JPH06261903A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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JPH06261903A
JPH06261903A JP5052405A JP5240593A JPH06261903A JP H06261903 A JPH06261903 A JP H06261903A JP 5052405 A JP5052405 A JP 5052405A JP 5240593 A JP5240593 A JP 5240593A JP H06261903 A JPH06261903 A JP H06261903A
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JP
Japan
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transducer
motor
wire
angle
ultrasonic
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JP5052405A
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English (en)
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Hisashi Nakamura
寿 中村
Yasutaka Nagai
康隆 永井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は体腔内に挿入されるマルチプレーンT
EE超音波プローブにおいて、振動子を正確、かつ迅速
に回転させることを目的とする。 【構成】体腔内に挿入される導中部先端に超音波ビーム
を平面内で走査するトランスジューサ14を設け、超音
波の走査面を変化させるためにトランスジューサを回転
させるモータ100を導中部先端のトランスジューサ1
4の下に同軸に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は体腔内に挿入され、多数
の断層面についての断層像を撮影するためのマルチプレ
ーン超音波プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】このような超音波プローブの一例とし
て、食道、胃等の上部消化管に経口的に挿入され、心臓
等を撮影するマルチプレーンTEE(transesophageal e
chocariography) 超音波プローブがある。この従来例が
特開昭59−22534号公報に記載されている。ここ
では、内視鏡の体腔部挿入部の先端、あるいは途中に超
音波振動子アレイが配設され、体腔内から断層像が撮影
される。そして、振動子アレイは一方向のみに電気的走
査が可能であるが、走査方向を回転するために、アレイ
の中心を通り振動子に直交する軸を中心に回転可能とな
っている。これにより、所望の方向の多数の断層面の超
音波断層像を撮影することができる。また、体腔内から
撮影するので、骨、あるいは皮下脂肪の影響を受けずに
自由な方向の断層面を撮影できる。
【0003】振動子アレイの回転は内視鏡内に設けられ
たワイヤを介して行なわれる。すなわち、振動子アレイ
はスプリングにより一方向に回動付勢されているプーリ
に接続され、内視鏡操作部に設けられる操作つまみの軸
にもプーリが接続され、両プーリ間に操作ワイヤが架設
される。そのため、操作つまみを回転することにより操
作ワイヤを介して振動子アレイも回転される。このよう
なワイヤ駆動式の他の例が米国特許第4,543,96
0号公報にも記載されている。この米国特許では、振動
子アレイ側のプーリは回動付勢されておらず、一対の走
査ワイヤの一方を引っ張ることにより振動子アレイを
正、逆両方向に回転させる。
【0004】また、先端部の振動子アレイを回転させる
ための別の手段としては、プローブの軸方向に沿って配
設されたシャフトの回転をウォームギアを介して振動子
側のプーリに伝達し振動子を回転させるいわゆるシャフ
ト駆動式があり、この一例が欧州特許公開公報第509
296号に記載されている。
【0005】このような従来のマルチプレーンTEE超
音波プローブは任意の断層面を撮影できるが、その断層
面の位置(プローブの軸に対する角度)決めの精度が低
いという問題点がある。すなわち、ワイヤ駆動式の場合
は、時間の経過とともにワイヤが伸びるので、操作部側
からの回転駆動力が正しく先端側に伝わらない欠点があ
る。また、プローブの先端は上下左右方向にアングルを
変えることができるが、振動子アレイの回転操作を行な
うと、先端がアングル(左右上下)方向に動いてしまう
欠点もある。一般に、アングルもアングル操作用ワイヤ
の伸び縮みにより変化されているので、振動子の回転の
ための操作ワイヤが伸び縮みすると、アングル用ワイヤ
も影響を受けて伸び縮みしてしまうことがある。また、
アングル操作により先端部が湾曲されていると、湾曲の
内側と外側とでは経路長に差が生じるため、回転操作ワ
イヤの駆動量が変化してしまう問題もある。このように
操作つまみの回転角度が正しく振動子アレイに伝わら
ず、正確に回転角度を設定することが困難である。ま
た、ワイヤの伸びは操作つまみの回転に対する振動子ア
レイの回転の応答性も悪くする。通常、このような超音
波診断では超音波プローブの先端は消化管の壁に密着さ
れ、患者に苦痛を与えるので、できるだけ短時間で終了
させたい要求があり、振動子アレイの回転動作の応答性
の低さ、及び回転角度の設定が困難であることは好まし
くない。
【0006】このようなワイヤの伸びに対処するために
開発されたシャフト駆動式の場合でも、プローブの柔軟
性を維持するためにシャフトにはあまり高い剛性は与え
られないので、シャフトのねじれによって、ワイヤの伸
びと同様に回転角度を正確に調整することが困難であ
り、振動子の回転の応答性が悪いという問題点がある。
また、ギヤを用いているので、ギアのバックラッシュに
より回転角度を正しく設定できないという問題点もあ
る。
【0007】なお、この問題点は経消化管式のプローブ
に限らず、臓器穿刺用プローブ、経直腸式プローブ、経
膣式プローブ、開頭時や開腹時に使用される術中プロー
ブでも同様に生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の体腔
内に挿入されるマルチプレーン超音波プローブは、振動
子を回転させて走査断面を変える際に、所望の角度まで
振動子を正確、かつ迅速に回転させることが困難である
欠点があった。
【0009】本発明は上述した事情に対処すべくなされ
たもので、その目的は所望の角度まで振動子を正確、か
つ迅速に回転させることができ、単一の走査方向を持つ
振動子を用いて多数の方向の断層像を体腔内から撮影す
ることができる超音波プローブを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による超音波プロ
ーブは体腔内に挿入される導中部先端に設けられ、超音
波ビームを平面内で走査するトランスジューサと、導中
部先端に設けられ、超音波の走査面を変化させるために
トランスジューサを回転させる手段とを具備することを
特徴とする。
【0011】
【作用】本発明による超音波プローブによれば、先端部
に設けたモータで振動子を直接回転駆動させるので、ア
ングル操作による影響を受けずに、常に振動子を素早く
回転させることができ、診断する断層面の高精度な位置
決めが可能である。さらに、ワイヤやシャフトによる駆
動方式に比べて耐久性が向上するため、プローブの信頼
性が向上する。回転力を伝達するワイヤやシャフトが不
要となり、導中部内にはアングル用ワイヤと信号ケーブ
ルのみが設けられ、導中部内の構成が簡素化、小径化さ
れ、患者に対する苦痛も軽減される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による超音波プ
ローブの実施例を説明する。ここでは、食道、胃等の上
部消化管に経口的に挿入され、心臓等を撮影するマルチ
プレーンTEE超音波プローブの実施例を説明する。
【0013】図1は第1実施例の全体を示す概略図であ
る。このプローブは内視鏡と同様な形状を有し、食道、
胃等の上部消化管に挿入される可撓性の導中部10を有
する。導中部10の先端部12は超音波トランスジュー
サ14を内蔵する。トランスジューサ14は1次元的に
配列された多数の圧電セラミック素子からなり、素子と
直交する平面内で超音波ビームを電子的にセクタ走査す
る。各素子は矩形の長辺どうしが接するように配列さ
れ、かつ各素子の長辺はアレイの周辺になるにつれて徐
々に短くなり、結果として円形の平面形状を有する。な
お、図1では説明の便宜上、各振動子(の境界線)を示
したが、実際には各振動子は肉眼では認識できない。こ
のトランスジューサの回転により超音波ビームの走査面
も回転し、1つの超音波トランスジューサを用いて種々
の角度の断層像がプローブの先端の向きを変えることな
く得られる。これにより、例えば心臓のあらゆる角度の
断層像を撮影することができ、診断上有用である短軸に
沿った断層像と長軸に沿った断層像とを得ることができ
る。
【0014】先端部12の手前の導中部10には先端部
の向きを変える、および先端部を消化管の壁に密着させ
るために上下左右に湾曲可能なアングル部16が設けら
れる。アングル部16の湾曲は導中部内に設けられた2
対のワイヤ(図示せず)の各一方を引っ張ることにより
行なわれる。
【0015】導中部10の手元には消化管内に挿入され
ずに、医師等により操作される操作部18が接続され
る。操作部18はアングル操作、及びトランスジューサ
の走査面の回転操作のための操作ノブ20を有する。操
作ノブ20は上下湾曲、左右湾曲、トランスジューサの
回転のための3枚のノブ(径が異なる)が重ねられてな
る。操作部18はケーブル部22、コネクタ部24を介
して図示しない超音波診断装置本体に接続される。
【0016】先端部12の断面構造を図2に、その平面
構造を図3に示す。円形のトランスジューサ14の下側
には円筒状のバッキング材30が設けられ、バッキング
材30はプーリ32上に固定される。プーリ32は先端
部の構成要素を収納するケース34に回転自在に取り付
けられる。プーリ32の円周面には溝が設けられ、溝内
には一対の回転操作用ワイヤ36が嵌め込まれ、一対の
ワイヤ36の各先端は固定部38にてプーリ32に固定
される。このため、一対のワイヤ36のいずれか一方を
手元(操作部)側に引くと、他方のワイヤはプーリ32
に巻かれるとともに、プーリ32、トランスジューサ1
4が回転する。
【0017】トランスジューサ14を構成する各圧電セ
ラミックの端子はフレキシブルプリント基板52を介し
て導中部内に配設された信号線を介して超音波診断装置
本体に接続される。これにより、トランスジューサ14
に超音波診断装置本体から駆動用の高圧パルスが与えら
れるとともに、トランスジューサ14からの受信信号が
超音波診断装置本体に伝送される。なお、各圧電セラミ
ックへは所定の遅延時間を介して駆動信号が供給され、
時間とともに遅延時間が可変され、結果としてトランス
ジューサから送信される超音波の向きが扇状に変化し、
セクタ走査される。プリント基板52は図示せぬ接地端
にも接続される。プリント基板52の先端はバッキング
材30、プーリ32に沿って巻回された後、それらに固
定され、後端はガイド54に固定される。ガイド54と
トランスジューサ14の間にもガイド56が設けられ、
プリント基板52はガイド54、56の間で弛むように
配置される。この弛み量の増減により、トランスジュー
サ14の回転時のプリント基板52の長さの調節が行な
われる。
【0018】トランスジューサ14の上には音響整合層
38を介して球形もしくは円筒形状の音響レンズ40が
配置される。レンズ40はケース34に取り付けられ
る。レンズ40の上には音響伝播液42を介して音響窓
44が設けられる。音響窓44はシール用リング46、
シーリング48を有してケース34に取り付けられる。
音響窓44はプラスチック等の透明度の高い材質により
形成されている。以上の要素から構成される先端部1
2、すなわちケース34は樹脂からなるモールド部材5
0により水密に覆われる。
【0019】トランスジューサの回転駆動のための一対
の回転用ワイヤ36の各手元端は図4に示すように(図
4では一方のワイヤ36しか示していないが)、操作部
18まで延長され、各手元端は共通に接続され、操作ノ
ブ20の軸に取り付けられた操作部プーリ60に巻回さ
れる。このようにワイヤ60はプーリ32、60の間に
無端状に架設される。これにより、操作ノブ20を回転
することにより、一方のワイヤ36がプーリ60に巻取
られるとともに、他方のワイヤ36が伸びて、これによ
りプーリ32が回転し、トランスジューサ14が回転す
る。
【0020】トランスジューサ14の回転角度を検出す
るために、プーリ60の周辺に形成されたギアにロータ
リエンコーダ62が接続され、プーリ60の回転量が検
