JPH06265584A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH06265584A
JPH06265584A JP5099493A JP5099493A JPH06265584A JP H06265584 A JPH06265584 A JP H06265584A JP 5099493 A JP5099493 A JP 5099493A JP 5099493 A JP5099493 A JP 5099493A JP H06265584 A JPH06265584 A JP H06265584A
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JP
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voltage
resistor
circuit
drain
mosfet
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JP5099493A
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English (en)
Inventor
Hayashi Nonoyama
林 野々山
Tetsuo Hirano
哲夫 平野
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MOS−ICの製造に適し、かつ、入力電圧
と温度変化に対して一定となる定電圧回路単位を構成
し、しかも、この定電圧回路を使用することにより電
圧、電流、温度等の汎用性のある検出手段として使用で
きること。 【構成】 入力端子1と共通入出力端子2と出力端子3
と、入力端子1と出力端子3の間に接続された抵抗4
と、ドレインDを出力端子3に、ソースSを共通入出力
端子2に、ゲートGを入力端子1にぞれぞれ接続したM
OSFET5によって抵抗4とMOSFET5からなる
基本回路単位を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MOS(Metal-oxid
e-semiconductor )−ICに適した簡単な構成の定電圧
回路、温度検出回路、電圧検出回路、電流検出回路とし
て使用可能な半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のMOS−ICに適した簡素な構成
の定電圧回路として、MOSFETと抵抗を使った定電
圧回路が特開昭53−132750号公報等に掲載され
ている。
【0003】図14は上記公報に掲載された従来の定電
圧回路の基本的回路構成図である。この定電圧回路は、
MOSFET5が飽和領域において定電流源として動作
するという特性を利用したものであり、ゲートGをドレ
インDに直接接続するという構成が基本になっていた。
この回路構成では、第1の入力端子1、共通入出力端子
2に印加する入力電圧Vinに対して、ソース・ドレイン
間の出力端子3と共通入出力端子2間の出力電圧Vout
は概ね一定になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭53−
132750号公報等に掲載されている技術は、入力端
子1、共通入出力端子2に印加する入力電圧Vinに対し
て、ソース・ドレイン間の出力端子3と共通入出力端子
2間の出力電圧Vout は概ね一定になるものの、入力電
圧Vinが変化するとバイアス電流が変化するため精度の
良い定電圧源とならない。特に、前記公報に掲載の技術
は、MOSFET5の温度特性を考えると、温度変化に
伴なって出力電圧Vout は一定にならなくなる。
【0005】一方、特開昭63−229758号公報に
掲載の技術においては、半導体基板上の一部に絶縁膜を
形成し、この絶縁膜上の多結晶シリコン内にダイオード
を形成し、それを温度検出素子として機能させている。
この種の回路は定電圧回路及び温度検出回路としては精
度が良いものの、ダイオードのようなバイポーラ素子を
使用しており、ユニポーラ素子としてのMOS−ICを
構成するのに適していない。当然、工程が複雑になる。
【0006】そこで、本発明はMOS−ICの製造に適
し、かつ、入力電圧と温度変化に対して一定となる定電
圧回路単位を構成し、しかも、この定電圧回路を使用す
ることにより電圧、電流、温度等の汎用性のある検出手
段として使用可能な半導体装置の提供を課題とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
半導体装置は、入力端子と出力端子の間に接続された抵
抗と、ドレインを出力端子に、ソースを共通入出力端子
に、ゲートを入力端子にぞれぞれ接続したMOSFET
からなり、入力端子と共通入出力端子間に入力電圧を印
加するものである。
【0008】請求項2の発明にかかる半導体装置は、抵
抗と、前記抵抗の一端をゲートに、前記抵抗の他端をド
レインにそれぞれ接続し、前記ゲートとソース間に入力
電圧が印加されるMOSFETと、前記MOSFETの
ドレイン電圧を1個以上の比較手段に入力するものであ
る。
【0009】請求項3の発明にかかる半導体装置は、抵
抗と、前記抵抗の一端をゲートに、前記抵抗の他端をド
レインにそれぞれ接続し、前記ゲートとソース間に入力
電圧を印加してなるMOSFETと、前記入力電圧を印
加した直列接続された2個以上の抵抗とを有し、前記M
OSFETのドレイン電圧と前記抵抗の接続点の電圧と
を1個以上の比較手段に入力するものである。
【0010】請求項4の発明にかかる半導体装置は、第
1の抵抗と、前記第1の抵抗の一端をゲートに、前記第
1の抵抗の他端をドレインにそれぞれ接続し、前記ゲー
トとソース間に電圧を印加してなる第1のMOSFET
とからなる第1の回路と、同様な構成からなる第2の回
路とを有し、前記第2の回路は前記第1の抵抗とは温度
特性を異にする第2の抵抗とし、前記第1の回路の第1
のドレイン電圧と前記第2の回路の第2のドレイン電圧
を比較手段に入力するものである。
