JPH06264378A - 生分解性土木用繊維集合体 - Google Patents

生分解性土木用繊維集合体

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JPH06264378A
JPH06264378A JP5088393A JP5088393A JPH06264378A JP H06264378 A JPH06264378 A JP H06264378A JP 5088393 A JP5088393 A JP 5088393A JP 5088393 A JP5088393 A JP 5088393A JP H06264378 A JPH06264378 A JP H06264378A
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civil engineering
fiber assembly
aggregates
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air pollution
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Takeshi Ito
武 伊藤
Tomohiro Aoyama
知裕 青山
Kunio Kimura
邦生 木村
Keiichi Uno
敬一 宇野
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然環境下に放置しておくと徐々に分解さ
れ、最終的には消失し、使用後の焼却による大気汚染や
放置による環境破壊のない生分解性土木用繊維集合体を
提供する。 【構成】 一般式−O−CHR−CO−(但し、RはH
または炭素数1〜3のアルキル基を示す)を主たる繰り
返し単位とする脂肪族ポリエステルを主成分とする生分
解性土木用繊維集合体。 【効果】 本発明の土木用繊維集合体は優れた生分解性
と良好な物性を有している故、使用後の焼却による大気
汚染や放置による環境破壊の心配がないことから産業
界、また環境保護に寄与すること大である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木用繊維集合体に関
し、更に詳しくは自然環境下に放置しておくと、徐々に
分解し、最終的には消失するため、使用後の焼却による
大気汚染や放置による環境破壊のない生分解性土木用繊
維集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、仮設ネット、養生シート、遮水シ
ート等の土木用繊維集合体はポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニル等のプラスチック材料が使用されている。前記プラ
スチック材料は自然環境下でほとんど分解しないため、
使用後回収され、焼却、埋め立てあるいはリサイクルに
より処理されているが、リサイクルによる再生では採算
があわず、焼却や埋め立てによる処理では大気汚染や埋
め立て地の確保が困難等の問題がある。また、回収には
多大な労力を必要とするために回収し切れず土中等の自
然界に放置され、環境破壊等様々な問題を引き起こして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らの目的は、
自然環境下で徐々に分解し、最終的には消失し、使用後
の焼却による大気汚染や放置による環境破壊の心配のな
い生分解性土木用繊維集合体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記事情を
鑑み、使用後の焼却による大気汚染や放置による環境破
壊の心配のない土木用繊維集合体を得るべく鋭意検討を
重ねた結果、一般式−O−CHR−CO−(但し、Rは
Hまたは炭素数1〜3のアルキル基を示す)を主たる繰
り返し単位とする脂肪族ポリエステルを主成分とする生
分解性土木用繊維集合体に関するものであり、該集合体
は自然環境下に放置しておくと徐々に分解され、最終的
には消失し、使用後の焼却による大気汚染や放置による
環境破壊の懸念がないものである。
【0005】すなわち、本発明は一般式−O−CHR−
CO−(但し、RはHまたは炭素数1〜3のアルキル基
を示す)を主たる繰り返し単位とする脂肪族ポリエステ
ルを主成分とする生分解性土木用繊維集合体に関するも
のであり、該集合体は自然環境下に放置しておくと徐々
に分解され、最終的には消失し、使用後の焼却による大
気汚染や放置による環境破壊の懸念がないものである。
【0006】本発明の繊維集合体を構成する脂肪族ポリ
エステルとしては例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸
等をあげることができるが特にこれらに限定されるもの
ではない。またこれらは単独重合体でも共重合体でもよ
く、あるいはブレンド体でも差し支えない。上記脂肪族
ポリエステルを製造するには、公知の方法たとえば乳
酸、グリコール酸等のオキシ酸の脱水重縮合、あるいは
それらの環状エステルの開環重合により得ることができ
る。その際、上記オキシ酸は単独で用いてもあるいは混
合物で用いても差し支えなく、不斉炭素を有するものは
