JPH06263814A - 光開始剤組成物および光硬化性被覆組成物 - Google Patents
光開始剤組成物および光硬化性被覆組成物Info
- Publication number
- JPH06263814A JPH06263814A JP5233993A JP5233993A JPH06263814A JP H06263814 A JPH06263814 A JP H06263814A JP 5233993 A JP5233993 A JP 5233993A JP 5233993 A JP5233993 A JP 5233993A JP H06263814 A JPH06263814 A JP H06263814A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- composition
- photoinitiator
- dimethylaminobenzoic
- coating composition
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- Pending
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】印刷時及び印刷物の低臭気性、硬化皮膜硬度、
硬化性の劣化防止を目的とした光開始剤組成物および光
硬化性被覆組成物を提供する。 【構成】2価以上のポリオール化合物にジメチルアミノ
安息香酸および/またはベンゾイル安息香酸を反応させ
てなる分子量300〜2000の光開始剤組成物ならび
にそれを含む光硬化性被覆組成物。
硬化性の劣化防止を目的とした光開始剤組成物および光
硬化性被覆組成物を提供する。 【構成】2価以上のポリオール化合物にジメチルアミノ
安息香酸および/またはベンゾイル安息香酸を反応させ
てなる分子量300〜2000の光開始剤組成物ならび
にそれを含む光硬化性被覆組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紫外線照射により硬化す
る光開始剤組成物およびそれを含む光硬化性被覆組成物
に関する。
る光開始剤組成物およびそれを含む光硬化性被覆組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光硬化性被覆組成物、特に紫外線
による硬化性被覆組成物の研究はさかんに行なわれてお
り、その中でも印刷インキ、オーバーコートワニス、塗
料、接着剤、フォトレジスト等の分野で実用化が進めら
れている。これらは光開始剤、樹脂(ラジカル重合性を
有する樹脂およびラジカル重合性を有しない樹脂の両者
を含む)、ラジカル重合性を有するモノマー、顔料(オ
ーバーコートワニスには含まれない)、添加剤等からな
る。一般的に使用される光開始剤としてo−ベンゾイル
安息香酸メチル等のベンゾフェノン系、ダロキュア11
73、ダロキュア2959、イルガキュア184、イル
ガキュア907(イルガキュアとダロキュアはチバガイ
ギー社の商標)等のアセトフェノン系、イルガキュア6
51等のベンゾイン系、あるいはチオキサントン系、E
AB(保土谷化学社製)、セイコールPAA(精工化学
社製)、カヤキュアEPA(日本化薬社製)等の水素供
与体系が使われている。しかしこれらの光開始剤は光硬
化性被覆組成物と共重合性を有しないため硬化皮膜に組
み込まれず、又分子量が300以下で昇華性を有するた
め一部揮発し、印刷、塗工現場或いは印刷物、塗工物の
臭気の原因となり、印刷物等の鉛筆硬度等皮膜物性の劣
化をきたす。
による硬化性被覆組成物の研究はさかんに行なわれてお
り、その中でも印刷インキ、オーバーコートワニス、塗
料、接着剤、フォトレジスト等の分野で実用化が進めら
れている。これらは光開始剤、樹脂(ラジカル重合性を
有する樹脂およびラジカル重合性を有しない樹脂の両者
を含む)、ラジカル重合性を有するモノマー、顔料(オ
ーバーコートワニスには含まれない)、添加剤等からな
る。一般的に使用される光開始剤としてo−ベンゾイル
安息香酸メチル等のベンゾフェノン系、ダロキュア11
73、ダロキュア2959、イルガキュア184、イル
ガキュア907(イルガキュアとダロキュアはチバガイ
ギー社の商標)等のアセトフェノン系、イルガキュア6
51等のベンゾイン系、あるいはチオキサントン系、E
