JPH06266275A - ホログラムの作成方法および装置 - Google Patents

ホログラムの作成方法および装置

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JPH06266275A
JPH06266275A JP5274393A JP5274393A JPH06266275A JP H06266275 A JPH06266275 A JP H06266275A JP 5274393 A JP5274393 A JP 5274393A JP 5274393 A JP5274393 A JP 5274393A JP H06266275 A JPH06266275 A JP H06266275A
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hologram
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進 高橋
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雅浩 山口
Toshio Honda
捷夫 本田
Nagaaki Ooyama
永昭 大山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ホログラムの光学的な複製を困難と
して極めて高度な偽造防止効果を持ち、高度なセキュリ
ティ性を持つことを最も主要な目的とする。 【構成】記録データ/イメージ、参照光パターンを入力
し、記録データ/イメージ、参照光パターンから、ホロ
グラム乾板上の集光部の座標位置に対応する物体光側、
参照光側のパタ―ンを計算し、ホログラム乾板上の集光
部の座標位置に対応する物体光側、参照光側のパタ―ン
を、物体光側、参照光側の表示手段に表示し、光学系を
用いてホログラム乾板に各表示パターンに対応したドッ
ト状の要素ホログラムを形成し、ホログラム乾板上の集
光部の座標位置を順次移動して表示すること要素ホログ
ラムを形成することを繰り返してドット状の複数の要素
ホログラムをホログラム乾板に形成し、ホログラム乾板
に集光される参照光パターンを各要素ホログラム毎に変
化させながら要素ホログラムを形成することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホログラムの作成方法
および装置に係り、特にホログラムの光学的な複製を困
難として高度な偽造防止効果を持たせると共に、より高
度なセキュリティ性を持たせるようにしたホログラムの
作成方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光の干渉および回折現象を巧みに
利用し、物体の3次元情報を表示する手法として、ホロ
グラムが様々な分野で用いられている。その中でも、最
近では、偽造防止の分野でのホログラムの利用も多くな
ってきている。
【0003】すなわち、例えば商品券,株券等の印刷
物、クレジットカード,プリペイドカ―ド等のカードに
おいては、その偽造が問題になっている。このため、そ
れ自体が偽造されるのを防止することを目的として、ホ
ログラムによる偽造防止手段を講じることが行なわれて
きている。
【0004】しかしながら、ホログラムは、画質は落ち
るものの光学的に複製が可能であり、またそのデ―タの
読取りは、レ―ザ光または白色光を当てることによっ
て、誰にでも容易に行なうことができる。このため、ホ
ログラムを複製しようとする偽造行為を効果的に防止で
きないばかりでなく、セキュリティ性(データの機密性
の保持)の点でも問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のホログラムによる偽造防止では、簡単に偽造が行な
われてしまうばかりでなく、セキュリティ性の点でも問
題があった。
【0006】本発明は、基材表面にドット状の複数の要
素ホログラムを形成してなるホログラムにおいて、要素
ホログラム毎に参照光のパタ―ンを変えることにより、
ホログラムの光学的な複製を困難として高度な偽造防止
効果を持たせると共に、より高度なセキュリティ性を持
たせることが可能な極めて信頼性の高いホログラムの作
成方法および装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のホログラムの作成方法は、基材表面にド
ット状の複数の要素ホログラムを形成してなるホログラ
