JPH06265556A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

Info

Publication number
JPH06265556A
JPH06265556A JP5350193A JP5350193A JPH06265556A JP H06265556 A JPH06265556 A JP H06265556A JP 5350193 A JP5350193 A JP 5350193A JP 5350193 A JP5350193 A JP 5350193A JP H06265556 A JPH06265556 A JP H06265556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
container
reaction container
automatic analyzer
fixing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5350193A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Takakura
健 高倉
Hiromichi Sato
弘道 佐藤
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5350193A priority Critical patent/JPH06265556A/ja
Publication of JPH06265556A publication Critical patent/JPH06265556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 反応容器の設置状態を自動的に検知し、正常
に固定されていない反応容器における測定処理を防ぎ、
測定値の異常、試料,試薬の損失を防止する。 【構成】 試料,試薬を保持する保持機構Mと、試料中
の測定対象を検体する反応容器8を固定部材ストッパ9
により固定,保持する反応ディスク機構Rと、前記反応
容器8の固定状態を検知する反応容器固定検知部Sと、
前記保持機構Mの試薬を前記反応ディスク機構R内の試
料に分注させる分注機構Dと、前記反応容器8で反応処
理された試料を光学的に測定する蛍光光度計16と、こ
れらを制御する制御装置C等を備えた自動分析装置であ
って、前記反応容器固定検知部Sは固定部材ストッパ9
の位置を検知する位置検知器19と前記反応容器8の位
置を検知する位置検知器18とを備え、この両信号によ
り分注開始前に自動的に反応容器8設置の良否判断を行
い、正常に固定されていない反応容器8の使用を防止す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動分析装置に係り、
交換可能な反応容器の設置状態の良否を自動判定する機
能を備えた高精度な自動分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動分析装置は、近時においては、病院
や検査センタにおいて病気の診断,早期発見に不可欠な
装置として広く使用されている。上記自動分析装置にお
いて、試料検体や試薬の反応処理を行い、前記試料検体
中の目的成分値を光学的に測定するための反応容器は、
自動分析装置の性能を決定付ける重要な部材であり、そ
の市場の拡大と共に改良がはかられ進歩を遂げてきた。
最近では、プラスチック成形技術の進歩により、高精
度、低価格のプラスチック反応容器が実用化され、この
ため反応容器を使い捨て使用する自動分析装置も普及し
つつある。
【0003】従来の一般の生化学分析装置では、濃度1
0~6Mol/l程度の測定をなし得なかったのに比し、
高感度免疫測定、例えば後天性免疫不全症候群(AID
S)の診断装置においては、非常に高感度に測定する必
要がある。そのために、前記反応容器の汚れに対して非
常に敏感であり、洗浄を行い繰り返し使用は不可能であ
るため、この面からも使い捨て使用にする必要が生じ
た。
【0004】使い捨て使用にすると、前記反応容器交換
回数は非常に多く、交換作業は人間の手によって行われ
る。このとき、前記反応容器の固定が不完全で、例えば
濃度検出用の蛍光光度計の光軸に対する角度がずれる
と、測定デ−タの精度が大きくずれの影響を受ける。そ
こで、測定の信頼性を確保するためには、自動分析装置
における反応容器の設置状態を監視し、固定不良の状態
を検知する必要があった。
【0005】この対策として、自動分析装置中の反応容
器の有無を検知することが一般的に行なわれ、前記反応
容器の自動供給装置が考案されるなどその取扱いの自動
化が進められている。なお、これに関連する技術として
は、実開平1−158966号公報記載の技術が知られ
ている。
【0006】また、前記反応容器を手動の固定部材にて
固定する装置では、当該反応容器を固定することを失念
したり、あるいはその固定が不完全といった人為的なミ
スの可能性は常に存在する。特に、使い捨てタイプの反
応容器を用いる自動分析装置においては、前述の如く前
記反応容器の交換回数が多いため、上記人為的なミス可
能性の存在は重大な問題である。
【0007】従来の反応容器の検知装置では、前記反応
容器の有無の検知は可能であっても、前記反応容器の設
置状態を検知する事は不可能であり、自動分析装置を使
用する人間の目視判断にたよっているのが現実である。
【0008】しかも、自動分析装置の多くは、外部光の
影響や異物混入および機械的な損傷を防止するためカバ
−等により前記反応容器を被い保護しているため、一度
測定が開始されると前記反応容器の設置状態の確認がで
きないという欠点もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の交換可能な
反応容器を使用する自動分析装置においては、交換後の
反応容器の設置状態が正常であるかどうかの確認は非常
に重要な問題である。正常に設置または固定されていな
い反応容器は、測定処理のため自動分析装置内を移送中
に、自動分析装置から落下したり、該装置の他の構成部
材にぶつかる可能性もあった。そのため、反応容器自
体,前記反応容器以外の自動分析装置構成部材の機械的
な破損や試料検体および試薬の損失,破壊につながる危
険性を有するという問題があった。
【0010】また、破損に至らないまでも、前記反応容
器は測光部に対し正しく設置されていないため、測定値
は著しく信頼性を欠くものとなり、例えば正常な血清に
対し異常なデ−タを出力し、病名誤診の因となる。本発
明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされた
もので、反応容器の設置状態を自動的に検知し、正常に
固定されていない反応容器による測定処理を防止し、反
応容器交換に伴う前記容器固定不良に基づく測定値の異
常,試料検体や試薬の損失等を防止する自動分析装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る自動分析装置の構成は、試料検体と試
薬を混合し、所定の反応を起こさせる交換可能な一連の
反応容器と、前記反応容器を固定するための固定部材を
有し、前記一連の反応容器の列を保持する反応容器設置
部と、前記反応容器で反応処理された試料を光学的に測
定する測光部と、前記各部を制御する制御部と、前記測
光デ−タを演算処理するデ−タ処理装置とを備え、前記
反応容器設置部は、前記固定部材の位置を検知する位置
検知器と、前記反応容器の位置を検知する位置検知器と
を設け、この二つの検知情報から当該固定部材による前
記反応容器の設置状態の良否判断を行えるようにしたも
のである。
【0012】すなわち、より詳しくいえば、反応容器の
自動分析装置内の移送経路中に、反応容器を固定する部
材の位置を判定するための検知器と、反応容器の位置を
判定する検知器とを備え、この二つの検知情報から試
料,試薬を反応容器に分注する前の段階において一連の
反応容器列の固定状態を自動判定できるようにしたもの
である。
【0013】
【作用】上記各技術手段の働きは次の通りである。本発
明の構成によれば、反応容器設置部に固定部材の位置を
検知する位置検知器と、反応容器の位置を検知する位置
検知器とを設けたので、固定部材の位置検知から反応容
器の固定可否が検知され、反応容器の位置検知器から前
記反応容器の有無,位置の検知が行なわれ、判断手段に
より両方の検知信号から反応容器の固定が完全に行われ
ているかどうかの良否判定ができる。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1ないし図5を参
照して説明する。 〔実施例 1〕図1は、本発明の一実施例に係る自動分
析装置の構成を一部ブロックで示した斜視図、図2は、
図1の実施例に係る自動分析装置の断面図、図3は、図
2の実施例に係る自動分析装置の部分拡大説明図であ