AB(保土谷化学社製)、セイコールPAA(精工化学
社製)、カヤキュアEPA(日本化薬社製)等の水素供
与体系が使われている。しかしこれらの光開始剤は光硬
化性被覆組成物と共重合性を有しないため硬化皮膜に組
み込まれず、又分子量が300以下で昇華性を有するた
め一部揮発し、印刷、塗工現場或いは印刷物、塗工物の
臭気の原因となり、印刷物等の鉛筆硬度等皮膜物性の劣
化をきたす。
【0003】これらの改善を目的としてカルボキシル基
含有ベンゾフェノン誘導体をポリオール化合物等と反応
させた光硬化性樹脂が知られている(特公昭58−50
611号公報、特公昭58−50612号公報、特公昭
58−50613号公報参照)。しかし上記技術は多塩
基酸で架橋している樹脂組成物のため、分子量が大きく
なる結果、開始剤の反応開始効率が下り、又光開始機能
を有するジアルキルアミノ安息香酸、および/またはベ
ンゾイル安息香酸の含有率が光開始剤組成物中40重量
%以下であるためそれを含む光硬化性被覆組成物の硬化
性も劣化する。さらに長鎖脂肪酸を反応させている場
合、開始剤が可塑剤として作用し光硬化性皮膜の強度の
劣化を生じる等の問題がある。一方、印刷業界における
印刷機の印刷スピードは80〜150m/分の高速印刷
であるため光硬化性被覆組成物も極めて速い速度で十分
硬化する必要がある。
含有ベンゾフェノン誘導体をポリオール化合物等と反応
させた光硬化性樹脂が知られている(特公昭58−50
611号公報、特公昭58−50612号公報、特公昭
58−50613号公報参照)。しかし上記技術は多塩
基酸で架橋している樹脂組成物のため、分子量が大きく
なる結果、開始剤の反応開始効率が下り、又光開始機能
を有するジアルキルアミノ安息香酸、および/またはベ
ンゾイル安息香酸の含有率が光開始剤組成物中40重量
%以下であるためそれを含む光硬化性被覆組成物の硬化
性も劣化する。さらに長鎖脂肪酸を反応させている場
合、開始剤が可塑剤として作用し光硬化性皮膜の強度の
劣化を生じる等の問題がある。一方、印刷業界における
印刷機の印刷スピードは80〜150m/分の高速印刷
であるため光硬化性被覆組成物も極めて速い速度で十分
硬化する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は印刷時及び印
刷物の低臭気性、硬化皮膜硬度、硬化性の劣化防止を目
的とした光開始剤組成物および光硬化性被覆組成物を提
供するものである。
刷物の低臭気性、硬化皮膜硬度、硬化性の劣化防止を目
的とした光開始剤組成物および光硬化性被覆組成物を提
供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、2価以上のポ
リオール化合物にジメチルアミノ安息香酸またはベンゾ
イル安息香酸を反応させてなる分子量300〜2000
の光開始剤組成物に関し、更には、2価以上のポリオー
ル化合物にジメチルアミノ安息香酸およびベンゾイル安
息香酸を反応させてなる分子量300〜2000の光開
始剤組成物に関し、更には上記光開始剤組成物を0.1
〜20重量%含む光硬化性被覆組成物に関する。本発明
において2価以上のポリオール化合物とはエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキ
サンジオール等の2価ポリオール化合物、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン等の3
価ポリオール化合物、ペンタエリスリトール、ジトリメ
チロールプロパン等の4価ポリオール化合物、ジペンタ
エリスリトール等の6価ポリオール化合物等が挙げられ
る。又ジメチルアミノ安息香酸はo−,m−,p−ジメ
チルアミノ安息香酸があるがp−ジメチルアミノ安息香
酸が好ましい。又ベンゾイル安息香酸はo−ベンゾイル
安息香酸が好ましい。又これらの光開始機能を有するジ
メチルアミノ安息香酸および/またはベンゾイル安息香
酸は光開始剤組成物中に50重量%以上含有することが
好ましい。
リオール化合物にジメチルアミノ安息香酸またはベンゾ
イル安息香酸を反応させてなる分子量300〜2000
の光開始剤組成物に関し、更には、2価以上のポリオー
ル化合物にジメチルアミノ安息香酸およびベンゾイル安
息香酸を反応させてなる分子量300〜2000の光開
始剤組成物に関し、更には上記光開始剤組成物を0.1
〜20重量%含む光硬化性被覆組成物に関する。本発明
において2価以上のポリオール化合物とはエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキ
サンジオール等の2価ポリオール化合物、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン等の3
価ポリオール化合物、ペンタエリスリトール、ジトリメ
チロールプロパン等の4価ポリオール化合物、ジペンタ
エリスリトール等の6価ポリオール化合物等が挙げられ
る。又ジメチルアミノ安息香酸はo−,m−,p−ジメ
チルアミノ安息香酸があるがp−ジメチルアミノ安息香
酸が好ましい。又ベンゾイル安息香酸はo−ベンゾイル
安息香酸が好ましい。又これらの光開始機能を有するジ
メチルアミノ安息香酸および/またはベンゾイル安息香
酸は光開始剤組成物中に50重量%以上含有することが
好ましい。
【0006】本発明の光開始剤組成物の反応法として先
ず攪拌機付反応器にポリオール化合物とジメチルアミノ
安息香酸および/またはベンゾイル安息香酸を仕込み、
窒素気流下で必要に応じてトルエン、キシレン等の還流
溶媒を入れ、170℃から徐々に昇温し220℃で酸価
を10以下とする。酸価が下りにくい時は260℃まで
昇温してもよい。ポリオール化合物とジメチルアミノ安
息香酸および/またはベンゾイル安息香酸の反応比はポ
リオール化合物OH基1個に対し0.1〜1、好ましく
は0.8〜1モルのジメチルアミノ安息香酸またはベン
ゾイル安息香酸を反応させる。両者を一諸に反応させる
場合は各々のモル数の合計が上記の範囲になるようにす
る。
ず攪拌機付反応器にポリオール化合物とジメチルアミノ
安息香酸および/またはベンゾイル安息香酸を仕込み、
窒素気流下で必要に応じてトルエン、キシレン等の還流
溶媒を入れ、170℃から徐々に昇温し220℃で酸価
を10以下とする。酸価が下りにくい時は260℃まで
昇温してもよい。ポリオール化合物とジメチルアミノ安
息香酸および/またはベンゾイル安息香酸の反応比はポ
リオール化合物OH基1個に対し0.1〜1、好ましく
は0.8〜1モルのジメチルアミノ安息香酸またはベン
ゾイル安息香酸を反応させる。両者を一諸に反応させる
場合は各々のモル数の合計が上記の範囲になるようにす
る。
【0007】光開始剤の分子量は300〜2000、好
ましくは300〜1000が良く、分子量が大きくなる
と開始剤の反応開始効率が下り光硬化性被覆組成物の硬
化性が劣化してしまう。一般に光開始剤を光硬化性被覆
組成物に使用する場合、水素供与体であるアミン系光開
始剤と水素受容体であるベンゾフェノン系が組み合わせ
て使用される。本発明の光開始剤組成物のうち、ポリオ
ール化合物とジメチルアミノ安息香酸を反応させたもの
は分子内に水素供与機能をもち、水素供与体として作用
するので水素受容体と組み合わせで使用する。又、ポリ
オール化合物とベンゾイル安息香酸を反応させたものは
分子内に水素受容体機能をもち水素受容体として作用す
るので水素供与体と組み合わせて使用する。
ましくは300〜1000が良く、分子量が大きくなる
と開始剤の反応開始効率が下り光硬化性被覆組成物の硬
化性が劣化してしまう。一般に光開始剤を光硬化性被覆
組成物に使用する場合、水素供与体であるアミン系光開
始剤と水素受容体であるベンゾフェノン系が組み合わせ
て使用される。本発明の光開始剤組成物のうち、ポリオ
ール化合物とジメチルアミノ安息香酸を反応させたもの
は分子内に水素供与機能をもち、水素供与体として作用
するので水素受容体と組み合わせで使用する。又、ポリ
オール化合物とベンゾイル安息香酸を反応させたものは
分子内に水素受容体機能をもち水素受容体として作用す
るので水素供与体と組み合わせて使用する。
【0008】ポリオール化合物とジメチルアミノ安息香
酸およびベンゾイル安息香酸とを同時に反応させたもの
は分子内に水素供与体と水素受容体機能を同時に持つた
め反応物を単独でも使用できる。同時反応させる場合は
ジメチルアミノ安息香酸とベンゾイル安息香酸との反応
割合は、重量比で1/9〜9/1が好ましい。又、本発
明において、ポリオール化合物とジメチルアミノ安息香
酸との反応物およびポリオール化合物とベンゾイル安息
香酸との反応物とを混合して用いることができ、その配
合割合は重量比で1/9〜9/1が好ましい。それぞれ
の単独使用の場合には従来公知の光開始剤を併用するこ
とが好ましい。
酸およびベンゾイル安息香酸とを同時に反応させたもの
は分子内に水素供与体と水素受容体機能を同時に持つた
め反応物を単独でも使用できる。同時反応させる場合は
ジメチルアミノ安息香酸とベンゾイル安息香酸との反応
割合は、重量比で1/9〜9/1が好ましい。又、本発
明において、ポリオール化合物とジメチルアミノ安息香
酸との反応物およびポリオール化合物とベンゾイル安息
香酸との反応物とを混合して用いることができ、その配
合割合は重量比で1/9〜9/1が好ましい。それぞれ
の単独使用の場合には従来公知の光開始剤を併用するこ
とが好ましい。
【0009】本発明の光開始剤組成物は硬化性被覆組成
物に1〜20重量%で使用される。本発明の硬化性被覆
組成物の樹脂としてはラジカル重合性を有する樹脂と有
しない樹脂がある。ラジカル重合性を有する樹脂として
アルキッド(メタ)アクリレート、ポリエステル(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート等が使用される。さらにラ
ジカル重合性を有しない樹脂も使用することができ、こ
れらの樹脂としては軟化点30℃以上の樹脂、望ましく
は軟化点が70〜120℃の樹脂があり、より具体的に
はポリエステル、エポキシエステル、ウレタン、ジアリ
ルフタレート樹脂等がある。
物に1〜20重量%で使用される。本発明の硬化性被覆
組成物の樹脂としてはラジカル重合性を有する樹脂と有
しない樹脂がある。ラジカル重合性を有する樹脂として
アルキッド(メタ)アクリレート、ポリエステル(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート等が使用される。さらにラ
ジカル重合性を有しない樹脂も使用することができ、こ
れらの樹脂としては軟化点30℃以上の樹脂、望ましく
は軟化点が70〜120℃の樹脂があり、より具体的に
はポリエステル、エポキシエステル、ウレタン、ジアリ
ルフタレート樹脂等がある。
【0010】又ラジカル重合性モノマーとしては、(水
添)ビスフェノール(A又はF)アルキレンオキサイド
付加体ジ(メタ)クリレート、ネオペンチルグリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、グリセリン(アルキレンオキサ
イド)トリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメ
タンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、(アルキル)フェノ
ール又は多価フェノールアルキレンオキサイド付加体
(メタ)アクリレート等、その他の市販のモノマーがい
ずれも使用できる。
添)ビスフェノール(A又はF)アルキレンオキサイド
付加体ジ(メタ)クリレート、ネオペンチルグリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、グリセリン(アルキレンオキサ
イド)トリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメ
タンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、(アルキル)フェノ
ール又は多価フェノールアルキレンオキサイド付加体
(メタ)アクリレート等、その他の市販のモノマーがい
ずれも使用できる。
【0011】樹脂とラジカル重合性モノマーの組成比
は、樹脂は0〜60重量%、ラジカル重合性モノマーは
10〜95重量%の範囲で、硬化性被覆組成物が印刷イ
ンキの場合、インコメーターによるタック値が5〜15
ポイズ/25℃、オーバーコートワニスは0.1〜10
0ポイズ/25℃で使用される。さらに印刷インキはベ
ンジジイエロー、レーキレッド、フタロシアニンブル
ー、カーボンブラック等の顔料5〜40重量%が用いら
れる。又必要に応じて耐摩剤等の添加剤が用いられる。
は、樹脂は0〜60重量%、ラジカル重合性モノマーは
10〜95重量%の範囲で、硬化性被覆組成物が印刷イ
ンキの場合、インコメーターによるタック値が5〜15
ポイズ/25℃、オーバーコートワニスは0.1〜10
0ポイズ/25℃で使用される。さらに印刷インキはベ
ンジジイエロー、レーキレッド、フタロシアニンブル
ー、カーボンブラック等の顔料5〜40重量%が用いら
れる。又必要に応じて耐摩剤等の添加剤が用いられる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示す。例中、部は重量部を、
%は重量%を示す。 実施例1 〔光開始剤組成物の合成〕 撹拌機付4つ口フラスコにポリオール化合物とジメチル
アミノ安息香酸および/またはo−ベンゾイル安息香
酸、キシレンを仕込み窒素気流下170℃で反応させ
る。その後徐々に昇温し220℃で酸価が10以下にな
った後脱溶媒する。表1に示す配合で実施例1と同様に
して光開始剤組成物を合成した。
%は重量%を示す。 実施例1 〔光開始剤組成物の合成〕 撹拌機付4つ口フラスコにポリオール化合物とジメチル
アミノ安息香酸および/またはo−ベンゾイル安息香
酸、キシレンを仕込み窒素気流下170℃で反応させ
る。その後徐々に昇温し220℃で酸価が10以下にな
った後脱溶媒する。表1に示す配合で実施例1と同様に
して光開始剤組成物を合成した。
【0013】
【表1】
【0014】実施例2 〔硬化性被覆組成物の作製〕 ワニス:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート6
9.9%、ハイドロキノン0.1%を仕込み100℃に
昇温しその後でDT150(東都化成製ジアリルフタレ
ート樹脂)30部を徐々に仕込み溶解したらくみ出す。
粘度は2100ポイズ(25℃)であった。印刷インキ
は各原料を練肉し調製する。又オーバーコートワニスは
顔料が含まれないため50〜100℃で加熱溶解して作
製される。表2に比較例及び実施例のインキ処方及びそ
の硬化皮膜性能等を記す。
9.9%、ハイドロキノン0.1%を仕込み100℃に
昇温しその後でDT150(東都化成製ジアリルフタレ
ート樹脂)30部を徐々に仕込み溶解したらくみ出す。
粘度は2100ポイズ(25℃)であった。印刷インキ
は各原料を練肉し調製する。又オーバーコートワニスは
顔料が含まれないため50〜100℃で加熱溶解して作
製される。表2に比較例及び実施例のインキ処方及びそ
の硬化皮膜性能等を記す。
【0015】
【表2】
【0016】黄顔料 LIONOL YELLOW SGR-H 東洋
インキ製造(株)製黄顔料 モノマー1 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト モノマー2 ペンタエリスリトールテトラアクリレート カヤキュアEPA 日本化薬(株)製 紫外線開始剤 MOBB メチルオルソベンゾイルベンゾエート 印刷インキの性能評価は下記のようにして行った。 (1)硬化性:各硬化性被覆物中印刷インキの場合イン
キ(比較例1B、実施例1B〜4B)をRIテスターに
0.30cc(印刷インキ業界で一般的に使用されてい
る簡便印刷機で20cm×25cmの紙に0.15cc
のインキを均一に印刷する)で印刷し、オーバーコート
ワニス(比較例2B、実施例5B)はバーコーター#3
で塗工しUV照射(高圧水銀ランプ120W/cm3
灯)後指触乾燥硬化した時のUV照射装置のコンベヤー
スピード(m/分)で数字が大きい程硬化性が良い。 (2)臭気性:硬化性と同条件で硬化した印刷物を細か
くカットしガラスビンにつめ5人のパネラーが臭気性を
相対的に判定したものであり、(不良)1〜5(良好)
とした。 (3)鉛筆硬度:硬化性と同条件で硬化した印刷物の鉛
筆硬度
インキ製造(株)製黄顔料 モノマー1 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト モノマー2 ペンタエリスリトールテトラアクリレート カヤキュアEPA 日本化薬(株)製 紫外線開始剤 MOBB メチルオルソベンゾイルベンゾエート 印刷インキの性能評価は下記のようにして行った。 (1)硬化性:各硬化性被覆物中印刷インキの場合イン
キ(比較例1B、実施例1B〜4B)をRIテスターに
0.30cc(印刷インキ業界で一般的に使用されてい
る簡便印刷機で20cm×25cmの紙に0.15cc
のインキを均一に印刷する)で印刷し、オーバーコート
ワニス(比較例2B、実施例5B)はバーコーター#3
で塗工しUV照射(高圧水銀ランプ120W/cm3
灯)後指触乾燥硬化した時のUV照射装置のコンベヤー
スピード(m/分)で数字が大きい程硬化性が良い。 (2)臭気性:硬化性と同条件で硬化した印刷物を細か
