JP2009018030A - 超音波プローブ - Google Patents

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Tetsuya Morokawa
哲也 諸川
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Abstract

【課題】多数の方向の断層像を体腔内から撮影するために回転可能な超音波トランスジューサを有する挿入部先端を小型化及び軽量化ことができる超音波プローブを提供すること。
【解決手段】体腔内に挿入可能な棒状の挿入部12の先端に、超音波ビームを所定方向に走査する超音波トランスジューサ41を支持し、挿入部に回転可能に支持される支持部32を備え、一端を支持部に他端を挿入部に取り付けられた形状記憶合金M1,M2を含み、電流の供給を制御して形状記憶合金を収縮または弛緩させることによって支持部を回転させる駆動手段を備えるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、超音波プローブに関し、特に、体腔内に挿入して用いられ、多数の断層面についての断層像を撮影するためのマルチプレーン超音波プローブに関する。
従来、内視鏡の体腔への挿入部の先端に多数の圧電セラミック素子からなる振動子が1次元的に配列され超音波ビームによる走査を行う超音波トランスジューサが配設され、体腔内から断層像を撮影するようにしたものがある。一例として、食道、胃等の上部消化管に経口的に挿入され、心臓等を撮影するマルチプレーンTEE(transesophageal echocariography)プローブ(経食道マルチプレーン超音波プローブ)がある。
このマルチプレーンTEE超音波プローブによれば、体腔へ挿入して断層像を撮影するので、通常のように体表に超音波プローブを当てて行う断層像の撮影時に障害となる骨、肺中の空気或いは皮下脂肪の影響を受けずに断層像を得ることができる。また、体腔へ挿入した状態では、体表からの撮影のように超音波プローブを回転させて断層の方向を変更することができないため、先端に配設された超音波トランスジューサが振動子の配列の中心を通り振動子に直交する軸を中心に回転可能になっている。つまり、超音波トランスジューサを回転させることにより自由な方向の断層像が撮影可能になっている。例えば手元で操作つまみを回転させ、挿入部の内部に配設されたワイヤを介して超音波トランスジューサを回転させていた。
しかしながら、このようなワイヤを用いた方式では、経時変化によるワイヤの伸びや、挿入部の先端は上下左右に動かせるようになっているがその状態によって駆動量が変化して操作つまみを回転させても精度よく回転せず、操作者の期待通りの動作が得られない場合があった。このような場合、所望の位置に合わせるための調整作業を要していた。通常、このような超音波診断は患者に苦痛を与えるものであるから、できる限り短時間で終了させることが望まれる。
そこで、ワイヤなどの駆動伝達手段を挿入部に設けることなく、先端にモータを具備し、そのモータで直接的に超音波トランスジューサを回転させるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このような先端に配置したモータによる駆動によれば、動作信号に応じてモータが動作し、その動作は直接的に超音波トランスジューサに伝播されるので、精度よく超音波トランスジューサを回転させることができる。
特開平6−261903号公報(段落〔0036〕−〔0044〕、図11乃至図14)
しかしながら、上述のモータには動作させるための十分なトルクが必要とされるため、そのトルクを出力可能な大きさのものが用いられる。そのために、挿入部の先端が、大きくなる傾向にある。患者の苦痛を考慮すれば先端部のさらなる小型化か望まれる。
また、大きさだけではなく、モータの重量が重ければ、先端部の重量が重くなるため、操作し難く操作者が疲れてしまうという問題もある。
