JP3305797B2 - ホログラムを用いた情報記録媒体とその情報読取方法および装置 - Google Patents
ホログラムを用いた情報記録媒体とその情報読取方法および装置Info
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Description
報記録媒体とその情報読取方法および装置に係り、特に
情報の読み取りを困難として、より高度なセキュリティ
性(データの機密性)を持たせるようにしたホログラム
を用いた情報記録媒体とその情報読取方法および装置に
関するものである。
利用し、物体の3次元情報を表示する手法として、ホロ
グラムが様々な分野で用いられている。その中でも、最
近では、情報記録の分野でのホログラムの利用も多くな
ってきている。
ムメモリは、 (a)冗長性と高密度記録が両立し得る (b)情報読出機構が高速で信頼性の高い構成をとれる (c)メモリが安価で大量複製が可能である等の、他に
ない特質を備えていることから、デジタルメモリ、ある
いは画像メモリとして可能性が注目されてきている。
メモリは、基材表面に複数の要素ホログラムを形成して
なるホログラムを用いて構成され、各要素ホログラム単
位に照明光(再生光)を照明して情報を読み出してい
る。
または白色光を当てることによって、目視もしくはセン
サ―で誰にでも簡単に行なうことができることから、セ
キュリティ性(データの機密性の保持)の点で問題があ
る。
来のホログラムメモリでは、簡単に情報の読み取りが行
なわれてしまい、セキュリティ性の点で問題があった。
より高度なセキュリティ性を持たせることが可能なホロ
グラムを用いた情報記録媒体とその情報読取方法および
装置を提供することを目的とする。
めに、本発明のホログラムを用いた情報記録媒体は、基
材表面上にドット状の複数の要素ホログラムを形成して
なるホログラムの、各要素ホログラムに分割してデータ
を記録するようにした情報記録媒体において、複数の要
素ホログラムに同一の光源から発生した照明光を同時に
照射することで、あらかじめ決められた暗号化による組
み合わせに対応させて選択された照明光による複数の要
素ホログラムの再生データの和が一つの情報を表わすよ
うに、当該各要素ホログラム毎に互いに異なる2次元の
データを持つパターンを、同一基材表面に記録して成
る。
明の別のホログラムを用いた情報記録媒体の情報読取方
法は、上記請求項1に記載のホログラムを用いた情報記
録媒体の情報を読み取る方法において、あらかじめ決め
られた暗号化による組み合わせに対応させて選択された
複数の要素ホログラムに対して照明光を同時に照射し、
当該各要素ホログラムに記録されているパターンの再生
データの和を一つの情報として読み取るようにしてい
る。
発明の別のホログラムを用いた情報記録媒体の情報読取
装置は、上記請求項1に記載のホログラムを用いた情報
記録媒体の情報を読み取る装置において、情報記録媒体
の照明光の入射側に配設され、あらかじめ決められた暗
号化による組み合わせに対応させて複数の要素ホログラ
ムを選択する振幅変調要素と、振幅変調要素と反対側に
配設され、振幅変調要素により選択されて照明光の当た
った各要素ホログラムに記録されているパターンの再生
データの和を一つの情報として読み取るデータ読取手段
とを備えて成っている。
液晶パネル等が考えられる。
媒体は、あらかじめ決められた暗号化による組み合わせ
に対応させて選択された照明光による複数の要素ホログ
ラムの再生データの和が一つの情報を表わすように、各
要素ホログラム毎に互いに異なる2次元のデータを持つ
パターンを、同一基材表面に記録しており、その情報を
読み取る場合には、あらかじめ決められた暗号化による
組み合わせに対応させて複数の要素ホログラムを振幅変
調要素で選択し、それらに対して照明光を同時に照射す
ることにより、各要素ホログラムに記録されているパタ
ーンの再生データの和が、データ読取手段で一つの情報
として読み取られる。
ターンがわからない限り、情報を読み取ることができな
い、すなわち振幅変調要素で選択される複数の要素ホロ
グラムの組み合わせを暗号化して、情報の隠蔽効果を持
たせて情報の読み取りを困難とし、より高度なセキュリ
ティ性(データの機密性)を持たせることができる。
して詳細に説明する。
報記録媒体の構成例を示す平面図である。
情報記録媒体1は、図1に示すように、感光材を有する
ホログラム面(乾板)1A上に、互いに異なる2次元の
データを持つパターンが記録されたドット状の複数の要
素ホログラム1Bを形成してなるマルチドット方式のホ
ログラムから成っている。
に使用される光学系について説明する。
ーンを、振幅変調要素である液晶パネル10に表示し、
その透過光である物体光を、レンズ12を介してホログ
ラム面(ホログラム乾板)14に集光する。また、この
集光部に、同一方向から参照光を入射させ、この物体光
と参照光との干渉縞パターンを、ドット状の要素ホログ
ラムとして、ホログラム面14に記録する。
向に僅かずつ移動させて順次露光を行ない、ホログラム
面14の全面にドット状の要素ホログラムを露光する。
この場合、各要素ホログラム毎に液晶パネル10に表示
する原画パターンを変化させながら露光を行なう。
マンHSによる作成システムについて、具体的に説明す
る。
す概要図である。図3において、ヘリウム・ネオンレ−
ザ20からのレ−ザビ−ムは、ビ−ムスプリッタ22に
より物体光と参照光に分離される。
平行光となり、液晶パネル10を照明し、液晶パネル1
0により振幅(強度)変調される。さらに、この振幅変
調された物体光は、レンズ26、スリット28、さらに
レンズ30、ミラ−32を介して、パワ−の大きい球面
レンズ34に導かれ、このレンズ34によって、ホログ
ラム面14上に集光される。また、参照光は、ミラ−3
8を介して、物体光と同一方向からホログラム面14上
に集光される。
にレンズ30は、液晶パネル10のマトリックス構造を
取り除くための空間フィルタリング系を構成している。
ジ36に固定され、縦、横方向に移動可能である。そし
て、液晶パネル10の情報を変えると共に、X−Yステ
−ジ36を移動して、ホログラム面14の全面にドット
状の要素ホログラムを形成する。全体のシステムは、パ
−ソナル・コンピュ−タによりコントロ−ルする。な
お、ホログラム面14に使用する感光材としては、例え
ば、銀塩感光材を用いることができる。
に係るホログラムの作成装置(プリンタ)の構成例につ
いて説明する。
て、記録する互いに異なる複数の2次元のデータを、一
括してホストコンピュ−タ40に入力する。
板14をフィルム移動コントロ−ラ46により移動し
て、ホログラム乾板14を所望の位置(露光位置の原
点)に設定する。
・プロセッサ42により、上記複数の2次元データのう
ちの所定の一つのデータから、ホログラム面14上の集
光部の座標位置に対応する原画を計算し、フレ−ムメモ
リ44に蓄積する。
0に原画パターンを表示する。
シャッタを開き、液晶パネル10を露光する。レ−ザ装
置20より取り出されたレ−ザ光は、ビ−ムスプリッタ
22により物体光と参照光に分けられ、物体光は、液晶
パネル10の原画パターンにより振幅変調されて、ホロ
グラム面14に集光され、参照光と共に一つの要素ホロ
グラムを形成する。
板14は、フィルム移動コントロ−ラ46により順次移
動され、ステップGを介して露光が終了するまで、ステ
ップC,D,Eの操作を繰り返すことにより、ホログラ
ム面14の全面を塗りつぶすように露光される。
次元データの中から前回とは異なった一つのデータを次
々に選択し、この選択されたデータから、各要素ホログ
ラム毎に異なった原画パターンを計算し、ステップDに
おいて、液晶パネル10に各要素ホログラム毎に異なっ
た原画パターンを表示する。
14の現像処理が現像機50により行なわれ、ホログラ
ムが自動的に作成される。
異なる2次元のデータを持つ原画パターンが記録された
ドット状の複数の要素ホログラムを形成してなるホログ
ラム1が得られる。
ィルム移動コントロ−ラ46、および現像機50は、C
PUにより制御される。
た情報記録媒体の情報読取装置の構成例を示す概要図で
ある。
6に示すように、振幅変調要素である液晶パネル2と、
データ読取手段であるセンサー(例えば、CCD等のよ
うなエリアセンサー)3とから構成している。
体1の照明光の入射側に配設され、あらかじめ決められ
た暗号化による組み合わせに対応させて複数の要素ホロ
グラム1Bを選択するものである。
側に配設され、液晶パネル2により選択されて照明光の
当たった各要素ホログラム1Bに記録されているパター
ンの再生データの和を一つの情報として読み取るもので
ある。
例のホログラムを用いた情報記録媒体の情報読取方法に
ついて、図6および図7を用いて説明する。
を用いた情報記録媒体1は、微小な要素ホログラムの集
まりとしてホログラムが構成されており、再生像はその
像の集まりとして表現される。このため、再生パターン
は、照明光の当たった要素ホログラムに記録されている
原画パターンの和として再生される。
1の各要素ホログラムに記録された原画パターンのう
ち、あらかじめ決められた暗号化による組み合わせに対
応させて複数の要素ホログラム(例えば2個)1Bを、
液晶パネル10によって選択し、それらに対して照明光
を同時に照射することにより、選択されて照明光の当た
った2個の各要素ホログラム1Bに記録された原画パタ
ーンの再生データの和が、センサ―3面で一つの情報と
して読み取られる。
グラム1Bが選択された場合には、その図7に示すよう
な原画パターンが、一つの情報として読み取られること
になる。
用いた情報記録媒体1は、あらかじめ決められた暗号化
による組み合わせに対応させて選択された照明光による
複数の要素ホログラム1Bの再生データの和が一つの情
報を表わすように、各要素ホログラム1B毎に互いに異
なる2次元のデータを持つパターンを、同一基材表面に
記録しており、またその情報を読み取る場合には、あら
かじめ決められた暗号化による組み合わせに対応させて
複数の要素ホログラム1Bを、振幅変調要素である液晶
パネル2で選択し、それらに対して照明光を同時に照射
することにより、各要素ホログラム1Bに記録されてい
るパターンの再生データの和を、データ読取手段である
センサー3で一つの情報として読み取るようにしたもの
である。
ものである。
1Bにあらかじめ記録されたパターンのうちの、あらか
じめ決められた暗号化による組み合わせに対応させて複
数個を、液晶パネル2によって選択することにより、液
晶パネル2で選択されて照明光の当たった各要素ホログ
ラム1Bの記録パターンの再生データの和が、一つの情
報として得られる。
モリ―は、要素ホログラム単位に再生光を照明して読み
出していたことから、目視もしくはセンサ―で、誰でも
簡単にデータを読み取ることができたのに対して、本実
施例のホログラムを用いた情報記録媒体1では、暗号化
された照明光の照射パターンがわからない限り、情報を
読み取ることができない、すなわち液晶パネル2で選択
される複数の要素ホログラム1Bの組み合わせを暗号化
して、情報の隠蔽効果を持たせて情報の読み取りを困難
とし、より高度なセキュリティ性(データの機密性)を
持たせることが可能となる。
ータを扱う場合、本実施例では、書き込みおよび読み取
りが画像データとして行えなるため、書き込みおよび読
み取り時に、デコ―ドやエンコ―ド処理が必要なくな
る。もちろん、他のデータの記録にも用いることが可能
である。
リンタ)によれば、情報記録媒体1を自動的に作成する
ことができる。
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、次のよう
に種々に変形して実施できるものである。
レ−ザ光を振幅変調するための振幅変調要素である液晶
パネルを用いる場合について説明したが、これに限ら
ず、このシステムに用いるためには、画素数が256×
256以上で、8ビットの階調を表現でき、コヒ−レン
ト光照明においても低ノイズで画像を表示できるような
振幅変調要素が好ましい。例えば、マスクを用いるよう
にしてもよい。
て、光の強度を変調する液晶パネル10を用いる場合に
ついて説明したが、これに限らず、スリットや遮光マス
クおよびフィルム等を用いるようにしてもよい。
して、リップマンホログラム乾板を用いる場合について
説明したが、これに限らず、その他のホログラム乾板を
用いるようにしてもよい。
感光材を使用したが、リップマンホログラムを高画質で
記録するために、高分子感光材料を使用することも可能
である。
なる複数の2次元のデータを、一括してホストコンピュ
−タ40に入力する場合について説明したが、これに限
らず、要素ホログラムを記録する毎に、前記図5のステ
ップAにおいて、前回とは異なる2次元のデータをその
都度ホストコンピュ−タ40に入力するようにしてもよ
い。
を、基板表面上にドット状の複数の要素ホログラムを形
成してなるマルチドット・ホログラムで記録する場合に
ついて説明したが、これに限らず、例えば電子線で直接
グレーティングを記録する方法としてもよい。
光学系は、参照光を物体光と同じ側から入射し透過型と
して使用する場合について説明したが、何らこれに限ら
れるものではない。
各要素ホログラム1Bにあらかじめ記録された原画パタ
ーンのうちのあらかじめ決められた暗号化による組み合
わせに対応させて2個を、液晶パネル10によって選択
する場合について説明したが、これに限らず、あらかじ
め決められた暗号化による組み合わせに対応させて2個
以外の複数個を、液晶パネル10によって選択するよう
にしてもよい。
らかじめ決められた暗号化による組み合わせに対応させ
て選択された照明光による複数の要素ホログラムの再生
データの和が一つの情報を表わすように、各要素ホログ
ラム毎に互いに異なる2次元のデータを持つパターン
を、同一基材表面に記録して情報記録媒体を構成し、そ
の情報を読み取る場合に、あらかじめ決められた暗号化
による組み合わせに対応させて複数の要素ホログラムを
振幅変調要素で選択し、それらに対して照明光を同時に
照射することにより、各要素ホログラムに記録されてい
るパターンの再生データの和を、データ読取手段で一つ
の情報として読み取るようにしたので、暗号化された照
明光の照射パターンがわからない限り、情報を読み取る
ことができない、すなわち振幅変調要素で選択される複
数の要素ホログラムの組み合わせを暗号化して、情報の
隠蔽効果を持たせて情報の読み取りを困難とし、より高
度なセキュリティ性(データの機密性)を持たせること
が可能なホログラムを用いた情報記録媒体とその情報読
取方法および装置が提供できる。
の一実施例を示す平面図。
学系を示す概要図。
学系を示す概要図。
構成例を示す概要図。
ムのフロー図。
の情報読取装置の構成例を示す概要図。
の情報読取方法を説明するための概要図。
ログラム、2…液晶パネル、3…センサー、10…液晶
パネル、12,24,26,30,34…レンズ、14
…ホログラム面、16…集光部、20…レ−ザ、22…
ビ−ムスプリッタ、28…スリット、32…ミラ−、3
6…X−Yステ−ジ、38…ミラ−、40…ホストコン
ピュ−タ、42…グラフィック・プロセッサ、44…フ
レ−ムメモリ、46…フィルム移動コントロ−ラ、48
…光学系、50…現像機。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材表面上にドット状の複数の要素ホロ
グラムを形成してなるホログラムの、前記各要素ホログ
ラムに分割してデータを記録するようにした情報記録媒
体において、 前記複数の要素ホログラムに同一の光源から発生した照
明光を同時に照射することで、あらかじめ決められた暗
号化による組み合わせに対応させて選択された照明光に
よる前記複数の要素ホログラムの再生データの和が一つ
の情報を表わすように、当該各要素ホログラム毎に互い
に異なる2次元のデータを持つパターンを、同一基材表
面に記録して成ることを特徴とするホログラムを用いた
情報記録媒体。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載のホログラムを用い
た情報記録媒体の情報を読み取る方法において、 前記あらかじめ決められた暗号化による組み合わせに対
応させて選択された複数の要素ホログラムに対して照明
光を同時に照射し、 当該各要素ホログラムに記録されているパターンの再生
データの和として情報を読み取ることを特徴とする情報
記録媒体の情報読取方法。 - 【請求項3】 前記請求項1に記載のホログラムを用い
た情報記録媒体の情報を読み取る装置において、 前記情報記録媒体の照明光の入射側に配設され、前記あ
らかじめ決められた暗号化による組み合わせに対応させ
て複数の要素ホログラムを選択する振幅変調要素と、 前記振幅変調要素と反対側に配設され、前記振幅変調要
素により選択されて照明光の当たった各要素ホログラム
に記録されているパターンの再生データの和を一つの情
報として読み取るデータ読取手段と、 を備えて成ることを特徴とする情報記録媒体の情報読取
装置。 - 【請求項4】 前記振幅変調要素は、液晶パネルである
ことを特徴とする請求項3に記載の情報記録媒体の情報
読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05274193A JP3305797B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | ホログラムを用いた情報記録媒体とその情報読取方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05274193A JP3305797B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | ホログラムを用いた情報記録媒体とその情報読取方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06267070A JPH06267070A (ja) | 1994-09-22 |
JP3305797B2 true JP3305797B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=12923355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05274193A Expired - Fee Related JP3305797B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | ホログラムを用いた情報記録媒体とその情報読取方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3305797B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP05274193A patent/JP3305797B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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