JPH0626828A - 形状測定装置及び測定方法 - Google Patents

形状測定装置及び測定方法

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JPH0626828A
JPH0626828A JP41385090A JP41385090A JPH0626828A JP H0626828 A JPH0626828 A JP H0626828A JP 41385090 A JP41385090 A JP 41385090A JP 41385090 A JP41385090 A JP 41385090A JP H0626828 A JPH0626828 A JP H0626828A
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JP41385090A
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Sunao Nakamura
直 中村
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 相対座標測定手段により基準座標設定手段の
予め定められた基準点を測定し、該基準座標系におけ
る、相対座標測定手段の仮想相対座標系の配置を確認す
る。そして、相対座標測定手段による被測定物の測定を
開始する。この相対座標測定手段による被測定物の表面
形状の連続的な測定は、相対座標測定手段の有する仮想
相対座標系に従って行なわれ、その後基準座標系に対す
る被測定物の各測定点座標に変換し、該基準座標系での
座標値を基に図形表示する。 【効果】 本発明にかかる形状測定装置ないし測定方法
によれば、常に基準座標系を基準に被測定物の座標値を
得ることができるので、被測定物の各方向からの被測定
物の表面形状を全方向から測定し、該表面形状を正確且
つ簡便に算出・表示することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は形状測定装置及び測定方
法、特に非接触で被測定物の形状を測定することのでき
る形状測定装置及び測定方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年三次元測定装置等により被測定物の
形状を正確に測定することが可能となっており、各種加
工、検査等の分野に応用されている。ところで、一般に
三次元測定装置は基台上に被測定物を載置し、該被測定
物にプローブを接触ないし近接させて被測定物の各測定
点における座標を検出している。一方、例えば自動車等
のように被測定物が大きい場合、基台上に被測定物を載
置することができないため多軸アームの先端にプローブ
を設置し、該アームを移動させて測定情報を得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような多軸アームを用いた形状測定にあっても、当該
アームを届かせることのできる範囲は限られており、必
要により被測定物を移動・再配置を行なわなければなら
ない。この場合には、基準点の再設定等極めて煩雑な操
作を行なわなければ、被測定物の全体形状を把握するこ
とができない。さらに機構の複雑化、大型化は避け得
ず、新たな測定方法、測定装置の開発が期待されてい
た。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は被測定物の形状、大きさに制限を加え
ることなく、正確な形状測定を行ない得る形状測定装置
及び測定方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる形状測定装置は、基準座標設定手段
と、相対座標測定手段と、座標変換手段及び表示手段を
備える。そして、基準座標設定手段は、少なくとも3点
の、同一直線上にない基準点を有する。また、相対座標
測定手段は、前記基準座標設定手段に対し離隔配置可能
で、且つ仮想相対座標軸を有し、前記仮想相対座標軸の
原点より被測定物までの距離及び仮想相対座標軸に対す
る角度を断続的に測定することにより、被測定物の各測
定点の相対座標値を出力する。座標変換手段は、前記仮
想相対座標系上の各座標値を、基準座標系上の座標値に
変換する。表示手段は、前記基準座標系での各測定点の
座標値より、被測定物表面の形状を表示する
【0005】なお、基準座標設定器は、互いに直交する
三本の基準座標軸を有し、それぞれの軸上であって、基
準座標系原点より一定距離はなれた位置に小球を備える
ことが好適である。
【0006】又、相対座標測定装置は、相対座標系原点
