JPH062664B2 - 安定な総合ビタミン凍結乾燥製剤 - Google Patents

安定な総合ビタミン凍結乾燥製剤

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JPH062664B2
JPH062664B2 JP62288534A JP28853487A JPH062664B2 JP H062664 B2 JPH062664 B2 JP H062664B2 JP 62288534 A JP62288534 A JP 62288534A JP 28853487 A JP28853487 A JP 28853487A JP H062664 B2 JPH062664 B2 JP H062664B2
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Japan
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vitamin
freeze
vitamins
multivitamin
preparation
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文弘 佐藤
敏明 秀
崇捷 三宅
恵美子 山崎
高明 大熊
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は手術後等の栄養経口摂取不能の患者に適用す
るカロリー輸液に添加するのに適した総合ビタミン凍
結乾燥製剤に関する。
〔従来の技術〕
近年、手術後等における栄養の経口摂取不能患者に対
する栄養管理は経中心静脈栄によるカロリー輸液療法
の発達に伴って飛躍的に向上し、このカロリー輸液中
に各種の必須ビタミンを添加することも常識化されつつ
ある。
このために、カロリー輸液に添加される総合ビタミン
製剤も様々な形態で開発されている。この総合ビタミン
の製剤化において必要とされる性能として、製剤中のビ
タミンが有効かつ安全に人体に投与されるために、製造
してから使用するまでの市場流通における安定性並びに
ビタミンを添加したカロリー輸液の調製の際の細菌汚
染をできる限り少なくするために使用時の簡便性が重要
である。ビタミンにはそれ自身不安定なものが多くかつ
ビタミン同士を配合したときに更に不安定となる組合わ
せが多くあることから、総合ビタミンはこれらのビタミ
ン同士の配合安定性を考慮して幾つかの容器に分けて製
剤化することが行われている(特開昭56−77222、特
開昭58−116413)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、使用時の簡便性の向上のためには、製剤
の容器数を出来るだけ少なくすることが望ましく、配合
安定性の良好な総合ビタミン剤の開発が期待されてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは、総合ビタミン製剤の安定化をは
かる目的で鋭意研究した結果、安定剤として塩基性アミ
ノ酸を使用すると総合ビタミン中のビタミン含量の低下
が押さえられることを見い出した。
本発明は上記知見に基づき完成されたものである。9種
の水溶性必須ビタミンとしてはビタミンB1,B2,B6,B
12葉酸、ニコチン酸又はニコチン酸アミド、パントテン
酸又はパントテニールアルコール、ビオチン及びビタミ
ンCが挙げられる。またこれ等のビタミンに適当な可溶
化剤を加えた脂溶性ビタミンを加えても良い。脂溶性ビ
タミンにはビタミンA,D,E及び又はビタミンKが挙
げられる。これ等のビタミンの配合量に特に限定はない
が、ヒトの1日の必要な摂取量を補える量に近い量をそ
れぞれ配合することが好ましい。それぞれのビタミンの
配合量の例としてはビタミンB21−10mg、ビタミンB6
1−10mg、パントテン酸5−25mg、ビタミンC50
−250mg、ビタミンB11−10mg、ビタミンB121−
30μg、葉酸100−1000μg、ビオチン20−300μ
g、ニコチン酸10−50mg、ビタミンA2000−5000I
U、ビタミンD200−1000IU、ビタミンE5−20IU、ビ
タミンK0.2−10mgの割合で配合されていることが望
ましい。
その配合量の具体例を表1に示す。
表1 総合ビタミン剤のビタミン成分と配合量の例 本発明で使用する塩基性アミノ酸としては例えばヒスチ
ジン、アルギニン、リジンなどがあげられる。
又、塩基性アミノ酸の塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの
無機酸との塩も利用しうる。これらの塩基性アミノ酸も
しくはそれと無機酸との塩は単独で用いてもよく、又、
2種以上併用してもよい。
塩基性アミノ酸の使用量は配合するビタミンの全量に対
し、約7−150w/w%、好ましくは約20−100w/w
%程度がよい。
更に、凍結乾燥製剤とする為に賦形剤を加えても良い。
賦形剤としては、マンニトールなどの糖アルコール、乳
糖、マルトース等の単糖、少糖類、、コンドロイチン硫
酸、デキストラン等の分子類があげられる。賦形剤を
使用する場合その使用量は配合ビタミン全量に対し、0.
1〜3倍、好ましくは0.3〜2.5倍用いるのがよい。また
脂溶性ビタミンを添加する場合は可溶化剤を用いる必要
があり、例えばポリソルベート80などのポリオキシエ
チレンソレビタン脂肪酸エステルを用いることができ
る。用いる可溶化剤の量は脂溶性ビタミンの3〜10倍
を用いることにより、凍結乾燥製剤の再溶解時に澄明な
溶液を得ることが出来る。
本発明の製剤は常法の注射剤の製造方法によることがで
きる。すなわち、水溶性ビタミンは注射用の蒸留水に溶
解し、更に本発明による安定剤を溶解した後、水酸化ナ
トリウム等のpH調整剤を用いてpH4.5〜6.5に調整して薬
液を得る。この薬液は容器に小分けした後、凍結乾燥す
ることにより製剤を得る。更に脂溶性ビタミンを加える
場合は、前記の薬液に更に界面活性剤で可溶化した脂溶
性ビタミンの水溶液を加えたものについて容器に小分け
し凍結乾燥すれば良い。薬液中の固型分の濃度は特に特
定はないが、ビタミンや賦形剤の溶解性と凍結乾燥した
製剤の溶解性並びに凍結乾燥の難易性と効率を考慮して
選択される。しなわち、濃度が濃すぎる場合には薬液調
製時の溶解性及び凍結乾燥時の結晶析出による再溶解性
の低下を起こし、また薄すぎる場合には除去すべき水分
が多いために乾燥効率の低下をまねく。
本発明におけるビタミン配合量の範囲では固型分が1〜
10ml中に含まれることが望ましい。
〔発明の効果〕
本発明により調製された試料群及び対照として安定剤
を添加せずに調製した試料を50℃の条件下に10日保
存後、試料中のビタミンの含量を測定し、残存率を求め
た。試料は後記実施例1,2の組成のものを用いた。対照
として、実施例1の製剤から安定剤を除いたものを用い
た。結果を表2に示す。
この表から明らかなように、本発明の製剤は対照例と比
較してビタミンの安定性は向上しており、特にシアノコ
バラミンの安定性が大巾に向上している。
表2 (50゜ 10日後) 以上から明らかなように本発明によると一つの容器でも
各種ビタミンの含量低下を押さえた安定な総合ビタミン
凍結乾燥製剤を得ることができる。
実施例1 表1に示すビタミンの配合量に従い水溶性ビタミンを注
射用蒸留水に溶解する。この溶液に安定剤としてヒスチ
ジン塩酸塩(1水和物)を50mg添加して溶解する。ま
た脂溶性ビタミンをポリソレベート80 60mgを用い
て注射用蒸留水中に可溶化して水溶液となす。この両液
を混合し、水酸化ナトリウムを用いてpHを約5.0に調整
し、全量を2mlとした。得られた薬液をバイアルに充填
し、凍結乾燥した後ゴム栓をして本発明品を得た。
実施例2 実施例1において、ヒスチジン塩酸塩を50mgのかわり
に100mg、全量を3mlとし、他は実施例1と同様に操
作して、本発明品を得た。
実施例3 実施例1において、ヒスチジン塩酸塩のかわりにアル
ギニン塩酸塩、他は実施例1と同様に操作して、本発明
品を得た。
実施例4 実施例1において、ヒスチジン塩酸塩のかわりにリジ
ン塩酸塩とし、他は実施例1と同様に操作して本発明品
を得た。
実施例3及び4についてのビタミンの残存率を実施例
1、2と同様の条件で行った結果について表3に示す。
表3 (50゜ 10日後)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも9種の水溶性必須ビタミン及び
    塩基性アミノ酸を含有することを特徴とする総合ビタミ
    ン凍結乾燥製剤。
JP62288534A 1987-11-17 1987-11-17 安定な総合ビタミン凍結乾燥製剤 Expired - Lifetime JPH062664B2 (ja)

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JPH01132514A JPH01132514A (ja) 1989-05-25
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GB9120304D0 (en) * 1991-09-24 1991-11-06 Erba Carlo Spa Stable pharmaceutical compositions containing a granulocyte macrophage colony stimulating factor
US6417167B1 (en) 1997-02-05 2002-07-09 Kirin Beer Kabushiki Kaisha Lyophilized compositions containing shingoglycolipid and process for preparing them
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