JPH06266162A - 静電荷像用カラー現像剤および多色画像形成方法 - Google Patents

静電荷像用カラー現像剤および多色画像形成方法

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JPH06266162A
JPH06266162A JP5077465A JP7746593A JPH06266162A JP H06266162 A JPH06266162 A JP H06266162A JP 5077465 A JP5077465 A JP 5077465A JP 7746593 A JP7746593 A JP 7746593A JP H06266162 A JPH06266162 A JP H06266162A
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JP
Japan
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toner
color developer
developer
carrier
image
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Application number
JP5077465A
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English (en)
Inventor
Haruhide Ishida
晴英 石田
Hiroshi Takano
洋 高野
Masahiro Takagi
正博 高木
Shuji Sato
修二 佐藤
Satoru Ishigaki
悟 石垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温高湿下に放置された場合、初期的にもま
た多数枚コピー後においても背景部汚れの発生し難い静
電荷像用カラー現像剤、およびそれを用いて優れた画質
を形成する1パス多色現像方式を採用する多色画像形成
方法を提供する。 【構成】 静電荷像用カラー現像剤は、表面に外部添加
によって付着した酸化亜鉛微粉末を有し、結着樹脂中に
磁性粉を分散してなるキャリアと、着色剤としてフタロ
シアニン系顔料を含有するトナーとからなることを特徴
とする。このカラー現像剤は、複数の現像器を用いて現
像する工程を有する多色画像形成方法に使用するのに適
しており、その際、それを少なくとも第2現像以降の現
像器に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法、静電印刷法等において、静電荷像を現像するための
2成分カラー現像剤、およびそれを用いる多色画像形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁性微粉末を結着樹脂中に分散さ
せた小粒径の磁性粉分散型キャリア、いわゆるマイクロ
トーニング用キャリアが提案され、実用化されている。
この様な磁性粉分散型キャリアは、真比重が低く、高絶
縁性、小粒径であるために、磁気ブラシも従来のキャリ
アに比べて緻密、均一であり、濃度再現性がよく、磁気
ブラシによる刷毛目等のノイズがなく、画像品質を向上
させるという利点があることが知られている。他方、ト
ナーに関しては、流動性、耐ケーキング性、定着性、帯
電性、クリーニング性等を向上してプロセス適合性を有
するようにするために、外添剤として種々の無機および
有機微粉末を添加することが知られており、例えば、シ
リカ、二酸化チタン、酸化アルミニウム、二酸化錫等を
使用することが提案されている。また、これらトナーと
上記磁性粉分散型キャリアを組み合わせた現像剤につい
ても提案されている。(例えば、特開昭60−1367
75号公報および同61−9661号公報)
【0003】また、これら現像剤を使用してカラー画像
を得る方式についても種々のものが提案されているが、
近年、感光体ドラム1回転の間に2色以上のトナー像を
得るワンパス多色カラー現像方式による多色画像形成方
法がしばしば採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワンパス多
色カラー現像方式に用いる現像剤は、特に第1現像と第
2現像の間に再帯電機構を持たない場合、一色当りの現
像電位幅が制限され、低電位での高い現像性が要求され
る。その要求を満たすためには、現像剤の帯電量をある
程度低くしなければならない。その結果、コピー画像に
背景部汚れが発生するという問題が生じる。その原因は
次のように推測される。すなわち、磁性粉分散型キャリ
アは、低磁力性であり、比較的小粒径で使用されるこ
と、通常のキャリアに比して比重が小さいこと、不定形
であること等から、現像剤全体の流動性が悪く、トナー
とキャリアとの接触確率が著しく減じて、キャリアとの
摩擦接触が制限され、トナー/キャリアの電荷交換性が
著しく低下し、高温高湿下で放置した後、トナー同士の
摩擦帯電が助長され、逆極性トナーや低電荷トナーが発
生して、画像の背景部汚れが生じるのである。
【0005】特にこの現象は、着色剤として金属フタロ
シアニン或いはその誘導体を含有する青色カラートナー
を磁性粉分散型キャリアと組み合わせて使用する場合に
顕著である。すなわち、初期的には使用できるものの、
使用しないで放置した場合には徐々に帯電量が低下して
いき、再使用の際にカブリやトナー飛散、逆極性トナー
の発生の問題が生じてしまう。黒色トナー以外のカラー
現像剤は使用する頻度が少ないので、長期間使用する場
合が多く、したがって帯電量を安定に保持することが必
要である。上記のような欠点を改善するために、現像剤
の流動性改善、初期的な電荷交換性向上を意図して、ト
ナーに前記した無機酸化物微粒子を過剰に添加すること
も考えられるが、帯電の絶対値を低下させるという点
で、長期高信頼性を著しく損なうという問題がある。
【0006】本発明は、従来の技術における上記のよう
な問題点を解決するためになされたものである。すなわ
ち、本発明の目的は、高温高湿下に放置された場合、初
期的にもまた多数枚コピー後においても背景部汚れの発
生し難い長寿命の静電荷像用現像剤を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、ワンパス多色カラー現像方式
によって、優れた画質を形成する多色画像形成方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の静電荷像用カラ
ー現像剤は、表面に外部添加によって付着した酸化亜鉛
微粉末を有し、結着樹脂中に磁性粉を分散してなるキャ
リアと、着色剤としてフタロシアニン系顔料を含有する
トナーとからなることを特徴とする。また、本発明の多
色画像形成方法は、潜像保持体上に潜像を形成する工程
および該潜像を現像剤を用いて現像する工程を有するも
のであって、少なくとも第2現像以降の現像器における
現像剤として、上記した、表面に外部添加によって付着
した酸化亜鉛微粉末を有し、結着樹脂中に磁性粉を分散
してなるキャリアと、着色剤としてフタロシアニン系顔
料を含有するトナーとからなる静電荷像用カラー現像剤
を使用することを特徴とする。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の静電潜像現像剤におけるトナーは、結着樹脂とフ
タロシアニン系顔料とを主成分として構成される。使用
される結着樹脂としては、スチレン、クロロスチレン等
のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソ
ブチレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエ
ステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデ
シル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエステル
類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチ
ルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニ
ルケトン等のビニルケトン類等の単独重合体および共重
合体を例示することができ、特に代表的な結着樹脂とし
ては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共
重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポ
リエチレン、ポリプロピレンをあげることができる。さ
らに、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シ
リコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワ
ックス等をあげることができる。
【0009】また、着色剤であるフタロシアニン系顔料
としては、銅フタロシアニン、アルミニウムフタロシア
ニン、鉄フタロシアニン、コバルトフタロシアニン等の
金属フタロシアニン、およびそれらの誘導体があげられ
る。これらのフタロシアニン系顔料は、単独で用いても
よいが、他の着色剤と併用してもよい。トナーには、さ
らに上記成分の外に、必要に応じて、帯電制御剤、クリ
ーニング助剤、流動性促進剤等を含有させることができ
る。
【0010】帯電制御剤としては、正帯電用トナーにお
いては、第4アンモニウム塩、例えば、下記式(I)〜
(III )で示されるものをあげることができる。
【化1】
【0011】第4アンモニウム塩の具体例としては、前
記式(I)〜(III )のものをも含めて、次のものを例
示することができる。
【化2】
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】負帯電用トナーにおいては、サリチル酸金
属錯化合物等を用いることができる。サリチル酸金属錯
化合物としては、サリチル酸誘導体の亜鉛、鉛、ニッケ
ル、コバルト、クロム等の金属塩、例えば、3,5−ジ
ターシャリーブチルサリチル酸亜鉛等があげられる。こ
れら帯電制御剤のトナー中への添加量は、0.1〜2.
0重量%、好ましくは0.4〜2.0重量%である。
【0015】また、低分子量プロピレン、低分子量ポリ
エチレンワックス等のオフセット防止剤等の公知の他の
成分を添加することができる。特に、重量平均分子量が
500ないし5,000の低分子量プロピレンが好まし
い。本発明におけるトナーは、上記トナー材料をバンバ
リーミキサー、ニーダーコーター、CMミキサー、エク
ストルーダー等を用いて、混合し、溶融混練し、粉砕分
級して作製することができ、平均粒径が約30μm以下
の、特に3ないし20μmの微粒子であることが好まし
い。
【0016】また、本発明においては、トナー表面に無
機酸化物微粒子を付着させてもよい。無機酸化物微粒子
としては、TiO2 、Al2 3 、SnO2 、Si
2 、ZnO等の微粒子を例示することができる。これ
らの無機酸化物微粒子は、その表面が有機物質によって
処理を施されたものであってもよい。トナー表面に上記
無機酸化物微粒子を付着させるには、トナー粒子に上記
無機酸化物微粒子を添加し、例えば、ヘンシェルミキサ
ーで混合することによって行うことができる。その際の
配合量は、トナー全体に対して、0.1〜5.0重量%
の範囲が適当である。
【0017】一方、本発明に用いるキャリアは、磁性粉
分散型のものであって、樹脂と磁性粉を主成分として構
成される。樹脂としては、上記トナーの結着樹脂として
例示したものを使用することができる。また、磁性粉と
しては、通常用いられる強磁性体の微粒子を用いること
ができる。具体的には、四三酸化鉄、γ−三二酸化鉄、
各種フェライト、酸化クロム、各種金属微粉末等があげ
られる。さらに必要に応じて、帯電制御剤等を含有させ
ることもできる。これら磁性粉の配合量は、キャリア全
体に対して30〜95重量%程度であり、好ましくは4
5〜90重量%の範囲である。
【0018】キャリアは、上記成分を混練、粉砕、分級
することによって作製することができる。また、上記成
分を適当な溶剤に添加し、或いは加熱により溶融させ、
噴霧乾燥すること等によって作製することもできる。キ
ャリアの平均粒径は、一般に約20〜400μmの範囲
であり、好ましくは、30〜100μmの範囲である。
【0019】本発明において、上記キャリアは、あらか
じめキャリア表面に酸化亜鉛微粉末を外添し、付着させ
ることが必要である。付着させる手段としては、例え
ば、Vブレンダー、ヘンシェルミキサー等が使用でき
る。本発明において使用する酸化亜鉛微粉末は、平均粒
径として3μm以下、好ましくは2μm以下のものであ
る。また、その際の配合量は、0.03重量%〜1.0
重量%が適当である。配合量が0.03重量%よりも少
ない場合は、電荷交換性が不十分になり、また、1.0
重量%よりも多い場合には、電荷交換性は上昇するもの
の、帯電の絶対値が低下し、ソリッド像の中間調が得ら
れにくくなる。
【0020】本発明の静電潜像現像剤は、100ないし
400V程度の低電位コントラストの静電潜像を現像す
るのに適している。したがって、感光体ドラム1回転の
間に2色以上のトナー画像を形成する複数の現像器を用
いて現像する工程を有するワンパスカラー現像方式に用
いることができる。その場合、少なくとも第2現像以降
の現像器に供給するのが好ましい。
【0021】図1は、本発明において使用するワンパス
カラー現像方式を採用する多色画像形成装置の一例の概
略構成図である。図において、1は感光体ドラムであ
り、その周囲に、帯電器2、第1露光器3、第1現像器
4、第2露光器5、第2現像器6が順次設けられてい
る。さらに転写帯電器7、除電器8、クリーナー9およ
び除電ランプ10が設けられている。なお、11は記録
紙である。
【0022】感光体ドラム1は、矢印の方向に回転して
いる。まず、帯電器2により、感光体ドラム1の表面の
感光層が一様に帯電される。次いで、第1露光器3によ
り第1色に対応した画像情報に応じた光照射が行われ、
感光体上に第1色に対応した静電潜像が形成される。な
お、露光器は任意のものが選択可能である。次いで、第
1露光器によって形成された第1の静電潜像を有する感
光層に、第1現像器4により、第1の色に応じたトナー
を供給して、顕像化する。この際、現像バイアスは、正
規現像を行うか、反転現像を行うかによって選択され
る。
【0023】続いて、第2露光器5により第2の色に対
応した画像情報に応じた光照射が行われ、感光層上に第
2の色に応じた静電潜像が形成される。第2露光器は任
意のものが使用される。次いで、第2露光器で形成され
た第2の静電潜像を有する感光層に第2現像器6によ
り、第2の色に応じたトナーを供給して顕像化する。こ
の際、現像バイアスも任意に選択することができる。感
光体ドラムの感光層上に形成された第1トナー像および
第2トナー像は、記録紙11に転写帯電器7によって転
写されるが、静電転写以外の手段を用いて転写してもよ
い。記録紙は次いで図示しない定着部で定着される。
又、転写部を通過した感光体は、再使用のために除電器
8、クリーナー9および除電ランプ10によってクリー
ニングが行われる。
【0024】上記第1及び第2露光手段としては、通常
の複写機に用いられているような光照明手段、原稿走査
手段及び結像光学系からなるものの、画像情報に応じて
光変調可能な光書込み装置、例えばレーザー書き込み装
置、一様光源−液晶マイクロシャッターからなる液晶ラ
イトバルブ、LEDアレイ、光ファイバー等、任意のも
のが目的に応じて使用できる。なお、場合によっては、
第2露光手段の前に第2帯電手段を設けてもよい。
【0025】
【作用】導電性微粉末を付着させない磁性粉分散型キャ
リアを用いた場合、電荷交換性の悪さ、現像剤の流動性
の悪さ、フタロシアニン系顔料を含有するトナーの高温
高湿下放置での電荷漏洩、電荷交換性の悪さが相まっ
て、高湿下放置後、コピー背景部汚染が生じる。磁性粉
分散型キャリアは、表面に磁性粉が出ているために、帯
電のサイトが限られており、かつフタロシアニン系顔料
を有するトナーが電荷漏洩を起こしやすいために、上記
の問題が発生しているものと考えられる。この現象は、
TiO2 、MgO、Al2 3 、SnO等の導電性微粉
末を予め付着させることによって、初期的には改善され
るが、長期連続コピー後、高湿下に放置すると、依然と
してコピー背景汚れが生じるという問題がある。この原
因は次のように推測される。すなわち、連続コピー後の
キャリア表面の電子顕微鏡写真から、キャリア表面の導
電性微粉末の剥離が観測され、また、蛍光X線分析から
もキャリアに占める導電性微粉末の量が減少しているこ
とが認められるので、連続コピー時に、キャリア表面の
導電性微粉末が脱離して遊離し、或いはトナー表面に移
行し、電荷交換性が低下するためと思われる。ところ
が、キャリア表面に酸化亜鉛微粉末を付着させると、他
の導電性無粉末を用いた場合とは異なり、キャリアとト
ナーとの電荷交換性が向上され、またトナー間の相互作
用が生じ難くなるために、現像剤を放置しても、トナー
帯電量の回復が非常に良好であり、背景汚れや逆極性ト
ナーの発生を防止できる。これは、トナー中に含有され
ているフタロシアニン系顔料との静電気的付着力が、酸
化亜鉛微粉末の場合は、他の導電性微粉末の場合と差が
あることにより、もたらされるものと推測される。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
説明するが、本発明は、これらの実施例によって何等限
定されるものではない。以下の説明において、「部」は
全て「重量部」を意味する。 実施例1 (トナー) スチレン−n−ブチルアクリレート(80:20)共重合体 100部 (Tg:63℃、Mw:300,000) 銅フタロシアニン(ピグメントブルー15:3) 7部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール660p、三洋化成社製) 5部 帯電制御剤(ボントロンP−51、オリエント化学社製) 1部 上記成分をバンバリーミキサーにより溶融、混練し、冷
却後ジェットミルにより微粉砕し、さらに微粉砕物を分
級機により分級して、平均粒径11μmのトナー粒子を
得た。得られたトナー粒子100部に対して、平均粒径
0.1μのTiO2 微粒子1.5重量部を添加し、ヘン
シェルミキサーを用いて分散混合し、表面にTiO2
粒子が付着したトナーを調製した。
【0027】 (キャリア) スチレン−n−ブチルメタクリレート(80:20)共重合体 30部 (Tg:80℃、Mw:100,000) マグネタイト(BPT−1000、戸田工業社製) 100部 上記成分を加圧ニーダーで溶融混練し、さらにターボミ
ル及び分級機を用いて粉砕、分級を行い、平均体積粒径
50μmのキャリア粒子を得た。さらに、このキャリア
粒子100部に対して平均粒径0.7μmの酸化亜鉛微
粉末0.3部を添加し、Vブレンダーで混合して、キャ
リアを得た。 (現像剤)次に、上記酸化亜鉛微粉末を付着させたキャ
リア100部に対して、上記トナー7部をVブレンダー
で混合して、乾式現像剤を調製した。
【0028】実施例2 着色剤として、ピグメントブルー15:3の7部の代わ
りに、ピグメントブルー15:3の1.5部およびソル
ベントブルー25の4部を用いた以外は、実施例1と同
様にして乾式現像剤を調製した。 実施例3 酸化亜鉛微粉末として、平均粒径1.3μmのもの0.
5部を付着させたキャリアを用いた以外は、実施例1と
同様にして乾式現像剤を調製した。 実施例4 実施例1と同様にして、平均粒径11μmのトナー粒子
を得た。このトナー粒子100部に対して、平均体積粒
径0.1μmのTiO2 微粒子1.0部、平均体積粒径
16mμのSiO2 微粒子0.5部を添加し、ヘンシェ
ルミキサーを用いて混合し、トナーを調製した。このト
ナーを用いる以外は、実施例1と同様にして、乾式現像
剤を調製した。
【0029】比較例1 キャリアとして未処理キャリアを用いる以外は、実施例
1と同様にして乾式現像剤を調製した。 比較例2 実施例1において、酸化亜鉛微粉末の代りに平均粒径
0.2μmのTiO2 微粒子0.3部を用いた以外は、
実施例1と同様にして乾式現像剤を調製した。 比較例3 実施例1において、酸化亜鉛微粉末の代りに平均粒径
0.4μmのSnO2 微粒子0.3部を用いた以外は、
実施例1と同様にして乾式現像剤を調製した。 比較例4 実施例1におけるピグメントブルー15:3の代りに、
ピグメントブルー1の5部およびソルベントブルー25
の4部を用い、キャリアとして未処理キャリアを用いた
以外は、実施例1と同様にして乾式現像剤を調製した。
【0030】上記実施例1〜4および比較例1〜4の乾
式現像剤について、以下の実験を行った。 (1)初期背景部汚れ 現像剤を調製した後、35℃、85%RHの恒温恒湿槽
に4日間放置し、取り出した後、複写機(Able 1
301α、富士ゼロックス社製)の第2現像器に投入
し、コピー操作を行い、2枚目のコピーの背景部汚れを
評価した。背景部汚れは、1〜10の段階で評価した。
グレード1はまったく汚れの無い状態を意味し、4は許
容できる上限のレベル、10はカブリがまったく見られ
ないレベルを意味する。 (2)連続コピー後の背景部汚れ 上記と同様に、35℃、85%RHの恒温恒湿槽に4日
間放置した現像剤を、28℃、85%RHの環境下で、
複写機(Able 1301α、富士ゼロックス社製)
の第2現像器に投入し、1日5000枚の連続コピー操
作を、合計40,000枚まで行ない、コピーの背景部
汚れを追跡評価した。
【0031】
【表1】 表1の結果から明らかなように、実施例1〜4の現像剤
は、初期背景部汚れおよび連続コピー後の背景部汚れに
対して優れた効果が生じていることが分かる。
【0032】次に、本発明の静電荷像現像剤を、図1に
示す多色画像形成装置に使用した場合について具体的条
件を示す。本発明を実施するに際しては、第1現像器に
現像剤として、富士ゼロックス社製FX5039用黒色
現像剤を供給し、第2現像器に本発明の実施例1に記載
の青色現像剤を供給して、カラー画像記録を行った。先
ず、有機光導電性材料よりなる感光層を有する感光体ド
ラムの表面を帯電器2によって−750Vに一様に帯電
させ、次いで第1露光器3からのHe−Neレーザー光
によって反転露光を行い、感光体ドラム表面に露光部電
位−120V非露光部電位−750Vの第1の静電潜像
を形成した。次いで、−600Vのバイアス電圧をか
け、第1現像器4によって現像を行い、黒色の第1トナ
ー像を形成させた。続いて、第2露光器5によってポジ
像露光を行い、露光部−200V、非露光部−750V
の静電潜像を形成させ、さらに現像バイアス電圧を−4
00Vに設定して第2現像器6によって現像を行い、赤
色のトナー像を形成した。それにより感光体ドラム上に
赤黒二色のカラートナー像が形成された。このトナー像
を記録紙11に転写帯電器7によって転写し、図示しな
い適当な定着手段によって定着した。なお、転写部を通
過した感光体ドラムは、再使用のために除電器、クリー
ナーおよび除電ランプによってクリーニングした。この
操作を5千回繰り返して行った。その結果、カブリ、混
色カブリ、像乱れのない鮮明な画像が得られた。
【0033】
【発明の効果】本発明の静電潜像現像剤は、帯電量の維
持性が改善されており、高温高湿下に放置されても、背
景部汚れがない良好なカラー画像を得ることができる。
特に、感光体ドラム1回転の間に2色以上のトナー像を
得るワンパス多色カラー現像方式を採用する多色画像形
成方法において、第2現像以降における現像剤として使
用した場合、磁気ブラシが柔らかいため、混色カブリや
画像乱れを防止することができ、長期にわたって安定し
た多色画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明において使用する画像形成装置の概略
構成図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…帯電器、3…第1露光器、4…
第1現像器、5…第2露光器、6…第2現像器、7…転
写帯電器、8…除電器、9…クリーナー、10…除電ラ
ンプ、11…記録紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 J 15/08 8004−2H G03G 9/10 341 (72)発明者 佐藤 修二 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 石垣 悟 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に外部添加によって付着した酸化亜
    鉛微粉末を有し、結着樹脂中に磁性粉を分散してなるキ
    ャリアと、着色剤としてフタロシアニン系顔料を含有す
    るトナーとからなることを特徴とする静電荷像用カラー
    現像剤。
  2. 【請求項2】 潜像保持体上に潜像を形成する工程、お
    よび該潜像を現像剤を用いて現像する工程を有する多色
    画像形成方法において、少なくとも第2現像以降の現像
    器における現像剤として、表面に外部添加によって付着
    した酸化亜鉛微粉末を有し、結着樹脂中に磁性粉を分散
    してなるキャリアと、着色剤としてフタロシアニン系顔
    料を含有するトナーとからなる静電荷像用カラー現像剤
    を使用することを特徴とする多色画像形成方法。
JP5077465A 1993-03-12 1993-03-12 静電荷像用カラー現像剤および多色画像形成方法 Pending JPH06266162A (ja)

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