出される。検出された回転量はトランスジューサ14の
回転角度、すなわち超音波断層像の走査面の角度が超音
波診断装置本体の表示部に超音波断層像とともに表示さ
れる。走査面の角度は導中部の軸(被検体の軸と同じ)
を基準とした角度として表示される。そのため、医師等
は表示部の角度表示を見て、ノブ20を回転する。な
お、操作部にもノブ20の回転の目安として回転角度目
盛りが印されていてもよい。
【0021】なお、ワイヤ36の途中には弛み除去機構
66が介されている。弛み除去機構66は両端が閉塞さ
れた筒状の部材からなり、端面にはワイヤが挿入される
穴が設けられている。ワイヤ36が切断され、各片の先
端が除去機構66の端面の穴を介して内部に挿入され、
その先端には大径の固定部が固定される。これにより、
プーリ60が回転する際には必ずワイヤ36にテンショ
ンがかかった状態で回転する。これは、ワイヤは長時間
経過すると伸びてしまうので、伸びたまま駆動すると回
転角度が正しく制御できないから、これを防ぐためであ
る。
【0022】さらに、本実施例では、図5に示すように
円形のトランスジューサ14の表面の一点にトランスジ
ューサ14の回転量を認識するためのマーク70が形成
され、透明な窓44を通してこのマーク70が目視され
る。回転角度を示す目盛り72が図5(a)に示すよう
に窓44の外側の導中部先端、あるいは同図(b)に示
すように窓44に形成される。マーク70は印刷により
形成され、目盛り72は刻印により設けられることが好
ましい。
【0023】このため、操作ノブ20を回転したときに
トランスジューサ14が所望の角度だけ正しく回転する
か否かを窓44を介したマーク70とこのマークの移動
方向に沿って形成された目盛り72により確かめること
ができる。この確認は出荷前はメーカサイドにおいて行
なわれ、操作ノブ20の回転角度(ロータリエンコーダ
62により検出され、表示部に表示される)とトランス
ジューサ14の実際の回転角度とが不一致の場合は、図
示しない超音波診断装置本体のキーボード等からその差
に応じてデータを入力し、この入力値に応じてロータリ
エンコーダ62の検出値を補正する。この補正により、
ノブ20の回転角度と表示角度とは一致しないが、画面
に表示される角度を実際の回転角度とを一致させること
ができる。なお、この補正は製品出荷後も、ユーザ、あ
るいはサービスマンが行えるように構成してもよい。こ
れにより、ワイヤ36の伸び等によりトランスジューサ
14の回転角度とノブ20の回転角度とが一致しなくな
った場合でも、ロータリエンコーダ62の出力値を補正
することにより簡単に補償できる。なお、図5の場合と
は逆に、目盛りをトランスジューサ14上に、マークを
窓44、あるいは先端部に設けてもよい。
【0024】また、ワイヤ36は操作ノブ20の回転に
より手動で駆動させるとしたが、操作部18にモータを
内蔵し、この回転力によりプーリ60を回転させてもよ
い。モータ駆動の場合は、操作部18にはアングル操作
用の操作ノブ20は設けるが、トランスジューサ回転用
のノブは設ける必要がなく、図6に示すようにモータの
回転方向を指示する単なるスイッチ74を設けるだけで
よい。さらに、本発明とは直接関係が無いが、アングル
操作もモータにより行なってもよい。
【0025】以上説明したように第1実施例によれば、
トランスジューサの回転量を目視できるように基準位置
を示すマークと、このマークに対する目盛りを設けたこ
とにより、操作量に対する実際の回転量を確認すること
ができ、診断する断層面の角度を正確に設定することが
できるので、診断の精度が向上するとともに、点検作業
が容易である。なお、マークをトランスジューサの表面
につけた場合は、必ずしも導中部先端、あるいは窓に目
盛りをつける必要はなく、測定の度、医師等が分度器等
を用いて測定してもよい。
【0026】以下、本発明による超音波プローブの他の
実施例を説明する。以下の説明で第1実施例と同一、ま
たは対応する部分は同一参照数字を付してその詳細な説
明は省略し、第1実施例と異なる部分のみ説明する。
【0027】第1実施例ではノブ20側のプーリ60と
トランスジューサ14側のプーリ32との間に架設され
たワイヤ36の途中に弛み除去機構66が介挿されてい
るので、操作ノブ20が回転しても、すぐにはトランス
ジューサ14は回転しない。すなわち、トランスジュー
