JPH06268524A - Cmosアナログ回路を使用したカメラコントローラ - Google Patents

Cmosアナログ回路を使用したカメラコントローラ

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JPH06268524A
JPH06268524A JP5080292A JP8029293A JPH06268524A JP H06268524 A JPH06268524 A JP H06268524A JP 5080292 A JP5080292 A JP 5080292A JP 8029293 A JP8029293 A JP 8029293A JP H06268524 A JPH06268524 A JP H06268524A
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cmos
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恵二 国重
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東 宮沢
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カメラのアナログCMOS回路とマイコンを1
チップ化すること。 【構成】CMOSアナログ回路を使用したカメラコント
ローラは、マイクロコンピュ―タ1と、Pウェル若しく
はNウェルをベ―スとし当該Pウェル若しくはNウェル
内部のN+ をエミッタとする寄生バイポ―ラトランジス
タを有するCMOSプロセスで構成した対数圧縮型の測
距回路ブロック4又は測光回路ブロック13等を同一チ
ップ上に構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ制御用のCMO
Sアナログ回路を使用したカメラコントローラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラの電気系の構造上の技術
の推移について考えると、先ず第1段階ではCMOSか
らなるシーケンス制御回路と、バイボーラ(以下、Bi
pと称す)からなる自動露出(以下、AEと称す)回
路、自動焦点調整(以下、AFと称す)回路などを接続
したものとなっていた。そして、第2段階では、CMO
Sからなるマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称
す)とBipからなるAE,AF回路などを接続したも
のとなっていた。
【0003】そして、これを更に押し進めた技術とし
て、例えば「写真工業;1988年5月号88頁」に示
される如くCMOSからなるマイコンとBipからなる
AE回路などをBi−COSプロセスにて1チップ化し
たものが登場した。ここで、Bipからなる回路をA
E,AF回路などに用いるのは、過去の流れを引きずっ
ていること、アナログ回路はBipの方が設計しやすい
こと、Bipの方が大電流を流しやすいこと等が起因し
ている。
【0004】さらに、CMOSのマイコンを使用したA
F回路としては、一般的に反射光量積分型が用いられて
いる。この他、カメラに関する技術においては、近年、
LCDにより表示が多用されており、当該LCDによる
場合、周囲温度による悪影響を受けることに鑑み、LC
D駆動源としてD/Aコンバータの電圧を温度により変
更する技術も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
CMOSマイコンとBip回路とを1チップ化しようと
すると、その製造過程でBip−CMOSプロセスの工
程が必要となり、リードタイムが長くなると共にコスト
も高くなる。また、アナログ部をBipとしていること
により消費電流も大きくなる。
【0006】そして、上記CMOSのマイコンを使用し
たAF回路として用いられている反射光量積分型装置は
対数圧縮をすることができず、割算機能もないため、高
精度な測距装置を得ようとすると回路規模が大きくなる
という欠点がある。
【0007】さらに、カメラのAF回路、AE回路、リ
モコン回路等は微弱な信号を扱うことからノイズに弱い
という欠点があり、従来、これを防ぐためには部品配置
やパターンを工夫する位しか対策がなかった。
【0008】また、カメラに関する技術においては、種
々のところでデジタルタイマが使用されているが、この
デジタルタイマはクロックを必要とし、このクロックの
ノイズがカメラの撮影動作に必要な種々の測定回路に悪
影響を与えてしまう。
【0009】そして、上記したように温度測定のための
センサをパワー系のドライブ回路を含んだチップ状に配
設すると、供給すべき電圧にエラーを生じ、適切な表示
とならない。
【0010】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、第1にリードタイムやコ
ストマイコン並みの新たなCMOSアナログプロセスの
AE回路、AF回路を提供し、第2に低コスト及び短納
期で且つ消費電流の少ないアナログ回路を含むマイコン
提供し、第3に通常のマイコンのCMOSプロセスにお
いて構成可能な対数圧縮型測距回路を提供し、第4に通
常のマイコンのCMOSプロセス内に構成可能な対数圧
縮型測光回路を提供し、第5にマイコン駆動用の原振の
クロックノイズの影響を除去し、第6にクロックを必要
としないタイマを提供し、第7に集積回路の温度が自己
発熱で上昇する場合でも鮮明な表示を得るLCD駆動温
度補正回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によるCMOSアナログ回路を
使用したカメラコントローラでは、マイクロコンピュ―
タと、Pウェル若しくはNウェルをベ―スとし当該Pウ
ェル若しくはNウェル内部のN+ をエミッタとする寄生
バイポ―ラトランジスタを有するCMOSプロセスで構
成した対数圧縮型の測距回路又は測光回路とを同一チッ
プ上に構成したことを特徴とする。
【0012】そして、第2の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、カメラ制御
用マイクロコンピュータコアと、カメラの撮影動作に必
要な測定回路と、バイポ―ラトランジスタを直接駆動す
る大電流ソ―ス回路とを同一チップ上に有するカメラ用
マイクロコンピュータにおいて、上記電池と直列に接続
された第1の電源端子と、上記電池をと並列に接続した
電源バックアップ用コンデンサに接続された第2の電源
端子とを具備し、上記カメラ制御用マイクロコンピュー
タコアと上記カメラ用の測定回路は上記第2の電源端子
から給電し、上記大電流ソ―ス回路の少くとも大電流ソ
―ス源としては上記第1の電源端子から給電することを
特徴とする。
【0013】さらに、第3の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラは、同一チップ上
にカメラ制御用マイクロコンピュータとカメラ用測定回
路とバイポ―ラトランジスタを直接駆動する大電流シン
ク回路とを有するカメラ用1チップマイクロコンピュー
タにおいて、上記カメラ制御用マイクロコンピュータの
為の第1のグランドパッドと、上記第1のグランドパッ
ドに接続された第1のICリ―ドと、上記カメラ用測定
回路の為の第2のグランドパッドと、上記第2のグラン
ドパッドに接続された第2のICリ―ドと、上記大電流
シンク回路の為の第3のグランドパッドと、上記第3の
グランドパッドに接続された第3のICリ―ドとを具備
することを特徴とする。
【0014】また、第4の態様によるCMOSアナログ
回路を使用したカメラコントローラでは、上記第1のグ
ランドパッドと第2のグランドパッドを共通としたこと
を特徴とする。
【0015】そして、第5の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、CMOSア
ナログ回路を同一チップ上に構成した1チップマイクロ
コンピュ―タを有するカメラにおいて、上記CMOSア
ナログ回路には少なくとも自動焦点調整回路、自動露光
回路、リモートコントロール回路、測温回路のいずれか
を含み、カメラの撮影可能状態の場合は、少なくとも上
記いづれかの回路は電源供給されていることを特徴とす
る。
【0016】さらに、第6の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、測距対象に
向けてパルス投光する投光手段と、上記測距対象からの
反射光を受光するために上記投光手段から基線長離れた
位置に配置された半導体位置検出素子と受光レンズから
なる受光手段と、上記半導体位置検出素子のパルス光電
流をCMOSプロセス中のPウェル若しくはNウェルを
ベ―スとし当該Pウェル若しくはNウェル内部のN+
エミッタとする寄生バイポ―ラトランジスタのベ―スに
入力するMOSトランジスタ回路と、上記MOSトラン
ジスタ回路の出力に基づいて測距対象までの距離を演算
する測距演算手段とを具備することを特徴とする。
【0017】また、第7の態様によるCMOSアナログ
回路を使用したカメラコントローラでは、CMOSプロ
セス中のPウェル若しくはNウェルの内部のN+ をエミ
ッタとする第1及び第2の寄生バイポ―ラトランジスタ
と、被写体輝度に応じて変化する光感応素子と、上記第
1の寄生バイポ―ラトランジスタのエミッタ電位をA/
D変換するA/D変換手段とを具備し、上記光感応素子
を上記第1の寄生バイポ―ラトランジスタのエミッタに
電気的に接続し、上記第1の寄生バイポーラトランジス
タのベ―スを第2の寄生バイポ―ラトランジスタのベ―
スに電気的に接続し、上記第2の寄生バイポ―ラトラン
ジスタのエミッタに定電流源を接続したことを特徴とす
る。
【0018】そして、第8の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、アナログ回
路を同一チップ上に構成した1チップマイクロコンピュ
―タを含むカメラにおいて、上記アナログ回路には、少
なくとも自動焦点調整回路、自動露光回路、リモートコ
ントロール回路のうちのいづれかを含み、少なくとも上
記回路のいづれかを動作させる時はマイクロコンピュー
タの原振を停止し、測定又は受信完了信号で再び原振を
動作させることを特徴とする。
【0019】さらに、第9の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、基準電流源
と、上記電流を充電する充電部と、基準電圧設定部と、
充電電圧と基準電圧を比較する比較部と、上記比較部出
力に応じて発振を開始する発振制御部とを具備すること
を特徴とする。
【0020】また、第10の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、上記アナロ
グタイマには、温度による補正を行なう補正手段を含む
ことを特徴とする。
【0021】そして、第11の態様によるCMOSアナ
ログ回路を使用したカメラコントローラでは、大電流を
制御するパワ系回路と、LCD表示用電源用D/Aコン
バ―タと、パワ系を駆動したかどうかを記憶する記憶部
と、パワ系を駆動した後所定時間経過したか否かをカウ
ントするタイマと、所定時間経過後に上記記憶部をクリ
アするクリア手段と、測温回路と、当該測温回路の出力
に応じて上記D/Aコンバ―タの出力を設定する設定手
段とを具備し、上記記憶部がクリアされていない場合に
は、上記設定手段の作動を禁止することを特徴とする。
【0022】
【作用】即ち、本発明の第1の態様によるCMOSアナ
ログ回路を使用したカメラコントローラでは、マイクロ
コンピュ―タと、Pウェル若しくはNウェルをベ―スと
し当該Pウェル若しくはNウェル内部のN+ をエミッタ
とする寄生バイポ―ラトランジスタを有するCMOSプ
ロセスで構成した対数圧縮型の測距回路又は測光回路と
が同一チップ上に構成されている。
【0023】そして、第2の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、カメラ制御
用マイクロコンピュータコアとカメラ用の測定回路は第
2の電源端子から給電し、大電流ソ―ス回路の少くとも
大電流ソ―ス源としては第1の電源端子から給電する。
【0024】さらに、第3の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、カメラ制御
用マイクロコンピュータの為の第1のグランドパッドに
第1のICリ―ドが接続され、上記カメラ用測定回路の
為の第2のグランドパッドに第2のICリ―ドが接続さ
れ、上記大電流シンク回路の為の第3のグランドパッド
に第3のICリ―ドが接続されている。
【0025】また、第4の態様によるCMOSアナログ
回路を使用したカメラコントローラでは、上記第1のグ
ランドパッドと第2のグランドパッドを共通としてい
る。
【0026】そして、第5の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、CMOSア
ナログ回路には少なくとも自動焦点調整回路、自動露光
回路、リモートコントロール回路、測温回路のいずれか
を含み、カメラの撮影可能状態の場合は、少なくとも上
記いづれかの回路は電源供給されている。
【0027】さらに、第6の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、投光手段が
測距対象に向けてパルス投光すると、この投光手段から
基線長離れた位置に配置された半導体位置検出素子と受
光レンズからなる受光手段が、その測距対象からの反射
光を受光する。そして、MOSトランジスタ回路が上記
半導体位置検出素子のパルス光電流をCMOSプロセス
中のPウェル若しくはNウェルをベ―スとし、当該Pウ
ェル若しくはNウェル内部のN+ をエミッタとする寄生
バイポ―ラトランジスタのベ―スに入力すると、測距演
算手段が、このMOSトランジスタ回路の出力に基づい
て測距対象までの距離を演算する。
【0028】また、第7の態様によるCMOSアナログ
回路を使用したカメラコントローラでは、光感応素子が
上記第1の寄生バイポ―ラトランジスタのエミッタに電
気的に接続されており、上記第1の寄生バイポーラトラ
ンジスタのベ―スが第2の寄生バイポ―ラトランジスタ
のベ―スに電気的に接続されており、上記第2の寄生バ
イポ―ラトランジスタのエミッタが定電流源に接続され
ている。
【0029】そして、第8の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、アナログ回
路には、少なくとも自動焦点調整回路、自動露光回路、
リモートコントロール回路のうちのいづれかを含み、少
なくとも上記回路のいづれかを動作させる時はマイクロ
コンピュータの原振を停止し、測定又は受信完了信号で
再び原振を動作させる。
【0030】さらに、第9の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、基準電流源
と、上記電流を充電する充電部と、基準電圧設定部と、
充電電圧と基準電圧を比較する比較部と、上記比較部出
力に応じて発振を開始する発振制御部とを具備する。
【0031】また、第10の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、上記アナロ
グタイマには、温度による補正を行なう補正手段を含
む。
【0032】そして、第11の態様によるCMOSアナ
ログ回路を使用したカメラコントローラでは、記憶部が
クリアされていない場合には、上記設定手段の作動を禁
止する。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0034】図1は、本発明の第1の実施例に係るCM
OSアナログ回路を使用したカメラコントローラの構成
を示す図である。第1の実施例は、アナログ回路をCM
OSで構成しCMOSアナログ回路とマイクロコンピュ
ータを1チップ化した構成となっている。
【0035】詳細には同図に示すように、CPU(μ−
comコア)1と昇圧回路ブロック2、リモコン回路ブ
ロック3、測距回路ブロック4、NPNモータプリドラ
イバ回路ブロック5、モータ定電圧回路ブロック6、T
安定T比例DAC回路ブロック7、コンパレータ8、
B.C回路ブロック9、測温回路ブロック10、リセッ
ト回路ブロック11、基準電圧回路ブロック12、測光
回路ブロック13、ストロボ充電検出回路ブロック1
4、PI/PR検出回路ブロック15、PLEDドライ
バ回路ブロック16、PNPプリドライバ回路ブロック
17が一体に構成されており、その周辺にEEPROM
18、LCD21、スイッチ20、ストロボ回路ブロッ
ク19が設けられている。
【0036】以下、図2乃至図4のフロ―チャ―トを参
照して、第1の実施例に係るCMOSアナログ回路を使
用したカメラコントローラの動作について詳細に説明す
る。
【0037】先ず図2のフローチャートを参照して、第
1の実施例に係るCMOSアナログ回路を使用したカメ
ラコントローラのメインシーケンスについて説明する。
【0038】電池が投入されると、リセット回路ブロッ
ク11によりリセットがかかり、CPU1のプログラム
がスタ―トする。そして、CPU1のフラグ、RAMや
ポ―ト及びアナログ回路部の初期設定が行なわれる(ス
テップS101)。さらに、B.C回路ブロック9によ
りバッテリ―チェックが行なわれ、その結果がOKの場
合には次のステップS103に移行する(ステップS1
02)。そして、昇圧回路ブロック2を“オン”するこ
とによりシステム全体の電圧を保証する(ステップS1
03)。
【0039】続いて、ステップS104の割込み許可で
は、スイッチ20のブロック内にある図示しないレリ―
ズスイッチやパワスイッチ、アトブタ開閉スイッチ、フ
イルム巻戻しスイッチなどの許可を行なう(S10
4)。そして、パワスイッチが“オン”の場合はステッ
プS111に移行し、“オフ”の場合にはステップS1
06に移行する(S105)。
【0040】このステップS106では、AF回路を
“オフ”したり、昇圧回路を“オフ”したり、LCD2
1を“オフ”したり、ポ―トを電流の流れない状態にす
るなどの消エネモ―ドを設定する。そして、パワ駆動フ
ラグが“オン”の場合には、一定時間経過してからパワ
駆動フラグを“オフ”した後(ステップS108,S1
09)、CPU1の原振を止めストップ状態とする(ス
テップS110)。このストップ状態で受けつけられる
スイッチはパワスイッチ(オンになった場合、丸印1に
移行する)とアトブタ開閉スイッチ、強制フイルム巻戻
しスイッチ(処理後、丸印1へ移行する)などである。
【0041】これに対して、ステップS105におい
て、パワスイッチが“オン”になった場合は、以下の処
理が繰り返される。即ち、まずLCD21を表示し(ス
テップS111)、測距回路がいつでも動作できるよう
にするため測距回路ブロック4に電源を供給する(ステ
ップS112)。尚、Bip回路の場合は電流が大きい
ので常時“オン”することができず、レリ―ズを押され
てから“オン”するため測定できるまで数10msのタ
イムラグとなる。
【0042】続いて、ストロボ充電は、ストロボ発光用
のエネルギ―をストロボ回路ブロック19内のメインコ
ンデンサに充電する(ステップS113)。この充電レ
ベルはストロボ充電電圧検出回路ブロック14で検出
し、この充電が完了している場合は何もしないで次のス
テップS114へ移る。
【0043】続いて、測光回路ブロック13で被写体の
明るさを測定する(ステップS114)。この時、リモ
コンモ―ドであるか否かを判定する(ステップS11
5)。
【0044】そして、リモコンモードである場合には、
リモコン設定処理によりリモコン回路ブロック3を動作
状態にして原振のノイズの影響を除去する為、CPU1
をスタンバイ状態にする(ステップS121,S12
2)。
【0045】このスタンバイ状態は、ストップ状態と異
なり原振は動いているが、LCD21の表示などの最低
必要な部分のみにクロックを供給するモ―ドであり、ア
ナログ回路部へのノイズの影響はほとんどなくなる。さ
らに、このスタンバイ状態において、当然リモコン信号
が入れば後述するサブルーチン“リモコン受信割込み”
(図20参照)が実行されるが、レリ―ズスイッチが押
れれば後述するサブルーチン“レリ―ズ割込み処理”
(図3参照)が実行される。このサブルーチン“レリ―
ズ割込み処理”はスタンバイ以外でもパワスイッチの
“オン”の間は随時受け付けられる。そして、その他の
操作スイッチが“オン”された場合には、図中丸印2へ
移行する。
【0046】一方、リモコンモ―ドでない場合には、タ
イマを開始した後、スタンバイ状態に入る(ステップS
116,117)。このスタンバイ状態が解除されるの
は、操作スイッチが押されるか上記タイマがオ―バ―フ
ロ―した場合であり、当該タイマでメインル―チンの繰
り返し間隔が決まる。さらに、スタンバイ状態が解除さ
れた場合はサブルーチン“スイッチ処理”が実行され
(ステップS118)、図示しないモ―ドスイッチが押
された場合のモ―ド切換やズ―ムスイッチが押された場
合のズ―ム駆動指示などが行なわれる。
【0047】そして、パワ駆動フラグが“オン”になっ
ている場合は、“オン”になってから一定時間経過した
か否かを確認し(ステップS119)、一定時間経過し
た場合はパワ駆動フラグを“オフ”にする(ステップS
120)。尚、このパワ駆動フラグは測温回路を使用し
て良いか否かの判定フラグである。さらに、上記した一
定時間とはチップが周囲温度に戻る為の時間である。以
上の動作をパワスイッチが“オフ”になるまで繰り返
す。
【0048】本発明はチップをCMOSアナログ回路で
構成している為、基本的には各回路とも消費電流が少な
く済み、従って、チップ自身の発熱は少ない。そして、
バイポーラと異なり、チップ温度が上昇しないので、い
つ測温しても周囲の温度と同等である。しかし、モ―タ
プリドライバ―などのパワ系を駆動した場合は、バイポ
ーラと差はなく電流を必要とする為、チップの温度は上
昇するので、パワ系を駆動した場合はパワ駆動フラグを
“オン”し、パワ駆動フラグが“オン”の間は測温しな
いような工夫をしている。
【0049】次に、図3のフローチャートを参照して、
レリ―ズスイッチが押された時又はリモコン信号を受信
した時に実行するサブルーチン“レリーズ割込み”のシ
ーケンスについて詳細に説明する。
【0050】本ルーチンに入ると、先ずパワ駆動フラグ
をチェックし、該フラグが“オフ”ならば測温し、“オ
ン”ならば未だIC自身の温度が高いので測温せずに前
回の測温値を使用する。そして、この温度はレンズの温
度係数の補正などに使用される(ステップS201〜S
203)。
【0051】続いて、測光中であるか否かを確認し、測
光中である場合はレリ―ズタイムラグになるので測光を
中断し前回の測光値を使用する。そして、メインフロ―
で常時測光をしているので、測光が終っている場合は該
値を使用する。即ち、測光時間は疑似的にはゼロという
事になる(ステップS204,205)。
【0052】そして、ストロボが必要であるか否かを判
断し(ステップS206)、ストロボが必要でない場合
には充電を中止し、次のステップS210へ進む。そし
て、ストロボが必要である場合には充電が完了している
か否かを判断し(ステップS208)、完了している場
合には次のステップS210へ、未完了である場合には
未充電の警告を出した後、割り込みを抜ける(ステップ
S209)。
【0053】さらに、測距回路ブロック4で被写体まで
の距離を測定し(ステップS210)、リモコン受信フ
ラグを確認し(ステップS211)、リモコンを受信し
ている場合にはリモコン受信フラグとリモコン回路、リ
モコンモ―ドをそれぞれ“オフ”してから撮影シ―ケン
スに移る(ステップS212〜S217)。
【0054】そして、リモコン受信していない場合は、
2ndレリ―ズのオン/オフを確認し(ステップS21
5)、2ndレリ―ズが“オン”になるまで待機する。
このとき、2ndレリ―ズが“オン”にならずにレリ―
ズスイッチが“オフ”になった場合には割込みを抜ける
(ステップS216)。
【0055】さらに、ステップS217の撮影シ―ケン
スでは、まずピント位置にフォ―カスレンズを駆動す
る。続いてシャッタを駆動し、フイルムを巻き上げ、モ
―タを動かしたのでパワ駆動フラグを“オン”し、割込
みを抜け(ステップS217〜S221)、メインルー
チンに戻る。
【0056】次に、図4を参照して、サブルーチン“L
CD ON”のシーケンスについて詳細に説明する。
【0057】本ルーチンに入ると、先ずパワ駆動フラグ
を確認し(ステップS301)、当該フラグが“オフ”
ならば測温を行った後、LCD21の駆動電圧を設定す
る(ステップS302,S303)。本実施例では、こ
のLCD21の駆動電圧を図5に示す範囲で設定するこ
とで、温度変化があっても表示濃度が変らないようにし
ている。続いて、パワ駆動フラグが“オン”の場合は、
LCD21の駆動電圧を設定せずに前回設定した電圧を
維持する。そして、フィルムコマ数やカメラのモ―ドな
どの表示を行った後(ステップS304)、メインルー
チンに戻る。以下、第1の実施例に係るCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラの各回路ブロック
について詳細に説明する。
【0058】CMOSプロセスのみを使用したCMOS
アナログ回路において、従来のアナログ回路の様に大き
なダイナミックレンジや割り算機能を可能とする技術の
1つとして、CMOSプロセスに予てから存在するバイ
ポ―ラトランジスタを利用する技術がある。
【0059】例えば、図6にはCMOSプロセス内に存
在するNPNバイポ―ラトランジスタとNPNバイポ―
ラトランジスタの構成を示し説明する。
【0060】同図(a)に示すように、P- ウェルをベ
―ス領域,このウェルの内部のN+をエミッタ,さらに
- サブストレ―トをコレクタとみなせば、寄生NPN
バイポ―ラトランジスタができる。但し、このトランジ
スタのコレクタは電源ラインにつながっている。
【0061】また、同図(b)に示すように、N- ウェ
ルをベ―ス領域,このウェルの内部のP+ をエミッタ,
さらにP- サブストレ―トをコレクタとみなせば、寄生
NPNバイポ―ラトランジスタができる。但し、このト
ランジスタのコレクタはGNDラインにつながってい
る。
【0062】従って、このようなCMOSプロセスにお
ける寄生トランジスタを利用することによりCMOSプ
ロセスのみにおけるCMOSアナログ回路においても、
従来のパイポ―ラアナログ回路と同様、大きなダイナミ
ックレンジや割り算機能を可能とすることができる。
【0063】次に、図7はCMOSプロセスにおける寄
生NPNトランジスタを利用した測距回路ブロック4の
具体的な構成を示す図である。
【0064】同図において、μ−comコア31からの
発光信号P0 により投光回路部のPMOSトランジスタ
32を“オン”し、外付けのパワ―トランジスタ33を
“オン”することにより、投光素子34で発光されたパ
ルス光は、投光レンズ35により集光され、被写体距離
aに位置する被写体36に向けて照射される。
【0065】そして、この被写体36で反射された反射
光は、上記投光レンズ35から基線長S隔てて配置され
た受光レンズ37を介し、その焦点距離fj の位置に配
置された半導体位置検出素子(以下、PSDと略記す
る)38上に結像される。
【0066】さらに、このPSD38の両端子から出力
された信号光電流I1 ,I2 は、後述する信号光電流検
出回路39,39aによって検出される。
【0067】このように、測距回路ブロック4は、測距
対象物に光パルスを投射する投光回路32と、測距対象
物からの反射光を受光して信号パルス光電流成分を検出
し増幅する信号光電流検出回路39,39aと、前記検
出された光電流から被写体の距離情報を求める演算回路
40と、この演算回路40の出力をA/D変換するカウ
ント回路41とで構成されている。そして、上記信号光
電流検出回路39,39aにはそれぞれ同一の構成部材
を使用し且つ同様の構成としているので、信号光電流検
出回路39についてのみ説明し、同一構成部材39aに
ついては同一番号に“a”を付し、その説明は省略す
る。
【0068】上記投光回路のIRED34は、トランジ
スタ33によりドライブされる。そして、この外付けパ
ワトランジスタ33のオン/オフは、μ−comコア3
1と同一チップ内に構成されたPMOSトランジスタ3
2により制御される。
【0069】ここで注意すべきことは、PMOSトラン
ジスタ32は10数mAのドライブ電流を流す必要があ
る為、そのソ―ス電源としてVcc1 を利用し、μ−co
mコア31を含め他の回路ブロックの電源Vcc2 とは別
系統のパワ系電源となる様構成されていることである。
このように、電源系をチップ内でパワ系電源であるVcc
1 と安定化された電源であるVcc2 少くとも2系統の電
源とすることで、大電流ドライブ時の電源変動が、測定
・制御回路ブロックに悪影響を及ぼすことを防止してい
る。さらに、上記PMOSトランジスタ32のオン/オ
フはμ−comコア31の制御端子P0 により制御さ
れ、この端子出力信号によりIRED34からパルス波
形で投射される赤外光のオン/オフが制御される。
【0070】一方、上記光電流検出回路部9は、CMO
Sオペアンプ42とPウェルをベ―ス、Pウェル内のN
+ をエミッタ、N- サブストレ―トをコレクタとするC
MOS内に存在する寄生NPNトランジスタ43とで構
成されるプリアンプ回路と、CMOS−オペアンプ44
とNMOSトランジスタ45とその周辺回路からなる背
景光除去回路とで構成されている。
【0071】そして、PSD38の片チャンネルから得
られる信号パルス電流I2 は、プリアンプ回路を構成す
るオペアンプ42に供給される。このオペアンプ42
は、トランジスタ13によって帰還がかけられるよう
に、その出力端をトランジスタ43のエミッタに、反転
入力端をベ―スに非反転入力端を不図示の基準電源Vre
f1に、それぞれ接続されており、これによってトランジ
スタ43のベ―ス入力抵抗は等価的に数KΩ程度に下げ
られている。
【0072】さらに、背景除去回路を構成するオペアン
プ44の出力は、CMOSトランスミッションゲ―ト4
6を介して、チップ内部に形成されたコンデンサと、背
景引き抜き用NMOSトランジスタ45のゲ―トに接続
されている。非投光時に制御回路部であるμ−comコ
ア31の端子P1 のハイレベル“H”信号がトランスミ
ッションゲ―ト46に与えられると、オペアンプ42、
トランジスタ43、オペアンプ44、トランスミッショ
ンゲ―ト46、トランジスタ45のフィ―ドバックル―
プに従って、オペアンプ44の反転端子がイマジナリ―
ショ―トによって図示しない基準電圧源出力のVref2に
なるようにオペアンプ44が動作した結果、コンデンサ
47に、この時の背景光に応じた電荷が蓄積されると共
に、背景光電流成分のみがトランジスタ45によってグ
ランドラインに引き抜かれる。
【0073】上記フィ―ドバックル―プにより、トラン
ジスタ43のVBEは、次式で与えられる。そして、通常
VBE=0.55V付近になるようにVref1,Vref2が設
定されている。
【0074】 VBE=Vref1−Vref2 …(1) この様な状態の時のエミッタ電流は、得られる信号光電
流I1 の最小値のβN倍よりも充分小さくしておき、測
距上の誤差が小さいレベルにおさえておく必要がある。
しかし、あまりに小さくしすぎると応答性の問題が生じ
る為、注意しなければならない。これに対する工夫につ
いては後述する。
【0075】そして、投光時には、トランスミッション
ゲ―ト46が“オフ”するので、上述したフィ―ドバッ
クル―プが破れるが、コンデンサ47に蓄積された電荷
によりトランジスタ45が、背景光による光電流をGN
Dに排出しつづけるので、PSD38の片チャンネルか
ら得られる光電流のうち、背景光による光電流を除いた
パルス光成分のみが、トランジスタ413でβN 倍され
てエミッタ電流としてβN ×I2 として流れ、この時の
エミッタ電位は次式で示される。
【0076】
【数1】 同様にして投光時にオペアンプ12Aの出力、即ちトラ
ンジスタ13Aのエミッタ電位は次式で示される。
【0077】
【数2】 そして、演算出力回路40は、抵抗49,50,51,
52とCMOSオペアンプ53からなる引き算回路を構
成している。この引き算回路により上記(2),(3)
式で示される電圧の引き算が行われ、その出力として下
記の電圧値が得られる。
【0078】
【数3】 この出力電圧値は、被写体距離aの逆数1/aに比例す
る電圧であるので、当該値を求めることで被写体までの
距離を求めることができる。尚、図8に上記出力電圧と
被写体距離aの逆数との関係を示す。
【0079】以下、図9のフロ―チャ―トを参照して、
測距回路ブロック4による測距のシーケンスについて説
明する。ここでは、出力電圧をSとし、S/N比を向上
させる為に36回測定した場合の出力の平均をとってい
る。更に、P1オン時間は400μs、P0オン時間は
200μsとした(ステップS401〜S412)。
尚、本シーケンスにおける設定値“36回”、“400
μs”、“200μs”は一例に過ぎず、これに限定さ
れるものではない。
【0080】次に、図10はCMOSプロセスにおける
寄生NPNトランジスタを利用した測光回路ブロック1
3の具体的な構成を示す図である。
【0081】同図に示すように、測光素子として撮影画
面の中央部の狭い範囲の被写体輝度を測定する為のスポ
ット測光用受光素子Sp と、撮影画面の広い範囲の被写
体輝度を測定する為の平均測光素子Av とを用いてお
り、各光電流IAv,ISpが、後述する測光回路ブロック
13によって検出される。
【0082】測光回路は、IAvをエミッタ電流として流
すCMOSプロセスにおける寄生NPNトランジスタ6
1と、同じくISpをエミッタ電流として流すCMOSプ
ロセスにおける寄生NPNトランジスタ62と、定電流
源63と、CMOSオペアンプ64と、CMOSプロセ
スにおける寄生NPNトランジスタ65と、温度に比例
する図示しない基準電圧源Vref3とで構成されるIs
(トランジスタの飽和電流)キャンセル用基準電圧回路
と、コンパレ―タ66,67及び温度に比例する電圧出
力を出力するT比例DAC68で構成されるT比例AD
変換器69とからなる。このような構成において、オペ
アンプ64の出力電位a、即ち、Is キャンセル用基準
電圧は、次式で示される。
【0083】
【数4】 よって、bポイントの電位は次式で示される。
【0084】
【数5】 同様にcポイントの電位は次式で示される。
【0085】
【数6】 ここで、IAv=2m ・Iref ,Isp=2l ・Iref とす
ると、b,cポイントの電位はそれぞれ次式で示され
る。尚、VT ln(2)は30℃において約18mVで
あって温度に比例する電圧である。
【0086】 Vref3−VT ln(2)・l …(8) Vref3−VT ln(2)・m+VT ln(n) …(9) 次に、T比例AD変換器の入力範囲はどの様にして決定
されるか、具体的な設計事例を用いて説明する。ここで
は、例えばスポット測光素子による光電流Ispは被写体
輝度により100pA〜1μAの範囲で変化するものと
する。
【0087】また、Iref =10μA,Vref3=180
mV(30℃)とすると、Ispが100pAの場合のb
ポイントの電位は480mV(30℃)となり、Ispが
1μAの場合のbポイントの電位は240mV(30
℃)となる。
【0088】一方、後の演算処理を簡単にする為と、量
子化誤差による測光誤差を少くし、極力精度を上げる
為、きりのいい数値8カウントが輝度1段に対応する様
構成し、A/D変換器は8ビットであるとする。1段当
りの測光回路出力の変化量は18mV(30℃)である
から、1カウント当りの電圧値は18mV/8=2.2
5mV(30℃)に設定されるフルビットが立った時は
255×2.25mV=573.75mV(30℃)と
なる。
【0089】一方、平均測光素子の測光範囲面積はスポ
ット測光素子の測光範囲面積の16倍程度あり、その光
電流IAvは被写体輝度により、1600pA〜16μA
の範囲で変化する。よって、NPNTrの数nが“n−
1”であると、IAvが1600pAの時、aポイントの
電位は408mV(30℃)となり、IAvが16μAの
時、aポイントの電位は168mV(30℃)となる。
【0090】この様に、光電流IspとIAvでは同一輝度
に対して光電流量が異なるので、測光回路を同一のもの
にすると、その出力電圧に差異が生じ、後段のA/D変
換器の入力範囲を大きくする必要が生じる。そこで、本
実施例では、nを“16”とすることにより、平均とス
ポットの測光回路出力電圧が同一輝度において、同一の
電圧値となる様工夫している。
【0091】上述したように、同一輝度における平均と
スポットの光電流比に等しくNPNトランジスタのエミ
ッタサイズ比を設定することにより同一輝度における各
測光出力電圧値を等しくすることができる。そして、例
え全く同一でなくとも略近い値とすることで、後段のA
D変換回路の入力電圧範囲を無駄に大きくすることなく
設計できるので、回路規模の増大を抑えることができ
る。
【0092】ここで、同一輝度における光電流比の異な
る測光素子からの測光出力電圧を略等しくするために、
図11に示す回路により、基準電圧回路出力Is を平均
とスポットで予め異なるようにすることもできる。
【0093】例えば、IAv/Isp=16であったとする
と、 Vref3A =Vref3+18mA(30℃)×ln(16)/ln(2) …(10) とするか、 IrefA=Iref ×16 …(11) とすれば良い。この他に、図12の様にレベルシフト回
路を付加して調整しても良く、更に調整量は18mV
(30℃)×ln(IAv/Isp)/ln(2)とすれば
良い。
【0094】ところで、得られた測光電圧値b,cポイ
ントの電位は、T比例ADC69によってA/D変換さ
れ、デジタル量に変換され、μ−comコアに取り込ま
れ被写体輝度情報に演算変換され、メモリに格納され
る。
【0095】そして、このT比例ADC69は、分割抵
抗とタップデコ―ダによって構成されたD/Aコンバー
タとコンパレ―タ66,67からなり、μ−comコア
から、タップデコ―ダに指令が行くと、分割抵抗のタッ
プのいづれかの電位がコンパレ―タ66,67の一端子
に入力される。μ−comコアは、上記D/Aコンバー
タの各設定電圧と測光出力電圧の比較を繰り返すことに
より、測光出力電圧値をA/D変換することができる。
【0096】さらに、分割抵抗には、定電流源70によ
りVT ln(N/R0 )(Nは正整数、R0 は回路内部
の抵抗を示す)の温度Tに比例した電流が流されてお
り、T比例の電圧を発生する様に構成されている。尚、
図示されていないが、この他にも温度Tに対して安定し
た定電流源と上記T比例定電流源は、μ−comコアか
