JPH06262410A - 工具ホルダ着脱装置 - Google Patents

工具ホルダ着脱装置

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Publication number
JPH06262410A
JPH06262410A JP7119893A JP7119893A JPH06262410A JP H06262410 A JPH06262410 A JP H06262410A JP 7119893 A JP7119893 A JP 7119893A JP 7119893 A JP7119893 A JP 7119893A JP H06262410 A JPH06262410 A JP H06262410A
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JP
Japan
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holder
main shaft
relative
spindle
tool holder
Prior art date
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Pending
Application number
JP7119893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Mizutani
肇 水谷
Yuji Yoshioka
裕司 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
Original Assignee
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Bellows Co Ltd, Fuji Seiko Co Ltd filed Critical Fuji Bellows Co Ltd
Priority to JP7119893A priority Critical patent/JPH06262410A/ja
Publication of JPH06262410A publication Critical patent/JPH06262410A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D7/00Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock
    • F16D7/04Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the ratchet type
    • F16D7/06Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the ratchet type with intermediate balls or rollers
    • F16D7/08Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the ratchet type with intermediate balls or rollers moving axially between engagement and disengagement

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gripping On Spindles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 主軸とホルダ本体との相対回転阻止部材を備
えた工具ホルダを主軸に自動で着脱する装置を得る。 【構成】 工具ホルダ12を保持スリーブ96に保持さ
せ、主軸14を前進させてホルダ本体30を主軸14に
挿入する。ホルダ本体30の係合突起50が主軸14の
先端面16に当接した場合は、可動部材90がスプリン
グ130の付勢力に抗して後退し、過大な軸力の発生を
防止する。主軸14を正転させれば、係合突起50が係
合切欠22に嵌入し、ホルダ本体30が主軸14に規定
の深さまで嵌合する。さらに主軸を正転させれば、係合
突起50が係合溝20と係合してホルダ本体30が主軸
14から離脱不能になるとともに、カラー62の係合突
起64が主軸14の係合切欠22に係合し、工具ホルダ
12の主軸14に対する回転が阻止される。その後の主
軸14および工具ホルダ12の余分な回転はトルクリミ
ッタ192により吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工具を保持する工具ホ
ルダを工作機械の主軸に着脱する工具ホルダ着脱装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸に取り付けられる工具ホ
ルダの一種に、(a)工具を保持して工作機械の主軸と
第一相対位相で軸方向に嵌合離脱可能であり、その第一
相対位相から第二相対位相へ一定角度相対回転させられ
ることにより軸方向に離脱不能となるホルダ本体と、
(b)そのホルダ本体に、ホルダ本体が離脱不能な状態
において主軸と相対回転不能に係合する第一位置と係合
しない第二位置とに軸方向移動可能かつ相対回転不能に
取り付けられた相対回転阻止部材と、(c)その相対回
転阻止部材を前記ホルダ本体に対して相対的に前進方向
に付勢する付勢手段とを含むものがある。
【0003】この工具ホルダを主軸に取り付ける場合に
は、ホルダ本体に切削工具等を保持させた状態で、作業
者がホルダ本体を軸方向に移動させ、第一相対位相で主
軸に嵌合する。このとき、相対回転阻止部材は主軸によ
り付勢手段の付勢力に抗して第二位置に後退させられる
が、ホルダ本体を第二相対位相へ一定角度回転させ、主
軸を軸方向に離脱不能に係合させれば、相対回転阻止部
材が付勢手段の付勢力により第一位置へ前進させられ
て、主軸と相対回転不能に係合する。この相対回転阻止
部材はホルダ本体とも相対回転不能であるため、結局、
工具ホルダが主軸に対して相対回転不能かつ相対移動不
能となる。
【0004】また、工具ホルダを主軸から取り外す場合
には、相対回転阻止部材を付勢手段の付勢力に抗して第
二位置に位置させた状態でホルダ本体を取付け時とは逆
方向に一定角度回転させれば、ホルダ本体と主軸とが第
一相対位相となったとき、ホルダ本体を主軸から抜き出
すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術には工具ホルダの着脱作業を作業者が行わなけれ
ばならないという問題があった。特に、工作機械に複数
の主軸が設けられ、それぞれの主軸に工具を保持した工
具ホルダを着脱する場合には、作業に時間がかかり面倒
であるという問題があった。そのため、多軸工作機械に
おいては、工具ホルダを主軸およびギヤ駆動部と共に工
作機械から取り外し、別の工具を保持した工具ホルダ,
主軸およびギヤ駆動部と交換する自動着脱装置が使用さ
れていたが、この着脱装置は大形であり、広いスペース
を必要とするとともに、コストが高いという問題があっ
た。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、工具を保持し
た工具ホルダのみを自動で主軸に着脱し得る着脱装置を
得ることを課題として為されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、本発明の要旨
は、前記(a)ホルダ本体と、(b)相対回転阻止部材
と、(c)付勢手段とを含む工具ホルダを主軸に着脱す
る工具ホルダ着脱装置であって、主軸と平行に延びる
軸方向穴を備えた装置本体と、その装置本体の軸方向
穴に、主軸に接近する向きの前進と反対向きの後退とが
可能であり、かつ相対回転が可能な状態で嵌合された可
動部材と、その可動部材に設けられ、工具ホルダを、
その工具ホルダの一定角度以上の相対回転を阻止すると
ともに、回転阻止部材のホルダ本体に対する後退を許容
しつつホルダ本体を前進させ得、かつホルダ本体の回転
阻止部材に対する前進を許容しつつ回転阻止部材を後退
させ得る状態で保持するホルダ保持装置と、可動部材
を常には装置本体に対する軸方向の基準位置に保ち、少
なくとも可動部材が基準位置から後退させられることを
許容するとともに基準位置への付勢力を発生する後退許
容手段と、装置本体と可動部材との間に両者の軸方向
の移動を許容する状態で設けられ、常には両者の相対回
転を阻止しているが、少なくとも装置本体と前記主軸と
が、前記ホルダ本体と前記主軸とを前記第一相対位相か
ら第二相対位相へ相対回転させる方向に相対回転させら
れる際、両者の相対回転トルクが設定トルクを超えれば
相対回転を許容するトルクリミッタとを含むように構成
される。
【0008】
【作用】上記のように構成された工具ホルダ着脱装置に
おいて、工具ホルダの主軸への装着が行われる場合に
は、まず、工具を保持したホルダ本体がホルダ保持装置
に、相対回転不能な状態、あるいは一定角度以上の相対
回転が阻止された状態で保持される。そして、装置本体
と主軸とが接近させられ、ホルダ本体が主軸に嵌合され
る。この際、主軸が特定の位相、すなわちホルダ本体と
主軸とが第一相対位相になる位相で停止していることは
不可欠ではない。ホルダ本体と主軸とは第一相対位相以
外では軸方向に嵌合できないものであるから、主軸が特
定の位相で停止していなければ、ホルダ本体は主軸に規
定の深さまで嵌合できない。一方、装置本体と主軸とは
ホルダ本体と主軸とが規定の深さまで嵌合するに足る相
対位置まで接近させられるため、装置本体とホルダ本体
との軸方向の相対移動が許容されることが必要である。
この相対移動は、可動部材の後退が後退許容手段により
許容されることによって許容される。そして、可動部材
とホルダ本体とは後退許容手段により前進方向へ付勢さ
れた状態となる。ホルダ本体は主軸にさらに深く嵌合す
る方向に付勢された状態となるのである。
【0009】この状態で、主軸と装置本体とが相対回転
させられれば、ホルダ本体と主軸とが相対回転させられ
る。ホルダ本体はホルダ保持装置に少なくとも一定角度
以上の相対回転が阻止された状態で保持され、かつ、ホ
ルダ保持装置および可動部材の装置本体に対する相対回
転はトルクリミッタにより阻止されているため、ホルダ
本体は装置本体に対して当初から相対回転不能である
か、いずれ相対回転不能になるからである。ホルダ本体
と主軸との相対位相が第一位相となれば、両者が規定の
深さまで嵌合する。このときには工具ホルダの回転阻止
部材は主軸と相対回転不能に嵌合できる位相にはないた
め、主軸に付勢手段の付勢力に抗して押し戻され、第一
位置から第二位置へ移動する。
【0010】この状態から装置本体と主軸とがさらに相
対回転させられることによりホルダ本体と主軸とが第二
相対位相になれば、ホルダ本体と主軸とが軸方向に離脱
不能に係合する。それと同時に回転阻止部材と主軸とが
相対回転不能に嵌合し、回転阻止部材が第一位置へ復帰
する。これで、工具ホルダは主軸に、軸方向に相対移動
不能かつ相対回転不能に固定された状態となる。
【0011】上記のように、装置本体と主軸とが相対回
