JPH0626843A - 薄板状物の外観検査方法 - Google Patents

薄板状物の外観検査方法

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JPH0626843A
JPH0626843A JP4075104A JP7510492A JPH0626843A JP H0626843 A JPH0626843 A JP H0626843A JP 4075104 A JP4075104 A JP 4075104A JP 7510492 A JP7510492 A JP 7510492A JP H0626843 A JPH0626843 A JP H0626843A
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滋雄 山井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄板状物の外観検査で、X・Y方向と共にZ方
向へのリードピンの変形の有無を判別し、加えて表・裏
面の状態やピン固定用接着剤の固定位置の良否等をも、
高精度かつ迅速に判別可能とする。 【構成】搬送される薄板状物1に、表・裏側からレーザ
ービーム光2を、その表・裏面と直交する線zの前また
は後方から一定角度θで、かつ搬送方向と直角方向への
定速の反復照射で走査し、各側への透過光2aを画像処
理して得た各2次元画像の位相差から3次元情報を得
て、基準パターンとの比較照合でZ方向ヘのリードピン
6の変形の有無を判別し、加えて表・裏面の各反射光2
bから得た各2次元画像を基準パターンと比較照合し
て、表・裏面の状態の良否を判別し、かつ上記各透過光
2aまたは各反射光2bから得た各2次元画像を基準パ
ターンと比較照合して、ピン固定用接着剤7等の位置の
良否をも判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄板状物即ちICリー
ドフレームやTAB(Tape Automated
bonding)用テープ等の外観検査方法に関するも
のである。詳しくは、第1に薄板状物特にリードピンの
変形の有無を判別する検査方法に関するものであり、第
2に上記リードピンの変形の有無に加えて、表面および
裏面の状態即ちリードフレーム等のキズ・ピット・ピン
ホール・ムラ・シミ・汚れの有無や光沢の良否等をも判
別する検査方法に関するものであり、第3に上記リード
ピンの変形および表面および裏面の状態の良否等に加え
て、ピン保持用の接着剤やテープの固定位置の良否をも
判別する検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リードフレーム等の薄板状物の外観検査
方法は、かつては人間の眼による目視検査が行われてい
た。しかし、近時の半導体素子の高密度化に伴いリード
フレーム等も多ピン化し、また生産コストの低減・量産
化・品質の均質化等の要求を受けて、リードフレーム等
の外観検査も、自動化・高速化・高精度化が必要となっ
た。そこで近時は、リードフレーム等の外観検査手段と
して、CCD(電荷結合素子)を用いたテレビカメラ方
式が多く利用されている。
【0003】その概略を述べれば、リードフレーム等の
薄板状物を、検査位置へ移送させて検査要求信号を出力
し、CCDテレビカメラによってその外観を撮影し、そ
れを画像処理して得た画像パターンを、予めCADシス
テムで設計した比較照合用の基準パターンと比較照合す
ることにより、リードピンの変形の有無、表・裏面のキ
ズ・汚れその他の各項目の良否を判別するようにしてい
る(例えば特開平2−226481号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記の外観検
査手段は、通常1箇所に設けた1台のCCDテレビカメ
ラにより撮影し、画像処理して得た画像パターンを検査
パターンと比較照合して判別している。そのため、薄板
状物のリードピンの変形、表・裏面の状態の良否やピン
固定用接着剤等の固定位置の良否の判別は、各々別個に
行わざるを得なかった。
【0005】またリードピンの変形の内で、Z方向即ち
リードフレーム等の厚み方向へのリードピンの変形の有
無の判別は、X方向即ちリードフレーム等の長手方向
や、Y方向即ちリードフレーム等の幅方向ヘのリードピ
ンの変形と異なり、上記1台のCCDテレビカメラで1
方向からのみ撮影して判別することは不可能である。そ
れには複数台のCCDテレビカメラが必要となるし、複
数台のCCDテレビカメラを用いると、各々で得た情報
を画像処理して比較照合すべき画像パターンを得るの
に、時間を多く要することになる。そこで従来は、Z方
向へのリードピンの変形の判別は目視によっているが、
一度に大量のリードフレーム等の検査は難しいし、同一
基準で行われず個人差が出がちであった。
【0006】さらに、CCDテレビカメラの焦点深度は
一般に浅いため、例えばリードフレーム等の表・裏面の
キズと付着物との判別を正確に行うことができない。キ
ズのあるものは不良品だが、付着物なら洗浄して良品と
なるので、そのいずれに当たるのかの判別は最終的には
目視検査に頼らざるを得ず、精度と検査時間の面で問題
点があった。
【0007】しかもCCDテレビカメラの画素子は、レ
ーザービームの画素と比べて大きいので解像度が悪い。
そのため微細な凹凸や汚れに関するデーターを得ること
が難しく、正確に判定することができなかった。CCD
テレビカメラの走査位置を少しずらして繰り返し検査す
る方法もあるが、それでは検査時間が2倍近くかかって
しまう。また、CCDテレビカメラの画素子面積を小さ
くすることが考えられるが、それでは光感度が低下して
光電変換する積分時間が長くかかり、やはり検査時間が
長くかかるという問題点があった。
【0008】本発明は、上記従来のICリードフレーム
やTAB用テープ等の薄板状物の外観検査手段がもつ問
題点を解決しようとするものである。即ち本発明の第1
の目的は、薄板状物特に多ピン化するリードフレーム等
のリードピンのZ方向への変形の有無を正確に判別する
検査方法を提供することである。第2の目的は、上記変
形の有無の判別に加えて表・裏面の状態の良否をも正確
に判別する検査方法を提供することである。第3の目的
は、上記変形の有無および表・裏面の状態の良否の判別
に加えて、ピン保持用接着剤等の固定位置の良否をも正
確に判別する検査方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
1)本発明に係る薄板状物の外観検査方法の第1は、薄
板状物1が外観検査位置を通過時に、該薄板状物1の表
・裏両側からレーザービーム光2を、その表・裏面と直
交する線zの前または後方から一定角度θで、かつ搬送
方向と直角方向へ定速で反復照射して、表面3および裏
面4を各々走査し、表側および裏側からの各透過光2a
を、裏側および表側の各受光センサー8で受け電気信号
に変えて画像処理し、該両2次元画像についての位相差
から3次元情報を得て、予め入力した基準パターンとの
比較照合で、Z方向へのリードピン6の変形の有無を判
別するようにしたものである(図1および図2参照)。
【0010】2)本発明に係る薄板状物の外観検査方法
の第2は、薄板状物1が外観検査位置を通過時に、該薄
板状物1の表・裏両側からレーザービーム光2を、その
表・裏面と直交する線zの前または後方から一定角度θ
で、かつ搬送方向と直角方向へ定速で反復照射して、表
面3および裏面4を各々走査し、表側および裏側からの
各透過光2aを、裏側および表側の各受光センサー8で
受け電気信号に変えて画像処理し、該両2次元画像につ
いての位相差から3次元情報を得て、予め入力した基準
パターンとの比較照合で、Z方向ヘのリードピン6の変
形の有無を判別し、同時に、表面3および裏面4からの
各反射光2bを、表側および裏側の各受光センサー8で
受け電気信号に変えて画像処理し、該各2次元画像を予
め入力した基準パターンと比較照合して、表面3および
裏面4の状態の良否を判別するようにしたものである
(図1および図3参照)。
【0011】3)本発明に係る薄板状物の外観検査方法
の第3は、薄板状物1が外観検査位置を通過時に、該薄
板状物1の表・裏両側からレーザービーム光2を、その
表・裏面と直交する線zの前または後方から一定角度θ
で、かつ搬送方向と直角方向へ定速で反復照射して、表
面3および裏面4を各々走査し、表側および裏側からの
各透過光2aを、裏側および表側の各受光センサー8で
受け電気信号に変えて画像処理し、該両2次元画像につ
いての位相差から3次元情報を得て、予め入力した基準
パターンとの比較照合で、Z方向へのリードピン6の変
形の有無を判別し、同時に、表面3および裏面4からの
各反射光2bを、表側および裏側の各受光センサー8で
受け電気信号に変えて画像処理し、該各2次元画像を予
め入力した基準パターンと比較照合して、表面3および
裏面4の状態の良否を判別するとともに、上記表・裏側
からの各透過光2a、または表・裏面からの各反射光2
bを、各受光センサー8で受け電気信号に変えて画像処
理し、該各2次元画像を予め入力した基準パターンと比
較照合して、ピン固定用接着剤7等の位置の良否を判別
するようにしたものである(図1・図2および図3参
照)。
【0012】上記構成において、薄板状物1とはICリ
ードフレームやTAB用テープ等をいう。X方向とは上
記薄板状物1の長手方向、Y方向とは薄板状物1の幅方
向、Z軸方向とは薄板状物1の厚み方向を各々意味す
る。
【0013】上記の変形とは、特にリードピン6のX・
Y・Z方向への変形をいう。なお、変形にはエッチング
不良、プレス不良等をも含むものとする。また表面3お
よび裏面4の状態とは、薄板状物1の表・裏各面のキズ
・ピット・ピンホール・ムラ・シミ・汚れ等の有無や光
沢の良否の他に、メッキ部分のムラ・シミ・汚れ・異物
の付着等の有無、さらにはメッキの寸法位置・光沢等の
良否をも含む。ピン固定用接着剤7等の位置とは、リー
ドピン6を保持用する接着剤7やテープの固定位置をい
う。
【0014】上記表側からのレーザービーム光2の照射
と、裏側からのレーザービーム光2の照射は、一方から
の透過光2aが他方の反射光2bと干渉しないように、
定速で反復するタイミングをずらしてある。上記各レー
ザービーム光2を受ける各受光センサー8は、各透過光
2aまたは反射光2bを受光しそれを電気信号に変換す
るものである。
【0015】受光センサー8からの電気信号を画像処理
し、予め入力した基準パターンと比較照合して判別する
ため、コンピューターによる画像処理ユニット(図示
略)が設けてある。2次元画像または2次元画像の位相
差から得た3次元情報を、予め入力した基準パターンと
比較照合して、リードピン6の変形の有無、表面3・裏
面4の状態の良否、ピン固定用接着剤7等の固定位置の
良否等を判別可能なソフトウエアを組み込んでおく。
【0016】図において、9は薄板状物のピン間等の間
隙、10は集光レンズ、11はポリゴンミラー、12は
fθレンズ、13はミラー、14は拡散板を示す。
【0017】
【作用】ICリードフレームまたはTAB用テープ等の
薄板状物1を外観検査位置へ搬送させ、該薄板状物1が
外観検査位置を通過時に、薄板状物1の表・裏両側から
レーザービーム光2を照射させる。該レーザービーム光
2の照射は、薄板状物1の表・裏面と直交する線zの前
または後方から一定角度θで、かつ搬送方向(図では薄
板状物の長手方向)と直角の方向(図では薄板状物の幅
方向)へ定速で反復して行われ、表・裏側の各受光セン
サー8で受光する(図1参照)。
【0018】a)まず、上記1)に記載の薄板状物の変
形、特にリードピンの変形の有無を判別する場合(図2
参照) 上記薄板状物1の表・裏両側からのレーザービーム光2
の照射により、薄板状物1は表面3および裏面4から各
々走査される。照射されたレーザービーム光2の内で、
薄板状物1のピン間その他の空9を通過した各透過光2
aは、各々裏側または表側の各受光センサー8で受光さ
れる。この際、上記の如く表側からのレーザービーム光
2の照射と、裏側からのレーザービーム光2の照射との
タイミングをずらしてあるので、表側からの透過光2a
が裏側の反射光2bと干渉することはない。
【0019】上記の裏・表側の各受光センサー8で受光
された各透過光2aは、直ちに電気信号に変えられ画像
処理ユニットで画像処理され、2次元画像が得られる。
この2次元画像を、予め入力してあるX・Y方向への変
形の有無判別用の基準パターンと比較照合することによ
り、X方向・Y方向ヘのリードピン6の変形の有無が判
別される。さらに上記各2次元画像は、薄板状物1の表
・裏両側から照射された別個のレーザービーム光2の各
透過光2aによるものであるから、両2次元画像間には
位相差が生じている。そのためこの位相差から3次元情
報が得られることになり、該3次元情報を、予め入力し
てあるZ方向ヘの変形の有無判別用の基準パターンと比
較照合することで、Z方向へのリードピン6の変形の有
無が判別される。
【0020】b)次に、上記2)に記載の薄板状物の表
・裏面の状態の良否をも判別する場合(図3参照) 上記の透過光2aにより薄板状物1の変形の有無が判別
されるが、それに加えて、表・裏両側から照射されたレ
ーザービーム光2は、薄板状物1の表・裏面でリードピ
ン6等により反射され、その各反射光2bが表・裏側の
各受光センサー8で受光される。これを上記と同様に電
気信号に変え、画像処理して得た各2次元画像を、表・
裏面の状態の良否判別用として予め入力してある基準パ
ターンと比較対照することで、薄板状物1の表面3およ
び裏面4の状態、即ちリードフレーム等のキズ・ピット
・ピンホール・ムラ・シミ・汚れの有無や光沢の良否等
も判別されることになる。
【0021】c)さらに、上記3)に記載のピン固定用
接着剤等の固定位置の良否をも判別する場合(図2・図
3参照) 上記各透過光2aにより薄板状物1の変形の有無が判別
され、各反射光2bにより薄板状物1の表・裏面の状態
の良否が判別されるが、それに加えて、上記各透過光2
aまたは各反射光2bから得られた各2次元画像を、固
定用接着剤7等の位置判別用として予め入力した基準パ
ターンと比較照合する。これにより、ピン固定用接着剤
7またはテープの固定位置の良否も判別されることにな
る。
【0022】上記いずれの場合も、レーザービーム光に
より走査して得た透過光2aまたは反射光2bによる情
報を、画像処理ユニットが2次元画像または3次元情報
として、予め入力してある基準パターンと比較照合して
判別するものである。そのため判別の精度は、従来のC
CDテレビカメラ方式や目視検査と異なり、高精度で処
理され、かつ大量の検査でも個人差が出ず正確である。
【0023】特にレーザービーム光2による画素は、C
CDテレビカメラの画素子と異なり小さく解像度がよ
く、かつCCDDテレビカメラのように焦点深度が浅い
と言う欠点もないので、微細な凹凸や汚れに等に関する
情報も正確に得られ、例えば薄板状物1の表裏面のキズ
と汚れの違い等についても正確に判定される。またCC
Dテレビカメラと異なり光感度の低下もないので、検査
時間が短縮されている。しかも、一時に、薄板状物の変
形特にリードピンの変形の有無、表裏面の状態の良否、
ピン固定用接着剤の固定位置の良否等の全ての検査を行
うことが可能である。
【0024】
【実施例】図1・図2・図3は、本発明に係る薄板状物
の外観検査方法を実施例を示すものであり、システムは
外観検査位置を移動する薄板状物1にレーザービーム光
2を照射する走査ユニットと、受光ユニットと、画像処
理ユニットとで構成されている。
【0025】上記走査ユニットは、表面3を上に裏面4
を下にして移動する薄板状物1の上側と下側に各々、発
光器5としてのレーザーダイオードと、レーザービーム
光2を集光させる集光レンズ10と、レーザービーム光
2を薄板状物1の表・裏面で反復走査させるため一定速
度で回転するポリゴンミラー11と、その反復走査の振
幅を薄板状物1の幅以上にするfθレンズ12と、レー
ザービーム光2を薄板状物1の表・裏面の垂線zに対し
一定角度θ、例えば15度で照射させるためのミラー1
3とを設けてある。
【0026】受光ユニットも、上記走査ユニットと同様
に薄板状物1の上側と下側に各々、レーザービーム光2
の透過光2aや反射光2bを拡散させる拡散板14と、
拡散後の透過光2aや反射光2bを受光し電気信号に変
えるため、受光センサー8としてのディテクターを設け
てある。
【0027】画像処理ユニットはコンピューターを用い
ており、上記の如く受光センサー8からの電気信号を画
像処理し予め入力した基準パターンと比較照合して判別
するためのもので、2次元画像または2次元画像の位相
差から得た3次元情報を、予め入寮した基準パターンと
比較照合して、リードピン6の変形の有無、表面3・裏
面4の状態の良否、ピン固定用接着剤7等の固定位置の
良否等を判別可能なソフトウエアを組み込んである。な
お比較照合用の基準パターンの入力は、CADによるパ
ターン入力でもよいし、シルエット入力でもよい。
【0028】図示実施例では、外観検査位置を通過する
際の該薄板状物1は、表面3・裏面4が上・下関係にあ
るが、それに限らず表面3・裏面4が左・右関係になる
ような横長垂直状であってもよい。いずれの場合も、レ
ーザービーム光2は、薄板状物1の表・裏両面から各々
照射するものとし、発光器5は薄板状物1の表・裏各側
にに設けてもよいが、1つの発光器5からのレーザービ
ーム光2を、ハーフミラーで分割して各側から照射する
ようにしてもよい。
【0029】また図示実施例では、薄板状物1をその長
手方向に搬送しているが、幅方向に搬送してもよく、そ
の場合にレーザービーム光2の反復照射は薄板状物1の
長手方向に行われる。
【0030】
【発明の効果】以上で明らかな如く、本発明に係る薄板
状物の外観検査方法は、次の効果を奏する。 イ)薄板状物の変形、特にリードピンの変形の有無を、
X方向・Y方向に限らず、Z方向についても正確に判別
できる。即ち、従来の1台のCCDテレビカメラ方式で
は、X・Y方向についての変形の有無の判別は可能であ
ったが、Z方向について検査が不可能であり、複数台の
CCDテレビカメラを設けて、複雑な画像処理を必要と
した。これに対して、本発明に係る薄板状物の外観検査
方法は、薄板状物の表・裏側からの各レーザービーム光
の各透過光に基づいて画像処理するので、2次元画像に
おける位相差から3次元情報を得られることになり、そ
れを基準パターンと比較照合することで容易・迅速かつ
正確に、リードピンのZ方向への変形を判別できるよう
になる。
【0031】ロ)上記薄板状物の変形の有無に加えて、
薄板状物の表・裏面の状態の良否も正確に判別できる。
即ち、従来のCCDテレビカメラ方式では、焦点深度が
一般に浅いため、薄板状物の表・裏面でキズか付着物か
の判別を正確に行えなかった。またCCDテレビカメラ
の画素子が比較的大きいので、解像度が悪く微細な凹凸
や汚れ等に関する情報が得られず、表・裏面の状態の良
否を正確に判別するのが難しかった。これに対して、本
発明に係る外観検査方法は、レーザービーム光を薄板状
物の表・裏側から反復走査して、各反射光により情報を
得るものである。そのため解像度がよいし、微細な凹凸
や汚れ等に関して高密度な情報が得られることになり、
これを基準パターンと比較照合することで、表・裏面の
状態の良否を正確に、例えばキズと汚れの違いについて
も判別できるようになる。また最終検査を目視に頼る必
要がなくなるので、外観検査の時間短縮もできる。
【0032】ハ)上記薄板状物の変形の有無や、表・裏
面の状態の良否に加えて、ピン固定接着剤等の固定位置
の良否も同時に判別可能である。即ち、従来の従来のC
CDテレビカメラ方式では、薄板状物の変形特にリード
ピンの変形の有無、表・裏面の状態の良否、ピン固定接
着剤等の固定位置の良否等の判別は、同時に行うことが
できず、各々別個に検査せざるを得なかった。これに対
して、本発明に係る外観検査方法は、表・表側からの各
透過光、または表・裏面の各反射光を、各受光センサー
受け画像処理して各2次元画像を得て、基準パターンと
比較照合することでピン固定用接着剤等の位置の良否を
も判別することができる。そのため、一度に、薄板状物
の変形の有無や、表・裏面の状態の良否やピン固定用接
着剤等の固定位置の良否について判別することもできる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄板状物の外観検査方法の実施例
で、要部の一部縦断斜視図である。
【図2】図1で示す実施例で、リードピンの変形の有無
を検査時の一部縦断正面図である。
【図3】図1で示す実施例で、薄板状物の表・裏面の良
否を検査時の一部縦断正面図である。
【符号の説明】
1−薄板状物 2−レーザービーム光 2a
−透過光 2b−反射光 3−表面 4−
裏面 5−発光器 6−リードピン 7−
ピン固定用接着剤 8−受光センサー 9−空隙 10−
集光レンズ 11−ポリゴンミラー 12−fθレンズ 13
−ミラー 14−拡散板 z−直交する線 θ
−一定角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄板状物1が外観検査位置を通過時に、該
    薄板状物1の表・裏両側からレーザービーム光2を、そ
    の表・裏面と直交する線zの前または後方から一定角度
    θで、かつ搬送方向と直角方向へ定速で反復照射して、
    表面3および裏面4を各々走査し、 表側と裏側からの各透過光2aを、裏側と表側の各受光
    センサー5で受け電気信号に変えて画像処理し、該両2
    次元画像についての位相差から3次元情報を得て、予め
    入力した基準パターンとの比較照合で、Z方向へのリー
    ドピン6の変形の有無を判別することを特徴とする、薄
    板状物の外観検査方法。
  2. 【請求項2】薄板状物1が外観検査位置を通過時に、該
    薄板状物1の表・裏両側からレーザービーム光2を、そ
    の表・裏面と直交する線zの前または後方から一定角度
    θで、かつ搬送方向と直角方向へ定速で反復照射して、
    表面3および裏面4を各々走査し、 表側と裏側からの各透過光2aを、裏側と表側の各受光
    センサー5で受け電気信号に変えて画像処理し、該両2
    次元画像についての位相差から3次元情報を得て、予め
    入力した基準パターンとの比較照合で、Z方向ヘのリー
    ドピン6の変形の有無を判別し、 同時に、表面3と裏面4からの各反射光2bを、表側と
    裏側の各受光センサー5で受け電気信号に変えて画像処
    理し、該各2次元画像を予め入力した基準パターンと比
    較照合して、表面3と裏面4の各状態の良否を判別する
    ことを特徴とする、薄板状物の外観検査方法。
  3. 【請求項3】薄板状物1が外観検査位置を通過時に、該
    薄板状物1の表・裏両側からレーザービーム光2を、そ
    の表・裏面と直交する線zの前または後方から一定角度
    θで、かつ搬送方向と直角方向へ定速で反復照射して、
    表面3および裏面4を各々走査し、 表側と裏側からの各透過光2aを、裏側と表側の各受光
    センサー5で受け電気信号に変えて画像処理し、該両2
    次元画像についての位相差から3次元情報を得て、予め
    入力した基準パターンとの比較照合で、Z方向ヘのリー
    ドピン6の変形の有無を判別し、 同時に、表面3と裏面4からの各反射光2bを、表側と
    裏側の各受光センサー5で受け電気信号に変えて画像処
    理し、該各2次元画像を予め入力した基準パターンと比
    較照合して、表面3と裏面4の各状態の良否を判別する
    とともに、 上記表・裏側からの各透過光2a、または表・裏面から
    の各反射光2bを、各受光センサー5で受け電気信号に
    変えて画像処理し、該各2次元画像を予め入力した基準
    パターンと比較照合して、ピン固定用接着剤7等の位置
    の良否を判別するようにしたことを特徴とする、薄板状
    物の外観検査方法。
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