る。
【0015】図1において、本実施例に係る自動分析装
置は、試料や試薬を所定の状態に保持する保持機構M
と、前記保持機構Mに隣接して設置され試料中の測定対
象を検体する反応容器を固定し保持する反応ディスク機
構Rと、前記反応容器の固定状態を検知する反応容器固
定検知部Sと、前記保持機構Mの試薬を前記反応ディス
ク機構R内の試料中に分注させる分注機構Dと、前記反
応容器で反応処理された試料を光学的に測定する測光部
Iと、これらの機構を制御する制御装置C等から構成さ
れている。
【0016】前記試薬保持機構Mは、試薬が充たされて
いる試薬容器2と、前記試薬容器2が載置されている円
形状の試薬テ−ブル1と、前記試薬容器2と前記試薬テ
−ブル1とを内蔵し一定状態にて保管する試薬保冷庫3
と、試料が充たされている試料容器5が載置されている
円形状の試料テ−ブル4等とからなっている。前記試薬
保冷庫3は有底の円筒形状であり、その底面から所定の
高さの位置には前記試薬テ−ブル1が設けられている。
【0017】前記試薬テ−ブル1と試薬保冷庫3の底面
部との間が保冷部となっており、前記試薬容器2を一定
の保冷状態にて保管している。前記試料テ−ブル4は、
前記試薬保冷庫3の保冷部外に位置し、前記試薬テ−ブ
ル1の上に取付けられ、前記試料テ−ブル4には試料容
器5が円周上に配列されている。前記試薬テ−ブル1と
前記試料テ−ブル4とは同一駆動軸で駆動され回転する
ようになっている。
【0018】一方、反応ディスク機構Rは、試料と試薬
とを反応させる反応容器8と、該反応容器8を固定する
ストッパ9とが取り付けられているほぼ円板形状の反応
テ−ブル6と、前記反応テ−ブル6の外縁部の下部には
前記反応容器8の上部を除く部分を内包し、かつ、前記
反応容器8を定温に保持する反応恒温槽7と、前記反応
容器8内から試料と試薬との反応液を吸引し、前記反応
容器8内に洗浄液を吐出洗浄する洗浄装置10とから構
成されている。
【0019】前記反応テ−ブル6は、その円板部の周縁
は下方に段差のある縁部を有し、前記円板部と前記段差
部とは傾斜部により連続しており、前記外縁部には前記
反応容器8と、前記反応容器8に対応して当該反応容器
8を挾持する前記ストッパ9とが取り付けられている。
また、前記反応テ−ブル6は、前記反応容器8,前記ス
トッパ9とが取り付けられた状態にて回転するようにな
っており、この反応テ−ブル6の回転平面と前記試薬テ
−ブル1,試料テ−ブル4との回転平面とは平行になっ
ている。
【0020】前記洗浄装置10は、前記反応テ−ブル6
の外縁部の上方に被うように設けられ、かつ、外縁部近
傍所定の箇所に設けられたピストン部材を有するシリン
ジ12と接続されている。さらに、前記シリンジ12を
介して前記蠕動部材を有するペリスタポンプ11と接続
されている。前記反応容器8内からの反応液の吸引は前
記ペリスタポンプ11にて行ない、前記反応容器8内へ
の洗浄液の吐出は前記シリンジ12にて行われる。
【0021】反応容器固定検知部Sは、前記ストッパ9
と対応して当該ストッパ9の固定状況を検知するストッ
パ検知器19と前記反応容器8の有無,位置を検定する
反応容器検知器18(図2参照)とからなっている。
【0022】分注機構Dは、分注シリンジ13と分注器
14とこの分注器14を洗浄するプロ−ブ洗浄槽15と
からなり、前記試薬保持機構Mと前記反応ディスク機構
Dとの間に配置されている。
【0023】前記分注器14はア−ム14aとその駆動
軸(図示せず)とからなり、この駆動軸を中心としてア
−ム14aが回転するようになっている。その回転は前
記反応テ−ブル6,前記試薬テ−ブル1,前記試料テ−
ブル4等の回転面に平行である。
【0024】前記ア−ム14aの先端にはプロ−ブ14
cが取付けられ、このプロ−ブ14cは前記分注シリン
ジ13と配管により接続されている。分注器14の吸
引,吐出動作は、前記分注シリンジ13の往復運動によ
ってプロ−ブ14cを通じて行い、前記ア−ム14aの
回転により前記試薬容器2内の試薬および前記試料容器
5内の試料を吸引して、所定の吐出位置30(※印にて
図示する)の前記反応容器8上まで移送し吐出する。
【0025】前記プロ−ブ洗浄槽15は、前記プロ−ブ
14cの回転軌道上で、前記試薬容器2内の試薬および
前記試料容器5内の試料を吸引する位置と前記反応容器
8上の所定の吐出位置30とのほぼ中間に配置され、前
記プロ−ブ14cが洗浄されるようになっている。
