JPH06261186A - イメージセンサの出力補正方法 - Google Patents

イメージセンサの出力補正方法

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JPH06261186A
JPH06261186A JP5045506A JP4550693A JPH06261186A JP H06261186 A JPH06261186 A JP H06261186A JP 5045506 A JP5045506 A JP 5045506A JP 4550693 A JP4550693 A JP 4550693A JP H06261186 A JPH06261186 A JP H06261186A
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JP5045506A
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Atsushi Miki
敦司 三木
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電荷転送方式のイメージセンサの出力補正方法
に関し、縦縞模様の発生を可及的に抑えて画像の再現性
を高めることを目的とする。 【構成】奇数画素及び偶数画素のそれぞれに対応した2
個のアナログシフトレジスタを有し、互いに逆相の2つ
のシフトクロック信号φ1,φ2に同期して各画素の光
電変換信号OSを順に出力するように構成された電荷転
送方式のイメージセンサの出力補正方法であって、濃度
の均一な画素列を読み取ったときの奇数画素と偶数画素
との間の光電変換信号OSの差Δvに応じて、画素毎に
各アナログシフトレジスタの出力部の電荷を放電するた
めにイメージセンサ1に印加するリセット信号RSの印
加タイミングを調整するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CCDイメージセンサ
に代表される電荷転送方式のイメージセンサの出力補正
方法に関し、ファクシミリ装置、イメージスキャナ装
置、及び複写機などの画像処理装置に利用される。
【0002】ライン走査方式の画像読取り機構の光電変
換手段としてCCDイメージセンサが広く用いられてい
る。CCDイメージセンサは、一列に並ぶ多数の撮像部
(1画素に対応した光電変換部)と、各撮像部に蓄積し
た電荷を内部で転送して順に光電変換信号として出力す
るアナログシフトレジスタとを有する。
【0003】近年では、ライン走査の高速化及び高解像
度化に伴い、CCDイメージセンサを駆動するための各
種クロック信号の周波数が高くなる傾向にある。このた
め、1ラインの光電変換に割り当て可能な時間、すなわ
ち撮像部の電荷蓄積時間が短いことから、CCDイメー
ジセンサの出力レベルが低くなっており、画素間の出力
レベルのバラツキが無視できない状況になっている。
【0004】
【従来の技術】一般にライン走査方式の画像読取り装置
では、2つのアナログシフトレジスタを有したいわゆる
デュアルチャネルレジスタ構成のCCDイメージセンサ
が用いられている。
【0005】この種のCCDイメージセンサにおいて
は、一方のアナログシフトレジスタは奇数番目の各撮像
部から電荷を受け取るように設けられ、他方のアナログ
シフトレジスタは偶数番目の各撮像部から電荷を受け取
るように設けられており、各アナログシフトレジスタに
対して、これらが交互に光電変換信号を出力するように
シフトクロック信号(転送動作を規定する同期信号)が
印加される。デュアルチャネルレジスタ構成によれば、
単一のアナログシフトレジスタによって電荷を転送する
シングルチャネルレジスタ構成に比べて、1ラインの画
像密度(解像度)を2倍にすることができる。
【0006】ところで、CCDイメージセンサを構成す
る撮像部及びアナログシフトレジスタなどの各部は、集
積技術を用いて半導体基板上に一括して形成される。し
かし、通常は、形成条件の微妙な差異などに起因して、
各撮像部の感度や各アナログシフトレジスタの動作特性
にバラツキが生じる。このため、濃度の一様な画像を読
み取った場合に、本来は均一であるべきCCDイメージ
センサの出力レベルが、各画素の間及び奇数画素と偶数
画素との間で異なることになる。
【0007】そこで、CCDイメージセンサによって読
み取った画像情報に基づいて、画面上又は用紙上で画像
を再現する際には、再現性を高めるためにCCDイメー
ジセンサの出力を補正する必要がある。
【0008】従来において、CCDイメージセンサの特
性に起因した出力レベルのバラツキは、原稿画像の走査
光のムラ(ハロゲンランプなどの配光ムラ)に起因した
バラツキとともに、いわゆるシェーディング補正によっ
て補正されていた。
【0009】シェーディング補正においては、まず、基
準画像となる白色板の読取りが行われ、画素毎に光電変
換信号を量子化した1ライン分の画像データがラインメ
モリに格納される。次に、例えば各画素の画像データの
逆数が算出され、それらが補正値データとして画像デー
タと置き換えてラインメモリに格納される。なお、画像
データをそのまま補正値データとして記憶しておく場合
もある。
【0010】そして、実際の画像の読取りに際して、各
画素について、画像データと補正値データとの乗算を行
うことにより、又は光電変換信号を量子化するAD変換
の基準電圧を補正値データに応じて調整することによ
り、画像データの補正が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、光電変
換信号の量子化段階又は量子化後の段階で、補正値デー
タに基づいて出力レベルを補正する方法は、比較的に画
素間の差の大きい出力レベルの補正には有効であるが、
補正値データの桁数(ビット数)が有限であることか
ら、微妙な差を完全に無くすことはできない。
【0012】このため、従来では、特にアナログシフト
レジスタの動作特性に起因した奇数画素と偶数画素との
間の出力レベルの差が再生画像において縦縞模様の形で
現れ、画像品質が損なわれるという問題があった。
【0013】本発明は、このような問題に鑑み、縦縞模
様の発生を可及的に抑えて画像の再現性を高める上で有
効なイメージセンサの出力補正方法を提供することを目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、上述の課題を解決するため、図1及び図2に示す
ように、奇数画素及び偶数画素のそれぞれに対応した2
個のアナログシフトレジスタ13,14を有し、互いに
逆相の2つのシフトクロック信号φ1,φ2に同期して
各画素の光電変換信号OSを順に出力するように構成さ
れた電荷転送方式のイメージセンサ1の出力補正方法で
あって、濃度の均一な画素列を読み取ったときの前記奇
数画素と前記偶数画素との間の前記光電変換信号OSの
差に応じて、画素毎に前記各アナログシフトレジスタ1
3,14の出力部13B,14Bの電荷を放電するため
に前記イメージセンサ1に印加するリセット信号RSの
印加タイミングを調整するように構成される。
【0015】請求項2の発明に係る方法は、濃度の均一
な画素列を読み取ったときの前記奇数画素と前記偶数画
素との間の前記光電変換信号OSの差に応じて、前記2
つのシフトクロック信号φ1,φ2の位相反転タイミン
グを調整するように構成される。
【0016】請求項3の発明に係る方法は、前記リセッ
ト信号RSの印加タイミングと、前記各シフトクロック
信号φ1,φ2の位相反転タイミングとを基準タイミン
グに対して同一時間方向にずらすように調整するように
構成される。
【0017】請求項4の発明に係る方法は、1ライン内
の全ての画素について2つずつ順に注目して、互いに隣
接する前記奇数画素及び偶数画素の間の前記光電変換信
号OSの差を検出し、個々の検出結果の累積情報α,
β,γに基づいて調整内容を設定し、前記リセット信号
RSの印加タイミング及び前記各シフトクロック信号φ
1,φ2の位相反転タイミングの一方又は両方を調整す
るように構成される。
【0018】
【作用】アナログシフトレジスタ13,14は、それぞ
れシフトクロック信号φ1,φ2に同期して、奇数画素
及び偶数画素のそれぞれに対応した電荷を内部で転送
し、転送終端の出力部13B,14Bから光電変換信号
OSとして1画素ずつ交互に出力する。
【0019】このとき、図5に示すように、シフトクロ
ック信号φ1,φ2のアクティブ期間である1画素の転
送期間Tgにおいて、光電変換信号OSの絶対値(出力
レベル)は、微視的には出力開始時点tsから時定数に
依存して徐々に上昇する。そして、1画素の転送期間T
gの後半においてリセット信号RSが印加されると、出
力部13B,14Bの出力部の電荷が例えば接地ライン
へ放出され、出力レベルは基準値(零)になる。つま
り、出力部13B,14Bは、リセット信号RSによっ
て、次の画素の光電変換信号OSの出力のために初期状
態へ戻される。
【0020】さてここで、各アナログシフトレジスタ1
3,14の間に構造上の微妙な差異があると、出力レベ
ルの推移(上昇)の様相が、奇数画素と偶数画素との間
で異なることになる。このため、光電変換信号OSに基
づいて画像を再現するための信号処理に際して、例え
ば、1画素の転送期間Tg内の出力レベルの最大値を検
出して所定ビット数の画像データに変換(量子化)する
場合、又は出力開始から一定時間の経過後に出力レベル
をサンプリングし、そのサンプリング値を量子化する場
合において、奇数画素と偶数画素との間で量子化の対象
となる出力レベル(図5では各転送期間Tg内の最大
値)の差Δvに起因した縦縞模様が再現画像に現れてし
まう。
【0021】そこで、濃度の均一な画素列を読み取り、
一方(例えば奇数画素)の出力レベルが他方(例えば偶
数画素)の出力レベルに比べて小さいときには、奇数画
素に対応したアナログシフトレジスタ13に対するリセ
ット信号RSの印加タイミングを遅らせ、逆に奇数画素
の出力レベルが偶数画素の出力レベルに比べて大きいと
きには、偶数画素に対応したアナログシフトレジスタ1
4に対するリセット信号RSの印加タイミングを遅らせ
るというように、出力レベルの差Δvに応じてリセット
信号RSの印加タイミングが調整される。
【0022】1画素の転送期間Tg内でリセット信号R
Sの印加タイミングが遅い程、出力レベルの上昇が続い
て出力レベルの最大値が増大する。したがって、最大値
を量子化する場合には、タイミング調整量Δtを適当に
選定することにより、奇数画素と偶数画素との間で出力
レベルを均一化することができ、1画素の転送期間Tg
内でのサンプリング値を量子化する場合にも、リセット
信号RSの印加タイミングとともにサンプリング時期を
適当に選定することにより、奇数画素と偶数画素との間
で出力レベルを均一化することができる。
【0023】また、濃度の均一な画素列を読み取ったと
きの出力レベルが大きい側のアナログシフトレジスタ1
3,14について、電荷の転送開始を遅らせるように、
シフトクロック信号φ1,φ2の位相反転タイミングを
調整することにより、奇数画素と偶数画素との間の出力
レベルの均一化を図ることができる。この場合には、位
相反転タイミングが遅い程、出力レベルの推移期間(つ
まり出力部への電荷の流入時間)が短縮され、出力レベ
ルの最大値が小さくなる。
【0024】
【実施例】図1は本発明を適用した画像読取り装置の信
号処理部20の構成を示すブロック図、図2は図1のC
CDイメージセンサ1の概略の構成を模式的に示す図で
ある。
【0025】まず、図2において、CCDイメージセン
サ1は、デュアルチャネルレジスタ構成のラインセンサ
である。一列に並ぶ所定数の撮像部10は、それぞれが
1画素に対応した光電変換手段であり、入射光強度に応
じた電荷を蓄積する。各撮像部10に蓄積した電荷は、
1ラインの走査期間(ライン周期T)毎に印加されるシ
フト信号SHに呼応して、瞬時にシフトゲート12を介
してアナログシフトレジスタ13,14に移る。このと
き、1ラインの画素列の奇数番目の画素Goに対応した
撮像部10の電荷はアナログシフトレジスタ13に移
り、偶数番目の画素Geに対応した撮像部10の電荷は
アナログシフトレジスタ14に移る。
【0026】各アナログシフトレジスタ13,14は、
互いに逆相の2つのシフトクロック信号φ1,φ2に同
期して、各画素の電荷をそれぞれの一端側の出力部13
B,14Bへ転送する。
【0027】CCDイメージセンサ1では、各出力部1
3B,14Bのそれぞれの電位レベルが、各画素の濃度
を示す光電変換信号OSとして交互に出力される。出力
部13B,14Bの電荷は、1画素分の光電変換信号O
Sの転送期間Tg毎に印加されるリセット信号RSに呼
応して、接地ラインなどへ流出する形で消失(つまり放
電)し、光電変換信号OSの出力レベルは零になる。な
お、実際には、出力部13B,14Bと外部出力端子と
の間に出力インタフェースとして増幅器などが設けられ
ている。
【0028】図1において、信号処理部20は、CCD
イメージセンサ1から出力された光電変換信号OSを増
幅する増幅器21、増幅された光電変換信号OSの最大
出力レベルを画素毎に検出するためのピークホールド回
路22、光電変換信号OSの最大出力レベルを量子化す
るA/D変換器23、量子化によって得られた画像デー
タDに対して画質改善や画像編集のための処理を施す画
像処理部24、主として走査光のムラに起因した光電変
換信号OSのバラツキを補うためのシェーディング補正
部25、CCDイメージセンサ1の制御信号を生成する
制御信号発生部26、基準画像を読み取ったときの画像
データDを格納するためのラインメモリ30、プログラ
ムに従って後述の出力補正処理を含む各種の処理を行う
CPU31、及び、制御信号発生部26によるリセット
信号RSの生成を規定するリセット信号調整部32から
構成されている。
【0029】信号処理部20では、奇数画素Goと偶数
画素Geとの間(厳密には奇数画素群と偶数画素群との
間)で差が生じるというデュアルチャネルレジスタ構成
に特有の光電変換信号OSのバラツキに対して、リセッ
ト信号RSのタイミング調整による補正が行われる。
【0030】すなわち、CPU31は、1ライン内の全
ての画素について2つずつ順に注目し、ラインメモリ3
0から読み出した画像データDに基づいて、互いに隣接
する奇数画素Goと偶数画素Geとの間の光電変換信号
OSの差を検出し、個々の検出結果の累積情報に基づい
て調整内容を設定する。
【0031】リセット信号調整部32は、電源が投入さ
れている間において、CPU31が設定した調整内容を
記憶する。そして、制御信号発生部26は、実際の原稿
画像の読取りに際して、調整内容に応じたタイミングの
リセット信号RSを生成する。
【0032】以下、このようなCCDイメージセンサ1
に対する出力補正について、フローチャートに基づいて
さらに詳しく説明する。図3及び図4はCPU31が実
行する出力補正処理のフローチャートである。
【0033】まず、CPU31は、リセット信号調整部
32に調整内容としてデフォルト値である無調整(印加
タイミングを基準タイミングとするもの)を登録し、バ
ラツキの度合いを示す3つのパラメータα,β,γの値
を全て「0」とする(#1,2)。
【0034】次に、図示しない原稿台ガラスの端部に基
準画像として設けられている白色板を読み取ったときの
画像データDである基準画像データをラインメモリ30
から読み込む(#3)。なお、白色板の読取りはシェー
ディング補正処理において行われ、その際に基準画像デ
ータがラインメモリ30及びシェーディング補正部25
に格納される。
【0035】基準画像データを読み込むと、CPU31
は、1ラインの先頭から順に2つの画素(互いに隣接す
る奇数画素及び偶数画素)に注目し、それらの基準画像
データの値を比較する(#4)。
【0036】奇数画素の値と偶数画素の値とが等しい場
合には、パラメータαの値に1を加える(#5)。奇数
画素の値が偶数画素の値よりも大きい場合にはパラメー
タβの値に1を加える(#6,7)。また、奇数画素の
値が偶数画素の値よりも小さい場合にはパラメータγの
値に1を加える(#6,8)。
【0037】このように1組の画素について基準画像デ
ータ値の比較及び比較結果に応じたパラメータ値の更新
を終えると、CPU31は次の2つの画素に注目して同
様の処理を繰り返す(#9,10)。
【0038】続いて、CPU31は、3つのパラメータ
α、β、γの値に基づいて、補正の内容を決定する。す
なわち、最も値の大きいパラメータがいずれであるかを
調べ(#11〜13)、パラメータαの値が最も大きい
場合はそのまま処理を終える。この場合、調整内容は無
調整となり、リセット信号RSは基準タイミングでCC
Dイメージセンサ1に印加されることになる。
【0039】パラメータβの値が最も大きい場合(奇数
画素の出力レベルが偶数画素より高いという傾向がある
場合)には、偶数画素についてリセット信号RSの印加
タイミングを一定時間だけ遅らすという調整内容をリセ
ット信号調整部32に登録する。
【0040】また、パラメータγの値が最も大きい場合
(偶数画素の出力レベルが奇数画素より高いという傾向
がある場合)には、奇数画素についてリセット信号RS
の印加タイミングを一定時間だけ遅らすという調整内容
をリセット信号調整部32に登録する。
【0041】図5はCCDイメージセンサ1の出力補正
の様子を示す各信号のタイミングチャートである。図中
のリセット信号RS及び光電変換信号OSにおいて、実
線は出力補正後の波形を示し、破線は出力補正前の波形
を示している。
【0042】上述のように、リセット信号RSの印加に
呼応して、アナログシフトレジスタ13,14の出力部
13B,14Bの電荷が放電し、光電変換信号OSの出
力レベル(波高値の絶対値)は接地レベル(0レベル)
になる。そして、リセット信号RSの印加が終わると、
光電変換信号OSの出力レベルは暗電流によってほぼ一
定の黒レベルVbになる。
【0043】一方のシフトクロック信号φ1がアクティ
ブ(図では2値論理のハイレベル)になると、光電変換
信号OSの出力レベルは、信号φ1の位相反転タイミン
グから若干遅れて、黒レベルから画素濃度に応じたレベ
ルへ指数関数曲線を描くように上昇を続け、画素濃度に
応じたレベルにほぼ達した1画素の転送期間Tgの後半
でリセット信号RSに呼応して0レベルになる。
【0044】次の転送期間Tgでは、他方のシフトクロ
ック信号φ2がアクティブになり、光電変換信号OSの
出力レベルは、再び黒レベルから指数関数曲線を描くよ
うに上昇した後、リセット信号RSに呼応して0レベル
になる。
【0045】図2で説明したCCDイメージセンサ1の
構成から明らかなように、シフトクロック信号φ1がア
クティブである転送期間Tgでは、光電変換信号OSの
出力レベルは奇数画素Goの濃度を示し、シフトクロッ
ク信号φ2がアクティブである転送期間Tgでは、光電
変換信号OSの出力レベルは偶数画素Geの濃度を示
す。
【0046】さて、出力補正前のリセット信号RSは、
奇数画素Goと偶数画素Geとを区別することなく生成
されており、その周期は一定である。このため、アナロ
グシフトレジスタ13,14の特性の微妙な差異に起因
して、光電変換信号OSの出力レベルの上昇の急峻の度
合いが異なる場合には、一様な濃度の画素列を読み取っ
たとしても、奇数画素Goと偶数画素Geとの間で、転
送期間Tg内の光電変換信号OSの出力レベルの最大値
が異なる。
【0047】図5の例では、奇数画素Goの出力レベル
が偶数画素Geに比べて小さく、レベル差Δvが生じて
いる。そこで、本実施例では、出力レベルの小さい奇数
画素Goについて、リセット信号RSが出力補正前の基
準タイミングに対して一定時間Δtだけ遅らせて印加さ
れる。つまり、奇数画素Goについては、リセット信号
RSの周期がTgから(Tg+Δt)に延長される。な
お、これにともなって、必然的に偶数画素Geに対応し
たリセット信号RSの周期は(Tg−Δt)になり、1
画素おきに周期の異なるリセット信号RSによってCC
Dイメージセンサ1が駆動されることになる。
【0048】リセット信号RSの印加タイミングの遅延
により、光電変換信号OSの出力レベルが上昇するレベ
ル推移時間が長くなることから、奇数画素Goの出力レ
ベルの最大値が増大し、奇数画素Goと偶数画素Geと
の間で出力レベルが均一化される。
【0049】図6は他の実施例に係る画像読取り装置の
信号処理部20Sの構成を示すブロック図である。同図
において、図1と同一の機能を有した構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0050】信号処理部20Sは、CCDイメージセン
サ1の各制御信号を生成する制御信号発生部26Sと、
リセット信号RSの生成を規定する調整内容の記憶を担
うリセット調整部32と、シフトクロック信号φ1,φ
2の生成を規定する調整内容の記憶を担うシフトクロッ
ク信号調整部33と、奇数画素Goと偶数画素Geとの
間の出力レベル差に応じて各調整内容を設定するCPU
31Sとを有して構成されている。
【0051】CPU31Sは、上述のCPU31と同様
に、1ラインの全ての画素について2つずつ注目して基
準画像データの値を比較し、光電変換信号OSのバラツ
キの度合いを示す3つのパラメータα,β,γの値に基
づいて、リセット信号RS及びシフトクロック信号φ
1,φ2の調整内容を決定し、決定した調整内容をリセ
ット調整部32及びシフトクロック信号調整部33にそ
れぞれ登録する。
【0052】図7は図6の信号処理部20SによるCC
Dイメージセンサ1の出力補正の様子を示す各信号のタ
イミングチャートである。同図において、実線は出力補
正後の信号波形を示し、破線は出力補正前の信号波形を
示している。
【0053】濃度の均一な画素列を読み取ったときの光
電変換信号OSの出力レベルに、奇数画素Goと偶数画
素Geとの間で出力レベル差Δvが生じた場合におい
て、出力レベルの小さい方(図では奇数画素Go)につ
いては、リセット信号RSが出力補正前の基準タイミン
グに対して一定時間Δt1だけ遅れて印加される。これ
により、奇数画素Goの出力レベルの最大値が所定値v
1だけ増大する。
【0054】また、出力レベルの大きい方(図では偶数
画素Ge)については、シフトクロック信号φ2の立上
りタイミング(インアクティブからアクティブに切り換
わる位相反転タイミング)が一定時間Δt2だけ遅延さ
れる。なお、シフトクロック信号φ1,φ2は相補関係
を有するので、シフトクロック信号φ2の遅延にともな
って、シフトクロック信号φ1の立下りタイミング(ア
クティブからインアクティブに切り換わる位相反転タイ
ミング)も遅延される。
【0055】シフトクロック信号φ2の位相反転タイミ
ングの遅延によって、光電変換信号OSの出力レベルの
推移期間が短縮され、出力レベルの最大値が所定値v2
だけ小さくなる。
【0056】つまり、リセット信号RSの印加タイミン
グと、その直後のシフトクロック信号φ1,φ2の位相
反転タイミングとを、両方のタイミングを遅らせるか又
は早めるというように同一時間方向にシフトすることに
より、奇数画素Go及び偶数画素Geのそれぞれの最大
値が互いの中間値に近づくように、光電変換信号OSの
出力レベルが補正される。
【0057】上述の実施例によれば、1ラインの全画素
について2つずつ注目して出力レベルを比較し、それら
比較結果の累積情報となるパラメータα,β,γの値に
基づいて補正の内容を設定するので、補正の高精度化を
図ることができる。
【0058】図6の実施例によれば、出力レベル差Δv
の値が比較的に大きい場合にも、容易にリセット信号R
Sとシフトクロック信号φ1,φ2との間のマージンを
確保しつつ出力レベルを均一化することができる。
【0059】上述の実施例において、タイミングのシフ
ト量である一定時間Δt,Δt1,Δt2は、実験結果
などに基づいて実用に支障のないように最適化すればよ
い。上述の実施例においては、出力レベルの小さい画素
について、リセット信号RSの印加を遅らせるようにし
たが、逆に出力レベルの大きい画素について、リセット
信号RSの印加を早めるようにしても、同様の効果が生
じる。
【0060】上述の実施例においては、出力レベルのバ
ラツキの傾向に応じて、一定時間Δt,Δt1,Δt2
だけタイミングをシフトするという定性的な補正を行う
ものとして説明したが、レベル差Δvの値に応じてシフ
ト量を変更するという定量的な補正を行うこともでき
る。
【0061】上述の実施例においては、リセット信号R
Sのタイミングのみを、又はリセット信号RS及びとシ
フトクロック信号φ1,φ2のタイミングを調整する補
正方法を例示したが、シフトクロック信号φ1,φ2の
タイミングのみを調整して奇数画素Goと偶数画素Ge
との間の出力レベルの均一化を図ることもできる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、デュアルチャネル構成
のイメージセンサに特有の縦縞模様の発生を可及的に抑
えることができ、画像の再現性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像読取り装置の信号処理部
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のCCDイメージセンサの概略の構成を模
式的に示す図である。
【図3】図1のCPUが実行する出力補正処理のフロー
チャートである。
【図4】図1のCPUが実行する出力補正処理のフロー
チャートである。
【図5】CCDイメージセンサの出力補正の様子を示す
各信号のタイミングチャートである。
【図6】他の実施例に係る画像読取り装置の信号処理部
の構成を示すブロック図である。
【図7】図6の信号処理部によるCCDイメージセンサ
の出力補正の様子を示す各信号のタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1 CCDイメージセンサ(イメージセンサ) 13,14 アナログシフトレジスタ 13B,14B 出力部 φ1,φ2 シフトクロック信号 OS 光電変換信号 RS リセット信号 α,β,γ 累積情報

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】奇数画素及び偶数画素のそれぞれに対応し
    た2個のアナログシフトレジスタ(13)(14)を有
    し、互いに逆相の2つのシフトクロック信号(φ1)
    (φ2)に同期して各画素の光電変換信号(OS)を順
    に出力するように構成された電荷転送方式のイメージセ
    ンサ(1)の出力補正方法であって、 濃度の均一な画素列を読み取ったときの前記奇数画素と
    前記偶数画素との間の前記光電変換信号(OS)の差に
    応じて、画素毎に前記各アナログシフトレジスタ(1
    3)(14)の出力部(13B)(14B)の電荷を放
    電するために前記イメージセンサ(1)に印加するリセ
    ット信号(RS)の印加タイミングを調整することを特
    徴とするイメージセンサの出力補正方法。
  2. 【請求項2】奇数画素及び偶数画素のそれぞれに対応し
    た2個のアナログシフトレジスタ(13)(14)を有
    し、互いに逆相の2つのシフトクロック信号(φ1)
    (φ2)に同期して各画素の光電変換信号(OS)を順
    に出力するように構成された電荷転送方式のイメージセ
    ンサ(1)の出力補正方法であって、 濃度の均一な画素列を読み取ったときの前記奇数画素と
    前記偶数画素との間の前記光電変換信号(OS)の差に
    応じて、前記2つのシフトクロック信号(φ1)(φ
    2)の位相反転タイミングを調整することを特徴とする
    イメージセンサの出力補正方法。
  3. 【請求項3】奇数画素及び偶数画素のそれぞれに対応し
    た2個のアナログシフトレジスタ(13)(14)を有
    し、互いに逆相の2つのシフトクロック信号(φ1)
    (φ2)に同期して各画素の光電変換信号(OS)を順
    に出力するように構成された電荷転送方式のイメージセ
    ンサ(1)の出力補正方法であって、 濃度の均一な画素列を読み取ったときの前記奇数画素と
    前記偶数画素との間の前記光電変換信号(OS)の差に
    応じて、画素毎に前記各アナログシフトレジスタ(1
    3)(14)の出力部(13B)(14B)の電荷を放
    電するために前記イメージセンサ(1)に印加するリセ
    ット信号(RS)の印加タイミングと、前記2つのシフ
    トクロック信号(φ1)(φ2)の位相反転タイミング
    とを基準タイミングに対して同一時間方向にずらすよう
    に調整することを特徴とするイメージセンサの出力補正
    方法。
  4. 【請求項4】1ライン内の全ての画素について2つずつ
    順に注目して、互いに隣接する前記奇数画素及び偶数画
    素の間の前記光電変換信号(OS)の差を検出し、個々
    の検出結果の累積情報(α)(β)(γ)に基づいて調
    整内容を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載のイメージセンサの出力補正方法。
JP5045506A 1993-03-05 1993-03-05 イメージセンサの出力補正方法 Withdrawn JPH06261186A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6055518U (ja) * 1983-09-27 1985-04-18 日産ディーゼル工業株式会社 車両用ウエザ−ストリツプの取付構造

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