JPH0626546A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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Publication number
JPH0626546A
JPH0626546A JP20203592A JP20203592A JPH0626546A JP H0626546 A JPH0626546 A JP H0626546A JP 20203592 A JP20203592 A JP 20203592A JP 20203592 A JP20203592 A JP 20203592A JP H0626546 A JPH0626546 A JP H0626546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damping force
solenoid
cylinder
shock absorber
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP20203592A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kashima
光博 加島
Hiroshi Matsumoto
洋 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0626546A publication Critical patent/JPH0626546A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 発生減衰力の高低調整が実現され、生産性の
向上を期待するに最適となる油圧緩衝器を提供する。 【構成】 減衰力調整部10がその開口端の外筒5への
連設を可能にすると共にケーシング16内に収装されて
その軸芯部へのピストンロッド2の挿通を可能にするソ
レノイド20と、ソレノイド20への励磁時に移動する
弁体30と、弁体30を摺動可能に介装させロッド側室
R1とリザーバ室R3との連通を可能にする流路を形成
しながらシリンダ1及び外筒5の上端を閉塞すると共に
その軸芯部へのピストンロッド2の挿通を可能にするバ
ルブガイド13とを有してなり、ソレノイド20とケー
シング16との間にシール部材17が配在されてなると
共に、ピストンロッド2の外周とソレノイド20の内周
との間に隙間Sが形成され、かつ、バルブガイド13が
非磁性材で形成されてなると共に、ケーシング16の開
口端内周に連設されてなるとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発生減衰力をソレノ
イド利用で高低調整する油圧緩衝器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】発生減衰力をソレノイド利用で高低調整
する油圧緩衝器としては、従来から種々提案されてい
る。
【0003】例えば、図4に示すユニフロー型の油圧緩
衝器にあっては、シリンダ1内にピストンロッド2の先
端側を出没可能に挿通してなると共に、該ピストンロッ
ド2の先端にシリンダ1内に摺動可能に収装されたピス
トン部3を連設してなり、該ピストン部3がシリンダ1
内にロッド側室R1とピストン側室R2とを区画形成し
てなる。
【0004】ピストン部3には、伸側の減衰バルブ3a
及びチェック弁3bが配設されてなり、減衰バルブ3a
を介してのロッド側室R1のピストン側室R2への連通
及びチェック弁3bを介してのピストン側室R2のロッ
ド側室R1への連通を可能にしている。
【0005】そして、該油圧緩衝器は、シリンダ1の下
端内部にベースバルブ部4を配設してなると共に、シリ
ンダ1の外周に外筒5を配設してなり、該外筒5とシリ
ンダ1との間にリザーバ室R3を形成している。
【0006】ベースバルブ部4には、圧側の減衰バルブ
4a及びチェック弁4bが配設されてなり、減衰バルブ
4aを介してのピストン側室R2のリザーバ室R3への
連通及びチェック弁4bを介してのリザーバ室R3のピ
ストン側室R2への連通を可能にしている。