また、モータの停止時にも通電して用いられるが、その通電による発熱が問題となる場合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、多数の方向の断層像を体腔内から撮影するために回転可能な超音波トランスジューサを有する挿入部先端を小型化及び軽量化ことができる超音波プローブを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、体腔内に挿入可能な棒状の挿入部の先端に、超音波ビームを所定方向に走査する超音波トランスジューサを支持し、前記挿入部に回転可能に支持される支持部を備える超音波プローブであって、一端を前記支持部に他端を前記挿入部に取り付けられた形状記憶合金を含み、電流の供給を制御して前記形状記憶合金を収縮または弛緩させることによって前記支持部を回転させる駆動手段を備えることを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、体腔内に挿入可能な棒状の挿入部の先端に、超音波ビームを所定方向に走査する超音波トランスジューサを支持し、前記挿入部に回転可能に支持される支持部を備える超音波プローブであって、一端を前記支持部に他端を前記挿入部に取り付けられた形状記憶合金を含み、電流の供給を制御して前記形状記憶合金を収縮または弛緩させることによって前記支持部を回転させる駆動手段と、前記支持部に設けられた係止部と、前記挿入部に設けられた係止爪と、前記係止爪を前記係止部に付勢することによって制止する付勢手段と、前記付勢手段による付勢に対抗して前記係止爪を前記係止部から解除する解除手段と、を含む制止機構と、前記支持部の回転角度を選択入力するための入力手段と、前記入力手段から入力される回転角度に基づいて前記支持部を回転させたのち係止させるように前記駆動手段及び前記解除手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする超音波プローブ。
本発明にかかる超音波プローブよれば、先端部に設けた形状記憶合金で超音波トランスジューサを回転させるので、挿入部先端を小型化及び軽量化ことができる。これにより、操作が容易になるとともに、患者に与える苦痛も軽減される。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明による超音波プローブの一実施の形態を説明する。ここでは、食道、胃等の上部消化管に経口的に挿入され、心臓等を撮影するマルチプレーンTEE超音波プローブを一例として説明する。
(構成)
図1は、本発明に係る超音波プローブ1を備える超音波診断システムの概略を示す外観図である。図1に示すように、本実施の形態の超音波診断システムは、超音波を送受波し超音波画像を作成するための超音波処理装置2と、超音波処理装置2に接続部26及びケーブル15を介して接続され、患者等の体腔に挿入して診断用超音波を送出し、生体組織の境界で反射される反射波をエコー信号として受信し、エコー信号を超音波処理装置2に送信する超音波プローブ1と、操作パネル3と、表示手段としてのモニタ手段4とを具備する。
超音波プローブ1は、操作者が把持するための略円筒状のグリップ部13が設けられ、グリップ部13の一端側にはケーブル15が接続され、他端側には、グリップ部13の軸方向と同一方向に食道、胃等の上部消化管に挿入される棒状の挿入部12が延設されている。また、挿入部12の先端側は、超音波の送信および受信を行う超音波トランスジューサを含む探触子8を備える探触子部10と、探触子部10を支持し屈曲可能な屈曲部11と、屈曲部11を保持する基部9を有している。また、グリップ部13は、屈曲部11の動作、または、探触子8の回転をさせるためダイヤル操作部14を備える。
ここで、ダイヤル操作部14について図6を用いて説明する。図6は、ダイヤル操作部14を示す斜視図である。ダイヤル操作部14は、屈曲部11を上下湾曲させるための上下操作部14c、屈曲部11を左右湾曲させるための左右操作部14b、及び、回転角度入力部16(後述)を構成する回転操作部14aの3つの操作ノブからなる。上下操作部14c及び左右操作部14bには、屈曲部11が動作する方向が、例えば「←上 下→」「←左 右→」のように示され、上下操作部14cまたは左右操作部14bを示された方向に回転させることにより操作すると、屈曲部11は、例えば基部9内に設けられたワイヤ(図示せず)により引っ張られ、操作に応じて動作する。また、回転操作部14aには、角度を示す目盛が例えば「・・・、−60、−30、0、30、60、・・・」のように示され、回転操作部14aを操作して、所望の角度となるように目盛をグリップ部13側の印「△」に合わせることにより回転角度の指示の入力を行うようになっている。
