベース
バンド信号の同相成分の利得をA2、直交成分の利得を
2、同相成分の利得を考慮しないオフセットをa2、直
交成分の利得を考慮しないオフセットをb2とする。ま
た、π/2移相器の移相量の誤差をε、カプラで取り出
すときに生じる送信信号の位相の回転量をδとする。
【0016】搬送波をcosωtとするとπ/2移相器の
出力は次のようになる。 cos(ωt+π/2+ε)=−sin(ωt+ε) 従って、直交変調回路の出力は、利得誤差,オフセット
誤差を考慮して次のようになる。 (A1x+A11)cosωt−(B1y+B11)sin(ωt+ε) =A1(x+a1)cosωt−B1(y+b1)sin(ωt+ε) 直交復調回路の入力は、位相の回転が加わって次のよう
になる。 A(x+a1)cos(ωt+δ)−B1(y+b1)sin(ωt+ε+δ)
【0017】この信号に搬送波を乗じ、LPFで角周波
数2ωの成分を取り除くと次のようになる。 A1(x+a1)cosδ/2−B1(y+b1)sin(δ+ε)/2 同様に、π/2移相した搬送波を乗じ、LPFを通すと
次のようになる。 A1(x+a1)sin(δ−ε)/2+B1(y+b1)cosδ/2 直交復調回路の出力では、さらに利得誤差,オフセット
誤差が加わり、次のようになる。 X=A12(x+a1)cosδ−B12(y+b1)sin(δ+ε)+a2 Y=A12(x+a1)sin(δ−ε)+B12(y+b1)cosδ+b2 尚、この式を以下式1とする。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、直交変復調において誤差があっ
ても歪補償回路が安定に収束し、変調精度のよい送信信
号を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明における変調
装置は、従来の歪補償回路に加えて、波形生成回路より
予め定められたベースバンド信号を出力させ、このベー
スバンド信号に対応する復調信号を取り出すことにより
復調誤差を測定する誤差測定回路と、この復調信号より
前記復調誤差を除去する誤差修正回路とを設けたもので
ある。また、この発明における変調方法は、従来の歪補
償を行なう前に、誤差除去ステップ、即ち波形生成回路
より予め定められたベースバンド信号を出力し、このベ
ースバンド信号に対応する復調信号を取り出し復調誤差
を測定し、さらにこの復調信号より前記復調誤差を除去
したものである。
【0020】一方、第2の発明における変調装置は、従
来の歪補償回路に加えて、復調回路の入力を接地し、こ
の復調信号を測定することにより復調誤差を測定する誤
差測定回路と、この復調信号より前記復調誤差を除去す
る誤差修正回路とを設けたものである。また、この発明
における変調方法は、従来の歪補償を行なう前に、誤差
除去ステップ、即ち復調回路の入力を接地し、この復調
信号を測定し復調誤差を測定し、さらにこの復調信号よ
り前記復調誤差を除去したものである。
【0021】さらに第1の発明に係る変調装置におい
て、終端器と、ベースバンド信号を変調することにより
得られる変調信号をこの終端器に接続するスイッチを設
けたものである。また、第1又は第2の発明に係る変調
方法において、誤差除去ステップ中に変調回路の出力を
終端器に接続することとしたものである。
【0022】
【作用】第1の発明では、従来の歪補償を行なう前に、
波形生成回路が予め定められたベースバンド信号を出力
し、それを変調して作った試験送信信号の一部を取り出
して復調器に入力することで復調器に一定の試験入力を
与える。このとき復調した結果に基づいて変復調回路で
生じる誤差を測定し、適切な値を誤差修正回路に設定し
て、さらにこの復調信号より前記復調誤差を除去する。
【0023】第2の発明における変調方法は、従来の歪
補償を行なう前に、復調回路の入力を接地することで一
定の試験入力を与える。この復調信号を測定し復調誤差
を測定し、さらにこの復調信号より前記復調誤差を除去
する。また、試験信号を送信するときに、それが空間に
放射されないようにスイッチで電力増幅器の出力を出力
端子から切り離し、終端器で終端する。
【0024】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例を図につ
いて説明する。図1は第1の発明の一実施例を示すブロ
ック図であり、従来のものと同一もしくは相当部分には
同一符号を付してその説明を省略する。101は波形生
成回路で、後述のマイクロコンピュータからの制御によ
り予め定められたベースバンド信号の標本値を出力する
ことができる点で図4に符号100を付したものとは異
なる。
【0025】800は誤差測定回路として働くマイクロ
コンピュータで、CPU810,メモリ811,入力回
路812,出力回路813を有している。700は誤差
修正回路であり、誤差測定回路800から設定された値
に従って復調したベースバンド信号を変換する。この誤
差修正回路700内において、712,713は誤差測
定回路800から設定された値を記憶するレジスタ群、
710は入力に第1のレジスタ群712の内容を加算す
る加算器、711は第2のレジスタ群713の内容を行
列の係数として入力に一次変換を行う一次変換回路であ
