JPH06266436A - サーボ送り装置 - Google Patents

サーボ送り装置

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Publication number
JPH06266436A
JPH06266436A JP8021193A JP8021193A JPH06266436A JP H06266436 A JPH06266436 A JP H06266436A JP 8021193 A JP8021193 A JP 8021193A JP 8021193 A JP8021193 A JP 8021193A JP H06266436 A JPH06266436 A JP H06266436A
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JP
Japan
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light
reference mirror
mirror
servo
beam splitter
Prior art date
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Pending
Application number
JP8021193A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemi Tsukamoto
茂美 塚本
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 精密サーボ送り装置において、比較的簡単な
構成で、装置の剛性やサーボシステムの性能を低下させ
るこなく微細な誤差の補正を可能とする。 【構成】 レーザ光源1、ビームスプリッタ2、反射鏡
3、偏向ビームスプリッタ4、移動鏡8、参照鏡5及び
第1レシーバ6により、移動鏡8が載置されたテーブル
16の位置を検出するテーブル測長系が構成される。ま
たレーザ光源1、ビームスプリッタ2、反射鏡9、偏向
ビームスプリッタ4、参照鏡5、偏光参照鏡11及び第
2レシーバ10により、参照鏡5の位置を検出する参照
鏡測長系が構成される。サーボコントローラ14は第1
レシーバ6の出力に基づいて駆動装置15を制御する。
補正用制御装置18は第2レシーバ10の出力及びデー
タ供給装置17から供給される補正データに基づいて電
歪素子7に電圧を加え、参照鏡5の位置を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工作機械のよう
に精密な位置決めが必要な装置におけるサーボ送り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、サーボ技術が発達し応答性やロバ
スト性が高い性能の良いサーボコントローラが販売され
ているが、通常の市販サーボシステムでは、単純な代数
関数で表わされる送り(例えば1軸では定速送り、定加
速度送り、2軸では直線送り、円弧送り等)しかできな
い。
【0003】ところが一般に装置を製作する際には単純
な送りの他に機械系の誤差や外力によるたわみ等の影響
を補正したい場合も多い。このような場合には、複雑な
関数で表わされる送りや微細な誤差を補正するための送
りを行う必要があり、そのために別の機械的補助駆動機
構を設けた装置が従来より提案されている(例えば特開
平2−284848号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置では装置全体の剛性が低下し、必要な精度を確保する
のが難しくなることがあった。
【0005】また、上記のように機械的補助駆動機構を
設けることに代えて、サーボコントローラ自体を改造す
ることもできるが、コスト及び工数の増加が大きいとい
う問題があった。
【0006】本発明は上述した点に鑑みなされたもので
あり、比較的簡単な構成で、装置の剛性やサーボシステ