より被測定物までの距離を測定可能な測定器と、該測定
器を垂直面上で回動可能に保持する支持部材と、前記支
持部材を水平面上で回動可能に支持する基台と、を有
し、前記測定距離、支持部材及び基台の回転角度によ
り、被測定物表面の仮想相対座標系上での座標値を断続
的に測定することが好適である。
【0007】一方、本発明にかかる形状測定方法は、基
準点測定工程と、変換係数算出工程と、実測定工程と、
座標変換工程と、表示工程を備える。そして、基準点測
定工程では、固有の仮想相対座標系を有する相対座標測
定手段により、基準座標設定手段の予め定められた少な
くとも3点の基準点までの距離及び仮想相対座標軸に対
する角度を測定する。また、変換係数算出工程では、前
記基準点測定工程の測定結果より、前記相対座標系を基
準座標に変換する変換係数を求める。実測定工程は、前
記相対座標測定手段による被測定物表面の測定位置を、
例えば相対座標系のX,Y平面で連続的に移動させ、次
にZ方向に移動させた後で同じくX,Y平面を連続的に
移動させることで、被測定物の一面の各測定点の角度デ
ータ及び距離データを得、相対座標系上の被測定物の表
面形状の各座標値を得る。座標変換工程は、前記被測定
物の各座標値を基準座標系における座標値に変換する。
表示工程では、基準座標に変換された被測定物の表面形
状の座標値から、被測定物の形状図形を作成し、例えば
ディスプレー上に表示する。
【0008】なお、相対座標測定手段のみの位置を変更
し、測定工程から座標軸変換工程を所望回数繰返すこと
が好適である。
【0009】
【作用】本発明にかかる形状測定装置においては、まず
基準座標設定手段を被測定物の近傍に設置する。そし
て、相対座標測定手段を被測定物及び基準座標設定手段
を確認できる位置に設置する。次に相対座標測定手段に
より基準座標設定手段の予め定められた基準点を測定
し、該基準座標系における、相対座標測定手段の仮想相
対座標系の配置を確認する。そして、相対座標測定手段
による被測定物の測定を開始する。この相対座標測定手
段による被測定物の表面形状の連続的な測定は、相対座
標測定手段の有する仮想相対座標系に従って行なわれ、
その後基準座標系に対する被測定物の各測定点座標に変
換する。
【0010】また、必要に応じ、前記基準座標設定手段
をそのままの位置において、前記相対座標測定手段を移
動させる。そして、前記同様に相対座標測定手段と基準
座標系との関係を確認後、被測定物の形状を測定し、基
準座標演算を行なう。
【0011】なお、このように相対座標測定手段を移動
させた場合にも、常に基準座標系を基準に被測定物の座
標値を得ることができるので、被測定物の各方向からの
被測定物の表面形状を全方向から測定し、該表面形状を
正確且つ簡便に算出・表示することが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。図1には本発明の一実施例にかかる形状測
定装置の外観が示されている。同図において、形状測定
装置10は、基準座標設定手段12と、相対座標測定手
段14と、コントローラ16(座標変換手段)とを含
み、被測定物18の形状測定を行なうものである。
【0013】前記基準座標設定手段12は基台19上に
互いに直交する基準軸X,Y,Zを有し、基準座標系原
点O位置、原点Oを挟んでX軸方向に所定距離はなれた
+,X-位置、さらに原点OよりY軸方向に所定距離は
なれたY+位置、及び原点Oより下方に所定距離はなれ
たZ-位置に、小球をそれぞれ配置している。
【0014】一方、形状測定装置14も基台20上に互
いに直交する固有の仮想相対座標軸X',Y',Z'を有
し、相対軸原点を介してレーザー光を出光可能に構成さ
れている。そして、測定手段本体22は前記基台20に
対して水平方向及び垂直方向に回動可能及び回動角度検
出可能に載置されており、下方の一部を除くほぼ全方向
にレーザービームを出射し、その反射光を受光可能に構
成されている。
【0015】なお、コントローラ16は測定手段を回動
させ、測定手段からの距離と角度の情報を断続的に読み
込み、絶対座標軸系に対する測定座標に変換する。そし
て、前記相対座標測定手段14によるレーザービーム走
査制御のため、例えばジョイスティック等による操作が
可能となっている。
【0016】本実施例にかかる形状測定装置は概略以上
のように構成され、次にその作用について説明する。図
2には本発明にかかる装置の作用を示すフローチャート
図が示されている。同図より明らかなように、まず基準
座標設定手段12を被測定物18の近傍に配置する(ス
テップ100)。次に相対座標測定手段14を、前記基
準座標設定手段12及び被測定物18が測定可能な位置
に配置する(ステップ102)。
【0017】そして、相対座標測定手段14により、前
記基準座標設定手段12の絶対原点O及び各基準点 X
+,X-,Y+,Z-への距離、及び水平方向、垂直方向へ
の回動角度を測定する。すなわち、相対座標測定手段1
4の有する相対座標系X',Y',Z'において、前記絶
対座標O,各基準点X+,X-,Y+,Z-の座標を求める
測定を行なう。これを逆変換すれば、相対座標系の特定
座標値を基準座標系の座標値に変換することが可能とな
る(ステップ104)。
【0018】次に被測定物18の測定を開始する。すな
わち、相対座標測定手段の原点O'から被測定物の特定
点pまでの距離、及び水平方向、垂直方向への回動角度
α、θを測定することにより、当該特定点pの相対座標
系上での座標(X'1,Y'1,Z'1)が次式により得られ
る(ステップ106)。 X'1=l・sinα・cosθ Y'1=l・sinα・sinα Z'1=l・cosθ
【0019】その上で、この特定点pの相対座標
(X'1,Y'1,Z'1)を基準座標(X1,Y1,Z1)に
変換(ステップ108)してハードディスク等に記憶す
る(ステップ110)。
【0020】このような測定点の設定は、例えば横方向
(X,Y平面)に断続的な点の集合体として行なわれ、
又逐次上下方向(Z方向)に角度移動し、最終的に被測
定物の面の形状を測定する。すなわち、ある特定点の測
定が終了した時点で、X,Y平面上での全ての測定点の
測定が終了していないと判断されると(ステップ11
2)、X,Y平面上で回動が行なわれ(ステップ11
4)、新たな測定点の測定が行なわれる(ステップ10
6〜110)。
【0021】一方、X,Y平面での測定が終了したと判
断されると(ステップ112)、次にZ方向での指定範
囲測定が終了したか否かが判断され(ステップ11
6)、まだ終了していない場合には、Z方向へ測定位置
を移動させ(ステップ118)、さらに当該Z位置での
X,Y平面の測定開始位置に測定位置に移動させ(ステ
ップ120)、新たなX,Y平面での測定が開始される
(ステップ106〜114)。
【0022】予め決められた測定範囲に基づいて相対座
標測定手段14の当該位置における全ての測定点での測
定が終わったと判断されると(ステップ112,11
6)、相対座標測定手段14の位置を変更するか否かが
判断される(ステップ122)。相対座標測定手段14
の位置が変更された場合には、ステップ102〜120
が新たに行なわれる。
【0023】一方、相対座標測定手段14の位置変更も
終了した場合には、いままでハードディスク等に記憶さ
れた座標データを基に、被測定物に相当する全測定ステ
ップにおいて測定された図形が合成されて表示される
(ステップ124)。
【0024】以上のように構成された本実施例にかかる
形状測定装置10の各構成について、図3〜図6に基づ
きさらに詳細に説明する。
【0025】図3には本実施例にかかる形状測定装置1
0に用いられる基準座標設定手段12の構成が示されて
いる。同図において、設定手段12は三脚を備える基台
19に立設した支柱24と、該支柱24の上端部に横設
されたX軸26a,26bと、該支柱24の上端部より
前方に張り出されたY軸28と、を備える。各軸26
a,26b,28の先端部には小球30,32,34が
備えられ、さらに支柱24の途中及びX軸、Y軸、Z軸
の交点である絶対原点Oにもそれぞれ小球36,38が
設けられている。また、基台18には水平方向に2つの
水準器40,42及び傾き調整ネジ44,46が設けら
れており、基台18をほぼ水平に、又支柱24をほぼ垂
直に支持しまた、必要に応じてX,Y方向の微調整が可
能に構成されている。なお、本実施例においては基準座
標設定手段12は、X軸、Y軸、Z軸及び原点に計5個
の小球(基準点)を設けたが、同一直線上にない3点の
基準点で基準座標面を設定することも可能であり、基準
座標設定手段の形状自体は様々な態様をとることができ
る。
【0026】次に図4に基づき本実施例にかかる相対座
標測定手段の具体的構成について説明する。本実施例に
おいては、三脚を備えた基台20上にU字状の支持部材
50が、水平方向(矢印I)に回動可能に設置されてい
る。そして、該支持部材50の先端部には筐体状の測定
手段本体22が、同じく垂直面上で回動可能(矢印I
I)に支持されている。該本体22の図中上面には開口
52が設けられており、該開口52よりレーザー光の出
射及び受光が行なわれる。
【0027】図5には相対座標測定手段14の内部構造
の一例が示されている。同図に示すように、測定手段本
体22は、その内部にセルフォックレンズ54,56、
光学測定器58を備えている。そして、光学測定器58
からはレーザー光が出射され、光ファイバ60、セルフ
ォックレンズ54、反射鏡62,64を介して、セルフ
ォックレンズ56の中心より出光する。出光されたレー
ザ光は、被測定物表面において散乱光となり、その散乱
光の一部が測定手段本体に反射してくる。被測定物18
からの反射光は、同じく開口52を介してセルフォック
レンズ56に入射され、該セルフォックレンズ56から
光ファイバ66を介して光学測定器58に導光される。
そして、光学測定器58で出射光及び反射光の位相ずれ
等から被測定物18までの距離を演算する。また、測定
手段本体22は、前記U字状支持部材50の垂直面上で
の回転軸66、及び前記U字状支持部材50の基台20
に対する水平面上での回転軸68の両回転軸の交点を、
当該相対座標測定手段14の仮想相対座標系の相対座標
原点O’としている。そして、レーザー光の出光及び受
光も全て相対座標原点O’を基準に行なわれる。一方、
U字状支持部材50に対して測定手段本体22、基台2
0に対してU字状支持部材50の回転はそれぞれステッ
ピングモータ等で行なわれ、厳密な回転角制御が可能と
なっている。また、基台20には水準器70,72、及
び傾き調整ネジ74,76が設けられており、基台20
をほぼ水平に調整することができる。以上のように本実
施例にかかる相対座標測定手段14は、レーザー光の発
受光により測定点までの距離を測定し、又基台20に対
する垂直面上回転角、水平面上回転角を併せ検出するこ
とで、測定手段14の有する仮想相対座標系における測
定点の座標を得ることができる。なお、測距方法は、本
実施例に示した方式の他、超音波等を用いる方式であっ
てもよい。また、相対座標測定手段の内部構造はセルホ
ックレンズ、光ファイバーを用いることなく、光路上に
設けられた凸レンズの中央に穿孔し反射鏡を用いて凸レ
ンズの背面から孔を通して前方に発光し、反射光をその
凸レンズを通して集光し、受光素子等で出射光と反射光
の位相ずれから測定する方法でもよい。
【0028】図6には本実施例にかかるコントローラ1
6の構成が示されている。同図において、相対座標測定
手段14により検出されたデータ(l、α、θ)は、切
換器80により基準座標系の測定か、あるいは被測定物
18の測定かが指令信号によって選択され、基準座標系
の測定の場合には座標演算記憶回路82にデータが送ら
れ、相対座標測定手段14の有する仮想相対座標系と、
基準座標系の相対関係が算出、記憶される。一方、被測
定物の測定の場合には演算回路84にデータが送られ
る。そして、演算回路84では、座標演算記憶回路82
から送られてくる換算式に基づき、切換え回路80から
送られてくる実測定値データを基準座標値に変換する。
その結果は記憶回路88に記憶され、所定のデータ集積
後図形をCRT86上に表示する。なお、演算回路84
からはモータ駆動指令発生器90を介して、相対座標測
定手段14のU字状支持部材50の回転駆動及び相対座
標測定手段本体22の回転駆動を制御する指示が与えら
れ、所望角α、θでの距離lの測定が断続的に行なわれ
る。また、α、θは前述のように測定手段14のエンコ
ーダにより測定することもできるが、モータ駆動指令信
号発生器90から直接指令角度α、θを直接座標演算記
憶回路82と、演算回路84に入力してもよい。このよ
うな測定においては、例えば1秒間に2000〜500
0点、角度では360度を10万分割する小間隔、高速
な測定が可能となる。
【0029】本発明にかかる形状測定器は概略以上のよ
うに構成されている。次に本発明の演算方法について説
明する本実施例においては、基準座標系の原点O及び仮
想相対座標系O'の2個の直交座標系X,Y,Z及び
X',Y',Z'がある。そして、X軸、Y軸、Z軸がX'
軸、Y'軸、Z'軸に対して作る方向余弦がそれぞれ(λ
x,μx,νx)、(λy,μy,νy)、(λz,μz,ν
z)であり、X,Y,Z座標系から見たX',Y',Z'座
標系の原点O'の座標値が(X0,Y0,Z0)であるとす
ると、任意の点pのX,Y,Z座標系による座標値
(x,y,z)は、X',Y',Z'座標系による座標値
(x',y',z')によって次のように表わされる。 x=λx・x'+μx・y'+νx・z'+x0 …(1) y=λy・x'+μy・y'+νy・z'+y0 …(2) z=λz・x'+μz・y'+νz・z'+z0 …(3)
【0030】次に、前記2個の座標系を図7に示すよう
に想定する。同図にいて、点P+(X+),P-(X-),
+(Y+),Q-,R+,R-(Z-)はそれぞれX軸、Y
軸、Z軸上で原点Oから軸の正及び負の方向にaの距離
にある点であり、座標値はその右側のかっこで示してあ
る。但し、上段の座標値はX,Y,Z系の値、下段の座
標値はX',Y',Z'系の値である。又、l0,lP+,l
P-,lq+,lq-,lr+,lr-は、それぞれ点O'と点
O,P+,P-,Q+,Q-,R+,R-との距離である。同
図より、 l0 2=x0 2+y0 2+z0 2p+ 2=(x0−a)2+y0 2+z0 2p- 2=(x0+a)2+y0 2+z0 2q+ 2=x0 2+(y0−a)2+z0 2q- 2=x0 2+(y0+a)2+z0 2r+ 2=x0 2+y0 2+(z0−a)2r- 2=x0 2+y0 2+(z0+a)2 これを解くと、 x0=±{a/2+(l0 2−lp±2)/2a} …(4) y0=±{a/2+(l0 2−lq±2)/2a} …(5) z0=±{a/2+(l0 2−lr±2)/2a} …(6)
【0031】一方、方向余弦λx,μx,νxはX軸上で
点Pが点Oから距離1だけ正方向に動いたときのX',
Y',Z'系座標によるX'方向,Y'方向,Z'方向への
移動量であるので、移動距離が正方向にaである点P+
を考えると、 λx=(x'p+−x'0)/a μx=(y'p+−y'0)/a νx=(z'p+−z'0)/a となる。
【0032】一方、点P-は、 λx=(x'p-−x'0)/a μx=(y'p-−y'0)/a νx=(z'p-−z'0)/a と書表される。
【0033】同様にして、点Q±,R±を処理すると、
下記の結果を得ることができる。 λx=±(xp±−x0)/a …(7) μx=±(yp±−y0)/a …(8) νx=±(zp±−z0)/a …(9) λy=±(xq±−x0)/a …(10) μy=±(yq±−y0)/a …(11) νy=±(zq±−z0)/a …(12) λz=±(xr±−x0)/a …(13) μz=±(yr±−y0)/a …(14) νz=±(zr±−z0)/a …(15)
【0034】以上の(4)〜(15)式を、前記式
(1)〜(3)に代入すれば、点PのX,Y,Z座標系
(基準座標系)における座標値が算出される。なお、本
実施例において相対座標測定手段14により絶対座標設
定手段12の各球を測定するためには、以下のようにす
ることが好適である。まず、支柱24の正面方向を細く
形成し、前記相対座標測定手段からのレーザービームを
走査し支柱24正面のある部分に当て、その部分より上
方にビームを走査すると、絶対座標系の原点Oに位置す
る小球36に至る。そして、下方に走査すればZ軸上の
小球38に至る。
【0035】一方、各X軸26a,26bの下方には長
尺状パネル92a,92bを設けている。そして、この
長尺状パネル92a,92b上にラインが設けられ、該
ラインの延長上に小球30,32が位置するようになっ
ている。従って前記原点Oよりパネル92a,92b上
のラインにしたがってレーザービームを走査すること
で、各小球30,32の検出が容易に行ない得る。
【0036】以上のように本実施例にかかる形状測定装
置によれば、基準座標設定手段12及び測定手段14を
任意の位置に配置することが可能となり、例えば自動車
の外観のような大型の被測定物は無論、自動車の室内の
ような従来の測定装置では測定することが極めて困難な
状況下でも、正確な測定を行なうことができる。
【0037】図8には本発明の第二実施例にかかる形状
測定装置が示されており、前記第一実施例と対応する部
分には符号200を加えて示し説明を省略する。本実施
例においては基盤200上に被測定物218、基準座標
設定手段212、相対座標測定手段214を載置してい
る。この場合、各手段212,214は一平面上に載置
されている為、三脚、水準器あるいは傾き調整ネジ等は
不要となる。なお、複数の測定手段214を被測定物の
周囲に配置し、測定時間を短縮することも可能であり、
また一の相対座標測定手段214の配置を変えることが
好適である。このように作成された形状図面は、基準寸
法のサンプルをまず測定し、次に被測定物を測定し、2
図面を色彩を代えて表示することができる。図面は座標
変換が容易にできるため、重ね合わせ、大きさや形状の
差を目視したり、図形の希望する一を指定することによ
り任意の位置の寸法をデジタル的に表示することも可能
である。また、基準図形はイメージスキャナーを用いて
図形を入力し作成することも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる形状
測定装置ないし形状測定方法によれば、被測定物及び基
準座標設定手段を移動させず、相対座標測定手段を被測
定物に応じて移動ないし複数配置させることで、大型あ
るいは複雑な形状等の被測定物の形状測定を必要な方向
から効率的に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例にかかる形状測定装置の外
観斜視図である。
【図2】前記第一実施例にかかる形状測定装置の作用を
示すフローチャート図である。
【図3】前記第一実施例に用いられる基準座標設定手段
の説明図である。
【図4】前記第一実施例に用いられる相対座標測定手段
の説明図である。
【図5】図4に示した相対座標測定手段の内部構造の説
明図である。
【図6】前記第一実施例に用いるコントローラの説明図
である。
【図7】本発明の座標変換作用の説明図である。
【図8】本発明の他の実施例にかかる形状測定装置の説
明図である。
【符号の説明】
10,210 形状測定装置 12,212 基準座標設定手段 14,214 相対座標測定手段 16 コントローラ(座標変換手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3点の、同一直線上にない基
    準点を有する基準座標設定手段と、 前記基準座標設定手段に対し離隔配置可能で、且つ仮想
    相対座標軸を有し、前記仮想相対座標軸の原点より被測
    定物までの距離及び仮想相対座標軸に対する角度を断続
    的に測定することにより、被測定物の各測定点の相対座
    標値を出力する相対座標測定手段と、 前記仮想相対座標系上の各座標値を、基準座標系上の座
    標値に変換する座標変換手段と、 前記基準座標系での各測定点の座標値より、被測定物表
    面の形状を表示する表示手段と、 を備えたことを特徴とする形状測定装置。
  2. 【請求項2】 互いに直交する三本の基準座標軸を有
    し、それぞれの軸上であって、基準座標系原点より一定
    距離はなれた位置に小球を備えることを特徴とする基準
    座標設定器。
  3. 【請求項3】 相対座標系原点より被測定物までの距離
    を測定可能な測定器と、 該測定器を垂直面上で回動可能に保持する支持部材と、 前記支持部材を水平面上で回動可能に支持する基台と、
    を有し、 前記支持部材及び基台の回転角度を連続的に変化させ、
    被測定物の仮想相対座標系上での座標値を断続的に測定
    することを特徴とする座標測定装置。
  4. 【請求項4】 固有の仮想相対座標系を有する相対座標
    測定手段により、基準座標設定手段の予め定められた少
    なくとも3点の基準点までの距離及び仮想相対座標軸に
    対する角度を測定する基準点測定工程と、 前記基準点測定工程の測定結果より、前記相対座標系を
    基準座標に変換する変換係数を求める変換係数算出工程
    と、 前記相対座標測定手段により被測定物表面を断続的に測
    定し、相対座標系上の被測定物の各座標値を得る実測定
    工程と、 前記被測定物の各座標値を基準座標系における座標値に
    変換する座標変換工程と、 前記基準座標系での各測定点の座標値より、被測定物表
    面の形状を表示する表示工程と、 を備えたことを特徴とする形状測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の方法において、 相対座標測定手段のみの位置を変更し、測定工程から座
    標変換工程を所望回数繰返すことを特徴とする形状測定
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6129718A (en) * 1997-09-17 2000-10-10 Uni-Charm Corporation Urine-receiving pad for men
US6338729B1 (en) 1998-10-30 2002-01-15 Uni-Charm Corporation Urine absorbing pad
JP2002162209A (ja) * 2000-10-30 2002-06-07 Hyundai Motor Co Ltd ドアシーリングギャップ測定方法
JP2010044050A (ja) * 2008-07-14 2010-02-25 Ihi Corp レーザレーダの姿勢認識方法及びレーザレーダ

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