【0011】請求項5の発明にかかる半導体装置は、第
1の抵抗と、前記第1の抵抗の一端をゲートに、前記第
1の抵抗の他端をドレインにそれぞれ接続し、前記ゲー
トとソース間に入力電圧を印加してなるMOSFETか
らなる回路と、前記入力電圧を印加する負荷回路及び前
記負荷回路に直列接続した第2の抵抗とを有し、前記負
荷回路と第2の抵抗との接続点の電圧と前記回路のMO
SFETのドレイン電圧とを比較手段で比較する。
【0012】請求項6の発明にかかる半導体装置は、前
記請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の抵抗を、
半導体からなる抵抗としたものである。
【0013】請求項7の発明にかかる半導体装置は、前
記請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の抵抗を、
複数の抵抗とし、その複数の抵抗はスイッチ手段によっ
て選択自在としたものである。
【0014】請求項8の発明にかかる半導体装置は、前
記請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載のMOSF
ETを、同一材料で同一形状若しくは絶縁膜容量、チャ
ンネル幅、チャンネル長の1つ以上を変更した複数のM
OSFETと複数のスイッチ手段で構成したものであ
る。
【0015】請求項9の発明にかかる半導体装置は、前
記請求項2、請求項6乃至請求項8の何れか1つに記載
の比較手段を、CMOSインバータとしたものである。
【0016】
【作用】請求項1においては、入力端子と共通入出力端
子との間に、直列接続した抵抗とMOSFETのドレイ
ンとソースとを接続し、MOSFETのゲートと入力端
子とを接続し、その入力端子と共通入出力端子との間に
入力電圧を印加する。そして、MOSFETのドレイン
電圧として定電圧を得るものである。特に、MOSFE
Tと抵抗とを同一材料とすれば、出力電圧が温度変化の
影響を受けることがない。
【0017】請求項2においては、線形領域で動作する
MOSFETのドレイン電圧から所定の線形出力を得
て、それを1個以上の比較手段に入力することにより、
入力電圧が所定の値より大きくなったとき、比較手段が
それを出力する。特に、複数の比較手段を有するもので
は、閾値を複数にすることができ、その入力電圧の状態
を明確にすることができる。
【0018】請求項3においては、ゲートとソース間に
入力電圧を印加してなるMOSFETのドレイン電圧か
ら定電圧を得る。その定電圧と前記入力電圧を印加した
直列接続された2個以上の抵抗の接続点の電圧とを1個
以上の比較手段で比較することによって、入力電圧が所
定の閾値電圧になったことを判断する。
【0019】請求項4においては、第1の抵抗の一端を
ゲートに、第1の抵抗の他端をドレインにそれぞれ接続
し、前記ゲートとソース間に電圧を印加してなる第1の
MOSFETとからなる第1の回路の第1のドレイン電
圧と、第2の抵抗の一端をゲートに、第2の抵抗の他端
をドレインにそれぞれ接続し、前記ゲートとソース間に
電圧を印加してなる第2のMOSFETとからなる第2
の回路の第2のドレイン電圧とを比較手段に入力する。
このとき、第1の抵抗とその第1の抵抗と温度特性を異
にする第2の抵抗によって、第1のドレイン電圧と第2
のドレイン電圧の定電圧が温度に依存した変化となる。
第1のドレイン電圧と第2のドレイン電圧の定電圧が特
定の閾値温度でのみ一致するように設定しておけば、両
者間の差をもって温度検出を行なうことができる。
【0020】請求項5においては、第1の抵抗と、その
第1の抵抗の一端をゲートに、前記第1の抵抗の他端を
ドレインにそれぞれ接続し、前記ゲートとソース間に入
力電圧を印加してなるMOSFETからなる回路から、
前記MOSFETのドレイン電圧として、定電圧を得
る。また、入力電圧を印加する負荷回路に直列接続した
第2の抵抗から、負荷電流に比例した電圧降下を得る。
比較手段で前記MOSFETからなる回路のドレイン電
圧の定電圧を基準電圧として、負荷回路に直列接続した
第2の抵抗による電圧降下を比較する。
【0021】請求項6においては、前記請求項1乃至請
求項5の何れか1つに記載の抵抗を、半導体からなる抵
抗とし、MOSFETの温度特性と抵抗の温度特性を一
致させることにより、温度変化の影響をなくすものであ
る。
【0022】請求項7においては、前記請求項1乃至請
求項6の何れか1つに記載の抵抗を、複数の抵抗とし、
その複数の抵抗はスイッチ手段によって選択自在とした
ものであるから、複数の抵抗によってその特性を変更す
ることができる。
【0023】請求項8においては、前記請求項1乃至請
求項7の何れか1つに記載のMOSFETを、同一材料
で同一形状若しくは絶縁膜容量、チャンネル幅、チャン
ネル長の1つ以上を変更した複数のMOSFETと複数
のスイッチ手段で構成したものであるから、複数のMO
SFETによってその特性を変更することができる。
【0024】請求項9においては、前記請求項2、請求
項6乃至請求項8の何れか1つに記載の比較手段を、C
MOSインバータとしたものであるから、IC化に好適
である。
【0025】
【実施例】以下、本発明の半導体装置の実施例を図を用
いて説明する。
【0026】なお、図中、従来例及び実施例に共通する
同一符号及び記号は従来例及び本発明の実施例の構成部
分と同一または相当する構成部分を示すものである。
【0027】〈第一実施例〉図1は第一実施例の定電圧
回路の構成を示す回路図である。
【0028】本実施例の構成は、入力端子1と、共通入
出力端子2と、出力端子3と、前記入力端子1と出力端
子3の間に接続された抵抗4と、ドレインDを出力端子
3に、ソースSを共通入出力端子2に、ゲートGを入力
端子1に接続したnチャンネルMOSFET5とから構
成される。
【0029】即ち、入力端子1と共通入出力端子2との
間に、直列接続した抵抗値Rの抵抗4とMOSFET5
のドレインDとソースSを接続し、MOSFET5のゲ
ートGと入力端子1とを接続し、その入力端子1と共通