ムの性能を低下させることなく微細な誤差等の補正を行
うことができるサーボ送り装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、少なくとも一方向に移動可能なテーブルと、
該テーブルを前記少なくとも一方向に駆動するテーブル
駆動手段と、偏光面が互いに直交する2種類の直線偏光
を出射する光源と、前記2種類の直線偏光が入射され、
該2種類の直線偏光を分離してテーブル測長光及びテー
ブル参照光として出射する偏光ビームスプリッタと、前
記テーブルに固定され、前記テーブル測長光が入射さ
れ、これを反射するテーブル測長光反射手段と、前記テ
ーブル参照光が入射され、これを反射する参照鏡と、前
記テーブル測長光反射手段及び参照鏡の反射光を干渉さ
せ、その結果に基づいて前記テーブルの位置情報を検出
するテーブル位置情報検出手段と、該テーブル位置情報
に基づいて前記テーブル駆動手段を制御するサーボ制御
手段とを有するサーボ送り装置において、外部からデー
タが入力され、該データに基づく関数データを供給する
データ供給記憶手段と、該データ供給手段より供給され
た関数データに基づいて前記参照鏡を駆動し、前記テー
ブル参照光の光路長を変化させる参照鏡駆動手段とを設
けるようにしたものである。
【0008】前記参照鏡駆動手段は、前記参照鏡を駆動
するアクチュエータと、前記参照鏡の位置を検出する参
照鏡位置検出手段と、検出した参照鏡位置が前記記憶手
段に記憶された関数データに応じて変化するように、前
記アクチュエータを制御する参照鏡位置制御手段とから
成ることが望ましい。
【0009】前記参照鏡位置検出手段は、同一光路上に
おいては前記テーブル参照光の偏光面と直交する偏光面
を有する参照鏡測長光と、同一光路上においては前記テ
ーブル測長光の偏光面と直交する偏光面を有する参照鏡
参照光とを生成する偏光生成手段と、前記偏光ビームス
プリッタと、該偏光ビームスプリッタと前記テーブル測
長光反射手段との間に設けられ、前記テーブル測長光を
通過させ前記参照鏡参照光を反射する偏光参照鏡と、前
記参照鏡及び偏光参照鏡の反射光を干渉させ、その結果
に基づいて前記参照鏡の位置情報を取得する参照鏡位置
情報取得手段とから成り、前記参照鏡測長光は前記偏光
ビームスプリッタを介して前記参照鏡により反射され、
前記参照鏡参照光は前記偏向ビームスプリッタを介して
前記偏光参照鏡により反射され、それぞれ前記参照鏡位
置情報取得手段に入射されるように構成することが望ま
しい。
【0010】前記参照鏡測長光の光路は、前記偏向ビー
ムスプリッタと前記参照鏡との間において、前記テーブ
ル参照光の光路と一致させることが望ましい。
【0011】前記偏光生成手段は、前記光源と、該光源
から出射される2種類の直線偏光のそれぞれの一部を通
過させ、残部を反射して進行方向を変更するビームスプ
リッタと、反射鏡とから構成することが望ましい。
【0012】前記テーブル測長光反射手段は、反射面が
前記テーブル測長光の光軸に垂直である平面鏡と、該平
面鏡と前記偏光ビームスプリッタとの間に設けられ、入
射光の偏光面の方向によりその入射光を通過させ又は反
射する偏光反射鏡と、該偏光反射鏡と前記平面鏡との間
に設けられ、入射光の偏光状態を変化させる偏光状態変
更手段をから構成することが望ましい。
【0013】
【作用】関数データに基づいて参照鏡が駆動されて参照
光の光路長が変化し、テーブル位置が前記関数データに
応じて補正される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例(NC旋盤へ
の適用例)に係るサーボ送り装置の全体構成を示す図で
あり、該装置は、光源としてのレーザ光源1、ビームス
プリッタ2、反射鏡3、偏光ビームスプリッタ4、参照
鏡5、移動鏡8及び第1レシーバ6から成り、テーブル
16の位置を検出するテーブル測長系(図2参照)を有
する。なお、前記参照鏡5および前記移動鏡8として
は、入射光と平行な反射光を得るのに通常用いられるコ
ーナーキューブを使用している。
【0016】テーブル測長系の移動鏡8はテーブル16
上の刃物台に一体的に固定されており、テーブル16
は、駆動装置15により図の左右方向(切込軸の方向)
に移動可能に構成されている。移動鏡8の上部には刃物
13が固定されており、刃物13により切削されるワー
ク12は回転しながら刃物に対し図面に垂直な方向(ト
ラバース軸方向)に移動できるように設置されている。
従って、テーブル16が切込軸方向およびトラバース軸
方向に移動することにより、ワーク12が切削される。
【0017】テーブル測長系の第1レシーバ6は、テー
ブル16の位置情報をサーボコントローラ14に供給
し、サーボコントローラ14は、その位置情報に応じて
駆動装置15を制御する。
【0018】また、参照鏡5は電歪素子7によって支持
されており、図の上下方向に微小距離の移動ができるよ
うに構成されている。この参照鏡5の位置を正確に検出
すべく、反射鏡9、偏光参照鏡11及び第2レシーバ1
0が設けられており、レーザ光源1、ビームスプリッタ
2、偏向ビームスプリッタ4及び参照鏡5とともに参照
鏡測長系(図3参照)を構成する。なお、図1の2点鎖
線はレーザ光の光路を示しており、テーブル測長系及び
参照鏡測長系の各構造要素は、図示した光路が得られる
ように配置している。
【0019】第2レシーバ10は、参照鏡5の位置情報
を補正用制御装置18に供給する。補正用制御装置18
には予め特定の規則(関数)が記憶されており、ある変
量をモニタし、前記規則に基づき前記変量に対応する関
数データを出力するデータ供給装置17が接続されてお
り、制御装置18は、参照鏡5の位置情報及びデータ供
給装置17から前記関数データが入力され、該データに
基づいて電歪素子7を制御し、参照鏡5の位置の微調整
を行う。
【0020】データ供給装置17には、例えば次のよう
な関数が記憶されている。
【0021】図5に示すように、ワーク12が載置され
るトラバーステーブル12aをトラバース軸(X軸)方
向に動かしながら、変位計21によりトラバーステーブ
ルを構成する案内等のもつ真直度等の誤差により生じる
切込軸(Z軸)方向の変位の変動δ(X)を測定し、適
当な間隔毎のXに対し、データδ(X1),δ(X
2),…を得る。測定時、前記変位計21は前記テーブ
ル16に一体的に設置され、これにより前記トラバース
テーブル12aと一体的に移動する測定基準面(トラバ
ーステーブル12a側面の他、例えばワーク12のかわ
りに載置される円筒状の測定用マスター等の側面でもよ
い)の測定を行う。そして各位置Xi(i=1,2,
3,…)及び対応するδ(Xi)の組をデータ供給装置
17に格納しておく。なお、δ(Xi)の測定は、実際
に加工をする位置に近い方が望ましい。
【0022】なお、レーザ光源1やレシーバ6は、例え
ばヒューレットパッカード社製5527やリニアインス
ツルメント社製LIL3000等、市販のレーザ干渉測
長器システムをそのまま用いることができる。
【0023】以上のように構成されるサーボ送り装置の
動作を以下に説明する。
【0024】レーザ光源1は、振動面が互いに直交する
2種類の直線偏向成分a(P偏光),b(S偏光)を含
むレーザ光を出射する。レーザ光源1から出射されたレ
ーザ光は、ビームスプリッタ2で2系統のレーザ光L1
とL2に分離され、レーザ光L1はテーブル測長系で使
用され、レーザ光L2は参照鏡測長系で使用される。な
おビームスプリッタ2はP偏光及びS偏光ともに50%
を通過させ、50%を反射する。
【0025】以下先ず図1、図2及び図4を参照してテ
ーブル測長系について説明する。
【0026】ビームスプリッタ2で分離され、反射鏡3
で反射されたレーザ光L1は、偏光ビームスプリッタ4
に入射される。偏向ビームスプリッタ4は、入射したレ
ーザ光の一方の偏光成分L1a(P偏光)を完全に通過
させ、他方の偏光成分L1b(S偏光)を完全に反射す
る向きに設置されている。通過成分L1aはテーブル測
長光として移動鏡8に入射し、反射成分L1bはテーブ
ル参照光として参照鏡5に入射する。
【0027】テーブル参照光L1bは、参照鏡5により
入射光と反射光が平行となるように反射され、偏光ビー
ムスプリッタ4に戻り、再度反射されて第1レシーバ6
に入射する。この際、電歪素子7により参照鏡5の位置
の微調整を行うと、テーブル参照光L1bの光路長が補
正用制御装置18からの指令通りになるよう調整され
る。
【0028】一方、テーブル測長光L1aは移動鏡8に
より入射光と反射光が平行となるように反射され、偏光
ビームスプリッタ4に戻り、再びこれを通過して前記テ
ーブル参照光L1bと同一光路上を進み第1レシーバ6
に入射する。第1レシーバ6は、テーブル測長光L1a
とテーブル参照光L1bとを干渉させ、テーブル16の
位置情報を検出して、その情報をサーボコントローラ1
4に供給する。
【0029】サーボコントローラ14は、第1レシーバ
6から供給される位置情報をフィードバック情報とし
て、テーブル16が所望の位置に位置するように、駆動
装置15を制御する。今、仮に移動鏡8が一定位置に停
止しているよう指令が与えられているとしても、参照鏡
5が駆動され、テーブル参照光光路長が変化すると、サ
ーボコントローラ14は、この参照光光路長の変化に対
応して系を平衡状態に戻すようテーブル16を動かすこ
とになる。
【0030】なお、テーブル測長光L1aの光路内に位
置する偏光参照鏡11は、偏向ビームスプリッタを2つ
合体させた構造を有し、P偏光であるテーブル測長光L
1aは完全に通過させるので、テーブル測長系に対して
何ら影響を及ぼさない。
【0031】次に図1、図3及び図4を参照して参照鏡
測長系について説明する。
【0032】ビームスプリッタ2を通過し、反射鏡9で
反射されたレーザ光L2は、偏光ビームスプリッタ4に
入射される。偏光ビームスプリッタ4は、P偏光の成分
L2aを完全に通過させ、S偏光の成分L2bを完全に
反射し、通過成分L2aは参照鏡測長光として参照鏡5
に入射する一方、反射成分L2bは参照鏡参照光として
偏光参照鏡11に入射する。
【0033】参照鏡参照光L2bは、S偏光であるた
め、偏光参照鏡11により図3に示すように(入射光と
反射光が平行となるように)完全に反射され、偏光ビー
ムスプリッタ4に戻り、再度反射されて第2レシーバ1
0に入射する。
【0034】一方参照鏡測長光L2aは、参照鏡5によ
り図3に示すように反射され、偏光ビームスプリッタ4
に戻り、再度これを通過して前記参照鏡参照光L2bと
同一光路上を進み第2レシーバ10に入射する。第2レ
シーバ10は、参照鏡測長光L2aと参照鏡参照光L2
bとを干渉させ、参照鏡5の位置情報を検出して、その
情報を補正用制御装置18に供給する。
【0035】補正用制御装置18は、参照鏡5の位置情
報をフィードバック情報として、データ供給装置17か
ら供給される補正用データ(δ(Xi))に基づく電歪
素子7の駆動制御を行う。これにより、テーブル参照光
L1bの光路長を補正用データに応じて制御することが
でき、従って、テーブル16の位置も補正用データに応
じて補正される。
【0036】ここで、テーブル参照光L1b及び参照鏡
測長光L2aの、偏光ビームスプリッタ4から参照鏡5
を経て再び偏光ビームスプリッタ4に戻るまでの光路
は、同一となるように各構成要素が配置されているの
で、参照鏡測長光L2aにより、テーブル参照光L1b
の光路長の変化を検出することができ、参照鏡5の位置
の制御を正確に行うことができる。
【0037】次に、ワーク12を載置しているトラバー
ステーブルに誤差があり、ワーク12と刃物13の間隔
が変動する場合(但し、その変動には再現性がある場
合)の、誤差の補正について具体的に説明する。
【0038】先ずサーボコントローラ14、駆動装置1
5及びテーブル測長系により刃物送りのサーボループを
構成し、この系には機械系が理想的である場合に相当す
る指令Z=g(t)を与える。ここでZは切込軸方向の
刃物13の位置、tは時間である。
【0039】そして、トラバース軸方向の位置Xをモニ
タするか、あるいはタイマでタイミングをとる等の手法
を用いて、位置Xを求めながら第2レシーバ10の出力
