JPH06264415A - 表層土の飛砂及び降雨時における濁水の防止方法 - Google Patents

表層土の飛砂及び降雨時における濁水の防止方法

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JPH06264415A
JPH06264415A JP20551293A JP20551293A JPH06264415A JP H06264415 A JPH06264415 A JP H06264415A JP 20551293 A JP20551293 A JP 20551293A JP 20551293 A JP20551293 A JP 20551293A JP H06264415 A JPH06264415 A JP H06264415A
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JP
Japan
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surface soil
net
ground
flying
resistor
Prior art date
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Application number
JP20551293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Hatano
倫 波多野
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Nihon Solid Co Ltd
Original Assignee
Nihon Solid Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、表層土の風による土砂飛散及び降
雨時における濁水流出の防止方法である。 【構成】 表層土表面に近接し、且つ該表面からほぼ一
定の間隔をおいて紐状抵抗体を平面的に設置することを
特徴とする表層土の飛砂(土)及び降雨時における濁水
防止方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】空港、宅地造成地、埋立地、養浜
等において盛土をしたり、山を削って新しい斜面地を造
成したり、海岸に養浜を形成したりすることが頻繁に行
われているがこれら表層度からの飛砂(土)が風下に被
害もたらしたり、降雨時に濁水となって流出することが
多い。本発明はこれらの現象を防止する方法である。
【0002】
【従来の技術】従来のこれらに関する技術として、飛砂
ネットやヨシズ等を1〜3mの高さで連続的に直立させ
て設置し、これを多条列に設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来法では飛砂ネットやヨシズが強風で倒れたり、景
観眺望等にも問題があった。又、効果としても、地表を
吹く風がこれら飛砂ネットやヨシズを飛び越えても風の
もっているエネルギーはほとんど減衰せず、再度地表に
ぶつかり、ここで砂(土)を高く巻き上げ結果として十
分な飛砂防止にならない。さらに飛砂ネットの列に平行
した風向に対してほとんど効果がないことも問題であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術の問題
点を解決すべく流体力学的、機械力学的に研究を重ねて
ここに完成するに至ったものである。すなわち、本発明
は表層土表面上部に地表から間隔をおいて、網状抵抗体
を設けることを特徴とする表層土の飛砂(土)及び降雨
時における濁水の防止方法である。
【0005】次に本発明を図面を参照しながら説明する
が本発明は以下の説明のみに限定されるものではない。
図1は側面図であり、埋立地等の平坦な盛土の表層土1
に間隔保持材2として廃タイヤを設置し、これを固定材
3としてロープで廃タイヤを互に固縛して地表から浮か
ないようにし、且つ間隔保持材2の上面に網状抵抗体4
として金網を固定し、表層土面にほぼ平行に且つ一定の
間隔を保つように設置するものである。図2は図1の平
面図を示したものである。
【0006】次に本発明方法を模式的に説明する。図3
において表層土1の上を風5が吹くとき、網状抵抗体4
の多数の素線6の抵抗と渦発生により網状抵抗体4の下
側の空気を流動させるエネルギーが大幅に減衰してしま
うため表層土表面を流れる風の風速が極めて遅くなっ
て、ここに停滞層7が生じ表層土に砂(土)を巻き上げ
て飛ばす飛砂の発生をおさえることが出来ることを示し
ている。
【0007】すなわち、図4は本発明がない場合の表層
土1の表面を流れる風の速度分布の概念を示したもので
あるが、平坦な地面の場合、地表面の風速V上空の風
速Vと大差はなく、このVによって飛砂8が発生す
る。
【0008】これに対して図5は本発明を設置した場合
の概念図を示す。網状抵抗体4の抵抗と渦発生のため、
網状抵抗体4の上面の風速Vは、上記Vに比べ大幅
に低下し、且つVによって引きおこされる。網状抵抗
体4の下面の風速VはVよりさらに低速となり、従
って地表面の風速Vは極めて低速となる。これにより
表層土の上に停滞層7が生ずることが分かる。
【0009】本発明に使用する網状抵抗体4としては天
然繊維、合成繊維、金属等からなる各種網類、パンチン
グメダル等種々のものが使用される。そしてこれらの例
えば網目の目開きは5〜20mmであることが好まし
い。これらの網状抵抗体4は通常現場において、はじめ
に間隔保持体2を地表面に所望の位置に固定した後、そ
の上面に網状抵抗体4を固定する方法が採用される。
【0010】また他の方法としては網状抵抗体4を移設
等する場合に便利なように予め所望の大きさの枠を作
り、そこに網状抵抗体4を展張して一つのユニットとし
て用いることが便利である。
【0011】本発明に使用する間隔保持材としては廃タ
イヤの他パイプ、フロート、コンクリートブロック、杭
材などが挙げられる。前記杭材としては図6に示すよう
に杭9の地表面に接する部分にストッパー10を設け
る。このストッパー10は楕状であってもその他円盤状
等種々の形状のものが使用される。ストッパー10を設
けることによって杭9を差し込む位置が決められる他、
風等によって杭をがっちに保持する機能をも有する。そ
して杭9の上部に網状抵抗体4を固定するための固定具
11、12が設けられ前記網状抵抗体4を強固に固定す
ることができる。
【0012】間隔保持材2は網状抵抗体4を地表面が1
0〜15cm、好ましくは20〜30cmの高さになる
ように設置することが好ましい。前記網状抵抗体4は、
一般的に地表面とほぼ平行に展張すれば充分であるが、
特殊な場合には波形あるいは山形に展張してもよい。
【0013】間隔保持材2の配置は三角形、四角形、五
角、六角、八角等多角形の他円形、楕円形も可能であ
る。
【0014】間隔保持材2を互いに比較的せまい距離に
なるように配置し、相互にはりめぐらした固縛ロープが
網状抵抗体の役割をもつように作用させ、別体の網状抵
抗体4を省略することも可能である。
【0015】固定材3としてロープの他、丸パイプ、角
パイプ、チェーン、ワイヤー、木材のどが挙げられる。
図8には間隔保持材2としてコンクリートブロックを用
い、固定材3として角パイプを用いた例を示す。図8に
おいて、固定材3の角パイプを間隔保持材2の溝13に
挿入し、固定用くさび14で固定しており、網状抵抗体
4をとりつけ金具15で固定材3の上に固定している。
【0016】前記した本発明は、平坦地のみならず山を
削った斜面地等の方面にも応用できる。
【0017】埋立地盛土等に本発明を用いれば、風が吹
いても網状抵抗体4と盛土表面1の間に停滞層7が生ず
るもので砂(土)の飛砂が防止ができ、また降雨時に濁
水として流出することを防止することができる。
【0018】また本発明によれば、網状抵抗体4と表層
土1との間に間隔が設けられていることにより、長時間
の使用においても網状抵抗体が砂(土)で埋没すること
もない。また、網状抵抗体4は、風通し、水通しが良く
盛土まわりの自然環境をおよぼすことはない。また、従
来工法に比べ高さが低く、強風に対しても平面的に張り
めぐらされた固縛材により強固に固定されており倒壊等
の心配もなく、景観上も突出部がなく問題がない。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法によって間隔保持材によって間隔
を設けて網状抵抗体を展張した場合の側断面図。
【図2】 図1の場合の平面図。
【図3】 本発明方法の原理を示す状態図。
【図4】 従来の場合における飛砂の状態を示す状態
図。
【図5】 本発明における飛砂の状態を示す状態図。
【図6】 杭を差し込んだ状態を示す側面図。
【図7】 間隔保持材にコンクリートブロックを用いた
場合の網状抵抗体を固定する方法を示した斜視図。
【符号の説明】
1 表層土 2 間隔保持材 4 網状抵抗体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層土表面上部に地面から間隔をおいて
    網状抵抗体を設置することを特徴とする表層土の飛砂
    (土)及び降雨時における濁水の防止方法。
JP20551293A 1992-06-29 1993-06-29 表層土の飛砂及び降雨時における濁水の防止方法 Pending JPH06264415A (ja)

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Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20937392 1992-06-29
JP28040492 1992-09-08
JP4-280404 1993-01-13
JP3390793 1993-01-13
JP4-209373 1993-01-13
JP5-33907 1993-01-13
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