入出力端子2との間に入力電圧Vinを印加する。また、
MOSFET5のドレインDとソースS間の電圧降下を
共通入出力端子2と出力端子3から出力電圧Vout とす
る。
【0030】次に、本実施例の動作について説明する。
【0031】第一実施例の回路では、MOSFET5の
ドレイン電流Id はI、ゲート・ソース間電圧VgsはV
in、ドレイン・ソース間電圧VdsはVout に各々相当す
る。また、このMOSFET5の閾値電圧はVt とす
る。
【0032】MOSFET5の動作点を線形領域(Vds
<Vgs−Vt )にした場合、次式が成り立つ。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】ここでKは
【0036】
【数3】
【0037】μn:チャンネルの平均電子移動度 C:絶縁膜容量 W:チャンネル幅 L:チャンネル長 また、電流Iは全て抵抗4を流れるため
【0038】
【数4】
【0039】
【数5】
【0040】数2、数5より、
【0041】
【数6】
【0042】数6を温度一定の条件のもとに、入力電圧
Vinが変動することを想定して、入力電圧Vinで微分す
ると、
【0043】
【数7】
【0044】
【数8】
【0045】数8でdVout /dVin=0となる条件、
即ち、出力電圧Vout の変動が入力電圧Vinの変動に依
存しない条件は、
【0046】
【数9】
【0047】
【数10】
【0048】となり、電源電圧Vinの変動に関与するこ
となく、出力電圧Vout が一定になる条件が存在するこ
とがわかる。
【0049】次に、本実施例の温度特性について説明す
る。
【0050】数10で温度の影響を最も受けるのはチャ
ンネルの平均電子移動度μnであり、室温付近ではチャ
ンネルの平均電子移動度μnは絶対温度Tに対してT
-3/2からT-5/2に比例して変化するため、絶縁膜容量
C、チャンネル幅W、チャンネル長L、抵抗値Rが温度
に対して不変であれば出力電圧Vout はT3/2 からT
5/2に比例して変化することになる。ここで、抵抗値R
に着目し、抵抗4を拡散抵抗にした場合、抵抗値Rは
【0051】
【数11】
【0052】q:電子の電荷量 Nd :ドナー不純物の濃度 l:拡散抵抗の長さ w:拡散抵抗の幅 t:拡散抵抗の厚さ で表され、数10、数11より
【0053】
【数12】
【0054】となり、温度に対しても出力電圧Vout を
一定とすることができる。
【0055】図2は本実施例の温度Tと出力電圧Vout
の概略特性を説明する説明図を示すものである。
【0056】数6で温度一定の条件のもとに、入力電圧
Vinが変動することを想定したが、拡散抵抗を用いるこ
とにより数12に示すように、出力電圧Vout は温度と
入力電圧Vinの変化に影響されることなく一定となる。
【0057】ここで、本実施例に必要な拡散抵抗は、半
導体基板表面にイオン注入等で形成された拡散層や多結
晶シリコン等の半導体薄膜が利用可能であり、これらの
半導体抵抗はイオン注入や不純物拡散等により温度特性
を調整可能であるため、拡散抵抗に限らずチャンネルの
平均電子移動度μnと等しい温度特性を有するものであ
れば定電圧化は可能である。更に、抵抗の温度特性を適
当に選択することで所望の温度特性を持った定電圧回路
とすることも可能である。
【0058】また、図1ではMOSFET5がnチャン
ネルMOSFETの場合を示したが、pチャンネルの場
合は、電流方向が逆になること以外は同様の回路構成で
実現できる。
【0059】このように、本実施例の回路構成により、
半導体基板上に集積可能で、入力電圧に対して一定であ
り、かつ、温度に対しては一定若しくは所望の温度特性
を有する定電圧回路とすることができる。
【0060】逆に、このような特性を利用して温度検出
回路や電圧検出回路等に使用することも可能であり、簡
単な回路構成の温度検出回路や電圧検出回路とすること
もできる。
【0061】〈第二実施例〉図3は本実施例の定電圧回
路に定電圧出力の電圧切替機能を持たせた場合の回路図
である。
【0062】入力端子1と共通入出力端子2との間に、
直列接続した抵抗値Rの抵抗4とMOSFET5のドレ
インDとソースSを接続し、MOSFET5のゲートG
の入力として入力端子1または共通入出力端子2の切替
えを行なうスイッチ6が接続されている。また、MOS
FET5のドレインDとソースS間には、MOSFET
15のドレインDとソースSが接続されており、MOS
FET15のゲートGの入力として入力端子1または共
通入出力端子2の切替えを行なうスイッチ16が接続さ
れている。
【0063】そして、入力端子1と共通入出力端子2と
の間に入力電圧Vinを印加し、MOSFET5のドレイ
ンDとソースS間の電圧降下、MOSFET15のドレ
インDとソースS間の電圧降下を、共通入出力端子2と
出力端子3から出力電圧Vout として出力している。
【0064】ここで、MOSFET5と並列に接続した
MOSFET15は、各々のゲートにスイッチ6,16
を接続しており、MOSFET5,15が同一形状若し
くはチャンネル幅Wのみ異なる場合には、スイッチ接続
状態により数10におけるチャンネル幅Wが変化するこ
とになり、チャンネル幅Wに反比例した電圧が得られる
ことになる。当然、絶縁膜容量Cによってもその絶縁膜
容量Cに反比例した電圧が得られることになるが、チャ
ンネル幅Wはマスクによって設定でき、MOS−ICの
製造に好適な構成となる。
【0065】〈第三実施例〉図4は本実施例の定電圧回
路に電圧切替機能を持たせた他の事例を示す回路図であ
る。
【0066】入力端子1と共通入出力端子2との間に
は、抵抗値Rの抵抗4とスイッチ7、MOSFET5の
ドレインDとソースSが直列接続されている。また、抵
抗4とスイッチ7の直列回路には、抵抗値R24の抵抗2
4とスイッチ17の直列回路が並列接続されている。M
OSFET5のゲートGの入力は入力端子1に接続され
ている。
【0067】そして、入力端子1と共通入出力端子2と
の間に入力電圧Vinを印加し、MOSFET5のドレイ
ン電圧を共通入出力端子2と出力端子3から出力電圧V
