JPH06261666A - 海生物付着防止装置 - Google Patents

海生物付着防止装置

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JPH06261666A
JPH06261666A JP5180493A JP5180493A JPH06261666A JP H06261666 A JPH06261666 A JP H06261666A JP 5180493 A JP5180493 A JP 5180493A JP 5180493 A JP5180493 A JP 5180493A JP H06261666 A JPH06261666 A JP H06261666A
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JP
Japan
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wall surface
sheet
rail
fixed
spike
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JP5180493A
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Shunji Inoue
俊二 井上
Tomonori Tsuchimoto
知紀 土本
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ふじつぼ、紫貝、藻類のような海生物の付着
を確実に防止し、耐久性に優れた保守点検作業を不要と
し、施工の容易な海生物付着防止装置を提供する。 【構成】 ベリリウム銅合金で形成したシート11の幅
に従って、ベリリウム銅合金で形成したスパイクレール
25をアンカーボルト22でピット壁面50に固定す
る。スパイクレール25のスパイク25aを折り曲げて
シート11を固定する。剛性のあるスパイクレール25
をピット壁面に50に固定するため、シート11を直接
ピット壁面50に固定するものに較べ堅固に固定できる
とともに、アンカーボルト22の使用個数も減少する。
また、シート11をスパイク25aで固定するだけであ
るから、シート11を加工する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、岸壁等に設けた冷却水
取水口のピット壁面に貝等の海生物が付着するのを防止
する海生物付着防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海水に接触している海洋構造体は、常に
海生物の付着による汚損に曝されている。例えば火力発
電所、原子力発電所の海水を取り込む取水口のピットに
おいては、ピット壁面に海生物付着防止塗料を塗布し
て、貝等の海生物が付着するのを防止している。
【0003】従来より、海生物付着防止技術は種々研究
されているが、そのうち現在実用化されている海生物付
着防止技術の1つは、亜鉛酸化銅あるいは有機すずを含
有する塗料をピット壁面に塗布するものが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなピット壁面に塗料を塗布する方法においては、塗料
が溶出し消耗するため、1年に約1回ピットの水を抜い
て、壁面の清掃、下地処理、塗布という保守修理作業が
必要となり、メンテナンスが煩雑であるという問題があ
る。
【0005】本発明者の長年の実験研究によると、ベリ
リウム銅合金によりシートを作成し、これを使用する
と、極めて優れた海生物付着防止効果が得られることが
判明した。この理由は、ベリリウムイオンが銅イオンと
相乗的に作用し、海生物に対して大きな忌避効果を発揮
し、また海生物の付着や繁殖を長期にわたり防止するた
めと推定される。
【0006】本発明の目的は、ふじつぼ、紫貝、藻類の
ような海生物の付着を確実に防止し、耐久性に優れた保
守点検作業を不要とし、施工の容易な海生物付着防止装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の海生物付着防止装置は、銅合金からなる素材
によりシート状に形成した薄板部と、この薄板部を固定
する固定部材と、この固定部材を壁面に固定する固定手
段とを備えたことを特徴とする。
【0008】前記銅合金は、好ましくは、ベリリウム銅
合金を用いるのがよい。ベリリウム銅合金を用いる場
合、ベリリウムの含有率が0.2〜2.8重量%であ
り、Be−Co系銅合金、Be−Co−Si系銅合金ま
たはBe−Ni系銅合金からの群から選ばれるいずれか
1種の合金であることが望ましい。前記銅合金中に選択
的に含有されるベリリウム、コバルト、ニッケル、シリ
コンの含有率は、それぞれ次の範囲が望ましい。
【0009】 ベリリウム(Be):0.2〜2.8重量% コバルト(Co) :0.2〜2.7重量% ニッケル(Ni) :1.4〜2.2重量% シリコン(Si) :0.2〜0.35重量% 前記各元素の添加目的、添加範囲の上限および下限の限
定理由は、次のとおりである。
【0010】 ベリリウム(Be):0.2〜2.8重量% Beを添加するのは、海水中に海生物付着防止装置を
浸漬した時、Beを溶出させて防汚効果を発揮させ、
銅合金の強度、耐食性等の特性を向上し、熱処理性、
結晶粒度調整等の製造性を向上し、また、成形加工
性、および鋳造性を向上するためである。Beが0.2
重量%未満では前記〜の効果が十分に発揮されな
い。Beが2.8重量%を超えると、展伸加工性が低下
し、経済的にも高価になる。
【0011】コバルト(Co):0.2〜2.7重量% Coを添加するのは、微細なCoBe化合物を形成して
合金中に分散して機械的特性、および熱処理性、結晶粒
度調整等の製造性を向上するためである。Coが0.2
重量%未満であると、前記効果が十分に発揮されない。
Coが2.7重量%を超えると、湯流れ性が低下し、前
記特性はほとんど向上しないし、経済的に高価になるか
らである。
【0012】ニッケル(Ni):1.4〜2.2重量% Niを添加するのは、微細なNiBe化合物を形成して
合金中に分散して機械的特性、および熱処理性、結晶粒
度調整等の製造性を向上するためである。Niが1.4
重量%未満であると、前記効果が十分に発揮されない。
Niが2.2重量%を超えると湯流れ性が低下し、前記
特性はほとんど向上しないし、経済的に高価になるから
である。
【0013】 シリコン(Si):0.2〜0.35重量% Siを添加するのは、ベリリウム合金の湯流れ性を向上
するために添加する。Siが0.2重量%未満では、そ
の効果が十分に発揮されず、Siが0.35重量%を超
えると合金が脆くなり、靱性が低下する。前記薄板部に
使用する銅合金の組成は、例えば、Be:0.2〜
1.0重量%、Co:2.4〜2.7重量%、残部Cu
および不可避不純物、Be:0.2〜1.0重量%、
Ni:1.4〜2.2重量%、残部Cuおよび不可避不
純物、Be:1.0〜2.0重量%、Co:0.2〜
0.6重量%、残部Cuおよび不可避不純物、Be:
1.6〜2.8重量%、Co:0.4〜1.0重量%、
Si:0.2〜0.35重量%、残部Cuおよび不可避
不純物等である。
【0014】
【作用】本発明の前記構成をもつ海生物付着防止装置に
よると、前記銅合金からなる薄板部により海生物の付着
を防止する。また、薄板部を固定部材に固定し、この固
定部材を壁面に固定するため薄板部が壁面に堅固に固定
する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の第1実施例を図1および図2に示す。第
1実施例は、銅合金として例えばベリリウム銅合金で形
成したシート11を使用した例である。シート11の横
幅aは430mm、板厚は0.5〜1mmの範囲であ
る。長手方向の長さは施工場所による。
【0016】シート11の幅に従って、ベリリウム銅合
金で形成したスパイクレール25の両端をアンカーボル
ト22でピット壁面50に固定し、スパイクレール25
のスパイク25aを折り曲げてシート11を固定する。
シート11を剛性のあるスパイクレール25に固定し、
このスパイクレール25をピット壁面50に固定するた
め、シート11を直接ピット壁面50に固定するものに
比べ堅固に固定できる。また、スパイクレール25の両
端をアンカーボルト22でピット壁面50に固定するだ
けであるから、アンカーボルト22の使用数が少なく、
現地での施工が容易である。また、シート11をスパイ
ク25aで固定するだけであるから、シート11にビス
等の止め孔を形成する必要がない。
【0017】本発明の第2実施例を図3〜図5に示す。
第2実施例で使用するシート11は、第1実施例で使用
するものと同じである。 シート11の幅に従って、ベ
リリウム銅合金で形成した多関節レール35の両端をア
ンカーボルト22でピット壁面50に固定し、多関節レ
ール35の爪35aを折り曲げてシート11を固定す
る。
【0018】多関節レール35は、関節部35bで許容
角度範囲内で折れ曲がり、図5に示すようにピット壁面
50の曲部50aに沿って容易に設置することができ
る。このため、あらかじめピット壁面50の形状に合わ
せて多関節レール35を形成する必要がなく、製造工程
を短縮できる。本発明の第3実施例を図6および図7に
示す。
【0019】第3実施例で使用するシート11は、第1
実施例で使用するものと同じである。 シート11の幅
に従って、ベリリウム銅合金で形成したレール45の両
端をアンカーボルト22でピット壁面50に固定し、シ
ート11をボルトナット31でレール45の止め部45
aに固定する。ボルトナット31の取付ピッチbは約3
00mmである。
【0020】レール45はシール11を支持するための
剛性を有しているので、ピット壁面50に凹凸がある場
合、設置現場でレール45をピット壁面50の形状に合
わせることは容易ではない。このため、あらかじめピッ
ト壁面50に沿った形状にレール45を成形しておく必
要がある。第3実施例のレール45の止め部45aの形
状を変えたものを図8に示す。その他の構成、作用は第
3実施例と同じである。
【0021】上記各実施例では、取水口のピット壁面に
本発明の海生物付着防止装置を適用する例について述べ
たが、海生物が付着するのを防止したい壁面であれば、
どのような場所にも本発明の海生物付着防止装置を適用
することは可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の海生物付
着防止装置によると、銅合金からなるシート状に形成さ
れた薄板部を利用することにより銅イオン等が持続的に
溶出し、海生物の付着や繁殖を長期にわたり防止するこ
とができる。また、銅合金で構成される薄板部は耐久性
が良好でメンテナンスが不要となるので保守点検作業を
不要にできるという顕著な効果がある。さらに、薄板部
を固定部材に固定し、この固定部材を壁面に固定するた
め、薄板部を壁面に堅固に固定でき、壁面からの薄板部
の脱落を防止できるとともに、固定手段の使用個数が減
少するため、現地での施工が容易であるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による海生物付着防止装置
を示す模式的縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による海生物付着防止装置
を示す模式的正面図である。
【図3】本発明の第2実施例による海生物付着防止装置
を示す模式的正面図である。
【図4】図3に示すIV-IV 線断面図である。
【図5】図3に示すV−V線断面図である。
【図6】本発明の第3実施例による海生物付着防止装置
を示す模式的正面図である。
【図7】図6に示すVII -VII線断面図である。
【図8】第3実施例のレールの止め部の形状を変えた場
合の図6のVII -VII線断面図である。
【符号の説明】
11 シート(薄板部) 22 アンカーボルト(固定手段) 25 スパイクレール(固定部材) 35 多関節レール(固定部材) 45 レール(固定部材) 50 ピット壁面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅合金からなる素材によりシート状に形
    成した薄板部と、 この薄板部を固定する固定部材と、 この固定部材を壁面に固定する固定手段とを備えたこと
    を特徴とする海生物付着防止装置。
JP5051804A 1993-03-12 1993-03-12 海生物付着防止装置 Expired - Lifetime JP2629126B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5081867A (ja) * 1973-11-28 1975-07-02

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5081867A (ja) * 1973-11-28 1975-07-02

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