【0026】測光部Iは、試料と試薬との反応液を蛍光
測定するための蛍光光度計16が前記反応恒温槽7内に
設置されている。
【0027】制御部Cは、フロッピ−デイスクドライブ
(FDD)20,CRT21、プリンタ22、A/D変
換器23、温度コントロ−ラ24、操作パネル25、C
PU27等がそれぞれインタ−フェイス26を介して前
記保持機構M,前記反応ディスク機構R,前記反応容器
固定検知部S,分注機構D等と接続され、それらの駆動
装置(いずれも図示せず)を所定の条件に制御すると共
に、前記反応容器固定検知部Sから二つの検知信号を受
け、CPU27が前記反応容器8の設置状態の良否を判
断するようになっている。
【0028】前記温度コントロ−ラ24は、前記反応恒
温槽7に付設されているヒ−タおよび温度センサ(いず
れも図示せず)により当該反応恒温槽7を温度制御す
る。前記反応恒温槽7内の温度は、前記反応テ−ブル6
が前記分注器14によって前記反応容器8に試薬が吐出
される前述の位置30から時計方向に回転し、蛍光光度
計16で測定されるまでの間に、前記反応容器内の試薬
は一定の温度、例えば37℃に昇温されるようになって
いる。
【0029】図2,3にしたがい、さらに詳細説明す
る。図2は、図1の実施例に係る自動分析装置における
反応テ−ブル6と反応容器検知器18,ストッパ検知器
19との配置関係を示す説明図であり、図3は、図2の
実施例に係る自動分析装置における反応容器8,ストッ
パ9,ストッパ検知器19の相互位置を示す細部説明図
である。図2,3の図中、図1と同一符号は同等部分で
あり、詳細な説明を省略する。
【0030】前記反応テ−ブル6は、その裏面部に設け
られたパルスモ−タ31,プ−リ32,タイミングベル
ト33,プ−リ34,駆動軸35,フランジ36等から
なる駆動部により駆動され、CPU27により位置制御
される。
【0031】また、前記反応テ−ブル6の裏面の全周に
はスリット37が設けられ、前記スリット37に対応し
てスリット検知器38が備えられ、当該スリット検知器
38が前記スリット37を検知し、その検知信号により
パルスモ−タ31が制御され、前記反応テ−ブル6の位
置制御が行なわれる。
【0032】前記反応恒温槽7は、上方に開口部を有す
るコ字形状であり、このコ字部は、前記反応容器8を内
包するようになっている。前記反応容器8の位置を検知
する反応容器検知器18は、前記反応恒温槽7のコ字形
状部内であって、かつ、前記反応容器8との対向する面
の内側面に配設されている。前記反応容器8を固定する
前記ストッパ9は反応テ−ブル6上に配置されており、
その一端を軸として円弧状に回転可能である。
【0033】前記ストッパ9の位置を検知するストッパ
検知器19は、前記反応テ−ブル6の外縁部外側近傍
で、かつ、前記反応容器8の回転と並行な軌道上の所定
の位置に配設されている。前記ストッパ検知器19は、
ストッパ9と対応して前記反応テ−ブル6の外縁部外側
近傍で、かつ、前記反応テ−ブル6上の前記反応容器8
の回転軌道と並行な軌道上の所定の位置に設けられてい
る。
【0034】前記反応容器8上面には突起8´が設けら
れ、該突起8´は前記ストッパ9が一定の位置をとると
きに当接するようになっている。
【0035】次に、本実施例に係る自動分析装置におけ
る動作および反応容器8の固定状態の良否を判断する機
能の説明をする。先ず、一連の分析動作を説明する。試
料容器5内の試料としては、被検抗原を含む血清,血漿
あるいは尿素の生体液が用いられる。
【0036】試薬容器2内の試薬としては、通常使用さ
れている試薬が用いられるが、特にウィルスの免疫反応
等の分析を行う場合には抗体をコ−ティングした固相を
含む試薬液が用いられる。
【0037】多数の前記試料容器5が試料テ−ブル4に
保持され、前記試薬容器2は試薬保冷庫3により所定の
温度に冷却保持される。前記冷却保持されている試料
は、前記試料テ−ブル4上の前記試料容器5から所定量
を分注器14のプロ−ブ14cにて吸引され、反応テ−
ブル6上の指定位置30にある反応容器8まで移送さ
れ、この反応容器8内に吐出される。吐出後、分注器1
4のプロ−ブ14cは、プロ−ブ洗浄槽15にて十分に
洗浄され、試料液のキャリオ−バによる汚染を防止す
る。
【0038】次に、前記反応テ−ブル6を回転させ、前
記反応容器8の配列群を回転移送する。この操作が順次
繰り返されることにより、第一段階として、ウィルス等
の抗原を含む試料液が必要数だけ前記反応容器8へ移送