サの回転とノブの回転との間の特性には図7に実線で示
すように不感部分がある。しかし、この不感部分はワイ
ヤの伸びの程度により異なり、実際の特性を正確に認識
することができないので、ロータリエンコーダ62の出
力(ノブの回転角度)から図7の破線で示す理想的な特
性に従ってトランスジューサ14の回転角度を求めて、
これを画面に表示していた。そのため、トランスジュー
サの正確な回転角度を検出・表示することができない。
【0028】本実施例はこれを解決するために、図8に
示すように弛み除去機構66よりも先端側に検出器、こ
の場合はワイヤ36の移動量を検出するリニアエンコー
ダ76を配置し、このリニアエンコーダ76の出力に基
づいて画面に角度表示を行なう。リニアエンコーダ76
はワイヤ36の移動により摺動される端子を有するポテ
ンシオメータからなる。このようにすると、操作ノブ2
0の回転角度と画面の表示角度とは一致しないが、トラ
ンスジューサ14の回転角度は画面の表示角度と一致す
る。
【0029】トランスジューサ側のプーリ32の径をr
t 、操作部側のプーリ60の径をrn とすると、トラン
スジューサ14を±90゜回転させるためには、ワイヤ
36の移動量は次のように表わされる。 2πrt ×(±90)/360 =±(1/2)πrt ここで、rt =4mmとすると、ワイヤ36の移動量は
約6.28mmとなる。この時、操作ノブ20は±90
゜×(rt /rn )±αだけ回転させる必要がある。こ
こで、αは弛み除去機構66による不感角度である。
【0030】そのため、rn =8mmとすると、ノブ2
0の所要回転角度は±45゜±αとなる。この角度は1
3mmストロークのリニアエンコーダを使えば十分検出
できる値である。
【0031】このような第2実施例により、ワイヤの弛
み除去機構による不感帯の影響を受けずに、トランスジ
ューサ14の回転角度を正しく検出することができ、ト
ランスジューサ14の角度を所望の角度に正しく合わせ
ることができ、例えば心臓の短軸、長軸に正しく沿った
断層像を撮影することができる。
【0032】なお、2つのリニアエンコーダ76が各ワ
イヤ36に接続されているが、各ワイヤは一方が手前側
に移動するときは他方は先端側へ移動するので、両リニ
アエンコーダ76の出力が変化した場合に操作ノブ20
が回転されたと判断し、いずれか一方の出力のみが変化
した場合はその出力を無効とすることにより、誤検出を
防止することができる。
【0033】次に、トランスジューサの回転角度を検出
する検出器としてロータリエンコーダ80を先端部12
に内蔵し、プーリ32(トランスジューサ14)の回転
を直に検出する第3実施例を図9に示す。先端部の構成
は図2に示した第1実施例と大部分が同じであるが、ロ
ータリエンコーダ80をプーリ32の下側に同軸に配置
した点のみが異なる。これにより、トランスジューサ1
4の回転量を直に検出することができ、この検出値を画
面に表示することにより、トランスジューサ14の角度
を所望の角度に正しく合わせることができる。なお、先
端に内蔵する検出器はロータリエンコーダに限らず、リ
ニアエンコーダを内蔵してもよい。
【0034】第3実施例はワイヤ駆動式のプローブにお
いて先端に検出器を内蔵したが、シャフト駆動式のプロ
ーブにも適用可能である。図10はシャフト駆動式のプ
ローブにおいて先端にロータリエンコーダ80を内蔵し
た第4実施例を示す。第3実施例と同様に、ロータリエ
ンコーダ80をプーリ32の下側に同軸に配置し、トラ
ンスジューサ14の回転量を直に検出する。図9に示し
た第3実施例と異なるのは、ワイヤ36の代わりにシャ
フト84を導中部に設け、図示しない操作ノブの回転を
ウォームギアを介してシャフト84に伝達し、このシャ
フト84の回転を円筒ウォーム86、ウォームホィール
88、ギア90を介してプーリ32に伝達する点であ
る。なお、シャフト84は操作部に内蔵したモータによ
り回転駆動してもよい。
【0035】これら第3、第4実施例によれば、ロータ
リエンコーダ80を先端部に内蔵させ、プーリ32の回
転を直に検出することにより、ワイヤの伸び、ギアのバ
ックラッシュ等の影響を受けずに、トランスジューサ1
4の回転角度を正確に検出することができる。これによ
り、位置決めが素早くでき、診断の時間も短くなる。
【0036】以上の実施例はワイヤ、シャフト等を介し
て操作部側から回転駆動力をトランスジューサ14に与
えたが、回転駆動力を発生する駆動源、例えばモータを
先端部に内蔵して、直に駆動する実施例を説明する。
【0037】図11は先端部にトランスジューサ14に
取り付けられたプーリ32と同軸にモータ100を設け
た第5実施例を示す。なお、ここではトランスジューサ
14の回転角度を検出するロータリエンコーダ102も
プーリ32と同軸に設けられる。すなわち、プーリ3
2、モータ100、ロータリエンコーダ102が同軸に
重ねられている。その他の構成は上述の実施例と同様で
ある。なお、図示していないが、プーリ32とモータ1
00のケースとの間にはベアリングが介挿されている。
また、バッキング材30にはサーミスタ104が取り付
けられる。サーミスタ104はトランスジューサ14の
高圧パルス駆動時の発熱により先端部表面が熱くなり、
患者に苦痛を与える、あるいは火傷を負わすことを防止
するための温度センサである。表面温度が所定の温度以
上に達したことが検出されると、トランスジューサ14
の駆動を禁止するとともに、表示画面に警告メッセージ
を表示する。
【0038】第5実施例によれば、先端部に設けたモー
タでトランスジューサを直接回転駆動させるので、アン
グル操作による影響を受けずに、常にトランスジューサ
を素早く回転させることができ、診断する断層面の高精
度な位置決めが可能である。また、ワイヤやシャフトに
よる駆動方式に比べて耐久性が向上するため、プローブ
の信頼性が向上する。さらに、回転力を伝達するワイヤ
やシャフトが不要となり、導中部内にはアングル用ワイ
ヤと信号ケーブルのみが設けられ、導中部内の構成が簡
素化、小径化され、患者に対する苦痛も軽減される。
【0039】図12は第6実施例のプローブ先端の構成
を示す図である。第6実施例はモータ、ロータリエンコ
ーダの配置が第5実施例とは異なり、モータ110、ロ
ータリエンコーダ112はその軸がプーリ32の回転軸
と直交するように配置される。このため、モータ110
の回転力がカサ歯車114、116を介してプーリ32
に伝達される。図12ではモータ100とロータリエン
コーダ102が同軸に配置されているが、両者を離間し
両者の軸をギアを介して接続してもよい。
【0040】図13は第7実施例のプローブ先端の構成
を示す図である。第7実施例もモータ、ロータリエンコ
ーダの配置が第5実施例とは異なり、モータ120、ロ
ータリエンコーダ122はそれらの軸がプーリ32の回
転軸と同軸ではないが平行となるように配置される。こ
のため、モータ120の回転力が歯車124を介してプ
ーリ32に伝達されるとともに、歯車126を介してロ
ータリエンコーダ122に伝達される。
【0041】このような第6、第7実施例によっても、
第5実施例と同様に、アングル操作による影響を受けず
に、常にトランスジューサを素早く回転させることがで
き、診断する断層面の高精度な位置決めが可能であると
ともに、プローブの信頼性が向上し、導中部内の構成が
簡素化、小径化され、患者に対する苦痛も軽減できる。
なお、第5〜第7実施例において、モータとロータリエ
ンコーダの位置を互いに逆にしてもよい。
【0042】図14は第5実施例、第6実施例を組み合
わせた第8実施例を示す。第8実施例ではモータ13
0、エンコーダ132のいずれか一方をプーリ32と同
軸に配置し、他方は軸方向が90゜ずれるように配置す
る。両者の間はカサ歯車134、136により接続す
る。
【0043】本発明は上述した実施例に限定されず、種
々変形して実施可能である。例えば、上述の説明では、
超音波プローブ単体として説明したが、内視鏡先端に超
音波トランスジューサを内蔵して、内視鏡と兼用のシス
テムとしてもよい。また、回転のための機構、回転角度
検出のための機構は上述の具体例に限定されない。例え
ば、ワイヤ駆動式の場合、一対の操作ワイヤを設ける代
わりにトランスジューサ側のプーリを一方向に回動付勢
しておいて、この付勢方向と逆方向にプーリを回転する
ワイヤのみを設けてもよい。回転角度検出器としてロー
タリエンコーダ、リニアエンコーダを説明したが、他の
検出器を用いてもよい。また、経消化管式プローブを説
明したが、臓器穿刺用プローブ、経直腸式プローブ、経
膣式プローブ、開頭時や開腹時に使用される術中プロー
ブでもよい。
【0044】さらに、トランスジューサは電子式にセク
タ走査を行なうと説明したが、セクタ走査に限らず、リ
ニア走査、あるいは他の電子走査式でもよい。また、セ
