JP3254794B2 - 変調装置及び変調方法 - Google Patents

変調装置及び変調方法

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JP3254794B2
JP3254794B2 JP05565593A JP5565593A JP3254794B2 JP 3254794 B2 JP3254794 B2 JP 3254794B2 JP 05565593 A JP05565593 A JP 05565593A JP 5565593 A JP5565593 A JP 5565593A JP 3254794 B2 JP3254794 B2 JP 3254794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、搬送波の振幅および
位相を情報として用いる変調方式において、送信電力増
幅器の非線形歪をベ−スバンドで補償する歪補償回路を
備えた変調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、歪補償回路を備えた従来の変調
装置を示すブロック図で、例えば特開昭61−2148
43号公報に示されている。図において、1は送信信号
が出力される出力端子である。100は波形生成回路で
あり、定められた変調方式に従ってベ−スバンド信号を
生成し、その標本値10a,10bを出力する。また、
200は後述する電力増幅器による増幅の際に発生する
非線形歪を補償するための適応形ディジタルプリディス
ト−タ(adaptive digital pred
istorter)と呼ばれている歪補償回路である。
300は直交変調回路であり、歪補償回路200が出力
する歪補償されたベ−スバンド信号のディジタル値11
a、11bをアナログ値に変換するディジタル・アナロ
グ変換器(以下、D/A変換器という)310と、D/
A変換器310の出力で搬送波を変調する直交変調器3
11から成り立っている。
【0003】400は発振回路であり、搬送波20aを
生成する発振器410と搬送波20aの位相をπ/2だ
け移相して直交する搬送波20bを生成するπ/2移相
器411から成り立っている。500は前述の電力増幅
器であり、501はこの電力増幅器500の出力の一部
を取り出すカプラである。502はこのカプラ501に
て取り出された信号を減衰させる減衰器である。600
は直交復調回路であり、前記カプラ501で取り出した
前記電力増幅器500の出力の一部を復調する直交復調
器611と、この直交復調器611が出力するアナログ
値をディジタル値に変換するアナログ・ディジタル変換
器(以下、A/D変換器という)610から成り立って
いる。
【0004】なお、歪補償回路200内において、21
0は前記標本値10a、10bにより読み出しアドレス
が与えられ、電力増幅器500の非線形性を補償する歪
補償値を出力する書き換え可能なメモリ(以下、RAM
という)であり、211はこのRAM210の出力する
歪補償値と前記標本値10a、10bとを加算して歪補
償されたベ−スバンド信号11a、11bを出力する加
算器である。212は直交復調回路600が出力する復
調したベ−スバンド信号のディジタル値12a、12b
を前記標本値10a、10bから引き算する減算器、2
13は減算器212の出力から前記RAM210の内容
に対する修正量を計算する修正量発生回路であり、21
4はこの修正量発生回路213の出力と前記RAM21
0の出力との加算、もしくは減算を行い、その出力によ
ってRAM210の内容を適応的に書き換える演算器で
ある。
【0005】次に動作について説明する。波形生成回路
100が出力するベ−スバンド信号の標本値10a、1
0bを用いて搬送波20a、20bを直交変調した後、
電力増幅器500で増幅するときに発生する非線形歪を
補償するため、歪補償回路200は以下のように動作す
る。すなわち、標本値ごとに、電力増幅器500の出力
の一部を取り出して復調し、標本値との差をとる。これ
により電力増幅器500のその標本値に対する歪の量が
わかるので、これをメモリの内容に加えて格納してお
く。再びべ−スバンド信号に同じ標本値が現れたとき、
電力増幅器500によって付加される歪と等量の歪を、
標本値に対してあらかじめ逆に付加しておくことによ