ムの作成方法において、各要素ホログラム毎に参照光の
パターンを変化させながら撮影するようにしている。
【0008】また、上記の目的を達成するために、本発
明の別のホログラムの作成方法は、基材表面にドット状
の複数の要素ホログラムを形成してなるホログラムの作
成方法において、記録するデータもしくはイメージを入
力するステップと、参照光パターンを入力するステップ
と、記録データもしくはイメージおよび参照光パターン
から、ホログラム乾板上の集光部の座標位置に対応する
物体光側および参照光側のパタ―ンを計算するステップ
と、ホログラム乾板上の集光部の座標位置に対応する物
体光側および参照光側のパタ―ンを、物体光側および参
照光側の表示手段に表示するステップと、光学系を用い
てホログラム乾板に各表示パターンに対応したドット状
の要素ホログラムを形成するステップと、ホログラム乾
板上の集光部の座標位置を順次移動して表示するステッ
プおよび要素ホログラムを形成するステップを繰り返し
てドット状の複数の要素ホログラムをホログラム乾板に
形成するステップとから成り、ホログラム乾板に集光さ
れる参照光のパターンを各要素ホログラム毎に変化させ
ながら要素ホログラムを形成するようにしている。
【0009】さらに、上記の目的を達成するために、本
発明のホログラムの作成装置は、基材表面にドット状の
複数の要素ホログラムを形成してなるホログラムの作成
装置において、ホログラム乾板を所望の位置に移動させ
る移動手段と、記録データもしくはイメージおよび参照
光パターンから、ホログラム乾板上の集光部の座標位置
に対応する物体光側および参照光側のパタ―ンを求める
パターン作成手段と、物体光側および参照光側のパタ―
ンを表示する物体光側および参照光側の各表示手段と、
各表示手段に表示された各表示パターンに対応したドッ
ト状の要素ホログラムをホログラム乾板に形成する光学
系と、要素ホログラムが複数形成されたホログラム乾板
を現像する現像手段と、移動手段、パターン作成手段、
および現像手段を制御してホログラムを作成する制御手
段とを備えて構成している。
【0010】ここで、特に上記各表示手段としては、液
晶パネル等の振幅変調要素が考えられ、また上記ホログ
ラム乾板は、リップマンホログラム乾板であることが好
ましい。
【0011】
【作用】従って、本発明のホログラムの作成方法および
装置においては、各要素ホログラム毎に参照光のパター
ンが異なることにより、ホログラムの光学的な複製が困
難となり、極めて高度な偽造防止効果を持たせることが
できる。
【0012】また、ホログラムの表示パタ―ンとして、
センサ―で読み取るためのデ―タを入力した場合、照明
光として、撮影時の参照光と同じ光を用いる必要がある
ことにより、参照光パタ―ンを暗号化することによっ
て、より一層高度なセキュリティ性を持たせる(データ
の機密性を高める)ことができる。
【0013】さらに、ダミ―のデ―タとして、同じ要素
ホログラムに異なったデ―タを異なった参照パタ―ンで
重ねて多重記録することにより、誤った照明パタ―ンで
は、偽の読取デ―タを表示することもできる。
【0014】一方、本発明のホログラムは、平面型で、
1ステップで合成することができる。
【0015】また、本発明の作成方法および装置では、
基材表面にドット状の要素ホログラムを順次記録してゆ
くことにより、従来のドットプリンタと似たような方式
で記録することができる。
【0016】
【実施例】本発明は、基材表面にドット状の複数の要素
ホログラムを形成してなるホログラムにおいて、各要素
ホログラム毎に参照光のパタ―ンを変えることによっ
て、光学的な複製を困難にして偽造防止効果を高め、ま
た照明光を暗号のキ―として用いることによって、セキ
ュリティ性(デ―タの機密性)を高めるものである。
【0017】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】まず、図1および図2を用いて、本発明の
前提となる原理について、ホログラムとしてリップマン
タイプのホログラムを用いた場合について説明する。
【0019】図2に示す本発明の作成方法は、図1に示
す従来のマルチプレックス・ホログラムにおける視差情
報の記録方法と似ているが、マルチプレックス・ホログ
ラムは、図1に示すように、左右方向の視差のみを記録
するのに対して、本発明の方法は、上下方向に関しても
視差情報を記録する。これは、厚いホログラムを用いて
リップマンホログラムとすることにより、再生される光
に波長選択性を持たせ、白色光照明で上下方向の視差を
も再生するものである。
【0020】次に、図3を用いて、本発明の作成方法に
使用される光学系について説明する。
【0021】記録データもしくはイメージから計算機で
作成した物体光パタ−ンを、表示手段としての振幅変調
要素である液晶パネル10oに表示し、その透過光であ
る物体光を、レンズ12oを介してホログラム面(ホロ
グラム乾板)14に集光する。
【0022】また、参照光パターンから計算機で作成し
た参照光パタ−ンを、表示手段としての振幅変調要素で
ある液晶パネル10rに表示し、その透過光である参照
光を、レンズ12rを介して上記ホログラム面(ホログ
ラム乾板)14の集光部16に、反対方向から入射さ
せ、この物体光と参照光との干渉縞パタ−ンを、ドット
状の要素ホログラムとして、ホログラム面14に記録す
る。
【0023】そして、ホログラムフィルムを、縦、横方
向に僅かずつ移動させて順次露光を行ない、ホログラム
全面にドット状の要素ホログラムを露光する。この場
合、各要素ホログラム毎に参照光のパターンを変化させ
ながら露光を行なう。
【0024】次に、図4を用いて、1ステップ・リップ
マンHSによるホログラム作成システムについて、具体
的に説明する。
【0025】図4は、そのシステムの具体的構成例を示
す概要図である。図4において、ヘリウム・ネオンレ−
ザ20からのレ−ザビ−ムは、ビ−ムスプリッタ22に
より物体光と参照光に分離される。
【0026】このうち、物体光は、レンズ24oを介し
て平行光となり、液晶パネル10oを照明し、液晶パネ
ル10oにより振幅(強度)変調される。さらに、この
振幅変調された物体光は、レンズ26o、スリット28
o、さらにレンズ30o、ミラ−32oを介して、パワ
−の大きい球面レンズ34oに導かれ、このレンズ34
oによって、ホログラム面14上に集光される。ここ
で、レンズ26o、スリット28o、さらにレンズ30
oは、液晶パネル10oのマトリックス構造を取り除く
ための空間フィルタリング系を構成している。
【0027】また、参照光は、レンズ24rを介して平
行光となり、液晶パネル10rを照明し、液晶パネル1
0rにより振幅(強度)変調される。さらに、この振幅
変調された物体光は、レンズ26r、スリット28r、
さらにレンズ30r、ミラ−32rを介して、パワ−の
大きい球面レンズ34rに導かれ、このレンズ34rに
よって、ホログラム面14上に集光される。ここで、レ
ンズ26r、スリット28r、さらにレンズ30rは、
液晶パネル10rのマトリックス構造を取り除くための
空間フィルタリング系を構成している。
【0028】一方、ホログラム面14は、X−Yステ−
ジ36に固定され、縦、横方向に移動可能である。そし
て、液晶パネル10o,10rの情報を変えると共に、
X−Yステ−ジ36を移動して、ホログラム面14の全
面にドット状の要素ホログラムを形成する。全体のシス
テムは、パ−ソナル・コンピュ−タによりコントロ−ル
する。なお、ホログラム面14に使用する感材として
は、例えば、銀塩感材を用いることができる。
【0029】次に、本発明によるHSには、以下のよう
な特長がある。
【0030】(a)水平、垂直方向の視差をつけること
が可能で、複雑な像を表示できる。
【0031】(b)リップマンタイプのホログラムを用
いれば、基本的にリアル・カラ−化が可能である。
【0032】(c)シリンドリカルレンズ等の特殊な光
学部品を用いずに、小型の装置で合成できる。
【0033】(d)大型のホログラムを作成する時も、
まったく同じ光学系を用い、露光点数を多くするのみで
よい。
【0034】(e)光線を集光して用いるので、光源の
パワ−を有効に使用でき、高度な光学系の安定性は要求
されない。
【0035】(f)1ステップで合成できるので、自動
的なシステムに用いることができる。
【0036】次に、図5および図6を用いて、本発明に
係るホログラムの作成装置(プリンタ)の構成例につい
て説明する。
【0037】なお、図5では、光学系48において、図
の配置上の便宜の点から、2つの光学系が互いに直角を
なすように描かれているが、実際には図3に示すよう
に、ほぼ同一直線上になるように配置されているもので
ある。
【0038】このプリンタは、ビデオ・プリンタのよう
なイメ−ジで用いるものである。オペレ−タは、モニタ
ー上でイメージを色々な角度から観察し、出力させる方
向を設定すると、高度なセキュリティ性を持つホログラ
ムを得ることができる。
【0039】すなわち、まず、図6のステップAにおい
て、記録するデ−タもしくはイメージをホストコンピュ
−タ40に入力する。
【0040】次に、ステップBにおいて、参照光パタ―
ンをホストコンピュ−タ40に入力する。
【0041】次に、ステップCにおいて、ホログラム乾
板14をフィルム移動コントロ−ラ46により移動し
て、ホログラム乾板14を所望の位置(露光位置の原
点)に設定する。
【0042】次に、ステップDにおいて、グラフィック
・プロセッサ42により、記録データ/イメージから、
ホログラム面14上の集光部の座標位置に対応する物体
光側のパタ―ンを計算すると共に、参照光パターンか
ら、ホログラム面14上の集光部の座標位置に対応する
参照光側のパタ―ンを計算し、それぞれフレ−ムメモリ
44に蓄積する。
【0043】次に、ステップEにおいて、液晶パネル1
0oに物体光側のパタ―ンを表示すると共に、液晶パネ
ル10rに参照光側のパタ−ンを表示する。
【0044】次に、ステップFにおいて、光学系48の
シャッタを開き、液晶パネル10o,10rをそれぞれ
露光する。レ−ザ装置20より取り出されたレ−ザ光
は、ビ−ムスプリッタ22により物体光と参照光に分け
られ、物体光は、液晶パネル10oのパタ−ンにより振
幅変調されて、ホログラム面14に集光され、参照光
は、液晶パネル10rのパタ−ンにより振幅変調され
て、ホログラム面14に反対側から集光され、物体光と
参照光とにより一つの要素ホログラムを形成する。
【0045】次に、ステップGにおいて、ホログラム乾
板14は、フィルム移動コントロ−ラ46により順次移
動され、ステップHを介して露光が終了するまで、ステ
ップD,E,Fの操作を繰り返すことにより、ホログラ
ム面14の全面を塗りつぶすように露光される。この場
合、ステップDでは、参照光パターンから、各要素ホロ
グラム毎に異なった参照光のパタ―ンを計算し、ステッ
プEにおいて、液晶パネル10rに各要素ホログラム毎
に異なった参照光側のパタ−ンを表示する。
【0046】その後、ステップIにおいて、ホログラム
14の現像処理が現像機50により行なわれ、ホログラ
ムが自動的に作成される。
【0047】なお、グラッフィク・プロセッサ42、フ
ィルム移動コントロ−ラ46、および現像機50は、C
PUにより制御される。
【0048】このようなホログラフィック・3次元プリ
ンタシステムを用いることにより、画質のよいホログラ
ムを完全に自動的に作成することができる。
【0049】一方、ホログラムの光学的な複製は、次の
ように行なわれる。
【0050】すなわち、リップマンホログラムの場合、
ホログラムの上に感光材料を重ねて、上からレ―ザ光を
照明する。この場合、感光材料では、上からは参照光と
なる照明光、下からは物体光となるホログラムの再生光
が干渉し、ホログラムとして記録される。リップマンホ
ログラムは、波長選択性があり、ある一定の角度の照明
においてのみ像を再生するため、照明するレ―ザの入射
角はある角度に限定される。
【0051】この点、前述のようにして作成した本実施
例のホログラムでは、各要素ホログラム毎に参照光のパ
タ―ンが異なることから、光学的な複製を行なうために
は、各要素ホログラム毎に照明パタ―ンを変える必要が
あり、現実的には光学的な複製が不可能である。
【0052】これにより、高度な偽造防止効果を持たせ
ることができる。
【0053】また、デ―タの読取りにおいても、同様に
各要素ホログラム毎に照明光パタ―ンが異なることか
ら、記録時の参照光パタ―ンがわからない限り、明るい
再生像を得ることができない。
【0054】さらに、ダミ―のデ―タとして、同じ要素
ホログラムに異なったデ―タを異なった参照パタ―ンで
重ねて多重記録することによって、誤った照明パタ―ン
では、偽の読取デ―タを表示することも可能である。
【0055】これにより、より一層高度なセキュリティ
性を持たせる(データの機密性を高める)ことができ
る。
【0056】上述したように、本実施例では、記録する
データもしくはイメージ、および参照光パターンを入力
し、この記録データもしくはイメージおよび参照光パタ
ーンから、ホログラム面14上の集光部の座標位置に対
応する物体光側および参照光側のパタ―ンを計算し、こ
のホログラム面14上の集光部の座標位置に対応する物
体光側および参照光側のパタ―ンを、物体光側および参
照光側の液晶パネル10oおよび10rに表示し、光学
系を用いてホログラム面14に各表示パターンに対応し
たドット状の要素ホログラムを形成し、ホログラム面1
4上の集光部の座標位置を順次移動して表示することお
よび要素ホログラムを形成することを繰り返してドット
状の複数の要素ホログラムをホログラム面14に形成
し、ホログラム面14に集光される参照光のパターンを
各要素ホログラム毎に変化させながら要素ホログラムを
形成するようにしたものである。
【0057】従って、次のような種々の効果が得られる
ものである。
【0058】(a)各要素ホログラム毎に参照光のパタ
ーンが異なるため、ホログラムの光学的複製が困難にな
り、高度な偽造防止効果を持たせることが可能となる。
【0059】(b)ホログラムの表示パタ―ンとして、
センサ―で読み取るためのデ―タを入力した場合、照明
光として撮影時の参照光と同じ光を用いる必要があるた
め、参照光パタ―ンを暗号化する、すなわち照明光を暗
号のキ―として用いることによって、さらに高度なセキ
ュリティ性を持たせる(データの機密性を高める)こと
が可能となる。
【0060】(c)同じ要素ホログラムに物体光パタ―
ンおよび参照光パタ―ンを変化させて数回多重露光を行
なう、すなわちダミ―のデ―タとして、同じ要素ホログ
ラムに異なったデ―タを異なった参照パタ―ンで重ねて
多重記録することによって、誤った照明パタ―ンでは、
偽の読取デ―タを表示することもでき、より一層セキュ
リティ性(データの機密性)を高めることも可能とな
る。
【0061】(d)本実施例によるホログラムには、ド
ット状の要素ホログラムにより像を再生できるので、ホ
ログラムの大きさの制限がなく、ホログラム全面におい
てムラがない。
【0062】(e)本実施例の作成方法によると、1つ
の光学系で立体的なホログラムを作成することができ
る。また、レ−ザ光を有効に利用でき、露光時間が短い
ので外部振動に影響されることがない。
【0063】(f)本実施例のホログラム作成装置(プ
リンタ)によれば、ホログラムを自動的に作成すること
ができる。
【0064】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、次のよう
に種々に変形して実施できるものである。
【0065】(a)上記実施例では、表示手段として、
レ−ザ光を振幅変調するための振幅変調要素である液晶
パネルを用いる場合について説明したが、これに限ら
ず、このシステムに用いるためには、画素数が256×
256以上で、8ビットの階調を表現でき、コヒ−レン
ト光照明においても低ノイズで画像を表示できるような
振幅変調要素が好ましい。例えば、マスクを用いるよう
にしてもよい。
【0066】(b)上記実施例では、物体光側および参
照光側の表示手段として、光の強度を変調する液晶パネ
ル10o,10eを用いる場合について説明したが、こ
れら物体光側および参照光側の表示手段のうちの一方ま
たは両方とも、スリットや遮光マスクおよびフィルム等
を用いるようにしてもよい。
【0067】(c)上記実施例では、ホログラム乾板と
して、リップマンホログラム乾板を用いる場合について
説明したが、これに限らず、その他のホログラム乾板を
用いるようにしてもよい。
【0068】(d)上記実施例では、感材として銀塩感
材を使用したが、リップマンホログラムを高画質で記録
するために、高分子感光材料を使用することも可能であ
る。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録するデータもしくはイメージ、および参照光パターン
を入力し、この記録データもしくはイメージおよび参照
光パターンから、ホログラム乾板上の集光部の座標位置
に対応する物体光側および参照光側のパタ―ンを計算
し、このホログラム乾板上の集光部の座標位置に対応す
る物体光側および参照光側のパタ―ンを、物体光側およ
び参照光側の表示手段に表示し、光学系を用いてホログ
ラム乾板に各表示パターンに対応したドット状の要素ホ
ログラムを形成し、ホログラム乾板上の集光部の座標位
置を順次移動して表示することおよび要素ホログラムを
形成することを繰り返してドット状の複数の要素ホログ
ラムをホログラム乾板に形成し、ホログラム乾板に集光
される参照光のパターンを各要素ホログラム毎に変化さ
せながら要素ホログラムを形成するようにしたので、ホ
ログラムの光学的な複製を困難として高度な偽造防止効
果を持たせると共に、より高度なセキュリティ性を持た
せることが可能な極めて信頼性の高いホログラムの作成
方法および装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のマルチプレックス・ホログラムの原理を
説明するための図。
【図2】本発明の前提となるマルチドット・ホログラム
の原理を説明するための図。
【図3】本発明による1ステップ・リップマンHSの光
学系を示す概要図。
【図4】本発明のリップマンHS合成のための詳細な光
学系を示す概要図。
【図5】本発明のホログラフィックプリンタシステムの
構成例を示す概要図。
【図6】図5におけるホログラフィックプリンタシステ
ムのフロ−図。
【符号の説明】
10o,10r…液晶パネル、12o,12r,24
o,24r,26o,26r,30o,30r,34
o,34r…レンズ、20…レ−ザ、22…ビ−ムスプ
リッタ、28o,28r…スリット、32o,32r…
ミラ−、36…X−Yステ−ジ、40…ホストコンピュ
−タ、42…グラフィック・プロセッサ、44…フレ−
ムメモリ、46…フィルム移動コントロ−ラ、48…光
学系、50…現像機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 進 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 山口 雅浩 東京都世田谷区鎌田4−1−31−502 (72)発明者 本田 捷夫 神奈川県横浜市緑区北八朔町1913−12 (72)発明者 大山 永昭 神奈川県川崎市川崎区観音2−3−9

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材表面にドット状の複数の要素ホログ
    ラムを形成してなるホログラムの作成方法において、 前記各要素ホログラム毎に参照光のパターンを変化させ
    ながら撮影することを特徴とするホログラムの作成方
    法。
  2. 【請求項2】 基材表面にドット状の複数の要素ホログ
    ラムを形成してなるホログラムの作成方法において、 記録するデータもしくはイメージを入力するステップ
    と、 参照光パターンを入力するステップと、 前記記録データもしくはイメージおよび前記参照光パタ
    ーンから、ホログラム乾板上の集光部の座標位置に対応
    する物体光側および参照光側のパタ―ンを計算するステ
    ップと、 前記ホログラム乾板上の集光部の座標位置に対応する前
    記物体光側および参照光側のパタ―ンを、物体光側およ
    び参照光側の表示手段に表示するステップと、 光学系を用いて前記ホログラム乾板に前記各表示パター
    ンに対応したドット状の要素ホログラムを形成するステ
    ップと、 前記ホログラム乾板上の集光部の座標位置を順次移動し
    て前記表示するステップおよび要素ホログラムを形成す
    るステップを繰り返してドット状の複数の要素ホログラ
    ムを前記ホログラム乾板に形成するステップとから成
    り、 前記ホログラム乾板に集光される参照光のパターンを前
    記各要素ホログラム毎に変化させながら前記要素ホログ
    ラムを形成するようにしたことを特徴とするホログラム
    の作成方法。
  3. 【請求項3】 基材表面にドット状の複数の要素ホログ
    ラムを形成してなるホログラムの作成装置において、 ホログラム乾板を所望の位置に移動させる移動手段と、 記録データもしくはイメージおよび参照光パターンか
    ら、前記ホログラム乾板上の集光部の座標位置に対応す
    る物体光側および参照光側のパタ―ンを求めるパターン
    作成手段と、 前記物体光側および参照光側のパタ―ンを表示する物体
    光側および参照光側の各表示手段と、 前記各表示手段に表示された各表示パターンに対応した
    ドット状の要素ホログラムを前記ホログラム乾板に形成
    する光学系と、 前記要素ホログラムが複数形成された前記ホログラム乾
    板を現像する現像手段と、 前記移動手段、前記パターン作成手段、および前記現像
    手段を制御してホログラムを作成する制御手段と、 を備えて成ることを特徴とするホログラムの作成装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段は、液晶パネル等の振幅変
    調要素であることを特徴とする請求項3に記載のホログ
    ラムの作成装置。
  5. 【請求項5】 前記ホログラム乾板は、リップマンホロ
    グラム乾板であることを特徴とする請求項3に記載のホ
    ログラムの作成装置。
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