U=δ(X)となるように電歪素子7に電圧を加え、参
照鏡5の位置を制御する。ここでδ(X)は、データ供
給装置17に記憶されたトラバーステーブル12aの変
動データである。
【0040】このように参照鏡5の位置を制御すること
により、サーボコントローラ14は補正とは無関係に、
Z=g(t)の指令を実行するだけで刃物13の位置は
Z=g(t)−δ(X)となり、トラバーステーブルの
運動の誤差により生じる切込軸(Z軸)方向の変動を補
正することができる。
【0041】以上のように本実施例によれば、フィード
バック量を加減することにより、補正が行われるので、
市販のサーボシステムをそのまま用いて所望の補正を行
うことができ、またコントローラ内部に手を加える必要
がないので、もとのサーボシステムの応答性、安定性、
ロバスト性を損なうことがない。また、補正用のサーボ
は、質量の小さな参照鏡を駆動するだけなので、簡単な
構成で精度の高い制御が可能である。さらに、テーブル
測長系の参照光路と、参照鏡測長系の測定光路とを同一
としているので、補正量に測定誤差が生じることがな
く、特別なキャリブレートの必要がない。
【0042】図6は本発明の第2の実施例に係るサーボ
送り装置の全体構成を示す図であり、図1と同一の構成
要素には同一の符号を付して示している。
【0043】図6において22はXYテーブルであり、
図のX方向及びY方向に移動可能なものである。なお、
Y方向の駆動機構は図示を省略している。XYテーブル
22の側面には、X軸に垂直な反射面を有する移動鏡8
aと、Y軸に垂直な反射面を有する8bとが固定されて
いる。移動鏡8bはY方向の位置検出用の反射鏡であ
り、Y方向の位置検出もX方向と同様の構成により行う
が図示は省略している。
【0044】偏光参照鏡11と移動鏡8aの間には、入
射される偏光の振動面が45°の方位角を持つような光
学軸を有するλ/4板20が挿入され、さらにλ/4板
と偏光参照鏡11の間には、偏光参照鏡11と同じ構造
の偏光反射鏡19がλ/4板20に向けて設置されてい
る。
【0045】以上の点以外は、図1の構成と同一であ
る。
【0046】次に図6の装置の動作を、図7も参照して
説明する。
【0047】偏光ビームスプリッタ4から出射されるテ
ーブル測長光L1aは、偏光参照鏡11及び偏光反射鏡
19は通過し、λ/4板20に入射する。テーブル測長
光L1aの振動面はλ/4板20の光学軸と45°の方
位角を持っているので、直線偏光L1aは円偏光L1
a′に変化し、円偏向L1a′は移動鏡8aで反射され
て戻り、再びλ/4板20を通過してL1aとは偏光面
が90°変化した直線偏光L1a*となる。従って、直
線偏光L1a*は偏光反射鏡19で反射され、再びλ/
4板20を通過し、円偏光L1a″となる。円偏光L1
a″は移動鏡8aで反射されて再びλ/4板20を通過
し、L1a*とは偏光面が90°変化して最初の直線偏
光L1aに戻る。その結果、テーブル測長光L1aは偏
光反射鏡19及び偏光参照鏡11を通過して、偏光ビー
ムスプリッタ4に入射する。
【0048】このようにして、第1レシーバ6にはテー
ブル測長光L1aが入射され、また第1の実施例と同様
にテーブル参照光も入射されるので、XYテーブル22
がY軸方向に動いたとしても移動鏡8aに大きさにより
定まる範囲内であればXYテーブル22のX方向の位置
を検出することができる。そして、参照鏡5の位置を第
1の実施例と同様に微調整することにより、XYテーブ
ル22のX方向の位置を補正することができる。この場
合、微調整のために予めデータ供給装置に蓄えられる関
数は、例えば、XYテーブル22のY方向移動時に生じ
る、Y軸テーブルのもつ誤差に起因するX軸方向の変動
δ(Y)であり、δ(Y)は予め測定しておく必要のあ
ることは第1の実施例と同様である。。
【0049】なお、Y方向についても同様にして位置の
補正を行うことができる。
【0050】次に、図8を参照して第1の実施例の変形
例を説明する。
【0051】この変形例では、ワーク12の回転軸が切
込軸と同一方向にあり、刃物13の切込軸方向の位置Z
をトラバース軸方向の位置Xの関数として移動させるこ
とにより、例えばワーク12の端面が球面に切削され
る。
【0052】具体的には、下記式で表わされるように位
置X及びZを変化させるようにサーボコントローラ14
に指示を与えることにより、球面加工を行うことができ
る。
【0053】
【数1】X=at ここで、tは時間、aは定数、Rは曲率半径である。
【0054】このような変形例においても、トラバース
テーブルがX軸方向移動時に、切込軸方向にδ(X)だ
け変動すれば、加工された物にもδ(X)の形状誤差が
生じるので、第1の実施例で説明したように参照鏡5の
位置の微調整を行うことにより、この誤差を補正するこ
とができる。
【0055】なお、上述した各実施例におけるデータ供
給装置17は、トラバーステーブル(第1の実施例およ
びその変形例)またはY軸テーブル(第2の実施例)の
位置情報に基づき、その関数としての切込軸(第1の実
施例およびその変形例)方向、またはX軸(第2実施
例)方向の、前記トラバーステーブルまたはY軸テーブ
ルのもつ誤差に起因する変動値を出力するものであった
が、これに限られるものではない。
【0056】例えば、前記第1の実施例またはその変形
例において、ワーク加工時のワーク12と刃物13の間
に生じる加工力によるワーク12および刃物13のたわ
みによる逃げ量分を補正したい場合がある。この場合、
データ供給装置17は、加工力Fを測定するための力測
定器(例えば刃物と刃物台の間に組込まれたロードセル
とその出力電圧値を増幅するアンプよりなる)からその
出力値としての加工力Fを得て、これの関数としてのワ
ーク12および刃物13の逃げ量の和δB(F)を出力
するようにしてもよい。そのため、予め加工力Fを変化
させながらワーク12および刃物13の変形量を変位計
により測定し、その結果に基づき加工力FとδB(F)
のデータの組を用意しておく。そして実際の加工時に
は、データ供給装置17は加工力Fをモニタし、それに
対応するδB(F)を補正用制御装置18に出力し、補
正用制御装置18は、これに基づき参照鏡5を駆動し、
前記たわみによる逃げ量分の補正が行われる。
【0057】また、例えば、装置各部の温度上昇に起因
する変形によるワークと刃物の相対的位置関係の変動を
補正するようにしてもよい。この場合はモニタするのが
必要な箇所の温度T(数ヶ所の平均値でもよいし、代表
的な1ヶ所でもよい)となり、予め求めておく関数がT
による前記相対的位置関係の変動δT(T)である点を
除けば、前記加工力に起因する変形の補正の場合と同様
である。
【0058】また、データ供給装置17は、前記実施例
で述べたδ(X)(又はδ(Y))と前記δB(F),
δT(T)をそれぞれ前記の方法により求め、これらを
組合せたものを出力するようにしてもよい。またδBや
δTが位置X(またはY)によっても変動する場合はδ
B(X,F),δT(X,T)を求めるようにしてもよ
い。また、使用条件によってこれらのうち無視しうるも
のは除いてもよいことは勿論である。
【0059】また、データ供給装置17は、前記第1実
施例及びその変形例のトラバーステーブルや第2実施例
のY軸テーブルの誤差や種々の原因によるワークや刃物
の変形を補正するためのデータとして、ワークや刃物の
変形量やトラバーステーブルまたはY軸テーブルの変位
量を直接測定し、これを出力するようにしてもよい。
【0060】なお、上述した各実施例では、参照鏡5の
位置を移動させることにより、機械的誤差や各種の変形
分を補正するだけでなく、サーボコントローラ14が発
生できる単純な関数(例えば円弧)に、他の関数を重ね
合わせることも可能である。
【0061】また、上述した実施例では、単一のレーザ
光源1から出射さるレーザ光をビームスプリッタ2によ
り分割してテーブル測長系に用いるレーザ光L1と参照
鏡測長系に用いるレーザ光L2とを得るようにしたが、
これに限るものではなく、例えば反射鏡3及び9に対応
する位置にそれぞれレーザ光源を配置し、必要なレーザ
光を得るようにしてもよい。
【0062】また、電歪素子7は例えばボイスコイルモ
ータ等で代替してもよい。
【0063】また、参照鏡5は図9に示すように、切欠
平行ばね22によって支持し、切欠平行ばね22を電歪
素子7で駆動するようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のサーボ送り
装置によれば、外部から入力される関数データに基づい
て参照鏡が駆動されて、参照光の光路長が変化し、テー
ブル位置が前記関数データに応じて補正されるので、比
較的簡単な構成で、装置の剛性やサーボシステムの性能
を低下させることなく微細な誤差の補正等を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るサーボ送り装置の
全体構成を示す図である。
【図2】図1の一部(テーブル測長系)を示す図であ
る。
【図3】図1の一部(参照鏡測長系)を示す図である。
【図4】図1の一部を拡大して示す斜視図である。
【図5】トラバーステーブルの切込軸方向の変動の計測
方法を説明するための図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係るサーボ送り装置の
全体構成を示す図である。
【図7】図6の一部を拡大して示す斜視図である。
【図8】第1の実施例の変形例を説明するための図であ
る。
【図9】第1の実施例の変形例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 ビームスプリッタ 4 偏向ビームスプリッタ 5 参照鏡 6 第1レシーバ 7 電歪素子 8 移動鏡 10 第2レシーバ 11 偏光参照鏡 14 サーボコントローラ 15 駆動装置 16 テーブル 17 データ供給装置 18 補正制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方向に移動可能なテーブル
    と、該テーブルを前記少なくとも一方向に駆動するテー
    ブル駆動手段と、偏光面が互いに直交する2種類の直線
    偏光を出射する光源と、前記2種類の直線偏光が入射さ
    れ、該2種類の直線偏光を分離してテーブル測長光及び
    テーブル参照光として出射する偏光ビームスプリッタ
    と、前記テーブルに固定され、前記テーブル測長光が入
    射され、これを反射するテーブル測長光反射手段と、前
    記テーブル参照光が入射され、これを反射する参照鏡
    と、前記テーブル測長光反射手段及び参照鏡の反射光を
    干渉させ、その結果に基づいて前記テーブルの位置情報
    を検出するテーブル位置情報検出手段と、該テーブル位
    置情報に基づいて前記テーブル駆動手段を制御するサー
    ボ制御手段とを有するサーボ送り装置において、外部か
    らデータが入力され、該データに基づく関数データを供
    給するデータ供給手段と、該データ供給手段より供給さ
    れた関数データに基づいて前記参照鏡を駆動し、前記テ
    ーブル参照光の光路長を変化させる参照鏡駆動手段とを
    設けたことを特徴とするサーボ送り装置。
JP8021193A 1993-03-15 1993-03-15 サーボ送り装置 Pending JPH06266436A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104331091A (zh) * 2014-10-28 2015-02-04 中国电子科技集团公司第十一研究所 跟瞄转台装调装置、方向轴调整方法及俯仰轴调整方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104331091A (zh) * 2014-10-28 2015-02-04 中国电子科技集团公司第十一研究所 跟瞄转台装调装置、方向轴调整方法及俯仰轴调整方法

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