JPH0626776Y2 - 二方向弁 - Google Patents
二方向弁Info
- Publication number
- JPH0626776Y2 JPH0626776Y2 JP3144089U JP3144089U JPH0626776Y2 JP H0626776 Y2 JPH0626776 Y2 JP H0626776Y2 JP 3144089 U JP3144089 U JP 3144089U JP 3144089 U JP3144089 U JP 3144089U JP H0626776 Y2 JPH0626776 Y2 JP H0626776Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- umbrella
- spherical
- valve body
- spherical valve
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- Safety Valves (AREA)
- Details Of Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は流体通路を流れる流体に、流れ方向による流量
差を与えるため流体通路に配置する二方向弁の改良に関
する。
差を与えるため流体通路に配置する二方向弁の改良に関
する。
［従来技術］ 流体通路を流れる流体に、流れ方向による流量差を与え
るため、従来流体通路に配置している二方向弁の構成を
第２図に示す。第２図において、符号１は上部筐体、２
は下部筐体、３は傘形弁で傘部3-1、柄部3-2を備えて弾
力性のあるゴム材料からなり、該柄部3-2の中心線に沿
って流体通路3-3が形成され、４は球状弁体で商品名ナ
イロンなどの軽量の樹脂材料からなり、前記流体通路3-
3の下端内周縁を弁座4-1として支持体５を介してスプリ
ング６によって前記弁座4-1に着座する方向に付勢され
ている。前記支持体５には複数個の透孔5-1が環状に配
置されて球状弁体４開弁時の流体通路を形成する。７は
前記傘形弁３の傘部3-1を収容する第一の弁室、８は前
記球状弁体４を収容する第二の弁室で、隔壁体９によっ
て区画されている。該隔壁体９には複数個の透孔9-1が
環状に配置されて傘形弁３の傘部3-1開弁時の流体通路
を形成する。第一の弁室７側の圧力が第二の弁室８側の
圧力よりも低くなったときは、傘形弁３の傘部3-1が開
き、球状弁体４が着座して、支持体５の透孔5-1と隔壁
体９の透孔9-1を通って小流量の流体が流れ、第一の弁
室７側の圧力が第二の弁室８側の圧力よりも高くなった
ときは、傘形弁３の傘部3-1が閉じ、球状弁体４が開い
て流体通路3-3、球状弁体４と支持体５との間、支持体
５の透孔5-1を通って流体が速やかに流れる。上述の二
方向弁は例えば自動車のガソリンタンクのエアベント
と、ガソリン蒸気が大気中に逸散するのを防止するキャ
ニスタとの間に配置され、温度上昇によってガソリンタ
ンク内の圧力が上昇するときは、速やかにガソリンタン
ク内のガソリン蒸気または空気を逃がし、温度が下がっ
てガソリンタンク内の圧力が下がるときは、緩やかに大
気を導入する。この場合、第一の弁室７側がガソリンタ
ンクに、第二の弁室８側がキャニスタに接続される。二
方向弁を必要とする理由については省略する。
るため、従来流体通路に配置している二方向弁の構成を
第２図に示す。第２図において、符号１は上部筐体、２
は下部筐体、３は傘形弁で傘部3-1、柄部3-2を備えて弾
力性のあるゴム材料からなり、該柄部3-2の中心線に沿
って流体通路3-3が形成され、４は球状弁体で商品名ナ
イロンなどの軽量の樹脂材料からなり、前記流体通路3-
3の下端内周縁を弁座4-1として支持体５を介してスプリ
ング６によって前記弁座4-1に着座する方向に付勢され
ている。前記支持体５には複数個の透孔5-1が環状に配
置されて球状弁体４開弁時の流体通路を形成する。７は
前記傘形弁３の傘部3-1を収容する第一の弁室、８は前
記球状弁体４を収容する第二の弁室で、隔壁体９によっ
て区画されている。該隔壁体９には複数個の透孔9-1が
環状に配置されて傘形弁３の傘部3-1開弁時の流体通路
を形成する。第一の弁室７側の圧力が第二の弁室８側の
圧力よりも低くなったときは、傘形弁３の傘部3-1が開
き、球状弁体４が着座して、支持体５の透孔5-1と隔壁
体９の透孔9-1を通って小流量の流体が流れ、第一の弁
室７側の圧力が第二の弁室８側の圧力よりも高くなった
ときは、傘形弁３の傘部3-1が閉じ、球状弁体４が開い
て流体通路3-3、球状弁体４と支持体５との間、支持体
５の透孔5-1を通って流体が速やかに流れる。上述の二
方向弁は例えば自動車のガソリンタンクのエアベント
と、ガソリン蒸気が大気中に逸散するのを防止するキャ
ニスタとの間に配置され、温度上昇によってガソリンタ
ンク内の圧力が上昇するときは、速やかにガソリンタン
ク内のガソリン蒸気または空気を逃がし、温度が下がっ
てガソリンタンク内の圧力が下がるときは、緩やかに大
気を導入する。この場合、第一の弁室７側がガソリンタ
ンクに、第二の弁室８側がキャニスタに接続される。二
方向弁を必要とする理由については省略する。
［考案が解決しようとする課題］ 前記構成の二方向弁では傘形弁３の柄部3-1を隔壁体９
の中心部の孔に挿入することによって、傘形弁３の中心
線に沿って形成した流体通路3-3が変形し、球状弁体４
の弁座4-1を形成する下端開口部の真円度が損なわれ
て、球状弁体４の閉弁時に漏れを生じる。また、樹脂材
料からなる球状弁体４を使用したのは、球状弁体４を金
属製とするとゴム材料からなる傘型弁３の柄部3-2に形
成されている弁座4-1に張りついて開弁が困難になった
からであるが、樹脂材料からなる球状弁体４は軽量のた
め、開弁時、或は特定の圧力差のときに、開閉動作を繰
り返す周波数が高く、振幅の大きい共振を起こして騒音
を発生すると言う問題がある。
の中心部の孔に挿入することによって、傘形弁３の中心
線に沿って形成した流体通路3-3が変形し、球状弁体４
の弁座4-1を形成する下端開口部の真円度が損なわれ
て、球状弁体４の閉弁時に漏れを生じる。また、樹脂材
料からなる球状弁体４を使用したのは、球状弁体４を金
属製とするとゴム材料からなる傘型弁３の柄部3-2に形
成されている弁座4-1に張りついて開弁が困難になった
からであるが、樹脂材料からなる球状弁体４は軽量のた
め、開弁時、或は特定の圧力差のときに、開閉動作を繰
り返す周波数が高く、振幅の大きい共振を起こして騒音
を発生すると言う問題がある。
従って、球状弁体４が閉弁時の気密を保ち、かつ、球状
弁体４の振動による騒音が発生することがない二方向弁
をう得るとが本考案の課題である。
弁体４の振動による騒音が発生することがない二方向弁
をう得るとが本考案の課題である。
［課題を解決するための手段］ 弾力性のあるゴム材料からなる傘形弁と、該傘形弁の柄
部に、該柄部の中心線に沿って流体通路が形成され、該
流体通路の前記柄部の下端開口部周縁を弁座として球状
弁体が配置され、スプリングによって着座方向に付勢さ
れていて、前記傘形弁の傘部が開弁する圧力差とは逆方
向の圧力差で開弁する球状弁とからなり、前記傘形弁の
傘部開弁時の流体流量と前記球状弁体開弁時の流体流量
とに流量差を与える手段が形成されている二方向弁にお
いて、前記流体通路内面に金属筒を配置し、該金属筒の
下端面に前記球状弁体の弁座を形成し、前記球状弁体を
金属製とした構成とする。
部に、該柄部の中心線に沿って流体通路が形成され、該
流体通路の前記柄部の下端開口部周縁を弁座として球状
弁体が配置され、スプリングによって着座方向に付勢さ
れていて、前記傘形弁の傘部が開弁する圧力差とは逆方
向の圧力差で開弁する球状弁とからなり、前記傘形弁の
傘部開弁時の流体流量と前記球状弁体開弁時の流体流量
とに流量差を与える手段が形成されている二方向弁にお
いて、前記流体通路内面に金属筒を配置し、該金属筒の
下端面に前記球状弁体の弁座を形成し、前記球状弁体を
金属製とした構成とする。
［作用］ 傘形弁の柄部を前記隔壁体の孔に挿入しても金属筒は変
形しないから、球状弁体の弁座を形成する流体通路の下
端開口面は真円を保ち、球状弁体閉弁時に漏れを生じな
い。弁座が金属であるため、球状弁体が金属製であって
も弁座との張り付を起こすことがなく、また、金属製の
球状弁体は樹脂製の球状弁体よりも重いから共振周波数
が下がり、振幅も小さくなって、球状弁体と弁座との衝
突によって生ずる音が小さく、かつ、低温となり、衝突
によって生ずる振動は弾力性のあるゴム材料からなる傘
形弁に吸収されるから、騒音を極めて小さくすることが
出来る。
形しないから、球状弁体の弁座を形成する流体通路の下
端開口面は真円を保ち、球状弁体閉弁時に漏れを生じな
い。弁座が金属であるため、球状弁体が金属製であって
も弁座との張り付を起こすことがなく、また、金属製の
球状弁体は樹脂製の球状弁体よりも重いから共振周波数
が下がり、振幅も小さくなって、球状弁体と弁座との衝
突によって生ずる音が小さく、かつ、低温となり、衝突
によって生ずる振動は弾力性のあるゴム材料からなる傘
形弁に吸収されるから、騒音を極めて小さくすることが
出来る。
［実施例］ 第１図は本考案の二方向弁の実施例の構成を示す断面図
で、符号１から９まで、3-1、3-2、3-3、4-1、5-1、9-1は第
２図で示す符号と同一の内容を示すほか、１０は傘形弁
３の柄部3-2の中心線に沿って形成した流体通路3-3の内
面に配置した金属筒であって、例えばアルミニューム材
からなる。第一の弁室７側の圧力が第二の弁室８側の圧
力よりも低くなると、傘形弁３の傘部3-1が隔壁体９の
面から離れて、支持体５の大きい流路断面積を有する複
数個の透孔5-1、支持体５と球状弁体４との間、隔壁体
９の小さい流路断面積を有する複数個の透孔9-1を通っ
て小流量の流体が流れ、第一の弁室７側の圧力が第二の
弁室８側の圧力よりも高くなると球状弁体４がスプリン
グ６の付勢に抗して弁座4-1から離れて開弁し、傘形弁
３の中心部に形成された流体通路3-3、球状弁体４と支
持体５との間、支持体５の大きい流路断面を有する複数
個の孔5-1を通って大きい流量の流体が流れる。而して
弁座4-1が剛性の金属筒１０に形成されているから傘形
弁３が隔壁体９の孔に挿入されても真円が保たれて球状
弁体４との間の気密が損なわれることがなく、球状弁体
４は金属製で樹脂製の場合よりも重いから共振を起こし
ても周波数は低く、振幅が小さく、かつ、球状弁体４と
の衝突によって金属筒１０に発生した振動は弾力性のあ
るゴム材料からなる傘形弁３に吸収されて騒音の発生を
抑制することが出来、而も、弁座4-1が金属のため金属
製の球状弁体４との張り付を起こす恐れが内ない。
で、符号１から９まで、3-1、3-2、3-3、4-1、5-1、9-1は第
２図で示す符号と同一の内容を示すほか、１０は傘形弁
３の柄部3-2の中心線に沿って形成した流体通路3-3の内
面に配置した金属筒であって、例えばアルミニューム材
からなる。第一の弁室７側の圧力が第二の弁室８側の圧
力よりも低くなると、傘形弁３の傘部3-1が隔壁体９の
面から離れて、支持体５の大きい流路断面積を有する複
数個の透孔5-1、支持体５と球状弁体４との間、隔壁体
９の小さい流路断面積を有する複数個の透孔9-1を通っ
て小流量の流体が流れ、第一の弁室７側の圧力が第二の
弁室８側の圧力よりも高くなると球状弁体４がスプリン
グ６の付勢に抗して弁座4-1から離れて開弁し、傘形弁
３の中心部に形成された流体通路3-3、球状弁体４と支
持体５との間、支持体５の大きい流路断面を有する複数
個の孔5-1を通って大きい流量の流体が流れる。而して
弁座4-1が剛性の金属筒１０に形成されているから傘形
弁３が隔壁体９の孔に挿入されても真円が保たれて球状
弁体４との間の気密が損なわれることがなく、球状弁体
４は金属製で樹脂製の場合よりも重いから共振を起こし
ても周波数は低く、振幅が小さく、かつ、球状弁体４と
の衝突によって金属筒１０に発生した振動は弾力性のあ
るゴム材料からなる傘形弁３に吸収されて騒音の発生を
抑制することが出来、而も、弁座4-1が金属のため金属
製の球状弁体４との張り付を起こす恐れが内ない。
［考案の効果］ 球状弁体４の閉弁時に漏れが無く、球状弁体４の開閉作
動時に騒音の発生の少ない二方向弁を得ることができ
た。
動時に騒音の発生の少ない二方向弁を得ることができ
た。
第１図は本考案の二方向弁の断面図、第２図は従来構成
の二方向弁を示す断面図である。 符号の説明： １……上部筐体、２……下部筐体、３……傘形弁、3-1
……傘部、3-2……柄部、3-3……流体通路、４……球状
弁体、4-1……弁座、５……支持体、5-1……透孔、６…
…スプリング、７……第一の弁室、８……第二の弁室、
９……隔壁体、9-1……透孔、１０……金属筒。
の二方向弁を示す断面図である。 符号の説明： １……上部筐体、２……下部筐体、３……傘形弁、3-1
……傘部、3-2……柄部、3-3……流体通路、４……球状
弁体、4-1……弁座、５……支持体、5-1……透孔、６…
…スプリング、７……第一の弁室、８……第二の弁室、
９……隔壁体、9-1……透孔、１０……金属筒。
Claims (1)
- 【請求項１】弾力性のあるゴム材料からなる傘形弁(3)
と、該傘形弁(3)の柄部(3-2)に、該柄部(3-2)の中心線
に沿って流体通路(3-3)が形成され、該流体通路(3-3)の
前記柄部(3-2)の下端開口部周縁を弁座(4-1)として球状
弁体(4)が配置され、スプリング(6)によって着座方向に
付勢されていて、前記傘形弁(3)の傘部(3-1)周縁が開弁
する圧力差とは逆方向の圧力差で開弁する球状弁とから
なり、前記傘形弁(3)の傘部(3-1)開弁時の流体流量と前
記球状弁体(4)開弁時の流体流量とに流量差を与える手
段が形成されている二方向弁において、前記流体通路(3
-3)内面に金属筒１０を配置し、該金属筒10の下端面に
前記球状弁体(4)の弁座(4-1)を形成し、前記球状弁体
(4)を金属製とした二方向弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3144089U JPH0626776Y2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 二方向弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3144089U JPH0626776Y2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 二方向弁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02122281U JPH02122281U (ja) | 1990-10-05 |
| JPH0626776Y2 true JPH0626776Y2 (ja) | 1994-07-20 |
Family
ID=31257303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3144089U Expired - Fee Related JPH0626776Y2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | 二方向弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0626776Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6119677B2 (ja) * | 2014-06-16 | 2017-04-26 | 株式会社デンソー | 高圧ポンプ |
-
1989
- 1989-03-22 JP JP3144089U patent/JPH0626776Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02122281U (ja) | 1990-10-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |