JPH0626371A - エンジンの可変圧縮比装置 - Google Patents

エンジンの可変圧縮比装置

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JPH0626371A
JPH0626371A JP18130992A JP18130992A JPH0626371A JP H0626371 A JPH0626371 A JP H0626371A JP 18130992 A JP18130992 A JP 18130992A JP 18130992 A JP18130992 A JP 18130992A JP H0626371 A JPH0626371 A JP H0626371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compression ratio
piston
variable compression
combustion chamber
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP18130992A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tada
博 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP18130992A priority Critical patent/JPH0626371A/ja
Publication of JPH0626371A publication Critical patent/JPH0626371A/ja
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 未燃ガスが生成しやすい可変圧縮比用ピスト
ンとピストン穴との隙間の体積を小に維持し、排気ガス
浄化性能を高める。 【構成】 シリンダヘッド5に、燃焼室6に対して進退
可能な可変圧縮比用ピストン15が挿入されるピストン
穴17を形成し、ピストン穴17の燃焼室6への開口部
近傍の内壁面に、可変圧縮比用ピストン15とピストン
穴17との間の隙間Sをシールするシール部材32を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの圧縮比を可
変させる可変圧縮比装置に関し、とくに燃焼室に対して
進退する可変圧縮比用ピストンのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮比を変化させるエンジンに関する先
行技術として、実開昭62−133939号公報が知ら
れている。本公報の装置は、シリンダヘッド側に圧縮比
を可変させるためのプランジャが設けられており、負荷
の変化に応じてプランジャが燃焼室に対して進退するよ
うになっている。このような可変圧縮比装置において
は、プランジャの燃焼室内への突出により圧縮比が高め
られ、燃焼効率の改善がはかれる。プランジャが燃焼室
から後退する低圧縮比時には、ノッキングの回避によ
り、エンジン出力向上、騒音低下がはかれる。
【0003】図4は、上記公報に準じる可変圧縮比装置
を示しており、シリンダヘッド51には可変圧縮比用ピ
ストン52が挿入されるピストン穴53が形成されてい
る。可変圧縮比用ピストン52の先端部には、シール部
材としてのピストンリング54が装着されている。可変
圧縮比用ピストン2とピストン穴53との間の隙間S 1
は、ピストンリング54によってシールされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
装置の場合は、可変圧縮比用ピストン52とピストン穴
53との間の隙間S1 をシールするシール部材としての
ピストンリング54が、可変圧縮比用ピストン52に装
着されているので、図5に示すように、燃焼室55に対
して可変圧縮比用ピストン52が後退した際には、隙間
1 によるデッドスペース56が大となる。
【0005】上記のデッドスペース56では、燃料が十
分に燃焼できないため未燃ガスが発生じやすく、排気ガ
ス中のHCが増加することになる。したがって、可変圧
縮比用ピストン2の移動によって生じるこのようなデッ
ドスペース56を減少させることは、排気ガスの浄化を
促進させる上で非常に重要となる。
【0006】本発明は、上記の問題に着目し、可変圧縮
比用ピストンを移動させた場合でも、未燃ガスが発生し
やすい可変圧縮比用ピストンとピストン穴との間の隙間
の体積を小に維持することが可能なエンジンの可変圧縮
比装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るエンジンの可変圧縮比装置は、シリンダ
ヘッドに、燃焼室に対して進退可能な可変圧縮比用ピス
トンが挿入されるピストン穴を形成し、該ピストン穴の
燃焼室への開口部近傍の内壁面に、前記可変圧縮比用ピ
ストンとピストン穴との間の隙間をシールするシール部
材を設けたものから成る。
【0008】
【作用】このように構成されたエンジンの可変圧縮比装
置においては、可変圧縮比用ピストンでなくピストン穴
の内壁面にシール部材を設けるので、可変圧縮比用ピス
トンが移動してもシール部材は同じ位置を保つことにな
り、デッドスペースとなる隙間の体積は一定に維持され
る。そのため、常時、デッドスペースとなる隙間の体積
を小に維持することが可能となり、排気ガス浄化性能の
向上がはかれる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係るエンジンの可変圧縮比
装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0010】第1実施例 図1および図2は、本発明の第1実施例を示している。