図2(a)に探触子部10の断面図を示す、図2(a)は、探触子部10の中心軸を含む図1におけるZ−Z断面による断面図を示す。また、図2(b)は、図2(a)においてB方向から見た図で、超音波トランスジューサ41を説明するためのものである。
図2(b)に示すように、超音波トランスジューサ41は1次元的に配列された多数の圧電セラミック素子からなり、各素子は矩形の長辺どうしが接するように配列され、かつ各素子の長辺は端部周辺になるにつれて徐々に短くなり、結果として円形の平面形状を有する。なお、図では説明の便宜上、各振動子(の境界線)を示したが、実際には各振動子は肉眼では認識できない。また、超音波トランスジューサ41は素子と直交する平面内で超音波ビームを電子的に走査する。
図2(a)に示すように、超音波トランスジューサ41を構成する各圧電セラミックの端子はフレキシブルプリント基板52を介して導中部内に配設された信号線103を介して超音波診断装置本体に接続される。これにより、超音波トランスジューサ41に超音波処理装置2から駆動用の高圧パルスが与えられるとともに、超音波トランスジューサ41からの受信信号が超音波診断装置本体に伝送される。
超音波トランスジューサ41の上には音響整合層38を介して球形もしくは円筒形状の音響レンズ40が配置される。音響レンズ40はケース34に取り付けられる。音響レンズ40の上には音響伝播液42を介して音響窓44が設けられる。音響窓44はシール用リング46、シーリング48を有してケース34に取り付けられる。以上の要素から構成される探触子部10、すなわちケース34は樹脂からなるモールド部材50により水密に覆われる。超音波トランスジューサ41の下側にはバッキング材30が設けられ、バッキング材30は回転体32上に固定される。すなわち、回転体32は、超音波トランスジューサ41を支持する本発明の支持部を構成する。回転体32はその中心が探触子部10の構成要素を収納するケース34の回転軸39に回転可能に支持される。また、上述の探触子8は、音響レンズ40、音響整合層38、超音波トランスジューサ41及びバッキング材30を含み構成される。
回転体32を挟んでバッキング材30の反対側には、回転体32を回転させるための形状記憶合金M1及びM2を備えている。ここで、図3を用いて、回転駆動に係る構成について説明する。図3は、図2(a)においてA方向から見た図で、転駆動に係る構成を示すものである。
図3に示すように、形状記憶合金M1及びM2は、それぞれ、一端が回転体32に設けられた係止竿32a及び係止竿32bに対し回転軸39を中心に例えば180度の反対側に設けられた係止竿32bに取り付けられ、他端がケース34側に設けた係止竿51a及び51bに取り付けられている。また、詳細には図示しないが、形状記憶合金M1及びM2は、電流供給回路54(図3には図示しない。図4参照。)に接続され、電流供給回路54によって電流が供給される。電流供給回路54は、制御部53(図3には図示しない。図4参照。)に制御される。また、制御部53は、信号線103を介して回転操作部14aに接続されている。本発明の駆動手段は、形状記憶合金M1及びM2と電流供給回路54とを含んで構成される。
また、係止竿51a及び51bを1つの係止竿で構成して形状記憶合金M1及びM2の両方を接続してもよい。また、形状記憶合金M1及びM2は、図2(a)に示すように回転軸39の軸方向の位置を変えて配置されている。これにより回転時の干渉を避けることが可能となる。
形状記憶合金M1及びM2は、線材を螺旋状に巻いたコイルバネ形状をしており、例えば、Ti−Ni系やTi−Ni−Cu系の合金を原料とする形状記憶合金で、例えばバイオメタル(登録商標)を用いることができる。これは、通常温度では弛緩状態で、通電により加熱されることにより収縮するもので、形状記憶合金M1及びM2のいずれか一方を弛緩、他方を収縮させることにより回転体32を動作させる(動作の詳細については後述する)。また、螺旋状に限らず線状であってもよい。ただし、螺旋状に巻いたコイルバネ形状にすることにより長さ方向の変化量を大きくすることができ、したがって回転量を大きくすることができる。
また、回転体32と同軸にロータリーエンコーダ31が接続され、回転体32の回転量が検出される。
係止爪36は、回転体32の外周近傍に配置され、係止爪36に形成された爪部36aは、回転体32の外周に形成された歯形状(図3では1部分のみ歯形状を表示)の係止部33を係止して回転体32の回転を制止し、係止を解除することで回転体32の回転可能な状態とする。係止爪36には、付勢手段としてのバネ37が支点36bを挟んで爪部36aの反対側に設けられ、係止爪36はバネ37に付勢され係止部33を係止する。また、係止爪36には、爪部36a近傍に、通電により加熱され収縮してバネ37の付勢力に対抗し係止爪36を付勢方向とは反対方向に移動させる形状記憶合金S1(解除用形状記憶合金)が設けられている。この形状記憶合金S1の作用により係止が解除される。つまり、形状記憶合金S1を含み本発明の解除手段は構成される。
ここで、本発明の制止機構は、係止部33、係止爪36、バネ37及び形状記憶合金S1を含んで構成される。
上述のような構成により、回転体32を回転させることで超音波トランスジューサ41が回転し、これに伴い超音波ビームの走査面が回転するので、1つの超音波トランスジューサ41を用いて種々の角度の断層像がプローブの先端の向きを変えることなく得られる。
(制御構成)
図4は、本発明に係る一実施の形態としての超音波診断システムの電気的構成を示すブロック図である。図1に示したように超音波照射システムは、超音波処理装置2と、超音波プローブ1と、操作パネル3と、モニタ手段4とを具備する。
操作パネル3は、超音波処理装置2に接続されかつ操作者からの指示情報などの各種情報を入力するためのもので、図示しないが各種キー(アルファベットキーやテンキー等)、マウスやトラックボールなどが接続あるいは設置されている。
モニタ手段4(表示手段)は、超音波処理装置2に接続され、超音波処理装置2から送信される画像データに基づく画像、例えば、超音波断層像等の表示を行う。
超音波プローブ1は、超音波処理装置2に着脱可能に接続され、超音波トランスジューサ41により、超音波ビームを電子的に走査し反射波を受信しエコー信号として超音波処理装置2に送る機能を有する。また、回転角度入力部16と、ロータリーエンコーダ31、形状記憶合金M1、M2及びS1、電流供給回路54及び制御部53(制御手段)を含み、回転体32を回転させて超音波トランスジューサ41による走査の方向を変更する機能を有する。
回転角度入力部16は、回転操作部14aが操作されることにより、操作に応じた回転角度を示す信号を制御部53に送信し、制御部53は、受信した信号に基づいて電流供給回路54の動作を制御する。すなわち、本発明の入力手段は、回転操作部14a及び回転角度入力部16により構成される。
ロータリーエンコーダ31は回転体32の回転量を検出し、検出信号を制御部53に送信する。制御部53は、検出信号に基づいて電流供給回路54の動作を制御する。すなわち、形状記憶合金M1、M2またはS1は制御部53による制御され電流の通電がなされる。
超音波処理装置2は、画像再構成部22、超音波プローブ1を接続するための接続部26及び制御部21で構成される。
画像再構成部22は、診断用超音波送受信部23、エコー信号処理部24を備え、エコー信号を受信して超音波断層像を再構成し、その画像データを生成する。
診断用超音波送受信部23は、図示しないが、遅延回路およびパルサ回路といった送信回路と、A/D変換器、加算器といった受信回路からなり、制御部21に制御され、パルス状の超音波を生成して超音波プローブ1に接続部26を介して送り、超音波プローブ1が受信したエコー信号を検査結果として接続部26を介して受信する。
エコー信号処理部24は、診断用超音波送受信部23に接続され、診断用超音波送受信部23によって受信されたエコー信号に、エコー信号対数増幅、包絡線検波処理等を施し、動作モードに従い信号強度が明るさを示す輝度データで表現される超音波断層像の画像データを生成する。
