JPH06261959A - Pcbの廃棄処理方法 - Google Patents
Pcbの廃棄処理方法Info
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- JPH06261959A JPH06261959A JP5080150A JP8015093A JPH06261959A JP H06261959 A JPH06261959 A JP H06261959A JP 5080150 A JP5080150 A JP 5080150A JP 8015093 A JP8015093 A JP 8015093A JP H06261959 A JPH06261959 A JP H06261959A
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- Japan
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- pcb
- powder
- quicklime
- silica
- dumping
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 環境上の有害物質であるPCBを低コストで
廃棄処理できる方法を提供すること。 【構成】 粉状の生石灰5と粉状のケイ石7を混合し、
混合して得られた混合物8にPCB10と界面活性材1
2を混合し攪拌する。 【効果】 PCB10の粒子表面は生石灰5やケイ石7
の粉末でコーティングされ、PCB10が不溶出の安全
な粉状物13になる。
廃棄処理できる方法を提供すること。 【構成】 粉状の生石灰5と粉状のケイ石7を混合し、
混合して得られた混合物8にPCB10と界面活性材1
2を混合し攪拌する。 【効果】 PCB10の粒子表面は生石灰5やケイ石7
の粉末でコーティングされ、PCB10が不溶出の安全
な粉状物13になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境上の有害物質であ
るPCBの廃棄処理方法に関するものである。
るPCBの廃棄処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリクロリネーテッドビフエニール(p
olyclorinated biphenyl、以下
「PCB」という)は有機塩素化合物であり、耐熱性、
耐薬品性、絶縁性などにすぐれているため、トランスや
コンデンサの絶縁体、熱処理用の熱媒体、ペンキや印刷
インクの添加剤などとして多方面に使用されている。
olyclorinated biphenyl、以下
「PCB」という)は有機塩素化合物であり、耐熱性、
耐薬品性、絶縁性などにすぐれているため、トランスや
コンデンサの絶縁体、熱処理用の熱媒体、ペンキや印刷
インクの添加剤などとして多方面に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PCBは環境上の有害
物質であるが、従来、有効な廃棄処理方法がなかったこ
とから、PCBはその多くが未処理のまま各地に貯蔵さ
れている実情にある。そこで本発明は、PCBを低コス
トで簡単に廃棄できる処理方法を提供することを目的と
する。
物質であるが、従来、有効な廃棄処理方法がなかったこ
とから、PCBはその多くが未処理のまま各地に貯蔵さ
れている実情にある。そこで本発明は、PCBを低コス
トで簡単に廃棄できる処理方法を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、粉
状の生石灰5と粉状のケイ石7にPCB10と界面活性
材12を混合し攪拌することにより、PCB10を廃棄
処理する。
状の生石灰5と粉状のケイ石7にPCB10と界面活性
材12を混合し攪拌することにより、PCB10を廃棄
処理する。
【0005】
【作用】上記方法によれば、PCB10の粒子表面は生
石灰5やケイ石7の粉末によりコーティングされて粉状
物13となる。この粉状物13は生石灰5やケイ石7の
粉末で包み込まれているのでPCB10が溶出すること
はなく、環境上きわめて安全なものとなる。
石灰5やケイ石7の粉末によりコーティングされて粉状
物13となる。この粉状物13は生石灰5やケイ石7の
粉末で包み込まれているのでPCB10が溶出すること
はなく、環境上きわめて安全なものとなる。
【0006】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1(a)(b)(c)はPCBの廃棄処理
工程を示している。図1(a)において、サイロ1の内
部には、攪拌子2が収納されている。攪拌子2はモータ
3に駆動されて回転する。このサイロ1に、バケット4
内の粉状の生石灰5を投入する。この生石灰5は石灰岩
を粉砕して生成されたものであり、その粒径は例えば8
μm程度である。
説明する。図1(a)(b)(c)はPCBの廃棄処理
工程を示している。図1(a)において、サイロ1の内
部には、攪拌子2が収納されている。攪拌子2はモータ
3に駆動されて回転する。このサイロ1に、バケット4
内の粉状の生石灰5を投入する。この生石灰5は石灰岩
を粉砕して生成されたものであり、その粒径は例えば8
μm程度である。
【0007】次に図1(b)に示すように、サイロ1に
バケット6内の粉状のケイ石7を投入し、モータ3を駆
動して攪拌子2を回転させ、粉状の生石灰5とケイ石7
を混合する。ケイ石7の粒径は例えば20μm程度であ
る。生石灰5とケイ石7の重量比は10:1程度が望ま
しい。
バケット6内の粉状のケイ石7を投入し、モータ3を駆
動して攪拌子2を回転させ、粉状の生石灰5とケイ石7
を混合する。ケイ石7の粒径は例えば20μm程度であ
る。生石灰5とケイ石7の重量比は10:1程度が望ま
しい。
【0008】次に図1(c)に示すように、生石灰5と
ケイ石7の混合物8に、容器9内のPCB10と、容器
11内の界面活性剤12を投入し、攪拌子2で数10分
間攪拌する。混合物8と、PCB10と、界面活性剤1
2の重量比は、10:0.6:0.4程度が望ましい。
なおPCB10は液状物である。
ケイ石7の混合物8に、容器9内のPCB10と、容器
11内の界面活性剤12を投入し、攪拌子2で数10分
間攪拌する。混合物8と、PCB10と、界面活性剤1
2の重量比は、10:0.6:0.4程度が望ましい。
なおPCB10は液状物である。
【0009】界面活性剤12は、生石灰5やケイ石7の
粒子表面の潤かつ性を向上させるために混合されるもの
であり、例えばアルキルーテル、硫酸エステナトリウ
ム、脂肪酸、アルカノールアミドなどが使用される。
粒子表面の潤かつ性を向上させるために混合されるもの
