JPH06267036A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents
薄膜磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH06267036A JPH06267036A JP5700393A JP5700393A JPH06267036A JP H06267036 A JPH06267036 A JP H06267036A JP 5700393 A JP5700393 A JP 5700393A JP 5700393 A JP5700393 A JP 5700393A JP H06267036 A JPH06267036 A JP H06267036A
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- JP
- Japan
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- magnetic
- magnetic field
- thin film
- head
- magnetic head
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 外乱磁界に対して特性が変化し易い磁気抵抗
効果型薄膜磁気ヘッドの対外部磁界安定性を向上させる
ことを目的とする。 【構成】 磁気抵抗効果素子1、ヨーク2、リード線3
といった磁気記録媒体上に書き込まれた情報を読み出す
動作に関与する構造物の、トラック幅方向の両側に高透
磁率磁性材からなるシールド層5を配置し、シールド層
5同士を磁気的に接触させる。 【効果】 シールド層5によって外乱磁界が吸収され、
磁気抵抗効果素子1に作用する外乱磁界の大きさを減少
させることができる。
効果型薄膜磁気ヘッドの対外部磁界安定性を向上させる
ことを目的とする。 【構成】 磁気抵抗効果素子1、ヨーク2、リード線3
といった磁気記録媒体上に書き込まれた情報を読み出す
動作に関与する構造物の、トラック幅方向の両側に高透
磁率磁性材からなるシールド層5を配置し、シールド層
5同士を磁気的に接触させる。 【効果】 シールド層5によって外乱磁界が吸収され、
磁気抵抗効果素子1に作用する外乱磁界の大きさを減少
させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に情報を
記録再生する磁気記録再生装置に搭載され、磁気記録媒
体上に書き込まれた情報を読み出す磁気ヘッドに関し、
さらに詳しくは磁気抵抗効果を読み出し原理とした磁気
抵抗効果型薄膜磁気ヘッドに関するものである。
記録再生する磁気記録再生装置に搭載され、磁気記録媒
体上に書き込まれた情報を読み出す磁気ヘッドに関し、
さらに詳しくは磁気抵抗効果を読み出し原理とした磁気
抵抗効果型薄膜磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッドと
しては図2に示すようなヨーク型磁気抵抗効果型薄膜磁
気ヘッドが知られている。図2においてAl2 O3 ・T
iCあるいはBaTiO3 等の非磁性基板7上に、Ni
−Fe合金薄膜の磁気抵抗効果素子(以下、MRとい
う)8、AuあるいはCuあるいはAl等のリード線
9、磁気テープ摺動面から磁気テープ信号磁束を磁気抵
抗素子に導くためのNi−Fe合金薄膜あるいはセンダ
スト薄膜あるいはCoNbZrアモルファス合金薄膜な
どで形成されるフロントヨーク10、バックヨーク11
および下部ヨーク12などがSiO2 あるいはAl2 O
3 等の絶縁層(図示せず)を介して順次積層されてい
る。
しては図2に示すようなヨーク型磁気抵抗効果型薄膜磁
気ヘッドが知られている。図2においてAl2 O3 ・T
iCあるいはBaTiO3 等の非磁性基板7上に、Ni
−Fe合金薄膜の磁気抵抗効果素子(以下、MRとい
う)8、AuあるいはCuあるいはAl等のリード線
9、磁気テープ摺動面から磁気テープ信号磁束を磁気抵
抗素子に導くためのNi−Fe合金薄膜あるいはセンダ
スト薄膜あるいはCoNbZrアモルファス合金薄膜な
どで形成されるフロントヨーク10、バックヨーク11
および下部ヨーク12などがSiO2 あるいはAl2 O
3 等の絶縁層(図示せず)を介して順次積層されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁気抵抗効果型薄膜ヘ
ッドを正常に動作させるためにはMR8を単磁区にし、
かつその磁化の向きを特定する必要がある。そのため、
外乱磁界が印加されると単磁区構造が乱されノイズが発
生する、あるいは磁化の向きが変わり、出力等の特性が
変化してしまう、といった問題があった。そこで、これ
を解消するため図3のようにヘッド本体14のまわりを
NiFe合金など磁性体のシールド板15で覆い、外乱
磁界に対する安定性を高めていた。しかし、このような
シールド板では外乱磁界を遮断する効果が十分でなく、
また、交流磁界を発生させる磁極をヘッド摺動面に接触
させて、ヘッドに交流磁界を印加し、ヘッドの消磁を行
う市販のヘッドイレーサーに対しては効力を発揮しない
という問題があった。
ッドを正常に動作させるためにはMR8を単磁区にし、
かつその磁化の向きを特定する必要がある。そのため、
外乱磁界が印加されると単磁区構造が乱されノイズが発
生する、あるいは磁化の向きが変わり、出力等の特性が
変化してしまう、といった問題があった。そこで、これ
を解消するため図3のようにヘッド本体14のまわりを
NiFe合金など磁性体のシールド板15で覆い、外乱
磁界に対する安定性を高めていた。しかし、このような
シールド板では外乱磁界を遮断する効果が十分でなく、
また、交流磁界を発生させる磁極をヘッド摺動面に接触
させて、ヘッドに交流磁界を印加し、ヘッドの消磁を行
う市販のヘッドイレーサーに対しては効力を発揮しない
という問題があった。
【0004】本発明は、上記のようなヘッドイレーサー
も含めた外乱磁界に対する薄膜磁気ヘッドの安定性を高
めることを目的とするものである。
も含めた外乱磁界に対する薄膜磁気ヘッドの安定性を高
めることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明では、MRの近傍でMRとの間に間隙を有
して、少なくともトラック幅方向の片側に高透磁率磁性
材を配置した。第2発明では、トラック幅方向の両側に
高透磁率磁性材を配置し、これを互いに磁気的に接触さ
せるようにした。
に、第1発明では、MRの近傍でMRとの間に間隙を有
して、少なくともトラック幅方向の片側に高透磁率磁性
材を配置した。第2発明では、トラック幅方向の両側に
高透磁率磁性材を配置し、これを互いに磁気的に接触さ
せるようにした。
【0006】
【作用】高透磁率磁性材をMRの近傍で間隙を設けて配
置することにより、MR等の磁気記録媒体上に書き込ま
れた情報を読み出す動作に関与する構造物に作用する外
乱磁界が遮断される。
置することにより、MR等の磁気記録媒体上に書き込ま
れた情報を読み出す動作に関与する構造物に作用する外
乱磁界が遮断される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を用いて説明
する。図1は、本発明の一実施例を示す斜視図である。
1は磁気抵抗効果素子で、NiFe合金のMR、2はア
モルファス合金等の高透磁率磁性材からなるヨーク、3
はリード線で、これら1〜3は磁気記録媒体上に書き込
まれた情報を読み出す動作に関与する構造物である。こ
れら構造物はAl2 O3 ・TiCやBaTiO3 等の非
磁性基板4上に配置されている。5はシールド層で、ア
モルファス合金等の高透磁率磁性材からなり、ヨーク2
よりも高さの高い層とし、MR1、ヨーク2、リード線
3という磁気記録媒体上に書き込まれた情報を読み出す
動作に関与する構造物に電気的に接触しないように、か
つ基板4上で摺動面以外の方向を覆うように設けられて
いる。
する。図1は、本発明の一実施例を示す斜視図である。
1は磁気抵抗効果素子で、NiFe合金のMR、2はア
モルファス合金等の高透磁率磁性材からなるヨーク、3
はリード線で、これら1〜3は磁気記録媒体上に書き込
まれた情報を読み出す動作に関与する構造物である。こ
れら構造物はAl2 O3 ・TiCやBaTiO3 等の非
磁性基板4上に配置されている。5はシールド層で、ア
モルファス合金等の高透磁率磁性材からなり、ヨーク2
よりも高さの高い層とし、MR1、ヨーク2、リード線
3という磁気記録媒体上に書き込まれた情報を読み出す
動作に関与する構造物に電気的に接触しないように、か
つ基板4上で摺動面以外の方向を覆うように設けられて
いる。
【0008】上記のような構成とすることにより、ヘッ
ドに外乱磁界が印加された場合、外乱磁界の多くはシー
ルド層5中を流れ、MR1をはじめとする磁気記録媒体
上に書き込まれた情報を読み出す動作に関与する構造物
に作用する外乱磁界の大きさが小さくなり、MR1の磁
化の向き6が乱されることがない。また、シールド層5
とMR1、ヨーク2、リード線3という磁気記録媒体上
に書き込まれた情報を読み出す動作に関与する構造物が
非常に接近しているため、ヘッドイレーサーの消磁磁界
を減少させることが出来る。比較例として、シールド層
無しの構造物について、200Oeで特性変化していた
ものを用いた。本実施例として高さがヨーク2と同等、
幅が20μmのシールド層5を、MR1、ヨーク2と1
0μmの間隙を設け設置したところ、300Oeまでも
つようになり、50%の向上が得られた。また、220
Oeの交流磁界を発生させるヘッドイレーサーに対して
も、特性を乱されなくなった。
ドに外乱磁界が印加された場合、外乱磁界の多くはシー
ルド層5中を流れ、MR1をはじめとする磁気記録媒体
上に書き込まれた情報を読み出す動作に関与する構造物
に作用する外乱磁界の大きさが小さくなり、MR1の磁
化の向き6が乱されることがない。また、シールド層5
とMR1、ヨーク2、リード線3という磁気記録媒体上
に書き込まれた情報を読み出す動作に関与する構造物が
非常に接近しているため、ヘッドイレーサーの消磁磁界
を減少させることが出来る。比較例として、シールド層
無しの構造物について、200Oeで特性変化していた
ものを用いた。本実施例として高さがヨーク2と同等、
幅が20μmのシールド層5を、MR1、ヨーク2と1
0μmの間隙を設け設置したところ、300Oeまでも
つようになり、50%の向上が得られた。また、220
Oeの交流磁界を発生させるヘッドイレーサーに対して
も、特性を乱されなくなった。
【0009】なお、シールド層5が奥行き方向に大きく
なれば、リード線3に外乱磁界が作用し、電磁誘導によ
りノイズが発生するのを防止することができる。さら
に、シールド層5の配置を(イ) 基板4の上部から摺動面
側を除いて完全に覆う、(ロ) 基板にフェライト等の磁性
体を用いる、(ハ) ヘッド本体を覆う従来のシールド板も
併用する、等の方法によって一層高い効果を得ることが
出来る。なお、シールド層5は高さ、幅、奥行きのいず
れにおいても大きい程効果が大きいが、非常に小くない
もので図1のような配置と異なっていても、MR1のト
ラック幅方向の両側、または片方だけに配置する場合で
も効果を有する。
なれば、リード線3に外乱磁界が作用し、電磁誘導によ
りノイズが発生するのを防止することができる。さら
に、シールド層5の配置を(イ) 基板4の上部から摺動面
側を除いて完全に覆う、(ロ) 基板にフェライト等の磁性
体を用いる、(ハ) ヘッド本体を覆う従来のシールド板も
併用する、等の方法によって一層高い効果を得ることが
出来る。なお、シールド層5は高さ、幅、奥行きのいず
れにおいても大きい程効果が大きいが、非常に小くない
もので図1のような配置と異なっていても、MR1のト
ラック幅方向の両側、または片方だけに配置する場合で
も効果を有する。
【0010】
【発明の効果】上記のように本発明の薄膜磁気ヘッドで
は、MRとの間隙を有し、MRの近傍で、少なくともト
ラック幅方向の片側に高透磁率磁性材からなるシールド
層を配置することにより、MRに作用する外乱磁界を小
さくすることができ、外乱磁界に対するヘッドの安定性
が高められた。また、トラック幅方向の両側に高透磁率
磁性材のシールド層を配置し、これを互いに磁気的に接
触させることにより、より高い効果が得られる。
は、MRとの間隙を有し、MRの近傍で、少なくともト
ラック幅方向の片側に高透磁率磁性材からなるシールド
層を配置することにより、MRに作用する外乱磁界を小
さくすることができ、外乱磁界に対するヘッドの安定性
が高められた。また、トラック幅方向の両側に高透磁率
磁性材のシールド層を配置し、これを互いに磁気的に接
触させることにより、より高い効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例を示す薄膜磁気ヘッドの斜視
図
図
【図2】従来の薄膜磁気ヘッドの斜視図
【図3】従来のシールド板を示す斜視図
1 磁気抵抗効果素子 5 シールド層
Claims (2)
- 【請求項1】 磁気記録媒体上に書き込まれた情報を読
み出す動作に関与する構造物の内、少なくとも磁気抵抗
効果素子の近傍で、前記磁気抵抗効果素子と間隙を有し
て、トラック幅方向の少なくとも一方に高透磁率磁性材
からなるシールド層を配置したことを特徴とする薄膜磁
気ヘッド。 - 【請求項2】 高透磁率磁性材からなるシールド層をト
ラック幅方向の両側に配置し、これら高透磁率磁性材製
のシールド層同士を磁気的に接触させることを特徴とす
る請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5700393A JPH06267036A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 薄膜磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5700393A JPH06267036A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 薄膜磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06267036A true JPH06267036A (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=13043301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5700393A Pending JPH06267036A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 薄膜磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06267036A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001091116A3 (en) * | 2000-05-25 | 2002-05-10 | Seagate Technology Llc | Shield design for magnetoresistive sensor |
WO2004003892A1 (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-08 | Japan Science And Technology Agency | 薄膜磁気ヘッド、およびその製造方法 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP5700393A patent/JPH06267036A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001091116A3 (en) * | 2000-05-25 | 2002-05-10 | Seagate Technology Llc | Shield design for magnetoresistive sensor |
GB2379323A (en) * | 2000-05-25 | 2003-03-05 | Seagate Technology Llc | Shield design for magnetoresistive sensor |
US6597545B2 (en) | 2000-05-25 | 2003-07-22 | Seagate Technology Llc | Shield design for magnetoresistive sensor |
GB2379323B (en) * | 2000-05-25 | 2003-12-24 | Seagate Technology Llc | Shield design for magnetoresistive sensor |
WO2004003892A1 (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-08 | Japan Science And Technology Agency | 薄膜磁気ヘッド、およびその製造方法 |
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