くカットしガラスビンにつめ5人のパネラーが臭気性を
相対的に判定したものであり、(不良)1〜5(良好)
とした。 (3)鉛筆硬度:硬化性と同条件で硬化した印刷物の鉛
筆硬度
【0017】
【発明の効果】本発明の光硬化性被覆組成物は臭気性、
皮膜硬度が良好である。又、硬化速度が大きいという特
長を有する。
皮膜硬度が良好である。又、硬化速度が大きいという特
長を有する。
Claims (4)
- 【請求項1】 2価以上のポリオール化合物にジメチル
アミノ安息香酸またはベンゾイル安息香酸を反応させて
なる分子量300〜2000の光開始剤組成物。 - 【請求項2】 2価以上のポリオール化合物にジメチル
アミノ安息香酸およびベンゾイル安息香酸を反応させて
なる分子量300〜2000の光開始剤組成物。 - 【請求項3】 請求項1のポリオール化合物とジメチル
アミノ安息香酸の反応物およびポリオール化合物とベン
ゾイル安息香酸の反応物を混合してなる硬化性被覆組成
物。 - 【請求項4】 請求項1ないし3記載の光開始剤組成物
を0.1〜20重量%含む光硬化性被覆組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5233993A JPH06263814A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 光開始剤組成物および光硬化性被覆組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5233993A JPH06263814A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 光開始剤組成物および光硬化性被覆組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06263814A true JPH06263814A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12912045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5233993A Pending JPH06263814A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 光開始剤組成物および光硬化性被覆組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06263814A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996033156A1 (en) * | 1995-04-18 | 1996-10-24 | Lambson Fine Chemicals Limited | Benzophenone derivatives useful as photoinitiators |
WO1996033157A1 (en) * | 1995-04-18 | 1996-10-24 | Lambson Fine Chemicals Limited | Polyalkylene polyol esters of dialkylaminobenzoic acid and their use in photoinitiated curing processes |
US6849668B1 (en) | 1999-08-04 | 2005-02-01 | Sun Chemical Corporation | Organo-silicon compounds and their use as photoinitiators |
JP2013503929A (ja) * | 2009-09-08 | 2013-02-04 | サン ケミカル ビー.ブイ. | 光開始剤組成物 |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP5233993A patent/JPH06263814A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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