される。
【0039】第二段階として、抗体がコ−テイングされ
た固相を含む試薬液が、前記試薬容器2から同様にして
前記分注器14にて吸引され、前記吐出位置30上の前
記反応容器8に分注される。
【0040】分注後、前記反応テ−ブル6を駆動装置に
より数秒間振動させ、前記反応容器8内の試料液と試薬
液との混合液が撹拌される。この撹拌により前記試料液
の被検抗原と前記試薬液に含まれる抗体とがコ−テイン
グされた固相体とが接触し、前記抗体の可動相部分が前
記抗原と結合する。
【0041】所定時間経過後に、シリンジ12により洗
浄装置10から洗浄液を吐出し固相体を洗浄し、高感度
測定にとってノイズ源となる未反応液をペリスタポンプ
11により前記反応容器8内から吸引して排出する。
【0042】その後、酵素反応液である基質液を加え、
所定時間の基質反応経過後、反応恒温槽7の内に設置さ
れている蛍光光度計16により試料中の被検成分濃度を
分析する。測定値はA/D変換器23にて変換され出力
信号となる。
【0043】上記分析操作において、前記反応テ−ブル
6がスリット検知器38,パルスモ−タ31,CPU2
7等により位置制御され、前記反応テ−ブル6上に前記
ストッパ9により固定された検知対象の反応容器8が、
前記反応容器検知器18および前記ストッパ検知器19
の位置する所定の場所に移動する。
【0044】前記反応容器検知器18は、反射型の光電
センサで、前記反応容器8の表面の特定位置に光を照射
し、反射光の強弱または有無により前記反応容器8の位
置,有無を検知する。前記ストッパ検知器19も同様の
反射型の光電センサで、前記ストッパ9の特定位置に光
を照射し、反射光の強弱または有無により前記ストッパ
9の位置を検知する。
【0045】図2における図中に示す矢印は、前記反応
容器検知器18,前記ストッパ検知器19からの出射光
および反射光をそれぞれ示したものであり、反射光の強
弱,有無から前記ストッパ9の位置、前記反応容器8の
位置,有無をそれぞれ検知することができる。
【0046】図3に示すごとく、前記ストッパ9は反応
テ−ブル6上において図示のa,b,cの位置をとるこ
とができる。前記ストッパ9が、図示aの位置にある状
態においては前記反応容器8が全く固定されていない状
態である。前記ストッパ9が、図示bの位置にある状態
においては反応容器8の固定が不完全な状態である。し
たがって、a,bの位置状態では測光デ−タの異常や装
置本体を損傷する可能性がある。
【0047】前記ストッパ9が、図示cの位置にある状
態においては、前記反応容器8上面の突起8´と前記ス
トッパ9とが当接する位置にあり、正常な固定状態とな
っている。このようにストッパ検知器19からの出射光
と前記ストッパ9の反射光からその位置が検知され固定
状態の良否が判別する。
【0048】前記反応容器検知器18,前記ストッパ検
知器19から出力する2個の検知信号は、インタ−フェ
イス26を介してCPU27に入力する。前記CPU2
7は、前記反応容器8が所定の位置にあり、かつ、前記
ストッパ9が所定の位置にある場合にのみ設置状態が正
常であると判断する。次に、前記反応テ−ブル6を回転
させ、次の反応容器8の検知を行う。このような操作を
順次繰り返すことにより前記反応テ−ブル6上の全ての
反応容器の設置状態を検知する。
【0049】〔実施例 2〕図4は、本発明の他の一実
施例に係る自動分析装置の断面図である。図中、図2と
同一符号は同等部分であるので詳細な説明は省略する。
図4に示す本実施例に係る自動分析装置は、〔実施例
1〕とほぼ同一の構成であるが反応容器検知器18とス
トッパ検知器19との取り付け位置が異なる。
【0050】〔実施例 1〕においては、反応容器検知
器18は、前記反応恒温槽7のコ字形状部内であって、
かつ、反応容器8との対向する面の内側面に配設したの
に対し、〔本実施例〕においては、反応テ−ブル6の外
縁部の内側の位置に内蔵させたものである。〔実施例
1〕においては、ストッパ検知器19は、反応恒温槽7
の外側であって、かつ、反応テ−ブル6の外縁外側近傍
上に配設したのに対し、〔本実施例〕においては、反応
テ−ブル6の外縁部の内側、かつ、前記反応容器検知器
18の内側の位置に内蔵させたものである。すなわち、
反応容器8およびストッパ9をそれぞれの部材の裏面か
ら検知するものである。
【0051】〔実施例 3〕図5は、本発明のさらに他
の一実施例に係る自動分析装置の部分拡大説明図であ