らのスイッチングによって互いに切り換えられるように
構成されており、更にA/D変換器9はT比例,T安定
のA/D変換器として使用できるように構成されてい
る。そして、T安定のA/D変換器はカメラの他の情報
量(例えば温度,ストロボチャ―ジ電圧等)をA/D変
換する場合に用いられる。
【0097】以上の様にして、全体としての回路規模を
向上させるように構成している。
【0098】さらに、測光値をA/D変換してμ−co
mコアに取り込むことができるが、CMOSオペアンプ
を使用した場合、従来のバイポ―ラオペアンプと異な
り、そのオフセット電圧が問題となる。即ち、従来のオ
ペアンプではわずか2〜3mVであるが、CMOSオペ
アンプでは20mV程度でてしまう。輝度1段当り18
mV(30℃)であるから、CMOSオペアンプのオフ
セット電圧は無視できない大きさである。
【0099】この問題を解決する為に、図10に示す実
施例では、図13に示す様にCMOSオペアンプ64と
CMOSコンパレ―タ66をほぼ同一の構成とし、同一
チップ内において、できるだけ近傍に配置することで、
同一方向のオフセット電圧を生じさせ、互いに相殺する
様に工夫している。そして、図14はD/Aコンバータ
用のT安定,T比例基準電流をつくる回路の具体的な構
成を示す図であり、上記した他にもカメラ用測定回路の
バイアス電流源として用いられる。
【0100】以下、図15のフローチャートを参照し
て、測光回路ブロック13による測光のシーケンスにつ
いて詳細に説明する。
【0101】本シーケンスでは、スポットアベレ―ジの
測定はそれぞれb,cポイントの電位を測定することに
より行なわれる。そして、この電位をA/D変換すれば
良いわけだが、ここでは、コンパレ―タとタップデコ―
ダを使ったA/D変換器を利用したA/D方式として説
明し、更にスポットアベレ―ジとも同一過程なので一方
のみの説明を行なう。
【0102】まず、VH にVcc2 ,VL にGNDに対応
する値を設定し、コンパレ―タの出力をチェックする。
そして、コンパレ―タの値がハイレベル“H”ならタッ
プデコ―ダの値の方が低いのでVL に(VH +VL )/
2を代入する。さらに、コンパレ―タの出力がローレベ
ル“L”ならばタップデコ―ダの値の方が高いのでVH
に(VH +VL )/2を代入する。以下、これを8回繰
り返すと、8ビットのA/D変換となり、測光の出力が
A/D変換できたことになる(ステップS501〜50
8)。
【0103】次に、図16はCMOSプロセスにおける
測温回路ブロック10の構成を示す図である。当該測温
回路ブロック10により測温される被測温体はCMOS
マイコンチップ自体の温度である。このCMOSはマイ
コン部、及び周辺の測光・測距・測温等々のカメラ用各
種測定回路を全て非常に低消費電力化可能な為に、IC
チップ自体の消費電力がバイポ―ラ集積回路に比べて非
常に小さい。
【0104】そして、通常、バイポ―ラ集積回路である
と、ICチップ自体の温度はその消費電力によって3℃
程度環境温度に対して上昇してしまう。また、その上昇
の度合いはICに給電されてから測温するまでのタイミ
ングによって異なるので、測温タイミングによって常に
3℃前後のバラツキを生じ、精密なカメラの温度補正を
かけることができない。対するCMOSは持ち前の低消
費電力の為に、チップ自体の温度と環境温度との間の差
異が小さい。
【0105】さらに、従来、上記したようなバイポ―ラ
ではチップ自体の消費電力による発熱を考慮して、例え
ば測光回路チップや測距回路チップ、リモコン受信回路
チップ等のカメラの測定回路単体機能、若しくは、ほん
の2,3の機能を持つICチップ中に測温回路を組み込
んで、その様なICチップ温度を測定する様工夫してい
る。
【0106】これに対して、CMOS化することによっ
てカメラ用の各種測定回路を大規模に集積化した様なI
Cチップ内に測温回路を設けることができ、カメラに好
適なオ―ルインワンICを設計することが可能となる。
この様なマイコンはカメラのさらなるコンパクト化,低
コスト化にも貢献する。
【0107】そして、図16に示すように、本実施例の
測温回路ブロック10は、MOSトランジスタQ1 〜Q
8 と抵抗R1 とR2 と回路起動用定電流源I1 とからな
る温度比例型基準電流回路と、CMOSプロセス内に存
在する寄生NPNTrQ9 と抵抗R3 とCMOSオペア
ンプOP1 とCMOSトランジスタQ10と抵抗R4 とか
らなる温度安定型基準電流回路と、抵抗R5 とで構成さ
れている。
【0108】ここで、温度比例型基準電流回路におい
て、Q5 とQ4 の面積比は1:16に設定されており、
この関係によってIref1は次式で示される電流値とな
る。
【0109】 Iref1=(VT ln16)/R2 …(12) このVT はサ―マルボルテ―ジであって温度に比例し、
26mV(30℃)である。Iref1をQ9 とR3 に流す
ことによってオペアンプの+端子電位が、Vcc2 を基準
として1.26Vとなる様、R3 の抵抗値が選ばれてい
る。更に、この1.26Vはバンドギャップ基準電圧と
呼ばれ非常に良好な温度安定性を示す。
【0110】そして、この電圧を基準として、Q10のソ
―スから出力される温度安定基準電流Iref2は次式で示
される。
【0111】 Iref2=1.26V/R4 …(13) よって、抵抗R5 に生じる電圧VTEMPは次式で示され
る。
【0112】
【数7】 ここで、R2 =1KΩ,R4 =15KΩ,R5 =28K
Ωとすると、
【0113】
【数8】 となり、VTEMPは40℃では269mV、−10℃では
605mVとなる。
【0114】尚、1℃当りの電圧変化量は、6.72m
Vである。
【0115】これに対して、A/D変換回路部9の入力
電圧範囲を0〜856.8mVとし、1カウント当り
3.36mVと設定すると、1カウント当り0.5℃の
測温精度で測温電圧値をA/D変換できる。この時のA
/D変換回路は勿論、温度に対して安定なものである。
さらに、得られたA/D変換デジタル値と、温度との関
係は、μ−comコアが、予め基準温度において得られ
たA/D変換値の理論値と実際の値との差に対応する量
として記憶されたデジタル量を補正した後に、温度に対
する基準参照値と比較して求める様に構成する。
【0116】次に、図17はCMOS化することによっ
て基本的に低消費電力化することの可能なカメラ用の各
種測定回路のみならず、外部のドライブ上基本的に低消
費電力化できないような回路ブロック、例えばモ―タ―
ドライブ回路や昇圧回路やプランジャ―駆動回路などを
組み込んだ場合の具体例な構成を示す図である。
【0117】同図に示すようにパワ系の制御回路が組み
込まれた場合は、カメラで言うとフィルム巻き上げ時や
巻き戻し時に、モ―タ―駆動を行なうと、数十〜数百m
Aの電流が1秒〜30秒間流れることになり、ICチッ
プの温度が、ピ―クで60〜70℃近くまで上昇し、そ
れが環境温度に近い温度まで下がるのに数分の時間を要
する。その為、ICチップ自体の温度で、カメラの動作
の温度補正を行なおとすると、全く不正確な温度補正が
なされいしまうという不具合が生じてしまう。
【0118】ここでは、上記問題点を解決する為に、測
温回路80と共に、計時回路81を設け、モ―タ―ドラ
イブ回路83や昇圧回路86等のパワ系の制御回路が動
作した後は、その事によるICチップ温度上昇分がなく
なるまでの間の測温回路80の温度デ―タをカメラの温
度補正デ―タとして用いないように構成したものであ
る。これはメインフロ―などでパワ駆動フラグを利用し
た方法を既に説明済である。尚、パワー駆動フラグMT
FLGは負荷条件、駆動条件に応じてMTFLG1,M
TFLG2等の2種類以上設けてもよい。
【0119】次に、図18はカメラのリモコン受信回路
ブロックの構成を示す回路構成図であり、図19は、そ
の受信部で赤外光による遠隔操作信号を受光したときの
各部の動作波形を示す図である。
【0120】フォトダイオ―ド90は、図19(a)に
示す遠隔操作信号A1 ,A2 ,A3を受光する為の受光
素子で、プリアンプ93に入力される。プリアンプ93
は入力される微小な信号電圧を図19(b)に示すプリ
アンプ出力100に増幅し、次段のバンドパスフィルタ
(BPF;Band Pass Filter)94に出力する。
【0121】このBPF94は、上記遠隔操作信号のキ
ャリア周波数fc がその通過帯域の中心になるように設
定されたフィルタ特性を有し、螢光灯等の商用周波数の
倍のリップル周波数(100Hzと120Hz)のノイ
ズ成分を除去し、リモコン信号だけからなる図19
(c)に示すBPF出力101を次段の検波回路95に
出力する。さらに、積分回路96は、この検波出力10
2を積分してキャリア成分を除去した図19(e)に示
す積分出力103を出力する。また、波形整形回路97
は、スレッシュレベルVTH1 及びVTH2 のヒステリシス
を有し、波形整形を行なって信号パルスP1 ,P2 ,P
3 からなる図19(f)に示す受光回路出力としてCP
U(μ−comコア)91に出力する。
【0122】上記遠隔操作装置における受信手段の各回
路ブロックはCMOSによって構成され、従来のバイポ
―ラによる消費電力2〜3mAに対して200〜300
μAの1/10以下に低減されている。この為、従来リ
モコンモ―ド継続時間を電池消耗対策により20分程度
制限していたが、その10倍である200分(=3時間
20分)程度に延長することができる。これは実質的に
は充分な時間であり、従来の様なリモコン専用の時間リ
ミッタ―を設ける必要がない。従って、前述したメイン
フロ―ではリモコンモ―ド時に時間制限を設けていな
い。
【0123】以下、μ−comコアによるリモコン回路
ブロック9により出力されるリモコン受信信号の処理動
作、及び該リモコン回路ブロック9の制御について詳細
に説明する。μ−comコアは、カメラ本体に設けられ
たリモコンモ―ド設定スイッチの“オン”を検出し、リ
モコンモ―ドである旨を示す“モ―ド表示”を図示しな
いLCDに表示し、リモコン割り込み端子RNINTを
禁止した後、リモコンイネ―ブル端子RMENをローレ
ベル“L”とし、リモコン受信回路ブロックに給電す
る。そして、この給電の後、リモコン受信回路ブロック
が安定化する所定時間後に前記リモコン割り込み端子R
NINTの割り込み許可を行なう。更に、当該μ−co
mコアは上記受光回路出力が入力されると、その内部の
ROMに記憶されているプログラムに従って入力信号を
読取り、リモコン信号であるか否かの判別を行なう。
【0124】先ず図20のフローチャートを参照して、
μ−comコアがリモコン信号を受信し判別するまでの
シーケンスについて説明する。
【0125】μ−comコアに入力信号パルスP1 によ
ってリモコン受信割り込みがかかると、内部のタイマ1
をスタ―トさせ、次の信号パルスP2 の入力によりタイ
マ1をストップする。これにより、信号パルスP1 とP
2 のパルス間隔を測定し、所定の時間T1 に一致するか
否かの比較を行ない、一致した場合は同様にして信号パ
ルスP2 とP3 のパルス間隔をタイマによって測定し、
所定の時間T1 と一致するか否か判定することにより
(ステップS602〜S607)、リモコン信号の判別
を行なう。そして、一致した場合はリモコン受信フラグ
を“オン”し(ステップS608)、リモコン割り込み
を禁止した後に割り込み処理を抜ける。
【0126】上記パルス間隔が所定時間T1 と一致しな
い場合はノイズと判断してこれを無視し、割り込み処理
を抜ける(ステップS609)。尚、所定のパルス間隔
T1は、螢光灯の周期的ノイズパルスの間隔10mse
c若しくは8.3msecの整数倍に同期しない時間間
隔とする。
【0127】以上の様にしてμ−comコアによりリモ
コン受信信号と判別された場合は、その後レリ―ズ割り
込み処理に移行し測距・測光・測温やフォ―カスレンズ
駆動、シャッタ―駆動フィルム巻き上げの一連のカメラ
シ―ケンスを続行する。
【0128】次に、リモコン受信回路の動作処理をカメ
ラの動作シ―ケンス上に組み込む上で注意すべき点に関
して説明する。
【0129】リモコン受信回路は、非常に微弱な数10
μVの信号を検出する検出回路であるので、ノイズの影
響を受けやすい。よって、昇圧回路が作動している場
合、即ちリモコン受信回路と同一チップ上に昇圧回路が
形成されている場合や、ストロボ充電が作動している場
合等のノイズの多い状況下においては、リモコン受信割
り込みが経常的にかかり、正常なカメラ動作の遂行がで
きなくなる畏れがある。
【0130】この問題を解決する為に、本実施例では、
図21のフローチャートに示すように、リモコンモ―ド
設定時においては昇圧回路動作を禁止する。そして、ス
トロボチャ―ジ中においてはリモコン受信回路を作動不
能とするか、リモコン受信割り込みを禁止する。尚、本
発明では、メインフロ―に示す様にストロボ充電完了し
てから、リモコンモ―ドになる様な工夫をしている。こ
れにより、リモコン受信回路からの誤信号出力が、カメ
ラの正常な動作の遂行を妨げることのない様にしている
(ステップS701〜S707)。
【0131】次に、図22は、CPU及びカメラの各種
測定回路と同一チップ上にモ―タドライブ用のプリドラ
イバ回路を構成した場合のNPNモータプリドライバ回
路ブロック5の具体的な構成を示す図である。
【0132】通常、CPU及びカメラの各種測定回路用
電源としては、電池からショトキ―バリアダイオ―ドと
33μF程度のタンタルコンデンサによって構成される
ダイオ―ドフィルタ(D1 ,C1 )によって安定化され
た電源Vcc2 が使用される。
【0133】これは、電池電圧がモ―タ駆動やプランジ
ャ―駆動や昇圧コイル駆動やストロボチャ―ジの様な重
負荷駆動によって急峻で大きな電圧降下を生じる為に、
そのdv/dtがCPUの正常なシ―ケンスの保証や各
種測定回路の正確な測定の保証のできない大きさ(dv
/dt)0 以上になる為である。
【0134】よって、通常バックアップコンデンサC1
の大きさは、Vcc2 内部のICの消費電流Idiとすると
次式で示されるような値に設定される。
【0135】
【数9】 さらに、大きな問題としてカメラはポ―タブル機器であ
るので、振動によって電池が電池接片から離れ一時的に
絡電が遮断されてしまう。特に、カメラの作動中に上記
問題が発生し、Vcc2 電圧がCPUの動作可能以下にま
で低下してしまった場合、CPUによる正常なカメラ制
御が行なわれず、最悪の場合カメラの破壊につながる。
この電池のチャタリングは電池接片の形状や圧にもよる
が約10msecと考えられる。よって、コンデンサC
1 の値に、この時間Vcc2 がCPUの正常動作可能電圧
以下に下がらない様な容量に定められる。
【0136】通常、コンデンサC1 の容量を決めるドミ
ナントなパラメ―タ―は上記電池チャタリング時のVcc
2 電圧保持である。このコンデンサC1 は周波数特性の
良さと比較的大容量を得やすいという理由で、タンタル
コンデンサが用いられるが、これは高価であるし、小型
カメラの実装スペ―スに対してはやはり体積が大きいの
で、Vcc2 内部のICの消費電流Idiを小さく設計しな
ければならない。
【0137】この目的のもとにカメラの各種測定回路は
できるだけ低消費電流な回路に設計する必要がある。こ
れに対して、モ―タ―プリドライブ回路等の、外付けの
パワ―トランジスタを駆動する回路は、そのベ―ス電流
として数10mAの電流を供給する必要が生じる。この
ような回路を上記カメラ用測定回路と同様にCPUチッ
プと同一チップ上に形成した場合、その回路ブロックの
電源をCPU及び測定回路と同一のVcc2 に共通にする
と、上述した様な理由でVcc2 保持用コンデンサの容量
を非常に大きくしなければならない。実際はコスト、ス
ペ―スの点で上記構成は不可能である。
【0138】そこで、本実施例はソ―ス電流源をVcc2
でなくVcc1 として、電源安定化コンデンサC1 から大
電流をIC外に放出しない様、大電流供給端子及びライ
ンをICに設ける様工夫してある。マイコンを含むIC
のパッケージについては、図48に示すように、このI
C205を外部回路に接続するICリード201がパッ
ケージ204から突出しており、このICリード201
が金ワイヤ206によりIC205上のパッド203に
接続されている。
【0139】ここで、大電流がIC205のGNDライ
ン202に流れた場合、IC205のGNDライン20
2のアルミ配線は、0.2〜3Ωまたパッド203とI
Cリ―ド201との接触抵抗は0.2〜3Ωの値を持つ
もので、50〜100mV程度の電位差を、その大電流
の流れる経路にそって発生してしまう為、ICチップ内
のGNDライン202を上記回路ブロックとCPU及び
カメラ用測定回路ブロックと共通にすると、正常なシ―
ケンス,正確な測定が不可能となってしまう。
【0140】本実施例では、大電流をGNDに排出する
MTGNDラインとカメラ用測定回路ブロックの専用G
NDラインの少くとも2系統のGNDラインを設け、且
つパッドの接触抵抗の影響をさける為に、少くとも2つ
のGNDパッドからなる端子MTGND端子,ANGN
D端子を設けている。
【0141】この様に、少くとも2系統のGNDライン
及びGND端子を設けることにより1チップ上に上記大
電流ドライプ回路ブロックを構成することが可能であ
る。理想的には、CPU用のデジタルGNDと測定回路
用アナログGNDを別々に設ける方が良いが、実際には
端子数の不必要な増大につながるので、本実施例ではあ
えて1つにまとめている。
【0142】次に、プリドライブ回路の具体的な構成に
ついて説明する。
【0143】先ず、外付けのNPNパワ―トランジスタ
をドライブするN端子定電流ドライブ回路について説明
する。
【0144】このN端子定電流トライブ回路は、CMO
SオペアンプOP1 と抵抗R1 ,R2 ,R3 と基準電圧
Vref3とCMOSトランジスタQ1 からなるCMOSト
ランジスタ定電流ドライブ用電圧発生回路と、上記電圧
をPMOSトランジスタQ2,Q3 ,Q4 ,Q5 のゲ―
トに導くトランスファ―ゲ―トスイッチSW1 ,SW2
,SW3 ,SW4 と、Vcc1 をソ―スとし外付けNP
Nトランジスタのベ―スをドレインとするPMOSトラ
ンジスタQ2 ,Q3 ,Q4 ,Q5 と、それらのゲ―トソ
―ス間をシャントするシャント抵抗R4 ,R5 ,R6 ,
R7 と、外付けNPNパワ―トランジスタのベ―ス−エ
ミッタ間をシャントするNMOSトランジスタQ6 ,Q
7 ,Q8 ,Q9 からなる出力部とで構成されている。
【0145】このμ−comコアのポ―トN0からオペ
アンプOP1 に給電信号が入力されると、オペアンプが
動作し、抵抗R3 に100μAの電流IN0が流れる。こ
のIN0は次式で示される。
【0146】IN0=Vref3/R3 …(17) そして、トランジスタQ1 のVGSとIN0の間には次式の
関係が成立する。
【0147】 IN0=A・(VGS−Vth)2 …(18) A;比例定数、Vth;スレッシュ電圧 よって、Vcc1 基準でa点の電位Va は次式で示され
る。
【0148】
【数10】 さらに、μ−comコアの出力ポ―トN1 がハイレベル
“H”になってトランスファ―ゲ―トスイッチSW1が
“オン”になると、Q2 のG−S間電圧は0VでQ2 が
オフ状態で、Q6 がオン状態であったのが、Va 電圧が
印加されQ2 がオンQ6 はオフ状態となる。この時、出
力電流IN1は次式で示される。
【0149】 IN1=A・(VGS1 −Vth)2 …(20) そして、IN1=20mAとなる様なVGS1 となるよう
に、上記(R1 +R2 )/R2 を次式により設定する。
【0150】
【数11】 上記したような回路構成とすることで、各出力ポートN
1 ,N2 ,N3 ,N4から20mAの定電流を出力で
き、従来の様にベ―ス制限抵抗を用いる必要もない為、
実装面積の小さなプリドライブ回路を得ることができ
る。
【0151】また、Vcc1 の変動をフィ―ドバックして
いる為、Vcc1 電圧がどの様に変動しても、常に20m
Aドライブを行なうことができ、電源電圧の影響を受け
ずに安定したアクチュエ―タ制御を行なうことができ
る。
【0152】次に、外付けPNPパワ―トランジスタを
ドライブするP端子定電流ドライブ回路について説明す
る。これは先に説明したN端子定電流ドライブ回路と同
じ動作原理であって、ソ―スかシンクであるか否かの違
いがあるのみである。
【0153】P端子定電流ドライブ回路はCMOSオペ
アンプOP1Aと、抵抗R1A,R2A,R3Aと基準電圧Vre
f3A とCMOSトランジスタQ1Aから構成されるCMO
Sトランジスタ定電流ドライブ用電圧発生回路と、上記
電圧をCMOSトランジスタQ2A,Q3A,Q4A,Q5A
と、それらのゲ―ト−ソ―ス間をシャントするシャント
抵抗R4A,R5A,R6A,R7Aと、外付けPNPトランジ
スタのベ―ス−エミッタ間をシャントするPMOSトラ
ンジスタQ6A,Q7A,Q8A,Q9Aからなる出力部とで構
成されている。
【0154】そして、μ−comコアのポ―トP0 から
オペアンプOP1Aに給電信号が入力されるとオペアンプ
動作がなされて抵抗R3Aに100μAの電流Ip0が流れ
る。
【0155】この電流Ip0は次式で示される。
【0156】 Ip0=(Vref3A −Vcc1 )/R3A …(22) さらに、トランジスタQ1 のVGSとIp0との間には次式
の関係が成立する。
【0157】 Ip0=B・(VGS−Vth)2 …(23) B;比例定数、Vth;スレッシュ電圧 よって、GND基準でa点の電位VaAは次式で示され
る。
【0158】
【数12】 さらに、μ−comコアの出力ポ―トP1 がハイレベル
“H”になってトランスファ―ゲ―トスイッチSW1A
が“オン”になると、トランジスタQ2AのG−S間電圧
は0VでトランジスタQ2Aがオフ状態で、トランジスタ
Q6Aがオン状態であったのがVaA電圧が印加され、トラ
ンジスタQ2Aがオン状態となり、トランジスタQ6Aはオ
フ状態となる。
【0159】この時、出力電流IP1は次式で示される。
【0160】 IP1=B・(VGS1 −Vth)2 …(25) そして、IP1=20mAとなる様なVGS1 となる様、上
記(R1A+R2A)/R2Aを、次式により設定する。
【0161】
【数13】 上記したような回路構成とすることにより、P1 ,P2
,P3 ,P4 各端子から20mAの定電流をシンクで
きる。
【0162】次に、図23はクロックを用いないアナロ
グタイマ回路の具体的な構成を示す図である。同図に示
すように、タイマ118aは、カレントミラ―回路を構
成するMOSトランジスタ111,112と定電流源1
14と定電流源の電流をスイッチングするMOSトラン
ジスタ113と上記定電流源の電流を積分するコンデン
サ115と積分コンデンサに蓄積された電荷を放電する
MOSトランジスタ116と、コンデンサに蓄積された
電荷量をDAC出力と比較するコンパレ―タ117とタ
イマ118aとで構成されている。
【0163】そして、タイマ118bはタイマ118a
と同一構成であり、タップデコ―ダの値を変えることで
2つのタイマ値を設定することができ、更には連続して
使用することもできる。また、定電流源の値を変えれば
長いタイマや短いタイマも作ることができる。
【0164】以下、図24のフローチャートを参照し
て、かかるアナログタイマ回路の動作について説明す
る。尚、タイマ値は図27のグラフを基に設定する。そ
して、集積回路内のコンデンサを利用した場合は温特は
少ないが、温特のある場合は温度によりグラフを選択す
れば良い。さらに、ここでは一応温特のある場合を想定
して説明する。
【0165】先ず測温し(ステップS801)、アナロ
グタイマを呼ぶ前に設定されたタイマ値T又はTAにな
る様に図27よりタップデコ―ダの出力(D/A値)を
設定する(ステップS802)。続いて、TM1又はT
M1Aを“オン”し、コンデンサ115又は115Aの
電荷を抜く。同時に、TM2又はTM2Aを“オン”
し、コンデンサにチャ―ジ可能状態とし、TM1又はT
M1Aを“オフ”し、タイマをスタ―トした後、原振を
止める(ステップS803,804)。
【0166】その後、コンデンサ115又は115Aの
レベルがタップデコ―ダ―の出力を上まわると、TM3
又はTM3Aが立上り、この信号により、再びμ−co
mはウエイクアップし原振が動き出す(クロック休止状
態から発振状態に戻る)。そして、原振が動き出した直
後、TM2又はTM2Aを“オフ”し、チャ―ジを中止
し、メインルーチンに戻る(ステップS805〜80
8)。
【0167】この状態のタイミングチャ―トは図25に
示す通りであり、この図25に示す他にも図26に示す
方法等、種々の方法が考えられるが、以下、図25に示
すタイミングを基に説明を続けることにする。
【0168】以上の説明で明らかであるように、アナロ
グタイマ動作中はμ−comの原振を止めることができ
るので、微少電流や微少電圧の測定、又はノイズに弱い
信号の時間測定などに応用することができる。
【0169】次に、図28はアナログタイマを用いた測
光回路の具体的な構成を示す図である。ここで、先に図
10に示した測光回路と異なるのは、コンパレ―タの後
にフリップフロップが設けられていることである。そし
て、アナログタイマ停止信号でフリップフロップはコン
パレ―タのレベルをラッチする構成になっている。
【0170】図29は、かかる測光回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【0171】先に図15に示した動作と異なるの点は、
新たにステップS904,S905を設けてアナログタ
イマを使用している事である。即ち、ここでは測光電圧
が微少の場合は、原振のノイズが乗り正確なA/D変換
ができないので、コンパレ―タの出力をチェックする場
合は原振を止めノイズのない状態で測定するという方法
をとっている。尚、コンパレ―タの出力をアナログタイ
マ終了信号でラッチしているので、原振が発振した時に
はすでにノイズのない状態のレベルがラッチされている
ことになる。その他の動作は先に図15の説明で述べた
通りであるので、ここでは重複した説明は省略する。
【0172】次に、図30はアナログタイマを用いた測
距回路の具体的な構成を示す図である。この測距回路
は、先に図7に示したA/D部41を改良したものであ
る。
【0173】即ち、図7の測光と同様に定常光をコンデ
ンサ47にラッチする場合及びLED34を投光し、P
SD38の出力を演算する場合にアナログタイマを使用
し、原振のノイズを除去している。そして、その演算結
果はアナログタイマの終了信号TM3でコンデンサに保
持する。その後、A/D変換するので原振のノイズのな
い状態の信号をA/D変換することができる。
【0174】そして、図31は、かかる測距回路の動作
を示すフローチャートである。先に図9に示した動作と
異なる点はアナログタイマを使用している事のみである
(ステップS1003〜1011)。その他の動作は先
に図9の説明で述べた通りであるので、ここでは重複し
た説明は省略する。
【0175】次に、図32はリモコン受信信号評価にア
ナログタイマを応用した回路の具体的な構成を示す図で
ある。本回路の目的は、やはり原振によるノイズを除去
することにあり、この場合はタイマを2個使用する。
【0176】そして、図34は、かかる回路の動作を示
すフロ―チャートである。正常なリモコン信号は図19
(F)に示す様にT1 間隔でパルスが3つある場合とす
る。尚、このT1 はT1 ±αの誤差までOKとする。そ
して、本回路はアナログタイマが設定タイマ値になる
か、リモコン受信信号の立下りがあるかのいずれかで、
タイマを止める為のT2 信号を作っている。
【0177】即ち、図33(a)はリモコン信号が早か
った場合のリモコン受光回路出力を示す。この場合、タ
イマ値はT1 +αに設定する。即ち、リモコン信号が入
る前にT3がハイレベル“H”になった場合はT≧T1
+αとなりNGとなる。
【0178】これに対して、図33(b)は設定時間が
先にきた場合のリモコン受光回路出力を示す。この場
合、アナログタイマは止っているのでA/D変換すれば
時間がわかるので、T1 −αより大きいかどうかで正常
な信号かどうかを判定する。この判定はタイマ1終了直
後タイマ2をスタ―トさせ、タイマ2が終了した後行
い、OKの場合はリモコン受信フラグを設定して割込み
を抜ける。
【0179】次に、本発明の第2の実施例に係るCMO
Sアナログ回路を使用したカメラコントローラについて
説明する。図35、36はその構成を示す図である。
【0180】先ず、図36における基準電流回路ブロッ
ク201について説明する。
【0181】この基準電流回路ブロック201は、PM
OSトランジスタQ1 ,Q2 ,Q3,Q7 ,Q8 、NM
OSトランジスタQ4 ,Q5 ,Q6 及び抵抗R1 ,R2
,R3 によって構成されている。そして、CPUによ
って、PT0=“L”とされると、抵抗R1 で制限され
た数μAの電流がトランジスタQ1 に流れ、トランジス
タQ1 とQ2 はカレントミラー回路を構成しているの
で、トランジスタQ2 のドレイン電流がトランジスタQ
4 のD−Gショートに流れ込む。そして、トランジスタ
Q4 ,Q5 ,Q6 はそれぞれカレントミラー回路を構成
しているので、トランジスタQ5 ,Q6 には同じドレイ
ン電流が流れる。
【0182】ところで、トランジスタQ8 とQ7 は微小
電流領域では、10:1のカレントミラー回路と同じで
あって(抵抗R3 による電圧降下分が少ないため)、ト
ランジスタQ7 のドレイン電流はトランジスタQ6 のド
レイン電流の1/10となるので、Aポイントの電位は
ローレベル“L”になり、PMOSトランジスタQ3が
“オン”してドレイン電流を流し、トランジスタQ4 の
ドレイン電流が増え、カレントミラーによりトランジス
タQ5 ,Q6 のドレイン電流が増える。
【0183】この電流が増えると、トランジスタQ7 ,
Q8 のドレイン電流比は抵抗R3 の電圧降下分が効いて
くるので、1/10から“1”に近付いてくる。
【0184】以上のようなサイクルで、結果としてトラ
ンジスタQ5 ,Q7 のドレイン電流が一致する所に収束
し、その結果、抵抗R3 の電圧降下は次式で示される。
尚、次式においてVT はサーマルボルテージを示す。
【0185】
【数14】 但し、MOSはweak inversion region となる様、ID
が約200nAで使用する。
【0186】次にバンドギャップ基準電圧回路ブロック
203について説明する。
【0187】本回路ブロック203は、温度に対して安
定な1.26Vの定電圧回路である。そして、CMOSプロ
セス中のPウェルをベースとするNPN寄生トランジス
タQ13とNMOSトランジスタQ12と抵抗R5 とによっ
て、Vcc2 電位基準のバンドギャップ基準電圧を得る。
さらに、このトランジスタQ13は−2mV/°Cのダイ
オード特性を持ち、抵抗RS の両端電圧は、次式の温度
変化に対して+の変化をする電圧を発生する。
【0188】 VT ln(10)×(R5 /R3 )×10 …(28) そこで、プラス(+)とマイナス(−)の変化量をほぼ
等しくしてキャンセルするように上記(28)式の(RS /
R3 )を設計すれば、VCC2 −B間電圧は温度に対して
安定となる。この目安として該電圧値は1.26Vである。
尚、逆にNPNトランジスタであるが、Nウェルをベー
スとする寄生PNPトランジスタを用いる場合はGND
基準で1.26Vの基準電圧を作ることもできる。
【0189】次に、温度安定基準電流回路ブロック20
4について説明する。
【0190】本回路ブロック204は、オペアンプOP
1 とPMOSトランジスタQ14,Q15と抵抗R6 ,R7
によって構成される。そして、オペアンプOP1 によっ
て、トランジスタQ14,Q15が“オン”され、抵抗R6
とR7 にソース電流が流れ、Cポイントの電位はイマジ
ナリーショートでBポイントの電位と等しくなる。よっ
て、抵抗R6 とR7 には1.26/(R6 +R7 )の電流が
流れ、トランジスタQ15とQ14には、その半分のドレイ
ン電流が流れる。
【0191】次に、測温回路ブロック202について説
明する。
【0192】本測温回路ブロック202は、PMOSト
ランジスタQ10と抵抗R4 とNMOSトランジスタQ11
とで構成されている。
【0193】そして、トランジスタQ10のドレイン電流
は次式で示される。
【0194】 VT ln(10)/R3 ×40 …(29) よって、電圧VT は次式で示される。
【0195】 VT =((273+T)/300)×26mV …(30) ここで、Tは温度(°C)を示す。
【0196】トランジスタQ11はトランジスタQ16とQ
17とカレントミラー回路を構成しており、そのカレント
ミラー回路には上記温度安定基準電流回路ブロック20
4から次式で示される電流が注入されている。
【0197】 1.26V/(R6+R7)/2 …(31) トランジスタQ11のドレイン電流は上記電流値となる。
このT比例電流値からT安定電流を差し引いた残りが抵
抗R4 に流れ込む。
【0198】よって、E電流は次式で示される。
【0199】
【数15】 従って、−10°CではVE =281mV,+40°C
ではVE =456mVとなる。
【0200】次に、コンデンサ充放電回路ブロック20
5について説明する。
【0201】本回路ブロック205は、ストロボメイン
コンデンサの電圧や電池電圧、温度に関連した電圧等の
A/D変換用であり、NMOSトランジスタQ16,Q1
7,Q18,Q22,PMOSトランジスタQ19,Q20,コ
ンデンサC1 から構成されている。そして、CPUポー
トPT2=“H”のとき、トランジスタQ18は“オン”
し、トランジスタQ16,Q17,Q19,Q20は、それぞれ
カレントミラー回路を構成しているので、トランジスタ
Q20のドレイン電流は次式で示される。
【0202】 1.26V/(R6+R7)/20 …(34) そして、CPUポートPT4=“H”のとき、トランジ
スタQ22が“オン”し、コンデンサC1 はディスチャー
ジされ、Fポイントの電位は0Vとなる。
【0203】さらに、CPUポートPT4=“L”,P
T2=“H”のとき、コンデンサC1 は先のトランジス
タQ20のドレイン電流でチャージされ、F電位は時間共
に上昇する。また、適当な所でPT4=“L”、PT2
=“L”とすると、Fポイントの電位はその時点の電位
に固定される。
【0204】次に、図37のフローチャートを参照し
て、電池電圧をA/D変換する動作について詳細に説明
する。
【0205】まず、PT0=“L”,PT1=“L”と
して基準電流回路を作動させておくものとする。A/D
変換した値を格納するメモリADMを“0”とする(ス
テップS1201)。Iを“0”にセットする(ステッ
プS1202)。CPUポートPT4とPT2を共にハ
イレベル“H”にして、トランジスタQ18,Q22のスイ
ッチングNMOSトランジスタを“オン”にする(ステ
ップS1203)。
【0206】そして、1msec待ち(ステップS12
04)、CPUポートPT4をローレベル“L”としト
ランジスタQ22を“オフ”にすると、コンデンサC1 に
チャージが開始される(ステップS1205)。
【0207】続いて、タイマカウントを開始する。この
タイマはソフトウェアによるソフトタイマでも良いし、
CPUに組み込まれたハードウェアカウンタでも良い。
ソフトタイマであれば、カメラのA/D変換に必要な分
解能と測定時間の制限により16〜32KHzぐらいが
適当である。そして、ハードウェアでは、速ければ速い
ほど良い(ステップS1206)。
【0208】続いて、CPUの入力ポートPT6はハイ
レベル“H”か否か検出する。そして、ハイレベル
“H”になったところで、ステップS1208に進みメ
モリADMの内容にその時のタイマ値を加算する(ステ
ップS1207)。そして、I=3か否かをチェック
し、“3”であればステップS1211にてADMの内
容を1/4にしてステップS1212にてリターンする
(ステップS1209)。そして、ステップS1209
でI=3でなければ、ステップS1210でIをインク
リメントし、ステップS1203へ戻る。
【0209】以上のようにして、4回のA/D変換値の
平均がメモリADMに格納される。尚、ステップS12
07の判定で、100msec以上変化しない時は、別
途割り込みタイマによって割り込みがかけられ、CPU
はカメラの故障表示をして全てのカメラ動作を停止す
る。
【0210】そして、図39はストロボ充電電圧をA/
D変換するための動作を示すフローチャートである。本
シーケンスはステップS1307でPT7をハイレベル
“H”としている以外は、先に説明した図37のシーケ
ンスと同じであるので、ここでは重複した説明は省略す
る。
【0211】さらに、図41は測温電圧値をA/D変換
する動作を示すフローチャートである。本シーケンスは
ステップS1407でPT5をハイレベル“H”として
いる以外は、先に説明した図37のシーケンスと同じで
あるので、ここでは重複した説明は省略する。
【0212】次に、図43のフローチャートを参照し
て、測光値をA/D変換する動作について詳細に説明す
る。
【0213】ADMを“0”に設定し(ステップS15
01)、Iを“0”にする(ステップS1502)。そ
して、CPUポートPT3をローレベル“L”にして、
トランジスタQ21を“オン”にすると、コンデンサC2
は放電されてH電位はVCC2と同電位になる(ステップ
S1503)。
【0214】この後、1msec待ち(ステップS15
04)、CPUポートPT3をハイレベル“H”にし、
トランジスタQ21を“オフ”すると、SPD1によって
明るさに応じた光電流でコンデンサC2 がチャージされ
る(ステップS1505)。
【0215】続いて、タイマカウントを開始し(ステッ
プS1506)、CPUポートPT8がハイレベル
“H”であるか否かをチェックし(ステップS150
7)、ハイレベル“H”ならばADMメモリの内容にタ
イマ値を加算する(ステップS1508)。そして、I
=3かチェックし、I=3でないならばIをインクリメ
ントしてステップS1503に戻る。そして、“3”で
あればステップS1511でADMの内容を1/4にし
てステップS1512でリターンする(ステップS15
09)。こうして測光値がA/D変換される。
【0216】以上説明したようなシーケンスにより、カ
メラ作動に必要なカメラ情報がA/D変換される。ここ
で、一般的にV−T変換によるA/D変換手法は、他の
A/D変換手法に比べて時間が掛り過ぎる問題がある。
これは、通常カメラはレリーズボタンが押し込まれてか
らフィルムに露光がなされるまでの時間は0.3秒程度
でなくてはならない。あまりに遅いと、シャッターチャ
ンスを逃してしまうからである。上記観点から考える
と、レリーズ毎に少なくとも測光A/Dとストロボ充電
電圧A/Dと電池電圧のA/Dは必要であるから、0.
