JPH06265010A - 自動変速機のキックダウン変速制御装置 - Google Patents

自動変速機のキックダウン変速制御装置

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Publication number
JPH06265010A
JPH06265010A JP4931093A JP4931093A JPH06265010A JP H06265010 A JPH06265010 A JP H06265010A JP 4931093 A JP4931093 A JP 4931093A JP 4931093 A JP4931093 A JP 4931093A JP H06265010 A JPH06265010 A JP H06265010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kick
shift
kickdown
automatic transmission
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP4931093A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Fujisawa
英樹 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06265010A publication Critical patent/JPH06265010A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温時のキックダウン変速を禁止して、摩擦
要素の焼損を防止する自動変速機のキックダウン変速制
御装置を構築する。 【構成】 シフト弁1〜3がスロットル圧PTHおよびガ
バナ圧PG の圧力関係に応じてストロークすることによ
り、ピストン7〜9を介し摩擦要素を選択的に油圧作動
させることで、自動変速機は第1速乃至第4速の所定変
速段を選択することができる。キックダウン操作時は、
回路5にキックダウン圧PKDが発生して弁1〜3に及
び、これらのストロークを介してキックダウン変速がな
される。しかし、低温時は感温リリーフ弁10が回路5
をドレンするため、キックダウン変速が禁止される。こ
れがため、低温時にキックダウン変速がなされて、摩擦
要素が激しくスリップし、焼損するといった弊害をなく
すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機のキックダウ
ン変速を制御するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、液圧作動される複数の摩
擦要素の選択的作動により所定変速段を選択し、該変速
段でエンジン動力を変速下に車輪へ伝達するよう構成す
るのが普通である。そして、変速段の切り換え点、つま
り変速点は通常、車速とエンジンスロットル開度との組
合せにより例えば図5に示す如くに予め定める。図5は
4速自動変速機の変速パターンの例示である。
【0003】ところで、エンジンスロットル開度を全開
近辺の開度にするキックダウン時は、大トルクを要求す
る運転状態であることから、図5のキックダウン域に示
すように他のパーシャルスロットル域よりも、変速点を
高車速側にずらし、これにより当該キックダウン時に一
層の低速変速段へ変速(キックダウン変速)されるよう
に対策することが、通常の自動変速機においてはなされ
てる。本願出願人が発行した「RL4F03A型オート
マチックトランスアクスル整備要領書」に記載の自動変
速機もその例外でなく、図5の変速パターンはまさしく
当該自動変速機のそれを示すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エンジンスロ
ットル開度を全開近辺の開度にするキックダウン時は、
これに伴うキックダウン変速に際し締結されることとな
った摩擦要素が、その過渡期においてスリップを生じ易
い。
【0005】一方で、自動変速機の作動液温度が低温始
動時直後等のため低く、作動液の粘度が高いときには、
上記摩擦要素は作動液圧供給遅れに起因して締結遅れを
惹起する。この締結遅れは、上記摩擦要素のスリップを
して益々激しくすることとなり、これが原因で、低温時
にもキックダウン変速を実行する従来の自動変速機にお
いては、この時に摩擦要素のスリップによる変速の遅れ
が発生することが考えられる。
【0006】本発明は、低温時のキックダウン変速を禁
止することにより上述の問題を解消することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明に
よるキックダウン変速制御装置は、液圧作動される複数
の摩擦要素の選択的作動により所定変速段を選択し、該
変速段でのエンジン動力伝達中に、エンジンスロットル
開度を全開近辺の開度にするキックダウン時、前記変速
段よりも低速変速段にキックダウン変速されるようにし
た自動変速機において、自動変速機の作動液温度が設定
温度未満であるのを検知する作動液低温検知手段と、該
手段により作動液の低温状態が検知される時、前記キッ
クダウン変速を禁止するキックダウン変速禁止手段とを
設けた構成に特徴づけられる。
【0008】
【作用】自動変速機は、液圧作動される複数の摩擦要素
の選択的作動により所定変速段を選択し、この選択変速
段でエンジン動力を伝達する。この伝動中に、エンジン
スロットル開度を全開近辺の開度にするキックダウン
時、上記変速段よりも低速変速段にキックダウン変速さ
れることで、出力トルクをキックダウンに見合った大き
なものとなす。
【0009】一方、作動液低温検知手段によって、自動
変速機の作動液温度が設定温度未満であるのが検知され
ると、キックダウン変速禁止手段は上記のキックダウン
変速を禁止する。よって、上記の低温時にキックダウン
変速を行なおうとすると、この際に締結されるべき摩擦
要素が、高い作動液粘度に起因して締結遅れを生じ、合
わせてキックダウンに伴いエンジン出力が極めて大きい
ことから、上記摩擦要素がその締結過渡期において激し
いスリップを生ずるが、このような弊害をなくすことが
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は、前記文献に記載された自動変速機の
要部に係わる液圧回路に本発明の着想を適用した例で、
1は1−2シフト弁、2は2−3シフト弁、3は3−4
シフト弁、4はロックアップ制御弁を夫々示す。これら
の弁1〜4は、ばね1a,2a,3a,4aにより図中
左側の弁ポート接続にされており、図中これらばねに抗
して右端に印加される車速比例のガバナ圧PG により適
宜図中右側の弁ポート接続にされるものとする。弁1〜
4には更に、ばね1a,2a,3a,4aと共働する方
向に、エンジンスロットル開度比例のスロットル圧PTH
および回路5からのキックダウン圧PKDを印加し、キッ
クダウン圧PKDはエンジンスロットル開度を全開近辺の
開度にするキックダウン時に発生する高い圧力とし、こ
の圧力は自動変速機の制御元圧である後述のライン圧P
L に同じ値とする。
【0011】弁1〜4は、その両端に作用する力のバラ
ンスに応じて、図中右側の弁ポート接続になったり、図
中左側の弁ポート接続になるものとする。そして、弁1
は右側の弁ポート接続により、ライン圧PL をバンドブ
レーキ(図示せず)作動用サーボピストン7の2速サー
ボアプライ室7aに供給し、左側の弁ポート接続により
サーボピストン7の2速サーボアプライ室7aをドレン
するものとする。また、弁2は右側の弁ポート接続によ
り、ライン圧PL をサーボピストン7の3速サーボレリ
ーズ室7bおよびハイクラッチ(図示せず)作動用ピス
トン8の作動液圧室8aに供給し、左側の弁ポート接続
により3速サーボレリーズ室7bおよびピストン8の室
8aをドレンするものとする。更に、弁3は右側の弁ポ
ート接続により、ライン圧PL をサーボピストン7の4
速サーボアプライ室7cに供給し、左側の弁ポート接続
によりこの4速サーボアプライ室7cをドレンするもの
とする。また、弁4は右側の弁ポート接続により、ライ
ン圧PL をロックアップクラッチピストン9のアプライ
室9aに供給して、トルクコンバータ(図示せず)を入
出力要素間が結合されたロックアップ状態にし、左側の
弁ポート接続によりこのアプライ室9aをドレンして、
ロックアップクラッチピストン9のレリーズ室9bへ向
かってるトルクコンバータ作動圧により、トルクコンバ
ータを入出力要素間の結合が解かれたコンバータ状態に
するものとする。
【0012】サーボピストン7は2速サーボアプライ室
7aにライン圧PL を供給されるとき、バンドブレーキ
を締結し、3速サーボレリーズ室7bにもライン圧PL
を供給されるとき、バンドブレーキを解放し、4速サー
ボアプライ室7cにもライン圧PL を供給されるとき、
バンドブレーキを再締結するものとする。なお、ピスト
ン8は常態でハイクラッチを解放し、室8aにライン圧
L を供給されるとき、ハイクラッチを締結するものと
する。
【0013】上記の構成において特に本例では、キック
ダウン圧回路5に、作動液低温検知手段兼キックダウン
変速禁止手段としての感温リリーフ弁10を接続して付
加する。この弁10は自動変速機の作動油温に応答し、
これが設定温度以上の高温時は閉じ、設定温度未満の低
温時に開いて回路5をドレンするものとする。なお設定
温度は、キックダウン変速時に摩擦要素の締結遅れが、
その焼損を惹起する程に大きくなる低温域の上限値とす
る。
【0014】これがため、感温リリーフ弁10は例えば
図2に示す如くに構成する。11は自動変速機のコント
ロールバルブボディー、12はセパレートプレートで、
感温リリーフ弁10はこれらコントロールバルブボディ
ー11およびセパレートプレート12間に画成された空
間内に収納する。そして、感温リリーフ弁10はバイメ
タルアーム13を具え、その一端13aを弁箱14に固
着し、他端13bに弁体15を一体成形する。ところ
で、バイメタルアーム13は自動変速機の作動油温に応
答し、これが設定温度以上の高温時は図2(b)に示す
ように真直ぐになって、セパレートプレート12に形成
したドレンポート12aを閉じ、作動油温が設定温度未
満の低温時は図3に示すように湾曲してドレンポート1
2aを開き、このドレンポートをコントロールバルブボ
ディー11に形成した連絡ポート11aに通じるものと
する。ここで感温リリーフ弁10は、この連絡ポート1
1aを図1におけるキックダウン圧回路5に接続して実
用する。
【0015】なお、感温リリーフ弁10は図4に示す構
成にしてもよい。本例では、コントロールバルブボディ
ー11に弁室11bを形成し、これを塞ぐセパレートプ
レート16を設ける。そして、このセパレートプレート
16に連絡ポート16aを形成し、これを図1における
キックダウン圧回路5に接続する。弁室11b内に弁体
17を配置し、この弁体を連絡ポート16aに対設す
る。弁体17は、形状記憶合金で作ったばね18により
ポート16aを塞ぐ位置に附勢するが、このばね18
は、自動変速機の作動油温に応答してこれが前記設定温
度未満の低温時に弁体17をポート16aから離し、こ
のポートを開いてドレンポート12aに通じさせるもの
とする。
【0016】上記実施例の作用を次に説明する。図1に
おいて感温リリーフ弁10は、作動油温が設定温度以上
の高温時、回路5をドレンせず、キックダウンにより圧
力PKDが回路5に発生するとき、これを弁1〜4に供給
し得る。よって、前記文献に記載の作用により図5に示
すパターンに沿った変速制御を、キックダウン変速も含
めてそのまま実行することができる。ところで、作動油
温が設定温度未満の低温時は感温リリーフ弁10が回路
5をドレンするため、この回路5から弁1〜4にキック
ダウン圧PKDが供給されることがない。従って、キック
ダウン域における変速線が図5に示すように高車速側に
ずれることがなくなり、キックダウン操作によってもキ
ックダウン変速を生ずることがない。
【0017】よって、上記の低温時にキックダウン変速
を行うと、この際に締結されるべき摩擦要素が、高い作
動液粘度に起因して締結遅れを生じ、合わせてキックダ
ウンに伴いエンジン出力が極めて大きいことから、上記
摩擦要素がその締結過渡期において激しいスリップを生
ずるが、このような弊害を、上記のキックダウン変速の
禁止により、なくすことができる。
【0018】
【発明の効果】かくして本発明のキックダウン変速制御
装置は請求項1に記載の如く、自動変速機の作動液が設
定温度未満の低温時、キックダウン変速を禁止するよう
構成したから、低温時のキックダウン変速で、対応する
摩擦要素が激しくスリップするといった弊害をなくすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明キックダウン変速制御装置の一実施例を
示す自動変速機の要部油圧回路図である。
【図2】(a)は同例における感温リリーフ弁の具体的
な構成を例示する断面図、(b)は同感温リリーフ弁の
底面図である。
【図3】同感温リリーフ弁の作用説明に用いた図2
(b)と同様な底面図である。
【図4】感温リリーフ弁の他の具体例を示す断面図であ
る。
【図5】自動変速機の変速パターンを例示する線図であ
る。
【符号の説明】
1 1−2シフト弁 2 2−3シフト弁 3 3−4シフト弁 4 ロックアップ制御弁 5 キックダウン圧回路 7 バンドブレーキ用サーボピストン 8 ハイクラッチ作動ピストン 9 ロックアップクラッチピストン 10 感温リリーフ弁(作動液低温検知手段:キックダウ
ン変速禁止手段) 11 コントロールバルブボディー 11a キックダウン圧連絡ポート 12 セパレートプレート 12a ドレンポート 13 バイメタルアーム 14 弁箱 15 弁体 16 セパレートプレート 16a キックダウン圧連絡ポート 17 弁体 18 形状記憶合金ばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液圧作動される複数の摩擦要素の選択的
    作動により所定変速段を選択し、該変速段でのエンジン
    動力伝達中に、エンジンスロットル開度を全開近辺の開
    度にするキックダウン時、前記変速段よりも低速変速段
    にキックダウン変速されるようにした自動変速機におい
    て、 自動変速機の作動液温度が設定温度未満であるのを検知
    する作動液低温検知手段と、 該手段により作動液の低温状態が検知される時、前記キ
    ックダウン変速を禁止するキックダウン変速禁止手段と
    を具えることを特徴とする自動変速機のキックダウン変
    速制御装置。
JP4931093A 1993-03-10 1993-03-10 自動変速機のキックダウン変速制御装置 Pending JPH06265010A (ja)

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JP4931093A JPH06265010A (ja) 1993-03-10 1993-03-10 自動変速機のキックダウン変速制御装置

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JP4931093A JPH06265010A (ja) 1993-03-10 1993-03-10 自動変速機のキックダウン変速制御装置

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JPH06265010A true JPH06265010A (ja) 1994-09-20

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ID=12827385

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JP4931093A Pending JPH06265010A (ja) 1993-03-10 1993-03-10 自動変速機のキックダウン変速制御装置

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JP (1) JPH06265010A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10759434B2 (en) 2017-07-31 2020-09-01 Hyundai Motor Company Apparatus and method for controlling transmission of vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10759434B2 (en) 2017-07-31 2020-09-01 Hyundai Motor Company Apparatus and method for controlling transmission of vehicle

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