JPH0626715B2 - 浴室等に多色ぼかし斑点模様を形成する方法 - Google Patents

浴室等に多色ぼかし斑点模様を形成する方法

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JPH0626715B2 JP13412087A JP13412087A JPH0626715B2 JP H0626715 B2 JPH0626715 B2 JP H0626715B2 JP 13412087 A JP13412087 A JP 13412087A JP 13412087 A JP13412087 A JP 13412087A JP H0626715 B2 JPH0626715 B2 JP H0626715B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、例えば浴室などの床材とか壁材または浴槽の
表面に、複数異色の熱硬化性樹脂などの樹脂塗料を用い
て、当該塗料の各色が互いに混って、ぼかし状態となっ
た斑点模様を形成するための塗装手段に係る改良に関す
る。
《従来の技術》 浴槽の表面にぼかし斑点模様を塗装しようとする方法
は、既に特開昭59-103716号などにより提案されてい
る。
しかし当該方法では二種の着色熱硬化性樹脂を夫々各別
の近設されたスプレイノズルから浴槽表面に噴出させ、
この際当該各樹脂を当該噴出空間にて混在させた後、こ
の異色混在状態の樹脂塗料を浴槽表面に噴当されるよう
にしたもので、この場合上記異色混在の樹脂塗料により
ぼかし斑点模様を形成するには、その着色熱硬化樹脂に
よる各樹脂塗料の粘度を可成り低く調整してやらねばな
らない。
このため上記従来の塗装手段によるときは、どうしても
2つ以上のスプレイノズルを使用しなければならず、こ
の結果装置も大形化してしまうだけでなく、塗装の操作
も面倒となるばかりか、ぼかしの程度を加減しようとし
ても、そのためには樹脂塗料の粘度を調節してやる以外
に術がなく、また、ぼかし斑点の大きさを変えるための
手段も、これまた樹脂塗料の粘度調整に依存するしかな
く、従って面倒な作業を要求されることになり、また、
通常の単色塗装用樹脂をそのままで使用できないといっ
た不便がある。
《発明が解決しようとする問題点》 本発明は上記従来の方法が、どうしても回避できない問
題点に鑑み、異色樹脂塗料をその噴出空間で混合させよ
うとせず、先ず異色樹脂塗料を各別に圧気によって送出
し、これを適所で合流させると共にミキサによって各異
色樹脂塗料を完全にではなく、半混合状態となるよう混
合させ、さらにこの半混合状態にある樹脂塗料をスプレ
イノズルから被塗装物に噴出させてやることで、当該樹
脂塗料の粘度調整手段によることなしに、ミキサによる
混合度合により、ぼかしの程度を変化させることができ
るようにすると共に、斑点の大きさをも、半混合樹脂塗
料の流量を変化させるだけで、自由に変更可能となし、
これによって、ぼかし程度、斑点の大きさについての各
種の需要につき、1つのノズル操作により簡易な作業に
て確実に対応できるようにするのが、その目的である。
《問題点を解決するための手段》 本発明は上記の目的を達成するために、二以上の互いに
異色な樹脂塗料が収納されている気密タンクに、圧気を
供給することによって、当該各樹脂塗料を夫々の塗料供
給ラインに送り込んだ後、これらの塗料供給ラインの合
流箇所に連設されたミキサ内にて、上記の異色である各
樹脂塗料を所望程度の半混合状態まで混合させ、これに
より得られた半混合樹脂塗料を、上記のミキサに近接さ
れたスプレーガンにより当該半混合状態のまま被塗装物
に噴当させるようにしたことを特徴とする浴室等に多色
ぼかし斑点模様を形成する方法を提供しようとするもの
である。
《実施例》 本発明に係る方法につき詳記するのに先立って、同法の
実施に用いることのできる第1図の塗装装置例につき以
下説示する。
1はエアコンプレッサ、圧縮空気ボンベまたは窒素ガス
ボンベなどによる圧気供給源で、これから送出された圧
気は1次減圧弁2よって所定の圧力まで減圧された後、
ヘッダ3によって以下の通りの各所へ分配されて行く。
すなわち、夫々異色である着色熱硬化性樹脂などの樹脂
塗料4a,4bが収納されている気密タンク5a,5bには、2次
減圧弁6a,6bを介接した圧気供給管7a,7bによって、夫々
前記ヘッダ3から圧気が送られるようになっており、こ
の際上記2次減圧弁6a,6bによって、当該供給圧力が調
整されることとなり、図中8a,8bは圧力計を示してい
る。
上記の圧気により、気密タンク5a,5bに貫設されている
各塗料供給ライン9a,9bに、夫々樹脂塗料4a,4bが送出さ
れる。
さらに、上記塗料供給ライン9a,9bは、流量を加減する
ための調節弁10a,10bが設けられている終端側にあっ
て、ミキサ11と連設され、当該ミキサ11内にて各樹脂塗
料が合流すると共に混合されるが、当該混合の程度は、
完全に混り合ってしまうに至らず、所望適度の半混合状
態となるよう設計されている。
第1図の実施例では、上記の塗料供給ライン9a,9bが一
旦、二重管12に流入した後、ミキサ11にて合流されるよ
うになっているが、第2図の場合は塗料供給ライン9a,9
bが直接格別に、ミキサ11と連結されている。
ここでミキサ11には、どのような混合器を用いてもよい
が、別途原動力を必要とせずに流体の流れを利用するよ
うにしたラインミキサを用いるのがよい。
ラインミキサとしては、板体に捻りをもたせて形成した
混合エレメント11a,11a……を、所要数だけ直交状に連
結して筐体に内嵌し、流体が流れた際、当該混合エレメ
ント11a,11aの作用により流体が分割され、さらに捻り
により混合される事をエレメント数だけ繰返すことで、
混合の目的を達成するようにしたものが用いられ、当該
混合エレメントには上記のもの以外に、平板を直交状に
連設したものなどもあり、金属や合成樹脂によって形成
され、従ってこの混合エレメント11a,11a……を、何箇
連装するかによって混合の度合を変化させることができ
る。
上記のようにして混合された半混合樹脂塗料は、ミキサ
11の出口側11bに送出されてくるが、この出口側11bに
は、すぐにスプレーガン13が連結される。
図示したスプレーガン13は、出口側11bに順次連結され
た半混合樹脂塗料の合流量調節弁13a、同上塗料の開閉
弁13bそして噴射ノズル13cを具備し、また当該ノズル13
cには、スプレー圧気開閉弁13dを介接したスプレー圧気
ライン14aにより、前記のヘッダ3から圧気を供与自在
としてあり、さらに当該ヘッダ3からの操作圧気ライン
14bに介設した操作圧気開閉弁13eを有し、当該開閉弁13
eの操作レバー13e′を操作することにより、操作圧気ラ
イン14bからの圧気が、上記の開閉弁13bとスプレー圧気
開閉弁13dとに送気され、これにより各弁13b,13dが開閉
作動自在となっている。
尚、ここで上記の装置例では、二種の異色樹脂塗料4a,4
bを用いて、ぼかし斑点模様を形成する場合を示した
が、もちろん三種以上の異色樹脂塗料を用いる場合は、
気密タンクも三個以上用意した配管構成の装置となる。
そこで、上記の装置例を用いて本発明に係る方法を実施
するには、当該装置を稼動させればよく、これにより気
密タンク5a,5b内の異色樹脂塗料4a,4bが、圧気供給源1
−1次減圧弁2−ヘッダ3−圧気供給管7a,7b−2次減
圧弁6a,6b−気密タンク5a,5bの経路から、所定圧力にて
流入の圧気により、夫々各塗料供給ライン9a,9bに圧送
されることとなる。
次に、両異色樹脂塗料4a,4bはミキサ11によって、その
混合エレメント11a,11a……の連装数に応じた混合作用
を受けて、出口側11bから半混合樹脂塗料が流出されて
くるから、この際合流量調節弁13aの開成度合を所望程
度に調節しておき、かつ操作圧気開閉弁13eをその操作
レバー13e′により開成することで、開閉弁13bとスプレ
ー圧気開閉弁13dとを開き、噴射ノズル13cへ上記の半混
合樹脂塗料とスプレー用の圧気を送り込むことで、上記
ノズル13から、浴室の床面などに当該半混合樹脂塗料を
噴当させるのである。
このようにすれば、上記床面等に各異色樹脂塗料の各色
境界が不鮮明となった、所謂ぼかし状態の斑点模様によ
る塗面が形成されることとなる。
ここで、上記の方法を実施するに際し、そのぼかし程度
を加減しようとするときは、前記の如く混合エレメント
11a,11a……の数を多くすれば、その半混合の程度が変
化して、その目的が達成されることとなり、従って例え
ば混合エレメント数を多くすれば、より一層よく混合さ
れて、ぼかしの程度が大となる。
また、斑点模様の大きさを各種寸法に調整しようとする
ときは、スプレーガン13にあって、そのスプレー圧気開
閉弁13dからの圧気量と、半混合樹脂塗料の送出量との
バランスによって、噴射ノズル13cからスプレーされる
樹脂粒の大きさが変化することになって、斑点の大きさ
を変えることができるのであるから、当該半混合樹脂塗
料の送出量を多くしてやれば、噴出される樹脂が分散さ
れ難くなり、結局斑点を大きくすることができる。
従って上記送出量を加減するため、例えば気密タンク5
a,5bに送られる圧気の圧力を調節したり、あるいは、合
流量調節弁13aの開成度合を調整したり、また上記の両
方を併用してやればよいこととなる。
尚、得ようとする斑点模様につき、異色の量的なバラン
スを加減したいときは、もちろん前記塗料供給ライン9
a,9bの調節弁10a,10bを操作して、その開成度合を変更
してやればよい。
《発明の効果》 本発明は上記のようにして実施されるものであるから、
1個のスプレーガンによって、多色のぼかし斑点模様を
簡易な操作で形成でき、しかも異色樹脂塗料には、通常
単色塗装用の樹脂塗料をそのまま使用でき、塗料の粘性
を調整するといった作業も不要となり、この種塗装作業
の効率を向上させることができる。
しかもぼかしの程度にしても、斑点模様の大きさについ
ても、これを変化させるのに、上記粘性の調整によるこ
となく、ミキサによる半混合状態の度合調整や、異色樹
脂塗料送出用圧気につき、その圧力を調整したり、また
半混合樹脂塗料の送出量調節といった手軽な手段にて、
その目的を達成できることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る方法を実施するのに用い得る塗装
装置の一例を示す全体配管構成図、第2図は同上図のミ
キサ近傍における他実施例の部分構成図である。 4a,4b……樹脂塗料、5a,5b……気密タンク 9a,9b……塗料供給ライン 11……ミキサ 11a……混合エレメント 13……スプレーガン 13a……合流量調節弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二以上の互いに異色な樹脂塗料が収納され
    ている気密タンクに、圧気を供給することによって、当
    該各樹脂塗料を夫々の塗料供給ラインに送り込んだ後、
    これらの塗料供給ラインの合流箇所に連設されたミキサ
    内にて、上記の異色である各樹脂塗料を所望程度の半混
    合状態まで混合させ、これにより得られた半混合樹脂塗
    料を、上記のミキサに近接されたスプレーガンにより当
    該半混合状態のまま被塗装物に噴当させるようにしたこ
    とを特徴とする浴室等に多色ぼかし斑点模様を形成する
    方法。
  2. 【請求項2】半混合状態の度合によって変化するぼかし
    の程度が、ミキサの混合エレメント数を加減することに
    より調節されるようにした特許請求の範囲第1項記載の
    浴室等に多色ぼかし斑点模様を形成する方法。
  3. 【請求項3】斑点模様の大きさが、気密タンクに供給さ
    れる圧気の圧力調整か、半混合樹脂塗料の合流量調節弁
    開成度合の調整による当該塗料の流量調整中、その一方
    または双方により変化されるようにした特許請求の範囲
    第1項記載の浴室等に多色ぼかし斑点模様を形成する方
    法。
  4. 【請求項4】異色の各樹脂塗料が、各塗料供給ラインか
    らミキサに流入する際、当該各樹脂塗料の流入量を可変
    とした特許請求の範囲第1項記載の浴室等に多色ぼかし
    斑点模様を形成する方法。
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