制御部21は、操作パネル3からの入力を受け付けるとともに、制御プログラムに基づいて、超音波診断システムの各部の駆動制御を行う。また、制御部21は、上述の機能を実現するために、CPU(図示せず)と、各種のプログラム及びそのプログラムを実行するときに必要な各種データを記憶すると共に、各種のプログラムを実行するときのワークエリアを構成するシステムメモリ(図示せず)と、を含んで構成される。
(回転動作)
次に、本超音波プローブ1における回転体32の回転動作について説明する。
まず、回転操作部14aを操作して所望の角度の目盛をグリップ部13側の印「△」に合わせる。目盛の一例として「・・・、−60、−30、0、30、60、・・・」のように述べたが、例えば「0」は、超音波ビームの走査方向が図1に示すZ−Z方向と一致する方向とし、これを基準とする。例えば「−30」は走査方向が基準から反時計方向に30度回転した状態を示し、例えば「30」は走査方向が基準から時計方向に30度回転した状態を示すものとする。
ここで、走査方向が基準の状態にあるときには、形状記憶合金M1、M2及びS1はそれぞれ、図3に示すように、形状記憶合金M1とM2は弛緩状態(通電なし)にあり同じ長さとなり、形状記憶合金S1は弛緩状態にあり、係止爪36はバネ37に付勢されて回転体32の係止部33を係止している。
さらに図5を用いて回転動作について説明する。図5は、超音波プローブ1の回転体32の回転動作を説明するための図である。また、図5の各図は、探触子8を裏側から見た図であるから、探触子8の回転方向が逆方向に示されている。すなわち、探触子8のCW(clockwise;時計方向)方向を示す矢印が図では反時計方向に、探触子8のCCW(counterclockwise;反時計方向)方向を示す矢印が図では時計方向に示されている。
例えば、回転操作部14aを操作して「−30」に合わせたとする。図5(b)に探触子8をCCW方向に回転させるときの図を示す。回転角度入力部16は、「−30」を示す信号を制御部53に送信する。制御部53は、まず、係止爪36を解除するように形状記憶合金S1に通電するように電流供給回路54を制御する。これにより、図5(b)に示すように形状記憶合金S1が収縮し(収縮した状態は、形状記憶合金を示す図を黒塗りして示す。)、係止爪36が解除される。続いて、制御部53は、形状記憶合金M1に通電するように電流供給回路54を制御する。これにより、図5(b)に示すように形状記憶合金M1が収縮し、探触子8をCCW方向に回転するように回転体32が回転する。ここで、制御部53は、ロータリーエンコーダ31の検出信号から回転角度を検知し、回転体32が探触子8のCCW方向に30度回転したところで係止爪36が回転体32を係止するように電流供給回路54を制御して形状記憶合金S1への通電をやめる。同時に、形状記憶合金M1への通電もやめるように、制御部53は電流供給回路54を制御する。例えば、制御部53は、形状記憶合金S1が通電中止後冷えて弛緩状態となるまでの遅延時間を考慮して電流供給回路54を制御することにより、回転角度を正確に動作させることが可能となる。そして、図5(c)に示すように、係止爪36が回転体32を係止し、探触子8がCCW方向に30度回転した状態にすることができる。そして、この状態で超音波ビームを走査して超音波断層像をモニタ手段4に表示させて診断等を行う。この診断のとき、形状記憶合金M1、M2及びS1には通電されていないので熱を発生することがない。
また、回転操作部14aを操作して「30」に合わせた場合には、制御部53は、上記「−30」の場合の説明の形状記憶合金M1に代えて形状記憶合金M2に通電するように制御を行う。つまり、図5(a)に示すように制御部53は、形状記憶合金M2に通電するように電流供給回路54を制御し、これにより、形状記憶合金M2が収縮し、探触子8をCW方向に回転するように回転体32が回転する。
また、係止爪による係止を解除する手段として形状記憶合金を用いた例を説明したが、解除する手段としては上記の形状記憶合金に限られず、例えばソレノイドを用いた機構であってもよい。また、制止機構としては、上記のような係止部及び係止爪を用いる機構に限らず、例えば上記の支持部の回転方向に摩擦力を発生させる摩擦板のようなものを備え、その摩擦力によって支持部の回転を制止するような機構であってもよい。
また、上記の説明では、回転体32の回転に用いる形状記憶合金を2つとしたが、例えば、1つとしてもよい。例えば、上記構成の形状記憶合金M1またはM2の一方を引っ張りバネとし、復元用バネとして用いる。つまり、1つの形状記憶合金を収縮させて回転させ、同時に復元用バネを伸長させ、次に、その形状記憶合金を弛緩状態にしたときに、復元用バネが反対方向に引っ張ることにより逆方向に回転させ戻るようにすればよい。
[第2の実施の形態]
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態は、第1の実施の形態の構成に対し、回転体32を回転する形状記憶合金を3以上にした点にある。ただし、以下の説明では形状記憶合金を3とした場合を例に説明する。
図7は、本実施の形態における回転を説明するための図で、第1の実施の形態と同様の構成については図示を省略し、回転体32と形状記憶合金のみを示した。
図7に示すように、形状記憶合金M11、M12及びM13は、それぞれ、一端が回転体32に設けられた係止竿32a´及び係止竿32a´に対し回転軸39を中心に120度ごとに設けられた係止竿32b´及び32c´に接続され、他端がケース34側設けた係止竿51´に接続されている。ここで、係止竿51´に対し回転軸39の反対側の位置をXとする。この反対側の位置Xは、係止竿32a´、32b´または32c´が位置した場合にそれぞれの形状記憶合金M11、M12またはM13の長さが最長になる位置である。
このような構成において、例えば形状記憶合金M11の係止竿32a´がXより回転方向の下流側にあるときに、制御部53は電流供給回路54を制御し、形状記憶合金M11に通電して収縮させて矢印方向に回転させる。制御部53は、ロータリーエンコーダにより120度回転したことを検知したら、形状記憶合金M12の係止竿32b´がXより回転方向の下流側に移動しているので、次に電流供給回路54を制御し、形状記憶合金M11の通電をやめ形状記憶合金M12に通電して収縮させて矢印方向に回転させる。さらに、制御部53は、ロータリーエンコーダにより120度回転したことを検知したら、形状記憶合金M13の係止竿32c´がXより回転方向の下流側に移動しているので、さらに次に電流供給回路54を制御し、形状記憶合金M12の通電をやめ形状記憶合金M13に通電して収縮させて矢印方向に回転させる・・・というようにして、回転させることが可能である。言うまでもないが、同様にして図7とは逆方向の回転方向に回転させることも可能である。
本発明に係る第1の実施の形態の超音波診断システムの構成を示す斜視図である。 (a)は第1の実施の形態の超音波診断システムに備えられる超音波プローブの探触子部の構成を示す断面図で、(b)は探触子部の超音波トランスジューサを示す図である。 第1の実施の形態の回転駆動に係る構成を示す図である。 本発明に係る第1の実施の形態の超音波診断システムの電気的構成を示すブロック図である。 超音波プローブの回転体の回転動作を説明するための図である。 ダイヤル操作部を示す斜視図である。 第2の実施の形態の回転駆動に係る構成を示す図である。
符号の説明
1 超音波プローブ
2 超音波処理装置
3 操作パネル
4 モニタ手段
8 探触子
9 基部
10 探触子部
11 屈曲部
12 挿入部
13 グリップ部
14 ダイヤル操作部
14a 回転操作部
15 ケーブル
16 回転角度入力部
21 制御部
22 画像再構成部
23 診断用超音波送受信部
24 エコー信号処理部
26 接続部
30 バッキング材
31 ロータリーエンコーダ
32 回転体
32a,b 係止竿
33 係止部
34 ケース
36 係止爪
36a 爪部
36b 支点
37 バネ
38 音響整合層
39 回転軸
40 音響レンズ
41 超音波トランスジューサ
42 音響伝播液
44 音響窓
46 シール用リング
48 シーリング
51a,b,c 係止竿
52 フレキシブルプリント基板
53 制御部
54 電流供給回路
103 信号線
M1 形状記憶合金
M2 形状記憶合金
M11 形状記憶合金
M12 形状記憶合金
M13 形状記憶合金
S1 形状記憶合金

Claims (13)

  1. 体腔内に挿入可能な棒状の挿入部の先端に、超音波ビームを所定方向に走査する超音波トランスジューサを支持し、前記挿入部に回転可能に支持される支持部を備える超音波プローブであって、
    一端を前記支持部に他端を前記挿入部に取り付けられた形状記憶合金を含み、電流の供給を制御して前記形状記憶合金を収縮または弛緩させることによって前記支持部を回転させる駆動手段を備えることを特徴とする超音波プローブ。
  2. 前記駆動手段は、少なくとも2つの前記形状記憶合金を含み、それぞれの前記一端が前記支持部の回転軸を挟んだ位置に取り付けられ、一方が電流によって収縮したときに一方向に回転させ、他方が電流によって収縮したときに前記一方向と反対方向に回転させる請求項1に記載の超音波プローブ。
  3. 前記駆動手段は、少なくとも3つの前記形状記憶合金を含み、それぞれの前記一端が前記支持部の回転軸を中心に回転方向に略等間隔となる位置に取り付けられ、電流によって順次収縮させることによって少なくとも一方向に回転させる請求項1に記載の超音波プローブ。
  4. 前記形状記憶合金は、螺旋状のものである請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の超音波プローブ。
  5. 前記支持部の回転を制止させる制止機構を更に備える請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の超音波プローブ。
  6. 前記制止機構は、前記支持部に設けられた係止部と、前記挿入部に設けられた係止爪と、前記係止爪を前記係止部に付勢することによって制止する付勢手段と、前記付勢手段による付勢に対抗して前記係止爪を前記係止部から解除する解除手段と、を含む請求項5に記載の超音波プローブ。
  7. 前記解除手段は、解除用形状記憶合金を含み、電流の供給を制御して前記解除用形状記憶合金を収縮させることによって前記係止爪を前記係止部から解除する請求項6に記載の超音波プローブ。
  8. 前記解除用形状記憶合金は、螺旋状のものである請求項7に記載の超音波プローブ。
  9. 体腔内に挿入可能な棒状の挿入部の先端に、超音波ビームを所定方向に走査する超音波トランスジューサを支持し、前記挿入部に回転可能に支持される支持部を備える超音波プローブであって、
    一端を前記支持部に他端を前記挿入部に取り付けられた形状記憶合金を含み、電流の供給を制御して前記形状記憶合金を収縮または弛緩させることによって前記支持部を回転させる駆動手段と、
    前記支持部に設けられた係止部と、前記挿入部に設けられた係止爪と、前記係止爪を前記係止部に付勢することによって制止する付勢手段と、前記付勢手段による付勢に対抗して前記係止爪を前記係止部から解除する解除手段と、を含む制止機構と、
    前記支持部の回転角度を選択入力するための入力手段と、
    前記入力手段から入力される回転角度に基づいて前記支持部を回転させたのち係止させるように前記駆動手段及び前記解除手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする超音波プローブ。
  10. 前記形状記憶合金は、螺旋状のものである請求項9に記載の超音波プローブ。
  11. 前記解除手段は、解除用形状記憶合金を含み、電流の供給を制御して前記解除用形状記憶合金を収縮させることによって前記係止爪を前記係止部から解除する請求項9または請求項10に記載の超音波プローブ。
  12. 前記解除用形状記憶合金は、螺旋状のものである請求項11に記載の超音波プローブ。
  13. 前記支持部の回転軸と同軸に設けられ、前記支持部の回転角度を検出するロータリーエンコーダをさらに備え、
    前記制御手段は、さらに前記ロータリーエンコーダの検出信号に基づいて前記制御を行う請求項9乃至請求項12のいずれかに記載の超音波プローブ。
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