JPH06265086A - 脈動吸収器 - Google Patents

脈動吸収器

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JPH06265086A
JPH06265086A JP7288093A JP7288093A JPH06265086A JP H06265086 A JPH06265086 A JP H06265086A JP 7288093 A JP7288093 A JP 7288093A JP 7288093 A JP7288093 A JP 7288093A JP H06265086 A JPH06265086 A JP H06265086A
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JP
Japan
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fluid
pulsation
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cylinder
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JP7288093A
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Inventor
Takeshi Ichiyanagi
健 一柳
Katsumi Miyaki
克己 宮木
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸方向タイプの脈動吸収器において、可撓隔
壁を極めて安定した状態に固定して、確実にシール機能
を発揮させるようにする。 【構成】 脈動吸収器1の内筒2と外筒3との間に可撓
隔壁5によりチャンバ4をガス室4aと流体圧室4bと
に区画形成し、ガス室4aにはバルブ6を介して高圧ガ
スが封入され、内筒2に連通孔7を設けて内筒2の内部
と流体圧室4bとの間を連通させる連通孔7が多数形成
されている。この可撓隔壁5の両側における内筒2及び
外筒3への当接部は厚肉化された挾持部5a,5aとな
し、この挾持部5a,5aが内筒2と外筒3との間にあ
る程度圧縮させた状態にして挾持されて、内筒2側の外
面側には所定のピッチ間隔をもって複数の円周状のV溝
8が形設され、この可撓隔壁5はこのV溝8内に入り込
ませるようになし、外筒3側には内周エッジ部分を塑性
変形させて可撓隔壁5内に食い込むメタルブローかしめ
部9が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧配管等の流体管路
において、脈動発生源からの流体管路の途中に配置され
て、この流体管路を流れる圧力流体の脈動を吸収するた
めの脈動吸収器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、容積型の油圧ポンプからの油圧
配管等においては、この油圧配管を流れる圧油に脈動が
生じて、振動による騒音が発生し、またこの圧油が供給
されるアクチュエータの作動に悪影響を与える等の不都
合が生じる。このために、脈動発生源からの流体管路
に、この流体管路内を流れる流体の脈動を吸収する脈動
吸収器が介装するように構成したものは、従来から用い
られている。
【0003】ここで、脈動吸収器としては、所謂分岐タ
イプのものと、軸方向タイプのものとがある。分岐タイ
プの脈動吸収器は、流体管路の途中にこの流体の流れ方
向から突出するように分岐部チャンバを設けて、この分
岐部チャンバ内に流体管路内を流れる圧力流体が作用す
る圧力作用部を備えた可撓性容袋からなるブラダを装着
し、このブラダに高圧ガス、例えば窒素ガスを封入する
ように構成したものである。一方、軸方向タイプの脈動
吸収器は、両端が流体管路に接続され、流体管路からの
流体流路を形成する内筒と、この内筒に嵌合され、その
間に円環状のチャンバを形成するしてした外筒と、内筒
と外筒との間のチャンバを2室に区画形成する可撓隔壁
とを備え、この可撓隔壁の外側を高圧ガスを封入したガ
ス室を形成すると共に、内側を流体圧室となし、内筒に
連通孔を設けて、内筒の内部を流れる圧力流体をこの流
体圧室に導くように構成したものである。そして、分岐
タイプのものであれ、また軸方向タイプのものであれ、
流体管路を流れる圧力流体に脈動が発生すると、この脈
動に応じてブラダまたは可撓隔壁が変位して、ガス室が
拡縮することにより脈動の吸収機能を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した2つのタイプ
の脈動吸収器は、用途等に応じて適宜使い分けられる
が、軸方向タイプの脈動吸収器は、分岐タイプのものと
比較して、管路から大きく突出する部位がないので、配
管の引き回しが容易になるし、また振動にも強い等とい
った利点がある。
【0005】ところで、軸方向タイプの脈動吸収器にあ
っては、流体管路を流れる圧力流体が導かれる流体圧室
とガス室との間を区画形成する可撓隔壁は、通常、内筒
の外面と外筒の内面との間に挟み込むようにして固定さ
れる。この可撓隔壁にはガス室内の圧力と流体流路の圧
力とが作用するものであり、ガス室内の圧力は常に一定
であるが、流体圧室の圧力は脈動により変化すると共
に、圧力発生源が油圧ポンプ等である場合には、流体圧
室の圧力は0から油圧ポンプの最大圧力というように極
めて広い範囲にわたって変化する。この結果、可撓隔壁
は、流体管路を介して流体圧室に供給される圧力の変化
に応じて大きく変形すると共に、脈動周波数に応じて、
繰り返し激しく振動することにもなる。このために、可
撓隔壁における内外筒間の挾持部分には、それを引き抜
く方向の力、即ち水平力が、繰り返し頻繁に作用する
し、その力も強大なものとなるから、長期間の間には可
撓隔壁が脱落してしまうおそれがある。また、可撓隔壁
が完全に脱落しないまでも、それと内外筒との間のシー
ル機能が低下して、圧力流体が漏出したり、ガス室内の
ガスが外気に放出されることにもなる。ガス室の圧力が
低下すると、脈動を吸収機能が損なわれることになる。
【0006】このように、可撓隔壁が位置ずれして、脱
落したり、シール機能が低下したりするのを有効に防止
するためには、その固定を行うために、締め付け金具を
用いて強力に固着しなければならない等、構造が複雑
で、大型化,重量化するだけでなく、組み付け性も悪い
等といった問題点がある。しかも、締め付け手段だけで
は、流体管路を流れる圧力流体が比較的低圧の場合はと
もかく、例えば油圧ショベルその他の油圧作業機等のよ
うに、極めて高い圧力流体が流れる流体の脈動を吸収す
るためのものとして用いることができないというのが現
状である。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、アキュムレータとし
て機能するガス室を区画形成する可撓隔壁を極めて高い
安定性を持たせて、高圧流体が流れる流体管路であって
も、有効に脈動を吸収できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、脈動発生源からの流体管路の途中に
接続されて、この管路を流れる流体の脈動を吸収するた
めに、それぞれ金属の筒体から構成される内筒及び外筒
と、これら内筒と外筒との間に介装される可撓隔壁とか
らなり、内筒と外筒間に円環状のチャンバを形成して、
可撓隔壁によりこのチャンバを外側の高圧ガスが封入さ
れたガス室と、内側の流体圧室との2室に区画形成し
て、内筒には流体圧室への連通路を形成し、流体管路内
の流体の圧力を可撓隔壁に作用させて、ガス室を拡縮さ
せることにより脈動を吸収するものであって、前記外筒
と内筒とをそれぞれ金属で形成し、その一方側のエッジ
部を塑性変形させて、可撓隔壁に食い込むメタルフロー
かしめ部を形成したことをその特徴とするものである。
【0009】
【作用】可撓隔壁は内筒と外筒との間に介装させるよう
に装着される関係から、その組み付け時に可撓隔壁に対
して強力な圧縮力を発揮させるのは困難である。流体管
路内を流れる流体の圧力が極めて高く、また圧力の変動
幅が大きく、さらに脈動周波数の高い場合には、可撓隔
壁を挾持させだけでは、その間に圧縮力を発生させて
も、この可撓隔壁に作用する水平力により完全な固定及
びシールを行うことができない。そこで、本発明におい
ては、この可撓隔壁の固定を金属の塑性変形を利用した
メタルフローかしめ部により行う構成とした。即ち、可
撓隔壁は弾性体からなり、それぞれ金属である内筒と外
筒との間に挾持されていることから、一方側の筒体のエ
ッジ部をポンチにより塑性変形させて、メタルフローか
しめ部を形成することによって、このメタルフローかし
め部を可撓隔壁に食い込ませるようにする。これによっ
て、可撓隔壁はメタルフローかしめ部を設けた部位と相
手方の筒体との間で極めて強力に圧縮されて、強固に固
定されると共に、シール機能も十分に発揮させることが
できるようになる。
【0010】従って、流体管路を流れる圧力流体が極め
て高い圧力で、しかも高い周波数で脈動が生じている場
合において、流体管路内に流れる圧力流体が可撓隔壁は
脈動周波数に応じて振動することによって脈動を吸収す
るが、可撓隔壁はメタルフローかしめ部により強固に固
定されているから、この可撓隔壁に作用する水平力はこ
のメタルフローかしめ部により確実に受承される。この
結果、可撓隔壁は確実に固定された状態に保持され、位
置ずれ,脱落等の不都合が生じるおそれがなく、かつ極
めて高いシール機能を発揮する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1乃至図3に本発明の第1の実施
例を示す。同図から明らかなように、脈動吸収器1は、
内筒2と、この内筒2に嵌合させた外筒3とを有し、内
筒2の両端には流体管路Pがねじ結合等の手段で接続さ
れるようになっている。内筒2の中間部分の外面を薄肉
化させることにより段差部2aが形成され、またこの段
差部2aの位置に対応する外筒3の内面部には凹部3a
が形成されて、その間に円環状のチャンバ4が形成され
ている。さらに、内筒2と外筒3との間には、チャンバ
4を外筒3側のガス室4aと、内筒2側の流体圧室4b
との2室に区画形成するゴム筒等の弾性部材からなる可
撓隔壁5が介装されている。
【0012】ガス室4aには、外筒3に形成したバルブ
6を介して高圧の窒素ガスが封入されるようになってい
る。また、内筒2における段差部2aを設けた部位には
内筒2の内部と流体圧室4bとの間を連通させる連通孔
7が多数形成されており、これによって内筒2の内部を
流れる圧力流体が可撓隔壁5に作用するようになってい
る。
【0013】以上のように構成される脈動吸収器1は、
その内筒2の両端が流体管路Pに接続されて、この流体
管路Pを流れる圧力流体の脈動を吸収する機能を発揮す
る。即ち、内筒2内を流れる圧力流体に脈動が生じる
と、この圧力流体が連通孔7を介して流体圧室4aに導
かれて、この流体の圧力が可撓隔壁5に作用して、その
圧力に応じてガス室4aを拡縮させることになる。従っ
て、ガス室4a内の圧力と連通孔7の総開口面積とによ
り定まる周波数の脈動吸収作用を発揮する。
【0014】ところで、例えば油圧ショベルに搭載した
油圧ポンプからの圧力流体のように、極めて高圧で、し
かも高い周波数の脈動が生じるような流体管路Pの脈動
を吸収する場合には、可撓隔壁5に対して極めて大きな
水平力が作用する。このような極めて大きな水平力が作
用しても、可撓隔壁5を極めて安定的に固定された状態
に保持し、内筒2と外筒3との接合部におけるシール機
能を維持するようにしなければならない。
【0015】そこで、この可撓隔壁5の両側における内
筒2及び外筒3への当接部は厚肉化された挾持部5a,
5aとなし、この挾持部5a,5aが内筒2と外筒3と
の間にある程度圧縮させた状態にして挾持されており、
内筒2側の外面側には所定のピッチ間隔をもって複数の
円周状のV溝8が形設され、この可撓隔壁5はこのV溝
8内に入り込ませるように構成している。また、外筒3
側には、図2に示したように、その内周エッジ部にメタ
ルフローかしめ部9を形成することによって、このメタ
ルフローかしめ部9を可撓隔壁5内に食い込ませる構成
としている。
【0016】メタルフローかしめ部9は、図3に示した
ように、ポンチ10を用いて形成する。ポンチ10は、
その先端部分10aは、内径が外筒3の内径と同じ寸法
となった所定の厚みを持ったものである。内筒2と外筒
3との間に可撓隔壁5を介装した状態で、他側の端部を
ダイに装着し、ポンチ10により外筒3に加圧力を加え
ることによって、この外筒3の内周エッジ部分を塑性変
形させる。外筒3の内側には弾性部材である可撓隔壁5
が配置されているので、塑性変形された部分はこの可撓
隔壁5側に流れ込むようになり、この結果、可撓隔壁5
内に食い込むメタルブローかしめ部9が形成される。
【0017】而して、流体管路P内に供給される圧力が
0の状態、即ち油圧ポンプ等の圧力発生源の非作動状態
から、最大出力状態に至る圧力変動により可撓隔壁5が
大きく変位することにより、可撓隔壁5に極めて大きな
水平力が加わることになり、また流体管路Pを流れる圧
力流体に高い周波数の脈動が生じていると、その脈動周
波数に応じて可撓隔壁5が激しく振動する。しかしなが
ら、メタルフローかしめ部9の部位において可撓隔壁5
が強力に圧縮されているから、この可撓隔壁5が完全に
固定されると共に、この加圧力が内筒2にも及び、外筒
3が内筒2から分離しないように固定され、それが位置
ずれしたり、脱落する等の不都合は生じない。
【0018】また、可撓隔壁5は、このメタルフローか
しめ部9の部位で確実にシールされることから、チャン
バ4におけるガス室4a及び流体圧室4bの気液密性が
著しく向上する。ここで、ガス室4aは、その内部の圧
力が吸収する脈動周波数を左右するものであるから、そ
の圧力を厳格に維持する必要がある。メタルフローかし
め部9を外筒3側に形成することによって、この外筒3
と可撓隔壁5との間の部位を極めて高度に密閉できるよ
うになり、この結果長い期間にわたってガス室4a内の
圧力が保持されるようになり、脈動吸収能力の維持が図
られる。一方、可撓隔壁5と内筒2との間については、
メタルフローかしめ部9により可撓隔壁5の内筒2への