る。図中、図3と同一符号は同等部分であるので詳細な
説明は省略する。図5に示す本実施例に係る自動分析装
置は、〔実施例 1〕,〔実施例 2〕とほぼ同一の構
成であるが、ストッパ検知器19と反応テ−ブル6との
構成が異なる。
【0052】本実施例においては、図5に示すごとく、
前記反応テ−ブル6には、光透過窓wが設ける。その位
置は、ストッパ9が反応容器8を固定したとき、当該ス
トッパ9の回転軸部の反対側端部が前記光透過窓wをお
おう位置である。すなわち、ストッパ9が反応容器8を
固定したときの当該ストッパ9の回転軸部反対側端部の
該回転軸部側近傍である。前記ストッパ検知器19は、
光源19aと受光器19bとからなる。前記光源19a
から前記受光器19bへの光束が、前記光透過窓wを透
過するように前記反応テ−ブル6の両側、かつ、一直線
上それぞれ配置されている。
【0053】ストッパ9が図示の如くa,bの位置にあ
る場合には、光源19aからの光束は光透過窓wを透過
し、前記ストッパ9が、反応容器8を固定していない位
置にあることを示す信号を受光器19bが制御部C(図
1参照)へ発信する。ストッパ9が図示の如くcの位置
にある場合には、前記ストッパ9が光源19aからの光
透過窓w,受光器19bへの光束を遮断する。したがっ
て、ストッパ9が反応容器8を固定している位置にある
ことを示す信号を受光器19bが制御部C(図1参照)
へ発信する。
【0054】本実施例の変形例を示す。図6は、本発明
のさらに他の一実施例に係る自動分析装置の部分、すな
わちストッパ9の拡大説明図である。本実施例において
は、ストッパ9により光源19aからの光透過窓wへの
光束を遮断,透過するによって反応容器8を固定状況を
示したが、本変形例は、図示の如く、ストッパ9にも透
過孔とこの透過孔をおおうフイルタにより特定波長光の
みを通すフイルタ窓w´を設けても差し支えない。特定
波長光の遮断,透過により反応容器8の固定状況を検出
する。この特定波長の光を使用する方が、ストッパ検知
系のフェイルセ−フの面からは秀れている。
【0055】上述の如く、各実施例において、ストッパ
9と反応容器8との両方を検知の対象としたのは、反応
容器の有無,位置の一方を検知しても、固定が完全に行
われているかどうかの判定は困難である。ストッパ9の
検知だけでは反応容器8が取付けられていないが、スト
ッパ9が偶然所定の位置にある場合もあり、正確に設置
状態の良否を判別できないからである。
【0056】前述した反応容器8の設置状態検知の一連
の処理は、自動分析装置の起動時に試料や試薬の分注開
始前に毎回行わせる。CPU27は、反応容器の設置状
態が正常であると判断した場合にのみ試料や試薬の分注
を開始させる。異常と判断した場合には、分注を開始せ
ずに自動分析装置を停止させる。また、CPU27は、
CRT21上に反応容器設置状態異常のメッセ−ジおよ
び異常と判断したその反応容器の位置番号を表示し、自
動分析装置の操作者に知らせる。操作者による確認点検
後、再起動されると、自動分析装置は再び反応容器の設
置状態検知から処理を開始する。
【0057】本実施例の自動分析装置は、高感度免疫測
定によって後天性免疫不全症候群(AIDS)の診断装
置として使用可能であり、試料中の抗原濃度10~6〜1
0~13Mol/lを検知し、高感度測定が可能である。
上記実施例によれば、自動分析装置が自動的に反応容器
の設置状態の良否を検知するため、反応容器の不装着や
未固定,固定不完全状態にて測定処理がおこなわれる心
配が全くなくなる。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、反応容器の設置状態を自動的に検知し、正常に固
定されていない反応容器における測定処理を防ぎ、反応
容器交換に基く容器固定不良による測定値の異常,試料
検体や試薬の損失等を防止し、信頼性の高い自動分析装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動分析装置の構成を
一部ブロックで示した斜視図である。
【図2】図1の実施例に係る自動分析装置の断面図であ
る。
【図3】図2の実施例に係る自動分析装置の部分拡大説
明図である。
【図4】本発明の他の一実施例に係る自動分析装置の断
面図である。
【図5】本発明のさらに他の一実施例に係る自動分析装
置の部分拡大説明図である。
【図6】本発明のさらに他の一実施例に係る自動分析装
置の部分拡大説明図である。
【符号の説明】
1 試薬テ−ブル 2 試薬容器 4 試料テ−ブル 5 試料容器 6 反応テ−ブル 7 反応恒温層 8 反応容器 9 ストッパ 16 光度計 18 反応容器検知器 19 ストッパ検知器 27 CPU M 保持機構 R 反応ディスク機構 D 分注機構 I 測光部 S 反応容器固定検知部 w 光透過窓 w´ フイルタ窓 C 制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料検体と試薬を混合し、所定の反応を
    起こさせる交換可能な一連の反応容器と、前記反応容器
    を固定するための固定部材を有し前記一連の反応容器の
    列を保持する反応容器設置部と、前記反応容器で反応処
    理された試料を光学的に測定する測光部と、前記各部を
    制御する制御部と、前記測光デ−タを演算処理するデ−
    タ処理装置とを備えた自動分析装置において、 前記反応容器設置部は、前記固定部材の位置を検知する
    位置検知器と、前記反応容器の位置を検知する位置検知
    器とを設け、前記両検知信号より前記反応容器の設置状
    態の良否判断を行なう判断手段を具備したことを特徴と
    する自動分析装置。
  2. 【請求項2】 反応容器設置部は、反応容器の列を保持
    する反応テ−ブルを備え、前記反応テ−ブルには、その
    周縁近傍に固定部材の位置を検知する位置検知器と前記
    反応容器の位置を検知する位置検知器とが配設されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
  3. 【請求項3】 反応容器設置部は、反応容器の列を保持
    する反応テ−ブルを備え、前記反応テ−ブルには、その
    周縁近傍に固定部材の位置を検知する位置検知器と前記
    反応容器の位置を検知する位置検知器とが内蔵されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
  4. 【請求項4】 反応容器設置部は、反応容器の列を保持
    する反応テ−ブルと該反応テ−ブル上に光透過窓とを備
    え、固定部材の位置位置検知器は光源と受光器とからな
    り、前記光源と前記受光器とは、その間の光束が前記光
    透過窓を透過し、かつ、前記固定部材が前記反応容器を
    固定した位置にあるとき、該固定部材が前記光透過窓を
    蔽うように配設されていることを特徴とする請求項1記
    載の自動分析装置。
  5. 【請求項5】 固定部材は、当該固定部材の一端には、
    固定した位置にあるとき、反応テ−ブル上の光透過窓と
    重なる特定の波長を透過する透過窓が配設されているこ
    とを特徴とする請求項4記載の自動分析装置。
JP5350193A 1993-03-15 1993-03-15 自動分析装置 Pending JPH06265556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5350193A JPH06265556A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 自動分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5350193A JPH06265556A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 自動分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06265556A true JPH06265556A (ja) 1994-09-22

Family

ID=12944579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5350193A Pending JPH06265556A (ja) 1993-03-15 1993-03-15 自動分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06265556A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207767A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Sysmex Corp 分析装置