る。800は誤差測定回路として働くマイクロコンピュ
ータで、CPU810,メモリ811,入力回路81
2,出力回路813を有している。
【0026】次に、上記実施例の動作を図2を参照しな
がら説明する。図2は、マイクロコンピュータ800の
メモリ811に記憶されたプログラムを示すフローチャ
ートである。まず、最初にマイクロコンピュータ800
は波形生成回路101を制御して次の3種のベースバン
ド信号の標本値を出力し、復調したベースバンド信号を
直交復調回路600の出力12a、12bを取り出して
測定する。(ステップ901)すると、式1から測定した
値は以下のようになる。x=0,y=0を出力したとき X0=A121cosδ−B121sin(δ+ε)+a20=A121sin(δ−ε)+B121cosδ+b2 x=1,y=0を出力したとき X1=A12(a1+1)cosδ−B121sin(δ+ε)+a21=A12(a1+1)sin(δ−ε)+B121cosδ+b2 x=0,y=1を出力したとき X2=A121cosδ−B12(b1+1)sin(δ+ε)+a22=A121sin(δ−ε)+B12(b1+1)cosδ+b2
【0027】これから、以下の値を計算する。(ステッ
プ902) X1−X0=A12cosδ Y1−Y0=A12sin(δ−ε) X2−X0=−B12sin(δ+ε) Y2−Y0=B12cosδ そこで、レジスタ群712,713にそれぞれ次の値を
設定する。(ステップ903)
【数1】 すると、復調したベースバンド信号は、誤差修正回路7
00で以下のように変換される。
【0028】まず、加算器710の出力では次のように
なる。 X−X0=A12cosδ−B12ysin(δ+ε) Y−Y0=A12xsin(δ−ε)+B12ycosδ 次に、一次変換回路711の出力では次のようになる。
【数2】 従って、変換後の復調したベースバンド信号は、定係数
A1B1A2B2cos2εを除いてベースバンド信号の標本値
に一致し、誤差が打ち消される。この定係数A1A2は、
送信信号の利得の変化を生むが、実際には減衰器502
の減衰量を加減して出力端子1での送信信号の電力を定
格値に調整することなどにより影響を低減することがで
きる。
【0029】実施例2.なお、上記実施例では、変復調
回路で生じる誤差を推定するために試験送信信号を発生
させたとき、それが空間に放射され不要な妨害波となる
おそれがある。図3は、この問題を解決するためになさ
れた発明の一実施例を示すブロック図である。スイッチ
503は、マイクロコンピュータ800の制御により電
力増幅器500の出力を出力端子1かまたは終端器50
4に接続する。マイクロコンピュータ800が図2のス
テップ901を実行する間試験送信信号を生成するの
で、スイッチ503は終端器504に接続し、以降は出
力端子1に接続する。
【0030】実施例3.実施例1では、変復調回路で生
じる誤差の全てを除去しようとするものであったが、こ
の実施例3では、特定の誤差のみ除去する場合に用いら
れる第2の発明について述べる。変復調回路で生じる誤
差のうちで無視できない誤差が数種に限られている場合
である。この場合は、実施例1の場合に比べて、回路及
び演算を簡略化できる。以下、図を用いて説明する。
【0031】図4は、直交復調回路でのベースバンド信
号のオフセット誤差だけが問題になるとき、それを除去
するための一実施例を示すブロック図である。図におい
て505は制御回路801からの制御信号を受けて直交
復調回路600の入力を接地するか又は減衰器502に
接続するかを選択するスイッチである。
【0032】本実施例においては、直交復調回路でのベ
ースバンド信号のオフセット誤差だけが問題になるであ
るから、直交復調回路600で生じる同相成分のオフセ
ットa2、直交成分のオフセットb2だけを考えればよ
く、同相成分と直交成分の利得は等しいとしてよい。従
って、同相成分x、直交成分yのベースバンド信号で変
調した送信信号を復調した出力は、式1から次のように
なる。 X=A12x+a2 Y=A12y+b2 まず、最初に制御回路801はスイッチ505を制御し
て直交復調回路600の入力を接地する。このとき直交
復調回路600の出力は次のようになる。 X0=a20=b2 そしてこの値をレジスタ群712に設定する。
【0033】以降、制御回路801は、スイッチ505
を制御して直交復調回路600の入力を減衰器502に
接続する。このとき減算器714の出力は次のようにな
る。 XーX0=A12x Y−Y0=A12y これは、定係数A12以外はベースバンド信号の標本値
に一致するため、誤差が打ち消される。この定係数A1
2は、送信信号の利得の変化を生むが、実際には減衰
器502の減衰量を加減して出力端子1での送信信号の
電力を定挌値に調整することなどにより影響を低減する
ことができる。
【0034】実施例4.図5は、直交変調回路と直交復
調回路でのベースバンド信号のオフセット誤差だけが問
題になるとき、それを除去するための一実施例を示すブ
ロック図である。このとき、同相成分と直交成分の利得
は、等しいものとみなしてよく、直交変調回路で生じる
同相成分のオフセットA11、直交成分のオフセットA
11、直交復調回路で生じる同相成分のオフセット
2、直交成分のオフセットb2だけを考えればよい。従
って、同相成分x、直交成分yのベースバンド信号で変
調した送信信号を復調した出力は、式 からつぎのよう
になる。 X=A12(x+a1)+a2 Y=A12(y+b1)+b
【0035】まず、最初に制御回路801は、波形生成
回路101を制御してベースバンド信号x=0、y=0
を出力する。このとき、直交復調回路600の出力は次
のようになる。 X=A121+a20=A121+b2 この値をレジスタ群712に設定する。すると、同相成
分x、直交成分yの任意のベースバンド信号に対し、減
算器714の出力は次のようになる。 XーX0=A12x Y−Y0=A12y これは定係数A1A2を除いてベースバンド信号の標本値
に一致し、誤差が打ち消される。なお、本実施例に対し
ても、実施例2のようにスイッチ503、終端器504
を設けることにより、試験送信信号が空間に放射されな
いようにすることができる。
【0036】実施例5.図6は直交変調回路と直交復調
回路でのベースバンド信号のオフセット誤差が無視で
き、利得誤差及びπ/2移相器の移相量の誤差、送信信
号の移相の回転だけが問題となるとき、それを除去する
ための一実施例を示すブロック図である。このとき、直
交変調回路でのベースバンド信号の同相成分の利得をA
1、直交成分の利得をB1、直交復調回路でのベースバン
ド信号の同相成分の利得をA2,直交成分の利得をB
2 、π/2移相器の移相量の誤差をε、カプラで取り出
すときに生じる送信信号の位相の回転量δについて考え
ればよい。従って、同相成分x、直交成分yのベースバ
ンド信号で変調した送信信号を復調した出力は、式1か
ら次のようになる。 X=A12xcosδーB12ysin(δ+ε) Y=A12xsin(δーε)+B12ycosδ
【0037】まず、最初にマイクロコンピュータ800
は、波形生成回路101を制御して次の2種のベースバ
ンド信号を測定する(ステップ901)。式1から測定し
た値は、以下のようになる。x=1、y=0を出力した
とき、 X1=A12cosδ Y1=A12sin(δーε) x=0、y=1を出力したとき、 X2=ーB12sin(δ+ε) Y2=B12cosδ
【0038】そこで、レジスタ群713に次の値を設定
する。(ステップ903)
【数3】
【0039】すると、復調したベースバンド信号は、誤
差修正回路700で変換され、一次変換回路711の出
力は次のようになる。
【数4】 従って、変換後の復調したベースバンド信号は、定係数
定係数A1B1A2B2cos2εを除いてベースバンド信号の
標本値に一致し、誤差が打ち消される。尚、本実施例に
対しても、実施例2のようにスイッチ503、終端器5
04を設けることにより、試験送信信号が空間に放射さ
れないようにすることができる。
【0040】尚、上記実施例1〜5では、変復調回路の
誤差を全部又は一部除去しようとするものにつき説明し
たが、本発明は、少なくとも一の誤差を除去するもので
あれば足り、全ての誤差を除去することは必ずしも要求
していない。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、変復
調回路で生じる誤差を打ち消すように構成したので、歪
補償回路が安定に収束し、変調精度のよい送信信号が得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による変調装置を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明の一実施例による変調装置の動作を示
すフローチャートである。
【図3】この発明の他の実施例による変調装置を示すブ
ロック図である。
【図4】この発明の他の実施例による変調装置を示すブ
ロック図である。
【図5】この発明の他の実施例による変調装置を示すブ
ロック図である。
【図6】この発明の他の実施例による変調装置を示すブ
ロック図である。
【図7】従来の変調装置の一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
101 波形生成回路 700 誤差修正回路 800 誤差測定回路 503 スイッチ 504 終端器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のベースバンド信号を生成する波形
    生成回路と、前記第1のベースバンド信号を変調し、第
    1の変調信号を出力する変調回路と、前記第1の変調信
    号の一部の信号を取り出して復調し、第1の復調信号を
    出力する復調回路と、前記第1の復調信号と前記第1の
    ベースバンド信号との差分よりなる補償量を記憶するメ
    モリと、ベースバンド信号の値に対応する前記補償量を
    ベースバンド信号に加える加算器とを有する変調器にお
    いて、前記波形生成回路より予め定められた第2のベー
    スバンド信号を出力させ、前記第2のベースバンド信号
    に対応する第2の復調信号を取り出すことにより復調誤
    差を測定する誤差測定回路と、前記第2の復調信号より
    前記復調誤差を除去する誤差修正回路とを設けたことを
    特徴とする変調装置。
  2. 【請求項2】 波形生成回路により第1のベースバンド
    信号を生成させるステップと、変調回路により前記第1
    のベースバンド信号を変調し、第1の変調信号を出力す
    るステップと、復調回路により前記第1の変調信号の一
    部の信号を取り出して復調し、第1の復調信号を出力す
    るステップと、メモリにより前記第1の復調信号と前記
    第1のベースバンド信号との差分よりなる補償量を記憶
    するステップと、加算器によりベースバンド信号の値に
    対応する前記補償量をベースバンド信号に加えるステッ
    プとを有する変調方法において、前記各ステップの前に
    前記波形生成回路より予め定められた第2のベースバン
    ド信号を出力するステップと、前記第2のベースバンド
    信号に対応する第2の復調信号を取り出し復調誤差を測
    定するステップと、前記第2の復調信号より前記復調誤
    差を除去するステップとからなる誤差除去ステップとを
    有することを特徴とする変調方法。
  3. 【請求項3】 第1のベースバンド信号を生成する波形
    生成回路と、前記第1のベースバンド信号を変調し、第
    1の変調信号を出力する変調回路と、前記第1の変調信
    号の一部の信号を取り出して復調し、第1の復調信号を
    出力する復調回路と、前記第1の復調信号と前記第1の
    ベースバンド信号との差分よりなる補償量を記憶するメ
    モリと、ベースバンド信号の値に対応する前記補償量を
    ベースバンド信号に加える加算器とを有する変調器にお
    いて、前記復調回路の入力を接地し、第2の復調信号を
    測定することにより復調誤差を測定する誤差測定回路
    と、前記第2の復調信号より前記復調誤差を除去する誤
    差修正回路とを設けたことを特徴とする変調装置。
  4. 【請求項4】 波形生成回路により第1のベースバンド
    信号を生成させるステップと、変調回路により前記第1
    のベースバンド信号を変調し、第1の変調信号を出力す
    るステップと、復調回路により前記第1の変調信号の一
    部の信号を取り出して復調し、第1の復調信号を出力す
    るステップと、メモリにより前記第1の復調信号と前記
    第1のベースバンド信号との差分よりなる補償量を記憶
    するステップと、加算器によりベースバンド信号の値に
    対応する前記補償量をベースバンド信号に加えるステッ
    プとを有する変調方法において、前記各ステップの前に
    前記復調回路の入力を接地し、第2の復調信号を測定し
    復調誤差を測定するステップと、前記第2の復調信号よ
    り前記復調誤差を除去するステップとからなる誤差除去
    ステップを有することを特徴とする変調方法。
  5. 【請求項5】 終端器と、前記第2のベースバンド信号
    を変調することにより得られる第2の変調信号を前記終
    端器に接続するスイッチを設けた請求項1記載の変調装
    置。
  6. 【請求項6】 前記誤差除去ステップ中に変調回路の出
    力を終端器に接続することを特徴とする請求項2又は4
    記載の変調方法。
JP05565593A 1993-03-16 1993-03-16 変調装置及び変調方法 Expired - Fee Related JP3254794B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05565593A JP3254794B2 (ja) 1993-03-16 1993-03-16 変調装置及び変調方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05565593A JP3254794B2 (ja) 1993-03-16 1993-03-16 変調装置及び変調方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06268703A true JPH06268703A (ja) 1994-09-22
JP3254794B2 JP3254794B2 (ja) 2002-02-12

Family

ID=13004858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05565593A Expired - Fee Related JP3254794B2 (ja) 1993-03-16 1993-03-16 変調装置及び変調方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3254794B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08242263A (ja) * 1995-03-06 1996-09-17 Nec Corp 送信装置
JP2001284980A (ja) * 2000-04-03 2001-10-12 Toyo Commun Equip Co Ltd プリディストーション型非線形歪み補償回路およびこれを用いたディジタル送信機
