JPH06264752A - エンジンのアシストエア供給方法 - Google Patents

エンジンのアシストエア供給方法

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JPH06264752A
JPH06264752A JP5259293A JP5259293A JPH06264752A JP H06264752 A JPH06264752 A JP H06264752A JP 5259293 A JP5259293 A JP 5259293A JP 5259293 A JP5259293 A JP 5259293A JP H06264752 A JPH06264752 A JP H06264752A
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JP
Japan
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valve
engine
assist air
passage
supercharger
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JP5259293A
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Yoichi Saito
陽一 斎藤
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン冷態運転時に、効果的にアシストエ
アを供給して燃料を十分に微粒化し、燃焼状態を改善し
て排気エミッションの向上を図る。 【構成】 TW≦TW0のエンジン冷態時のとき、あるい
は、TW>TW0のエンジン暖機完了状態でありスロット
ル全閉でないときには、過給圧フィードバック制御を行
ない(S101→S103〜,S101→S102→S103〜)、エンジン
冷態時のスロットル全閉状態であっても、スーパーチャ
ージャ下流の過給圧を常に高めに設定して、十分なアシ
ストエアをインジェクタの噴射ノズル近傍に供給して燃
料の微粒化を促進し、燃焼状態を改善して排気エミッシ
ョンの向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料噴射弁の近傍に吸
入空気の一部を供給して燃料の微粒化を促進するエンジ
ンのアシストエア供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジン冷態状態の燃焼改善の
ためには、燃料を微粒化して供給することが効果的であ
り、従来から燃料噴射弁の近傍に吸入空気の一部を噴出
させて噴射燃料を微粒化する、いわゆるアシストエアに
よる燃料微粒化の技術が広く採用されている。このアシ
ストエアにより燃料を微粒化する場合、燃料粒径と、ア
シストエアの混入速度・混入量との間には負の相関があ
り、アシストエア供給通路内の圧力と、アシストエア供
給通路の出口すなわち燃料が噴射されるインテークマニ
ホルド内の圧力との差が大きい程、効果的に燃料が微粒
化される。
【0003】例えば、特開平4−219461号公報に
は、スロットル弁上流と各燃料噴射弁の噴口近傍とを連
通するアシストエア通路を設け、このアシスト通路を、
上流側と下流側との圧力差によりアシストエアを供給す
る第1通路と、途中に備えたエアポンプによりアシスト
エアを供給する第2通路とから構成し、第1通路と第2
通路とをエンジン運転状態によって切換える技術が開示
されている。
【0004】この場合、エアポンプを用いてアシストエ
アを供給する方式では、コストが増加するため、過給機
を備えたエンジンでは、この過給機を利用してアシスト
エアを供給する技術が提案されており、例えば、実開昭
62−110575号公報には、エアブリードの空気取
入口を、過給機コンプレッサとインタークーラとの間の
吸気通路に開口させ、燃料噴射弁から噴射された燃料に
空気を噴出して燃料の微粒化を促進する技術が開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、過給機
を利用してアシストエアを供給する場合、エンジン冷態
始動時などには、通常、過給が行われず、また、インテ
ークマニホルド内の負圧も弱いため、噴射燃料に対して
効果的にアシストエアを供給することができず、十分に
燃料を微粒化することが困難であった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、エンジン冷態運転時に、効果的にアシストエアを供
給して燃料を十分に微粒化し、燃焼状態を改善して排気
エミッションの向上を図ることのできるエンジンのアシ
ストエア供給方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、過給機とスロ
ットル弁との間の吸気通路から吸入空気の一部を取入
れ、燃料噴射弁の噴射ノズル近傍に燃料の微粒化を促進
するためのアシストエアとして供給するアシストエア通
路を備えたエンジンにおいて、エンジン冷態運転時に、
上記過給機の上流側と下流側とをバイパスするバイパス
通路に設けたバイパス弁の開度を制御して上記過給機に
よる過給圧が目標過給圧となるようフィードバック制御
し、上記アシストエア通路を介して上記燃料噴射弁の噴
射ノズル近傍へアシストエアを供給することを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明では、過給機の上流側と下流側とをバイ
パスするバイパス通路に設けたバイパス弁の開度を制御
してエンジン冷態運転時にも過給圧が目標過給圧となる
ようフィードバック制御することにより、エンジン冷態
運転時にも過給機下流側の圧力を高め、アシストエア通
路から燃料噴射弁の噴射ノズル近傍にアシストエアを効
果的に供給する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1〜図4は本発明の第1実施例に係わり、図1
はバイパス弁制御ルーチンのフローチャート、図2はエ
ンジン制御系の概略構成図、図3は電子制御系の回路構
成図、図4は過給圧フィードバック制御状態を示すタイ
ムチャートである。
【0010】図2において、符号1はエンジン(図にお
いては4気筒ガソリンエンジン)であり、このエンジン
1のシリンダヘッド2とシリンダブロック3とピストン
4とで形成される燃焼室5に点火プラグ6が臨まされて
いる。また、上記シリンダヘッド2に、吸気ポート2a
と排気ポート2bとが形成され、上記シリンダヘッド2
の冷却水通路2cに、水温センサ7が臨まされている。
【0011】上記吸気ポート2aには吸気管8が連通さ
れ、この吸気管8の上流にエアチャンバ9が設けられて
いる。上記吸気管8のエアチャンバ9上流側には、スロ
ットル弁10が取付けられ、このスロットル弁10上流
側に、インタークーラ11を介して過給機の一例として
のスーパーチャージャ12(図においてはルーツ式スー
パーチャージャ)が介装されている。さらに、このスー
パーチャージャ12の上流側に吸入空気量センサ13が
介装され、この吸入空気量センサ13の直上流側に、エ
アクリーナ14が取付けられている。
【0012】また、上記吸気ポート2aの直上流側に、
各気筒毎に燃料噴射弁(インジェクタ)15の噴射ノズ
ルが臨まされ、この噴射ノズル近傍に、アシストエア通
路16の一端が開口されている。このアシストエア通路
16は、他端が上記スーパーチャージャ12の下流側と
上記スロットル弁10との間に空気取入口として開口さ
れ、途中から分岐して各気筒毎に上記インジェクタ15
の噴射ノズル近傍に開口されている(尚、図において
は、1気筒分の通路を示す)。
【0013】すなわち、上記スーパーチャージャ12下
流側と上記スロットル弁10との間で、吸入空気の一部
が上記アシストエア通路16内に取入れられて上記イン
ジェクタ15の噴射ノズル近傍に噴出され、上記インジ
ェクタ15から噴射された燃料の微粒化を促進するアシ
ストエアとして供給されるようになっているのである。
【0014】また、上記エアチャンバ9に吸気温センサ
17が臨まされ、上記スロットル弁10にスロットル開
度センサ18が連設されている。さらに、このスロット
ル弁10上流側と上記エアチャンバ9とを連通するバイ
パス通路19に、アイドルスピードコントロールバルブ
(ISCV)20が介装され、さらに、このISCV2
0の直下流側に、吸気圧が負圧のとき開弁するチェック
弁21が介装されている。
【0015】また、上記スーパーチャージャ12の下流
側に圧力センサ22が連通されており、上記スーパーチ
ャージャ12の上流側と下流側とを連通するバイパス通
路23に、ダイヤフラムアクチュエータからなるバイパ
ス弁24が介装され、このバイパス弁24により上記ス
ーパーチャージャ12で過給された圧力がリリーフされ
るようになっている。
【0016】上記バイパス弁24は、ダイヤフラムによ
って圧力室と大気室とに区切られ、上記ダイヤフラムに
上記バイパス通路23を開閉する弁が連設され、この弁
を閉方向に付勢するスプリングが上記圧力室に収納され
ている。そして、上記バイパス弁24の圧力室がデュー
ティソレノイド弁25を介してサージタンク26に連通
され、さらに、このサージタンク26が、上記エアチャ
ンバ9の圧力が負圧のとき開弁するチェック弁27を介
して上記エアチャンバ9に連通されている。
【0017】上記デューティソレノイド弁25は、フィ
ルタを介して大気に連通される大気ポートと、この大気
ポートに対向し、弁を介して上記サージタンク26に連
通するポートと、上記バイパス弁24の圧力室に連通す
るポートとを有する三方弁であり、後述する制御装置
(ECU)40からの駆動パルス信号(デューティ信
号)のデューティ比によって弁開度が制御される。
【0018】本実施例においては、デューティ比が大の
とき、上記デューティソレノイド弁25の弁開度が大と
なり、上記サージタンク26から上記バイパス弁24の
圧力室に導入される負圧が大きくなって上記バイパス弁
24の弁開度が大となり、過給圧リリーフ量が大となっ
て過給圧が低下する。一方、デューティ比が小のときに
は、上記デューティソレノイド弁25の弁開度が小とな
り、上記サージタンク26から上記バイパス弁24の圧
力室に導入される負圧が小さくなって上記バイパス弁2
4の弁開度が小となり、過給圧リリーフ量が小さくなっ
て過給圧が上昇する。
【0019】また、上記排気ポート2bに排気管28が
連通され、この排気管28に介装された触媒コンバータ
29の上流側に、O2センサ30が臨まされている。上
記触媒コンバータ29下流端にはサブマフラ31が接続
され、さらに、このサブマフラ31下流側にメインマフ
ラ32が接続されている。
【0020】また、上記シリンダヘッド2の図示しない
カムシャフトにデストリビュータ33が連設され、この
デストリビュータ33内部に、シグナルロータ34と、
このシグナルロータ34外周に対設された電磁ピックア
ップなどからなる気筒判別・クランク角センサ35が配
設されている。
【0021】一方、符号40は、電子制御装置(EC
U)であり、2接点リレー41の一方のリレー接点を介
して+電源に接続されており、また、上記リレー41の
他方のリレー接点を介して、イグナイタ42、及び、一
次側がこのイグナイタ42に接続され、二次側が上記デ
ストリビュータ33に接続される点火コイル43が+電
源に接続されている。さらに、上記リレー41のリレー
コイルの一端がイグニッション電源IGに接続され、他
端が上記ECU40に接続されている。
【0022】図3に示すように、上記ECU40は、C
PU50、ROM51、RAM52、バックアップRA
M53、入出力インターフェース(I/O)54がバス
ライン55を介して互いに接続されたマイクロコンピュ
ータを中核として構成され、上記I/O54の入力ポー
トに、上記水温センサ7、上記吸入空気量センサ13、
上記吸気温センサ17、上記スロットル開度センサ1
8、上記圧力センサ22、上記O2センサ30、上記気
筒判別・クランク角センサ35が接続され、また、上記
I/O54の出力ポートに、上記イグナイタ42が接続
されるとともに、上記インジェクタ15、上記ISCV
20、上記デューティソレノイド弁25が駆動回路56
を介して接続されている。
【0023】上記ROM51には制御プログラム、及
び、各種制御用固定データが記憶されており、また、上
記RAM52には、データ処理した後の上記各センサ
類、スイッチ類の出力信号及び上記CPU50で演算処
理したデータが格納されている。さらに、上記バックア
ップRAM53には、図示しないイグニッションスイッ
チのON,OFFに関係なく常時電源が供給され、イグ
ニッションスイッチをOFFにしてエンジンの運転を停
止しても記憶内容が消失せず、バックアップデータがス
トアされるようになっている。
【0024】上記ECU40では、上記CPU50で上
記ROM51に記憶されている制御プログラムを実行
し、上記各センサ類、各スイッチ類からの信号に基づい
て燃料噴射量、点火時期などの制御量を演算して燃料噴
射制御、点火時期制御などを行なうとともに、デューテ
ィソレノイド弁25の駆動信号のデューティ比を演算し
てバイパス弁24の弁開度を制御し、スーパーチャージ
ャ12による過給圧のフィードバック制御を行なう。
【0025】次に、上記ECU40による過給圧フィー
ドバック制御に係る動作を、図1のバイパス弁制御ルー
チンのフローチャートに基づいて説明する。
【0026】本ルーチンは所定時間毎に実行され、ま
ず、ステップS101で、冷却水温TWが設定値TW0(例え
ば、60°C)より高いか否かを調べ、TW>TW0のと
き、ステップS102で、スロットル全閉か否かを調べ、T
W>TW0のエンジン暖機完了状態でスロットル全閉のと
きには、ステップS115で、デューティソレノイド弁25
の駆動信号のデューティ比DUTYを設定値DSとし
(DUTY←DS)、このデューティ比DUTYをステ
ップS116でセットしてルーチンを抜ける。
【0027】上記設定値DSは、上記デューティソレノ
イド弁25を所定の弁開度にするための値であり、今回
のルーチンで設定されたデューティ比DUTYの駆動信
号は次回ルーチン実行までの間保持され、エンジン暖機
完了後のスロットル全閉における通常のアイドル運転状
態では、バイパス弁24の弁開度が一定に保持されてス
ーパーチャージャ12による過給圧が所定の値に保たれ
る。
【0028】一方、上記ステップS101でTW≦TW0のエ
ンジン冷態時のとき、あるいは、TW>TW0のエンジン
暖機完了状態であり、上記ステップS102でスロットル全
閉でないときには、ステップS103以降で過給圧フィード
バック制御を行なう。この過給圧フィードバック制御で
は、ステップS103で、エンジン回転数Nとスロットル開
度Thとに基づいてテーブル(ステップS103中の図示参
照)を補間計算付きで参照し、目標過給圧Ptを設定す
る。
【0029】次いで、ステップS104へ進み、上記ステッ
プS103で設定した目標過給圧Ptから、圧力センサ22
によって検出した実過給圧Pbを減算して目標過給圧Pt
に対する偏差ΔPを求めると(ΔP←Pt−Pb)、ステ
ップS105で、偏差ΔPの絶対値│ΔP│と予め設定され
た許容値PSとを比較し、図4に示す過給圧フィードバ
ック制御における不感帯の範囲内にあるか否かを調べ
る。
【0030】その結果、│ΔP│<PSであり、実過給
圧Pbが不感帯の範囲内にあるときには、上記ステップS
105から前述のステップS116を経てルーチンを抜け、│
ΔP│≧PSであり、実過給圧Pbが不感帯の範囲外であ
るときには、上記ステップS105からステップS106へ進ん
で、実過給圧Pbと目標過給圧Ptとを比較して、現在の
実過給圧Pbが不感帯の上側か下側かを判別する。
【0031】そして、現在の実過給圧Pbが不感帯の範囲
外でPb>Ptの上側にあるときには、上記ステップS106
からステップS107以降へ進んでデューティ比増の処理を
行なうことにより実過給圧Pbを低下させ、現在の実過
給圧Pbが不感帯の範囲外でPb<Ptの下側にあるときに
は、上記ステップS106からステップS111以降へ進んでデ
ューティ比減の処理を行なうことにより実過給圧Pbを
上昇させる。
【0032】デューティ比増の処理では、ステップS107
で、実過給圧Pbが不感帯の範囲外へ反転した初回を判
別するための反転初回判別フラグF1の値を参照する。
この反転初回判別フラグF1は、Pb>PtでF1=0の
とき、実過給圧Pbが初めて不感帯の上側になったこと
を示し、Pb<PtでF1=1のとき、実過給圧Pbが初
めて不感帯の下側となったことを示す。
【0033】従って、上記ステップS107で、F1=0、
すなわち、今回初めてPb≧(Pt+PS)となったとき
には、上記ステップS107からステップS108へ進んで、デ
ューティ比DUTYにスキップ補正量DPを加算し(D
UTY←DUTY+DP)、ステップS110で、反転初回
判別フラグF1をセットすると(F1←1)、前述のス
テップS116でデューティ比DUTYをセットしてルーチ
ンを抜ける。
【0034】また、上記ステップS107で、F1=1であ
り、既にデューティ比DUTYのスキップ補正による増
加が行われているときには、上記ステップS107からステ
ップS109へ分岐し、積分補正量DIをデューティ比DU
TYに加算して(DUTY←DUTY+DI)、前述の
ステップS110を経てステップS116でデューティ比DUT
Yをセットし、ルーチンを抜ける。
【0035】すなわち、実過給圧PbがPb≧(Pt+P
S)となると、図4に示すように、まず、デューティ比
DUTYをスキップ補正量DPだけ一度に増加させ、デ
ューティソレノイド弁25を介してバイパス弁24の弁
開度を所定量大きくして過給圧を低下させる。次にデュ
ーティ比DUTYを積分補正量DIづつ漸次的に増加さ
せることにより、バイパス弁24の弁開度を少しづつ大
きくして過給圧が目標過給圧Ptに近づくよう制御する
のである。
【0036】一方、上記ステップS106で、現在の実過給
圧Pbが不感帯の範囲外でPb<Ptの下側にあるときに
は、上記ステップS106からステップS111へ分岐して反転
初回判別フラグF1の値を参照し、F1=1、すなわ
ち、今回初めてPb≦(Pt−PS)となったときには、
ステップS112で、デューティ比DUTYからスキップ補
正量DPを減算し(DUTY←DUTY−DP)、ステッ
プS114で、反転初回判別フラグF1をクリアすると(F
1←0)、前述のステップS116でデューティ比DUTY
をセットしてルーチンを抜ける。
【0037】また、上記ステップS111でF1=0であ
り、既にデューティ比DUTYのスキップ補正による減
少が行われているときには、上記ステップS111からステ
ップS113へ分岐し、デューティ比DUTYから積分補正
量DIを減算して(DUTY←DUTY−DI)、前述の
ステップS114を経て前述のステップS116でデューティ比
DUTYをセットし、ルーチンを抜ける。
【0038】すなわち、実過給圧PbがPb≦(Pt−P
S)となったときには、図4に示すように、まず、デュ
ーティ比DUTYをスキップ補正量DPだけ一度に減少
させてバイパス弁24の弁開度を所定量小さくし、過給
圧を増加させる。次にデューティ比DUTYを積分補正
量DIづつ漸次的に減少させることにより、バイパス弁
24の弁開度を少しづつ小さくして過給圧が徐々に目標
過給圧Ptに近づくようにする。
【0039】これにより、通常運転時のみならずエンジ
ン冷態時にも過給圧フィードバック制御が行われ、エン
ジン冷態時のスロットル全閉状態であっても、スーパー
チャージャ12下流の過給圧が常に高めに設定され、十
分なアシストエアをインジェクタ15の噴射ノズル近傍
に供給して燃料の微粒化を促進し、燃焼状態を改善して
排気エミッションの向上を図ることができるのである。
【0040】図5及び図6は本発明の第2実施例に係わ
り、図5はエンジン制御系の概略構成図、図6は燃料噴
射タイミング及びロータリ弁の開閉タイミングを示すタ
イムチャートである。
【0041】この第2実施例は、前述の第1実施例に対
し、アシストエア通路16にロータリ弁60を介装し、
このロータリ弁60を燃料噴射のタイミングに同期して
開閉することにより、アシストエアを燃料噴射期間中の
み供給するものである。
【0042】すなわち、図5に示すように、各気筒毎へ
の分岐通路より上流側のアシストエア通路16に、エン
ジン1のクランクプーリ1aによって開閉駆動されるロ
ータリ弁60を介装し、図6に示すように、#1気筒〜
#4気筒毎の燃料噴射期間中のみ上記ロータリ弁60が
開くようにする。
【0043】一般に、燃料噴射のタイミングは、噴射終
了時期を一定にし、噴射開始時期が燃料噴射量(燃料噴
射パルス幅)に応じて変化するよう制御するシステムが
多い。従って、本実施例では、上記ロータリ弁60が開
く期間を、燃料噴射パルス幅が最大のときの噴射期間に
合わせるようにしている。
【0044】その他の構成は、前述の第1実施例と同様
であり、図1のバイパス弁制御ルーチンに従ってバイパ
ス弁24の弁開度が制御され、エンジン冷態時のスロッ
トル全閉状態であっても十分なアシストエアをインジェ
クタ15の噴射ノズル近傍に供給することができる。
【0045】この場合、本実施例では、アシストエアが
必要なときのみ供給されるため、アイドル運転状態での
空気量過多による回転数上昇を未然に防止することがで
き、より効率的にアシストエアを供給することができ
る。
【0046】尚、エンジン高回転高負荷時には、燃料噴
射のタイミングが各気筒で重複し、ロータリ弁60の開
閉タイミングと一致しなくなるが、高回転時には、ロー
タリ弁60の回転が早く、且つ、アシストエア通路16
の出口部とロータリ弁60とが離れているため、アシス
トエアが出口部に至るまでの間にロータリ弁60の開閉
に伴う脈動が緩衝され、ほとんど影響がない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、過
給機の上流側と下流側とをバイパスするバイパス通路に
設けたバイパス弁の開度を制御してエンジン冷態運転時
にも過給圧が目標過給圧となるようフィードバック制御
するため、エンジン冷態運転時にも過給機下流側の圧力
を高めて十分なアシストエアを燃料噴射弁の噴射ノズル
近傍に供給することができ、燃料の微粒化を促進して燃
焼状態を改善し、排気エミッションの向上を図ることが
できるなど優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わり、バイパス弁制御
ルーチンのフローチャート
【図2】同上、エンジン制御系の概略構成図
【図3】同上、電子制御系の回路構成図
【図4】同上、過給圧フィードバック制御状態を示すタ
イムチャート
【図5】本発明の第2実施例に係わり、エンジン制御系
の概略構成図
【図6】同上、燃料噴射タイミング及びロータリ弁の開
閉タイミングを示すタイムチャート
【符号の説明】
1 エンジン 10 スロットル弁 12 スーパーチャージャ(過給機) 15 インジェクタ(燃料噴射弁) 16 アシストエア通路 23 バイパス通路 24 バイパス弁 Pb 実過給圧 Pt 目標過給圧

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過給機とスロットル弁との間の吸気通路
    から吸入空気の一部を取入れ、燃料噴射弁の噴射ノズル
    近傍に燃料の微粒化を促進するためのアシストエアとし
    て供給するアシストエア通路を備えたエンジンにおい
    て、 エンジン冷態運転時に、上記過給機の上流側と下流側と
    をバイパスするバイパス通路に設けたバイパス弁の開度
    を制御して上記過給機による過給圧が目標過給圧となる
    ようフィードバック制御し、上記アシストエア通路を介
    して上記燃料噴射弁の噴射ノズル近傍へアシストエアを
    供給することを特徴とするエンジンのアシストエア供給
    方法。
JP5259293A 1993-03-12 1993-03-12 エンジンのアシストエア供給方法 Pending JPH06264752A (ja)

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