転させられるとき、ホルダ本体と主軸との相対回転が相
対回転阻止部材によって阻止されると同時に、装置本体
と主軸との相対回転が停止させられる必要はない。トル
クリミッタにより可動部材と装置本体との相対回転が許
容され、工具ホルダと主軸とに無理なトルクがかかるこ
とが回避されるからである。
【0012】一方、工具ホルダが主軸から取り外される
場合には、まず、主軸に取り付けられている工具ホルダ
の回転阻止部材がホルダ保持装置に保持される。そし
て、装置本体と主軸とが相対的に離間させられることに
よって、相対回転阻止部材がホルダ本体に対して相対的
に、付勢手段の付勢力に抗して第一位置から第二位置へ
後退させられる。この状態で、主軸と装置本体とが取付
け時とは逆方向に第二相対位相から第一相対位相へ相対
回転させられることにより、ホルダ本体と主軸との係合
が解かれる。したがって、主軸と装置本体とが離間させ
られることにより、工具ホルダが主軸から取り外され
る。
【0013】上記工具ホルダの取外し時に、相対回転阻
止部材が第一位置から第二位置へ後退させられた状態
で、未だ相対回転阻止部材が後退可能である場合には、
装置本体と主軸との余分な相対移動量が付勢手段により
吸収されるため、可動部材が装置本体に対して相対的に
基準位置から前進可能である必要はない。したがって、
可動部材の基準位置からの前進を許容する前進許容手段
は不可欠ではない。
【0014】しかしながら、相対回転阻止部材が第一位
置から第二位置へ移動させられた状態で、相対回転阻止
部材がそれ以上移動し得ない場合には、可動部材が基準
位置から前進してその軸方向力を吸収しなければならな
い。したがって、この場合には、可動部材の基準位置か
らの前進を許容する前進許容手段が必要となる。
【0015】また、主軸と装置本体とが、主軸とホルダ
本体とを第二相対位相から第一相対位相へ相対回転させ
る方向に相対回転させられる際、その回転速度がごく小
さければ主軸とホルダ本体とが第一相対位相となったと
き、付勢手段の付勢力によってホルダ本体が主軸から速
やかに離脱させられる。したがって、この方向において
両者の相対回転を許容するトルクリミッタは不可欠では
ない。
【0016】しかしながら、主軸と装置本体とが、主軸
とホルダ本体とを第二相対位相から第一相対位相へ相対
回転させる方向に相対回転させられる際、その回転速度
が大きい場合には、主軸とホルダ本体とが第一相対位相
にある時間が短いため、ホルダ本体が主軸から離脱する
前に、主軸と装置本体とがさらに相対回転させられるこ
とになる。したがって、この方向における装置本体と可
動部材との相対回転を許容するトルクリミッタを設ける
ことが必要となる。
【0017】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、従来、
自動で主軸に着脱が不可能であった工具ホルダ、すなわ
ち、工作機械の主軸と第一相対位相で軸方向に嵌合離脱
可能であり、その第一相対位相から第二相対位相へ一定
角度相対回転させられることにより軸方向に離脱不能と
なるホルダ本体と、そのホルダ本体に、そのホルダ本体
が前記離脱不能な状態において主軸と相対回転不能に係
合する第一位置と係合しない第二位置とに軸方向移動可
能かつ相対回転不能に取り付けられた相対回転阻止部材
と、その相対回転阻止部材をホルダ本体に対して相対的
に前進方向に付勢する付勢手段とを含む工具ホルダの主
軸への着脱を自動で行うことが可能となる。また、従来
行われていたように工具ホルダを主軸ごと工作機械から
取り外す必要がなく、各主軸から工具ホルダのみを取り
外すことができるため、着脱装置を小形化し得、設備コ
ストを低減させることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1に示す着脱装置10は、図示しない
切削工具を保持する工具ホルダ12(図4〜図6参照)
を工作機械の多軸ヘッドに設けられた各主軸に着脱する
ものである。図3に示すように、主軸14には、それの
先端面16から同心に後端側に向かって延びる中心穴1
8が形成されている。中心穴18の開口端近傍の内周面
には、環状の係合溝20が形成されている。また、主軸
14の先端面16からは、直径方向に隔たった位置に一
対の係合切欠22(一方のみ示す)が形成されている。
各係合切欠22は中心穴18の軸方向に延びており、そ
の先端が係合溝20に達している。主軸14は、図示し
ない工作機械の駆動装置により軸方向に前進後退させら
れるとともに、正逆両方向に回転させられる。
【0019】図4〜図6に工具ホルダ12を示す。工具
ホルダ12は円筒状のホルダ本体30を備えている。ホ
ルダ本体30の先端側には工具保持部32が設けられる
とともに、後退側は主軸14の中心穴18に嵌合される
取付部34とされている。ホルダ本体30内には軸方向
に雌ねじ穴36が形成されるとともに、その雌ねじ穴3
6の軸線に平行に延びる一対の長穴38が相対向して形
成されている。雌ねじ穴36にはトルク伝達部材40が
摺動可能に嵌合されるとともに、そのトルク伝達部材4
0に圧入されたドライブピン42の両端部が一対の長穴
38に嵌入させられることにより、トルク伝達部材40
とホルダ本体30との相対回転が防止されている。トル
ク伝達部材40の工具保持部32側の端面には、図示し
ない切削工具の後端面に形成されたタングと係合可能な
係合溝44が形成されている。また、雌ねじ穴36には
ナット46が螺合されており、ホルダ本体30の後端側
からナット46の六角穴48に工具を係合させてナット
46を回転操作することにより、ナット46およびトル