【0007】一方、該油圧緩衝器は、シリンダ1及び外
筒5の上端側に近接配置された減衰力調整部10を有し
てなり、該減衰力調整部10がロッド側室R1からの作
動油のリザーバ室R3への流入の可不可の選択を可能に
している。
【0008】即ち、該減衰力調整部10は、ソレノイド
11への励磁時にその吸着力で図中上昇方向に移動する
弁体12を有してなるもので、該弁体12の上昇時にロ
ッド側室R1のリザーバ室R3への連通を可能にする流
路を閉塞するように構成されている。
【0009】少しく説明すると、弁体12は、その軸芯
部にピストンロッド2を挿通させながら外筒5及びシリ
ンダ1の上端を閉塞するバルブガイド13に隣設される
と共に、該弁体12の上面側に配設されるリタンスプリ
ング14によってバルブガイド13に押し付けられるよ
うに構成されている。
【0010】そして、弁体12は、これが上昇したとき
に、上記リタンスプリング14の上端を係止しソレノイ
ド11を構成するコア部材11aの内周側に配在のシー
ト部材15に着座されるとしている。
【0011】因に、コア部材11aは、磁性材で形成さ
れてその内周側、即ち、軸芯部にピストンロッド2を摺
接状態に挿通させてなると共に、その外周側にコイル1
1bを巻装させてなる。
【0012】また、バルブガイド13は、その内周側に
ピストンロッド2の外周との間に流路としての隙間を形
成することになる環状溝13aを有してなると共に、そ
の上端側に環状溝13aと弁体12の上流側との連通を
可能にする油孔13bを有してなり、かつ、弁体12の
下流側となる肉厚部にリザーバ室R3に連通する油孔1
3cを有してなる。
【0013】そして、弁体12は、その上流側と下流側
との連通を可能するオリフィス12aを有してなる。
【0014】尚、シート部材15は、これが磁性材で形
成されていること勿論である。
【0015】それ故、この従来例としての油圧緩衝器に
よれば、シリンダ1内にピストンロッド2が没入される
圧側行程時には、シリンダ1内をピストン部3が下降す
ることになり、このとき、ロッド側室R1において不足
する作動油が伸側のチェック弁3bを介してピストン側
室R2から流入されると共に、ピストン側室R2におい
て余剰となる作動油もチェック弁3bを介してロッド側
室R1に流入されることになる。
【0016】そして、ピストン側室R2からロッド側室
R1に流入された上記の余剰油は、所謂開放状態にある
減衰力調整部10を介してリザーバ室R3に流出される
ことになる。
【0017】また、シリンダ1内からピストンロッド2
が突出される伸側行程時には、シリンダ1内をピストン
部2が上昇することになり、このとき、ピストン側室R
2において不足する作動油が圧側のチェック弁4aを介
してリザーバ室R3から補給されると共に、ロッド側室
R1において余剰となる作動油が開放状態にある減衰力
調整部10を介してリザーバ室R3に流出されることに
なる。
【0018】従って、伸圧いずれの行程時にもロッド側
室R1側からの作動油が開放状態にある減衰力調整部1
0を介してリザーバ室R3に流出されることになり、こ
のとき各側の減衰バルブ3a,4aが不作動状態におか
れて、該減衰力調整部10、即ち、弁体12で設定され
る低い減衰力発生に止まることになる。
【0019】そして、減衰力調整部10において、ソレ
ノイド11への励磁で弁体12が上昇してシート部材1
5に着座されることになると、ロッド側室R1とリザー
バ室R3とを連通する流路が閉塞される、即ち、バルブ
ガイド13に形成の環状溝13a及び油孔13bを介し
てのロッド側室R1とリザーバ室R3との連通が遮断さ
れることになる。
【0020】それ故、伸側行程時には、ロッド側室R1
の作動油が高いクラッキング圧の下で開放される伸側の
減衰バルブ3aを介して、ピストン側室R2に流入する
ことになり、圧側行程時には、ピストン側室R2の作動
油が高いクラッキング圧の下で開放される圧側の減衰バ
ルブ4aを介して、リザーバ室R3に流入することにな
る。
【0021】そして、各側の減衰バルブ3a,4aが高
いクラッキング圧の下で開放されて作動油の流通を可能
にすることで、高い減衰力が発生されることになる。
【0022】従って、上記従来の油圧緩衝器によれば、
所要時にソレノイド11を励磁することで発生減衰力を
高くすることが可能になり、例えば、該油圧緩衝器が車
両に搭載される場合に、通常は低い減衰力発生でソフト
な乗り心地を得るようにしながら、急制動時や急発進時
あるいはロール時における姿勢制御の際には高い減衰力
の発生状態に変更することが可能になり、車両の走行安
定性を向上し得ることになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の油圧緩衝器にあっては、以下のような不都合が
指摘されている。
【0024】即ち、上記従来の油圧緩衝器にあっては、
ソレノイド11への励磁時に弁体12がシート部材15
に着座されて、ロッド側室R1とリザーバ室R3とを連
通する流路が閉塞されるとしているので、弁体12及び
シート部材15が磁界を形成する部材、即ち、磁性部材
とされること勿論であるが、ピストンロッド2も磁界を
形成する部材になる。
【0025】ところが、ピストンロッド2は、一般に、
軸部材とされて強度,硬度,耐摺動性,耐摩耗性,耐防
錆性等に優れるように高炭素鋼で形成されるから、磁界
を形成する部材とされる場合には、極めて磁性され易く
なる反面、磁気が残存され易くなる。
【0026】それ故、ソレノイド11への励磁が解除さ
れる場合でも、ピストンロッド2に磁気が残存されてい
るために、リタンスプリング14が介在されているにも
拘らず、弁体12が所定の下降をしない、即ち、消磁時
の応答性が悪化されることになる。
【0027】一方、上記従来の油圧緩衝器にあって、減
衰力調整部10の形成は、該油圧緩衝器の形成時に所謂
組み込むようにして実現されるものであるから、該油圧
緩衝器の経済性,生産性を低下させる危惧がある。
【0028】即ち、減衰力発生部10を構成する弁体1
2,シート部材15,リタンスプリング14及びソレノ
イド11等の各構成部材は、これ等がピストンロッド2
に介装された状態で、ケーシング16で覆われるように
形成されるから、所謂組み立て作業に手間を要すること
になり、該油圧緩衝器の経済性,生産性を低下させるこ
とになる。
【0029】また、ケーシング16は、その下端が外筒
5の上端に熔着されることで、内部の各構成部材の所定
位置への定着を図る、即ち、該減衰力発生部10の完成
を看ることになるから、仮に、該減衰力発生部10に故
障があることが判明した場合には、油圧緩衝器全体が故
障品にされることになり、この面からも該油圧緩衝器の
経済性,生産性を低下させることになる。
【0030】この発明は、前記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、所定の発
生減衰力の高低調整が実現されて、例えば、車両への搭
載に最適となるのは勿論のこと、減衰力調整部を連設し
た後における不良品の輩出の危惧を減らし、経済性,生
産性の向上を期待するに最適となる油圧緩衝器を提供す
ることである。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の構成を、シリンダ内に出没可能に挿
通されたピストンロッドの先端に連設のピストン部のシ
リンダ内での摺動時にピストン部によってシリンダ内に
区画形成されるロッド側室のから作動油がシリンダ外に
配在の減衰力調整部を介してシリンダ外に配設の外筒と
の間に形成のリザーバ室に流入すると共に減衰力調整部
を作動油が通過する際に低い減衰力の発生が可能とされ
る一方で、減衰力調整部を作動油が通過することが阻止
される場合におけるシリンダ内でのピストン部の摺動時
にピストン部及びベースバルブ部に配設の各減衰バルブ
で所定の高い減衰力の発生が可能とされるように形成さ
れてなる油圧緩衝器において、減衰力調整部がその開口
端の外筒への連設を可能にすると共にその軸芯部へのピ
ストンロッドの挿通を可能にするケーシングと、該ケー
シング内に収装されてその軸芯部へのピストンロッドの
挿通を可能にするソレノイドと、該ソレノイドに隣設さ
れて該ソレノイドへの励磁時に移動する弁体と、該弁体
を摺動可能に介装させロッド側室とリザーバ室との連通
を可能にする流路を形成しながらシリンダ及び外筒の上
端を閉塞すると共にその軸芯部へのピストンロッドの挿
通を可能にするバルブガイドと、を有してなり、ソレノ
イドとケーシングとの間にシール部材が配在されてなる
と共に、ピストンロッドの外周とソレノイドの内周との
間に隙間が形成されてなり、かつ、バルブガイドが非磁
性材で形成されてなると共に、バルブガイドがケーシン
グの開口端内周に連設されてなるとする。
【0032】そして、好ましくは、ソレノイドが弁体に
対向する端面に非磁性材からなる突起状体を有してなる
とする。
【0033】
【作用】それ故、減衰力調整部は、ケーシング内に所定
の構成部材が収装されて所謂カートリッジ化されること
になり、従って、該カートリッジ化された減衰力調整部
についての製品試験を緩衝器本体の製品試験と別個に行
うことが可能になる。
【0034】また、該カートリッジ化された減衰力調整
部は、これを構成するケーシングの開口端が緩衝器本体
を構成する外筒に溶接等によって連設されることで緩衝
器本体に一体化される。
【0035】そして、上記減衰力調整部を有する油圧緩
衝器は、ソレノイドが励磁されて減衰力調整部における
作動油の流通を許容する場合において、該油圧緩衝器の
圧側行程時には、シリンダ内をピストン部が下降する。
【0036】このとき、ロッド側室において不足する作
動油がピストン部を介してピストン側室から流入される
と共に、ピストン側室において余剰となる作動油がベー
スバルブ部を介してロッド側室に流入される。
【0037】そして、ピストン側室からロッド側室に流
入された上記の余剰油は、所謂開放状態にある減衰力調
整部を介してリザーバ室に流出される。
【0038】また、上記の場合において、油圧緩衝器の
伸側行程時には、シリンダ内をピストン部が上昇する。
【0039】このとき、ピストン側室において不足する
作動油がベースバルブ部を介してリザーバ室から補給さ
れると共に、ロッド側室において余剰となる作動油が開
放状態にある減衰力調整部を介してリザーバ室に流出さ
れる。
【0040】従って、伸圧いずれの行程時にもロッド側
室側からの作動油が開放状態にある減衰力調整部を介し
てリザーバ室に流出されることになり、このときピスト
ン部及びベースバルブ部における各減衰バルブが不作動
状態におかれ、該減衰力調整部で設定される低い減衰力
発生に止まる。
【0041】そして、減衰力調整部において、ソレノイ
ドが解磁されると減衰力調整部における作動油の流通が
阻止される、即ち、ロッド側室とリザーバ室との連通が
遮断される。
【0042】それ故、その際の該油圧緩衝器の伸側行程
時には、ロッド側室の作動油がピストン部に配設の伸側
の減衰バルブを介してピストン側室に流入し、上記の際
の該油圧緩衝器の圧側行程時には、ピストン側室からの
作動油がベースバルブ部に配設の圧側の減衰バルブを介
してリザーバ室に流入する。
【0043】このとき、各側の減衰バルブが高いクラッ
キング圧で作動するように設定されることで、各側のそ
れぞれ高い減衰力の発生が可能になる。
【0044】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて説明する
が、この発明の一実施例に係る油圧緩衝器にあっても、
図1に示すように、ユニフロー型に形成されており、減
衰力調整部10の構成を異にする他は、前記した従来例
(図4参照)と同様に構成されている。
【0045】それ故、その構成の同一なる部分について
は、図中に同一の符号を付してその詳しい説明を省略
し、以下には、この発明における減衰力調整部10の構
造を説明する。
【0046】即ち、減衰力調整部10は、図2に示すよ
うに、ケーシング16と、ソレノイド20と、弁体30
と、バルブガイド13と、を有してなり、ケーシング1
6で該減衰力調整部10を所謂カートリッジ化するよう
に構成されている。
【0047】ケーシング16は、図中下端となるその開
口端の外周の外筒5の上端内周への熔接等による連設を
可能にすると共に、その開口端の内周に後述するバルブ
ガイド13を固定的に連設させ、かつ、その軸芯部への
ピストンロッド2の挿通を可能にするように形成されて
いる。
【0048】尚、図示例にあって、ケーシング16は磁
性材で形成されている。
【0049】ソレノイド20は、ケーシング16内に所
謂ガタツクことがないように収装され、かつ、シール部
材17の配在で液密構造下に収装されており、その軸芯
部へのピストンロッド2の挿通を可能にするように形成
されている。
【0050】また、該ソレノイド20は、その内周の一
部に非磁性材からなる筒状に形成のベアリング部材18
を介在させながらピストンロッド2の挿通を可能してお
り、該筒状のベアリング部材18の介在でピストンロッ
ド2の外周との間に隙間Sが形成されるように設定され
ている。
【0051】ところで、ソレノイド20は、磁性材から
なり上記ベアリング部材18をその内周の一部に保持す
る筒状コア部材21と、該筒状コア部材21に介装され
るように配設され非磁性材からなる筒状ボビン部材22
と、該筒状ボビン部材22内に収容されるように配設さ
れるコイル23と、該ソレノイド20の下端を形成し上
記筒状コア部材21に電気的に接続され磁性材からなる
内周側の環状コア部材24と、該環状コア部材24と共
にソレノイド20の下端を形成し前記ケーシング16に
電気的に接続され磁性材からなる外周側の環状コア部材
25と、を有するように構成されている。
【0052】上記筒状コア部材21及び環状コア部材2
4,25は、図3にも示すように、割り21a,24
a,25aを有してなり、該割り21a,24a,25
aを介して前記隙間Sに作動油が浸入されて、該隙間S
が油を有する絶縁部を設定するように構成されている。
【0053】また、環状コア部材24と環状コア部材2
5との間には環状の空間部A(図3参照)が形成されて
いて、該空間部Aに筒状ボビン部材22の下端に突出形
成された環状突起部22a(図2参照)が挿通されてい
る。
【0054】該環状突起部22aは、その先端が環状コ
ア部材24,25の端面から僅かに外側たる弁体30側
に突出している。
【0055】即ち、該ソレノイド20は、弁体30に対
向する端面に非磁性材からなる突起状体を有してなると
するもので、該突起状体、即ち、上記環状突起部22a
の形成で、弁体30がソレノイド20に吸着される際に
も、該弁体30が環状コア部材24,25に直接接触さ
れなくなり、従って、ソレノイド20への励磁が解除さ
れるときに速やかに環状コア部材24,25、即ち、ソ
レノイド20の端面からの離脱が容易に実現し得ること
になる。
【0056】弁体30は、ソレノイド20に隣設されて
該ソレノイド20への励磁時に移動する、即ち、図中上
昇するように構成されてなるもので、図示例にあって
は、後述するバルブガイド13に摺動可能に介装されて
いる。
【0057】即ち、該弁体30は、バルブガイド13の
上端側の外周に上下動可能に介装される筒状スライダ3
1と、該筒状スライダ31に一体に連設されて上記ソレ
ノイド20の端面たる環状コア部材24,25に対向す
る可動子32と、から構成されている。
【0058】そして、図示例にあって、可動子32は、
磁性材で形成されているが、筒状スライダ31は、非磁
性材で形成されており、可動子32への筒状スライダ3
1の圧入によって両者の一体化が実現されている。
【0059】上記筒状スライダ31は、環状リーフバル
ブ状に形成されたリタンスプリング33によって下降方
向に附勢されているもので、該リタンスプリング33
は、その内周側が上記筒状スライダ31の下端側の外周
に形成されている段差部31aに係止され、その外周側
が該弁体30の外周側となるように配設されたバネ受け
34に係止されている。
【0060】従って、上記弁体30にあっては、ソレノ
イド20の解磁時に筒状スライダ31が下方のバルブガ
イド13に押し付けられる状況になり、このとき、筒状
スライダ31に一体に連設された可動子32が上方の環
状コア部材24,25から大きく離れる状況になる。
【0061】尚、上記可動子32は、図中で上下側とな
るその両面側を連通する通孔32a及び32bを有して
なり、上記リタンスプリング33も、その肉厚部に図中
で上下側となるその両面側を連通する開口33aを有し
てなる。
【0062】また、上記筒状スライダ31は、図示例に
あって、非磁性材で形成されてなるとするが、これに代
えて、磁性材で形成されてなるとしても良い。
【0063】バルブガイド13は、非磁性材で形成され
ているものであって、ロッド側室R1とリザーバ室R3
との連通を可能にする流路を形成しながらシリンダ1及
び外筒5の上端を閉塞すると共に、その軸芯部へのピス
トンロッド2の挿通を可能にするように形成されてい
る。
【0064】即ち、該バルブガイド13は、その内周側
にピストンロッド2の外周との間に隙間を形成すること
になる環状溝13aと、該環状溝13aに連通するよう
に該バルブガイド13の上端側において横方向に開穿さ
れる油孔13bと、該油孔13bに連通するように該バ
ルブガイド13の上端側外周に形成される環状溝13d
と、該バルブガイド13の下端側の外周側においてその
上面側と下面側との連通を可能にする切欠孔13eと、
を有してなる。
【0065】そして、上記環状溝13a,油孔13b,
環状溝13d及び切欠孔13eで形成される流路が前記
弁体30によって開閉される、即ち、該流路における作
動油の流通の可不可が弁体30によって選択されるとし
ている。
【0066】そしてまた、上記弁体30は、その下降時
に上記環状溝13dをその外側から閉塞するように設定
されている。
【0067】それ故、以上のように形成されたこの実施
例に係る油圧緩衝器にあって、減衰力調整部10は、ケ
ーシング16内に所定の構成部材が収装されて所謂カー
トリッジ化されることになり、従って、該カートリッジ
化された減衰力調整部10についての製品試験を緩衝器
本体の製品試験と別個に行うことが可能になる。
【0068】また、該カートリッジ化された減衰力調整
部10は、これを構成するケーシング16の開口端が緩
衝器本体を構成する外筒5に溶接等によって連設される
ことで緩衝器本体に一体化されることになる。
【0069】そして、この実施例に係る油圧緩衝器にあ
っては、減衰力調整部10においてソレノイド20が励
磁されて弁体30が上昇状態におかれると、シリンダ1
内のロッド側室R1とリザーバ室R3との連通が可能な
状態になる(図2参照)。
【0070】このとき、シリンダ1内にピストンロッド
2が没入される圧側行程時には、シリンダ1内をピスト
ン部3が下降することになり、このとき、ロッド側室R
1において不足する作動油がピストン部3に配設の伸側
のチェック弁3bを介してピストン側室R2から流入さ
れると共に、ピストン側室R2において余剰となる作動
油も上記チェック弁3bを介してロッド側室R1に流入
される。
【0071】そして、ピストン側室R2からロッド側室
R1に流入された上記の余剰油は、所謂開放状態にある
減衰力調整部10を介してリザーバ室R3に流出され
る。
【0072】また、シリンダ1内からピストンロッド2
が突出される伸側行程時には、シリンダ1内をピストン
部2が上昇することになり、このとき、ピストン側室R
2において不足する作動油がベースバルブ部4に配設の
圧側のチェック弁4aを介してリザーバ室R3から補給
されると共に、ロッド側室R1において余剰となる作動
油が上記減衰力調整部10を介してリザーバ室R3に流
出される。
【0073】従って、伸圧いずれの行程時にもロッド側
室R1側からの作動油が開放状態にある減衰力調整部1
0を介してリザーバ室R3に流出されることになり、こ
のとき各側の減衰バルブ3a,4aが不作動状態におか
れて、該減衰力調整部10で設定される低い減衰力発生
に止まる。
【0074】そして、減衰力調整部10において、ソレ
ノイド20が解磁されると、弁体30が下降してロッド
側室R1とリザーバ室R3とを連通する流路が閉塞され
ることになる。
【0075】それ故、この場合の伸側行程時には、ロッ
ド側室R1の作動油がピストン部3に配設の伸側の減衰
バルブ3aを介して、ピストン側室R2に流入すること
になり、また、圧側行程時には、ピストン側室R2の作
動油がベースバルブ部4に配設の圧側の減衰バルブ4a
を介して、リザーバ室R3に流入することになる。
【0076】そして、各側の減衰バルブ3a,4aが高
いクラッキング圧の下で開放されて作動油の流通を可能
にすることで、高い減衰力が発生されることになる。
【0077】従って、この発明に係る油圧緩衝器にあっ
ては、所要時にソレノイド20への励磁を解除すること
で発生減衰力を高くすることが可能になり、例えば、該
油圧緩衝器が車両に搭載される場合に、通常は低い減衰
力発生でソフトな乗り心地を得るようにしながら、急制
動時や急発進時あるいはロール時における姿勢制御の際
には高い減衰力の発生状態に変更することが可能にな
り、車両の走行安定性を向上し得ることになる。
【0078】前記した実施例にあっては、この発明に係
る油圧緩衝器における減衰力調整部10がソレノイド2
0への励磁時に低い減衰力の発生を可能にするように設
定されてなるとするが、これに代えて、減衰力調整部1
0がソレノイド20への励磁の解除時に低い減衰力の発
生を可能にするように設定されるとしても良いこと勿論
である。
【0079】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、油圧
緩衝器における減衰力調整部は、これを構成するケーシ
ング内に所定の構成部材が収装されて所謂カートリッジ
化されることになり、従って、該カートリッジ化された
減衰力調整部についての製品試験を緩衝器本体の製品試
験と別個に行うことが可能になる。
【0080】また、該カートリッジ化された減衰力調整
部は、これを構成するケーシングの開口端が緩衝器本体
を構成する外筒に溶接等によって連設されることで緩衝
器本体に一体化されることになる。
【0081】その結果、所定の発生減衰力の高低調整が
実現されて、例えば、車両への搭載に最適となるのは勿
論のこと、減衰力調整部を連設した後における油圧緩衝
器の不良品の輩出の危惧を無くし、油圧緩衝器の供給に
あって経済性,生産性の向上を期待するに最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る油圧緩衝器を一部破
断して示す正面図である。
【図2】図1に示す油圧緩衝器における減衰力調整部を
拡大して示す部分拡大縦断面図である。
【図3】ソレノイドを構成する環状コア部材を示す平面
図である。
【図4】従来例としての油圧緩衝器を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストンロッド 3 ピストン部 3a,4a 減衰バルブ 4 ベースバルブ部 5 外筒 10 減衰力調整部 30 弁体 13 バルブガイド 16 ケーシング 17 シール部材 20 ソレノイド R1 ロッド側室 R3 リザーバ室 S 隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に出没可能に挿通されたピス
    トンロッドの先端に連設のピストン部のシリンダ内での
    摺動時にピストン部によってシリンダ内に区画形成され
    るロッド側室のから作動油がシリンダ外に配在の減衰力
    調整部を介してシリンダ外に配設の外筒との間に形成の
    リザーバ室に流入すると共に減衰力調整部を作動油が通
    過する際に低い減衰力の発生が可能とされる一方で、減
    衰力調整部を作動油が通過することが阻止される場合に
    おけるシリンダ内でのピストン部の摺動時にピストン部
    及びベースバルブ部に配設の各減衰バルブで所定の高い
    減衰力の発生が可能とされるように形成されてなる油圧
    緩衝器において、減衰力調整部がその開口端の外筒への
    連設を可能にすると共にその軸芯部へのピストンロッド
    の挿通を可能にするケーシングと、該ケーシング内に収
    装されてその軸芯部へのピストンロッドの挿通を可能に
    するソレノイドと、該ソレノイドに隣設されて該ソレノ
    イドへの励磁時に移動する弁体と、該弁体を摺動可能に
    介装させロッド側室とリザーバ室との連通を可能にする
    流路を形成しながらシリンダ及び外筒の上端を閉塞する
    と共にその軸芯部へのピストンロッドの挿通を可能にす
    るバルブガイドと、を有してなり、ソレノイドとケーシ
    ングとの間にシール部材が配在されてなると共に、ピス
    トンロッドの外周とソレノイドの内周との間に隙間が形
    成されてなり、かつ、バルブガイドが非磁性材で形成さ
    れてなると共に、バルブガイドがケーシングの開口端内
    周に連設されてなる油圧緩衝器
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