図1において、1はエンジンのシリンダブロックを示し
ている。シリンダブロック1のシリンダボア2には、ピ
ストン3が摺動自在に嵌挿されている。シリンダブロッ
ク1の上面には、ガスケット4を介してシリンダヘッド
5が取付けられている。
【0011】燃焼室6は、シリンダブロック1のシリン
ダボア2と、ピストン3の頂面と、シリンダヘッド5の
壁面とによって形成されている。燃焼室6は、ペントル
ーフ型燃焼室となっている。ペントルーフ型燃焼室は、
周知の通りその形が家の屋根に似ており、屋根の頂部6
aを境として吸気ポート側と排気ポート側とに区画され
ている。
【0012】シリンダヘッド5には、燃焼室6に開口す
る2つの吸気ポート11と1つの排気ポート12が形成
されている。2つの吸気ポート11は、シリンダヘッド
5のうち燃焼室6の頂部6aの一側に配置されており、
1つの排気ポート12は、シリンダヘッド5のうち燃焼
室6の頂部6aの他側に配置されている。各吸気ポート
11の燃焼室6への開口部には吸気バルブ7が配置され
ており、排気ポート12の燃焼室6への開口部には排気
バルブ8が配置されている。燃焼室6の頂部6aには、
点火プラグ9が臨まされている。
【0013】シリンダヘッド5の排気ポート12が形成
される側には、燃焼室6に対して進退可能な可変圧縮比
用ピストン15が設けられている。すなわち、可変圧縮
比用ピストン15は、燃焼室6の頂部6aを境にして排
気ポート12側に設けられている。可変圧縮比用ピスト
ン15は円筒状に形成されている。可変圧縮比用ピスト
ン15の先端部は、シリンダヘッド5のピストン穴17
に挿入されている。
【0014】可変圧縮比用ピストン15の軸方向中央部
には、角ねじからなる雄ねじ18が形成されている。雄
ねじ18は、シリンダヘッド5側に形成された雌ねじ1
9と螺合されている。雌ねが19と雄ねじ18とが螺合
した状態では、可変圧縮比用ピストン15を軸心まわり
に回転させると、可変圧縮比用ピストン15は軸方向に
移動するようになっている。
【0015】可変圧縮比用ピストン15の上部には、ね
じ歯車(はすば歯車)20が形成されている。可変圧縮
比用ピストン15の上部と隣接する位置には、駆動シャ
フト21が配置されている。駆動シャフト21は、可変
圧縮比用ピストン15の軸方向に対して直交する方向に
延びている。駆動シャフト21には、ねじ歯車(はすば
歯車)22が取付けられている。可変圧縮比用ピストン
15のねじ歯車20と、駆動シャフト21のねじ歯車2
2は、噛合わされている。
【0016】駆動シャフト21の軸端には、ピニオンギ
ヤ23が取付けられている。ピニオンギヤ23は、ラッ
ク24と噛合わされている。ラック24には、電磁アク
チュエータとしてのソレノイド25が連結されている。
ソレノイド25に電圧が印加されると、ラック24がソ
レノイド25側に移動し、駆動シャフト21が回転する
ようになっている。駆動シャフト21の回転は、ねじ歯
車22を介して可変圧縮比用ピストン15のねじ歯車2
0に伝達され、ねじ歯車20の回転によって可変圧縮比
用ピストン15が軸方向に移動するようになっている。
【0017】可変圧縮比用ピストン15の傾き角度は、
排気バルブ8の傾き角度と同じ角度に設定されている。
また、可変圧縮比用ピストン15の先端面は、燃焼室6
の屋根の傾斜角と同じに設定するのが望ましい。本実施
例では、可変圧縮比用ピストン15と駆動シャフト21
とを連結にねじ歯車を用いた構成としたが、ウォーム歯
車でも傘歯車でもよく、または直接アクチュエータによ
って可変圧縮比用ピストン15を駆動する構成としても
よい。
【0018】ピストン穴17の燃焼室6への開口部近傍
の内壁面17aには、周方向に延びる2つのリング溝3
1が形成されている。各リング溝31には、シール部材
としてのピストンリング32がそれぞれ装着されてい
る。ピストンリング32の内周面は、可変圧縮比用ピス
トン15の外周面と摺接可能となっており、これによっ
て可変圧縮比用ピストン15とピストン穴17との間の
隙間Sがシールされている。
【0019】つぎに、第1実施例における作用について
説明する。エンジンのシリンダ内の燃焼圧力が低い時
(たとえば軽負荷時等)には可変圧縮比用ピストン15
が燃焼室6内に突出し、圧縮比が高められて燃焼効率の
改善がはかれる。エンジンのシリンダ内の燃焼圧力が高
すぎる時(たとえば高負荷でノッキングの発生が懸念さ
れる時等)には可変圧縮比用ピストン15が燃焼室6に
対して後退し、低圧縮比に切替えられる。これにより、
ノッキングの発生が回避され、高出力が得られる。
【0020】この場合、可変圧縮比用ピストン15とピ
ストン穴17との間の隙間Sをシールするピストンリン
グ32が、可変圧縮比用ピストンでなくピストン穴17
の内壁面17aのリング溝31に装着されているので、
可変圧縮比用ピストン15が移動してもピストンリング
32は同じ位置を保つことになり、デッドスペースとな
る隙間Sの体積は一定に維持される。そのため、未燃ガ
スを生じさせる隙間Sの体積を小に維持することが可能
となり、排気ガス浄化性能が向上される。
【0021】第2実施例 図3は、本発明の第2実施例を示している。第2実施例
が第1実施例と異なるところは、可変圧縮比用ピストン
の冷却構造のみであり、その他の構成は第1実施例に準
じるので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付す
ことにより準じる部分の説明を省略し、異なる部分につ
いてのみ説明する。
【0022】図3に示すように、円筒体に構成された可
変圧縮比用ピストン15の内壁底部には、軸方向に延び
る複数の冷却フィン41が形成されている。可変圧縮比
用ピストン15の上部開口部には、冷却フィン41に向
けてオイルジェットJを噴射するノズル42が配置され
ている。可変圧縮比用ピストン15は、本実施例ではア
ルミニウム合金から構成されているが、さらに熱伝導率
の良い銅合金から構成してもよい。また、オイルジェッ
トJによる冷却に代って冷却水による冷却構造としても
よい。
【0023】このように構成された第2実施例において
は、燃焼室6内に臨まされる可変圧縮比用ピストン15
の先端部がオイルジェットJとの熱交換によって冷却さ
れるので、可変圧縮比用ピストン15の先端面がノッキ
ング発生の原因となる熱源になることが確実に防止さ
れ、可変圧縮比装置の信頼性が高められる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。
【0025】シリンダヘッドに、燃焼室に対して進退可
能な可変圧縮比用ピストンが挿入されるピストン穴を形
成し、ピストン穴の燃焼室への開口部近傍の内壁面に、
可変圧縮比用ピストンとピストン穴との間の隙間をシー
ルするシール部材を設けたので、可変圧縮比用ピストン
の移動によって圧縮比を可変させた場合でも、未燃ガス
が生成しやすい可変圧縮比用ピストンとピストン穴との
間の隙間の体積を小に維持することができる。
【0026】したがって、圧縮比の変化にかかわらず燃
焼室内の燃料の燃焼状態を向上させることが可能とな
り、排気ガス浄化性能が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るエンジンの可変圧縮
比装置の要部断面図である。
【図2】図1の装置の斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るエンジンの可変圧縮
比装置の要部断面図である。
【図4】従来の可変圧縮比装置における可変圧縮比用ピ
ストンが燃焼室側へ突出した状態を示す断面図である。
【図5】図4における可変圧縮比用ピストンが燃焼室に
対して後退した状態を示す断面図である。
【符号の説明】 5 シリンダヘッド 6 燃焼室 15 可変圧縮比用ピストン 17 ピストン穴 31 リング溝 32 シール部材としてのピストンリング 41 冷却フィン 42 ノズル S 可変圧縮比用ピストンとピストン穴との間の隙間 J オイルジェット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに、燃焼室に対して進退
    可能な可変圧縮比用ピストンが挿入されるピストン穴を
    形成し、該ピストン穴の燃焼室への開口部近傍の内壁面
    に、前記可変圧縮比用ピストンとピストン穴との間の隙
    間をシールするシール部材を設けたことを特徴とするエ
    ンジンの可変圧縮比装置。
JP18130992A 1992-07-08 1992-07-08 エンジンの可変圧縮比装置 Pending JPH0626371A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18130992A JPH0626371A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 エンジンの可変圧縮比装置

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JP18130992A JPH0626371A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 エンジンの可変圧縮比装置

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JPH0626371A true JPH0626371A (ja) 1994-02-01

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ID=16098427

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JP18130992A Pending JPH0626371A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 エンジンの可変圧縮比装置

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JP (1) JPH0626371A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009124416A1 (zh) * 2008-04-10 2009-10-15 可立新实业有限公司 具有容积微调装置的汽缸头
JP2013011234A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関
JP2013040571A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関
CN111379621A (zh) * 2018-12-29 2020-07-07 上海汽车集团股份有限公司 一种可变压缩比发动机及汽车
KR20200117908A (ko) * 2019-04-03 2020-10-14 현대중공업 주식회사 이종연료 엔진

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WO2009124416A1 (zh) * 2008-04-10 2009-10-15 可立新实业有限公司 具有容积微调装置的汽缸头
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