outとして出力している。
【0068】ここで、抵抗値Rの抵抗4とスイッチ7の
直列回路に、並列接続されている抵抗値R24の抵抗24
とスイッチ17の直列回路は、第二実施例のMOSFE
T5,15がチャンネル幅Wのみ異なるものとしたのに
比べて、本実施例の場合には、抵抗4と抵抗24の抵抗
値Rまたは抵抗値R24をスイッチ7,17を介して接続
することにより、数10における抵抗Rを変化させ、そ
の抵抗値に反比例した出力電圧Vout を得るものであ
る。本実施例では、抵抗4及び抵抗24を並列に接続し
ているが、直列に接続してもよいことは当然である。ま
た、抵抗4及び抵抗24の抵抗値Rと抵抗値R24は同一
抵抗値としてもよいし、互いに異にする抵抗値としても
よい。何れにせよ、第一実施例で説明した拡散抵抗を使
用するものである。
【0069】〈第四実施例〉図5は本実施例で使用した
定電圧回路を種々の検出回路に適用するときの概念図を
示すものである。
【0070】入力端子1と共通入出力端子2との間に直
列接続した抵抗値Rの抵抗4とMOSFET5のドレイ
ンDとソースSを接続し、MOSFET5のゲートGと
入力端子1とを接続し、その入力端子1と共通入出力端
子2との間に入力電圧Vinを印加する。また、MOSF
ET5のドレインDとソースS間の電圧降下をレベル判
定回路8を介して出力端子3に出力し、それを出力電圧
Vout とする。
【0071】ここで、数10は所望の温度・入力電圧特
性を得られるように抵抗4を選択することにより、入力
電圧Vinに対してMOSFET5のドレイン電圧V1 は
一定となるが、この条件下でもチャンネルの平均電子移
動度μnは温度に依存し、温度が変化すると温度に比例
してドレイン電圧V1 は高くなる。そこで、レベル判定
回路8により、所定の閾値電圧を設定することにより、
所定の温度の検出ができる。また、数12の条件を充足
する拡散抵抗からなる抵抗4を決定し、レベル判定回路
8の閾値電圧として他の電圧若しくは電流に比例した電
圧と比較することにより、所定の電圧または電流の検出
ができる。
【0072】〈第五実施例〉図6は本実施例の定電圧回
路を使って電圧検出回路を構成するときの回路図を示す
ものであり、図7は本実施例の定電圧回路を使って電圧
検出回路を構成した回路の動作説明図である。
【0073】入力端子1と共通入出力端子2との間に直
列接続した抵抗値Rの抵抗4とMOSFET5のドレイ
ンDとソースSを接続し、MOSFET5のゲートGと
入力端子1とを接続し、その入力端子1と共通入出力端
子2との間に入力電圧Vinを印加する。また、MOSF
ET5のドレイン電圧V1 を、pチャンネルMOSFE
T9とnチャンネルMOSFET10とから構成される
インバータ11に入力し、インバータ11の出力を出力
端子3に導き、それを出力電圧Vout とする。
【0074】なお、数12の条件を充足する拡散抵抗か
らなる抵抗4を決定し、MOSFET5のドレイン電圧
V1 が所定の電圧レベルになったかどうかをpチャンネ
ルMOSFET9とnチャンネルMOSFET10とか
ら構成されるインバータ11で判定する。このときの検
出電圧はインバータ10の閾値電圧Vで決まる値とな
る。
【0075】次に、本実施例の動作について説明する。
【0076】例えば、入力電圧Vinを0から徐々に上昇
させていくとき、最初はインバータ11のpチャンネル
MOSFET9がオフ状態、nチャンネルMOSFET
10がオン状態で、その閾値電圧Vよりも、MOSFE
T5のドレイン電圧V1 の方が電圧が高いため出力電圧
Vout は0であるが、更に、入力電圧Vinを上昇させる
と、閾値電圧VTHを境に逆転してインバータ11のpチ
ャンネルMOSFET9がオン状態、nチャンネルMO
SFET10がオフ状態となり、出力電圧Vout は入力
電圧Vinに等しくなる。したがって、入力電圧Vinの閾
値電圧VTHを検出できる。インバータ11の閾値電圧V
は温度の影響をほとんど受けず、また、ドレイン電圧V
1 も温度に対して一定にすることが可能であるため高精
度の電圧検出が可能である。
【0077】〈第六実施例〉図8は本実施例の定電圧回
路を使って電圧検出回路を構成する他の事例の回路図を
示すものである。
【0078】入力端子1と共通入出力端子2との間に直
列接続した抵抗値Rの抵抗4とMOSFET5のドレイ
ンDとソースSを接続し、MOSFET5のゲートGと
入力端子1とを接続し、その入力端子1と共通入出力端
子2との間に入力電圧Vinを印加する。また、入力電圧
Vinは抵抗12及び抵抗13の直列回路に印加され、そ
れらの抵抗の値の抵抗値R12と抵抗値R13によって分圧
されて分圧電圧V2 となる。この分圧電圧V2 とMOS
FET5のドレイン電圧V1 の出力は比較回路25に入
力される。なお、抵抗12及び抵抗13は同一温度特性
のものであり、好ましくは、数12の条件を充足する拡
散抵抗からなる抵抗4と同一とするのがよい。
【0079】次に、本実施例の動作について説明する。
【0080】例えば、入力電圧Vinを0から徐々に上昇
させていくとき、抵抗値R12と抵抗値R13によって分圧
された分圧電圧V2 は比例して増加する。しかし、MO
SFET5のドレイン電圧V1 は途中で定電圧となるか
ら、ドレイン電圧V1 を基準電圧に設定すれば、分圧電
圧V2 がドレイン電圧V1 を越えるとき、それまで出力
電圧Vout が0であったものが、急激に高い電圧とな
る。したがって、入力電圧Vinが基準電圧のドレイン電
圧V1 より高いか否かを検出できる。抵抗12及び抵抗
13、抵抗4を同一温度特性としたものでは、温度の影
響をほとんど受けず、また、ドレイン電圧V1 も温度に
対して一定にすることが可能であるため高精度の電圧検
出が可能である。
【0081】なお、この回路において検出電圧にヒステ
リシス特性を持たせる場合は、図3または図4のような
定電圧回路を用いることもできるが、抵抗12と抵抗1
3を3個以上直列につないだ抵抗に置換し、各抵抗の接
点の電圧を選択的に分圧電圧V2 とすることによっても
可能である。
【0082】〈第七実施例〉図9は本実施例の定電圧回