り、電力増幅器500による歪を打ち消すことができ
る。これは、メモリに格納しておいたその標本値に対す
る歪の値を読み出し、標本値に加算することで行われ
る。
【0006】以下、図7に示される回路についてこの動
作を説明する。RAM210には電力増幅器500の非
線形性により生ずる歪を補償するために、あらかじめ、
標本値10a、10bに加える歪成分が格納されてい
る。従って、まず標本値10aと10bとをアドレスと
して、RAM210からその標本値に対する歪補償量を
読み出す。加算器211で標本値10a、10bとこの
RAM210の出力とを加え、歪補償されたベ−スバン
ド信号11a、11bを得る。このベ−スバンド信号1
1a、11bをD/A変換器310でアナログ信号に変
換する。直交変調器311はD/A変換器310の出力
により搬送波20a、20bを変調する。変調された搬
送波を電力増幅器500で増幅し、出力端子1から出力
する。
【0007】この電力増幅器500の出力の一部をカプ
ラ501で取り出し、減衰器502で適切なレベルに減
衰して直交復調器611でベ−スバンド信号に復調す
る。このベ−スバンド信号をA/D変換器610でディ
ジタル値に変換し、減算器212で本来送信されるべき
標本値10a、10bから引き算する。RAM210が
電力増幅器500の非線形性による歪を打ち消すだけの
歪補償量を出力していれば、減算器212の出力は零と
なる。修正量発生回路213は、この減算器212の出
力をα倍(0<α≦1)して出力し、演算器214でR
AM210の出力と加算してRAM210に書き込む。
このようにしてRAM210で補償する歪量を適応的に
制御し、書き換えてゆく。
【0008】なお、上記説明においては、減算器212
が標本値10a、10bから、復調されたベ−スバンド
信号のディジタル値、即ち復調信号値を引き算して出力
し、演算器214が加算器として機能する場合を示した
が、復調信号値から標本値を引き算したものを減算器2
12により出力し、演算器214を減算器として機能さ
せて、RAM210の出力から修正量発生回路213の
出力を引き算するようにしてもよい。また、上記説明に
おいてはRAM210のアドレスを標本値10a、10
bによって与えているが、標本値10a、10bと等価
な別の信号でアドレスを与えてもよい。すなわち、標本
値10a、10bがある信号から一定の規則に従って生
成されているのであれば、その信号をRAM210のア
ドレスとしてもよい。このように、歪補償回路200
は、送信信号を直交復調して得られるベ−スバンド信号
が、波形生成回路100が出力するベ−スバンド信号の
標本値10a、10bからずれている差異分を送信信号
の歪とみなす。そして、直交変調するベ−スバンド信号
をあらかじめ逆に歪ませておくことにより、送信信号の
歪を打ち消す。
【0009】送信信号に歪がない場合には復調したベ−
スバンド信号12a、12bが波形生成回路100が出
力するベ−スバンド信号の標本値10a、10bに一致
する。これを式で示すと以下のようになる。搬送波20
aをcosωtとすると、直交する搬送波20bは次の
ようになる。 cos(ωt+π/2)=−sinωt ベ−スバンド信号の同相成分、直交成分をそれぞれx、
yとすると、直交変調器311の出力では搬送波20
a、20bが変調されてxcosωt−ysinωtと
なる。
【0010】この送信信号の一部がカプラ501で取り
出され、直交復調器611で以下のように復調される。
まず、搬送波20aと取り出した送信信号をミキサで乗
積すると次式を得る。 (xcosωt−ysinωt)cosωt =x(1+cos2ωt)/2−(ysin2ωt)/2 低域通過フィルタ(以下LPFと略す)で乗積出力から
角周波数2ωの成分を除くとx/2となり、同相成分が
復調される。
【0011】同様に、直交する搬送波20bと取り出し
た送信信号を乗積すると、次式を得る。 −(xcosωt−ysinωt)sinωt =−(xsin2ωt)/2+y(1−cos2ωt)/2 乗積出力をLPFに通すとy/2となり、直交成分が復
調される。復調したベ−スバンド信号の同相成分x/
2、直交成分y/2をそれぞれ2倍したものをX、Yと
する。そうするとX=x、Y=yとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の変調装置は以上
のように構成されているので、復調過程で誤差を生じた
場合、電力増幅器で付加される歪と同様に誤差が変調過
程で生じたものとして誤差を補償するように動作する。
例えば、電力増幅器が無歪でも、直交復調回路のA/D
変換器に変換誤差があれば、変換誤差の分だけ復調した
ベ−スバンド信号に標本値との差異が生じる。歪補償回
路は、次に同じ標本値が現れたとき、その差異を打ち消
すように標本値に差異と等量の歪を付加して歪補償を行
う。
【0013】ところが、実際には電力増幅部は歪を生じ
ないので、ベ−スバンド信号に与えた歪はそのまま送信
信号の歪となって出力されてしまうという間題点があっ
た。また、電力増幅器の出力の一部を取り出す際に信号
の位相が回ってしまうと、これがそのまま復調後のベ−
スバンド信号での位相の回転となって著しい波形歪を生
じる。このため、復調信号と標本値との差が大きすぎて
歪を補償しきれなくなり、制御が発散してしまう場合が
あった。
【0014】このように、電力増幅器の歪以外で復調し
たベ−スバンド信号の誤差を生じる要因としては、ベ−
スバンド信号の同相、直交両成分の利得誤差、オフセッ
ト誤差や、π/2移相器の移相量の誤差(π/2からの
ずれ)、カプラで取り出す際に生じる送信信号の位相の
回転がある。従来の変調装置では上記の間題点を回避す
るため、それぞれの誤差の調整回路を設け、誤差の零調
整を行っていた。従って、その調整に多大の労力を要し
た。
【0015】これらの誤差により生ずる復調したベ−ス
バンド信号の誤差を定式化すると以下のようになる。直
交変調回路でのベ−スバンド信号の同相成分の利得をA
1、直交成分の利得をB1、同相成分の利得をも考慮した
オフセットをA11、直交成分の利得をも考慮したオフ
セットをB11とし、同様に、直交復調回路でのベ−ス
バンド信号の同相成分の利得をA2、直交成分の利得を
2、同相成分の利得を考慮しないオフセットをa2、直
交成分の利得を考慮しないオフセットをb2とする。ま
た、π/2移相器の移相量の誤差をε、カプラで取り出
すときに生じる送信信号の位相の回転量をδとする。
【0016】搬送波をcosωtとするとπ/2移相器
の出力は次のようになる。 cos(ωt+π/2+ε)=−sin(ωt+ε) 従って、直交変調回路の出力は、利得誤差、オフセット
誤差を考慮して次のようになる。 (A1x+A11)cosωt−(B1y+B11)sin(ωt+ε) =A1(x+a1)cosωt−B1(y+b1)sin(ωt+ε) 直交復調回路の入力は、位相の回転が加わって次のよう
になる。 A1(x+a1)cos(ωt+δ)−B1(y+b1)sin(ωt+ε+δ)
【0017】この信号に搬送波を乗じ、LPFで角周波
数2ωの成分を取り除くと次のようになる。 A1(x+a1)cosδ/2−B1(y+bl)sin(δ+ε)/2 同様に、π/2移相した搬送波を乗じ、LPFを通すと
次のようになる。 A1(x+a1)sin(δ−ε)/2+B1(y+b1)cosδ/2 直交復調回路の出力では、さらに利得誤差、オフセット
誤差が加わり、次のようになる。 X=A12(x+a1)cosδ −Bl2(y+b1)sin(δ+ε)+a2 Y=Al2(x+a1)sin(δ−ε) +B12(y+b1)cosδ+b2 尚、この式を以下式1とする。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、直交変復調において誤差があっ
ても歪補償回路が安定に収束し、変調精度のよい送信信
号を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明における変調装
置は、従来の歪補償回路に加えて、復調回路の入力を接
地したときにおける復調回路で生じるオフセット誤差が
設定され、このオフセット誤差を復調信号から除去する
誤差修正回路を設けたものである。 また、この発明にお
ける変調方法は、従来の歪補償を行なう前に、復調回路
の入力を接地したときにおける前記復調回路で生じるオ
フセット誤差が設定されるステップと、前記オフセット
誤差を前記復調信号から除去するステップとからなる誤
差除去ステップを有するものである。
【0020】
【作用】この発明における変調方法は、従来の歪補償を
行なう前に、復調回路の入力を接地することで一定の試
験入力を与え、この復調回路で生じるオフセット誤差が
設定され、このオフセット誤差を復調信号から除去す
る。
【0021】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例を図について説明する。図1は
この発明の一実施例を示すブロック図であり、従来のも
のと同一もしくは相当部分には同一符号を付してその説
明を省略する。101は波形生成回路で、後述のマイク
ロコンピュ−タからの制御により予め定められたベ−ス
バンド信号の標本値を出力することができる点で図7に
符号100を付したものとは異なる。
【0022】800は誤差測定回路として働くマイクロ
コンピユ−タで、CPU810、メモリ811、入力回
路812、出力回路813を有している。700は誤差
修正回路であり、誤差測定回路800から設定された値
に従って復調したベ−スバンド信号を変換する。この誤
差修正回路700内において、712、713は誤差測
定回路800から設定された値を記憶するレジスタ群、
710は入力に第1のレジスタ群712の内容を加算す
る加算器、711は第2のレジスタ群713の内容を行
列の係数として入力に一次変換を行う一次変換回路であ
る。800は誤差測定回路として働くマイクロコンピュ
−タで、CPU810、メモリ811、入力回路81
2、出力回路813を有している。
【0023】次に、上記実施例の動作を図2を参照しな
がら説明する。図2は、マイクロコンピユ−タ800の
メモリ811に記憶されたプログラムを示すフロ−チヤ
−トである。まず、最初にマイクロコンピュ−タ800
は波形生成回路101を制御して次の3種のベ−スバン
ド信号の標本値を出力し、復調したベ−スバンド信号、
すなわち直交復調回路600の出力12a、12bを取
り出して測定する。(ステップ901)すると、式1か
ら測定した値は以下のようになる。 x=0、y=0を出力したとき X0=Al21cosδ−Bl21sin(δ+ε)+a20=Al21sin(δ−ε)+B121cosδ+b2 x=1、y=0を出力したとき X1=A12(a1+1)cosδ−Bl21sin(δ+ε)+a21=A12(a1+1)sin(δ−ε)+B121cosδ+b2 x=0、y=1を出力したとき X2=A12lcosδ−B12(b1+1)sin(δ+ε)+a22=Al21sin(δ−ε)+B12(b1+1)cosδ+b2
【0024】これから、以下の値を計算する。(ステッ
プ902) X1−X0=A12cosδ Y1−Y0=A12sin(δ−ε) X2−X0=−Bl2sin(δ+ε) Y2−Y0=Bl2cosδ そこで、レジスタ群712、713にそれぞれ次の値を
設定する。(ステップ903)
【0025】
【数1】
【0026】すると、復調したベ−スバンド信号は、誤
差修正回路700で以下のように変換される。
【0027】まず、加算器710の出力では次のように
なる。 X−X0=Al2xcosδ−B12ysin(δ+ε) Y−Y0=Al2xsin(δ−ε)+Bl2ycosδ 次に、一次変換回路711の出力では次のようになる。
【0028】
【数2】
【0029】従って、変換後の復調したベ−スバンド信
号は、定係数A1122cos2εを除いてベ−スバ
ンド信号の標本値に一致し、誤差が打ち消される。この
定係数A1122cos2εは、送信信号の利得の変
化を生むが、実際には減衰器502の減衰量を加減して
出力端子1での送信信号の電力を定格値に調整すること
などにより影響を低減することができる。
【0030】実施例2. なお、上記実施例では、変復調回路で生じる誤差を推定
するために試験送信信号を発生させたとき、それが空間
に放射され不要な妨害波となるおそれがある。図3は、
この間題を解決するためになされた発明の一実施例を示
すブロック図である。スイッチ503は、マイクロコン
ピユ−タ800の制御により電力増幅器500の出力を
出力端子1かまたは終端器504に接続する。マイクロ
コンピユ−タ800が図2のステップ901を実行する
間試験送信信号を生成するので、スイッチ503は終端
器504に接続し、以降は出力端子1に接続する。
【0031】実施例3. 実施例1では、変復調回路で生じる誤差の全てを除去し
ようとするものであったが、この実施例3では、特定の
誤差のみ除去する場合に用いられる発明について述べ
る。変復調回路で生じる誤差のうちで無視できない誤差
が数種に限られている場合である。この場合は、実施例
1の場合に比べて、回路及び演算を簡略化できる。以
下、図を用いて説明する。
【0032】図4は、直交復調回路でのベ−スバンド信
号のオフセット誤差だけが問題になるとき、それを除去
するための一実施例を示すブロック図である。図におい
て505は制御回路801からの制御信号を受けて直交
復調回路600の入力を接地するか又は減衰器502に
接続するかを選択するスイッチである。
【0033】本実施例においては、直交復調回路でのベ
−スバンド信号のオフセット誤差だけが問題になるであ
るから、直交復調回路600で生じる同相成分のオフセ
ットa2直交成分のオフセットb2だけを考えればよく、
同相成分と直交成分の利得は等しいとしてよい。従っ
て、同相成分x、直交成分yのベ−スバンド信号で変調
した送信信号を復調した出力は、式1から次のようにな
る。 X=A12x+a2 Y=A12y+b2 まず、最初に制御回路801はスイッチ505を制御し
て直交復調回路600の入力を接地する。このとき直交
復調回路600の出力は次のようになる。 X0=a20=b2 そしてこの値をレジスタ群712に設定する。
【0034】以降、制御回路801は、スイッチ505
を制御して直交復調回路600の入力を減衰器502に
接続する。このとき減算器714の出力は次のようにな
る。 X−X0=Al2x Y−Y0=Al2y これは、定係数Al2以外はベ−スバンド信号の標本値
に一致するため、誤差が打ち消される。この定係数Al
2は、送信信号の利得の変化を生むが、実際には減衰
器502の減衰量を加減して出力端子1での送信信号の
電力を定格値に調整することなどにより影響を低減する
ことができる。
【0035】実施例4. 図5は、直交変調回路と直交復調回路でのベ−スバンド
信号のオフセット誤差だけが問題になるとき、それを除
去するための一実施例を示すブロック図である。このと
き、同相成分と直交成分の利得は、等しいものとみなし
てよく、直交変調回路で生じる同相成分のオフセットA
11、直交成分のオフセットA11、直交復調回路で生
じる同相成分のオフセットa2、直交成分のオフセット
2だけを考えればよい。従って、同相成分x、直交成
分yのベ−スバンド信号で変調した送信信号を復調した
出力は、式1からつぎのようになる。 X=Al2(x+a1)+a2 Y=A12(y+b1)+b2
【0036】まず、最初に制御回路801は、波形生成
回路101を制御してベ−スバンド信号x=0、y=0
を出力する。このとき、直交復調回路600の出力は次
のようになる。 X0=A121+a20=Al21+b2 この値をレジスタ群712に設定する。すると、同相成
分x、直交成分yの任意のベ−スバンド信号に対し、減
算器714の出力は次のようになる。 X−X0=Al2x Y−Y0=A12y これは定係数Al2を除いてベ−スバンド信号の標本値
に一致し、誤差が打ち消される。なお、本実施例に対し
ても、実施例2のようにスイッチ503、終端器504
を設けることにより、試験送信信号が空間に放射されな
いようにすることができる。
【0037】実施例5. 図6は直交変調回路と直交復調回路でのベ−スバンド信
号のオフセット誤差が無視でき、利得誤差及びπ/2移
相器の移相量の誤差、送信信号の位相の回転だけが問題
となるとき、それを除去するための一実施例を示すブロ
ック図である。このとき、直交変調回路でのベ−スバン
ド信号の同相成分の利得をA1、直交成分の利得をB1
直交復調回路でのベ−スバンド信号の同相成分の利得を
2、直交成分の利得をB2、π/2移相器の移相量の誤
差をε、カプラで取り出すときに生じる送信信号の位相
の回転量δについて考えればよい。従って、同相成分
x、直交成分yのベ−スバンド信号で変調した送信信号
を復調した出力は、式1から次のようになる。 X=A12xcosδ−Bl2ysin(δ+ε) Y=Al2xsin(δ−ε)+B12ycosδ
【0038】まず、最初にマイクロコンピュ−タ800
は、波形生成回路101を制御して次の2種のベ−スバ
ンド信号を測定する(ステップ901)。式1から測定
した値は、以下のようになる。 x=1、y=0を出力したとき、 X1=Al2cosδ Y1=Al2sin(δ−ε) x=0、y=1を出力したとき、 X2=−Bl2sin(δ+ε) Y2=Bl2cosδ
【0039】そこで、レジスタ群713に次の値を設定
する。(ステップ903)
【0040】
【数3】
【0041】すると、復調したベ−スバンド信号は、誤
差修正回路700で変換され、一次変換回路711の出
力は次のようになる。
【0042】
【数4】
【0043】従って、変換後の復調したベ−スバンド信
号は、定係数All22cos2εを除いてベ−スバ
ンド信号の標本値に一致し、誤差が打ち消される。尚、
本実施例に対しても、実施例2のようにスイッチ50
3、終端器504を設けることにより、試験送信信号が
空間に放射されないようにすることができる。
【0044】尚、上記実施例1〜5では、変復調回路の
誤差を全部又は一部除去しようとするものにつき説明し
たが、本発明は、少なくとも一の誤差を除去するもので
あれば足り、全ての誤差を除去することは必ずしも要求
していない。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、変復
調回路で生じる誤差を打ち消すように構成したので、歪
補償回路が安定に収束し、変調精度のよい送信信号が得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による変調装置を示すブ
ロック図である。
【図2】 この発明の実施例による変調装置の動作を
示すフロ−チャ−トである。
【図3】 この発明の他の実施例による変調装置を示す
ブロック図である。
【図4】 この発明の他の実施例による変調装置を示す
ブロック図である。
【図5】 この発明の他の実施例による変調装置を示す
ブロック図である。
【図6】 この発明の他の実施例による変調装置を示す
ブロック図である。
【図7】 従来の変調装置の一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
101 波形生成回路 700 誤差修正回路 800 誤差測定回路 503 スイッチ 504 終端器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベ−スバンド信号を生成する波形生成回
    路と、前記ベ−スバンド信号を変調し、変調信号を出力
    する変調回路と、前記変調信号の一部の信号を取り出し
    て復調し、復調信号を出力する復調回路と、前記復調信
    号と前記ベ−スバンド信号との差分から求めた補償量を
    記憶するメモリと、ベ−スバンド信号の値に対応する前
    記補償量をベ−スバンド信号に加える加算器とを有する
    変調器において、前記復調回路の入力を接地したときに
    おける前記復調回路で生じるオフセット誤差が設定さ
    れ、このオフセット誤差を前記復調信号から除去する誤
    差修正回路を設けたことを特徴とする変調装置。
  2. 【請求項2】 波形生成回路によりベ−スバンド信号を
    生成させるステップと、変調回路により前記ベ−スバン
    ド信号を変調し、変調信号を出力するステップと、復調
    回路により前記変調信号の一部の信号を取り出して復調
    し、復調信号を出力するステップと、メモリにより前記
    復調信号と前記ベ−スバンド信号との差分から求めた補
    償量を記憶するステップと、加算器によりベ−スバンド
    信号の値に対応する前記補償量をベ−スバンド信号に加
    えるステップとを有する変調方法において、前記各ステ
    ップの前に前記復調回路の入力を接地したときにおける
    前記復調回路で生じるオフセット誤差が設定されるステ
    ップと、前記オフセット誤差を前記復調信号から除去す
    るステップとからなる誤差除去ステップを有することを
    特徴とする変調方法。
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"TDMA−TDDを利用した自動調整回路の検討",1993年電子情報通信学会春季大会講演論文集,1993年3月15日,分冊2,B−314

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