であり、例えばアルキルーテル、硫酸エステナトリウ
ム、脂肪酸、アルカノールアミドなどが使用される。
【0010】攪拌子2で攪拌すると、PCB10の粒子
表面に生石灰5やケイ石7の粉末が付着してコーティン
グされ、粉状物13が生成される。図2はこのようにし
て生成された粉状物13の拡大断面を示している。図示
するように、PCB10の粒子は粉状の生石灰5やケイ
石7包み込まれているためPCB10が溶出することは
ない。
表面に生石灰5やケイ石7の粉末が付着してコーティン
グされ、粉状物13が生成される。図2はこのようにし
て生成された粉状物13の拡大断面を示している。図示
するように、PCB10の粒子は粉状の生石灰5やケイ
石7包み込まれているためPCB10が溶出することは
ない。
【0011】ところで、生石灰5は自己発熱する性質を
有している。このため図1(c)に示すように、数10
分間攪拌子2で攪拌すると、サイロ1内の温度は90℃
以上に温度上昇する。したがって図1(c)に示すよう
に攪拌する際には、冷却装置によりサイロ1を冷却し、
70℃以下、更に望ましくは60℃以下に保持すること
が望ましい。
有している。このため図1(c)に示すように、数10
分間攪拌子2で攪拌すると、サイロ1内の温度は90℃
以上に温度上昇する。したがって図1(c)に示すよう
に攪拌する際には、冷却装置によりサイロ1を冷却し、
70℃以下、更に望ましくは60℃以下に保持すること
が望ましい。
【0012】PCB10は生石灰5やケイ石7で包み込
まれているので無害であり、例えばコンクリートの骨材
や道路舗装材などの建設用材等として利用できる。また
本処理方法は、六価クロムなどの有害物の廃棄処理方法
にも適用できる。この場合、図1(c)において、PC
B10の替りに六価クロム液を投入すればよいものであ
り、PCB10の場合と同様に、六価クロムは生石灰5
やケイ石7の粉末にコーティングされて粉状物となり、
六価クロムは溶出しない。
まれているので無害であり、例えばコンクリートの骨材
や道路舗装材などの建設用材等として利用できる。また
本処理方法は、六価クロムなどの有害物の廃棄処理方法
にも適用できる。この場合、図1(c)において、PC
B10の替りに六価クロム液を投入すればよいものであ
り、PCB10の場合と同様に、六価クロムは生石灰5
やケイ石7の粉末にコーティングされて粉状物となり、
六価クロムは溶出しない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、P
CB10の粒子を生石灰5やケイ石7の粉末で包み込ん
で、PCB10が溶出することのない安全な粉状物13
を生成でき、しかもこの粉状物13を建設用材などとし
て利用することもできる。また簡単な設備で低コストで
PCB10を大量に廃棄処理することが可能となる。
CB10の粒子を生石灰5やケイ石7の粉末で包み込ん
で、PCB10が溶出することのない安全な粉状物13
を生成でき、しかもこの粉状物13を建設用材などとし
て利用することもできる。また簡単な設備で低コストで
PCB10を大量に廃棄処理することが可能となる。
【図1】(a)本発明の一実施例のPCBの廃棄処理の
工程図 (b)本発明の一実施例のPCBの廃棄処理の工程図 (c)本発明の一実施例のPCBの廃棄処理の工程図
工程図 (b)本発明の一実施例のPCBの廃棄処理の工程図 (c)本発明の一実施例のPCBの廃棄処理の工程図
【図2】本発明の一実施例の粉状物の拡大断面図
5 生石灰 7 ケイ石 10 PCB 12 界面活性剤 13 粉状物
Claims (1)
- 【請求項1】 粉状の生石灰5と粉状のケイ石7に、P
CB10と界面活性材12を混合し攪拌することを特徴
とするPCBの廃棄処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5080150A JP2582333B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | Pcbの廃棄処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5080150A JP2582333B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | Pcbの廃棄処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06261959A true JPH06261959A (ja) | 1994-09-20 |
JP2582333B2 JP2582333B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=13710266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5080150A Expired - Fee Related JP2582333B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | Pcbの廃棄処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582333B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63174672A (ja) * | 1987-01-13 | 1988-07-19 | 大豊産業株式会社 | 産業廃棄物を利用した液状有機ハロゲン化物の固定化処理剤、同固定化処理方法及び同燃焼処理方法 |
JPH0475024A (ja) * | 1990-07-17 | 1992-03-10 | Sharp Corp | カラー液晶表示素子 |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5080150A patent/JP2582333B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63174672A (ja) * | 1987-01-13 | 1988-07-19 | 大豊産業株式会社 | 産業廃棄物を利用した液状有機ハロゲン化物の固定化処理剤、同固定化処理方法及び同燃焼処理方法 |
JPH0475024A (ja) * | 1990-07-17 | 1992-03-10 | Sharp Corp | カラー液晶表示素子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2582333B2 (ja) | 1997-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |