JPH06260855A - 多段直結増幅回路 - Google Patents

多段直結増幅回路

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JPH06260855A
JPH06260855A JP5046195A JP4619593A JPH06260855A JP H06260855 A JPH06260855 A JP H06260855A JP 5046195 A JP5046195 A JP 5046195A JP 4619593 A JP4619593 A JP 4619593A JP H06260855 A JPH06260855 A JP H06260855A
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JP
Japan
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transistor
amplifier circuit
emitter
resistor
amplifier
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JP5046195A
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Satoshi Kojima
聡 小島
Masami Miura
正己 三浦
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】直流的に縦属接続された複数個の増幅回路によ
り構成される中間周波増幅回路の出力オフセット電圧を
最低限に抑えるとともに、出力におけるS/N比を改善
する。 【構成】ベースが入力端子11に接続されているトラン
ジスタ41と、ベースが入力端子12に接続されている
トランジスタ42と、高電位の電圧源Vccと両トラン
ジスタのコレクタとの間に接続される抵抗21,22
と、両トランジスタのエミッタと低電位側電源との間に
接続される電流源31,32とトランジスタ11のエミ
ッタに接続される抵抗23と、抵抗23とトランジスタ
22のエミッタとの間に接続されるコンデンサ51とを
備えた増幅回路61を複数段直流的に縦属接続した構成
をとっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多段直結増幅回路に関
し、特にテレビジョン受像機もしくはラジオ受信機に使
用される中間周波増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン放送もしくはラジオ
放送をテレビジョン受像機もしくはラジオ受信機(以下
受信装置と呼ぶ)で受信する際には、各放送の信号(以
下放送信号と呼ぶ)を受信装置内で増幅して検波を行
い、必要な映像信号もしくは音声信号を得る方式がとら
れているが、放送信号の周波数は放送局によって異な
り、しかもその周波数の範囲が広い(例えばVHFテレ
ビジョン放送では90〜108MHz及び102〜22
2MHz)ため、一般には受信装置内で放送信号を周波
数が受信した放送信号の周波数に対して一定である信号
(以下中間周波信号と呼ぶ)に変換し、これを増幅した
後、検波する方式がとられている。
【0003】この中間周波信号を増幅する中間周波増幅
回路には、一般に1000〜10000倍という高利得
が要求されるが、このような高利得の増幅回路を一段の
増幅器で実現することは困難である。このため、中間周
波増幅回路は、一般に利得が10〜30倍程度の中利得
の増幅器を複数個縦続接続した構成となっている。
【0004】又、この中間周波増幅回路は、一般に集積
回路の内部に作り込まれており、しかも集積回路内部に
は大容量のコンデンサを作ることが困難であるため、各
段の段間接続は一般に直接もしくは緩衝増幅器を介して
接続する方式がとられている。
【0005】従来の多段直結増幅回路の一例を図8に示
す。図8において、電圧源Vccと、抵抗21,22,
23,25,26,27と、電流源31,32,33,
34と、トランジスタ41,42,43,44と、入力
端子11,12,16,17と、出力端子13,14,
18,19と、電源端子15とがある。本回路は、前段
増幅器51と後段増幅器53との2段接続回路である。
なお、抵抗21と抵抗22の抵抗値は等しく、抵抗25
と抵抗26の抵抗値は等しい。又電流源31と電流源3
2の電流値も等しく、電流源33と電流源34の電流値
も等しい。さらに、トランジスタ41,42及びトラン
ジスタ43,44は、それぞれ互いに特性の等しいトラ
ンジスタが使用される。
【0006】図8において、入力端子11,12により