JP2007116240A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Anritsu Corp デジタル変調信号発生装置
US7848452B2 (en) 2004-09-13 2010-12-07 Mitsubishi Electric Corporation Distortion compensating apparatus
US8619916B2 (en) 2010-03-11 2013-12-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus for receiving signal and method of compensating phase mismatch thereof

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08242263A (ja) * 1995-03-06 1996-09-17 Nec Corp 送信装置
JP2001284980A (ja) * 2000-04-03 2001-10-12 Toyo Commun Equip Co Ltd プリディストーション型非線形歪み補償回路およびこれを用いたディジタル送信機
JP4555429B2 (ja) * 2000-04-03 2010-09-29 株式会社ケンウッド プリディストーション型非線形歪み補償回路およびこれを用いたディジタル送信機
US7848452B2 (en) 2004-09-13 2010-12-07 Mitsubishi Electric Corporation Distortion compensating apparatus
JP2007116240A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Anritsu Corp デジタル変調信号発生装置
US8619916B2 (en) 2010-03-11 2013-12-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus for receiving signal and method of compensating phase mismatch thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP3254794B2 (ja) 2002-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2033301C (en) Modulation device with input signal modification for correction of amplifier nonlinearities
JP2883260B2 (ja) 歪補償回路
JP3156439B2 (ja) 歪補償回路
JP3316723B2 (ja) 受信装置の補償方法・受信装置及び送受信装置
US6798844B2 (en) Correction of phase and amplitude imbalance of I/Q modulator
US5574994A (en) Method of correcting carrier leak in a transmitter
US20020018531A1 (en) Correction of DC-offset of I/Q modulator
JPH05130156A (ja) 直交変調器
JPH11136302A (ja) 歪補償回路
KR100429981B1 (ko) Aqm의 에러보상장치 및 방법
US20020024398A1 (en) Correction of nonlinearity of I/Q modulator
JPWO2006072973A1 (ja) Dcオフセット補償方法及びdcオフセット補償装置
JP4168259B2 (ja) 非線形歪補償回路および非線形歪補償方法ならびに送信回路
GB2359466A (en) Transmitter pre-distortion linearizer with a memory for correction coefficients
JPH0580856B2 (ja)
JP3254794B2 (ja) 変調装置及び変調方法
US7564921B2 (en) DC offset correction apparatus and method
JP3187251B2 (ja) 歪補償回路
JPH0983417A (ja) 無線機
JPH0531326B2 (ja)
JP3145015B2 (ja) 送信装置
JP3407243B2 (ja) 無線装置及び歪み補償方法
JP3378424B2 (ja) 無線装置
US20060083330A1 (en) Distortion compensation table creation method and distortion compensation method
JP3301287B2 (ja) 線形補償回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees