JPH06266090A - 位相シフトフォトマスクブランク及び位相シフトフォトマスク - Google Patents

位相シフトフォトマスクブランク及び位相シフトフォトマスク

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JPH06266090A
JPH06266090A JP4944293A JP4944293A JPH06266090A JP H06266090 A JPH06266090 A JP H06266090A JP 4944293 A JP4944293 A JP 4944293A JP 4944293 A JP4944293 A JP 4944293A JP H06266090 A JPH06266090 A JP H06266090A
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高橋正泰
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッチングストッパー層として、成膜が容易
で、エッチング選択性が優れ、確実に自動的にエッチン
グを停止することができる材料を用いた位相シフトフォ
トマスクブランク及びそれから作成した位相シフトフォ
トマスク。 【構成】 透明基板31上に順にエッチングストッパー
層32と位相シフト層33等を備えた位相シフトフォト
マスクブランクにおいて、エッチングストッパー層32
の主成分がTiO2 からなり、これを塗布性ガラスから
構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI、超LSI等の
高密度集積回路の製造や化合物半導体を用いた高速素子
の製造に用いられる位相シフトフォトマスク、及び、そ
の位相シフトフォトマスクブランクに関し、特に、位相
シフト層をエッチング加工する際に、透明基板を保護す
るためのエッチングストッパー層を有する位相シフトフ
ォトマスクブランク及び位相シフトフォトマスクに関す
る。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI、超LSI等の高密度集積
回路は、Siウェーハ等の被加工基板上にレジストを塗
布し、ステッパー等により所望のパターンを露光した
後、現像、エッチングを行う、いわゆるリソグラフィー
工程を繰り返すことにより製造されている。
【0003】このようなリソグラフィー工程に使用され
るレチクルと呼ばれるフォトマスクは、半導体集積回路
の高精度化、高集積化に伴ってますます高精度化が要求
される傾向にあり、例えば、代表的なLSIであるDR
AMを例にとると、1MビットDRAM用の5倍レチク
ル、すなわち、露光するパターンの5倍のサイズを有す
るレチクルにおける寸法のズレは、平均値±3σ(σは
標準偏差)をとった場合においても、0.15μmの精
度が要求され、同様に、4MビットDRAM用の5倍レ
チクルは0.1〜0.15μmの寸法精度が、16Mビ
ットDRAM用5倍レチクルは0.05〜0.1μmの
寸法精度が要求されている。
【0004】さらに、これらのレチクルを使用して形成
されるデバイスパターンの線幅は、1MビットDRAM
で1.2μm、4MビットDRAMでは0.8μm、1
6MビットDRAMでは0.6μmと、ますます微細化
が要求されている。このような要求に応えるために様々
な露光方法が活発に研究されている。
【0005】ところが、例えば64MビットDRAMク
ラスの次世代のデバイスパターンになると、これまでの
レチクルを用いたステッパー露光方式ではレジストパタ
ーンの解像限界となり、この限界を乗り越えるものとし
て、例えば、特公昭58−173744号公報、特公昭
62−59296号公報等に示されているような、位相
シフトフォトマスクという新しい考え方のレチクルが提
案されてきている。位相シフトレチクルを用いる位相シ
フトリソグラフィーは、レチクルを透過する光の位相を
操作することによって、投影像の分解能及びコントラス
トを向上させる技術である。
【0006】位相シフトリソグラフィーを図面に従って
簡単に説明する。図5は位相シフト法の原理を示す図、
図6は従来法を示す図であり、図5(a)及び図6
(a)はレチクルの断面図、図5(b)及び図6(b)
はレチクル上の光の振幅、図5(c)及び図6(c)は
ウェーハ上の光の振幅、図5(d)及び図6(d)はウ
ェーハ上の光強度をそれぞれ示し、1は基板、2は遮光
膜、3は位相シフター、4は入射光を示す。
【0007】従来法においては、図6(a)に示すよう
に、石英ガラス等からなる基板1にクロム等からなる遮
光膜2が形成されて、所定のパターンの光透過部が形成
されているだけであるが、位相シフトリソグラフィーで
は、図5(a)に示すように、レチクル上の隣接する光
透過部の一方に位相を反転(位相差180°)させるた
めの透過膜からなる位相シフター3が設けられている。
したがって、従来法においては、レチクル上の光の振幅
は図6(b)に示すように同相となり、ウェーハ上の光
の振幅も図6(c)に示すように同相となるので、その
結果、図6(d)のようにウェーハ上のパターンを分離
することができないのに対して、位相シフトリソグラフ
ィーにおいては、位相シフターを透過した光は、図5
(b)に示すように、隣接パターンの間で互いに逆位相
になされるため、パターンの境界部で光強度が零にな
り、図5(d)に示すように隣接するパターンを明瞭に
分離することができる。このように、位相シフトリソグ
ラフィーにおいては、従来は分離できなかったパターン
も分離可能となり、解像度を向上させることができるも
のである。
【0008】次に、位相シフトレチクルの製造工程の1
例を図面を参照して説明する。図7は従来の位相シフト
レチクルの製造工程を示す断面図であり、図中、11は
石英基板、12はクロム膜、13はレジスト層、14は
電離放射線、15はレジストパターン、16はエッチン
グガスプラズマ、17はクロムパターン、18は酸素プ
ラズマ、19は透明膜、20はレジスト層、21は電離
放射線、22はレジストパターン、23はエッチングガ
スプラズマ、24は位相シフトパターン、25は酸素プ
ラズマを示す。
【0009】まず、図7(a)に示すように、光学研磨
された石英基板11にクロム膜12を形成し、さらに、
クロロメチル化ポリスチレン等の電離放射線レジスト
を、スピンコーティング等の常法により均一に塗布し、
加熱乾燥処理を施し、厚さ0.1〜2.0μm程度のレ
ジスト層13を形成する。加熱乾燥処理は、使用するレ
ジストの種類にもよるが、通常、±80〜150℃で、
20〜60分間程度行う。
【0010】次に、同図(b)に示すように、レジスト
層13に、常法に従って電子線描画装置等の露光装置に
より電離放射線14でパターン描画し、エチルセロソル
ブやエステル等の有機溶剤を主成分とする現像液で現像
後、アルコールでリンスし、同図(c)に示すようなレ
ジストパターン15を形成する。
【0011】次に、必要に応じて加熱処理、及び、デス
カム処理を行って、レジストパターン15のエッジ部分
等に残存したレジスト屑、ヒゲ等不要なレジストを除去
した後、同図(d)に示すように、レジストパターン1
5の開口部より露出する被加工部分、すなわち、クロム
層12をエッチングガスプラズマ16によりドライエッ
チングし、クロムパターン17を形成する。なお、この
クロムパターン17の形成は、エッチングガスプラズマ
16によるドライエッチングに代えて、ウェットエッチ
ングにより行ってもよいことは当業者に明らかである。
【0012】このようにしてエッチングした後、同図
(e)に示すように、レジストパターン15、すなわ
ち、残存するレジストを酸素プラズマ18により灰化除
去し、同図(f)に示すようなフォトマスクを完成させ
る。なお、この処理は、酸素プラズマ18による灰化処
理に代えて、溶剤剥離により行うことも可能である。
【0013】続いて、このフォトマスクを検査し、必要
によってはパターン修正を加え、洗浄した後、同図
(g)に示すように、クロムパターン17の上にSiO
2 等からなる透明膜19を形成する。次に、同図(h)
に示すように、透明膜19上に、上記と同様にして、ク
ロロメチル化ポリスチレン等の電離放射線レジスト層2
0を形成し、同図(i)に示すように、レジスト層20
に常法に従ってアライメイトを行い、電子線露光装置等
の電離放射線21によって所定のパターンを描画し、現
像、リンスして、同図(j)に示すように、レジストパ
ターン22を形成する。
【0014】次に、必要に応じて、加熱処理、及び、デ
スカム処理を行った後、同図(k)に示すように、レジ
ストパターン22の開口部より露出する透明膜19部分
をエッチングガスプラズマ23によりドライエッチング
し、位相シフターパターン24を形成する。なお、この
位相シフターパターン24の形成は、エッチングガスプ
ラズマ23によるドライエッチングに代えて、ウェット
エッチングにより行ってもよいものである。
【0015】次に、残存したレジストを、同図(l)に
示すように、酸素プラズマ25により灰化除去する。以
上の工程により、同図(m)に示すような位相シフター
24を有する位相シフトフォトマスクが完成する。
【0016】ところで、上述したような従来の位相シフ
トレチクルの製造方法において、位相シフターを形成す
る透明膜19の深さの方向のエッチング制御は、正確に
行わなければならない。特に、基板11と透明膜19が
同じSiO2 系の材料からなるので、透明膜19のエッ
チングが完了した後にもエッチングを継続すると、基板
11もエッチングされてしまい、位相シフター24の位
相シフト量が180°より大きくなって、正確なパター
ンの転写が困難になってしまう。
【0017】そこで、一般的に、位相シフターを形成す
る透明膜と基板の間にエッチングストッパー層を設け、
この層によってエッチングを自動的に停止することが、
特願平2−29801号、同2−181795号、同3
−295610号において提案されている。これらの出
願において提案したエッチングストッパー層用の材料
は、タンタル、モリブデン、タングステン、窒化シリコ
ン、アルミナと酸化マンガン、酸化ジルコニウム、酸化
タンタル又は酸化ハフニウムの混合物等であった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな材料からなるエッチングストッパー層では、十分満
足いくように正確にエッチングを停止することは必ずし
も容易ではなく、また、製造工程においても、エッチン
グストッパー層のために特別の材料を成膜装置に導入す
る必要があり、製造工程が複雑化し、時間がかかる問題
があった。
【0019】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、エッチングストッパー層とし
て、成膜が容易で、エッチング選択性が優れ、確実に自
動的にエッチングを停止することができる材料を用いた
位相シフトフォトマスクブランク及びそれから作成した
位相シフトフォトマスクを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題に
鑑み、エッチングストッパー層の開発・研究を行った結
果、エッチングストッパー層の材料にTiO2 を主成分
とするSOG(Spin−On−Glass:塗布性ガ
ラス)を用い、スピンコート法により成膜し、大気中で
150℃〜1000℃で焼成することにより、ドライエ
ッチング耐性に優れ、i線波長で88%以上の透過率を
持った膜が得られることを見出し、かかる知見に基づい
て本発明を完成させたものである。
【0021】ここで、TiO2 を主成分とするSOG
は、SiO2 系のSOGと同様に、有機チタン化合物の
有機溶媒溶液を塗布、乾燥、加熱して酸化チタンに変化
させて作成した膜であり、化学反応は、SiO2 系のS
OGのSiに代えてTiを置き代えた反応であり、塗
布、乾燥、加熱の順に、以下のような反応が進行して、
TiO2 膜が作成される。
【0022】〔Ti(OR)a (OH)b c n c=1/2(4−a−b),Rは有機基 →〔Ti(OR)a'(OH)b'c'n' a’<a,b’<b,c’>c,n’>n →〔Ti(OR)a"(OH)b"c"n" a”<a’,b”<b’,c”>c’,n”>n’ →〔Ti(OH)x y n"' x→0,y→2,n"'→∞ → TiO2 このTiO2 のSOGも、SiO2 のSOGと同様、成
膜工程が溶液の塗布、乾燥、加熱を順に行うだけの簡単
な工程で、精密な膜が容易にできる点に特長がある。し
かも、SiO2 ・SOGエッチング条件で、TiO2
SOGのエッチングレートは、SiO2 ・SOGのエッ
チングレートと比較して、約1/10以下であるので、
位相シフトレチクルのエッチングストッパー材として十
分に用いることができる。
【0023】また、位相シフト層としては、スパッタ
法、CVD法等により形成した二酸化珪素膜や塗布・焼
成法により形成したSiO2 系のSOG膜等が好適であ
る。
【0024】また、遮光性薄膜層としては、スパッタ法
等により形成したクロム、タンタル、珪化モリブデン
等、又は、それらの酸化物、窒化物、酸化窒化物を主体
とした単層又は複合層が好適である。
【0025】すなわち、本発明の位相シフトフォトマス
クブランクは、透明基板上に順に少なくともエッチング
ストッパー層と位相シフト層とを備えた位相シフトフォ
トマスクブランクにおいて、前記エッチングストッパー
層の主成分がTiO2 であることを特徴とするものであ
る。
【0026】特に、エッチングストッパー層はTiO2
の塗布性ガラスから構成するのが望ましく、この場合、
エッチングストッパー層はTiO2 の塗布性ガラス溶液
をスピンコートすることにより形成するのが望ましく、
TiO2 の塗布性ガラス溶液のスピンコート後、150
℃〜1000℃で焼成してTiO2 膜を形成させるのが
望ましい。
【0027】なお、本発明はこのような位相シフトフォ
トマスクブランクから、位相シフト層の一部を選択的に
除去して形成した位相シフターパターンを有する位相シ
フトフォトマスクも含むものである。
【0028】
【作用】本発明においては、エッチングストッパー層を
TiO2 を主成分とする材料から構成しているので、T
iO2 が近紫外波長(i線)に対して非常に透明である
ため、近紫外域で使用可能な位相シフトフォトマスクを
構成できる。また、このエッチングストッパー層をフォ
トマスク製造工程において多用されている塗布性ガラス
から作成することができるため、成膜工程が簡略化で
き、また、欠陥の少ない層を作成でき、欠陥の少ない位
相シフトフォトマスクを比較的簡単に製造できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の位相シフトフォトマスクブラ
ンク及び位相シフトフォトマスクをいくつかの実施例に
基づいて説明する。図1は、本発明を下シフター型位相
シフトフォトマスクに適用する場合の、下シフター型フ
ォトマスクブランクの断面図(A)、それによるフォト
マスクの製造工程の断面図(B)、及び、製造された下
シフター型位相シフトフォトマスクの断面図(C)であ
る。下シフター型位相シフトフォトマスクは、遮光パタ
ーン36の下側(基板側)に位相シフターパターン38
が位置するもので、そのブランクは、同図(A)に示す
ように、基板31上に、順に、本発明に基づくTiO 2
・SOGのエッチングストッパー層32、位相シフト層
33、遮光性薄膜層34を設けてなるもので、このブラ
ンクの製造方法は、石英基板31上にTiO2・SOG
をスピンコート法により、分速約3000回転で30
秒、約60nmの厚みに成膜し、焼成炉等で150℃以
上に加熱してTiO2 膜32を形成する。次に、TiO
2 膜32上に位相シフト層33となるSiO2 ・SOG
材を回転塗布し、次いで、オーブン等で焼成して、膜厚
dがd=λ/{2(n−1)}となるようにSiO2
33を形成する(λ:露光波長、n:位相シフターの屈
折率)。次に、遮光層あるいは半遮光層であるクロム膜
34をスパッタ法により成膜し、図1(A)に示す下シ
フター型ブランクが完成する。
【0030】下シフター型位相シフトフォトマスクの製
造工程は、同図(B)に示すように、同図(A)のブラ
ンク上に通常の電離放射線レジストを塗布し、電子露光
装置等の電離放射線によって所定のパターンを描画露光
し、現像、リンスしてレジストパターン35を形成する
(同図(B)(a))。次に、レジストパターン35の
開口部より露出するクロム膜34をドライ又はウェット
エッチングしてクロムパターン36を形成後、レジスト
パターンを剥離する(同図(B)(b))。次いで、ク
ロムパターン36上に電離放射線レジスト等を塗布し、
常法に従ってクロムパターン36とのアライメントを行
った後、露光、現像してレジストパターン37を形成す
る(同図(B)(c))。次に、位相シフト層33をド
ライ又はウェットエッチングを行い(同図(B)
(d))、レジスト剥離することにより、同図(C)に
示すような位相シフターパターン38を有する位相シフ
トフォトマスクが完成する。
【0031】次に、上シフター型位相シフトフォトマス
クについて説明する。上シフター型位相シフトフォトマ
スクは、遮光パターンの上側(基板と反対側)に位相シ
フターパターンが位置するもので、図2に、上シフター
型フォトマスクブランクの断面図(A)、それによるフ
ォトマスクの製造工程の断面図(B)、及び、製造され
た上シフター型位相シフトフォトマスクの断面図(C)
を示す。このブランクは、同図(A)に示すように、基
板41上に、順に、本発明に基づくTiO2 ・SOGの
エッチングストッパー層42、遮光性薄膜層43を設け
てなるもので、このブランクの製造方法は、下シフター
型と同様に、TiO2 ・SOG42をスピンコート法に
より石英基板41上に成膜し、次いで、遮光層43であ
るクロム膜をスパッタ法により成膜し、同図(A)に示
す上シフター型ブランクが完成する。
【0032】上シフター型位相シフトフォトマスクの製
造工程は、同図(A)のブランク上にレジストパターン
44を常法により形成し(同図(B)(a))、クロム
膜43を選択エッチングしてクロムパターン45を形成
後、レジスト剥離を行い(同図(B)(b))、次に、
下シフター型と同様にSiO2 ・SOGを位相シフト層
46として成膜し(同図(B)(c))、さらに、その
上にレジストパターン47を常法により形成(同図
(B)(d))後、位相シフト層46をドライ又はウェ
ットエッチングを行い、レジスト剥離することにより、
同図(C)に示すような位相シフターパターン48を有
する位相シフトフォトマスクが完成する。
【0033】次に、本発明をハーフトーン型位相シフト
フォトマスクに適用する場合について、図3を参照にし
て説明する。図(A)はそのフォトマスクブランクの断
面図、(B)はそれによるハーフトーン型位相シフトフ
ォトマスクの断面図である。ハーフトーン型位相シフト
フォトマスクは、同図(B)に示すように、ハーフトー
ン遮光パターン56の下側(基板側)にそれと同じパタ
ーン形状のアライメントされた位相シフターパターン5
5が位置するもので、そのためのブランクは、同図
(A)に示すように、基板51上に、順に、本発明に基
づくTiO2 ・SOGのエッチングストッパー層52、
位相シフト層53、ハーフトーン遮光性薄膜層54を設
けてなるものである。フォトマスクブランク及びフォト
マスクの製造方法は、図1の下シフター型位相シフトフ
ォトマスクの場合とほぼ同様であり、説明は省く。
【0034】さらに、透過型位相シフトフォトマスクに
適用する場合について、図4を参照にして説明する。図
(A)はそのフォトマスクブランクの断面図、(B)は
それによる透過型位相シフトフォトマスクの断面図であ
る。透過型位相シフトフォトマスクは、同図(B)に示
すように、基板61上に位相シフターパターン64のみ
を有するもので、そのためのブランクは、同図(A)に
示すように、基板61上に、順に、本発明に基づくTi
2 ・SOGのエッチングストッパー層62、位相シフ
ト層63を設けてなるものである。フォトマスクブラン
ク及びフォトマスクの製造方法は、図2の上シフター型
位相シフトフォトマスクの場合とほぼ同様であり、説明
は省く。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の位相シフトフォトマスクブランク及び位相シフトフォ
トマスクによると、エッチングストッパー層をTiO2
を主成分とする材料から構成しているので、TiO2
近紫外波長(i線)に対して非常に透明であるため、近
紫外域で使用可能な位相シフトフォトマスクを構成でき
る。また、このエッチングストッパー層をフォトマスク
製造工程において多用されている塗布性ガラスから作成
することができるため、成膜工程が簡略化でき、また、
欠陥の少ない層を作成でき、欠陥の少ない位相シフトフ
ォトマスクを比較的簡単に製造でき、LSI、超LSI
等の高密度集積回路や高速素子の製造において、より微
細パターンを高歩留まりで形成でき、ひいては、より高
性能な集積回路や高速素子を高歩留まりで製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を下シフター型位相シフトフォトマスク
に適用する場合のブランク、フォトマスクの製造工程、
及び、フォトマスクの断面図である。
【図2】上シフター型位相シフトフォトマスクの場合の
図1と同様な図である。
【図3】ハーフトーン型位相シフトフォトマスクに適用
する場合のブランク、フォトマスクの断面図である。
【図4】透過型位相シフトフォトマスクの場合の図3と
同様な図である。
【図5】位相シフト法の原理を示す図である。
【図6】従来法を示す図である。
【図7A】従来の位相シフトレチクルの製造工程の前半
を示す断面図である。
【図7B】従来の位相シフトレチクルの製造工程の後半
を示す断面図である。
【符号の説明】
31、41、51、61…基板 32、42、52、62…エッチングストッパー層 33、46、53、63…位相シフト層 34、43…遮光性薄膜層 35、44、47…レジストパターン 36、45…クロムパターン 37…レジストパターン 38、48、55、64…位相シフターパターン 54…ハーフトーン遮光性薄膜層 56…ハーフトーン遮光パターン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に順に少なくともエッチング
    ストッパー層と位相シフト層とを備えた位相シフトフォ
    トマスクブランクにおいて、前記エッチングストッパー
    層の主成分がTiO2 であることを特徴とする位相シフ
    トフォトマスクブランク。
  2. 【請求項2】 前記エッチングストッパー層がTiO2
    の塗布性ガラスからなることを特徴とする請求項1記載
    の位相シフトフォトマスクブランク。
  3. 【請求項3】 前記エッチングストッパー層をTiO2
    の塗布性ガラス溶液をスピンコートすることにより形成
    することを特徴とする請求項2記載の位相シフトフォト
    マスクブランク。
  4. 【請求項4】 前記TiO2 の塗布性ガラス溶液のスピ
    ンコート後、150℃〜1000℃で焼成してTiO2
    膜を形成させることを特徴とする請求項3記載の位相シ
    フトフォトマスクブランク。
  5. 【請求項5】 透明基板上に順に少なくともTiO2
    主成分とするエッチングストッパー層と位相シフト層と
    を備えた位相シフトフォトマスクブランクの位相シフト
    層の一部を選択的に除去して、位相シフターパターンが
    形成されていることを特徴とする位相シフトフォトマス
    ク。
  6. 【請求項6】 前記エッチングストッパー層がTiO2
    の塗布性ガラスからなることを特徴とする請求項5記載
    の位相シフトフォトマスク。
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