路を使って電圧検出回路を構成する他の事例の回路図を
示すもので、図10は本実施例の定電圧回路を使って電
圧検出回路を構成した回路の動作説明図である。
【0083】本実施例の定電圧回路を使って電圧検出回
路を構成する回路は、第8図に示した第六実施例の抵抗
12と抵抗13の直列回路を、pチャンネルMOSFE
T35と抵抗34とからなる直列回路に置換したもので
ある。したがって、nチャンネルMOSFET5と抵抗
4とからなる定電圧回路と、pチャンネルMOSFET
35と抵抗34とからなる定電圧回路が構成され、nチ
ャンネルMOSFET5と抵抗4とからなる定電圧回路
のドレイン電圧V1 と、pチャンネルMOSFET35
と抵抗34とからなる定電圧回路の分圧電圧V2 とを、
比較回路25で比較するものである。
【0084】次に、本実施例の動作について説明する。
【0085】入力電圧Vinを「0」から徐々に上昇させ
ていくとき、nチャンネルMOSFET5のドレイン電
圧V1 は途中で定電圧となる。逆に、pチャンネルMO
SFET35を介して出力された抵抗34の電圧降下か
らなる分圧電圧V2 はpチャンネルMOSFET35の
飽和により途中から上昇することになる。ドレイン電圧
V1 を基準電圧に設定すれば分圧電圧V2 がドレイン電
圧V1 を越えるとき、それまで出力電圧Vout が「0」
であったものが、急激に高い電圧となる。したがって、
入力電圧Vinが基準電圧のドレイン電圧V1 より高いか
否かを検出できる。特に、本実施例では所望の閾値電圧
VTHでドレイン電圧V1 と分圧電圧V2が等しくなるよ
うに、nチャンネルMOSFET5と抵抗4とからなる
定電圧回路のドレイン電圧V1 と、pチャンネルMOS
FET35と抵抗34とからなる定電圧回路の分圧電圧
V2 の何れかの値を設定すればよい。
【0086】なお、この回路においても検出電圧にヒス
テリシス特性を持たせる場合は、図3または図4のよう
な定電圧回路を用いることができる。
【0087】〈第八実施例〉図11は本実施例の定電圧
回路を使って温度検出回路を構成する事例の回路図を示
すもので、図12は本実施例の定電圧回路を使って温度
検出回路を構成した回路の動作説明図である。
【0088】本実施例においては、nチャンネルMOS
FET5と抵抗4とからなる定電圧回路と、同じくnチ
ャンネルMOSFET45と抵抗44とからなる定電圧
回路が構成され、nチャンネルMOSFET5と抵抗4
とからなる定電圧回路のドレイン電圧V11と、nチャン
ネルMOSFET45と抵抗44とからなる定電圧回路
のドレイン電圧V12とを、比較回路25で比較するもの
である。
【0089】なお、ここで、抵抗4と抵抗44の温度特
性は互いに異にするものであり、所定の閾値温度TTHで
ドレイン電圧V11とドレイン電圧V12が一致するもので
あるがドレイン電圧V11とドレイン電圧V12の特性は、
両者が必ずしもその特性の対称性を必要とするものでは
ない。
【0090】次に、本実施例の動作について説明する。
【0091】温度を徐々に上昇させていくとき、nチャ
ンネルMOSFET5のドレイン電圧V11は定電圧状態
にあっても、その定電圧状態のドレイン電圧V11が順次
降下する。逆に、nチャンネルMOSFET45のドレ
イン電圧V12は定電圧状態にあっても、その定電圧状態
のドレイン電圧V12が順次上昇する。したがって、ドレ
イン電圧V11が基準電圧のドレイン電圧V12より高いか
否かによって温度が検出できる。特に、本実施例では所
望の閾値温度TTHでドレイン電圧V11とドレイン電圧V
12が等しくなるように、nチャンネルMOSFET5と
抵抗4とからなる定電圧回路のドレイン電圧V11と、p
チャンネルMOSFET45と抵抗44とからなる定電
圧回路の分圧電圧V12の何れかの値を設定すればよい。
【0092】また、MOSFET5とMOSFET45
を同一形状とすれば、ドレイン電圧V11とドレイン電圧
V12が等しくなる閾値温度TTHは高い精度で検出でき
る。また、MOSFET5とMOSFET45の一方の
MOSFET5またはMOSFET45を何らかの定電
圧回路に置換することもできる。
【0093】〈第九実施例〉図13は本実施例の定電圧
回路を使って電流検出回路を構成する事例の回路図を示
すものである。
【0094】入力端子1と共通入出力端子2との間に直
列接続した抵抗値Rの抵抗4とMOSFET5のドレイ
ンDとソースSを接続し、MOSFET5のゲートGと
入力端子1とを接続し、その入力端子1と共通入出力端
子2との間に入力電圧Vinを印加する。また、入力電圧
Vinは負荷回路50及び抵抗51の直列回路に印加さ
れ、それらの負荷回路50と抵抗値R51によって分圧さ
れて検出電圧V50となる。この検出電圧V50とMOSF
ET5のドレイン電圧V51の出力は比較回路25に入力
される。このとき、抵抗51の抵抗値R51は負荷回路5
0の負荷電流に応じて設定される。
【0095】次に、本実施例の動作について説明する。
【0096】まず、nチャンネルMOSFET5のドレ
イン電圧V51は定電圧状態にあるとする。負荷回路50
の負荷電流が増加すると、負荷電流に比例した検出電圧
V50は負荷電流の増加に応じて上昇する。したがって、
ドレイン電圧V51は定電圧状態にあり、かつ、比較回路
25の基準電圧となっているから、負荷電流に比例した
検出電圧V50がドレイン電圧V51を越えたとき、比較回
路25の出力は反転する。これによって所望の負荷電流
の検出が可能となる。
【0097】上記のように、各実施例の半導体装置は、
入力端子1と共通入出力端子2と出力端子3と、入力端
子1と出力端子3の間に接続された抵抗4と、ドレイン
Dを出力端子3に、ソースSを共通入出力端子2に、ゲ
ートGを入力端子1にぞれぞれ接続したMOSFET5
とを具備するものであり、抵抗4とMOSFET5から
なる第一実施例から第九実施例に示すように、基本回路
単位を有するものであり、請求項1の実施例の構成に相
当する。
【0098】したがって、MOSFET5を線形領域で
動作させたとき、そのドレイン電圧として定電圧を得る
定電圧回路となる。特に、MOSFET5と抵抗4とを
同一材料とすれば、出力電圧Vout が温度Tの変化の影
響を受けることがない。また、抵抗4及びMOSFET
5からなる回路は、レベル判定回路8、比較回路25と
の組合せにより、電圧、電流、温度等の汎用性のある検
出手段として使用できる基本回路となる。
【0099】上記実施例の半導体装置は、抵抗4と、抵
抗4の一端をゲートGに、抵抗4の他端をドレインDに
それぞれ接続し、ゲートGとソースS間に入力電圧Vin
を印加してなるMOSFET5と、MOSFET5のド
レイン電圧を入力するレベル判定回路8とを具備するも
のである。第三実施例及び第四実施例に示すように、基
本回路単位を有するものであり、請求項2の実施例の構
成に相当する。しかし、本発明を実施する場合には、閾
値の異なる複数のレベル判定回路8を用意し、複数の閾
値に対応出力する回路とすることもできる。
【0100】したがって、抵抗4とMOSFET5から
なる基本回路単位を持ち、線形領域で動作するMOSF
ET5のドレイン電圧から所定の線形出力を得て、それ
を1個以上のレベル判定回路8に入力することにより、
入力電圧Vinが所定の値より大きくなったとき、レベル
判定回路8がそれを出力するものであるから、入力電圧
Vinの大きさの判定を行なうことができる。
【0101】上記実施例の半導体装置は、抵抗4と、抵
抗4の一端をゲートGに、抵抗4の他端をドレインDに
それぞれ接続し、ゲートGとソースS間に入力電圧Vin
を印加してなるMOSFET5と、入力電圧Vinを印加
した直列接続された2個以上の抵抗12,13と、MO
SFET5のドレイン電圧と抵抗12,13の接続点の
電圧とを比較する比較回路25とを具備するものであ
る。第六実施例に示すように、基本回路単位を有するも
のであり、請求項3の実施例の構成に相当する。しか
し、本発明を実施する場合には、閾値の異なる複数の比
較回路25を用意し、複数の閾値に対応出力する回路と
することもできる。
【0102】上記実施例の半導体装置は、第1の抵抗4
と、第1の抵抗4の一端をゲートGに、第1の抵抗4の
他端をドレインDにそれぞれ接続し、ゲートGとソース
S間に入力電圧Vinを印加してなる第1のMOSFET
5とからなる第1の回路と、第1の抵抗4とは温度特性
を異にする第2の抵抗44と、第2の抵抗44の一端を
ゲートGに、第2の抵抗44の他端をドレインDにそれ
ぞれ接続し、ゲートGとソースS間に電圧を印加してな
る第2のMOSFET45とからなる第2の回路と、第
1の回路の第1のドレイン電圧V11と第2の回路の第2
のドレイン電圧V12を入力する比較回路25とを具備す
るものである。第八実施例に示すように、基本回路単位
を有するものであり、請求項4の実施例の構成に相当す
る。
【0103】したがって、抵抗4とMOSFET5から
なる基本回路単位を持つ第1の回路の第1のドレイン電
圧と、同様の構成からなる第2の回路の第2のドレイン
電圧とを比較回路25に入力し、第1の抵抗4とその第
1の抵抗4と温度特性を異にする第2の抵抗44によっ
て、第1のドレイン電圧と第2のドレイン電圧の定電圧
が温度に依存した変化となり、第1のドレイン電圧と第
2のドレイン電圧の定電圧が特定の閾値温度でのみ一致
するように設定しておけば、両者間の差をもって温度T
の検出を行なうことができ、前記基本回路単位の一方の
みを単体で定電圧回路として使用しても温度検出機能を
持ち、かつ、その場合には定電圧回路としても機能する
ことができる。
【0104】上記実施例の半導体装置は、入力電圧Vin
を印加する負荷回路50と直列接続した第2の抵抗51
との接続点の電圧と、基本回路単位を持つ回路のMOS
FET5のドレイン電圧とを比較する比較回路25とを
具備するものである。第九実施例に示すように、基本回
路単位を有するものであり、請求項5の実施例の構成に
相当する。
【0105】したがって、抵抗4とMOSFET5から
なる基本回路単位を持つ回路のMOSFET5のドレイ
ン電圧として定電圧を得て、入力電圧Vinを印加する負
荷回路50に直列接続した第2の抵抗51から、負荷電
流50に比例した電圧降下を得、比較回路25でMOS
FET5からなる回路のドレイン電圧の定電圧を基準電
圧として、負荷回路50に直列接続した第2の抵抗51
による電圧降下を比較することにより、負荷回路50の
電流検出を行なうことができる。
【0106】上記実施例の半導体装置は、前記請求項1
乃至請求項5の何れか1つに記載の抵抗4を、半導体か
らなる抵抗、所謂、拡散抵抗とし、MOSFET5の温
度特性と抵抗4の温度特性を一致させることにより、同
一基板に成長させることができ、熱的環境を均一化する
ことによって、温度変化に影響をなくすものであり、第
一実施例乃至第九実施例に共通し、請求項6の実施例の
構成に相当する。
【0107】上記実施例の半導体装置は、前記請求項1
乃至請求項6の何れか1つに記載の抵抗4を、複数の抵
抗4,24とし、その複数の抵抗4,24はスイッチ
7,17によって選択自在としたものであるから、複数
の抵抗4,24によってその特性を変更することができ
る。したがって、抵抗4とMOSFET5からなる基本
回路単位を持つ回路のMOSFET5のドレイン電圧と
して、複数の定電圧を得ることができる。図4において
は、抵抗を2個としているが、本発明を実施する場合に
は、2個以上に適用できることは勿論である。これは請
求項7の実施例の構成に相当する。
【0108】上記実施例の半導体装置は、前記請求項1
乃至請求項7の何れか1つに記載のMOSFET5を、
同一材料で絶縁膜容量、チャンネル幅、チャンネル長の
1つ以上を変更した複数のMOSFET5,15と複数
のスイッチ6,16で構成したものであるから、複数の
MOSFET5,15をスイッチ6,16によって切替
えその特性を変更することができる。このとき、同一材
料で同一形状若しくは絶縁膜容量、チャンネル幅、チャ
ンネル長の1つ以上を変更したMOSFETとすること
により、スイッチ6,16によって切替えたとき、温度
条件によって予測できない出力を得るようなことがな
い。これは請求項8の実施例の構成に相当する。
【0109】上記実施例の半導体装置は、前記請求項
2、請求項6乃至請求項8の何れか1つに記載のレベル
判定手段を、CMOSインバータとしたものであるか
ら、IC化に好適であり、両者を単一の基板上に形成す
ることができる。コンパクト化でき、また、温度の影響
を少なくすることができる。
【0110】なお、第四実施例及び第五実施例のレベル
判定回路8は、シュミット回路等の内蔵する閾値によっ
てその入力する電圧を判断するものであり、閾値電圧が
用意されている比較回路が使用でき、本発明を実施する
場合には、結果的に、自己が持つ閾値、例えば、トラン
ジスタのベース・エミッタ間電圧、ダイオードの順方向
電圧降下、定電圧ダイヤード等や、または、特定の閾値
とを比較する例えば、差動増幅器、オペアンプ、ウイン
ド型比較器等からなる比較手段であればよい。
【0111】また、前記実施例のスイッチ6,16、
7,17は通常スイッチング回路としてMOSFETの
論理回路が使用されるが、本発明を実施する場合には、
それに限定されるものではなく、アナログスイッチ回路
等が使用でき、結果的に外的条件によってスイッチング
動作するスイッチ手段であればよい。
【0112】
【発明の効果】請求項1の発明の半導体装置において
は、入力端子と共通入出力端子との間に、直列接続した
抵抗とMOSFETのドレインとソースとを接続し、M
OSFETのゲートと入力端子とを接続し、その入力端
子と共通入出力端子との間に入力電圧を印加し、MOS
FETを線形領域で動作させたとき、そのドレイン電圧
として定電圧を得るものである。特に、MOSFETと
抵抗とを同一材料とすれば、出力電圧が温度変化の影響
を受けることがない。また、抵抗及びMOSFETから
なる回路は、MOSFETを線形領域で動作させたとき
定電圧回路として動作し、レベル判定手段、比較手段と
の組合せにより、電圧、電流、温度等の汎用性のある検
出手段として使用できる基本回路となる効果を奏する。
【0113】請求項2の発明の半導体装置においては、
抵抗とMOSFETからなる基本回路単位を持ち、線形
領域で動作するMOSFETのドレイン電圧から所定の
線形出力を得て、それを1個以上のレベル判定手段に入
力することにより、入力電圧が所定の値より大きくなっ
たとき、レベル判定手段がそれを出力するものであるか
ら、入力電圧の大きさの判定を行なうことができる。特
に、複数のレベル判定手段を有するものでは、閾値を複
数にすることができ、その入力電圧の複数レベルを判別
することができる。
【0114】請求項3の発明の半導体装置においては、
抵抗とMOSFETからなる基本回路単位を持ち、MO
SFETのドレイン電圧から定電圧を得る。その定電圧
と前記入力電圧を印加した直列接続された2個以上の抵
抗の接続点の電圧とを1個以上のレベル判定手段で比較
することによって、入力電圧が所定の閾値電圧になった
ことを判断できる。また、このとき、抵抗の接続点の電
圧を複数用意することにより、レベル判定にヒステリシ
スを持たせることができる。そして、複数のレベル判定
手段とすることにより、その入力電圧の複数レベルを判
別することができる。
【0115】請求項4の発明の半導体装置においては、
抵抗とMOSFETからなる基本回路単位を持つ第1の
回路の第1のドレイン電圧と、同様に、第2の回路の第
2のドレイン電圧とを比較回路に入力し、第1の抵抗と
その第1の抵抗と温度特性を異にする第2の抵抗によっ
て、第1のドレイン電圧と第2のドレイン電圧の定電圧
が温度に依存した変化となり、第1のドレイン電圧と第
2のドレイン電圧の定電圧が特定の閾値温度でのみ一致
するように設定しておけば、両者間の差をもって温度検
出を行なうことができ、前記基本回路単位の一方のみを
単体で定電圧回路として使用しても温度検出機能を持
ち、かつ、定電圧回路としても機能することができる効
果がある。
【0116】請求項5の発明の半導体装置においては、
抵抗とMOSFETからなる基本回路単位を持つ回路の
MOSFETのドレイン電圧として定電圧を得て、入力
電圧を印加する負荷回路に直列接続した第2の抵抗か
ら、負荷電流に比例した電圧降下を得、比較回路で前記
MOSFETからなる回路のドレイン電圧の定電圧を基
準電圧として、負荷回路に直列接続した第2の抵抗によ
る電圧降下を比較することにより、負荷回路の電流検出
を行なうことができる。
【0117】請求項6の発明の半導体装置においては、
前記請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の抵抗
を、半導体からなる抵抗とし、MOSFETの温度特性
と抵抗の温度特性を一致させることにより、MOSFE
Tと抵抗とを同一基板状で、しかも、同一温度特性の材
料で形成できるから、温度変化の影響をなくすことがで
きる。
【0118】請求項7の発明の半導体装置においては、
前記請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の抵抗
を、複数の抵抗とし、その複数の抵抗はスイッチ手段に
よって選択自在としたものであるから、複数の抵抗によ
ってその出力電圧の特性を変更することができ、また、
閾値の切替えにより、ヒステリシスを持たせることもで
きる。
【0119】請求項8の発明の半導体装置においては、
前記請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載のMOS
FETを、同一材料で同一形状若しくは絶縁膜容量、チ
ャンネル幅、チャンネル長の1つ以上を変更した複数の
MOSFETと複数のスイッチ手段で構成したものであ
るから、複数のMOSFETをスイッチ手段によって切
替えその特性を変更することができる。また、温度条件
によって出力条件が変化することがない。
【0120】請求項9の発明の半導体装置においては、
前記請求項2、請求項6乃至請求項8の何れか1つに記
載のレベル判定手段を、CMOSインバータとしたもの
であるから、IC化に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の半導体装置における第一実施例
の定電圧回路の構成を示す回路図である。
【図2】図2は本発明の半導体装置における第一実施例
の温度と出力電圧の概略特性を説明する説明図である。
【図3】図3は本発明の半導体装置における第二実施例
の定電圧回路に定電圧出力の電圧切替機能を持たせた場
合の回路図である。
【図4】図4は本発明の半導体装置における第三実施例
の定電圧回路に電圧切替機能を持たせた場合の回路図で
ある。
【図5】図5は本発明の半導体装置における第四実施例
で使用した定電圧回路を種々の検出回路に適用するとき
の概念図である。
【図6】図6は本発明の半導体装置における第五実施例
の定電圧回路を使った電圧検出回路を構成する回路図で
ある。
【図7】図7は本発明の半導体装置における第五実施例
の定電圧回路を使った電圧検出回路を構成した回路の動
作説明図である。
【図8】図8は本発明の半導体装置における第六実施例
の定電圧回路を使って電圧検出回路を構成する回路図で
ある。
【図9】図9は本発明の半導体装置における第七実施例
の定電圧回路を使った電圧検出回路を構成する回路図で
ある。
【図10】図10は本発明の半導体装置における第七実
施例の定電圧回路を使った電圧検出回路を構成した回路
の動作説明図である。
【図11】図11は本発明の半導体装置における第八実
施例の定電圧回路を使った温度検出回路を構成する回路
図である。
【図12】図12は本発明の半導体装置における第八実
施例の定電圧回路を使った温度検出回路を構成した回路
の動作説明図である。
【図13】図13は本発明の半導体装置における第九実
施例の定電圧回路を使った電流検出回路を構成する回路
図である。
【図14】図14は従来の定電圧回路の基本的回路構成
図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 共通入出力端子 3 出力端子 4 抵抗 5 MOSFET 8 レベル判定回路 25 比較回路 D ドレイン S ソース G ゲート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子と共通入出力端子と出力端子
    と、 前記入力端子と前記出力端子の間に接続された抵抗と、 ドレインを前記出力端子に、ソースを前記共通入出力端
    子に、ゲートを前記入力端子にぞれぞれ接続したMOS
    FETとを具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 抵抗と、 前記抵抗の一端をゲートに、前記抵抗の他端をドレイン
    にそれぞれ接続し、前記ゲートとソース間に入力電圧を
    印加するMOSFETと、 前記MOSFETのドレイン電圧を入力する1個以上の
    比較手段とを具備することを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 抵抗と、 前記抵抗の一端をゲートに、前記抵抗の他端をドレイン
    にそれぞれ接続し、前記ゲートとソース間に入力電圧を
    印加するMOSFETと、 前記入力電圧を印加する直列接続された2個以上の抵抗
    と、 前記MOSFETのドレイン電圧と前記抵抗の接続点の
    電圧とを比較する1個以上の比較手段とを具備すること
    を特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 第1の抵抗と、前記第1の抵抗の一端を
    ゲートに、前記第1の抵抗の他端をドレインにそれぞれ
    接続し、前記ゲートとソース間に電圧を印加してなる第
    1のMOSFETとからなる第1の回路と、 前記第1の抵抗とは温度特性を異にする第2の抵抗と、
    前記第2の抵抗の一端をゲートに、前記第2の抵抗の他
    端をドレインにそれぞれ接続し、前記ゲートとソース間
    に電圧を印加してなる第2のMOSFETとからなる第
    2の回路と、 前記第1の回路の第1のドレイン電圧と前記第2の回路
    の第2のドレイン電圧を入力する比較手段とを具備する
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 第1の抵抗と、前記第1の抵抗の一端を
    ゲートに、前記第1の抵抗の他端をドレインにそれぞれ
    接続し、前記ゲートとソース間に入力電圧を印加するM
    OSFETからなる回路と、 前記入力電圧を印加する負荷回路及び前記負荷回路に直
    列接続した第2の抵抗と、 前記負荷回路と第2の抵抗との接続点の電圧と前記回路
    のMOSFETのドレイン電圧とを比較する比較手段と
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記抵抗は、半導体からなる抵抗である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに
    記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記抵抗は、複数の抵抗とし、その複数
    の抵抗はスイッチ手段によって選択自在としたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の半
    導体装置。
  8. 【請求項8】 前記MOSFETは、同一材料で同一形
    状若しくは絶縁膜容量、チャンネル幅、チャンネル長の
    1つ以上を変更した複数のMOSFETと複数のスイッ
    チ手段で構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    7の何れか1つに記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記比較手段は、CMOSインバータと
    したことを特徴とする請求項2、請求項6乃至請求項8
    の何れか1つに記載の半導体装置。
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