JP2011038841A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
WO2016035139A1 (ja) * 2014-09-02 2016-03-10 株式会社島津製作所 前処理装置及びこれを備えた分析システム
WO2019146373A1 (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 シスメックス株式会社 核酸分析装置および核酸抽出装置
JP2023533336A (ja) * 2020-07-10 2023-08-02 ラジオメーター・メディカル・アー・ペー・エス 血液ガス分析装置、および血液ガス分析装置を備えるシステム、ならびにその使用

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207767A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Sysmex Corp 分析装置
JP4505230B2 (ja) * 2004-01-20 2010-07-21 シスメックス株式会社 分析装置
JP2011038841A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置
WO2016035139A1 (ja) * 2014-09-02 2016-03-10 株式会社島津製作所 前処理装置及びこれを備えた分析システム
JPWO2016035139A1 (ja) * 2014-09-02 2017-04-27 株式会社島津製作所 前処理装置及びこれを備えた分析システム
WO2019146373A1 (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 シスメックス株式会社 核酸分析装置および核酸抽出装置
JP2019128321A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 シスメックス株式会社 核酸分析装置および核酸抽出装置
JP2023533336A (ja) * 2020-07-10 2023-08-02 ラジオメーター・メディカル・アー・ペー・エス 血液ガス分析装置、および血液ガス分析装置を備えるシステム、ならびにその使用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10416179B2 (en) Automatic analyzer
US8545760B2 (en) Specimen analyzing method and specimen analyzing apparatus
JP3453572B2 (ja) 自動連続ランダム・アクセス分析システムおよびその構成要素
US4325910A (en) Automated multiple-purpose chemical-analysis apparatus
JP3901587B2 (ja) 自動分析装置および自動分析装置におけるデータ管理方法
AU625064B2 (en) Test card for performing assays
US5320808A (en) Reaction cartridge and carousel for biological sample analyzer
JP5377866B2 (ja) 検体分析装置
JP2950698B2 (ja) 洗浄機能付き自動分析装置
JPH0259671A (ja) 免疫分析方法
WO2007129741A1 (ja) 自動分析装置
AU636571B2 (en) Biological sample analyzer
JPH0580059A (ja) 自動分析装置
JPH06265556A (ja) 自動分析装置
JP3127156U (ja) 自動分析装置
JP6785989B2 (ja) 自動分析装置
JP3860313B2 (ja) 超音波液面検知装置及びこの装置を用いた液面検知方法
JPS6188158A (ja) 自動分析装置
JP7029988B2 (ja) 自動分析装置
JPH0554067B2 (ja)
JPH01134234A (ja) 自動化学分析装置
JP2012007923A (ja) 自動分析装置及び自動分析方法
JP3109443U (ja) 自動分析装置
JPH047956B2 (ja)
JPS61262639A (ja) 自動分析装置