ク伝達部材40が軸方向に移動し、切削工具のホルダ本
体30からの突出量が調整される。
【0020】また、図6に示すように、ホルダ本体30
の外周面には、直径方向に隔たって一対の係合突起50
が形成されている。係合突起50は主軸14の係合溝2
0と係合可能とされており、係合突起50が主軸14の
係合切欠22に対応する位相でホルダ本体30が主軸1
4の中心穴18に挿入され、両者が相対回転させられる
ことにより、係合溝20と係合する。係合突起50と係
合溝20とが係合した状態では、ホルダ本体30が主軸
14から軸方向に離脱不能となる。本実施例において
は、係合突起50が係合切欠22に嵌入可能な位相が、
ホルダ本体30と主軸14との第一相対位相であり、係
合突起50と係合溝20とが係合した位相が第二相対位
相なのである。
【0021】ホルダ本体30の工具保持部32は、ホル
ダ本体30の先端部のテーパ内周面に対応するテーパ外
周面を備えたコレット54を備えている。コレット54
のホルダ本体30から突出した部分にはクランプナット
56が螺合されており、クランプナット56は、ホルダ
本体30との間に設けられた多数のボール58によって
回転のみ可能にホルダ本体30に取り付けられている。
したがって、クランプナット56が回転操作されれば、
コレット54がホルダ本体30内へ押し込まれて縮径
し、切削工具の軸部を締め付けて保持する。
【0022】また、ホルダ本体30の先端側には、半径
方向外向きのフランジ60が形成されており、このフラ
ンジ60とクランプナット56との間には、ホルダ本体
30と主軸14との相対回転を阻止する相対回転阻止部
材としてのカラー62が嵌合されている。カラー62の
ホルダ本体30側の端面からは一対の係合突起64が延
び出させられており、これら係合突起64がフランジ6
0に形成された一対の係合切欠66に係合されることに
より、カラー62のホルダ本体30に対する相対回転が
防止されている。図6に示すように、係合突起64はホ
ルダ本体30に形成された係合突起50と90度位相を
異にしており、ホルダ本体30と主軸14とが離脱不能
に係合する第二相対位相となったとき、主軸14の先端
面16に形成された係合切欠22に係合可能とされてい
る。
【0023】クランプナット56とカラー62との間に
はスプリング68が配設されており、常には、カラー6
2がフランジ60に当接して、係合突起64が係合切欠
66を経て主軸14の係合切欠22に係合する第一位置
に保持されているが、スプリング68の付勢力に抗して
係合突起64と係合切欠22とが係合しない第二位置へ
後退することが可能である。カラー62が第一位置にあ
り、係合突起64が係合切欠22と係合した状態では、
係合突起64およびフランジ60を介してホルダ本体2
0と主軸14との相対回転が阻止される。一方、カラー
62が第二位置にあり、係合突起64が係合切欠22か
ら離脱した状態では、ホルダ本体20と主軸14との相
対回転が許容される。
【0024】さらに、カラー62の外周面には、直径方
向に隔たった位置に一対の係合突起70が形成されてい
る。図6に示すように、係合突起70は、ホルダ本体3
0に形成された係合突起50と同じ位相に設けられてい
る。
【0025】次に、図1および図2に基づいて着脱装置
10を説明する。着脱装置10の本体80には、主軸1
4と平行に延びる軸方向穴82が形成されており、軸方
向穴82の中央部には半径方向内向きのフランジ83が
形成されている。また、装置本体80の両端面には支持
板84が固定されており、各支持板84には、軸方向穴
82と同心に貫通穴86が形成されている。
【0026】軸方向穴82には円筒状の可動部材90が
嵌合されている。可動部材90は主軸14と平行に延び
る軸方向穴92を備えており、かつ、主軸14側の端部
には保持スリーブ96が嵌合されている。可動部材90
は保持スリーブ96を介して軸方向穴82に嵌合され、
装置本体80に対して主軸14に接近する向き(図にお
いて右方向)の移動(以下、前進という)と反対向き
(図において左方向)の移動(以下、後退という)とが
可能、かつ相対回転が可能である。
【0027】保持スリーブ96は可動部材90より大径
の円筒状を成し、支持板84の貫通穴86に半径方向に
移動不能に支持されるとともに、先端部が主軸14に対
向させられている。保持スリーブ96は、基端部が可動
部材90に嵌合されるとともに、キー98および複数本
のボルト100により可動部材90に固定されている。
保持スリーブ96は主軸14と平行に延びる軸方向穴1
04を備えており、その内周面の主軸14に近い部分に
は環状の係合溝106が形成されている。係合溝106
は、工具ホルダ12のカラー62に形成された係合突起
70と係合可能とされており、その幅が、係合突起70
が係合溝106に係合した状態でカラー62が第一位置
と第二位置とに移動可能な大きさとされている。
【0028】また、保持スリーブ96の主軸14側の端
面108に、直径方向に隔たった位置に一対の切欠11
0が形成されている。各切欠110は軸方向に延びてお
り、係合溝106に達している。また、図2に示すよう
に、端面108からは一対の係止ピン112が打ち込ま
れている。これら係止ピン112は軸方向穴104の直
径方向に隔たった位置にあり、各係止ピン112の一部
が切欠110と係合溝106とに露出している。
【0029】さらに、保持スリーブ96の係合溝106
近傍には、半径方向に延びる3つの貫通穴118(図に
は1個のみ示す)が等角度間隔に形成されており、それ
ぞれにボール120が嵌合されている。保持スリーブ9
6の外周には、貫通穴118に対応する位置にリング状
のばね部材122が嵌合されており、それによりボール
120が軸方向穴104側へ付勢されている。ただし、
貫通穴118の軸方向穴104側の端部の直径がボール
120の直径より小さくされているため、ボール120
が軸方向穴104側へ離脱することはない。
【0030】保持スリーブ96の後端面と、フランジ8
3との間にはスプリング130が配設されている。ま
た、可動部材90の後端部には半径方向外向きのフラン
ジ132が形成されており、このフランジ132とフラ
ンジ83との間にスプリング136が配設されている。
これらスプリング130,136の弾性力は等しくされ
ており、両スプリング130,136によって、可動部
材90が常には図1に示す基準位置に位置させられてい
る。可動部材90が基準位置から前進させられた場合に
は、スプリング130の付勢力によって、また、基準位
置から後退させられた場合には、スプリング136の付
勢力によって、可動部材90が基準位置に復帰させられ
る。本実施例においては、スプリング130,136に
より付勢手段が構成されているのである。
【0031】軸方向穴82の主軸14側とは反対側の端
部からは、支持板84の貫通穴86を経て大径スリーブ
140が軸方向移動可能に嵌合されている。大径スリー
ブ140は貫通穴86の内周面により半径方向の移動を
防止されている。また、軸方向穴82の内周面には、軸
方向に延びる一対のキー溝142が形成されており、各
キー溝142に嵌合されたキー144によって大径スリ
ーブ140の装置本体80に対する回転が防止されてい
る。大径スリーブ140は軸方向穴146を備えるとと
もに、その内周面に半径方向内向きのフランジ148を
備えている。フランジ148には、軸方向に複数個(3
個以上が望ましい)の貫通穴150が等角度間隔で形成
されている。
【0032】大径スリーブ140内には小径スリーブ1
54が固定されている。小径スリーブ154が大径スリ
ーブ140の外側に嵌合されるとともにキー186によ
り回り止めされ、ボルト188により固定されているの
である。小径スリーブ154は軸方向穴156を備える
とともに、外周面に半径方向外向きのフランジ158を
備えている。このフランジ158は前記大径スリーブ1
40のフランジ148と密着可能である。フランジ15
8には軸方向に貫通する複数の保持穴160が形成され
ており、各保持穴160内にボール162が嵌合されて
いる。これら保持穴160は大径スリーブ140の貫通
穴150に対応する位置に形成されているが、直径は貫
通穴150より大きくされており、フランジ148とフ
ランジ158とが密着した状態でボール162の半分よ
り少ない部分が貫通穴150に嵌入可能である。
【0033】さらに、大径スリーブ140と小径スリー
ブ154との間には、円環の押圧部材170が嵌合され
ている。また、大径スリーブ140の軸方向穴146の
後端部は雌ねじ部176とされており、プラグ178が
螺合されている。プラグ178は貫通穴180において
小径スリーブ154の後端部に嵌合されている。プラグ
178と押圧部材170との間にはスプリング182が
配設されており、スプリング182の付勢力によって押
圧部材170の底部がボール162を大径スリーブ14
0の貫通穴150側へ押し付けている。したがって、常
には、ボール162が小径スリーブ154の保持穴16
0と大径スリーブ140の貫通穴150との両方に跨が
って存在することとなり、大径スリーブ140と小径ス
リーブ154との相対回転が防止されている。
【0034】フランジ148と可動部材90との間には
スラスト軸受190が配設されて、可動部材90,保持
スリーブ96,小径スリーブ154および大径スリーブ
140が一体的に軸方向に移動するようにされており、
これらが一対の支持板84およびフランジ83により半
径方向に移動不能に支持されている。
【0035】上記ボール162が両穴156,160に
跨がって存在している状態では、小径スリーブ154と
大径スリーブ140とが相対回転不能である。また、大
径スリーブ140は装置本体80との相対回転を防止さ
れているため、可動部材90,保持スリーブ96および
小径スリーブ154の装置本体80に対する相対回転が
防止される。しかし、可動部材90,保持スリーブ96
および小径スリーブ154の回転トルクが設定トルクを
超えれば、スプリング182の付勢力に抗してボール1
62が貫通穴150から押し出される。したがって、小
径スリーブ154と大径スリーブ140との相対回転、
ひいては可動部材90と装置本体80との相対回転が許
容される。本実施例においては、大径スリーブ140,
小径スリーブ154,ボール162,押圧部材170,
スプリング182等によりトルクリミッタ192が構成
されているのである。
【0036】以上のように構成された着脱装置10は、
工作機械の多軸ヘッドの主軸14の数より多く設けられ
ており、装置本体80が図示しない移動装置により移動
させられることによって順次主軸14に対向させられ、
切削工具を保持した工具ホルダ12の主軸14への自動
着脱を行う。以下、この自動着脱を図7〜図16に基づ
いて説明する。
【0037】まず、カラー62の係合突起70と保持ス
リーブ96の切欠110との位相が合わされた状態で、
工具ホルダ12が図示しない把持装置または作業者によ
り把持されて着脱装置10に接近させられ、図7に示す
ように、工具ホルダ12の工具保持部32が保持スリー
ブ96の軸方向穴104に嵌合される。そして、工具ホ
ルダ12が図2において時計方向、すなわち正方向に回
転させられる。これにより、係合突起70が係合溝10
6に嵌入し、やがて係止ピン112に当接して工具ホル
ダ12の保持スリーブ96に対するそれ以上の正方向の
相対回転が阻止される。その状態で、把持装置が工具ホ
ルダ12を解放すれば、工具ホルダ12が保持スリーブ
96に保持された状態となる。
【0038】この保持状態では、図1に示すボール12
0がカラー62の外周面に押圧されて工具ホルダ12の
保持スリーブ96内でのがたつきおよび自由な回転が防
止される。また、工具ホルダ12に保持された切削工具
は、着脱装置10に取り付けられた状態で、可動部材9
0の軸方向穴92および小径スリーブ154の軸方向穴
156内に収容される。
【0039】次に、主軸14が装置本体80に接近させ
られて、ホルダ本体30が主軸14の中心穴18に挿入
される。ただし、主軸14は任意の位相で停止させられ
るものであるため、図8に示すように、ホルダ本体30
の係合突起50と主軸14の係合切欠22との位相は一
致していないのが普通である。したがって、係合突起5
0が主軸14の先端面16に当接し、ホルダ本体30は
主軸14に規定の深さ(フランジ60が先端面16に当
接する深さ)だけ嵌合できない。一方、主軸14は装置
本体80に、ホルダ本体30が主軸14に規定の深さ嵌
合する位置より微小距離余分に接近させられるため、ホ
ルダ本体30と装置本体80との相対移動が許容される
ことが必要である。この相対移動は、保持スリーブ96
および可動部材90がスプリング130の付勢力に抗し
て装置本体80の軸方向穴82内を後退することにより
許容される。この状態では、ホルダ本体30の係合突起
50がスプリング130の付勢力によって主軸14の先
端面16に押し付けられている。
【0040】続いて、主軸14が正方向に低速で回転さ
せられる。工具ホルダ12は保持スリーブ96により正
方向の回転を阻止されており、保持スリーブ96および
可動部材90は、常にはトルクリミッタ192を介して
装置本体80により回転を阻止されているため、工具ホ
ルダ12は回転せず、主軸14が工具ホルダ12に対し
て相対回転する。やがてホルダ本体30と主軸14との
相対位相が、係合突起50と係合切欠22とが一致する
第一相対位相となり、図9に示すように、係合突起50
が係合切欠22を経て係合溝20と係合可能な位置まで
前進し、フランジ60が主軸14の先端面16に当接す
る。ホルダ本体30が主軸14に規定の深さまで嵌合す
るのである。
【0041】このときには、カラー62の係合突起64
は主軸14の係合切欠22と合致していないため、第一
位置にあるカラー62の係合突起64が主軸14の先端
面16に当接する。その結果、工具ホルダ12全体が主
軸14に押されて後退するが、ホルダ本体30の後退
は、クランプナット56と可動部材90との当接によっ
て阻止されるため、カラー62がスプリング68の付勢
力に抗してホルダ本体30に対して相対的に後退させら
れ、保持スリーブ96の軸方向穴104内に押し込まれ
て第二位置へ移動させられる。保持スリーブ96の係合
溝106の幅は、この際の係合突起70の移動を許容す
る大きさとされている。
【0042】前述のように、主軸14は装置本体80
に、ホルダ本体30が主軸14に規定の深さ嵌合する位
置より微小距離余分に接近させられるため、主軸14の
先端面16とホルダ本体30のフランジ60とが当接し
た後も、可動部材90は装置本体80に対する基準位置
までは復帰できず、スプリング130は僅かに圧縮され
た状態に保たれる。
【0043】主軸14がさらに正方向に回転させられる
につれて、ホルダ本体30の係合突起50が主軸14の
係合溝20内に進入し、工具ホルダ12と主軸14との
軸方向の離脱が不能となる。そして、主軸14が90度
回転したとき、図10に示すようにカラー62の係合突
起64と主軸14の係合切欠22との位相が合致し、ス
プリング68の付勢力によりカラー62が第一位置に復
帰させられる。係合突起64と係合切欠22とが係合
し、工具ホルダ12と主軸14との相対回転が阻止され
るのである。
【0044】主軸14はこの後も正方向に回転させら
れ、主軸14の回転トルクが工具ホルダ12を経て可動
部材90に伝達される。その結果、可動部材90の装置
本体80に対する相対回転トルクが設定トルクを超え、
トルクリミッタ192のボール162がスプリング18
2の付勢力に抗して大径スリーブ140の貫通穴150
から押し出されて、トルクリミッタ192が解除状態と
なり、大径スリーブ140と小径スリーブ154との相
対回転が許容される。可動部材90,保持スリーブ96
および工具ホルダ12が主軸14と共に回転して主軸1
4の余分な回転が許容されるのであり、これらに無理な
トルクが作用することが回避される。
【0045】工具ホルダ12の主軸14への装着後、主
軸14が逆方向に回転させられる。この際、工具ホルダ
12が保持スリーブ96に対して回転することはボール
120とカラー62との摩擦力によって防止されるた
め、まず、トルクリミッタ192が可動部材90と装置
本体80との相対回転を防止する状態に復帰させられ、
その後、工具ホルダ12が保持スリーブ96内で逆方向
に回転させられる。係合突起70が係合溝106内でそ
れまで当接していた係止ピン112とは別の係止ピン1
12に当接したとき、係合突起70と切欠110との位
相が合致する。主軸14はさらに逆方向に回転させられ
るため、トルクリミッタ192が工具ホルダ12,保持
スリーブ96,可動部材90等の回転を許容する。主軸
14の停止後、主軸14が装置本体80から離間させら
れれば、図11に示すように、工具ホルダ12が保持ス
リーブ96から抜き出される。