圧接力が増大すると共に、この内筒2の外周面にはV溝
8が形成されて、このV溝8に可撓隔壁5が食い込むよ
うになるから、流体圧室4bのシール性も著しく向上し
て、流体が漏出する等の不都合は生じない。
【0019】次に、図4は、本発明の第2の実施例を示
し、この実施例の脈動吸収器21は、内筒22と外筒2
3とを有し、内筒22,外筒23間には段差部22aと
凹部23aとによりチャンバ24が形成され、また内筒
22と外筒23との間には可撓隔壁25が介装されて、
このチャンバ24をガス室24aと流体圧室24bとに
区画形成されて、外筒23に設けたバルブ26を介して
ガス室24aには高圧ガスが封入され、また内筒22に
はその内部に形成される流体流路と流体圧室23bとを
連通させる連通孔27が多数形成されている点について
は、前述した第1の実施例と同様である。また、この可
撓隔壁25の両端部側には厚肉の挾持部25aが形成さ
れており、外筒23の内周エッジ部分にメタルブローか
しめ部28が形成されている点も、第1の実施例と変わ
らない。
【0020】ただし、第1の実施例においては、内筒に
流体管路Pへの接続部を形成しているが、この実施例に
おいては、流体管路Pへの接続部を内筒22とは別体に
形成している。即ち、図中において、29は内面にねじ
部を設けた円環状の金属部材からなる連結部であって、
この連結部29は外筒23内に挿嵌されている。また、
可撓隔壁25には、その挾持部25aより両端部側の部
位を内方に突出させることにより厚肉のストッパ部25
bが連設されている。そして、このストッパ部25b
は、内筒22の端面と連結部29の端面との間に圧縮さ
れた状態で挾持されている。この連結部29を固定する
ために、外筒23には、前述したメタルフローかしめ部
28が設けられる第1の段差部23aを形成した部位の
外側に第2の段差部23bが設けられており、連結部2
9はこの第2の段差部23bに当接している。そして、
この連結部29と外筒23とをメタルフローかしめ手段
により固定するが、連結部29及び外筒23は共に金属
で形成されているから、外筒23の内面におけるエッジ
部近傍位置に円周状のV溝30を形成し、連結部29の
外周エッジ部を、図5に示したポンチ31を用いて塑性
変形させることによって、このV溝30内に食い込むメ
タルフローかしめ部32を形成している。
【0021】このように構成すれば、可撓隔壁25は、
そのストッパ部25bが内筒22と連結部29との間に
圧縮された状態に保持されて、外筒23と可撓隔壁25
との間におけるメタルフローかしめ部28の作用に加え
て、このストッパ部25bの圧縮力により可撓隔壁25
の固定及びシール機能がさらに向上する。
【0022】さらに、図6は本発明の第3の実施例を示
し、この実施例における脈動吸収器41は、内筒42と
外筒43と、その間に形成される円環状のチャンバ44
をガス室44aと流体圧室44bとに区画形成する可撓
隔壁45を備える構成としており、外筒43にはガス室
44a内に高圧ガスを封入するためのバルブ46が設け
られ、また内筒42には多数の連通孔47が設けられて
いる点については、前述した第1,第2の実施例と変わ
るところはない。また、内筒42の端部側の内面には流
体管路Pを接続するためのねじ部が形成されている。
【0023】内筒42及び外筒43の両側の端部位置に
は、2段の段差部が形成されており、これによって、奥
側には幅狭の円環状空所48が、また先端側には幅広の
円環状空所49が形成される。そして、可撓隔壁45の
両側における挾持部45aの延長部には内側に向けて厚
肉になったストッパ部45bが形成されており、このス
トッパ部45bは幅狭の円環状空所48内に配置されて
いる。そして、外筒43における奥側の段差部にはメタ
ルフローかしめ部50が可撓隔壁45に食い込むように
形成されている。
【0024】幅広の円環状空所49内には、金属リング
51が先端側の段差部に当接する位置まで挿嵌されてお
り、これによって可撓隔壁45のストッパ部45bが内
筒42の奥側の段差部と金属リング51との間で圧縮さ
れた状態に挾持されるようになっている。そして、この
金属リング51を固定するために、内筒42の内面及び
外筒43の外面の端部近傍部には円周状のV溝52,5
3が形成されると共に、金属リング51の内外周エッジ
部分を塑性変形させて、V溝52,53に食い込ませる
メタルフローかしめ部54,55を形成するように構成
している。
【0025】以上のように構成することによっても、前
述した第2の実施例と同様、可撓隔壁45の固定及びシ
ール機能の補強作用を発揮することになる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、脈動発
生源からの流体管路の途中に接続されて、この管路を流
れる流体の脈動を吸収するために、それぞれ金属の筒体
から構成される内筒と外筒ととの間に可撓隔壁を介装し
て、ガス室と流体圧室との2室に区画形成した、軸方向
タイプの脈動吸収器において、外筒と内筒とをそれぞれ
金属で形成して、その一方側のエッジ部を塑性変形させ
て、可撓隔壁に食い込むメタルフローかしめ部を形成し
たので、可撓隔壁はメタルフローかしめ部を設けた部位
と相手方の筒体との間において極めて強力に圧縮され
て、強固に固定されると共に、シール機能も十分に発揮
させることができ、極めて高い圧力で、しかも高い周波
数で脈動が発生している圧力流体に対して、長期間にわ
たって安定した脈動吸収能力を発揮することができる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す脈動吸収器の断面
図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】メタルフローかしめ手段の構成を示す説明図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施例を示す脈動吸収器の断面
図である。
【図5】金属同士におけるメタルフローかしめ部の構成
を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す脈動吸収器の断面
図である。
【符号の説明】
1,21,41 脈動吸収器 2,22,42 内筒 3,23,33 外筒 4,24,44 チャンバ 4a,24a,44a ガス室 4b,24b,44b 流体圧室 5,25,45 可撓隔壁 5a,25a,45a 挾持部 9,28,32,50,54,55 メタルフローかし
め部 30b 厚肉部 31 押え部材 29 連結部 51 金属リング P 流体管路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脈動発生源からの流体管路の途中に接続
    されて、この管路を流れる流体の脈動を吸収するため
    に、それぞれ金属の筒体から構成される内筒及び外筒
    と、これら内筒と外筒との間に介装される可撓隔壁とか
    らなり、内筒と外筒間に円環状のチャンバを形成して、
    可撓隔壁によりこのチャンバを外側の高圧ガスが封入さ
    れたガス室と、内側の流体圧室との2室に区画形成し
    て、内筒には流体圧室への連通路を形成し、流体管路内
    の流体の圧力を可撓隔壁に作用させて、ガス室を拡縮さ
    せることにより脈動を吸収するものにおいて、前記外筒
    と内筒とをそれぞれ金属で形成し、その一方側のエッジ
    部を塑性変形させて、可撓隔壁に食い込むメタルフロー
    かしめ部を形成したことを特徴とする脈動吸収器。
  2. 【請求項2】 前記可撓隔壁の端部に厚肉部を形成する
    と共に、前記外筒には、金属筒状体からなり、この厚肉
    部に当接する状態に流体管路への接続部を嵌合させて、
    この接続部外面と外筒内面との一方に円周状の凹溝を形
    成すると共に、他方側のエッジ部には、この凹溝内に食
    い込むメタルフローかしめ部を形成する構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載の脈動吸収器。
  3. 【請求項3】 前記可撓隔壁の端部に厚肉部を形成する
    と共に、前記内筒と外筒との間に金属リングを挿嵌させ
    て、この厚肉部の端面を押圧する状態に装着し、この金
    属リングの内外のエッジ部と内筒の外周エッジ部及び外
    筒の内周エッジ部との一方側に円周状の凹溝を形成し、
    他方側にはこの凹溝内に食い込むメタルフローかしめ部
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の脈動吸収
    器。
JP7288093A 1993-03-09 1993-03-09 脈動吸収器 Pending JPH06265086A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007009944A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Yamada Electric Mfg Co Ltd 貫流形アキュムレータおよびポンプ制御装置
CN104089139A (zh) * 2014-07-02 2014-10-08 上海市计量测试技术研究院 水管道消声器
CN106523840A (zh) * 2016-11-30 2017-03-22 中国航空工业集团公司沈阳飞机设计研究所 一种液压管路接口减振装置

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