D体、L体、ラセミ体のいずれであってもかまわない。
【0007】本発明において脂肪族ポリエステルの粘度
平均分子量は5000以上であり、好ましくは104
ら106 のものである。5000未満では繊維集合体と
して十分な強度が得難くなり、106 を超えると紡糸時
に高粘度となりすぎて扱いにくくなる。
【0008】本発明の繊維集合体は、切断強度0.1G
Pa以上、切断伸度5%以上であり、且つヤング率が
0.5GPa以上であるモノフィラメント及び/又はマ
ルチフィラメントの複数本からなる土木用繊維集合体で
ある。繊維集合体を構成するフィラメントの特性がこの
範囲を外れると土木用繊維集合体として実用的な機械特
性を有することが困難となり好ましくない。
【0009】本発明の繊維集合体とは規則的あるいは不
規則的に繊維が集合した構成体を言い、例えば、繊維束
や織物、編物、組物、不織布、多軸積層体等の布帛等と
して得ることができるが特にこれらに限定されるもので
はない。これら上述の如く繊維集合体はその集合体形態
により製造法は異なり、それぞれ従来公知の方法によっ
て製造することができる。
【0010】たとえば、本発明で言うところの脂肪族ポ
リエステルを溶融紡糸あるいは溶液紡糸することによ
り、又はその後延伸することによりモノフィラメントあ
るいはマルチフィラメントを製造する。この際、公知の
酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、防汚剤等を適
当にブレンドしても問題ない。得られたモノフィラメン
トあるいはマルチフィラメントを公知の加工法および打
ち方あるいは製網法に基づいてロープあるいは網を製造
できる。また、乾式、気流式、湿式法又はスパンボンド
法等の公知ウェブ形成法によりウェブを形成し、例え
ば、接着剤、添加剤による処理、あるいはニードルパン
チ、流体パンチ等の機械的接結法といった公知の方法に
より、あるいはその後乾燥、熱処理することにより不織
布をえることができる。更には得られたそれらの土木用
繊維集合体の目的に応じてコーティング等の加工、ある
いは他ポリマーとの併用を行っても差し支えない。
【0011】本発明の繊維集合体は、土木用に使用され
るものを言い、その具体例としては、例えば、法面保護
用シート、養生シート、遮水シート、野積シート、境界
分離用シート、各種フィルター用シート等の土木用シー
ト類、あるいは潅・排水ホース等の土木工事用ホース
類、仮設ネット、防風ネット等の土木用ネット類、仮止
め用ロープ、ドレーン材用ロープ等の土木用ロープ類と
して用いることができるが特にこれらに限定されるもの
ではない。
【0012】更に本発明における脂肪族ポリエステルに
ポリカプロラクトン等の他の脂肪族ポリエステルやポリ
ビニルアルコール、ポリオキシアルキレングリコール、
ポリジオキサン、ポリアミノ酸のポリマー、あるいはタ
ルク、炭酸カルシウム、塩化カルシウム等の無機物、あ
るいはデンプン、アミノ酸、蛋白質や食品添加物等を適
量混合することにより、機械特性、分解特性を種々変化
させることが可能である。
【0013】
【実施例】次に本発明を実施例を用いて具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0014】実施例1 粘度平均分子量15万のポリ乳酸を孔径0.4φ、ホー
ル数48を有するノズルから185℃で溶融紡糸して未
延伸糸を得た。次いで常法により延伸熱処理を行い、1
50デニール/18フィラメントの延伸糸を得た。テン
シロン引張り試験機を使用して、試料長20cm、引張
り速度20cm/minで得られた延伸糸の強伸度を測
定した結果、得られた延伸糸の切断強度は0.56GP
a、切断伸度は25%、ヤング率は5.9GPaであっ
た。得られた延伸糸を法面補強用の素材として用いた。
該繊維を土壌中に埋設し、重量変化を調査したところ半
年後で初期重量の48%、1年後には15%となり、1
年半後には分解により形状を確認することができなかっ
た。
【0015】
【発明の効果】本発明による土木用繊維集合体は、優れ
た生分解性と良好な物性を有している故、使用後の焼却
による大気汚染や放置による環境破壊の心配がないこと
から産業界、または環境保護に寄与すること大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02D 17/20 102 B 7505−2D E04G 21/24 A 7228−2E // C08G 63/06 NLP 7107−4J (72)発明者 宇野 敬一 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式−O−CHR−CO−(但し、R
    はHまたは炭素数1〜3のアルキル基を示す)を主たる
    繰り返し単位とする脂肪族ポリエステルを主成分とする
    生分解性土木用繊維集合体。
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CN104788740A (zh) * 2014-12-31 2015-07-22 青岛第派新材有限公司 纤维/tpi母胶及其制备方法和该母胶在橡胶组合物中的应用

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