JPH06268322A - 半導体レーザ及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ及びその製造方法

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JPH06268322A
JPH06268322A JP5365693A JP5365693A JPH06268322A JP H06268322 A JPH06268322 A JP H06268322A JP 5365693 A JP5365693 A JP 5365693A JP 5365693 A JP5365693 A JP 5365693A JP H06268322 A JPH06268322 A JP H06268322A
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semiconductor laser
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impurity
thickness
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JP5365693A
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Naoko Okada
直子 岡田
Masato Kondo
真人 近藤
Chikashi Anayama
親志 穴山
Megumi Doumen
恵 堂免
Akira Furuya
章 古谷
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体レーザ及びその製造方法に関し、極め
て簡単な手段を採ることで、活性層中或いは劈開面に非
発光再結合中心が生成されることを抑制し、発光効率及
びCODレベルを向上させようとする。 【構成】 n−GaInP基板上にn−(Al0.7 Ga
0.3 0.5 In0.5 Pクラッド層22及びSe,S,T
eなど六族元素がドーピングされたn−Ga0.5In
0.5 P活性層23及びp−(Al0.7 Ga0.3 0.5
0.5 Pクラッド層24が順に積層成長されてなるダブ
ル・ヘテロ構造を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、600〔nm〕帯で用
いられるAlGaInP系可視光半導体レーザ及びそれ
を製造するのに好適な方法に関する。
【0002】一般に、光ディスクなどに於ける情報読み
出し用の光源として高出力の600〔nm〕帯可視半導
体レーザが必要とされているところであるが、その高出
力化を実現するには、未だ、解決しなければならない問
題がある。
【0003】例えば、半導体レーザを構成する結晶中或
いはキャビティ劈開端面に非発光再結合中心が存在する
が、それを低減しないと、半導体レーザの発光効率を向
上させることはできないし、また、高出力化も達成する
ことができない。
【0004】
【従来の技術】図4は従来例を解説する為の可視光半導
体レーザを例示する要部切断正面図である。図に於い
て、1はn−GaAs基板、2はn−(Al0.7 Ga
0.3 0.5 In0.5 Pクラッド層、3はアンドープGa
0.5 In0.5 P活性層、4はp−(Al0.7 Ga0.3
0.5 In0.5 Pクラッド層、5はn−Al0.5 In0.5
P電流ブロック層、6はp−Ga0.5 In0.5 Pスパイ
ク防止層、7はp−GaAsコンタクト層、8はp側電
極、9はn側電極をそれぞれ示している。図示されてい
るところからも明らかなように、この従来の半導体レー
ザでは、活性層3には不純物を導入せず、即ち、アンド
ープにして作成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4について説明した
従来の半導体レーザでは、諸半導体層を成長させる際、
成長装置内の残留不純物として存在する酸素が活性層3
中に取り込まれると、結晶中に非発光再結合準位が生成
されて発光効率が低下する旨の問題があった。
【0006】また、共振器としては、劈開に依って現れ
る(110)面を利用するが、その劈開面が酸化された
場合、表面準位が生成され、この準位を介して表面再結
合に依る光学的損傷(catastrophic op
tical damage:COD)が発生して最大光
出力が制限される旨の問題もある。
【0007】本発明は、極めて簡単な手段を採ること
で、活性層中或いは劈開面に非発光再結合中心が生成さ
れることを抑制し、発光効率及びCODレベルを向上さ
せようとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】AlGaInP系混晶に
於いては、酸素を起源とする非発光再結合中心の生成が
確認されている(要すれば、「M.Kondo他 固体
素子コンファレンス1992年」、を参照のこと)。
【0009】図5は結晶に於ける非発光再結合中心と発
光効率との関係を説明する為の線図であり、横軸には、
結晶中に於ける非発光再結合中心の密度〔cm-3〕を、ま
た、縦軸には、フォトルミネセンス測定に依る結晶の発
光効率〔任意単位〕をそれぞれ採ってある。
【0010】図から明らかなように、結晶中に於ける非
発光再結合中心の密度が大きくなると結晶の発光効率は
低下している。従って、半導体レーザの発光効率の向
上、及び、高出力化を達成する為には、前記の非発光再
結合中心の密度を低減させなければならない。また、劈
開面の酸化に依って生成される表面準位も結晶中の非発
光再結合中心と同様な振る舞いをすると考えられてい
る。
【0011】本発明者らは、酸素を起源とする非発光再
結合中心が、例えばSe,S,Teなど六族元素をドー
ピングして低減できることを実験に依って確認した。
【0012】図6はn型キャリヤと非発光再結合中心と
の関係を説明する為の線図であり、横軸には、結晶中に
於けるn型キャリヤの密度〔cm-3〕を、また、縦軸に
は、結晶中に於ける非発光再結合中心の密度〔cm-3〕を
それぞれ採ってある。
【0013】このデータは、有機金属気相堆積(met
alorganic vaporphase epit
axy:MOVPE)法を適用することに依って成長さ
せたn−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P中のSe
ドーピング量と非発光再結合中心密度との相関を測定し
て得たものである。
【0014】前記の実験結果を説明する理論モデルとし
ては、次のように考えることができる。
【0015】即ち、成長装置中の残留不純物である酸素
が、結晶成長中、結晶内に取り込まれることで非発光再
結合中心が生成される。その際、酸素原子は、結晶中の
五族サイトに取り込まれるものと考えられる(要すれ
ば、「J.Schneidenet al.,App
l.Lett.54,1442(1989)」、を参照
のこと)。
【0016】この為、他の六族元素、例えばSe,S,
Teなどを結晶中にドーピングして五族サイトに取り込
ませる場合、これと酸素の取り込みが競合し、酸素の取
り込みが抑制されるものと考えられ、このようなこと
は、劈開面が酸化される場合も同様に考えて良い。
【0017】前記したようなところから、本発明に依る
半導体レーザ及びその製造方法に於いては、(1)n−
AlGaInPクラッド層(例えば)及びp−AlGa
InPクラッド層(例えば)に挟まれ且つ六族元素がド
ーピングされてなるGaInP或いはAlGaInP活
性層(例えば)から構成されたダブル・ヘテロ構造を備
えてなることを特徴とするか、或いは、
【0018】(2)前記(1)に於いて、活性層中の六
族元素がSe或いはS或いはTeであることを特徴とす
るか、或いは、
【0019】(3)有機金属気相成長法を適用して一導
電型AlGaInPクラッド層(例えば)及び六族元素
含有GaInP或いはAlGaInP活性層(例えば)
及び反対導電型AlGaInPクラッド層(例えば)を
順に成長させてダブル・ヘテロ構造を構成する工程が含
まれてなることを特徴とするか、或いは、
【0020】(4)前記(3)に於いて、活性層に導入
する六族元素がSe或いはS或いはTeであることを特
徴とする。
【0021】
【作用】前記手段を採ることに依って、成長装置中の残
留不純物である酸素が活性層に取り込まれたり、或い
は、劈開面が酸化されることに依って非発光再結合中心
が生成されて発光効率が低下するのを防止し、また、C
ODに対する耐性を高め、発光効率及び出力を向上させ
ることができる。
【0022】
【実施例】図1は本発明の第一実施例を説明する為の半
導体レーザを表す要部切断正面図である。図に於いて、
21はn−GaAs基板、22はn−(Al0.7 Ga
0.3 0.5 In0.5 Pクラッド層、23はn−Ga0.5
In0.5 P活性層、24はp−(Al0.7 Ga0.3
0.5 In0.5 Pクラッド層、25はp−Ga0.5 In
0.5 Pスパイク防止層、26はn−Al0.5 In0.5
電流ブロック層、27はp−GaAsコンタクト層、2
8はp側電極、29はn側電極をそれぞれ示している。
【0023】図示された半導体レーザに於ける各部分に
ついて主なデータを例示すると次の通りである。 基板21について 厚さ:約150〔μm〕程度 不純物:Si 不純物濃度:4×1018〔cm-3〕 n側のクラッド層22について 厚さ:1〔μm〕 不純物:Se 不純物濃度:7.5×1017〔cm-3