3秒/3=0.1秒、即ち1つのAD所要時間は少なく
とも100msec以下でなければならない。本実施例
ではC1 と、これへのチャージ電流の値を適宜設定する
ことにより、1回のA/Dが約10msecとなるよう
に設計している。
【0217】これについては、更に次のような工夫が考
えられる。即ち、第1に少なくとも2つ以上のカメラ情
報のA/D変換を同時に行う。例えば図45のフローチ
ャートに示すように、測光と測温と電池電圧の3つのA
/D変換を同時に行うことや、第2に所定メモリ領域に
各カメラ情報に対応したA/D変換値も格納するメモリ
領域を確認し、そのメモリ領域の内容をレリーズスイッ
チ以外のキー操作及び禁止される場合を含む所定時間毎
に応答して、A/D変換し更新するようにし、レリーズ
スイッチが入った時点以前のA/D変換値に従ってカメ
ラ動作を行うよう構成することである。
【0218】次に、定電圧モータドライブ回路ブロック
206について説明する。
【0219】この定電圧モータドライブ回路ブロック2
06は、オペアンプOP2 と抵抗R13,R14と外づけの
PNPパワートランジスタによって構成されている。
【0220】これは非反転型の増幅器であって、ハイレ
ベル“H”ポイントの電位とIポイントの電位VI との
間には次式の関係が成立する。
【0221】
【数16】 ここで、VI はスイッチングトランジスタQ18,Q22の
時間制御によって、コンデンサC1 をGNDレベルから
所定時間チャージすることにより任意の電圧値を作り出
しホールドすることができる。これによリ、CPUは、
例えば巻き上げ開始時は低い電圧でも、またある程度速
度がでれば高い電圧で駆動するというような細かい制御
を行うことができる。
【0222】尚、CMOSプロセスにおいて、対数圧縮
特性を利用する方法としては、寄生トランジスタを用い
る他に、MOSトランジスタをWeak inversion region
で用いる方法がある。即ち、図46に示すように、ドレ
イン電流が数100nA以下の領域では、ドレイン電流
ID とゲートソース間電圧VGSの間には次式の関係がが
成立する。
【0223】
【数17】 次に、図49は上記ドレイン電流が数100nA以下の
領域を測距回路に応用した場合の具体的な回路の構成を
示す図である。
【0224】同図において、パルス光電流検出回路ブロ
ックは、CMOSオペアンプOP1とNMOSトランジ
スタQ1 ,Q2 ,Q3 及び定電流源I1 ,I2 からなる
プリアンプ部と、CMOSオペンアンプOP2 とトラン
スファーゲートG1 とコンデンサC1 とNMOSトラン
ジスタQ4 からなる背景光引き抜き回路とで構成されて
いる。そして、Vref2は、VCC2 −100mvに設定さ
れており、オペアンプOP2 はトランスファーゲートG
1 が“オン”していると、プリアンプ部トでフィードバ
ックループを作り、I1 の定電流1μとPSDの背景光
成分Ip1を全部トランジスタQ4 を通じてGNDに排出
し、その時の電位がコンデンサC1 に記憶される。この
状態では、トランジスタQ3 のドレインソース間電圧は
100mVになり、トランジスタQ3 にはほとんど電流
が流れていない。トランスファーゲートG1 が“オフ”
になってフィードバックループが切られてもコンデンサ
C1 にはそれ以前の電位が保持されつづけるので、依然
としてトランジスタQ4 はI1 の定電流とPSDの背景
光成分を排出し続ける。この時に、CPUのポートP1
からLパルスを出してQ5 を“オン”し、IREDから
赤外光パルスを被写体に投射し、その反射光による光電
流成分ΔIp1がPSD1端子に入力すると、その電流値
はトランジスタQ3 にすべて流れ込む。
【0225】ここでは、トランジスタQ3 を20倍にし
ているので、この流れ込む電流に対してトランジスタQ
3 はweak inversion region における動作を行うため、
Aポイントの電位を次式より求める。
【0226】
【数18】 同様に、Bポイントの電位を次式より求める。
【0227】
【数19】 そして、トランジスタQ6 ,Q7 も20倍にされ、I3
の定電流源に比して、weak inversion region における
動作を行うよう設計している。さらに、トランジスタQ
6 のドレイン電流をID1とすると次式が成立する。
【0228】
【数20】 そして、トランジスタQ7 のドレイン電流をID2とする
と次式が成立する。
【0229】
【数21】 この上記2式は等しいので次式が成立する。
【0230】
【数22】 よって、
【0231】
【数23】 となる。ここで、ID1+ID2=1μAであるから次式が
成立する。
【0232】
【数24】 以上より、R1 のCポイントの電位は次式で示される。
【0233】
【数25】 従って、ΔIp2/(ΔIp1+ΔIp2)はPSDに入射す
るスポット光像の重心位置を表すから上記Cポイントの
電位を計測すれば被写体距離が求められる。
【0234】さらに、CPUは、投光パルスに同期して
CポイントのA/D変換を行い、そのデジタル値を取り
込む。そして、複数回の投光を行い、その平均値から被
写体までの距離を割り出す。
【0235】次に、図50は測光回路に応用した場合の
具体的な構成を示す図である。
【0236】同図において、Aポイントの電位は次式で
示される。
【0237】
【数26】 この式において、Vref1はタップデコーダのいずれかの
タップの電圧とする。
【0238】そして、タップ抵抗Rに流れる電流I1 は
次式で示される。
【0239】
【数27】 よって、CPUとタップデコーダで逐次比較ADを行う
ことによって、CPUは輝に応じたA/D値を得ること
ができる。
【0240】以上詳述したように、本発明のCMOSア
ナログ回路を使用したカメラコントローラでは、CMO
Sプロセスでアナログ回路を構成できたので、リードタ
イム、コストもマイコン並みで、しかもAF,AE回路
とマイコンを1チップ化でき、カメラの小型化を図るこ
とができる。
【0241】さらに、タイムラグの減少やリモコンの受
信可能時間の制限をなくすこともできる。また、クロッ
クなしのタイマを使用することにより、クロックノイズ
の影響が無い。そして、チップの発熱があっても、誤判
断せずにLCD駆動電圧の温度補正ができる。
【0242】
【発明の効果】本発明によれば、第1にリードタイムや
コストマイコン並みの新たなCMOSアナログプロセス
のAE回路、AF回路を提供し、第2に低コスト及び短
納期で且つ消費電流の少ないアナログ回路を含むマイコ
ン提供し、第3に通常のマイコンのCMOSプロセスに
おいて構成可能な対数圧縮型測距回路を提供し、第4に
通常のマイコンのCMOSプロセス内に構成可能な対数
圧縮型測光回路を提供し、第5にマイコン駆動用の原振
のクロックノイズの影響を除去し、第6にクロックを必
要としないタイマを提供し、第7に集積回路の温度が自
己発熱で上昇する場合でも鮮明な表示を得るLCD駆動
温度補正回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るCMOSアナログ
回路を用いたカメラコントローラの構成を示す図であ
る。
【図2】第1の実施例に係るCMOSアナログ回路を用
いたカメラコントローラのメインシーケンスを示すフロ
―チャートである。
【図3】レリ―ズスイッチが押された時又はリモコン信
号を受信した時に実行するサブルーチン“レリーズ割込
み”のシーケンスを示すフロ―チャートである。
【図4】サブルーチン“LCD ON”のシーケンスを
示すフロ―チャートである。
【図5】LCD21の温度(°C)と駆動電圧(V)の
関係を示すグラフ図である。
【図6】CMOSプロセス内に存在するNPNバイポ―
ラトランジスタとNPNバイポ―ラトランジスタを示す
図である。
【図7】CMOSプロセスにおける寄生NPNトランジ
スタを利用した測距回路の具体例を示す図である。
【図8】被写体距離aの逆数1/aと出力電圧値との関
係を示すグラフ図である。
【図9】測距回路ブロック4による測距のシーケンスに
ついて説明するためのフローチャートである。
【図10】CMOSプロセスにおける寄生NPNトラン
ジスタを利用した測光回路ブロック13の構成を示す図
である。
【図11】基準電圧回路出力Is を平均とスポットで予
め異なるようにした測光回路ブロック13の変形例の構
成を示す図である。
【図12】レベルシフト回路を付加して調整するように
した測光回路ブロック13の変形例の構成を示す図であ
る。
【図13】図10に示す測光回路ブロック13の一部の
詳細な構成を示す図である。
【図14】DAC用のT安定,T比例基準電流を作る具
体的な回路の構成を示す図である。
【図15】測光回路ブロック13による測光のシーケン
スを示すフローチャートである。
【図16】CMOSプロセスにおける測温回路ブロック
10の構成を示す図である。
【図17】第1の実施例にモ―タ―ドライブ回路や昇圧
回路やプランジャ―駆動回路などを組み込んだ場合の具
体例の構成を示す図である。
【図18】カメラのリモコン受信回路ブロックの構成を
示す図である。
【図19】赤外光による遠隔操作信号を受光したときの
各部の動作波形を示す図である。
【図20】サブルーチン“リモコン受信割り込み”のシ
ーケンスを示すフロ―チャ―トである。
【図21】サブルーチン“リモコン設定”のシーケンス
を示すフロ―チャ―トである。
【図22】CPU及びカメラの各種測定回路と同一チッ
プ上にモ―タドライブ用のプリドライバ回路を構成した
場合のNPNモータプリドライバ回路ブロック5の具体
的な構成を示す図である。
【図23】クロックを用いないアナログタイマ回路の具
体的な構成を示ず図である。
【図24】アナログタイマ回路の動作を示すフローチャ
ートである。
【図25】アナログタイマ回路の動作に係るタイミング
チャート図である。
【図26】アナログタイマ回路の動作に係るタイミング
チャート図である。
【図27】タイマ時間とD/A設定値との関係を示すグ
ラフ図である。
【図28】アナログタイマを用いた測光回路の具体的な
構成を示す図である。
【図29】アナログタイマを用いた測光回路の動作を示
すフローチャートである。
【図30】アナログタイマを測距回路の具体的な構成を
示す図である。
【図31】アナログタイマを測距回路の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図32】リモコン受信信号評価にアナログタイマを応
用した回路の具体的な構成を示す図である。
【図33】リモコン受信信号評価にアナログタイマを応
用した回路に係るリモコン受光回路出力の様子を示す図
である。
【図34】リモコン受信信号評価にアナログタイマを応
用した回路の動作を示すフロ―チャートである。
【図35】本発明の第2の実施例に係るCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラの構成を示す図で
ある。
【図36】本発明の第2の実施例に係るCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラの構成を示す図で
ある。
【図37】電池電圧をA/D変換するための動作を示す
フローチャートである。
【図38】電池電圧をA/D変換するための動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図39】ストロボ充電電圧をA/D変換するための動
作を示すフローチャートである。
【図40】ストロボ充電電圧をA/D変換するための動
作を説明するためのタイミングチャートである。
【図41】測温電圧値をA/D変換する動作を示すフロ
ーチャートである。
【図42】測温電圧値をA/D変換する動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図43】測光値をA/D変換する動作について詳細に
説明するためのフローチャートである。
【図44】測光値をA/D変換する動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図45】測光と測温と電池電圧の3つのAD変換を同
時に行う場合のシーケンスを示すフローチャートであ
る。
【図46】ドレイン電流ID とゲートソース間電圧VGS
の関係を示すグラフ図である。
【図47】実施例に係る電界効果トランジスタについて
説明するための図である。
【図48】マイコンを含むICのパッケージの様子を示
す図である。
【図49】ドレイン電流が数100nA以下の領域を測
距回路に応用した場合の具体的な回路の構成を示す図で
ある。
【図50】ドレイン電流が数100nA以下の領域を測
光回路に応用した場合の具体的な回路の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…CPU(μ−comコア)、2…昇圧回路ブロッ
ク、3…リモコン回路ブロック、4…測距回路ブロッ
ク、5…NPNモータプリドライバ回路ブロック、6…
モータ定電圧回路ブロック、7…T安定T比例DAC回
路ブロック、8…コンパレータ、9…B.C回路ブロッ
ク、10…測温回路ブロック、11…リセット回路ブロ
ック、12…基準電圧回路ブロック、13…測光回路ブ
ロック、14…ストロボ充電電圧検出回路ブロック、1
5…PI/PR検出回路ブロック、16…PLEDドラ
イバ回路ブロック、17…PNPモータプリドライバ回
路ブロック、18…EEPROM、19…ストロボ回路
ブロック、20…スイッチ、21…LCD。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】そして、上記したように温度測定のための
センサをパワー系のドライブ回路を含んだチップに配
設すると、誤測温を起こし、その結果LCPの適切な電
圧を提供できない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、第1にリードタイムやコ
ストにおいてマイコン並みの新たなCMOSアナログプ
ロセスのAE回路、AF回路を提供し、第2に低コスト
及び短納期で且つ消費電流の少ないアナログ回路を含む
マイコン提供し、第3に通常のマイコンのCMOSプロ
セスにおいて構成可能な対数圧縮型測距回路を提供し、
第4に通常のマイコンのCMOSプロセス内に構成可能
な対数圧縮型測光回路を提供し、第5にマイコン駆動用
の原振のクロックノイズの影響を除去し、第6にクロッ
クを必要としないタイマを提供し、第7に集積回路の温
度が自己発熱で上昇する場合でも正確な周囲温度を検知
する手法を示し、上記温度に基づいて鮮明な表示を得る
LCD駆動温度補正回路を提供することにある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によるCMOSアナログ回路を
使用したカメラコントローラでは、マイクロコンピュ―
タと、Pウェル若しくはNウェルをベ―スとし当該Pウ
ェル内部のN+ 若しくはNウェル内部の+ をエミッタ
とする寄生バイポ―ラトランジスタを有するCMOSプ
ロセスで構成した対数圧縮型の測距回路又は測光回路と
を同一チップ上に構成したことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】さらに、第6の態様によるCMOSアナロ
グ回路を使用したカメラコントローラでは、測距対象に
向けてパルス投光する投光手段と、上記測距対象からの
反射光を受光するために上記投光手段から基線長離れた
位置に配置された半導体位置検出素子と受光レンズから
なる受光手段と、上記半導体位置検出素子のパルス光電
流をCMOSプロセス中のPウェル若しくはNウェルを
ベ―スとし当該Pウェル内部のN+ 若しくはNウェル内
部の+ をエミッタとする寄生バイポ―ラトランジスタ
のベ―スに入力するMOSトランジスタ回路と、上記M
OSトランジスタ回路の出力に基づいて測距対象までの
距離を演算する測距演算手段とを具備することを特徴と
する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、第7の態様によるCMOSアナログ
回路を使用したカメラコントローラでは、CMOSプロ
セス中のPウェル内部のN+ 若しくはNウェルの内部の
+ をエミッタとする第1及び第2の寄生バイポ―ラト
ランジスタと、被写体輝度に応じて変化する光感応素子
と、上記第1の寄生バイポ―ラトランジスタのエミッタ
電位をA/D変換するA/D変換手段とを具備し、上記
光感応素子を上記第1の寄生バイポ―ラトランジスタの
エミッタに電気的に接続し、上記第1の寄生バイポーラ
トランジスタのベ―スを第2の寄生バイポ―ラトランジ
スタのベ―スに電気的に接続し、上記第2の寄生バイポ
―ラトランジスタのエミッタに定電流源を接続したこと
を特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【作用】即ち、本発明の第1の態様によるCMOSアナ
ログ回路を使用したカメラコントローラでは、マイクロ
コンピュ―タと、Pウェル若しくはNウェルをベ―スと
し当該Pウェル内部のN+ 若しくはNウェル内部の+
をエミッタとする寄生バイポ―ラトランジスタを有する
CMOSプロセスで構成した対数圧縮型の測距回路又は
測光回路とが同一チップ上に構成されている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】さらに、分割抵抗には、定電流源70によ
りVT ln(N/R0 )(Nは正整数、R0 は回路内部
の抵抗を示す)の温度Tに比例した電流が流されてお
り、T比例の電圧を発生する様に構成されている。尚、
の他にも温度Tに対して安定した定電流源70Aと上
記T比例定電流源70は、μ−comコアからのスイッ
チングによって互いに切り換えられるように構成されて
おり、更にA/D変換器69はT比例,T安定のA/D
変換器として使用できるように構成されている。そし
て、T安定のA/D変換器はカメラの他の情報量(例え
ば温度,ストロボチャ―ジ電圧等)をA/D変換する場
合に用いられる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正内容】
【0097】以上の様にして、全体としての回路規模
縮小化を向上させるように構成している。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正内容】
【0130】この問題を解決する為に、本実施例では、
図21のフローチャートに示すように、リモコンモ―ド
信号受信待機時においては昇圧回路動作を禁止する。そ
して、ストロボチャ―ジ中においてはリモコン受信回路
を作動不能とするか、リモコン受信割り込みを禁止す
る。尚、本発明では、メインフロ―に示す様にストロボ
充電完了してから、リモコンモ―ドになる様な工夫をし
ている。これにより、リモコン受信回路からの誤信号出
力が、カメラの正常な動作の遂行を妨げることのない様
にしている(ステップS701〜S707)。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0138
【補正方法】変更
【補正内容】
【0138】そこで、本実施例はソ―ス電流源をVcc2
でなくVcc1 として、電源安定化コンデンサC1 から大
電流をIC外に放出しない様、大電流供給端子及びライ
ンをICに設ける様工夫してある。マイコンを含むIC
のパッケージについては、図48に示すように、このI
C205を電池に接続するICリード201がパッケー
ジ204から突出しており、このICリード201が金
ワイヤ206によりIC205上のパッド203に接続
されている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0141
【補正方法】変更
【補正内容】
【0141】この様に、少くとも2系統のGNDライン
及びGND端子を設けることにより1チップ上に上記大
電流ドライプ回路ブロックを構成することが可能であ
る。理想的には、CPU用のデジタルGNDと測定回路
用アナログGNDを別々に設ける方が良いが、実際には
端子数の不必要な増大につながるので、本実施例ではあ
えて1つにまとめている。ただし、この際に1点アース
となるような配線上の工夫が必要である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0144
【補正方法】変更
【補正内容】
【0144】このN端子定電流トライブ回路は、CMO
SオペアンプOP1 と抵抗R1 ,R2 ,R3 と基準電圧
Vref3とMOSトランジスタQ1 からなるMOSト
ランジスタ定電流ドライブ用電圧発生回路と、上記電圧
をPMOSトランジスタQ2,Q3 ,Q4 ,Q5 のゲ―
トに導くトランスファ―ゲ―トスイッチSW1 ,SW2
,SW3 ,SW4 と、Vcc1 をソ―スとし外付けNP
Nトランジスタのベ―スをドレインとするPMOSトラ
ンジスタQ2 ,Q3 ,Q4 ,Q5 と、それらのゲ―トソ
―ス間をシャントするシャント抵抗R4 ,R5 ,R6 ,
R7 と、外付けNPNパワ―トランジスタのベ―ス−エ
ミッタ間をシャントするNMOSトランジスタQ6 ,Q
7 ,Q8 ,Q9 からなる出力部とで構成されている。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0153
【補正方法】変更
【補正内容】
【0153】P端子定電流ドライブ回路はCMOSオペ
アンプOP1Aと、抵抗R1A,R2A,R3Aと基準電圧Vre
f3A とMOSトランジスタQ1Aから構成されるMO
Sトランジスタ定電流ドライブ用電圧発生回路と、上記
電圧をMOSトランジスタQ2A,Q3A,Q4A,Q5A
と、それらのゲ―ト−ソ―ス間をシャントするシャント
抵抗R4A,R5A,R6A,R7Aと、外付けPNPトランジ
スタのベ―ス−エミッタ間をシャントするPMOSトラ
ンジスタQ6A,Q7A,Q8A,Q9Aからなる出力部とで構
成されている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0217
【補正方法】変更
【補正内容】
【0217】これについては、更に次のような工夫が考
えられる。即ち、第1に少なくとも2つ以上のカメラ情
報のA/D変換を同時に行う。例えば図45のフローチ
ャートに示すように、測光と測温と電池電圧の3つのA
/D変換を同時に行うことや、第2に所定メモリ領域に
各カメラ情報に対応したA/D変換値も格納するメモリ
領域を確認し、そのメモリ領域の内容をレリーズスイッ
チ以外のキー操作もしくは削除所定時間毎に応答して、
A/D変換し更新するようにし、レリーズスイッチが入
った時点以前のA/D変換値に従ってカメラ動作を行う
よう構成することである。
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正内容】
【図36】
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図48
【補正方法】変更
【補正内容】
【図48】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 7/08 8102−2K

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコンピュ―タと、Pウェル若し
    くはNウェルをベ―スとし当該Pウェル若しくはNウェ
    ル内部のN+ をエミッタとする寄生バイポ―ラトランジ
    スタを有するCMOSプロセスで構成した対数圧縮型の
    測距回路又は測光回路とを同一チップ上に構成したこと
    を特徴とするカメラコントロ―ラ。
  2. 【請求項2】 カメラ制御用マイクロコンピュータコア
    と、カメラの撮影動作に必要な測定回路と、バイポ―ラ
    トランジスタを直接駆動する大電流ソ―ス回路とを同一
    チップ上に有するカメラ用マイクロコンピュータにおい
    て、上記電池と直列に接続された第1の電源端子と、上
    記電池をと並列に接続した電源バックアップ用コンデン
    サに接続された第2の電源端子とを具備し、上記カメラ
    制御用マイクロコンピュータコアと上記カメラ用の測定
    回路は上記第2の電源端子から給電し、上記大電流ソ―
    ス回路の少くとも大電流ソ―ス源としては上記第1の電
    源端子から給電することを特徴とするカメラ制御用1チ
    ップマイクロコンピュータ。
  3. 【請求項3】 同一チップ上にカメラ制御用マイクロコ
    ンピュータとカメラ用測定回路とバイポ―ラトランジス
    タを直接駆動する大電流シンク回路とを有するカメラ用
    1チップマイクロコンピュータにおいて、上記カメラ制
    御用マイクロコンピュータの為の第1のグランドパッド
    と、上記第1のグランドパッドに接続された第1のIC
    リ―ドと、上記カメラ用測定回路の為の第2のグランド
    パッドと、上記第2のグランドパッドに接続された第2
    のICリ―ドと、上記大電流シンク回路の為の第3のグ
    ランドパッドと、上記第3のグランドパッドに接続され
    た第3のICリ―ドとを具備することを特徴とするカメ
    ラ制御用1チップマイクロコンピュータ。
  4. 【請求項4】 上記第1のグランドパッドと第2のグラ
    ンドパッドとを共通としたことを特徴とする請求項3に
    記載のカメラ制御用1チップマイクロコンピュータ。
  5. 【請求項5】 CMOSアナログ回路を同一チップ上に
    構成した1チップマイクロコンピュ―タを有するカメラ
    において、上記CMOSアナログ回路には少なくとも自
    動焦点調整回路、自動露光回路、リモートコントロール
    回路、測温回路のいずれかを含み、カメラの撮影可能状
    態の場合は、少なくとも上記いづれかの回路は電源供給
    されていることを特徴とするカメラシステム。
  6. 【請求項6】 測距対象に向けてパルス投光する投光手
    段と、上記測距対象からの反射光を受光するために上記
    投光手段から基線長離れた位置に配置された半導体位置
    検出素子と受光レンズからなる受光手段と、上記半導体
    位置検出素子のパルス光電流をCMOSプロセス中のP
    ウェル若しくはNウェルをベ―スとし当該Pウェル若し
    くはNウェル内部のN+ をエミッタとする寄生バイポ―
    ラトランジスタのベ―スに入力するMOSトランジスタ
    回路と、上記MOSトランジスタ回路の出力に基づいて
    測距対象までの距離を演算する測距演算手段とを具備す
    ることを特徴とするカメラ用測距装置。
  7. 【請求項7】 CMOSプロセス中のPウェル若しくは
    Nウェルの内部のN+ をエミッタとする第1及び第2の
    寄生バイポ―ラトランジスタと、被写体輝度に応じて変
    化する光感応素子と、上記第1の寄生バイポ―ラトラン
    ジスタのエミッタ電位をA/D変換するA/D変換手段
    とを具備し、上記光感応素子を上記第1の寄生バイポ―
    ラトランジスタのエミッタに電気的に接続し、上記第1
    の寄生バイポーラトランジスタのベ―スを第2の寄生バ
    イポ―ラトランジスタのベ―スに電気的に接続し、上記
    第2の寄生バイポ―ラトランジスタのエミッタに定電流
    源を接続したことを特徴とするカメラ用測光装置。
  8. 【請求項8】 アナログ回路を同一チップ上に構成した
    1チップマイクロコンピュ―タを含むカメラにおいて、
    上記アナログ回路には少なくとも自動焦点調整回路、自
    動露光回路、リモートコントロール回路のうちのいづれ
    かを含み、少なくとも上記回路のいづれかを動作させる
    時はマイクロコンピュータの原振を停止し、測定又は受
    信完了信号で再び原振を動作させることを特徴とするカ
    メラシステム。
  9. 【請求項9】 基準電流源と、上記電流を充電する充電
    部と、基準電圧設定部と、充電電圧と基準電圧を比較す
    る比較部と、上記比較部出力に応じて発振を開始する発
    振制御部とを具備することを特徴とするアナログタイ
    マ。
  10. 【請求項10】 上記アナログタイマには、温度による
    補正を行なう補正手段を含むことを特徴とする請求項1
    0に記載のアナログタイマ。
  11. 【請求項11】 大電流を制御するパワ系回路と、LC
    D表示用電源用D/Aコンバ―タと、パワ系を駆動した
    かどうかを記憶する記憶部と、パワ系を駆動した後所定
    時間経過したか否かをカウントするタイマと、所定時間
    経過後に上記記憶部をクリアするクリア手段と、測温回
    路と、当該測温回路の出力に応じて上記D/Aコンバ―
    タの出力を設定する設定手段とを具備し、上記記憶部が
    クリアされていない場合には、上記設定手段の作動を禁
    止することを特徴とするLCD駆動電圧温度補正方法。
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