【0046】次に、工具ホルダ12を主軸14から取り
外す場合について説明する。まず、工具ホルダ12を保
持した主軸14が装置本体80に接近させられ、工具ホ
ルダ12が保持スリーブ96の軸方向穴104内挿入さ
れる。主軸14は任意の位相で停止させられるため、カ
ラー62の係合突起70と保持スリーブ96の切欠11
0とが合致しないのが普通であり、図12に示すよう
に、係合突起70が保持スリーブ96に当接する。しか
し、その後も主軸14は装置本体80に接近させられる
ため、工具ホルダ12,保持スリーブ96および可動部
材90がスプリング130の付勢力に抗して後退する。
これにより、工具ホルダ12等に無理な軸方向力が加え
られることが回避される。
【0047】続いて、次に主軸が正方向に低速で回転さ
せられ、それに伴って工具ホルダ12も正方向に回転す
る。このとき、着脱装置10側のトルクリミッタ192
は解除状態にあるのが普通であるため、保持スリーブ9
6,可動部材90および小径スリーブ154が工具ホル
ダ12と共に回転するが、やがてトルクリミッタ192
が係合状態となり、保持スリーブ96の回転が阻止され
る。その結果、工具ホルダ12が保持スリーブ96に対
して相対回転し、図13に示すように、係合突起70と
切欠110とが合致して、スプリング130の付勢力に
より、係合突起70が切欠110内に嵌入させられる。
この状態から主軸14がさらに正方向に回転させられれ
ば、カラー62の係合突起70が保持スリーブ96の係
合溝106内に進入し、工具ホルダ12と保持スリーブ
96とが軸方向に離脱不能となる。また、カラー62の
係合突起70が係止ピン112に当接した後は、工具ホ
ルダ12が保持スリーブ96に対して正方向に相対回転
することが阻止され、この後の主軸14の回転はトルク
リミッタ192により許容される。
【0048】主軸14の停止後、図14に示すように、
主軸14が小距離だけ装置本体80から離間させられ
る。カラー62は係合突起70が保持スリーブ96の係
合溝106の側壁に当接することにより前進限度を規定
されており、一方、ホルダ本体30は係合突起50と係
合溝20との係合によって主軸14との相対移動を阻止
されているため、ホルダ本体30がカラー62に対して
相対的に前進させられる。この相対的な前進はスプリン
グ68の圧縮によって許容され、係合突起64が主軸1
4の係合切欠22から離脱する。また、クランプナット
56がカラー62の端面に当接することによりホルダ本
体30の前進限度が規定され、係合突起64がフランジ
60の係合切欠66から離脱することが防止される。主
軸14はさらに小距離後退させられるが、この後退は、
スプリング136の付勢力に抗して可動部材90および
保持スリーブ96が工具ホルダ12と共に前進すること
によって許容される。
【0049】主軸14が再び正方向に回転させられ、そ
れによってトルクリミッタ192が再び係合状態とな
る。そして、ホルダ本体30は係合切欠66と係合突起
64との係合によりカラー62との相対回転を阻止され
ており、カラー62は係止ピン112と係合突起70と
の係合により保持スリーブ96に対する正方向の相対回
転を阻止されているため、主軸14が工具ホルダ12に
対して回転させられることになる。主軸14が90度回
転したとき、図15に示すように、主軸14の係合切欠
22とホルダ本体30の係合突起50との位相が一致す
る。したがって、図16に示すように、スプリング6
8,136の付勢力によりホルダ本体30が主軸14か
ら抜け出し、保持スリーブ96の軸方向穴104内へ後
退させられる。その後、主軸14が着脱装置10から離
間させられ、原位置へ戻されれば、一連の工程が終了す
る。
【0050】上記のように、係合切欠22と係合突起5
0とが合致したとき、ホルダ本体30が速やかに主軸1
4から離脱すれば、工具ホルダ12と主軸14とが相対
回転可能となる。したがって、主軸14がさらに正方向
に回転させられても支障はない。しかし、係合突起50
が係合切欠22を通過中は、工具ホルダ12と主軸14
とが微小時間だけ相対回転不能となる。これによって、
工具ホルダ12,保持スリーブ96および可動部材90
が回転する必要が生じた場合には、その回転はトルクリ
ミッタ192により許容される。
【0051】本実施例においては、主軸14の軸方向の
移動量および回転角度を精度よく決めなくても、過大な
軸方向力の作用がスプリング130,136により、ま
た過大な回転トルクの作用がトルクリミッタ192によ
りそれぞれ防止されるため、着脱装置10,工具ホルダ
12,主軸14等の損傷が防止される。
【0052】スプリング130により後退許容手段が、
また、スプリング136により前進許容手段が構成さ
れ、トルクリミッタ192が装置本体80と可動部材9
0との正逆両方向の相対回転を許容するように構成され
ているのである。また、保持スリーブ96,係合溝10
6,切欠110,係止ピン112等によりホルダ保持装
置が構成されている。
【0053】また、本実施例においては、切削時に主軸
14を軸方向移動および回転させるための駆動装置を利
用して、静止状態の着脱装置10により主軸14に対す
る工具ホルダ12の着脱を行い得るようになっているた
め、着脱装置10に専用の移動装置を設ける必要がな
く、コストを低減させることができる。ただし、主軸が
工作機械に固定的に設けられて切削加工が行われる場合
等には、着脱装置側に移動装置を設け、着脱装置を主軸
に対して移動させることも可能である。
【0054】また、本実施例においては、トルクリミッ
タ192が、スプリング182の付勢力を受けたボール
162を軸方向の貫通穴150に嵌入させる構成とされ
ていたが、装置本体80に半径方向の保持穴を複数個設
け、各保持穴にそれぞれボールを保持させ、それらボー
ルをスプリング等により半径方向に内向きに付勢し、可
動部材の外周面の貫通穴,凹部等に嵌入させる構成とす
るなど、構成を変更することも可能である。
【0055】さらに、本実施例においては、一対のスプ
リング130,136により可動部材90の基準位置か
らの前進および後退が許容されるようになっていたが、
ダイアフラムのような一枚のばね部材により許容される
ようにしてもよい。
【0056】その他、ホルダ保持装置の構成を変更する
など、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施し
た態様で、本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である工具ホルダ着脱装置を
示す正面断面図である。
【図2】上記着脱装置のホルダ保持装置の右側面図であ
る。
【図3】上記着脱装置により工具ホルダが着脱される主
軸の要部を示す正面断面図である。
【図4】上記主軸に着脱される工具ホルダを示す正面断
面図である。
【図5】上記工具ホルダの正面図である。
【図6】上記工具ホルダの右側面図である。
【図7】上記着脱装置による工具ホルダの主軸への取付
けの一過程を示す部分正面断面図である。
【図8】別の取付け過程を示す部分正面断面図である。
【図9】さらに別の取付け過程を示す部分正面断面図で
ある。
【図10】さらに別の取付け過程を示す部分正面断面図
である。
【図11】さらに別の取付け過程を示す部分正面断面図
である。
【図12】上記着脱装置による工具ホルダの主軸からの
取外しの一過程を示す部分正面断面図である。
【図13】別の取外し過程を示す部分正面断面図であ
る。
【図14】さらに別の取外し過程を示す部分正面断面図
である。
【図15】さらに別の取外し過程を示す部分正面断面図
である。
【図16】さらに別の取外し過程を示す部分正面断面図
である。
【符号の説明】
10 着脱装置 12 工具ホルダ 14 主軸 20 係合溝 22 係合切欠 30 ホルダ本体 50 係合突起 62 カラー 64 係合突起 68 スプリング 70 係合突起 80 装置本体 82 軸方向穴 90 可動部材 96 保持スリーブ 106 係合溝 110 切欠 112 係止ピン 130 スプリング 136 スプリング 140 大径スリーブ 150 貫通穴 154 小径スリーブ 160 保持穴 162 ボール 182 スプリング 192 トルクリミッタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具を保持して工作機械の主軸と第一相
    対位相で軸方向に嵌合離脱可能であり、その第一相対位
    相から第二相対位相へ一定角度相対回転させられること
    により軸方向に離脱不能となるホルダ本体と、そのホル
    ダ本体に、そのホルダ本体が前記離脱不能な状態におい
    て前記主軸と相対回転不能に係合する第一位置と係合し
    ない第二位置とに軸方向移動可能かつ相対回転不能に取
    り付けられた相対回転阻止部材と、その相対回転阻止部
    材を前記ホルダ本体に対して相対的に前進方向に付勢す
    る付勢手段とを含む工具ホルダを主軸に着脱する工具ホ
    ルダ着脱装置であって、 前記主軸と平行に延びる軸方向穴を備えた装置本体と、 その装置本体の軸方向穴に、前記主軸に接近する向きの
    前進と反対向きの後退とが可能であり、かつ相対回転が
    可能な状態で嵌合された可動部材と、 その可動部材に設けられ、前記工具ホルダを、その工具
    ホルダの少なくとも一定角度以上の相対回転は阻止する
    とともに、前記回転阻止部材の前記ホルダ本体に対する
    後退を許容しつつホルダ本体を前進させ得、かつホルダ
    本体の回転阻止部材に対する前進を許容しつつ回転阻止
    部材を後退させ得る状態で保持するホルダ保持装置と、 前記可動部材を常には前記装置本体に対する軸方向の基
    準位置に保ち、少なくとも可動部材が基準位置から後退
    させられることを許容するとともに基準位置への付勢力
    を発生する後退許容手段と、 前記装置本体と前記可動部材との間に両者の軸方向の移
    動を許容する状態で設けられ、常には両者の相対回転を
    阻止しているが、少なくとも装置本体と前記主軸とが、
    前記ホルダ本体と前記主軸とを前記第一相対位相から前
    記第二相対位相へ相対回転させる方向に相対回転させら
    れる際、両者の相対回転トルクが設定トルクを超えれば
    相対回転を許容するトルクリミッタとを含むことを特徴
    とする工具ホルダ着脱装置。
JP7119893A 1993-03-05 1993-03-05 工具ホルダ着脱装置 Pending JPH06262410A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100401691B1 (ko) * 2001-03-13 2003-10-17 한국생산기술연구원 금형 연마공구 자동교환장치
JP2005014143A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Fuji Seiko Ltd 工具ホルダの自動着脱方法,工具ホルダの自動着脱システムおよび工具収納装置

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