クタ走査の場合でも、電子走査式に限らず、トランスジ
ューサ自身を回転させて超音波ビームの照射方向を回転
させる機械式走査方式でもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、先端部に設けたモータ
で振動子を直接回転駆動させる超音波プローブが提供さ
れる。このため、アングル操作による影響を受けずに、
常に振動子を素早く回転させることができ、診断する断
層面の高精度な位置決めが可能である。さらに、ワイヤ
やシャフトによる駆動方式に比べて耐久性が向上するた
め、プローブの信頼性が向上する。回転力を伝達するワ
イヤやシャフトが不要となり、導中部内にはアングル用
ワイヤと信号ケーブルのみが設けられ、導中部内の構成
が簡素化、小径化され、患者に対する苦痛も軽減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波プローブの第1実施例の全
体構成を示す概略図。
【図2】超音波プローブの先端部の断面構造を示す図。
【図3】超音波プローブの先端部の平面構造を示す図。
【図4】超音波プローブの操作部の断面構造を示す図。
【図5】超音波プローブの先端部に設けられた回転角度
目盛りとマークを示す図。
【図6】第1実施例の変形例の操作部を示す図。
【図7】第1実施例におけるノブ回転角度とトランスジ
ューサ回転角度との関係を示す図。
【図8】本発明による超音波プローブの第2実施例の操
作部付近の詳細を示す図。
【図9】本発明による超音波プローブの第3実施例の先
端部付近の詳細を示す図。
【図10】本発明による超音波プローブの第4実施例の
先端部付近の詳細を示す図。
【図11】本発明による超音波プローブの第5実施例の
先端部付近の詳細を示す図。
【図12】本発明による超音波プローブの第6実施例の
先端部付近の詳細を示す図。
【図13】本発明による超音波プローブの第7実施例の
先端部付近の詳細を示す図。
【図14】本発明による超音波プローブの第8実施例の
先端部付近の詳細を示す図。
【符号の説明】
10…導中部、12…先端部、14…超音波トランスジ
ューサ、16…アングル部、18…操作部、20…操作
ノブ、22…ケーブル部、24…コネクタ部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入される導中部先端に設けら
    れ、超音波ビームを平面内で走査するトランスジューサ
    と、 前記導中部先端に設けられ、超音波の走査面を変化させ
    るために前記トランスジューサを回転させる手段とを具
    備することを特徴とする超音波プローブ。
  2. 【請求項2】 前記回転手段はトランスジューサの回転
    軸と同軸に設けられたモータを具備することを特徴とす
    る請求項1に記載の超音波プローブ。
  3. 【請求項3】 前記回転手段はトランスジューサの回転
    軸と交差する軸を有するモータと、 前記モータの回転力を前記トランスジューサに伝達する
    ギアとを具備することを特徴とする請求項1に記載の超
    音波プローブ。
  4. 【請求項4】 前記モータと同軸に設けられ、トランス
    ジューサの回転角度を検出するロータリエンコーダをさ
    らに具備することを特徴とする請求項2、または請求項
    3に記載の超音波プローブ。
  5. 【請求項5】 前記回転手段はトランスジューサの回転
    軸と平行な軸を有するモータと、 前記モータの回転力を前記トランスジューサに伝達する
    ギアとを具備することを特徴とする請求項1に記載の超
    音波プローブ。
  6. 【請求項6】 前記モータの軸と平行な軸を有し、前記
    モータとギアを介して接続され、トランスジューサの回
    転角度を検出するロータリエンコーダをさらに具備する
    ことを特徴とする請求項5に記載の超音波プローブ。
JP5052405A 1993-03-12 1993-03-12 超音波プローブ Pending JPH06261903A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005007148A (ja) * 2003-05-27 2005-01-13 Olympus Corp 内視鏡

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