【0024】 活性層23について 厚さ:0.08〔μm〕 不純物:Se 不純物濃度:3.5×1017〔cm-3〕 p側のクラッド層24について 厚さ:1〔μm〕 不純物:Mg 不純物濃度:4×1017〔cm-3
【0025】 スパイク防止層25について 厚さ:0.1〔μm〕 不純物:Zn 不純物濃度:3×1017〔cm-3〕 電流ブロック層26について 厚さ:1〔μm〕 不純物:アンドープ 自然不純物濃度:1×1016〔cm-3
【0026】 コンタクト層27について 厚さ:1〔μm〕 不純物:Zn 不純物濃度:3×1018〔cm-3〕 p側電極28について 材料:Ti/Pt 厚さ:1000〔Å〕/3000〔Å〕
【0027】 n側電極29について 材料:AuGe合金 厚さ:3000〔Å〕
【0028】図1に見られる実施例は、所謂、埋め込み
リッジ型と呼ばれている構造のものであって、図4に見
られる従来の半導体レーザと比較すると、活性層に不純
物が導入されてn型になっている点が大きく相違してい
る。この相違に依って、前記したように、活性層を成長
させる際に酸素が取り込まれたり、或いは、劈開面が酸
化されて酸素が取り込まれて非発光再結合中心が生成さ
れることは抑止され、その結果、発光効率及び出力とも
に向上する。
【0029】図1に見られる半導体レーザを製造する場
合、特殊な技術は全く必要とせず、従来から多用されて
いる技術を適用して容易且つ確実に実現することができ
る。
【0030】次に、図1に見られる半導体レーザを製造
する工程について説明しよう。 (1) MOVPE法を適用することに依り、基板温度
730〔℃〕とした基板21上にn側のクラッド層2
2、活性層23、p側のクラッド層24、スパイク防止
層25を順に積層成長させる。尚、スパイク防止層25
は、異なる結晶層を接合した場合、その界面近傍の伝導
帯が急峻に曲げられてスパイクとなるのを防止する為に
形成されるものである。
【0031】前記説明では、活性層23の不純物濃度と
して3.5×1017〔cm-3〕を挙げたが、これは、1×
1016〔cm-3〕乃至1×1019〔cm-3〕の範囲で選択す
ることができ、標準的には3.5×1017〔cm-3〕であ
る。この場合、ドーパントには、H2 Seを用いて良
い。
【0032】また、活性層23の厚さとして0.08
〔μm〕を挙げたが、これは、0.015〔μm〕乃至
0.08〔μm〕の範囲で選択して良い。更にまた、p
側のクラッド層24に導入する不純物としてMgを挙げ
たが、これは、例えばZnに代替して良い。
【0033】(2) 化学気相堆積(chemical
vapor deposition:CVD)法を適
用することに依り、スパイク防止層25上に厚さ例えば
2000〔Å〕のSiO2 膜を形成する。
【0034】(3) リソグラフィ技術に於けるレジス
ト・プロセスを適用することに依り、前記SiO2 膜上
に幅が例えば3〔μm〕のストライプをなすレジスト膜
を形成する。
【0035】(4) エッチャントを緩衝フッ酸とする
ウエット・エッチング法を適用することに依り、前記レ
ジスト膜をマスクとし、前記SiO2 膜のエッチングを
行なってストライプ形状とする。
【0036】(5) エッチャントをブロムメタノール
とするウエット・エッチング法を適用することに依り、
前記SiO2 膜をマスクとしてスパイク防止層25の表
面からp側のクラッド層24内に達するエッチングを行
なう。この場合に於けるエッチングの深さ、従って、リ
ッジの高さは、前記した各半導体層の厚さからして、例
えば0.9〔μm〕程度である。
【0037】(6) 前記ストライプのSiO2 膜を残
した状態で、基板21の温度を690〔℃〕とし、MO
VPE法を適用することに依って、前記スパイク防止層
25及びp側のクラッド層24の一部からなるリッジを
埋め込むように電流ブロック層26を成長させる。この
電流ブロック層26は、電流狭窄の作用をさせるもので
あることは云うまでもない。
【0038】(7) 緩衝フッ酸からなるエッチャント
に浸漬することに依り、前記ストライプ形状のSiO2
膜を除去する。
【0039】(8) 基板21の温度を690〔℃〕と
し、MOVPE法を適用することに依って、全面にコン
タクト層27を形成する。
【0040】(9) 真空蒸着法を適用することに依
り、p側電極28及びn側電極29を形成してから劈開
を行なう。
【0041】本発明は、前記説明したリッジ型半導体レ
ーザのみでなく、他の型式の半導体レーザにも実施でき
ることは勿論である。
【0042】図2は本発明の第二実施例を説明する為の
半導体レーザを表す要部切断正面図である。図に於い
て、31はp−GaAs基板、32はn−GaAs電流
ブロック層、33はp−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In
0.5 Pクラッド層、34はn−Ga0.5 In0.5 P活性
層、35はn−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pク
ラッド層、36はn−GaAsコンタクト層、37はn
側電極、38はp側電極をそれぞれ示している。
【0043】図示された半導体レーザに於ける各部分に
ついて主なデータを例示すると次の通りである。 基板31について 厚さ:約150〔μm〕程度 不純物:Zn 不純物濃度:2×1019〔cm-3〕 電流ブロック層32について 厚さ:1〔μm〕 不純物:Si 不純物濃度:1×1018〔cm-3
【0044】 p側のクラッド層33について 厚さ:1〔μm〕 不純物:Mg 不純物濃度:4×1017〔cm-3〕 活性層34について 厚さ:0.08〔μm〕 不純物:Se 不純物濃度:3.5×1017〔cm-3
【0045】 n側のクラッド層35について 厚さ:1〔μm〕 不純物:Se 不純物濃度:7.5×1017〔cm-3〕 コンタクト層36について 厚さ:1〔μm〕 不純物:Si 不純物濃度:3×1018〔cm-3
【0046】 n側電極37について 材料:AuGe合金 厚さ:1500〔Å〕 p側電極38について 材料:Ti/Pt/Au 厚さ:1000〔Å〕/2000〔Å〕/2000
〔Å〕
【0047】第二実施例は、所謂、形状基板上屈曲導波
路型と呼ばれている構造のものであって、基板31にリ
ッジを形成し、その上に各半導体層を積層成長させる
為、活性層34は勿論のこと、各半導体層が表面側に向
かって凸状に屈曲する構成となるので、活性層34を中
心として導波される光は、屈曲に依って生成された側面
に依って有効に閉じ込められるものである。
【0048】このような形状基板上屈曲導波路型の半導
体レーザであっても、活性層34に六族元素をドーピン
グすることで、第一実施例と全く同じ効果を発揮させる
ことが可能であって、発光効率及びCODレベルは向上
する。
【0049】図3は本発明の第三実施例を説明する為の
半導体レーザを表す要部切断正面図である。図に於い
て、41はn−GaAs基板、42はn−(Al0.7
0.3 0.5 In0.5 Pクラッド層、43はn−Ga
0.5 In0.5 P活性層、44はZn+Se同時ドーピン
グ層、45はp−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5
クラッド層、46はZn+Se同時ドーピング層、47
はp−GaAsコンタクト層、48はp側電極、49は
n側電極をそれぞれ示している。
【0050】図示された半導体レーザに於ける各部分に
ついて主なデータを例示すると次の通りである。 基板41について 厚さ:約150〔μm〕程度 不純物:Si 不純物濃度:4×1018〔cm-3〕 n側のクラッド層42について 厚さ:1〔μm〕 不純物:Se 不純物濃度:7.5×1017〔cm-3
【0051】 活性層43について 厚さ:0.08〔μm〕 不純物:Se 不純物濃度:3.5×1017〔cm-3〕 Zn+Se同時ドーピング層44について 材料:p−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P n−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P 厚さ:0.2〔μm〕 不純物:Zn及びSe 不純物濃度:Zn→1×1018〔cm-3〕 (311)A
面(図の斜面) Se→5×1017〔cm-3〕 (100)面(図の平坦
面)
【0052】 p側のクラッド層45について 厚さ:1〔μm〕 不純物:Mg 不純物濃度:4×1017〔cm-3〕 Zn+Se同時ドーピング層46について Zn+Se同時ドーピング層44と同じ
【0053】 コンタクト層47について 厚さ:1〔μm〕 不純物:Zn 不純物濃度:2×1018〔cm-3〕 p側電極48について 材料:Ti/Pt 厚さ:1000〔Å〕/3000〔Å〕
【0054】 n側電極49について 材料:AuGe合金 厚さ:3000〔Å〕
【0055】第三実施例は、所謂、斜面上一回成長型と
呼ばれている構造のものであって、主面に於ける面指数
が(100)である基板41に表出面の面指数が(21
1)A〜(311)Aである斜面を形成し、その上に各
半導体層を積層成長させた場合、Zn+Se同時ドーピ
ング層46に於いては、前記面方位の違いに依存して導
電型の偏倚が発生し、斜面上では、p−(Al0.7 Ga
0.3 0.5 In0.5 P層が、また、平面上では、n−
(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 P層がそれぞれ自動
的に成長されるものである。
【0056】従って、(100)面上のn型層間に在る
(211)A〜(311)A面上のp型層のみに局限し
て電流を流すことができ、他の実施例と異なり、電流閉
じ込め構造を簡単に形成することができ、しかも、必要
とされる全半導体層を中断することなく一回の成長で完
成させることができる。
【0057】この斜面上一回成長型の半導体レーザも、
活性層43に六族元素をドーピングすることで、第一実
施例や第二実施例と全く同じ効果を発揮させることが可
能であって、発光効率及びCODレベルを向上させるこ
とができる。
【0058】
【発明の効果】本発明に依る半導体レーザ及びその製造
方法では、一導電型AlGaInPクラッド層及び反対
導電型AlGaInPクラッド層に挟まれ且つ六族元素
がドーピングされたGaInP或いはAlGaInP活
性層からなるダブル・ヘテロ構造を構成する。
【0059】前記構成を採ることに依って、成長装置中
の残留不純物である酸素が活性層に取り込まれたり、或
いは、劈開面が酸化されることに依って非発光再結合中
心が生成されて発光効率が低下するのを防止し、また、
CODに対する耐性を高め、発光効率及び出力を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を説明する為の半導体レー
ザを表す要部切断正面図である。
【図2】本発明の第二実施例を説明する為の半導体レー
ザを表す要部切断正面図である。
【図3】本発明の第三実施例を説明する為の半導体レー
ザを表す要部切断正面図である。
【図4】従来例を解説する為の可視光半導体レーザを例
示する要部切断正面図である。
【図5】結晶に於ける非発光再結合中心と発光効率との
関係を説明する為の線図である。
【図6】n型キャリヤと非発光再結合中心との関係を説
明する為の線図である。
【符号の説明】
21 n−GaAs基板 22 n−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pクラッ
ド層 23 n−Ga0.5 In0.5 P活性層 24 p−(Al0.7 Ga0.3 0.5 In0.5 Pクラッ
ド層 25 p−Ga0.5 In0.5 Pスパイク防止層 26 n−Al0.5 In0.5 P電流ブロック層 27 p−GaAsコンタクト層 28 p側電極 29 n側電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堂免 恵 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 古谷 章 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n−AlGaInPクラッド層及びp−A
    lGaInPクラッド層に挟まれ且つ六族元素がドーピ
    ングされてなるGaInP或いはAlGaInP活性層
    から構成されたダブル・ヘテロ構造を備えてなることを
    特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】活性層中の六族元素がSe或いはS或いは
    Teであることを特徴とする請求項1記載の半導体レー
    ザ。
  3. 【請求項3】有機金属気相成長法を適用して一導電型A
    lGaInPクラッド層及び六族元素含有GaInP或
    いはAlGaInP活性層及び反対導電型AlGaIn
    Pクラッド層を順に成長させてダブル・ヘテロ構造を構
    成する工程が含まれてなることを特徴とする半導体レー
    ザの製造方法。
  4. 【請求項4】活性層に導入する六族元素がSe或いはS
    或いはTeであることを特徴とする請求項3記載の半導
    体レーザの製造方法。
JP5365693A 1993-03-15 1993-03-15 半導体レーザ及びその製造方法 Withdrawn JPH06268322A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5222055A (en) * 1990-06-15 1993-06-22 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Optical head
JPH07226564A (ja) * 1994-02-14 1995-08-22 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ装置およびその評価方法
WO2012150647A1 (ja) * 2011-05-02 2012-11-08 パナソニック株式会社 スーパールミネッセントダイオード

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