中間周波数増幅回路に加えられた中間周波信号はまず前
段増幅器51により増幅されて、出力端子13,14よ
り出力されるが、出力端子13と入力端子16、及び出
力端子14と入力端子17はそれぞれ直接接続されてい
るため、前段増幅器51の出力信号はそのまま入力端子
16,17より後段増幅器53に加えられ、増幅された
中間周波信号が出力端子18,19より出力される。
【0007】図8における前段増幅器51を抜き出した
回路図を図9に示す。図9において、図8と同一の番号
及び記号は同一のものを示す。ここで、電流源31,3
2の電流値は互いに等しいため、図9は図10のように
書き直すことができる。図10において、図9と同一の
番号及び記号は、図9と同一のものを示す。ここで、抵
抗28,29,電流源35,共通端子10がある。
【0008】なお、抵抗28の抵抗値R1,抵抗29の
抵抗値R2,及び電流源35の電流値IEは、図9にお
ける抵抗23の抵抗値RE及び電流源31の電流値I0
を用いて、次式で与えられる。
【0009】図1,図3,図4,図6の各実施例は、い
ずれもNPN型トランジスタが用いられたが、PNP型
トランジスタを用いた図1の左半分の回路は、図7に示
されるように、構成される。その動作・機能は、図1の
場合と同様である。
【0010】 R1=R2=RE/2 …(1) IE=2・I0 …(2) 従って、前段増幅器51の利得Avは、前記(1)及び
(2)式より、次式で与えられる。
【0011】 Av=β・RC/(1+β)・(4・k・T/q・IE+2・R1) =β・RC/(1+β)・(2・k・T/q・I0+RE) …(3) なお、前記(3)式においてkはボルツマン定数,Tは
絶対温度,qは電子の電荷であり、βはトランジスタの
順方向電流増幅度hFE,RCは抵抗21及び22の抵
抗値である。又、多段直結増幅回路の利得は、各段の増
幅器の利得の積で与えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述の(3)式には、
入力信号の周波数fに依存する部分がないため、(3)
式で与えられる前段増幅器51の利得は入力信号の周波
数に無関係で、一定の値になる。
【0013】ここで直流電圧は、周波数が0である信号
とみなすことができるため、図8において、入力端子1
1,12の端子電圧間に差電圧(以下入力オフセット電
圧と呼ぶ)VIOがあるときは、出力端子13,14の
端子電圧間にも差電圧(以下出力オフセット電圧と呼
ぶ)VOSが発生する。又、実際はトランジスタ41,
42の特性は等しくなく、抵抗21,22の抵抗値及び
電流源31,32の電流値も、互いに等しくはないの
で、前段増幅器51の出力オフセット電圧VOSは、次
式で与えられることになる。
【0014】 VOS=Av×VIO+VB …(4) 前記(4)式において、VBは入力オフセット電圧が0
のときの出力オフセット電圧(以下内部オフセット電圧
と呼ぶ)である。この出力オフセット電圧VOSは、そ
のまま後段増幅器53に入力される。
【0015】ここで、n段の増幅器により構成される多
段直結増幅回路において、各段の増幅器における利得を
Av1,Av2,…,Avnとし、内部オフセット電圧
をVB1,VB2,…,VBnとすると、この多段直結
増幅回路の出力オフセット電圧VOnは次式で与えられ
る。
【0016】 VOn=(((VIO×Av1+VB1)×Av2+VB2)×…)×Avn +VBn …(5) 前記(5)式において、n=3,Av1=Av2=Av
3=10(倍)、VIO=5mV,VB1=VB2=V
B3=10(mV)として、各段の出力オフセット電圧
を求めると、1段目ではVO1=60(MV)、2段目
ではVO2=610(mV)、3段目ではVO3=61
10(mV)として与えられ、後段になるほど出力オフ
セット電圧が大きくなる。しかもこのように出力オフセ
ット電圧が大きくなると、増幅器のトランジスタが飽和
してしまうので増幅器が正常な動作をしなくなり、放送
信号を受信することができなくなってしまう。
【0017】又、必要とする中間周波信号の帯域幅は、
数十kHzから数MHzであるのに対して、多段直結増
幅回路の利得が一定である周波数は一般的には、トラン
ジスタ等の寄生容量を考慮すると、直流から100MH
z以上の広帯域であるため、中間周波信号の帯域外の信
号(以下雑音信号と呼ぶ)も中間周波信号と同様に増幅
してしまい、S/N比が劣化する。
【0018】以上のように、従来の多段増幅回路では、
オフセット電圧が大きくなって増幅回路が正常な動作を
しなくなり、又出力信号のS/N比が改善されないとい
う欠点があった。
【0019】本発明の目的は、前記欠点を解決し、オフ
セット電圧を小さくし、S/N比も改善した多段直結増
幅回路を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成は、
段間を、直接あるいは緩衝増幅器を介して、縦続接続さ
れた複数の増幅器を備えた多段増幅回路において、ベー
スが第1の入力端子に接続され,コレクタが第1の抵抗
を介して第1の電源に接続されて第1の出力端子を形成
する第1のトランジスタと、ベースが第2の入力端子に
接続され,コレクタが第2の抵抗を介して前記第1の電
源に接続されて第2の出力端子を形成する第2のトラン
ジスタと、前記第1のトランジスタのエミッタと第2の
電源との間に接続される第1の電流源と、前記第2のト
ランジスタのエミッタと前記第2の電源との間に接続さ
れる第2の電流源と、前記第1のトランジスタのエミッ
タと前記第2のトランジスタのエミッタとの間に介在す
る複素インピーダンス回路とを、前記増幅器が備えるこ
とを特徴とする。
【0021】本発明の第2の構成は、前記第1の構成の
多段直結増幅回路において、前記第1のトランジスタの
コレクタと前記第2のトランジスタのコレクタとの間
に、コンデンサを接続したことを特徴とする。
【0022】本発明の第3の構成は、前記第1の構成の
多段直結増幅回路において、前記第1の抵抗,第2の抵
抗に、それぞれコンデンサが並列接続されたことを特徴
とする。
【0023】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の多段直結増幅
回路を示す回路図である。
【0024】図1において、本実施例の多段直結増幅回
路の構成は、ベースが第1の入力端子11に接続され,
コレクタが第1の抵抗21を介して第1の電源に接続さ
れて第1の出力端子13を形成する第1のトランジスタ
41と、ベースが第2の入力端子12に接続され,コレ
クタが第2の抵抗22を介して前記第1の電源に接続さ
れて第2の出力端子14を形成する第2のトランジスタ
42と、前記第1のトランジスタ41のエミッタと第2
の電源との間に接続される第1の電流源31と、前記第
2のトランジスタ42のエミッタと前記第2の電源との
間に接続される第2の電流源32と、前記第1のトラン
ジスタ41のエミッタと前記第2のトランジスタ42の
エミッタとの間に接続される複素インピーダンス回路か
らなる増幅器を複数個備えている。
【0025】図1において、本実施例が図8の従来回路
と異なる部分は、NPN型トランジスタ41のエミッタ
と、NPN型トランジスタ42のエミッタとの間に接続
される回路(以下エミッタ負荷)が抵抗23とコンデン
サ51とを直列接続した複素インピーダンス回路とした
点と、NPN型トランジスタ43のエミッタとNPN型
トランジスタ44のエミッタとの間に接続されるエミッ
タ負荷を抵抗27とコンデンサ55とを直列接続した複
素インピーダンス回路とした点である。その他の部分
は、図8と同様である。
【0026】図1において、前段増幅器61を抜き出し
たものを、図2に示す。図2において、図1と同一の番
号及び記号のものは同一のものを示す。図2において、
エミッタ負荷のインピーダンスをZEとおくと、前段増
幅器61の利得Avは、次式で与えられる。
【0027】 Av=β・RC/(1+β)・(2・k.T/q・IO+ZE) …(6) ここで、抵抗23の抵抗値をRE,コンデンサ51の容
量をCEとおくと、(6)式より次式が得られる。
【0028】 Av=β・RC/(1+β)・(2・k・T/q・IO+RE+1/j・ω・ CE) …(7) なお、前記(7)式において、ωは入力信号の角周波数
であり、入力信号の周波数fを用いてω=2πfで与え
られる。
【0029】一方、入力オフセット電圧がVIOである
ときの出力オフセット電圧VOSは前述の(4)式で与
えられる。ここで、入力オフセット電圧は周波数fが0
である入力信号とみなされるため、角周波数ωも0にな
る。このとき、前記(7)式よりAv=0となるため、
前記(4)式より出力オフセット電圧VOSは内部オフ
セット電圧VBに等しくなり、入力オフセット電圧VI
Oの影響を受けなくなる。
【0030】又、このような増幅器をn段縦続接続した
多段直結増幅回路においても同様に、出力オフセット電
圧VOnはn段目の増幅器の内部オフセット電圧VBn
に等しくなる。
【0031】次に、入力信号の角周波数ωが抵抗23の
抵抗値REとコンデンサ51の容量値CEとの積CE・
REよりも充分大きいと仮定すると、コンデンサ51の
インピーダンス1/ω・CEが抵抗23の抵抗値REに
対して充分小さくなるため、前記(7)式を次式で近似
することができる。
【0032】 Av=β・RC/(1+β)・(2・k・T/q・IO+RE) …(9) ここで、(9)式を前述の(3)式と比較すると同一の
式であることがわかる。また、前記の仮定を満足しない
周波数のときの利得は、(9)式により得られる利得よ
りも低くなる。従って、中間周波信号の角周波数ω0が
前記仮定を満足するように、コンデンサ51の容量値を
設定すれば、中間周波信号よりも周波数が低い雑音信号
を増幅するときの利得が中間周波信号を増幅するときの
利得よりも小さくなるので、出力におけるS/N比を改
善することができる。
【0033】図3は本発明の第2の実施例の多段直結増
幅回路を示す回路図である。図3に示される本発明の第
2の実施例は、図2におけるエミッタ負荷を、抵抗2
3,24,及びコンデンサ51の直列接続により構成さ
れる複素インピーダンス回路とした実施例である。
【0034】図3において、前段増幅器71の利得は、
抵抗23及び抵抗24の抵抗値をそれぞれRE1,RE
2とおき、コンデンサ51の容量値をCEとおくと
(6)式より次式で与えられる。
【0035】 Av=β・RC/(1+β)・(2・k・T/q・I0+(RE1+RE2) +1/j・ω・CE) …(10) ここで、前記(10)式を前述の(9)式と比較する
と、RE=RE1+RE2とおけば(10)式と(9)
式が同一の式になることがわかる。従って、本実施例の
場合においても、前述の図1の実施例の場合と同様に動
作する。
【0036】図4は本発明の第3の実施例の回路図であ
る。図4に示される本発明の第3の実施例は図2におけ
るトランジスタ41のコレクタとトランジスタ42のコ
レクタとの間に、コンデンサ52を接続した実施例であ
る。その他は図2と同様である。図4を書き直したもの
を図5に示す。図5において、図4と同一の番号及び記
号は同一のものを示す。ここで、回路61,62,63
は複素インピーダンス回路である。
【0037】図5において、複素インピーダンス回路6
1,62,63のインピーダンスZ1,Z2,Z3は、
図4における抵抗21,22の抵抗値RC、及びコンデ
ンサ52の容量値C1を用いて、次式で与えられる。
【0038】 Z1=j・ω・C1・RC2 /(1+j・2・ω・C1・RC) Z2=Z3=RC/(1+j・2・ω・C1・RC) …(11) 又、前段増幅器91の利得Avは次式で与えられる。
【0039】 Av=β・Z2/(1+β)(2・k・T・/q・I0+RE+1/j・ω・ CE) …(12) 従って、(11)及び(12)式より次式が成立する。
【0040】 Av=β・RC/(1+β)・(1+j・2・ω・C1・RC)・(2・k・ T・/q・I0+RE+1/j・ω・CE) …(13) ここで、入力信号の角周波数ωが、抵抗21の抵抗値R
Cとコンデンサ52の容量C1との積を2倍した2C1
・RCよりも十分小さいと仮定すると、前記(13)式
は次式で近似することができる。
【0041】 Av=β・RC/(1+β)・(2・k・T・/q・I0+RE+1/j・ω ・CE) …(14) 前記(14)式と前述の(7)式とを比較すると同一の
式になることがわかる。また、前記の仮定を満足しない
周波数のときの利得は、前記(14)式により得られる
値よりも小さくなる。このため、中間周波信号の角周波
数ω0が前記の仮定を満足するように、コンデンサ52
の容量値を設定すれば、中間周波信号よりも周波数が高
い雑音信号を増幅するときの利得が中間周波信号を増幅
するときの利得よりも小さくなるので、出力におけるS
/N比をさらに改善するのが可能になる。
【0042】従って、本実施例の場合においても前述の
図1の第1の実施例の場合と同様に動作し、しかもS/
N比については図1の実施例よりもさらに改善される。
【0043】図6は本発明の第4の実施例の回路図であ
る。図6に示される本発明の第4の実施例は、図2にお
ける抵抗21及び抵抗22にそれぞれ並列に互いに容量
値の等しいコンデンサ53,54を接続した実施例であ
る。
【0044】図6において、抵抗21及び抵抗22の抵
抗値をRC,コンデンサ53及びコンデンサ54の容量
値をC2とおいて、図6と図5とを比較すると、次式が
得られる。
【0045】 Z1=0,Z2=Z3=RC/(1+j・ω・C2・RC) …(15) このため前段増幅器51の利得Avは(12)及び(1
5)式より次式で与えられる。
【0046】 Av=β・RC/(1+β)・(1+j・ω・C2・RC).(2・k・T/ q・I0+RE+1/j・ω・CE) …(16) (16)式と前述の(13)式とを比較すると、C2=
2・C1とおけば、(16)式と(13)式が同一の式
になることがわかる。従って、本実施例の場合でも前述
の図1の実施例の場合と同様に動作し、しかもS/N比
については図1の実施例の場合よりもさらに改善され
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、多段直
結増幅回路を構成する増幅器のエミッタ負荷を抵抗とコ
ンデンサとの直列接続により構成される複素インピーダ
ンス回路として、増幅器の利得に周波数を持たせること
により、直流利得を0にすることが可能になり、又中間
周波信号増幅時の利得を雑音信号増幅時の利得よりも大
きくするのが可能になるので、出力オフセット電圧を最
低限に抑え、かつS/N比を改善することができるとい
う効果がある。
【0048】なお、以上の説明において、前段増幅器と
後段増幅器との接続を直接接続としてきたが、互いに特
性の等しい緩衝増幅器を介して接続する構成としても同
様の効果を得ることができる。又、図4,図5及び図6
の説明において、エミッタ負荷を図1と同じ構成として
きたが、図3と同じ構成にしても同様の効果を得ること
ができる。さらに、トランジスタ41,42,43,4
4をNPN型トランジスタとしてきたが、PNP型トラ
ンジスタとしても同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の多段直結増幅回路を示
す回路図である。
【図2】図1の増幅回路を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図5】図1の増幅器を示す回路図である。
【図6】本発明の第4の実施例を示す回路図である。
【図7】図1の回路をPNP型トランジスタで構成した
部分を示す回路図である。
【図8】従来の多段直結増幅回路を示す回路図である。
【図9】図1の増幅回路を示す回路図である。
【図10】図1の増幅回路を書き直した回路図である。
【符号の説明】
10,11,12,13,14,15,16,17,1
8,19 端子 21,22,23,24,25,26,27,28,2
9 抵抗 31,32,33,34,35 電流源 41,42,43,44 トランジスタ 51,52,53,54,55 コンデンサ 51,61,71,81,91,101 前段増幅器 53,62,72,92 後段増幅器 61,62,63 複素インピーダンス回路 Vcc 電圧源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段間を、直接あるいは緩衝増幅器を介し
    て、縦続接続された複数の増幅器を備えた多段増幅回路
    において、ベースが第1の入力端子に接続され,コレク
    タが第1の抵抗を介して第1の電源に接続されて第1の
    出力端子を形成する第1のトランジスタと、ベースが第
    2の入力端子に接続され,コレクタが第2の抵抗を介し
    て前記第1の電源に接続されて第2の出力端子を形成す
    る第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタのエ
    ミッタと第2の電源との間に接続される第1の電流源
    と、前記第2のトランジスタのエミッタと前記第2の電
    源との間に接続される第2の電流源と、前記第1のトラ
    ンジスタのエミッタと前記第2のトランジスタのエミッ
    タとの間に介在する複素インピーダンス回路とを、前記
    増幅器が備えることを特徴とする多段直結増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記複素インピーダンス回路が、抵抗と
    コンデンサとの直列体を有する請求項1に記載の多段直
    結増幅回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の多段直結増幅回路にお
    いて、前記第1のトランジスタのコレクタと前記第2の
    トランジスタのコレクタとの間に、コンデンサを接続し
    たことを特徴とする多段直結増幅回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の多段直結増幅回路にお
    いて、前記第1の抵抗,第2の抵抗に、それぞれコンデ
    ンサが並列接続されたことを特徴とする多段直結増幅回
    路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007043604A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Sony Corp 出力回路、差動出力回路及びテレビ放送受信装置
WO2014203473A1 (ja) * 2013-06-17 2014-12-24 株式会社デンソー 差動増幅器
JP2015188178A (ja) * 2014-03-27 2015-10-29 日本電信電話株式会社 差動増幅器

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